JPH0692933A - オリゴ−n−メチルピロールカルボキサミド誘導体又はその塩 - Google Patents

オリゴ−n−メチルピロールカルボキサミド誘導体又はその塩

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JPH0692933A
JPH0692933A JP24748092A JP24748092A JPH0692933A JP H0692933 A JPH0692933 A JP H0692933A JP 24748092 A JP24748092 A JP 24748092A JP 24748092 A JP24748092 A JP 24748092A JP H0692933 A JPH0692933 A JP H0692933A
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Japan
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formula
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methyl
general formula
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JP24748092A
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Masayuki Shibuya
雅之 渋谷
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Taiho Pharmaceutical Co Ltd
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Taiho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式(I): 【化1】 〔式中、nは1〜4の整数を、mは0〜6の整数を、p
は1〜3の整数を、Xはハロゲン原子を示す。〕で表わ
されるオリゴ−N−メチルピロールカルボキサミド誘導
体又はその塩に係る。 【効果】優れた抗腫瘍活性及び抗ウイルス活性を有し、
抗腫瘍剤及び抗ウイルス剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なオリゴ−N−メチ
ルピロールカルボキサミド誘導体又はその塩に関する。
本発明化合物は、優れた抗腫瘍活性及び抗ウイルス活性
を有し、抗腫瘍剤及び抗ウイルス剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】ネトロプシンやディスタマイシンは、レ
キシトロプシン類と呼ばれるオリゴペプチド性の抗腫瘍
性抗生物質であり、その作用機作はDNA二重らせんの
特異塩基配列を認識して、そのマイナーグループに結合
し、DNA鎖切断活性を示すことに由来する。しかしな
がら、これら化合物のDNAとの親和力やDNA鎖の切
断活性は弱く、制癌剤や抗ウイルス剤としては充分満足
できるものではない。この問題を解決するための試みが
数多く検討されているが、未だに有用な化合物は得られ
ていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た抗腫瘍活性及び抗ウイルス活性を有し、抗腫瘍剤及び
抗ウイルス剤として有用な化合物を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
(I):
【0005】
【化2】
【0006】〔式中、nは1〜4の整数を、mは0〜6
の整数を、pは1〜3の整数を、Xはハロゲン原子を示
す。〕で表わされるオリゴ−N−メチルピロールカルボ
キサミド誘導体又はその塩に係る。
【0007】上記一般式(I)で表わされる本発明化合
物は、優れた抗腫瘍活性及び抗ウイルス活性を有し、抗
腫瘍剤及び抗ウイルス剤として有用である。
【0008】上記一般式(I)中、Xで表わされるハロ
ゲン原子としては、塩素、臭素等が挙げられる。
【0009】本発明化合物の塩としては、薬学的に許容
される塩であれば良く、例えば塩酸、臭化水素酸、硝
酸、硫酸等の無機酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン
酸、フマル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、
酒石酸、マレイン酸等の有機酸等との塩が挙げられる。
【0010】前記一般式(I)で表わされる本発明のオ
リゴ−N−メチルピロールカルボキサミド誘導体は、例
えば下記反応工程式に従い製造することができる。
【0011】<反応工程式>
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】〔上記各式中、n、m、p及びXは前記に
同じ。〕 (A工程)公知化合物である式(II)の化合物を公知方
法、例えばヘテロサイクルズ(Heterocycles),27
1945(1988)に記載の方法に従い、式(III) の
1−メチル−4−ニトロピロール−2−カルボン酸ベン
ジルエステルとする。
【0015】次に式(III) の化合物を、適当な溶媒中、
金属塩触媒の存在下に還元剤と反応させることによりニ
トロ基を還元してアミノ化合物を得、続いてこのアミノ
化合物と式(II)の化合物とを溶媒中で反応させること
により、一般式(IV)においてnが2の化合物を得る。
【0016】上記還元反応において、溶媒としては、反
応に関与しないものであれば特に制限はなく、従来公知
のものを広く使用でき、例えばメタノール、エタノール
等のアルコール類、酢酸エチル、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性溶媒等を単
独であるいは複数混合して使用できる。金属塩触媒とし
てはニッケル、コバルト、銅、スズ等のハロゲン化物、
例えば塩化ニッケル、塩化コバルト等が好適に用いられ
る。還元剤としては従来公知のものを広く使用でき、例
えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチ
ウム等が好適に用いられる。
【0017】反応物の使用割合は、式(III) で表わされ
る化合物1モルに対し、還元剤を1〜10モル程度、金
属塩触媒を1〜10モル程度使用するのが好ましい。
又、反応温度は0〜80℃程度、好ましくは0℃から室
温程度である。反応は、使用する溶媒、金属塩触媒、還
元剤の種類により異なるが、通常0.5〜20時間程度
で完結する。
【0018】前記アミノ化合物と式(II)の化合物との
反応において、溶媒としては、反応に関与しないもので
あれば特に制限はなく、従来公知のものを広く使用で
き、例えば、メタノール、エタノール等のアルコール
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピ
リジン等を単独であるいは複数混合して使用できる。
【0019】式(II)の化合物は、通常達成される前記
アミノ化合物の収率を勘案すると、一般に、式(III) の
化合物1モルに対し、0.2〜3モル程度の量で使用す
るのが好ましい。反応温度は、−50〜80℃程度であ
り、反応時間は、使用する溶媒、反応温度等により異な
るが、通常0.2〜24時間程度である。
【0020】以上の工程の具体例を後記参考例1に記載
する。
【0021】一般式(IV)においてnが3または4の化
合物は、上記の反応を更に繰り返し行なうことにより得
ることができる(参考例2及び3参照)。
【0022】(B工程)式(III) 又は式(IV)で表わさ
れる化合物を原料とし、これをA工程の前半の還元反応
と同様にして、適当な溶媒中、金属塩触媒の存在下に還
元剤と反応させることにより、そのニトロ基を還元して
アミノ化合物を得る。
【0023】次いで、適当な溶媒中、縮合剤の存在下
に、グアニド酢酸の塩酸塩を用いて該アミノ化合物のア
ミノ基のグアニドアセチル化を行ない、一般式(V)で
表わされる化合物を得る。
【0024】溶媒としては、反応に関与しないものであ
れば特に制限はなく、従来公知のものを広く使用でき、
例えばテトラヒドロフラン、酢酸エチル、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド等の各種有機溶媒を単
独であるいは複数混合して使用できる。縮合剤としては
ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−メチル−2−ク
ロロピリジニウム p−トルエンスルホネート等が挙げ
られる。
【0025】前記アミノ化合物の一般的な収率を考慮す
ると、反応物の使用割合は、式(IV)で表わされる化合
物1モルに対し、グアニド酢酸の塩酸塩を1〜10モル
程度、縮合剤を1〜10モル程度使用するのが好まし
い。また、反応温度は0〜80℃程度であり、特に縮合
剤を加える時は0℃程度の低温にしておくのが好まし
く、反応は室温程度が好ましい。反応時間は通常0.5
〜24時間程度で完結する。
【0026】(C工程)この反応工程は、J. Org. Che
m., 46, 3492 (1981) に記載の方法に従い行なうこと
ができる。詳細には、B工程で得られた一般式(V)で
表わされる化合物を適当な溶媒中、触媒の存在下に接触
還元することにより、ベンジル基を脱エステル化してカ
ルボン酸化合物を得、続いてジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド等の非プロトン性溶媒中、縮合剤の
存在下にN−ヒドロキシスクシンイミドと反応させるこ
とにより、一般式(VI)で表わされる化合物を得る。
【0027】上記接触還元反応において、溶媒として
は、例えばメタノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラ
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等を
単独で又は複数混合して使用できる。触媒としては、例
えばパラジウム炭素、白金等が使用できる。
【0028】反応物の使用割合は、一般式(V)で表わ
される化合物に対し、触媒を5%〜50%w/w程度利
用するのが好ましい。水素圧は常圧〜3気圧程度、好ま
しくは常圧〜2気圧程度であり、室温で実施され得る。
反応は通常3〜24時間程度で完結する。
【0029】また、前記カルボン酸化合物とN−ヒドロ
キシスクシンイミドとの反応において、溶媒としては、
例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、テトラヒドロフラン等を単独で又は複数混合して使
用できる。縮合剤としては、例えばジシクロヘキシルカ
ルボジイミド、1−エチル−3−〔3−(ジメチルアミ
ノ)−プロピル〕カルボジイミド等のジアルキルカルボ
ジイミドが挙げられる。
【0030】反応物の使用割合は、前記カルボン酸化合
物の収率によるが、一般には、一般式(V)で表わされ
る化合物1モルに対し、N−ヒドロキシスクシンイミド
を0.5〜5モル程度、縮合剤を0.5〜5モル程度使
用するのが好ましい。また、反応温度は0〜80℃であ
り、特に縮合剤を加える時は0℃程度の低温にしておく
のが好ましく、反応は室温程度が好ましい。反応は通常
0.5〜30時間程度で完結する。
【0031】(D工程)C工程で得られた一般式(VI)
で表わされる化合物を、J. Chem. Soc., 75, 23886 (19
53) 、J. Med. Chem., 33, 112 (1990) 、及びJ. Med.
Chem., 33, 3014 (1990)に記載の方法に従って合成した
一般式(VII) :
【0032】
【化5】
【0033】〔上記式中、m、p及びXは前記に同
じ。〕で表わされるアミンと、縮合剤の存在下に適当な
溶媒中反応させることにより、一般式(I)で表わされ
る本発明の化合物を得る。
【0034】溶媒としては、例えばジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性溶媒を単独
でまたは複数混合して使用できる。縮合剤としては、例
えばジシクロヘキシルカルボジイミド、1−メチル−2
−クロロピリジニウム p−トルエンスルホネート等が
挙げられる。
【0035】反応物の使用割合は、一般式(VI)で表わ
される化合物1モルに対し、一般式(VII)で表わされる
アミンを1〜5モル程度、縮合剤を1〜6モル程度使用
するのが好ましい。また、反応温度は−20〜80℃程
度が好ましい。反応時間は通常0.5〜24時間程度で
完結する。
【0036】また、上記A工程〜D工程の各反応を経て
得られた本発明化合物は、これを例えばエーテル類、低
級アルコール、酢酸エチル、ヘキサン等の溶媒中、室温
程度の温度下に、前記有機酸または無機酸と反応させる
等の従来公知の方法により、薬学的に許容される塩の形
態とすることができる。
【0037】上記反応工程式で得られた各中間体、本発
明化合物又はその塩は、濃縮、濾過、再結晶、抽出、遠
心分離、各種クロマトグラフィー等の通常当分野で用い
られる慣用的手段により単離、精製される。
【0038】
【実施例】以下に参考例、実施例を示し、本発明を更に
詳しく説明する。
【0039】参考例1 1−メチル−4−(1−メチル−4−ニトロピロール−
2−カルボキサミド)ピロール−2−カルボン酸 ベン
ジルエステル(一般式(IV)におけるn=2)の合成 1−メチル−4−ニトロピロール−2−カルボン酸 ベ
ンジルエステル(化合物III)18.5g(71mmol)と
塩化ニッケル34.0g(143mmol)をメタノール1
00mlに溶解し、0℃に冷却した。これに水素化ホウ素
ナトリウム10.76g(284mmol)を30分かけて
加え、反応液を室温に戻して1時間撹拌した。次にメタ
ノールを減圧下留去し、希塩酸20ml、続いて濃アンモ
ニア水10mlで処理した後、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮し、減圧下乾燥した。
【0040】得られた残渣をジメチルホルムアミド20
mlに溶解し、室温下で1−メチル−4−ニトロ−2−ト
リクロロアセチルピロール20.0g(74 mmol)を
加え、30分間撹拌した。結晶が析出したので、ここに
エタノール200mlを加え、沈殿物を濾過し、1−メチ
ル−4−(1−メチル−4−ニトロピロール−2−カル
ボキサミド)ピロール−2−カルボン酸 ベンジルエス
テル(化合物IV−1)22.7g(収率83%)を黄色
粉末として得た。
【0041】融点:213〜214℃。
【0042】参考例2 1−メチル−4−〔1−メチル−4−(1−メチル−4
−ニトロピロール−2−カルボキサミド)ピロール−2
−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボン酸ベンジル
エステル(一般式(IV)におけるn=3)の合成 化合物III に代えて参考例1で得た化合物IV−1を用い
る以外は、参考例1と同様にして、1−メチル−4−
〔1−メチル−4−(1−メチル−4−ニトロピロール
−2−カルボキサミド)ピロール−2−カルボキサミ
ド〕ピロール−2−カルボン酸 ベンジルエステル(化
合物IV−2)を収率76%で黄色粉末として得た。但
し、最終的に得られた沈殿物は遠心分離(5000rp
m)によって単離した。
【0043】融点:151〜152℃。
【0044】参考例3 1−メチル−4−{1−メチル−4−〔1−メチル−4
−(1−メチル−4−ニトロピロール−2−カルボキサ
ミド)ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−
カルボキサミド}ピロール−2−カルボン酸 ベンジル
エステル(一般式(IV)におけるn=4)の合成 化合物III に代えて参考例2で得た化合物IV−2を用い
る以外は、参考例1と同様にして、1−メチル−4−
{1−メチル−4−〔1−メチル−4−(1−メチル−
4−ニトロピロール−2−カルボキサミド)ピロール−
2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド}
ピロール−2−カルボン酸 ベンジルエステル(化合物
IV−3)を収率74%で橙色粉末として得た。但し、最
終的に得られた沈殿物は遠心分離(5000rpm)に
よって単離した。
【0045】融点:252〜254℃。
【0046】実施例1 4−N,N−ビス(2−クロルエチル)−〔1−メチル
−4−(グアニジノアセトアミド)ピロール−2−カル
ボキサ〕アニリド 2塩酸塩(化合物1,一般式(I)
におけるn=1,m=0,p=2,X=Cl)の合成 (B工程)化合物III 5.20g(20mmol)と塩化ニ
ッケル5.70g(20mmol)をメタノール30mlと酢
酸エチル10mlの混合溶媒に溶解し、0℃に冷却し、こ
れに水素化ホウ素ナトリウム1.50g(40mmol)を
加え、反応液を室温に戻して1時間撹拌した。次にメタ
ノールを減圧下留去し、希塩酸、続いて濃アンモニア水
で処理した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。
【0047】得られた残渣をジメチルホルムアミド5ml
に溶解させ、この溶液にグアニド酢酸塩酸塩4.56g
(24mmol)を加えて0℃に冷却し、ジシクロヘキシル
カルボジイミド6.2g(30mmol)のジメチルホルム
アミド溶液20mlを滴下する。この反応液を0℃で1時
間反応させた後、室温に戻し、終夜撹拌した。生成した
沈殿を濾去し、得られた油状物質をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:
9)にて精製し、化合物V(一般式(V)におけるn=
1)2.50g(収率38%)を無晶形褐色粉末として
得た。
【0048】(C工程)化合物V(一般式(V)におけ
るn=1)2.20g(6.0mmol)のメタノール溶液
を10%パラジウム炭素触媒0.5g存在下、室温で水
素気流下5時間撹拌した後、反応液を濾過し、続いて濃
縮し、得られた残渣をメタノール−ジエチルエーテルで
再結晶して、脱ベンジル化したカルボン酸体0.89g
(収率54%)を得た。
【0049】このカルボン酸体0.8g(3.0mmol)
とN−ヒドロキシスクシンイミド0.4g(3.2mmo
l)のジメチルホルムアミド溶液5mlに、0℃でジシク
ロヘキシルカルボジイミド0.6g(3.1mmol)を加
えた後、室温に戻し、終夜撹拌した。析出した沈殿を濾
去し、濾液を減圧下濃縮し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(メタノール:クロロホルム=1:5)にて
精製し、化合物VI(一般式(VI)におけるn=1)0.
9g(収率79%)を白色粉末として得た。
【0050】(D工程)アミン化合物VII (一般式(VI
I) においてm=0,p=2,X=Cl)161mg
(0.7mmol)をジメチルホルムアミド6mlに溶解し、
化合物VI(一般式(VI)においてn=1)152mg
(0.55mmol)とジシクロヘキシルカルボジイミド2
02mg(0.98mmol)を加え、40〜45℃で終夜撹
拌した。析出した沈殿を濾去し、濾液を減圧下濃縮し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:
メタノール=1:9)にて精製後、濃縮した。得られた
残渣のメタノール溶液に、4規定塩酸酢酸エチル溶液1
mlを加え、濃縮し、化合物1(一般式(I)において
n=1,m=0,p=2,X=Clである2塩酸塩)6
8mg(収率25%)を得た。化合物III からの全収率は
7.5%である。
【0051】
【実施例2】適当な一般式(VII) のアミン化合物を用い
る以外は実施例1と同様にして、又は化合物III に代え
て参考例1〜3で得た化合物IV−1〜IV−3を用い、適
当な一般式(VII) のアミン化合物を用いる以外は実施例
1と同様にして、一般式(I)で表わされる本発明化合
物2〜17(一般式(I)においてp=2,X=Cl)
を合成した。
【0052】合成した一般式(I)で表わされる化合物
の構造,融点, 1H−NMR(DMSO,TMS)のδ
ppm値を以下に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【表5】
【0058】
【表6】
【0059】
【表7】
【0060】
【表8】
【0061】
【表9】
【0062】
【表10】
【0063】
【表11】
【0064】
【表12】
【0065】
【表13】
【0066】
【表14】
【0067】
【表15】
【0068】
【表16】
【0069】
【表17】
【0070】薬理試験例1 96穴マルチプレートに、10%牛胎児血清を含むRP
MI1640培地で懸濁したマウスP388白血病細胞
を1穴あたり2×103 個播種した。続いてジメチルス
ルホキシド(DMSO)に溶解した種々の濃度の本発明
化合物をDMSO濃度が0.5%以下となるように加
え、3日間、5%二酸化炭素中、37℃で保温した後、
クリスタルバイオレットで細胞を染色し、550nmで
測定し、無処置対照群との吸光度の比より細胞増殖抑制
率を求め、50%効果用量(ED50)で表示した。構造
類似の3群についてその結果を表18に示した。
【0071】
【表18】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: 【化1】 〔式中、nは1〜4の整数を、mは0〜6の整数を、p
    は1〜3の整数を、Xはハロゲン原子を示す。〕で表わ
    されるオリゴ−N−メチルピロールカルボキサミド誘導
    体又はその塩。
JP24748092A 1992-09-17 1992-09-17 オリゴ−n−メチルピロールカルボキサミド誘導体又はその塩 Pending JPH0692933A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023149487A1 (ja) * 2022-02-02 2023-08-10 国立大学法人千葉大学 ピロール・イミダゾールポリアミドの製造方法

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