JPH0692818A - 埋没材組成物 - Google Patents

埋没材組成物

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JPH0692818A
JPH0692818A JP4243249A JP24324992A JPH0692818A JP H0692818 A JPH0692818 A JP H0692818A JP 4243249 A JP4243249 A JP 4243249A JP 24324992 A JP24324992 A JP 24324992A JP H0692818 A JPH0692818 A JP H0692818A
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JP
Japan
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weight
alumina cement
seizure
metal
investment
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JP4243249A
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English (en)
Inventor
Osamu Iwamoto
修 岩本
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルミナセメント及び骨材を含んでなる埋没
材組成物において、アルミナセメントに対してリチウム
化合物を0.05〜5重量%添加してなることを特徴と
する埋没材組成物。 【効果】 本発明の埋没材は硬化時間が早い。しかも高
温耐久性に富み且つ適度な強度を有するので、高融点金
属を焼き付きなく鋳造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクラウン、インレー、ブ
リッジ、金属床などの金属補綴物を精密鋳造法によって
作製するための埋没材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、クラウン、インレー、ブリッジ、
アンレー及び金属床等の歯科用金属補綴物は寸法精度の
優れるロストワックス法で作製されている。その時使用
される鋳造用埋没材は比較的融点の低い金、銀、パラジ
ウム等からなる合金に用いられる石膏系埋没材と、ニッ
ケル・クロム、コバルト・クロム等の比較的融点の高い
合金用のリン酸塩系埋没材に大別される。
【0003】この内、高融点金属用リン酸塩系埋没材は
金属表面への焼き付き等まだ改良が必要な材料である。
一方、近年、軽量かつ安全性の高いチタン又はチタン合
金等のより高融点金属の使用が実用化されるにつれて、
より高温耐久性の高い埋没材の開発が望まれている。
【0004】このような要求に対し種々の研究がなされ
ている。代表的なものを挙げれば リン酸塩系の埋没材の骨材であるシリカをジルコニ
ア、ジルコン、マグネシア及びアルミナに置き換える。
【0005】リン酸塩系埋没材の結合材であるリン酸
塩/マグネシアの代わりにカルシア/メタノール、有機
酸/マグネシア及びエチルシリケート/有機酸を使用す
る。
【0006】等の研究がなされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら骨材を置
き換える方法は硬化後に生成するリン酸マグネシウムの
融点が低いため金属に対する焼き付きに問題があり、結
合材を代えた系は保存安定性が悪い及び硬化時間が長い
等の問題点がある。
【0008】そこで高融点金属鋳造用埋没材として、硬
化時間が速く、適度な強度を有し、保存安定性が良好で
金属への焼き付きのない埋没材を提供することを本発明
の目的とした。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる問題点
を解決すべく鋭意研究した結果、従来耐火物として使用
されてきたアルミン酸カルシウム(CaO・Al23
を主成分とするアルミナセメントを結合材成分とし、更
にリチウム化合物を添加することにより、これまでアル
ミナセメントを結合材とする埋没材の最大の欠点の一つ
であった硬化時間が短縮でき、しかも適度な鋳型強度を
発現すると共に高融点金属とほとんど焼き付きを起こさ
ない埋没材となることを見いだし、本発明を完成させる
に至った。
【0010】すなわち、本発明は、アルミナセメント及
び骨材を含んでなる埋没材組成物において、アルミナセ
メントに対してリチウム化合物を0.05〜5重量%添
加してなることを特徴とする埋没材組成物である。
【0011】ところで、埋没材は、通常粉末成分と練和
液から構成され使用時に両者を混合、練和し、硬化させ
る。本発明における埋没材組成物は、上記特定組成から
なればその包装形態は問わない。即ち、必須成分が全て
粉末成分中に存在しても良いし、必須成分の一部が、特
にリチウム化合物が練和液中に存在してもよい。
【0012】本発明に用いられる結合材としてのアルミ
ナセメントは、CaO・Al23を主成分とする公知の
ものがなんら制限なく使用される。埋没材組成物、通常
粉体成分に占めるアルミナセメントの割合は5〜80重
量%、更に好ましくは10〜70重量%である。5重量
%より少ないと強度が弱く、80%を越えると練和性お
よび鋳造後の強度が高すぎて割り出しが悪くなり実用的
でない。平均粒径は0.1〜100μmのものが好適に
使用できる。
【0013】リチウム化合物としては、塩化リチウム、
硝酸リチウム、硫酸リチウム、フッ化リチウム及び炭酸
リチウム等の無機塩、酢酸リチウム、酒石酸リチウム等
の有機酸塩、水酸化リチウム等が制限なく使用できる。
添加量はアルミナセメントに対して0.05〜5重量%
の添加が好適である。添加量が0.05重量%より少な
いと硬化時間の短縮が十分でなく、5重量%を越えると
硬化時間が速くなりすぎ操作余裕時間がなくなるばかり
でなく、融点の低下が起こり、金属との焼き付き等が起
き始める。尚、埋没材は通常、結合材と骨材よりなる粉
末成分と練和液の2包装形態で保存され使用時に混合す
ることにより硬化させる。ここで使用するリチウム化合
物は、粉末成分あるいは練和液のどちらに添加しても良
いが、保存安定性の観点から練和液中に存在させる方が
好ましい。。
【0014】本埋没材組成物に使用する骨材としては耐
火性のあるものであればなんら制限なく使用できる。例
えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジル
コニウム、ジルコン、ムライト、酸化チタン、スピネ
ル、炭化珪素、窒化珪素及びシリカ等が挙げられ、これ
らを1種または2種以上を組み合わせて使用することが
できる。該骨材は、アルミナセメント100重量部に対
して通常、70〜900重量部配合される。
【0015】また、必要に応じて膨張の調整材として金
属ジルコニウム、でんぷん等が添加できる。
【0016】練和液は、埋没材の基本的性質に影響を与
えない水溶液で有れば制限なく使用できる。例えば、
水、コロイダルシリカ水溶液、アルミナコロイド水溶液
及びジルコニアコロイド水溶液等が挙げられる。
【0017】粉末成分と練和液の混合比は得られる練和
物が適度な流動性を有し、物性に影響を与えない範囲で
有れば制限なく使用できる。一般には粉末成分と練和液
の比が10/1〜1/1の範囲で使用される。
【0018】
【発明の効果】本発明の埋没材は硬化時間が早い。しか
も高温耐久性に富み且つ適度な強度を有するので、高融
点金属を焼き付きなく鋳造することができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。尚、実施例中に示した試験の方法については次の
通りである。
【0020】硬化時間 日本工業規格T6601の凝結時間試験方法に準じ、内
径30mm、高さ30mmの金属の円筒形の中に混和し
た試料を充填し、混和を開始した時から荷重300gの
ビカー針(針の直径2mm)が試料の中に入らなくなる
までの時間を硬化時間とする。
【0021】破砕抗力 日本工業規格T6601の破砕抗力試験方法に準じ、内
径30mm、高さ60mmの金属の円筒形の中に混和し
た試料を満たし、取扱に耐える程度に凝固した後に型よ
り取り出して、室温に放置し、混和開始より24時間後
に圧縮試験機を用いて、クロスヘッドスピード1mm/
分で測定し、その値を埋没材の生強度とした。
【0022】空焼き後の強度も同様の方法で試料を作
り、電気炉にて所定の温度まで10℃/分で昇温し、3
0分係留し、室温まで放冷させた後圧縮強度を測定し、
空焼き後強度とした。
【0023】高融点合金の焼き付き 焼き付きに関しては、20×10×2mmのワックスパ
ターンを埋没材で埋没し、硬化後電気炉で所定の温度ま
で焼成後、鋳造を行い、割り出し後の金属表面に対する
埋没材の焼き付きの状態を目視して下記3段階にて評価
した。
【0024】○:ほとんど焼き付かず,△:一部焼き付
く,×:全体に焼き付く 尚、高融点合金の代表として、純チタン「チタデント」
[Ti 99.5%:トーワ技研(株)]およびチタン
合金「チタデントII」[Ti 90%、Al6%、V
4% トーワ技研(株)]を用い、鋳造はキャストマ
チックシステム(岩谷産業製)によるアルゴンガス置換
アーク溶解法により行った。
【0025】実施例1 結合材としてアルミナセメント(アサノアルミナセメン
ト1号:日本セメント(株)製)30重量部、骨材とし
てマグネシア(平均粒径44μm)40重量部、アルミ
ナ(平均粒径32μm)30重量部を十分に混合し粉末
成分とした。また、イオン交換水100重量部に塩化リ
チウム0.3重量部溶解し練和液とした。この粉末成分
と練和液の比(P/L)を3対1の重量比で混和し、前
出の方法に従って硬化時間、破砕抗力及び金属の焼き付
きについて調べた。尚、焼成温度は1200℃である。
その結果、硬化時間は7分30秒、生強度は12MP
a、空焼き後強度は15MPaを示し、純チタン、チタ
ン合金ともに全く焼き付きは認められなかった。
【0026】実施例2〜10、比較例1〜3 実施例1における塩化リチウムの代わりにその他のリチ
ウム化合物を添加した場合、添加量を変えた場合及び比
較例として添加しない場合及び添加量が本発明の範囲か
ら外れる場合の結果を表1に示す。これら以外は、実施
例1と同様に行った。
【0027】
【表1】
【0028】実施例11 結合材としてアルミナセメント(アサノアルミナセメン
ト1号:日本セメント(株)製)40重量部、骨材とし
てマグネシア(平均粒径44μm)20重量部、アルミ
ナ(平均粒径32μm)40重量部、ジルコニア20重
量部、並びに炭酸リチウム0.2重量部を十分に混合し
粉末成分とした。この粉末成分100gを20%コロイ
ダルシリカ水溶液(カタロイドSI40:触媒化成工
業)30mlで混和し、実施例1と同様にして、硬化時
間、破砕抗力及び金属の焼き付きについて調べた。尚、
焼成温度は900℃である。その結果、硬化時間は6分
30秒、生強度は13MPa、空焼き後強度は18MP
aを示し、純チタン、チタン合金ともにほとんど焼き付
きは認められなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナセメント及び骨材を含んでなる
    埋没材組成物において、アルミナセメントに対してリチ
    ウム化合物を0.05〜5重量%添加してなることを特
    徴とする埋没材組成物。
JP4243249A 1992-09-11 1992-09-11 埋没材組成物 Pending JPH0692818A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4243249A JPH0692818A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 埋没材組成物

Applications Claiming Priority (1)

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JP4243249A JPH0692818A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 埋没材組成物

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JPH0692818A true JPH0692818A (ja) 1994-04-05

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ID=17101062

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002527366A (ja) * 1998-10-12 2002-08-27 ドクサ セルテクス アクティボラグ 寸法的に安定な結合剤システム
JP2003530239A (ja) * 2000-04-11 2003-10-14 ドクサ アクティボラグ 化学結合セラミック製品の作成方法、および製品
JP2003530286A (ja) * 2000-04-11 2003-10-14 ドクサ アクティボラグ 化学結合セラミック生成物、その製造方法、方法の実施に使用するツールおよびツールの互換部品

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JP2002527366A (ja) * 1998-10-12 2002-08-27 ドクサ セルテクス アクティボラグ 寸法的に安定な結合剤システム
JP2003530239A (ja) * 2000-04-11 2003-10-14 ドクサ アクティボラグ 化学結合セラミック製品の作成方法、および製品
JP2003530286A (ja) * 2000-04-11 2003-10-14 ドクサ アクティボラグ 化学結合セラミック生成物、その製造方法、方法の実施に使用するツールおよびツールの互換部品

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