JPH0692576A - エレベータの天井照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】表面を化粧仕上げした天井しゃへい板３を曲げ
構造とし、照明ランプ５を取付けする。天井板１と天井
しゃへい板３の連結はかご室内から見えるのでコの字形
の連結パネル４として、裏面側を照明ランプ５の配線用
に使用する。裏面側はかご室の側板２で周囲をおおわれ
ているので見えない。 【効果】安価で配線が見えないことによる高級感を得る
ことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はエレベータの天井照明装
置に係り、特に、かご室天井意匠構造が間接照明の取付
け構造の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】エレベータのかご室天井意匠はビルのデ
ザインに合わせて色々な材質で形状を立体的に構成して
いる。近年、間接照明を用いて天井を高くする構造が多
くなった。以下、この種従来技術による天井板と天井し
ゃへい板構造に取付ける照明器具配線を図面により説明
する。

【０００３】図３は間接照明を用いた天井意匠構造図で
ある。図示従来技術で、１は天井板、２はエレベータか
ご室の側板、３は種々の材質からなる箱状の形状をした
天井しゃへい板、５は天井しゃへい板の内側に内蔵され
るランプ、６はランプの配線、７は照明器具、８はエレ
ベータを利用する利用者、１３は天井板と天井しゃへい
板を連結する連結パネル、１４は連結パネルの折曲げ
部、１５は継目の補修パテである。

【０００４】かご室天井意匠が間接照明を適用した図３
において、表面を鋼板塗装仕上げとした天井しゃへい板
３（他にステンレス鏡面仕上げ等もある）を箱状に形成
し、この内側にランプ５を取付けて照明器具の配線を行
う。次に天井板１と天井しゃへい板３を吊り板で吊って
かご室のエレベータ利用者８が意匠的な目でかご天井部
を見上げたとき、垂直部分となる連結パネル１３に折り
曲げ部を設けることを特徴とし、連結パネルの折り曲げ
部１４に穴を明けて、ここから照明器具の配線６を引出
しかご室のエレベータ利用者８から見えないようにし
て、安定器７へつぐ。従来技術で注意する点はかご室の
大きさの関連から設計者が連結パネルの折り曲げ部１４
を計算しなければならない事と、天井板１との取付け部
を意匠向上の為に継目の補修パテを行う必要がある。継
目の補修パテ部１５は化粧塗りを行って意匠上均一に仕
上げが見えるので問題とされる可能性があった。このた
め天井照明装置としては高価なものとなってしまい意匠
上も不安定なものであった。尚、エレベータの天井照明
装置の構造に関する従来技術として、例えば、実公昭53
−70058 号公報に記載された技術が知られている。この
従来技術は前述で説明した照明器具の配線にカバ−を取
付けたものであり、この取付けの工数が余分に必要なも
のである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来技術はエレベータ
の間接照明構造の天井板立体構造において、照明器具の
配線をかご室内のエレベータ利用者から見えない所まで
は内側を配線し、見えない所をさがして、このポイント
部で折り曲げて外側に配線を引き出すものである。又、
天井板と天井しゃへい板の取付け部はかご室側へ曲げざ
るを得ないため取付け部が見えるので意匠上この部分を
きれいに仕上げなければならないという問題がある。こ
のきれいに仕上げる工数が余分に必要なものである。ま
た、実公昭53−70058 号公報に記載された技術は、前述
した図面により説明した従来技術の問題点の照明器具の
配線についての解決を図ることが出来るが天井板と天井
しゃへい板の取付け部の問題点については解決されてい
ない。

【０００６】本発明の目的は意匠上安定した照明器具配
線の見えないエレベータ天井照明装置を提供することに
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、天井板と天井しゃへい板の連結パネルを
垂直方向でコの字形に形成することにより、かご室内の
エレベータ利用者から照明器具の配線が見えないように
天井板に取付けることが可能となる。天井しゃへい板の
表面仕上げがステンレス鏡面仕上げ等に仕上げられる場
合は連結パネルを分割構造とすることにより達成され
る。

【０００８】

【作用】天井板と天井しゃへい板を連結する連結パネル
を垂直方向でコの字形に形成することにより、天井しゃ
へい板が色々な材質・形状となっても連結パネルは統一
された一つの形状となるので、間接照明天井の設計・製
作が短期間で行うことが可能で意匠的にも優れたものに
できる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明によるエレベータの天井照明装
置の一実施例を図面により詳細に説明する。

【００１０】図１は間接照明を採用した場合の天井照明
装置の構造の説明図、図２は天井しゃへい板と天井板の
連結構造、及び配線経路を説明する断面図である。図
１，図２において１は間接照明を実施したときの天井
板、２はかご室の周囲に設けられる側板、３は天井しゃ
へい板で材質・形状は色々である。４はかご室内のエレ
ベータ利用者８から見える所の天井板１と前記天井しゃ
へい板３の連結パネルであり表面は化粧仕上げされたも
のである。５はかご室内の照明用ランプであり、天井し
ゃへい板内にかご室のエレベータ利用者８から見えない
ように設置されるものである。６はランプ５と安定器７
とを結ぶ照明器具の配線で連結パネルを垂直方向でコの
字形に形成して、曲げ部に穴を明けて引き出しを行う。
一般的に間接照明を実施した天井構造は側板２と隙間４
０程度で幅２５０で、高さは４００程度が多く採用され
るので照明器具の配線６は側板２と天井しゃへい板３の
隙間４０からは見えなくなる。このように構成すれば間
接照明構造の天井意匠が色々な形状となっても照明器具
の配線経路の検討に時間をかけることがなくなり、安価
で意匠上優れた天井照明装置を得ることが出来る。

【００１１】

【発明の効果】本発明によれば、天井しゃへい板の形
状，材質に無関係にかご室内のエレベータ利用者から照
明器具の配線が見えないように取付けできるので意匠上
に効果が大きく、安価に製作することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例によるエレベータの天井意匠
に間接照明を採用した場合の天井照明装置の構造の説明
図。

【図２】天井しゃへい板と天井板の連結構造、及び配線
経路の説明図。

【図３】従来技術における天井しゃへい板と天井板の連
結構造、及び配線経路の説明図。

【符号の説明】

１…天井板、２…側板、３…天井しゃへい板、４…天井
板と天井しゃへい板の連結パネル、６…照明器具の配
線、７…安定器、８…エレベータ利用者。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】間接照明を用いることを特徴としたエレベ
   ータかご室天井において、照明器具を取付けた天井しゃ
   へい板と前記天井しゃへい板と天井板の連結部をコの字
   形に構成して、前記照明器具の配線を前記コの字形の裏
   側を使用して前記天井板に導いたことを特徴とするエレ
   ベータの天井照明装置。