JPH0692093B2 - ホットメルトテープの製造方法 - Google Patents

ホットメルトテープの製造方法

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JPH0692093B2
JPH0692093B2 JP3191033A JP19103391A JPH0692093B2 JP H0692093 B2 JPH0692093 B2 JP H0692093B2 JP 3191033 A JP3191033 A JP 3191033A JP 19103391 A JP19103391 A JP 19103391A JP H0692093 B2 JPH0692093 B2 JP H0692093B2
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弘幸 佐藤
数雄 塘
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ホットメルトテープ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記ホットメルトテープは、例えば、潜
水服の一種のドライスーツにおいて縫製した糸目上に貼
着して水の浸入を防ぐために使用される。
【0003】この種のホットメルトテープは、塩化ビニ
ル樹脂を主原料とし、ホットメルト層(接着層)と非接
着層との二層構造からなるもの、あるいはホットメルト
層と布材(ライナー)との二層構造からなるものが一般
的である。
【0004】従来、ホットメルトテープは、図3に示す
ように、ホットメルトフィルム31と非接着フィルム3
2とを、それぞれ(T形ダイ)からライナーとしての布
材33上に押出して積層し、3者を一対の圧着ロール3
4で圧着して貼り合わせたのち、布材33を剥離する、
共押出し法により製造するのが一般的である。そのほ
か、図示を省略するが、ホットメルト樹脂の溶液を、ナ
イフコーター等でライナーとしての布材の片面上に塗布
し、乾燥させる、ゾルコーティング法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の製造方
法のうち、前者(共押出し法)は、生産効率が悪く、ま
たラミネート時にフィルムに皺が入り易いうえに、T形
ダイの形状によるフィルム表面の粗さが目立ち、安定し
た品質を確保することが難しい。後者(ゾルコーティン
グ法)は、ホットメルト樹脂のコーティング時に縦筋が
発生したり、布材の表面の凹凸によってホットメルト樹
脂の厚みにバラツキが生じたりするという問題がある。
また、ホットメルト樹脂を布材にコーティングするの
で、布材にホットメルト樹脂が含浸するのを防ぐため、
繊維密度の高い布材や表面に防浸加工を施した布材を使
用する必要がある。
【0006】さらに、前者は、生産性が悪いので加工コ
ストが高くなり、後者も、原料コストにおいて布材の占
める割合が非常に大きいので、コスト面で不利である。
【0007】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、従来の製造方法に比べて、加工性および生産性に優
れ、品質が安定し、しかも安価に製造できるホットメル
トテープの製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明の製造方法は、塩化ビニル樹脂を主原料と
するホットメルト樹脂を複数のカレンダーロールで圧延
してホットメルトフィルムを成形し、該カレンダーロー
ルの最終ロールに近接したテークオフロールで前記ホッ
トメルトフィルムを引き取る際に、ライナー用布材をホ
ットメルトフィルムに添わせてテークオフロール上に導
き、前記布材とホットメルトフィルムを一対のロールで
圧着して積層した後、冷却するものである。
【0009】また請求項2記載のように、塩化ビニル樹
脂を主原料とする非接着樹脂を複数のカレンダーロール
で圧延して非接着フィルムを成形し、前記ホットメルト
フィルム上に積層して冷却してもよい。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明の製造方法によれ
ば、ホットメルト樹脂がカレンダーロールで引き延ばさ
れてフィルム状(ホットメルトフィルム)になる。この
フィルムは、テイクオフロールを介してカレンダーロー
ルの最終ロールから剥離されるが、フィルムが剥離され
るのとほぼ同時に、布材がホットメルトフィルムの下面
側からフィルムを支持してテークオフロール上に挿入さ
れる。これにより、切れ易いフィルムは切断されること
なく前記最終ロールから剥離される。そして一対のロー
ル間で圧着されてフィルムは布材とラミネートされ、冷
却される。なお、フィルムがラミネートされた布材は、
巻取り機で巻き取られる。
【0011】また、請求項2記載の製造方法によれば、
非接着樹脂がカレンダーロールで引き延ばされてフィル
ム状(非接着フィルム)になる。この非接着フィルム
は、上記製造方法によって製造された布材のホットメル
トフィルム上にラミネートされて、冷却される。
【0012】
【実施例】以下、本発明にかかるホットメルトテープの
製造方法を、図面に基づいて説明する。図1は本発明の
ホットメルトフィルムの製造方法に使用される装置の概
要を示す正面図である。図2は本発明の製造方法により
製造されたホットメルトテープの一部分を示す拡大断面
図である。
【0013】図1に示すように、4つのロールを逆L形
に配したカレンダーロール装置1の最終ロール(ボトム
ロール)1dの一側方に、テイクオフロール2が近接し
て配置されている。テイクオフロール2に隣接して、絞
(エンボス)ロール3aとゴムロール3bとを対向させ
て配置した絞付機(エンボッサ)3が配置され、さらに
その後方に複数の冷却ロール4が配置されている。なお
図示は省略するが、冷却ロール4の後方には、巻取り機
が配置されている。
【0014】エンボッサ3と最初の冷却ロール4との間
に配置されたガイドロール5の下方に、長尺のライナー
用布材15を巻き付けたロール6が、支持台7の上端に
支軸7aを介して回動自在に配置されている。
【0015】本実施例の製造方法では、上記構成の装置
において、下記の配合のホットメルトフィルム用樹脂
A、下記の配合の非接着フィルム用樹脂Bおよびライナ
ー用布材(本実施例では、テトロンタフタ58J)15
が、原材料として使用される。
【0016】〈ホットメルトフィルム用樹脂A〉 塩化ビニル樹脂(平均重合度=1300):50部 塩化
ビニル酢酸ビニル共重合樹脂:50部 ジオクチルフ
タレート(以下、DOPという):80部 熱安定剤:2.25部 加工助剤:2部 顔料(白
色):5部
【0017】〈非接着フィルム用樹脂B〉 塩化ビニル樹脂(平均重合度=2500):100部 D
OP:80部 熱安定剤:117部 加工助剤:2.5部 顔料(白
色):15部
【0018】製造方法 バンバリーミキサー等で混練したホットメルトフィル
ム用樹脂Aを、カレンダーロール装置1により、加熱し
て引き延ばしてフィルム化して 厚さ0.3mm・幅960mmの
ホットメルトフィルム11にカレンダー加工する。ロ
ール6から繰り出した960mm幅の長尺の布材15の一端
を、テイクオフロール2上を通してロール3a・3b間
に導く。フィルム11の一端を最終ロール1dから引
き離してテイクオフロール2上の布材15上に導いた
後、布材15とともにロール3a・3b間に導く。ロ
ール3a・3b間で圧着してフィルム11を布材15と
ラミネートし、ガイドロール5上を通して冷却ロール4
で冷却し、巻取り機で巻き取る。
【0019】上記〜により、図2の下二層の断面部
分に示すようなホットメルトシート10aが製造され
る。このシート10aは、ホットメルトフィルム11と
布材15との二層構造からなる。
【0020】前記ロール6に代えて、ホットメルトシ
ート10aを巻き付けたロール(図示せず)を、支持台
7上端に支軸7aを介して回動自在に取り付ける。バ
ンバリーミキサー等で混練した非接着フィルム用樹脂B
を、カレンダーロール装置1により、加熱して引き延ば
してフィルム化して 厚さ0.15mm・幅960mmの非接着フィ
ルム12に圧延する。非接着フィルム12の一端をテ
イクオフロール2を介して最終ロール1dから引き離
し、ロール3a・3b間に導くとともに、前記ロール
(図示せず)から繰り出したホットメルトシート10a
の一端をロール3a・3b間に導き、ロール3a・3b
間で圧着して非接着フィルム12をシート10aのホッ
トメルトフィルム11上にラミネートし、ガイドロール
5上を通して冷却ロール4で冷却しながら、巻取り機で
巻き取る。
【0021】その後、ホットメルトシート10aの布
材15をホットメルトフィルム11から剥ぎ取り、二層
構造のフィルム11・12を巻取り機でロール(図示せ
ず)に巻き取った後、フィルム11・12を巻き戻して
セパレートタイプのスリット機(図示せず)で幅17mmの
ホットメルトテープ10b(図2)に切断し、巻取り機
で30mずつロール(図示せず)に巻き取る。
【0022】上記〜により、図2の上二層の断面部
分に示すホットメルトテープ10bが製造される。この
テープ10bは、ホットメルトフィルム11と非接着フ
ィルム12との二層構造からなる最終製品である。
【0023】次に、上記した本発明の製造方法に基づ
き、ホットメルトフィルム用樹脂Aにおいて主原料とし
ての平均重合度=1300の塩化ビニル樹脂(以下、PVC
という)および塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂(以
下、塩ビ酢ビ共重合樹脂という)の配合割合だけを変更
した実施例1〜3と、塩ビ酢ビ共重合樹脂を配合しない
比較例1、塩ビ酢ビ共重合樹脂を配合するが、平均重合
度=2000のPVCを配合した比較例2〜4、塩ビ酢ビ共
重合樹脂を配合するが、平均重合度=1300のPVCの配
合割合の少ない比較例5、そのほか、上記した従来の、
共押出し法による比較例Aおよびゾルコーティング法に
よる比較例Bについての総合的な評価を下記の表1に示
す。なお、実施例1〜3および比較例1〜5の非接着フ
ィルム用樹脂Bには表2に示す配合のものを使用した。
【0024】実施例1〜3および比較例1〜5のホット
メルトフィルム用樹脂Aは下記の配合のものを使用し
た。実施例1 PVC(平均重合度=1300):90部 塩ビ酢ビ共重合
樹脂:10部 DOP:80部 熱安定剤:2.25部 加工助剤:2部 顔
料(白色):5部実施例2 PVC(平均重合度=1300):70 塩ビ酢ビ共重合樹
脂:30部 DOP:80部 熱安定剤:2.25部 加工助剤:2部 顔
料(白色):5部実施例3 PVC(平均重合度=1300):50部 塩ビ酢ビ共重合
樹脂:50部 DOP:80部 熱安定剤:2.25部 加工助剤:2部 顔
料(白色):5部比較例1 PVC(平均重合度=1300):100部 DOP:80部 熱安定剤:2.25部 加工助剤:2部 顔
料(白色):5部比較例2 PVC(平均重合度=2000):90部 塩ビ酢ビ共重合
樹脂:10部 DOP:80部 熱安定剤:2.25部 加工助剤:2部 顔
料(白色):5部比較例3 PVC(平均重合度=2000):70部 塩ビ酢ビ共重合
樹脂:30部 DOP:80部 熱安定剤:2.25部 加工助剤:2部 顔
料(白色):5部比較例4 PVC(平均重合度=2000):50部 塩ビ酢ビ共重合
樹脂:50部 DOP:80部 熱安定剤:2.25部 加工助剤:2部 顔
料(白色):5部比較例5 PVC(平均重合度=1300):30部 塩ビ酢ビ共重合
樹脂:70部 DOP:80部 熱安定剤:2.25部 加工助剤:2部 顔
料(白色):5部
【0025】次に、比較例Aおよび比較例Bの製造方法
について説明する。比較例A 熱可塑性ウレタン樹脂(黄変防止タイプ、硬度(JIS・A)
=90゜、熱軟化点105℃)のペレットをT形ダイを用いて
押し出して厚さ3.0mm・幅700mmのフィルム状(ホットメ
ルトフィルム)にした。なお、T形ダイの温度は150℃
にした。また熱可塑性ウレタン樹脂(黄変防止タイプ、
硬度(JIS・D)=40゜、熱軟化点170℃)についても、上記
と同条件で厚さ3.0mm・幅700mmのフィルム状(非接着フ
ィルム)にした。そして、テトロンタフタ58Jのライ
ナー上に上記ホットメルトフィルムを、このフィルム上
に非接着フィルムをそれぞれ積層して金属ロールとゴム
ロールで圧着した後、冷却して巻き取った。さらに、ラ
イナーを剥ぎ取った後、セパレートタイプのスリット機
で幅17mmのホットメルトテープに切断し、30mずつロー
ルに巻き取った。
【0026】比較例B オールスフ♯79のライナー上に、フローティングコー
ターを用いて次の配合からなるホットメルト樹脂を厚さ
0.6mmでコーティングし、温度120℃のオーブンで3分間
加熱した後、冷却して巻き取った。 ホットメルト用樹脂(配合割合) 塩ビ酢ビ共重合樹脂(酢酸ビニル含有率17%):100部 メチルエチルケトン:30部 ジメチルホルムアミド:
30部
【0027】
【表3】
【0028】上記の総合評価から、本発明のホットメル
トフィルムの製造方法で製造されるホットメルトテープ
において下記のことが確認される。ホットメルトフィ
ルム用樹脂Aについては、塩ビ酢ビ共重合樹脂が2〜7
%含まれ、かつPVCの重合度が1300以下であることが
望ましい。すなわち塩ビ酢ビ共重合樹脂が1%になる
と、ホットメルトフィルムの接着力が低くなるので、ド
ライスーツの縫い目(糸目)にホットメルトテープを接
着した際に、その縫い目から水が浸透するおそれがあ
る。また塩ビ・酢ビ共重合樹脂が8%になると、ホット
メルトフィルムの凝集強度が小さくなるので、接着力が
低くなり、1%にしたときと同様の問題が生じる。
【0029】非接着フィルム用樹脂Bについては、P
VCの平均重合度が2000以上であることが望ましい。す
なわち、ドライスーツの縫い目にホットメルトテープを
接着する際に、通常、非接着フィルムの上からホットエ
アーを当てて加熱するので、非接着フィルムが破断した
り、溶融したりするおそれがあり、作業に支障をきた
す。
【0030】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明にかかるホットメルトテープの製造方法には、
次のような効果がある。従来の製造方法に比べて、加工
性および生産性に優れ、また縦筋等が入らないので、品
質が安定し、しかも安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホットメルトフィルムの製造方法に使
用される装置の概要を示す正面図である。
【図2】本発明の製造方法により製造されたホットメル
トテープの一部分を示す拡大断面図である。
【図3】従来のホットメルトテープの製造方法(共押出
し法)の概要を示す断面図である。
【符号の説明】
1 カレンダーロール装置 1d 最終ロール 2 テイクオフロール 3a・3b ロール 4 冷却ロール 10a ホットメルトシート 10b ホットメルトテープ 11 ホットメルトフィルム 12 非接着フィルム 15 布材(ライナー) A ホットメルトフィルム用樹脂 B 非接着フィルム用樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JKZ 6904−4J // B29K 27:06 B29L 9:00 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル樹脂を主原料とするホットメ
    ルト樹脂を複数のカレンダーロールで圧延してホットメ
    ルトフィルムを成形し、 該カレンダーロールの最終ロールに近接したテークオフ
    ロールで前記ホットメルトフィルムを引き取る際に、ラ
    イナー用布材をホットメルトフィルムに添わせてテーク
    オフロール上に導き、前記布材とホットメルトフィルム
    を一対のロールで圧着して積層した後、冷却することを
    特徴とするホットメルトテープの製造方法。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル樹脂を主原料とする非接着樹
    脂を複数のカレンダーロールで圧延して非接着フィルム
    を成形し、前記ホットメルトフィルム上に積層し冷却す
    る請求項1記載のホットメルトテープの製造方法。
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