JPH0691564A - 直交型2軸駆動機構 - Google Patents

直交型2軸駆動機構

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JPH0691564A
JPH0691564A JP27078492A JP27078492A JPH0691564A JP H0691564 A JPH0691564 A JP H0691564A JP 27078492 A JP27078492 A JP 27078492A JP 27078492 A JP27078492 A JP 27078492A JP H0691564 A JPH0691564 A JP H0691564A
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rollers
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Kenkichi Suzuki
兼吉 鈴木
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KILONY SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 角パイプ状の軸部材と該軸部材がその軸方向
に移動自在に挿通されると共に軸部材を移動自在に支持
する複数のローラを備えたハウジングとから成る1軸駆
動部を2つ組合わせて成る直交型2軸駆動機構におい
て、一方の1軸駆動部の他方の1軸駆動部に対するモー
メント荷重を小さくすることが出来ると共に形状を小形
化する。 【構成】 角パイプ状の軸部材20と該軸部材がその軸
方向に移動自在に挿通されると共に軸部材を移動自在に
支持する複数のローラ11を備えたハウジング3とから
成る1軸駆動部を2つ(2A、2B)組合わせて成る直
交型2軸駆動機構1であって、2つのハウジングに切欠
5を形成し、これら切欠が互いに噛み合うように2つの
ハウジングを結合して上記2つの軸部材の軸方向が直交
方向に延びるように2つの1軸駆動部を組合わせた。2
つの軸部材の間の間隔を小さくすることが出来、モーメ
ント荷重を小さくすることが出来ると共に、小型化が出
来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な直交型2軸駆動機
構に関する。詳しくは、角パイプ状の軸部材と該軸部材
がその軸方向に移動自在に挿通されると共に軸部材を移
動自在に支持する複数のローラを備えたハウジングとか
ら成る1軸駆動部を2つ組合わせて成る直交型2軸駆動
機構であって、一方の1軸駆動部の他方の1軸駆動部に
対するモーメント荷重を小さくすることが出来ると共に
形状を小形化することができる新規な直交型2軸駆動機
構を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来の直交型2軸駆動機構に図9に示し
たようなものaがある。
【0003】b1は第1の1軸駆動部であり、b2は第
2の1軸駆動部である。
【0004】各1軸駆動部b1、b2は、角パイプ状を
した軸部材cと該軸部材cをその軸方向に移動自在に支
持したハウジングdとを備えている。
【0005】軸部材cの互いに反対側に位置した2つの
外側面にはその軸方向に延びるレール部材e、eが固定
されている。
【0006】f、fはハウジングdの内面のうち軸部材
cのレール部材e、eに対向した位置に設けられた転が
り支持部であり、それぞれ略45度に傾斜したローラ
g、gを備えており、これらローラg、gがレール部材
e、eの傾斜した面h、hに転動自在に当接している。
【0007】尚、このような転がり支持部f、fはハウ
ジングdの1の内面に軸方向に離間した2ヶ所に設けら
れている。
【0008】しかして、図示しない駆動機構によって軸
部材cが送られることによって軸部材cがハウジングd
に対して相対的に移動する。
【0009】ところが、このような直交型2軸駆動機構
aにあっては、ローラg、g、・・・のうち1つでもレ
ール部材eから浮いていると、軸部材cの動きに蛇行が
生じてしまい、これが所謂作動ガタを生じさせるという
問題がある。
【0010】また、軸部材cは互いに反対側に位置した
2つの面だけでハウジングdに支持されているので、捩
じれ荷重に対して弱いという問題がある。
【0011】更に、構造が複雑となり、安価に製造する
ことが出来ないという問題がある。
【0012】そこで、上記直交型2軸駆動機構aが有す
る前記問題を解決するために、図10に示すような直交
型2軸駆動機構iが考えられる。
【0013】j1は第1の1軸駆動部、j2は第2の1
軸駆動部であり、それぞれ軸部材kと該軸部材kをその
軸方向に移動自在に支持したハウジングlとを備えてい
る。
【0014】そして、ハウジングl内には8個1組のロ
ーラm、m、・・・を備えた転がり支持部nが軸方向に
離間して2ヶ所に設けられ、軸部材kの4つの外側面そ
れぞれに各転がり支持部nにおいて2個づつのローラ
m、mが転動自在に当接して軸部材kを支持している。
【0015】そして、各1軸駆動部j1とj2のハウジ
ングlとlとが直交するように1の外側面同士が結合さ
れて直交型2軸駆動機構iが構成されている。
【0016】このような直交型2軸駆動機構iにあって
は、軸部材kの4つの外側面がそれぞれ4個のローラに
よって支持されているので、軸部材の各外側面につき1
つぐらいのローラが浮いていても、軸部材kが蛇行する
ことがなく、従って作動ガタも生じることがないという
利点を有すると共に、捩じれ荷重に対して強く、更に
は、構造が簡単で安価に製造することが出来るという利
点を有する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した直
交型2軸駆動機構iにあっては、ハウジングlとlとを
その外側面同士を突き合わせて結合しているため、2つ
の軸部材kとkとの間の距離Lが大きくなり、従って、
モーメント荷重が大きくなって、作動上好ましくないと
いう問題がある。
【0018】また、2つの軸部材kとkとの間の距離L
が大きいということは、それだけ、この直交型2軸駆動
機構i自体の全体形状が大きくなることを意味し、配置
スペース上の問題等、種々の問題を生起することにな
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明直交型2
軸駆動機構は、上記した課題を解決するために、角パイ
プ状の軸部材と該軸部材がその軸方向に移動自在に挿通
されると共に軸部材を移動自在に支持する複数のローラ
を備えたハウジングとから成る1軸駆動部を2つ組合わ
せて成る直交型2軸駆動機構であって、2つのハウジン
グに切欠を形成し、これら切欠が互いに噛み合うように
2つのハウジングを結合して上記2つの軸部材の軸方向
が直交方向に延びるように2つの1軸駆動部を組合わせ
たものである。
【0020】
【作用】従って、本発明直交型2軸駆動機構にあって
は、2つのハウジングに形成した切欠を互いに噛み合わ
せたので、これらハウジングに支持されている軸部材間
の距離が小さくなり、その分モーメント荷重が小さくな
り、また、全体の形状も小さくなる。
【0021】更に、2つのハウジングは互いに相手方の
切欠にその一部が嵌まり込むことになるため、その嵌ま
り込んでいる部分が相手方の切欠の縁によって補強され
る形になり、その分板厚の薄い材料を使用しても強度的
に十分であり、全体的に軽量化が可能である。
【0022】
【実施例】以下に、本発明直交型2軸駆動機構の詳細を
図示した実施例に従って説明する。
【0023】1は直交型2軸駆動機構であり、2つの1
軸駆動部2Aと2Bとが直角に組み合わされて成る。
【0024】各1軸駆動部2は、軸部材と該軸部材をそ
の軸方向に移動自在に支持したハウジングとを備えてい
る。
【0025】3はハウジングであり、金属板により略正
方形の断面形状をした短い角筒状に形成され、その1の
側壁部4aから該側壁部4aに隣接した側壁部4b、4
bにかけて切欠5が形成されている。該切欠5は、ハウ
ジング3の軸方向における大きさがハウジング3の軸方
向長さの略半分に形成され、深さが側壁部4b、4bの
幅の3分の1強に形成されている。
【0026】尚、この切欠5の長さと深さは、これに限
定されるものではないが、ハウジング3の軸方向におけ
る大きさがハウジング3の軸方向長さの3分の2から2
分の1くらい、深さが側壁部4b、4bの幅の3分の1
から2分の1くらいが好ましい。ただ、これら寸法に限
定されるものではない。
【0027】6、6は角筒の両端に固定された端板であ
り、該端板6、6には後述の軸部材が挿通される大きさ
の略正方形状の挿通孔7、7が形成されている。
【0028】8、8は取付フラップであり、上記切欠5
の長さ方向における両端から切欠5の反深さ方向へ突出
され、該取付フラップ8、8にはボルト挿通孔9、9、
・・・が形成されている。
【0029】ハウジング3の内部の両端寄りの位置には
それぞれ転がり支持部10、10が設けられている。
尚、2つの転がり支持部10、10は同じ構成になって
いるので、その一方について詳細に説明する。
【0030】転がり支持部10はそれぞれ8個のローラ
11、11、・・・を備えている。これらローラ11、
11、・・・は2個1組を為し、合計4組のローラがあ
り、そのうち2組は固定ローラに、残りの2組は可動ロ
ーラになっている。
【0031】12、12はハウジング3内において端板
6に接した位置で且つ切欠5が形成された側壁部4aと
反対側に位置した側壁部4cの幅方向における両端寄り
の部分の内面に接した位置においてハウジング3に固定
されたローラ支持ブロックである。
【0032】各ローラ支持ブロック12は側壁部4cに
外側から挿通されたボルト13、13がその側壁部4c
内面に接した面に螺合され、また、端板6に外側から挿
通されたボルト13、13がその端板6内面に接した面
に螺合され、これによって、ハウジング3内の上記した
位置に固定されている。
【0033】そして、2つのローラ支持ブロック12、
12の互いに対向した側に突設された軸12a、12a
にそれぞれ固定ローラ11f、11fが回転自在に支持
され、この状態でこれら固定ローラ11f、11fはそ
の一部がローラ支持ブロック12、12の反側壁部4c
側の端部から稍中心側に突出するようにされている。
【0034】14は切欠5が形成された側壁部4aに隣
接した側壁部4b、4bの一方のものの内面に端板6に
接した位置で固定されたローラ支持ブロックであり、上
記ローラ支持ブロック12、12の長さの略2個分の長
さを有している。
【0035】該ローラ支持ブロック14は側壁部4bと
端板6とに接した状態でハウジング3に固定される。即
ち、側壁部4bの幅方向に離間した位置を外側から挿通
されたボルト13、13がローラ支持ブロック14の側
壁部4b内面に接した面に螺合され、更に、端板6の幅
方向に離間した位置を外側から挿通されたボルト13、
13がローラ支持ブロック14の端板6内面に接した面
に螺合され、これによって、ローラ支持ブロック14が
ハウジング3内の所定の位置に固定される。
【0036】そして、該ローラ支持ブロック14の側壁
部4bの幅方向における互いに反対側に位置した端面か
ら突設された軸14a、14aにそれぞれ固定ローラ1
1f、11fが回転自在に支持され、この状態でこれら
固定ローラ11f、11fはその一部がローラ支持ブロ
ック14、14の反側壁部4b側の端部から稍中心側に
突出するようにされている。
【0037】15は切欠5が形成された側壁部4aの内
面に近接した位置で端板6に固定されたローラ支持ブロ
ックである。該ローラ支持ブロック15は側壁部4の幅
方向における長さが上記ローラ支持ブロック14のそれ
と略同じであり、側壁部4に垂直な方向における厚みが
上記ローラ支持ブロック14のそれより稍小さく形成さ
れている。
【0038】該ローラ支持ブロック15は端板6の幅方
向に離間した位置を外側から挿通されたボルト13、1
3がローラ支持ブロック15の端板6内面に接した面に
螺合され、これによって、ローラ支持ブロック15がハ
ウジング3内の所定の位置に固定される。
【0039】16は側壁部4aの内面のうちローラ支持
ブロック15に対向した位置に固定された支持板であ
り、ハウジング3の側壁部4の厚みより大きな厚み(例
えば、側壁部4の厚みの略2倍の厚み)を有する金属板
で形成されており、側壁部4aの内面に溶接等により固
定されている。そして、該支持板16にはその両端寄り
の位置に螺孔16a、16aが形成されていて、これら
螺孔16a、16aは側壁部4aに形成されたボルト挿
通孔と一致した位置に形成されている。
【0040】17、17は調整ボルトであり、これら調
整ボルト17、17は側壁部4aを外側から挿通され、
かつ、上記支持板16の螺孔16a、16aに螺合され
て、その先端が上記ローラ支持ブロック15の側壁部4
aの内面に対向した面に当接されている。18、18は
止めナットであり、調整ボルト17、17の側壁部4a
の外側に突出している部分に螺合されて、これら調整ボ
ルト17、17の位置を固定している。
【0041】そして、該ローラ支持ブロック15の側壁
部4aの幅方向における互いに反対側に位置した端面か
ら突設された軸15a、15aにそれぞれ可動ローラ1
1m、11mが回転自在に支持され、この状態でこれら
可動ローラ11m、11mはその一部がローラ支持ブロ
ック15、15の反側壁部4a側の端部から稍中心側に
突出するようにされている。
【0042】19は上記ローラ支持ブロック14が固定
された側壁部4bに対向した側壁部4bの内面に近接し
た位置で端板6に固定されたローラ支持ブロックであ
る。該ローラ支持ブロック19は上記ローラ支持ブロッ
ク15と略同じ大きさに形成されている。
【0043】該ローラ支持ブロック19は端板6の幅方
向に離間した位置を外側から挿通されたボルト13、1
3がローラ支持ブロック19の端板6内面に接した面に
螺合され、これによって、ローラ支持ブロック19がハ
ウジング3内の所定の位置に固定される。
【0044】そして、この側壁部4bの内面のうちロー
ラ支持ブロック19に対向した位置にも上記支持板16
と同様の支持板16が固定されている。
【0045】そして、調整ボルト17、17が側壁部4
bを外側から挿通され、かつ、上記支持板16の螺孔1
6a、16aに螺合されて、その先端が上記ローラ支持
ブロック19の側壁部4bの内面に対向した面に当接さ
れる。調整ボルト17、17の側壁部4bの外側に突出
している部分に止めナット18、18が螺合されて、こ
れら調整ボルト17、17の位置を固定している。
【0046】そして、該ローラ支持ブロック19の側壁
部4bの幅方向における互いに反対側に位置した端面か
ら突設された軸19a、19aにそれぞれ可動ローラ1
1m、11mが回転自在に支持され、この状態でこれら
可動ローラ11m、11mはその一部がローラ支持ブロ
ック19、19の反側壁部4b側の端部から稍中心側に
突出するようにされている。
【0047】20は軸部材で有り、金属板を角筒状に形
成して成る。そして、該軸部材20は端板6、6に形成
された挿通孔7、7を通してハウジング3に挿通され
る。
【0048】そして、軸部材20は、ハウジング3内に
おいては2ヶ所の転がり支持部10、10においてそれ
ぞれ8個のローラによって軸方向へ移動自在に支持され
ている。
【0049】即ち、各転がり支持部10において、軸部
材20の4つの面にそれぞれ2つづつのローラ11、1
1が転動自在に接触されている。
【0050】尚、各転がり支持部10において全てのロ
ーラ11、11、・・・が軸部材20に接触するよう
に、上記したように、固定ローラ11f、11f、・・
・に対向して可動ローラ11m、11mを配置してあ
る。即ち、軸部材20の隣接した2つの面にはそれぞれ
2個づつの固定ローラ11f、11fが接触するが、こ
れら面の反対側に位置した2つの面にはそれぞれ2個づ
つの可動ローラ11m、11mが接触するようになって
いる。
【0051】従って、互いに対向した固定ローラ11
f、11fと可動ローラ11m、11mとの間が軸部材
20の互いに反対側に位置した側面間の間隔より大きく
なっていて、ローラ11、11、・・・との間に隙間が
出来てしまうような場合には、当該可動ローラ11m、
11mを支持したローラ支持ブロック15(又は19)
に当接している止めナット18、18を緩めてから、調
整ボルト17、17を支持板16の螺孔16a、16a
に対して捩じ込み、その先端を前進させて、当該ローラ
支持ブロック15(又は19)を押圧してそれが対向し
ているローラ支持ブロック12、12(又は14)の方
へと移動させる。このような調整を行うことによって、
ローラ11、11、・・・を軸部材20の4つの面全て
に適度な接触圧を以って接触させることが出来る。
【0052】尚、互いに対向したローラ11、11、・
・・間の間隔が狭すぎる場合は、前記とは逆に、調整ボ
ルト17、17を支持板16の螺孔16a、16aに対
して捩じ戻してやればよい。
【0053】21はラック部材であり、一の側面には全
長に亘ってラックギヤ21aが形成されている。また、
その長さ方向に適当な間隔を空けて螺孔21b、21
b、・・・が形成されている。
【0054】そして、このようなラック部材21は軸部
材20の外側面のうちハウジング3の側壁部4cに対向
した面に固定されている。軸部材20のラック部材21
が固定される壁部には軸方向に間隔を空けて挿通孔2
2、22、・・・が形成され、また、該挿通孔22、2
2、・・・が形成された壁部と反対側に位置した壁部の
うち挿通孔22、22、・・・と対応した位置には作業
用の挿入孔23、23、・・・が形成されている。
【0055】しかして、上記作業用の挿入孔23、2
3、・・・を通して挿通孔22、22、・・・を内側か
ら挿通されたボルト24、24、・・・がラック部材2
1の螺孔21b、21b、・・・に螺合されて、これに
よって、ラック部材21が軸部材20に固定される。こ
の時、例えば、ボルト24、24、・・・を締め付ける
ための締め付け具25を挿入孔23、23、・・・を通
して操作することが出来る。
【0056】尚、7a、7aはハウジング3の両端に設
けられた端板6、6の挿通孔7、7に形成された切欠で
あり、軸部材20のラック部材21を逃げるためのもの
である。
【0057】26はハウジング3の側壁部4cの外側面
に固定された駆動部であり、可逆モータ27と減速歯車
部28とを備え、減速歯車部28の出力軸28aにピニ
オンギヤ29が固定されている。そして、該ピニオンギ
ヤ29はハウジング3の側壁部4cに形成された挿通孔
30からハウジング3内に挿入され、軸部材20のラッ
クギヤ21aと噛合されている。しかして、モータ27
が駆動されると、減速歯車部28を介してピニオンギヤ
29が回転されてラックギヤ21aを送るので、ラック
部材21が固定されている軸部材20がモータ27の回
転方向に応じた方向へ移動されることになる。
【0058】尚、上記したように、駆動部26のピニオ
ンギヤ29と軸部材20のラックギヤ21aとを噛合さ
せる側に位置したローラとそれに隣接した側面に位置し
たローラとを固定ローラ11f、11f、・・・とした
ので、これらローラ11f、11f、・・・の位置精度
をピニオンギヤ29との位置関係において精確に出して
おけば、該ピニオンギヤ29とラックギヤ21aとがガ
タを生じることなく確実に噛合することになる。
【0059】しかして、2つの1軸駆動部2Aと2Bと
を直角に組み合わせ固定して、直交型2軸駆動機構1が
形成される。
【0060】即ち、一方のハウジング3の切欠5に他方
のハウジング3の側壁部4b、4bの切欠5の奥縁から
先の部分を係合する。これによって、一方のハウジング
3の側壁部4b、4bの切欠5の奥縁から先の部分も他
方のハウジング3の切欠5に係合する。即ち、2つのハ
ウジング3、3の切欠5、5同士が互いに噛み合わせら
れた状態となる。
【0061】そこで、それぞれのハウジング3、3の取
付フラップ8、8、・・・のボルト挿通孔9、9、・・
・を挿通されたボルト31、31、・・・を相手方のハ
ウジング3、3の側壁部4b、4bを通してその内面に
固定された支持板32、32、・・・の螺孔32a、3
2a、・・・に螺合すれば、2つのハウジング3と3と
が直角に組み合わせられた状態で固定される。
【0062】しかして、例えば、一方の1軸駆動部2A
の軸部材20を垂直に固定した状態とすれば、1軸駆動
部2Aの駆動部26を駆動することによって、そのハウ
ジング3が軸部材20に添って上下方向に移動し、従っ
て、他方の1軸駆動部2Bが上下方向に移動することに
なる。
【0063】また、他方の1軸駆動部2Bの駆動部26
を駆動すると、そのハウジング3に対して軸部材20が
一方の1軸駆動部2Aの軸部材20の軸方向に対して垂
直な方向に移動することになる。しかして、他方の1軸
駆動部2Bの軸部材20に、例えば、熔接トーチ等の作
業部材を支持しておけば、当該作業部材を直行する2軸
の範囲で所望の位置へ移動させることができる。
【0064】そして、上記した直交型2軸駆動機構1に
あっては、2つの1軸駆動部2Aと2Bとを互いのハウ
ジング3、3に形成した切欠5、5を噛み合わせるよう
にして結合しているので、互いの軸部材20と20との
間の間隔を小さくすることが出来、その分装置全体の大
きさを小さくすることが出来ると共に、モーメント荷重
を小さくすることが出きる。
【0065】また、切欠5と5とが噛み合わさるように
結合されることによって、単に平面同士を突き合わせて
結合した場合に比較して剛性が高くなる。従って、その
分ハウジング3、3に使用する材料の板厚を薄くするこ
とが出来、軽量化を図ることが出来る。
【0066】そして、ローラ11、11、・・・を支持
するローラ支持ブロック12、14、15、19を隣接
した2つの壁部で支持することにより、1つの壁部にか
かる負担を軽減することが出来、これによって、ハウジ
ング3、3に使用する材料の板厚の減少がローラ11、
11、・・・の支持に悪い影響を与えることがないよう
にしている。
【0067】尚、各1軸駆動部2A、2Bのハウジング
3、3は別体に形成したものを後にボルト31、31、
・・・によって一体化したものを示したが、これは、始
めから熔接等により一体に形成してもよく、このように
することによって、構造をシンプルにすることができ
る。
【0068】また、軸部材20の移動はラック・ピニオ
ン方式に限らず、チェーン駆動、フリクション駆動等種
々の駆動方式を採ることが可能である。
【0069】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明直交型2軸駆動機構は、角パイプ状の軸部材
と該軸部材がその軸方向に移動自在に挿通されると共に
軸部材を移動自在に支持する複数のローラを備えたハウ
ジングとから成る1軸駆動部を2つ組合わせて成る直交
型2軸駆動機構であって、2つのハウジングに切欠を形
成し、これら切欠が互いに噛み合うように2つのハウジ
ングを結合して上記2つの軸部材の軸方向が直交方向に
延びるように2つの1軸駆動部を組合わせたことを特徴
とする。
【0070】従って、本発明直交型2軸駆動機構にあっ
ては、2つのハウジングに形成した切欠を互いに噛み合
わせたので、これらハウジングに支持されている軸部材
間の距離が小さくなり、その分モーメント荷重が小さく
なり、また、全体の形状も小さくなる。
【0071】更に、2つのハウジングは互いに相手方の
切欠にその一部が嵌まり込むことになるため、その嵌ま
り込んでいる部分が相手方の切欠の縁によって補強され
る形になり、その分板厚の薄い材料を使用しても強度的
に十分であり、全体的に軽量化が可能である。
【0072】尚、上記実施例において示した具体的な構
造や形状は本発明を実施するに際しての具体化のほんの
一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技
術的範囲が限定的に解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明直交型2軸駆動機構の実施の一例を示す
斜視図である。
【図2】図1とは別の角度から見た斜視図である。
【図3】正面図である。
【図4】一部を切り欠いて示す側面図である。
【図5】要部の拡大断面図である。
【図6】図5のVI−VI線に添う断面図である。
【図7】要部の拡大側面図である。
【図8】2つのハウジングを分離して示す斜視図であ
る。
【図9】従来の直交型2軸駆動機構の一例を一部を切断
して示す側面図である。
【図10】比較例を一部を切断して示す側面図である。
【符号の説明】
1 直交型2軸駆動機構 2A 1軸駆動部 2B 1軸駆動部 3 ハウジング 4a、4b、4c、6 壁部 5 切欠 10 転がり支持部 11 ローラ 12、14 ローラ支持部材(2つの壁部に対して固定
的に支持されている。) 15、19 ローラ支持部材(一方の壁部に対して固定
的で、他方の壁部に対して押圧的に支持されている。) 20 軸部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角パイプ状の軸部材と該軸部材がその軸
    方向に移動自在に挿通されると共に軸部材を移動自在に
    支持する複数のローラを備えたハウジングとから成る1
    軸駆動部を2つ組合わせて成る直交型2軸駆動機構であ
    って、2つのハウジングに切欠を形成し、これら切欠が
    互いに噛み合うように2つのハウジングを結合して上記
    2つの軸部材の軸方向が直交方向に延びるように2つの
    1軸駆動部を組合わせたことを特徴とする直交型2軸駆
    動機構。
  2. 【請求項2】 ハウジングは8個1組のローラから成る
    転がり支持部をその軸方向に離間させて2つ有し、各転
    がり支持部において軸部材の各外側面に2個づつのロー
    ラが転動自在に接触して成ることを特徴とする請求項1
    に記載の直交型2軸駆動機構。
  3. 【請求項3】 ローラはローラ支持部材を介してハウジ
    ングに支持し、ローラ支持部材はハウジングの隣接した
    2つの壁部によって支持されたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の直交型2軸駆動機構。
  4. 【請求項4】 一の転がり支持部において隣接する2組
    のローラを支持するローラ支持部材は2つの壁部に対し
    て固定的であり、上記それぞれの組みのローラに対向し
    た2組のローラを支持するローラ支持部材は一方の壁部
    に対しては固定的であり、他方の壁部に対しては押圧的
    であることを特徴とする請求項3に記載の直交型2軸駆
    動機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08141949A (ja) * 1994-11-17 1996-06-04 Central Motor Co Ltd 直交ロボットの手首軸
KR101031252B1 (ko) * 2008-09-18 2011-04-29 삼성중공업 주식회사 마운트 및 이를 구비한 2축 직선 이송 장치

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