JP4524738B2 - ギヤ装置 - Google Patents

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Description

本発明はギヤ装置に関し、特に、ギヤケースの位置決め技術に関するものである。
車両の動力伝達装置、例えば、トランスファ装置のギヤケースは一般にもなか状に2つのケース部材に型割りされており、それらをボルト締めで締結して組合わせることにより組み立てられる。しかし、ボルト締めのみではケース部材間の相対的な位置決め精度が荒くなり、ギヤケースに支持されるギヤ機構における歯車の噛み合い等に支障を来たす畏れがある。このため、ケース部材の合わせ面に一対のノックピン(ダウエルピンとも呼ばれる。)を嵌合し、これによりケース部材間の位置決めを行ったのち、ボルト締めが行われている(例えば、特許文献1及び2)。
特開2002−211262号公報 実開平5−6254号公報
ここで、上述した通りケース部材間の相対的位置関係の精度が、ギヤケースに支持される歯車間の相対的位置関係の精度に影響するため、ノックピンとこれが嵌合するノック穴とのはめあいに関する寸法公差はできるだけ厳しく設定されることが望ましい。しかし、寸法公差を厳しくすると組立の際にノックピンがノック穴に嵌合しない場合を生じえる。
従って、本発明の目的は、組立に支障を与えない範囲でノックピンとノック穴とのはめあいに関する寸法公差をより厳しく設定可能とすることにある。
本発明によれば、ギヤ機構を支持するギヤケースを第1及び第2のケース部材の合わせ面を組合わせて構成し、前記第1及び第2のケース部材に、それぞれ一対の断面円形のノック穴を設けると共に一対の円柱状のノックピンをそれぞれ前記ノック穴に圧入し嵌合することで前記第1及び第2のケース部材間の位置決めがされ、前記ギヤ機構が、第1のギヤを備えると共に、前記第1のケース部材に軸支される第1のギヤシャフトと、前記第1のギヤと噛み合う第2のギヤを備えると共に、前記第2のケース部材に軸支される第2のギヤシャフトと、を含むギヤ装置において、一方の前記ノックピンのうち、前記第1及び第2のケース部材のいずれか一方のノック穴に嵌合する嵌合部分の周面の一部が、当該ノックピンの軸線について相互に対称となる一対の平面を形成するように、切り欠かれており、該嵌合部分の周面の該一部を除いた残余部分が前記ノック穴の周面に接し、前記一対のノックピンの各軸線が互いに平行であり、前記一方のノックピンの軸線及び前記合わせ面を通る、前記平面の法線が、他方の前記ノックピンの軸線を通るように前記一方のノックピンが配設されていることを特徴とするギヤ装置が提供される。
本発明のギヤ装置では、一方の前記ノックピンの前記嵌合部分の周面の一部が切り欠かれているので、一様に円柱形状である従来のノックピンと比較して、同じ公差域レベルであればノック穴に嵌合し易くなる。この結果、従来のノックピンよりも公差域レベルを厳しく設定できる。従って、本発明は組立に支障を与えない範囲でノックピンとノック穴とのはめあいに関する寸法公差をより厳しく設定することができ、もって位置決め精度を向上できる。また、各ギヤシャフトを、第1及び第2のケースに跨って支持しないようにすることでギヤシャフトの芯だしの精度を向上できる。更に、前記一方のノックピンは、前記平面の接線方向において法線方向よりも位置決め精度が高いため、ノックピンによる位置決め精度を向上できる。
発明においては、前記他方のノックピン及びこれに対応する前記ノック穴の径が、前記一方のノックピン及びこれに対応する前記ノック穴の径よりも小さいように構成することが望ましい。穴の寸法公差範囲は、数値だけみた場合、呼び径が小さくなるに従ってより厳しくなるため、前記他方のノックピン及びそのノック穴の径を小さくすることで位置決め精度を向上できる。
また、本発明においては、前記第1及び第2のギヤシャフトが相互に平行に配設され、前記第1及び第2のギヤがはすば歯車であり、記一対のノックピン及び前記一対のノック穴の位置は、前記一対のノックピンの各軸線に直交する平面に、前記法線と前記第1及び第2のギヤの噛み合い部分における歯筋方向とを投影した場合に、両者が略直交するように設定されていることが望ましい。この構成により、噛み合いノイズを低減することが可能となる。
また、本発明においては、前記ギヤ装置が、トランスアクスル装置からの動力を伝達する車両用トランスファ装置であり、前記第1のギヤシャフトが前記トランスアクスル装置からの動力が入力される入力軸を構成し、前記第2のギヤシャフトがアイドルギヤシャフトを構成し、前記ギヤ機構が、前記第2のギヤシャフトに設けられた第1の傘歯歯車と、当該第1の傘歯歯車と噛み合う第2の傘歯歯車を備えると共に前記第2のケース部材に軸支された出力軸と、を備え、前記他方のノックピン及びこれに対応する前記ノック穴は、前記一方のノックピン及びこれに対応する前記ノック穴よりも、前記トランスアクスル装置との接続部位に近い位置に配設されていることが望ましい。この構成によれば、前記第1及び第2の傘歯歯車間の位置決め精度が向上し、その噛み合いノイズを低減することが可能となる。また、トランスファ装置である前記ギヤ装置とトランスアクスル装置との位置決め精度を向上することが可能となる。
以上述べた通り、本発明によれば、組立に支障を与えない範囲でノックピンとノック穴とのはめあいに関する寸法公差をより厳しく設定可能とすることが可能となる。また、各ギヤシャフトを、第1及び第2のケースに跨って支持しないようにすることでギヤシャフトの芯だしの精度を向上できる。更に、前記一方のノックピンは、前記平面の接線方向において法線方向よりも位置決め精度が高いため、ノックピンによる位置決め精度を向上できる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。図1(a)は本発明の一実施形態に係るトランスファ装置Aの正面図、図1(b)はその左側面図である。このトランスファ装置Aは例えば4輪駆動の車両に搭載され、トランスファ装置Aの右側面に接続されるトランスアクスル装置(図示せず)からの駆動力を後輪に伝達するギヤ装置である。トランスファ装置Aは、後述するギヤ機構を内部で支持するギヤケース1が正面側のケース部材11と背面側のケース部材12とからもなか状に構成されており、図2に示すようにこれらのケース部材11及び12が分離された状態から、双方の合わせ面を突き合わせ、複数のボルト2で両者を締結することにより一体化される。また、ケース部材11及び12には図1(a)の点P1及びP2の位置にノックピンがこれらを跨るように嵌合しており、両者の位置合わせを行っている。ノックピンの詳細は後述する。
次に、図3を参照してギヤケース1内に収容されるギヤ機構について説明する。このギヤ機構は、トランスアクスル装置の差動歯車装置の出力軸(図示せず)に連結され、当該差動歯車装置からの動力の入力軸となるドライブシャフト3と、ドライブシャフト3にこれと同心に設けられたはすば歯車31とを備え、ドライブシャフト3ははすば歯車31のギヤシャフトを構成している。ドライブシャフト3はその軸方向が車幅方向に設定されており、車両の前輪のいずれか一方に回転力を付勢する。また、ドライブシャフト3は図示しない軸受けを介してギヤケース1のケース部材11にのみ回転可能に軸支されておりケース部材12には軸支されていない。このようにドライブシャフト3をケース部材11のみで支持し、ケース部材11及び12に跨って支持されないようにギヤケース1の型割を行うことで、ドライブシャフト3の芯だしの精度にケース部材11及び12の組み付けにおける位置ずれが影響せず、専らケース部材11の加工精度のみが影響するので、ドライブシャフト3の芯だしの精度を向上できる。
次に、上記ギヤ機構は、ドライブシャフト3と軸線が平行に設定されたアイドルギヤシャフト4と、はすば歯車31と噛み合うと共にアイドルギヤシャフト4にこれと同心に設けられたはずば歯車41と、アイドルギヤシャフト4にこれと同心に設けられた傘歯歯車42と、を備える。更に、アイドルギヤシャフト4と軸線が直交し、トランスファ装置Aの背面側に向かって配設された出力軸5の一方の端部には、傘歯歯車42と噛み合う傘歯歯車51が設けられている。出力軸5の他方の端部にはカップリング部材6が連結されており、このカップリング部材6は図示しないプロペラシャフトと連結され、後輪に駆動力を伝達する。アイドルギヤシャフト4及び出力軸6はいずれも図示しない軸受けを介してギヤケース1のケース部材12にのみ回転可能に軸支されておりケース部材11には軸支されていない。このようにアイドルギヤシャフト4と出力軸5とをケース部材12のみで支持し、ケース部材11及び12に跨って支持されないようにギヤケース1の型割を行うことで、アイドルギヤシャフト4と出力軸5の双方の芯だしの精度にケース部材11及び12の組み付けにおける位置ずれが影響せず、これら双方の芯だしの精度を向上することができる。この結果、傘歯歯車42及び52をより正確に噛み合わせることができ、噛み合いノイズを低減することが可能となる。以上の構成によるギヤ機構は、トランスアクスル装置から入力されるドライブシャフト3の回転力が、はすば歯車31及び41を介してアイドルギヤシャフト4に伝達され、更に、傘歯歯車42及び51を介して出力軸5に伝達される。そして出力軸5の回転によりカップリング部材6が回転し、プロペラシャフトを介してトランスアクスル装置からの駆動力が後輪側へ伝達されることになる。
次に、図1(a)の点P1及びP2におけるノックピンについて詳述する。図4(a)は点P1におけるノックピン7の嵌合状態を示す図、図4(b)は点P2におけるノックピン8の嵌合状態を示す図、である。まず、点P2におけるノックピン8の構成について説明する。この点P2におけるノックピン8の構成については従来のノックピンと同様である。点P2において、ケース部材12には背面−正面間で貫通した断面円形のノック穴12bが設けられている一方で、ケース部材11には背面側に開口する有底の穴であって、断面円形でノック穴12aと同径のノック穴11bが設けられている。そして、これらのノック穴12b及び11bが同心となるようにケース部材11及び12の相対的位置関係が仮決めされてから、ノックピン7がケース部材12の背面側から圧入され、ノック穴12b及び11bに嵌合することになる。上述した通り、ノックピン8は従来のノックピンと同様の構成である。図5(e)乃至(h)は、それぞれノックピン8の正面図、左側面図、右側面図、平面図である。底面図は平面図と同じとなるので省略する。ノックピン8は円柱状をなしており、その両端部の縁が面取りされている。
次に、点P1の位置におけるノックピン7の構成について説明する。点P1において、ケース部材12には背面−正面間で貫通した断面円形のノック穴12aが設けられている一方で、ケース部材11には背面側に開口する有底の穴であって、断面円形でノック穴12aと同径のノック穴11aが設けられている。そして、これらのノック穴12a及び11aが同心となるようにケース部材11及び12の相対的位置関係が仮決めされてから、ノックピン7がケース部材12の背面側から圧入され、ノック穴12a及び11aに嵌合することになる。このノックピン7は従来のノックピンと異なる構成を有する。図5(a)乃至(d)は、それぞれノックピン7の正面図、左側面図、右側面図、平面図である。底面図は平面図と同じとなるので省略する。ノックピン7は、ノック穴12aに嵌合する部分である円柱部7aとノック穴11aに嵌合する部分である切り欠き部7bとから構成されており、両端部の縁が面取りされている。ノックピン7は、従来のノックピンに用いられる円柱状の材料から、その周面の一部を切削等により削除して切り欠き部7bを形成することで作成される。すなわち、円柱部7aは従来のノックピンと同じ構成であるが、切り欠き部7bを設けた点が従来と異なる。この切り欠き部7bは、その周面の一部が、ノックピン7の軸線7gについて相互に対称となる一対の平面7c及び7dを形成するように切り欠かれて構成されている。平面7c及び7dは軸線7gについて相互に対称となるように形成されるため、相互に平行でかつ軸線7gが中心に位置(軸線7gからの垂線の長さが同じ)となる。換言すれば、軸に対する平キーが軸線を中心として相互に平行に2箇所設けられている構成である。切り欠き部7bの周面のうち、切り欠かれていない、いわば残余に相当する部分の周面は円柱部7gと半径を共通とする断面円弧形状の曲面7e及び7fを形成することになる。
しかして、このノックピン7の切り欠き部7bでは、ノック穴11aとの嵌合の際、その周面のうち、曲面7e及び7fはノック穴11aを構成する周壁と接するが、その余の平面7c及び7dは接しない。そして、極めてミクロな視点でみると、平面7c及び7dの接線方向(面方向)ではノック穴11aに対するノックピン7のずれはほとんど許容されないが、平面7c及び7dの法線方向(平面7c及び7dと直交する方向)には僅かに許容されることになる。換言すると、ノックピン8のように一様な円柱形状のものよりも、ノックピン7のように切り欠き部7bを設けたものの方が同じ径であればノック穴により圧入しやすいということになる。その結果、ノックピン7及びこれが嵌合するノック穴11a及び12aは、ノックピン8のような一様な円柱形状のものを嵌合する場合よりも、両者のはめあいの寸法公差をより厳しくすることができ、その結果ケース部材11及び12の相対的位置関係をより理想的にすることが可能となる。
一例を挙げると、直径8ミリのノックピンを用いた場合、従来例では対応するノック穴の寸法公差が、直径8ミリの+0.080ミリ〜+0.095ミリ(公差域クラスでD7)程度となるが、ノックピン7のように切り欠き部7bを設けることで、直径8ミリの+0.040ミリ〜+0.055ミリ(公差域クラスでC7)程度に厳しくすることができる。つまり、公差域クラスを上げることで、平面7c及び7dの接線方向ではノック穴11aに対するノックピン7の位置決め精度が向上される。法線方向については公差域クラス通りにはならないが、従来の公差域クラス程度の位置決め精度は得ることができ、従来のノックピンよりも位置決め精度が高くなる。ここで、ノックピン8については、従来と同様の構成のものであるため、対応するノック穴の寸法公差も従来と同程度になるが、本実施形態では、ノックピン7よりもノックピン8の直径を小さくしている。つまり、ノック穴11a及び12aよりもノック穴11b及び12bの直径(呼び径)を小さくしている。寸法公差範囲は、数値だけみた場合、呼び径が小さくなるに従ってより厳しくなるため、ノックピン8の直径をより小さくすることで、同じ公差域クラスでも位置決め精度は向上する。従って、ノックピン7と組合わせることで全体として位置決め精度を向上することができる。なお、切り欠き部7bのノック穴に対する嵌めこみ易さ及びずれ量は、平面7c及び7d間の幅Wに依存するが、幅Wは、例えば、ノックピン7の直径の1/4〜1/2程度が望ましい。
次に、ノックピン7の向きやノックピン7及び8の配設位置の好ましい例について図6を参照して説明する。まず、ノックピン7の好ましい向きについて説明する。ノックピン7は上述した通り切り欠き部7bを設けたことにより、平面7c及び7bの接線方向については位置決め精度が高く、法線方向については接線方向よりも位置決め精度が劣る。ここで、ノックピン7及び8は一般に本実施形態の場合のように、両者の軸線が平行するように設けられる。この場合、ノックピン8により、ケース部材11と12とでは回転方向以外の相対的移動が拘束され、ノックピン7により回転方向の相対的移動が拘束され、全体として相対的移動が拘束されて位置決めが為されると見ることができる。とすると、図6に示すようにノックピン7の軸線回りの向きを、平面7c及び7dの接線方向d1と、ノックピン7及び8の軸線を通る線d2と、が直交するように設定すれば、すなわち平面7c及び7dの法線がノックピン7及び8の軸線を通るように設定すれば、より位置決め精度を向上することが可能となる。
次に、本実施形態では、はすば歯車31及び41を用いているが、はすば歯車は噛み合い部分における歯筋方向の位置ずれが噛み合いノイズの原因となり、より厳格に位置決めされることが望ましい。そこで、ノックピン7による位置決め精度が高い平面7c及び7dの接線方向と、はすば歯車31及び41の噛み合い部分における歯筋方向d3と、が一定の関係になるように、好ましくは同じ方向を向くようにノックピン7の向きが設定されることが望ましい。加えて、ノックピン7及び8の軸線に直交する平面に歯筋方向d3及び上述した線d2を投影した場合に、両者が略直交するように、最適には直交するように点P1及びP2を設定すれば、よりはすば歯車31及び41の噛み合いが良好となり噛み合いノイズを低減することができる。
最後に、本実施形態では、上述した通りノックピン8の径をノックピン7の径よりも小さくしている。従って、ノックピン8に対応するノック穴11b及び12aの公差域レベルがノックピン7に対応するノック穴11a及び11bの公差域レベルより劣るとしても、寸法公差の数値をみた場合、ノックピン8の径次第では位置決め精度がノックピン7よりも高くなる。一方、本実施形態のようにトランスファ装置Aにトランスアクスル装置が接続される場合(両者をケース間で接続)、両者の位置決め精度が高い方が望ましいものたる。そこで、ノックピン8をノックピン7よりもトランスアクスル装置に近い位置に設ければ、トランスファ装置Aとトランスアクスル装置との位置決め精度を向上することができる。本実施形態ではトランスファ装置Aの右側面にトランスアクスル装置が接続される場合を想定しているが、図1(a)に示す通り、ノックピン8の配設位置である点P2をノックピン7の配設位置である点P1よりもトランスファ装置Aの右側面側に設定することで、トランスファ装置Aとトランスアクスル装置との間の位置決め精度を向上できる。
(a)は本発明の一実施形態に係るトランスファ装置Aの正面図、(b)はその左側面図である。 ケース部材11及び12が分離した状態を示す図である。 ギヤケース1内に収容されるギヤ機構の説明図である。 (a)は点P1におけるノックピン7の嵌合状態を示す図、(b)は点P2におけるノックピン8の嵌合状態を示す図、である。 (a)乃至(d)は、それぞれノックピン7の正面図、左側面図、右側面図、平面図、(e)乃至(h)は、それぞれノックピン8の正面図、左側面図、右側面図、平面図である。 ノックピン7及び8の位置関係等の説明図である。
符号の説明
A トランスファ装置
1 ギヤケース
11、12 ケース部材
7、8 ノックピン

Claims (4)

  1. ギヤ機構を支持するギヤケースを第1及び第2のケース部材の合わせ面を組合わせて構成し、前記第1及び第2のケース部材に、それぞれ一対の断面円形のノック穴を設けると共に一対の円柱状のノックピンをそれぞれ前記ノック穴に圧入し嵌合することで前記第1及び第2のケース部材間の位置決めがされ、前記ギヤ機構が、第1のギヤを備えると共に、前記第1のケース部材に軸支される第1のギヤシャフトと、前記第1のギヤと噛み合う第2のギヤを備えると共に、前記第2のケース部材に軸支される第2のギヤシャフトと、を含むギヤ装置において、
    一方の前記ノックピンのうち、前記第1及び第2のケース部材のいずれか一方のノック穴に嵌合する嵌合部分の周面の一部が、当該ノックピンの軸線について相互に対称となる一対の平面を形成するように、切り欠かれており、該嵌合部分の周面の該一部を除いた残余部分が前記ノック穴の周面に接し、
    前記一対のノックピンの各軸線が互いに平行であり、
    前記一方のノックピンの軸線及び前記合わせ面を通る、前記平面の法線が、他方の前記ノックピンの軸線を通るように前記一方のノックピンが配設されていることを特徴とするギヤ装置。
  2. 前記他方のノックピン及びこれに対応する前記ノック穴の径が、前記一方のノックピン及びこれに対応する前記ノック穴の径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のギヤ装置。
  3. 前記第1及び第2のギヤシャフトが相互に平行に配設され、
    前記第1及び第2のギヤがはすば歯車であり、
    記一対のノックピン及び前記一対のノック穴の位置は、前記一対のノックピンの各軸線に直交する平面に、前記法線と前記第1及び第2のギヤの噛み合い部分における歯筋方向とを投影した場合に、両者が略直交するように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のギヤ装置。
  4. 前記ギヤ装置が、トランスアクスル装置からの動力を伝達する車両用トランスファ装置であり、
    前記第1のギヤシャフトが前記トランスアクスル装置からの動力が入力される入力軸を構成し、
    前記第2のギヤシャフトがアイドルギヤシャフトを構成し、
    前記ギヤ機構が、
    前記第2のギヤシャフトに設けられた第1の傘歯歯車と、当該第1の傘歯歯車と噛み合う第2の傘歯歯車を備えると共に前記第2のケース部材に軸支された出力軸と、を備え
    前記他方のノックピン及びこれに対応する前記ノック穴は、前記一方のノックピン及びこれに対応する前記ノック穴よりも、前記トランスアクスル装置との接続部位に近い位置に配設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のギヤ装置。
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