JPH0691470A - 開先加工機におけるワーク取付装置 - Google Patents
開先加工機におけるワーク取付装置Info
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- JPH0691470A JPH0691470A JP18007493A JP18007493A JPH0691470A JP H0691470 A JPH0691470 A JP H0691470A JP 18007493 A JP18007493 A JP 18007493A JP 18007493 A JP18007493 A JP 18007493A JP H0691470 A JPH0691470 A JP H0691470A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- plate
- ruler plate
- pressing plate
- piston rod
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ワークセット用定規板とワーククランプ用押
圧板の作動機構の構成を簡単化すること。 【構成】 油圧シリンダ17のピストンロッドaに押圧
板18を取りつけ、このピストンロッドaの伸長作動に
よって、ワークWをテーブル面2aへクランプ固定す
る。また収縮作動によって、押圧板18をテーブル面2
aから退避する。上記ピストンロッドaに、連結部材2
0を介して定規板19を一体的に取りつけ、上記押圧板
18の動きに連動して昇降動作する。定規板19は、上
昇作動時にテーブル面2aに突出し、下降作動時にテー
ブル面2aから没入する。
圧板の作動機構の構成を簡単化すること。 【構成】 油圧シリンダ17のピストンロッドaに押圧
板18を取りつけ、このピストンロッドaの伸長作動に
よって、ワークWをテーブル面2aへクランプ固定す
る。また収縮作動によって、押圧板18をテーブル面2
aから退避する。上記ピストンロッドaに、連結部材2
0を介して定規板19を一体的に取りつけ、上記押圧板
18の動きに連動して昇降動作する。定規板19は、上
昇作動時にテーブル面2aに突出し、下降作動時にテー
ブル面2aから没入する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テーブル上に供給さ
れたワークのセット及びクランプを行う開先加工機にお
けるワーク取付装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば平板を溶接する場合、その端縁部
にはレ形、K形などの開先加工が行われる。この開先加
工は、溶接品質向上の観点から、近年、カッター削りで
行うことが多くなって来ているが、その際、ワークは所
定の位置に正確にセットされ、かつ強固にクランプされ
ていることが要求される。この要請に基づいて、本発明
者は、先に実公昭61−17791号に係る「開先加工
機における材料の位置決め固定装置」を提案したもので
ある。 【0003】この従来の考案では、ワークを正確な位置
にセットするために、テーブルの奥部に出没自在に定規
板を備え、またワークを強固にクランプするために、テ
ーブルの上部に昇降自在に押え板を備えたものである。
そして、それぞれ各別に昇降手段(油圧シリンダ)を関
連し、作業性の向上を図ったものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】各々に昇降手段を備え
ることは、それだけ製作コストの高騰を招く。また、特
に定規板側の昇降手段は、狭いスペースへ装備すること
になるので、構成が複雑となり、組み込みを困難とす
る。本発明は、押圧板と定規板が接近して配設されてお
り、かつ両者が相関的に動作するという点に着目してな
されたもので、構成が簡単で低コストであるワーク取付
装置を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係るワーク取付装置は次のように構成
したものである。すなわち、その要旨とするところは、
水平テーブルの奥部の定規板によってワークの位置決め
を行うと共に、テーブルの上部の押圧板によってワーク
のクランプを行うものにおいて、押圧板に昇降作動用の
作動手段を関連すると共に、この押圧板側と上記定規板
とを連結部材により連係し、両者の動作を関連的に行う
ようにしたことにある。 【0006】 【作用】押圧板を上昇作動すると、定規板が上昇位置に
設定される。この上昇位置にあって押圧板は、テーブル
面から上方に退避し、また定規板は、テーブル面上に突
出する。よって、テーブル上に供給したワークを正確に
セットすることができる。また、押圧板を下降作動する
と、定規板が下降位置に設定される。この下降位置にあ
って、押圧板は、セットされたワークをテーブル面にク
ランプし、定規板は没入位置に設定される。よってワー
クを適確にクランプし、切削加工を支障なく行うことが
できる。 【0007】 【実施例】以下、この発明に係るワーク取付装置を一実
施例について説明する。図1は、この装置を備えた開先
加工機の側面図 図2は、同じく正面図を示すもので、
1はフレーム 2はフレーム1の前側に設けたテーブル
2aはテーブル2の上面に形成した水平のテーブル面
3はフレーム1の後側に設けた取付台 4、4は取付
台3の上部に設けた左右方向のガイドレール このガイ
ドレール4、4には往復台5を走行自在に配設する。 【0008】上記の往復台5は、受動ナット5aに螺合
する左右の送りねじ軸5bと、送りねじ軸5bを駆動す
る可逆モータMaによって往復的に移送される。また往
復台5には、前後調整可能である刃物台6を介して切削
ヘッド7を搭載する。切削ヘッド7には、前方すなわち
テーブル2側へ向けて突出するスピンドル8を設け、こ
の先端に回転カッター9を取りつける。また、この切削
ヘッド7には、以下の角度調整機構Aが関連する。 【0009】すなわち、10は刃物台6の上部に立て向
きに配設した円弧状のギヤ 11はギヤ10の中心部に
して横向きに設けた支軸 12は支軸11により回動可
能とした軸受筒で、上部一側に設けたウォーム13を前
記ギヤ10に噛み合せる。Mbはウォーム13を駆動す
るモータである。前記スピンドル8は軸受筒12に支持
されており、軸受筒12の回動によってカッター切削面
の傾斜角度調整がなされる。 【0010】上記の回転カッター9は、テーブル2の後
端に切削面が臨むように設定されるもので、この回転カ
ッター9には、前記した角度調整機構Aの他に前後調整
機構Bを設ける。この前後調整機構Bは、刃物台6を図
1の左右方向に案内するスライドガイド14と、送りね
じ軸(図示省略)によって刃物台6をガイド方向に駆動
するモータMcによって構成する。 【0011】テーブル2の上方位置には、ワークWをテ
ーブル面2a上にクランプするクランプ手段を配設す
る。すなわち、15は両側の支脚16、16によってテ
ーブル2の上部に架設したビーム 17、17はビーム
15に固定して間隔的に配設した下向きの油圧シリンダ
18、18は油圧シリンダ17、17のピストンロッ
ドa、a端に取りつけた平板状の押圧板である。 【0012】上記の油圧シリンダ17は、押圧板18を
昇降作動する作動手段を構成しており、ピストンロッド
aを伸長作動するとき、押圧板18を下降してワークW
を押圧クランプする。上記と反対に、ピストンロッドa
を収縮作動するとき、上昇してクランプを解除し、下部
にワークWの供給間隔を形成する。上記の押圧板18、
18はの往復ストロークをカバーする範囲で左右方向に
多数配列する。 【0013】テーブル2の後側下部には、ワークセット
時に使用する手段を備える。すなわち、19はテーブル
2の後端に接近して配設した左右に長い定規板 20は
定規板19とピストンロッドaを連結した逆L字形の連
結部材 この連結部材20は、左右両端に配列された油
圧シリンダ17、17のものを定規板19に連結する。
21は定規板19の昇降ガイド面 22は定規板19に
設けた上向きのテーパ突起 23はテーパ突起22に対
応してテーブル2側に設けた受孔である。 【0014】一実施例に係るワーク取付装置の構成は上
記の通りである。従って、油圧シリンダ17、17によ
りピストンロッドa、aを収縮作動すると、押圧板1
8、18が上昇してテーブル面2aとの間にワークWの
供給間隔を形成する。一方、このピストンロッドa、a
の動きにより、連結部材20、20を介して定規板19
が上昇し、テーブル面2aの後端に突出する。(図1参
照)この定規板19は、テーパ突起22が受孔23へ嵌
合することにより、正確に位置規制される。 【0015】上記の状態において、テーブル面2aにワ
ークWを供給し、後端を定規板19に当接して位置決め
する。この送り込み操作は、押圧板18、18が上昇退
避しているために支障なくに行うことができる。このよ
うにしてワークセット作業が終了したならば、油圧シリ
ンダ17、17によりピストンロッドa、aを伸長作動
する。この動作によって押圧板18、18が下降し、テ
ーブル面2a上にワークWを押圧する。ワークWは、所
定の加工位置にクランプ固定される。 【0016】一方、ピストンロッドa、aの伸長作動に
より、同時に定規板19が下降し、テーブル端の突出位
置から没入する。この動作により定規板19は、回転カ
ッター9の走行路から退避する。従ってこの状態におい
て、回転カッター9を所要の切削方向に移送すれば、強
固なクランプのもとで適確に開先加工作業を行うことが
できる。なお、加工作業が終了すると、押圧板18、1
8が上方へ引き上げられてアンクランプとなるので、ワ
ークW(製品)の搬出は手際良くなされる。 【0017】上記の一実施例では、ピストンロッドaと
定規板19とを連結部材20によって固定的に配設した
ものである。しかし、次に説明するように、両者は昇降
方向において分離していても良い。図4はその実施例を
示すもので、30は連結部材20の垂直部に設けた上下
ガイド 31は上下ガイド30の下端に固定した係止片
32は上下ガイド30にスライド自在に係合した昇降
体で、この昇降体32の前側に定規板19を取りつけ
る。 【0018】34は上下ガイド30の上部適所に設けた
当接片 35は定規板19の昇降位置に対応してテーブ
ル2側に固定して設けたストッパ片 33は昇降体32
と係止片31との間に設けたクッションばねである。 【0019】上記の構成において、ピストンロッドaが
収縮するとき、昇降体32は係止片31により引き上げ
られて、定規板19を突出位置に設定する。これと反対
に、ピストンロッドaが伸長するとき、定規板19は、
その自重により降下し、係止片31と共に下方へ没入す
る。下降途中において、定規板19にストッパ片35が
当接すると、定規板19は下降を停止する。なお、上下
ガイドガイド30と係止片31は、油圧シリンダ17の
ストローク分だけさらに下降する。 【0020】上記のように構成した場合、ワークWの厚
さの大小に関係なく定規板19の没入位置を設定するこ
とができる。このため、下方空間を設計スペースとして
有効に利用することができる。なお、ワークセット時に
おける押付力が定規板19に後向きに強く作用し、定規
板19が自重で下降できないときは、当接片34が昇降
体32に当接し、これを下方へ押し下げる。 【0021】次に図5の実施例は、回動自在に保持した
定規板19を、押圧板18の昇降動作によって出没操作
するものである。図において、35はテーブル2の後部
背面に設けた軸受 36は支軸37によって回動自在に
支持した回動アーム この回動アーム36の自由端部に
は、定規板19を取りつけ、中間部には受動コロ37を
取りつける。 38は連結部材20の下端に設けた受動
コロ37との係合片である。 【0022】上記の構成において、ピストンロッドaの
収縮によって係合片38が引き上げられるとき、回動ア
ーム36は図の矢印方向に回動して、定規板19を突出
位置に設定する。またこれと反対に、ピストンロッドa
の伸長によって係合片38が下方に下がるとき、回動ア
ーム36は、定規板19の重さにより下方に回動し、定
規板19を仮想線で示す退避位置に設定する。 【0023】なお、一実施例における左右の油圧シリン
ダ17、17には、ピストンロッドa、aを同調して作
動するための周知の連動機構(図示省略)を備えること
を可とする。なお、油圧シリンダに代えて電動モータを
使用し、このモータに駆動される送りねじ軸式の直線運
動機構を採用しても本発明は成立する。この場合、送り
ねじ軸によって移動する受動ナットに、押圧板18と定
規板19を備えるようにする。 【0024】 【発明の効果】以上のように本発明に係るワーク取付装
置は、ワークをクランプする押圧板とワークの位置決め
を行う定規板の動作を機械的に連動したものである。こ
のため、それぞれを単独で作動した従来のものと違っ
て、構成が簡単になり、製作コストの低減を合理的に達
成することができるという優れた効果を発揮する。
れたワークのセット及びクランプを行う開先加工機にお
けるワーク取付装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば平板を溶接する場合、その端縁部
にはレ形、K形などの開先加工が行われる。この開先加
工は、溶接品質向上の観点から、近年、カッター削りで
行うことが多くなって来ているが、その際、ワークは所
定の位置に正確にセットされ、かつ強固にクランプされ
ていることが要求される。この要請に基づいて、本発明
者は、先に実公昭61−17791号に係る「開先加工
機における材料の位置決め固定装置」を提案したもので
ある。 【0003】この従来の考案では、ワークを正確な位置
にセットするために、テーブルの奥部に出没自在に定規
板を備え、またワークを強固にクランプするために、テ
ーブルの上部に昇降自在に押え板を備えたものである。
そして、それぞれ各別に昇降手段(油圧シリンダ)を関
連し、作業性の向上を図ったものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】各々に昇降手段を備え
ることは、それだけ製作コストの高騰を招く。また、特
に定規板側の昇降手段は、狭いスペースへ装備すること
になるので、構成が複雑となり、組み込みを困難とす
る。本発明は、押圧板と定規板が接近して配設されてお
り、かつ両者が相関的に動作するという点に着目してな
されたもので、構成が簡単で低コストであるワーク取付
装置を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係るワーク取付装置は次のように構成
したものである。すなわち、その要旨とするところは、
水平テーブルの奥部の定規板によってワークの位置決め
を行うと共に、テーブルの上部の押圧板によってワーク
のクランプを行うものにおいて、押圧板に昇降作動用の
作動手段を関連すると共に、この押圧板側と上記定規板
とを連結部材により連係し、両者の動作を関連的に行う
ようにしたことにある。 【0006】 【作用】押圧板を上昇作動すると、定規板が上昇位置に
設定される。この上昇位置にあって押圧板は、テーブル
面から上方に退避し、また定規板は、テーブル面上に突
出する。よって、テーブル上に供給したワークを正確に
セットすることができる。また、押圧板を下降作動する
と、定規板が下降位置に設定される。この下降位置にあ
って、押圧板は、セットされたワークをテーブル面にク
ランプし、定規板は没入位置に設定される。よってワー
クを適確にクランプし、切削加工を支障なく行うことが
できる。 【0007】 【実施例】以下、この発明に係るワーク取付装置を一実
施例について説明する。図1は、この装置を備えた開先
加工機の側面図 図2は、同じく正面図を示すもので、
1はフレーム 2はフレーム1の前側に設けたテーブル
2aはテーブル2の上面に形成した水平のテーブル面
3はフレーム1の後側に設けた取付台 4、4は取付
台3の上部に設けた左右方向のガイドレール このガイ
ドレール4、4には往復台5を走行自在に配設する。 【0008】上記の往復台5は、受動ナット5aに螺合
する左右の送りねじ軸5bと、送りねじ軸5bを駆動す
る可逆モータMaによって往復的に移送される。また往
復台5には、前後調整可能である刃物台6を介して切削
ヘッド7を搭載する。切削ヘッド7には、前方すなわち
テーブル2側へ向けて突出するスピンドル8を設け、こ
の先端に回転カッター9を取りつける。また、この切削
ヘッド7には、以下の角度調整機構Aが関連する。 【0009】すなわち、10は刃物台6の上部に立て向
きに配設した円弧状のギヤ 11はギヤ10の中心部に
して横向きに設けた支軸 12は支軸11により回動可
能とした軸受筒で、上部一側に設けたウォーム13を前
記ギヤ10に噛み合せる。Mbはウォーム13を駆動す
るモータである。前記スピンドル8は軸受筒12に支持
されており、軸受筒12の回動によってカッター切削面
の傾斜角度調整がなされる。 【0010】上記の回転カッター9は、テーブル2の後
端に切削面が臨むように設定されるもので、この回転カ
ッター9には、前記した角度調整機構Aの他に前後調整
機構Bを設ける。この前後調整機構Bは、刃物台6を図
1の左右方向に案内するスライドガイド14と、送りね
じ軸(図示省略)によって刃物台6をガイド方向に駆動
するモータMcによって構成する。 【0011】テーブル2の上方位置には、ワークWをテ
ーブル面2a上にクランプするクランプ手段を配設す
る。すなわち、15は両側の支脚16、16によってテ
ーブル2の上部に架設したビーム 17、17はビーム
15に固定して間隔的に配設した下向きの油圧シリンダ
18、18は油圧シリンダ17、17のピストンロッ
ドa、a端に取りつけた平板状の押圧板である。 【0012】上記の油圧シリンダ17は、押圧板18を
昇降作動する作動手段を構成しており、ピストンロッド
aを伸長作動するとき、押圧板18を下降してワークW
を押圧クランプする。上記と反対に、ピストンロッドa
を収縮作動するとき、上昇してクランプを解除し、下部
にワークWの供給間隔を形成する。上記の押圧板18、
18はの往復ストロークをカバーする範囲で左右方向に
多数配列する。 【0013】テーブル2の後側下部には、ワークセット
時に使用する手段を備える。すなわち、19はテーブル
2の後端に接近して配設した左右に長い定規板 20は
定規板19とピストンロッドaを連結した逆L字形の連
結部材 この連結部材20は、左右両端に配列された油
圧シリンダ17、17のものを定規板19に連結する。
21は定規板19の昇降ガイド面 22は定規板19に
設けた上向きのテーパ突起 23はテーパ突起22に対
応してテーブル2側に設けた受孔である。 【0014】一実施例に係るワーク取付装置の構成は上
記の通りである。従って、油圧シリンダ17、17によ
りピストンロッドa、aを収縮作動すると、押圧板1
8、18が上昇してテーブル面2aとの間にワークWの
供給間隔を形成する。一方、このピストンロッドa、a
の動きにより、連結部材20、20を介して定規板19
が上昇し、テーブル面2aの後端に突出する。(図1参
照)この定規板19は、テーパ突起22が受孔23へ嵌
合することにより、正確に位置規制される。 【0015】上記の状態において、テーブル面2aにワ
ークWを供給し、後端を定規板19に当接して位置決め
する。この送り込み操作は、押圧板18、18が上昇退
避しているために支障なくに行うことができる。このよ
うにしてワークセット作業が終了したならば、油圧シリ
ンダ17、17によりピストンロッドa、aを伸長作動
する。この動作によって押圧板18、18が下降し、テ
ーブル面2a上にワークWを押圧する。ワークWは、所
定の加工位置にクランプ固定される。 【0016】一方、ピストンロッドa、aの伸長作動に
より、同時に定規板19が下降し、テーブル端の突出位
置から没入する。この動作により定規板19は、回転カ
ッター9の走行路から退避する。従ってこの状態におい
て、回転カッター9を所要の切削方向に移送すれば、強
固なクランプのもとで適確に開先加工作業を行うことが
できる。なお、加工作業が終了すると、押圧板18、1
8が上方へ引き上げられてアンクランプとなるので、ワ
ークW(製品)の搬出は手際良くなされる。 【0017】上記の一実施例では、ピストンロッドaと
定規板19とを連結部材20によって固定的に配設した
ものである。しかし、次に説明するように、両者は昇降
方向において分離していても良い。図4はその実施例を
示すもので、30は連結部材20の垂直部に設けた上下
ガイド 31は上下ガイド30の下端に固定した係止片
32は上下ガイド30にスライド自在に係合した昇降
体で、この昇降体32の前側に定規板19を取りつけ
る。 【0018】34は上下ガイド30の上部適所に設けた
当接片 35は定規板19の昇降位置に対応してテーブ
ル2側に固定して設けたストッパ片 33は昇降体32
と係止片31との間に設けたクッションばねである。 【0019】上記の構成において、ピストンロッドaが
収縮するとき、昇降体32は係止片31により引き上げ
られて、定規板19を突出位置に設定する。これと反対
に、ピストンロッドaが伸長するとき、定規板19は、
その自重により降下し、係止片31と共に下方へ没入す
る。下降途中において、定規板19にストッパ片35が
当接すると、定規板19は下降を停止する。なお、上下
ガイドガイド30と係止片31は、油圧シリンダ17の
ストローク分だけさらに下降する。 【0020】上記のように構成した場合、ワークWの厚
さの大小に関係なく定規板19の没入位置を設定するこ
とができる。このため、下方空間を設計スペースとして
有効に利用することができる。なお、ワークセット時に
おける押付力が定規板19に後向きに強く作用し、定規
板19が自重で下降できないときは、当接片34が昇降
体32に当接し、これを下方へ押し下げる。 【0021】次に図5の実施例は、回動自在に保持した
定規板19を、押圧板18の昇降動作によって出没操作
するものである。図において、35はテーブル2の後部
背面に設けた軸受 36は支軸37によって回動自在に
支持した回動アーム この回動アーム36の自由端部に
は、定規板19を取りつけ、中間部には受動コロ37を
取りつける。 38は連結部材20の下端に設けた受動
コロ37との係合片である。 【0022】上記の構成において、ピストンロッドaの
収縮によって係合片38が引き上げられるとき、回動ア
ーム36は図の矢印方向に回動して、定規板19を突出
位置に設定する。またこれと反対に、ピストンロッドa
の伸長によって係合片38が下方に下がるとき、回動ア
ーム36は、定規板19の重さにより下方に回動し、定
規板19を仮想線で示す退避位置に設定する。 【0023】なお、一実施例における左右の油圧シリン
ダ17、17には、ピストンロッドa、aを同調して作
動するための周知の連動機構(図示省略)を備えること
を可とする。なお、油圧シリンダに代えて電動モータを
使用し、このモータに駆動される送りねじ軸式の直線運
動機構を採用しても本発明は成立する。この場合、送り
ねじ軸によって移動する受動ナットに、押圧板18と定
規板19を備えるようにする。 【0024】 【発明の効果】以上のように本発明に係るワーク取付装
置は、ワークをクランプする押圧板とワークの位置決め
を行う定規板の動作を機械的に連動したものである。こ
のため、それぞれを単独で作動した従来のものと違っ
て、構成が簡単になり、製作コストの低減を合理的に達
成することができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るワーク取付装置を備えた開先加
工機の側面図である。 【図2】同じく、開先加工機の正面図である。 【図3】本発明に係るワーク取付装置の作動状態を示す
説明図である。 【図4】この装置の他の実施例を示す説明図である。 【図5】同じく、他の実施例を示す説明図である。 【符号の説明】 2 テーブル 2a テーブル面 15 ビーム 17 油圧シリンダ 18 押圧板 a ピストンロッド 19 定規板 20 連結部材 W ワーク 30 上下ガイド 31 係止片 32 昇降体 35 ストッパ片 36 回動アーム 37 受動コロ 38 係合片
工機の側面図である。 【図2】同じく、開先加工機の正面図である。 【図3】本発明に係るワーク取付装置の作動状態を示す
説明図である。 【図4】この装置の他の実施例を示す説明図である。 【図5】同じく、他の実施例を示す説明図である。 【符号の説明】 2 テーブル 2a テーブル面 15 ビーム 17 油圧シリンダ 18 押圧板 a ピストンロッド 19 定規板 20 連結部材 W ワーク 30 上下ガイド 31 係止片 32 昇降体 35 ストッパ片 36 回動アーム 37 受動コロ 38 係合片
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 水平テーブルの奥部に定規板を出没自在に設けて、この
定規板によってワークの位置決めを行うと共に、テーブ
ルの上部に押圧板を昇降自在に設けて、この押圧板によ
ってワークのクランプを行うようにした加工機械におい
て、 上記押圧板に昇降作動用の作動手段を関連すると共に、
この押圧板側と上記定規板とを連結部材により連係し、
両者の動作を関連的に行うようにしたことを特徴とする
開先加工機におけるワーク取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18007493A JPH0691470A (ja) | 1992-07-30 | 1993-06-25 | 開先加工機におけるワーク取付装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22339992 | 1992-07-30 | ||
JP4-223399 | 1992-07-30 | ||
JP18007493A JPH0691470A (ja) | 1992-07-30 | 1993-06-25 | 開先加工機におけるワーク取付装置 |
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ID=26499726
Family Applications (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003011013A (ja) * | 2001-07-02 | 2003-01-15 | Misawa Homes Co Ltd | 側面溝加工装置 |
JP5818189B1 (ja) * | 2015-05-12 | 2015-11-18 | 直秀 衞藤 | 加工装置及び方法 |
CN110814400A (zh) * | 2019-11-27 | 2020-02-21 | 江苏新迈机械有限公司 | 一种绞车生产用钢板铣边机的铣坡口方法 |
CN114833600A (zh) * | 2022-04-18 | 2022-08-02 | 安徽奔腾五金制造有限公司 | 一种模具精加工数控铣床加工件定位工装 |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP18007493A patent/JPH0691470A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114833600B (zh) * | 2022-04-18 | 2023-07-25 | 安徽奔腾五金制造有限公司 | 一种模具精加工数控铣床加工件定位工装 |
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