JPH069094A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積部における搬送速度を最適に設定するこ
とができ、かつ紙葉類を痛めることもない紙葉類処理装
置を提供することを目的としている。 【構成】 郵便物自動読取区分機などの紙葉類処理装置
にあって、画像入力部６における第１の搬送部７と集積
部１０における第２の搬送部１１との間に、第１の搬送
部７の搬送速度Ｖ1 と第２の搬送部１１の搬送速度Ｖ2
との中間的な搬送速度Ｖを有する第３の搬送部９を配置
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば郵便物を郵便番
号に応じて区分する郵便物自動読取区分機などの紙葉類
処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、郵便物は、郵便物自動読取区分
機により郵便番号に応じて区分された後、各地域への配
達が行われる。

【０００３】この郵便物自動読取区分機では、供給部に
より取り出された郵便物が、第１の搬送部により搬送さ
れつつ文字読取装置により郵便番号が読み取られる。郵
便番号が読み取られた郵便物は、第２の搬送部により集
積部へ搬送され、前記読み取り結果に基づき郵便番号に
応じた集積ケースに区分される。

【０００４】ところで、これら一連の動作の中で文字読
取装置による郵便番号を読み取る動作が最も時間を要す
る。このため、文字読取装置による動作時間の制約のも
とで、供給部や集積部での郵便物の搬送速度が決定す
る。

【０００５】しかしながら、集積部での郵便物の搬送速
度を文字読取装置による動作時間と同期させると、第２
の搬送部による搬送速度が最適とはいえず、搬送動作が
不安定になるという問題がある。具体的には、第２の搬
送部により所定の間隔をおいて連続的に搬送される郵便
物は、それぞれ郵便番号に応じた集積ケースの位置にき
たとき、強制的に集積ケースに向けて排出されるのであ
るが、第２の搬送部による搬送速度が遅いと、隣接する
郵便物間の間隔が狭くなり、集積ケースに向けての排出
がスムーズに行われないという問題がある。また、第２
の搬送部による搬送速度が遅いと、集積ケースに向けて
の郵便物の排出が遅くなり、郵便物が集積ケースにスム
ーズに集積されないという問題がある。

【０００６】このため、第２の搬送部による搬送速度を
文字読取装置による動作時間と無関係に決定することが
考えられるが、第１の搬送部と第２の搬送部との間の搬
送速度の差異が大きいと、郵便物を第１の搬送部より第
２の搬送部に受け渡す際に郵便物を痛めるという問題が
ある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このように従来の郵便
物自動読取区分機においては、集積部における搬送速度
を最適に設定することができないため、搬送動作が不安
定であるという問題があった。

【０００８】そこで、本発明は、集積部における搬送速
度を最適に設定することができ、かつ紙葉類を痛めるこ
ともない紙葉類処理装置を提供することを目的としてい
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するため、紙葉類が１通づつ取り出される供給部
と、紙葉類の画像を入力する画像入力部と、供給部によ
り取り出された紙葉類を前記画像入力部内を搬送する第
１の搬送部と、画像入力部により画像の入力された紙葉
類を集積する集積部と、画像入力部により画像の入力さ
れた紙葉類を集積部に搬送する第２の搬送部とを備えた
郵便物自動読取区分機などの紙葉類処理装置にあって、
第１の搬送部と第２の搬送部との間に、第１の搬送部の
搬送速度と第２の搬送部の搬送速度との中間的な搬送速
度を有する第３の搬送部を配置したものである。

【００１０】

【作用】本発明では、第２の搬送部の搬送速度すなわち
集積部における搬送速度を最適に設定することで、第１
の搬送部と第２の搬送部との間に搬送速度の差異が生じ
ても、第１の搬送部と第２の搬送部との間に、第１の搬
送部の搬送速度と第２の搬送部の搬送速度との中間的な
搬送速度を有する第３の搬送部を配置したので、紙葉類
を搬送部間で受け渡しする際の搬送部間の搬送速度の差
異は緩和されることになる。したがって、集積部におけ
る搬送速度を最適に設定することができ、かつ紙葉類を
痛めることもない。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。

【００１２】図１は本発明の一実施例に係る郵便物自動
読取区分機の概略的構成図である。同図において、１は
郵便物２が１通づつ取り出される供給部である。供給部
１では、供給台３上にある郵便物２が一通取り出し部４
により一通づつ取り出され、搬送路５を通り、画像入力
部６に送り出されるようになっている。

【００１３】画像入力部６では、郵便物２が例えばベル
ト間に郵便物２を挟持して搬送する第１の搬送部７によ
り搬送されつつ、第１の搬送部７上に配置された文字読
取装置８により郵便物２上に記載された郵便番号が読み
取られるようになっている。郵便番号が読み取られた郵
便物１は、例えばベルト間に郵便物２を挟持して搬送す
る第３の搬送部９を介して集積部１０に送り出される。

【００１４】集積部１０では、郵便物２は、例えばベル
ト間に郵便物２を挟持して搬送する第２の搬送部１１に
より搬送されつつ、第２の搬送部１１の両側に複数配置
された集積ケース１２、１２…のうち所定の集積ケース
１２に区分されるようになっている。具体的には、各集
積ケース１２、１２…は郵便番号に対応しており、郵便
物２は文字読取装置８による読み取り結果に基づき郵便
番号に応じた集積ケース１２に区分されるようになって
いる。

【００１５】ここで、第１の搬送部７の搬送速度Ｖ1
は、文字読取装置８による文字の読み取りが可能な速度
とされている。

【００１６】また、第２の搬送部１１の搬送速度Ｖ2
は、郵便物２が集積ケース１２に安定かつ良好に集積で
きる速度とされている。

【００１７】さらに、第３の搬送部９の搬送速度Ｖは、
第１の搬送部７の搬送速度Ｖ1 と第２の搬送部１１の搬
送速度Ｖ2 との中間的な速度、すなわち Ｖ＝（Ｖ1 ＋Ｖ2 ）／２ とされている。

【００１８】したがって、通常、上述のような条件で第
１の搬送部７の搬送速度Ｖ1 および第２の搬送部１１の
搬送速度Ｖ2 を決定すると、これらの間に搬送速度の差
異がかなり生じるが、第１の搬送部７と第２の搬送部１
１との間に、これらの中間的な搬送速度Ｖを有する第３
の搬送部９を配置したので、郵便物２を搬送部間で受け
渡しする際の搬送部間の搬送速度の差異は実質的に１／
２に緩和されることになる。よって、搬送部間で受け渡
しする際に郵便物２を痛めることはない。かくして、本
実施例装置では、集積部１０における搬送速度を最適に
設定することができ、かつ郵便物２を痛めることもな
い。

【００１９】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れない。

【００２０】例えば、上述した実施例では、郵便物を搬
送の対象としていたが、他の紙葉類であっても本発明を
適用することができる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、紙
葉類を搬送部間で受け渡しする際の搬送部間の搬送速度
の差異は緩和されるので、集積部における搬送速度を最
適に設定することができ、かつ紙葉類を痛めることもな
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る郵便物自動読取区分機
の概略的構成図である。

【符号の説明】

１…供給部、２…郵便物、３…供給台、４…一通取り出
し部、５…搬送路、６…画像入力部、７…第１の搬送
部、８…文字読取装置、９…第３の搬送部、１０…集積
部、１１…第２の搬送部、１２…集積ケース。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙葉類が１通づつ取り出される供給部
   と、前記紙葉類の画像を入力する画像入力部と、前記供
   給部により取り出された紙葉類を前記画像入力部内を搬
   送する第１の搬送部と、前記画像入力部により画像の入
   力された紙葉類を集積する集積部と、前記画像入力部に
   より画像の入力された紙葉類を前記集積部に搬送する第
   ２の搬送部と、前記第１の搬送部と前記第２の搬送部と
   の間に配置され、前記第１の搬送部の搬送速度と前記第
   ２の搬送部の搬送速度との中間的な搬送速度にされた第
   ３の搬送部とを具備することを特徴とする紙葉類処理装
   置。