JPH0690810A - 自動開閉洋傘 - Google Patents

自動開閉洋傘

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Publication number
JPH0690810A
JPH0690810A JP21685992A JP21685992A JPH0690810A JP H0690810 A JPH0690810 A JP H0690810A JP 21685992 A JP21685992 A JP 21685992A JP 21685992 A JP21685992 A JP 21685992A JP H0690810 A JPH0690810 A JP H0690810A
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JP
Japan
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pipe
umbrella
hook
tube
closing
Prior art date
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Pending
Application number
JP21685992A
Other languages
English (en)
Inventor
Zoei Go
増栄 呉
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FUKUTA YOSAN KOSHO KOFUN YUGENKOSHI
FUKUTA YOUSAN KOSHO KOFUN YUUG
FUKUTA YOUSAN KOSHO KOFUN YUUGENKOUSHI
Original Assignee
FUKUTA YOSAN KOSHO KOFUN YUGENKOSHI
FUKUTA YOUSAN KOSHO KOFUN YUUG
FUKUTA YOUSAN KOSHO KOFUN YUUGENKOUSHI
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Filing date
Publication date
Application filed by FUKUTA YOSAN KOSHO KOFUN YUGENKOSHI, FUKUTA YOUSAN KOSHO KOFUN YUUG, FUKUTA YOUSAN KOSHO KOFUN YUUGENKOUSHI filed Critical FUKUTA YOSAN KOSHO KOFUN YUGENKOSHI
Priority to JP21685992A priority Critical patent/JPH0690810A/ja
Publication of JPH0690810A publication Critical patent/JPH0690810A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 開閉動作が安定して確実に行なわれ、構造が
比較的簡単で、誤動作や故障が少なく、風圧にも強く、
耐久性に優れた自動開閉洋傘を提供する。 【構成】 操作ボタン18を押し上げると、下操作管13、
開閉制御ロッド14、上操作管15を経て、上フック17が中
フック孔3eから外れ、開傘用スプリング11の力で先端管
4が押し上げられ、傘が開く。同時に上操作管15及び開
閉制御ロッド14も引き上げられる。次に操作ボタン18を
押し下げると、ラチェット19によって下フック16が揺動
し、フック孔3dから外れ、外管3が解放され閉傘用スプ
リング12の力で押し上げられ、下ロクロ5は一定位置に
保持され、外管3だけが押し上げられるので開傘用コイ
ルスプリング11は押し縮められ、傘は閉じられる。握柄
20を持って内管2を外管3の中に押し込むと、下フック
16が外管3の下フック孔3dに係合して初めの状態に復帰
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動開閉傘に関し、特
に、傘軸の内部に設けた2本のコイルスプリングの復元
力を利用して自動的に開傘及び閉傘が行なわれるように
構成した自動開閉傘に関する。
【0002】
【従来の技術】握柄近くに設けた押しボタンを押すだけ
で、スプリングの復元力を利用して自動的に傘が開くよ
うにした所謂ジャンプ傘は広く普及している。また、片
手が荷物でふさがり両手で傘を閉じることが困難な場合
等を想定して、開傘のみならず閉傘動作も自動的に行な
い得るようにした自動開閉傘も提案され、特許公報等に
も数多く開示されている。
【0003】然しながら、従来の自動開閉傘は、構造が
複雑で、誤動作や故障が多かったり、風圧に弱かった
り、開閉のためのロープやスプリングが傘軸の外側や傘
骨の間に取り付けられていて見苦しかったり、閉傘用の
スプリングに応力が蓄えられていないうちに誤って開傘
操作を行なってしまい閉傘動作が自動的に行なわれなか
ったり、耐久性も充分でないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、叙上の問題
点を解決するためなされたものであり、その目的とする
ところは、傘の開閉動作を片手の指の軽い操作で行なう
ことができ、開閉動作が安定して確実に行なわれ、構造
が比較的簡単で、誤動作や故障が少なく、風圧にも強
く、耐久性に優れた自動開閉洋傘を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、下記(a)
項ないし(p) 項記載の構成要素、即ち、(a) 下端に握柄
が取り付けられた内管と、内管の外周に上下方向に摺動
自在に装着された外管と、外管の上端から挿入され上下
方向に摺動自在に設けられた先端管とから成る傘軸と、
(b) 外管の外周に、開傘位置と閉傘位置との間で摺動自
在なよう装着された下ロクロと、(c) 外管の上端外周に
固着された中ロクロと、(d) 先端管の上端近くの外周に
固着された上ロクロと、(e) 内端が上ロクロに回動自在
に取り付けられた親骨と、(f) 内端が下ロクロに回動自
在に取り付けられ、外端が親骨の中間位置に回動自在に
連結された支骨と、(g) 内端が中ロクロに回動自在に取
り付けられ、外端が親骨の上記支骨との連結点より外側
の位置に回動自在に連結された補助骨と、(h) 外管の上
半部の内壁に突出させた第1スプリングストッパと先端
管の下端との間に押出し力を作用させる開傘用コイルス
プリングと、(i) 外管の中間部の内壁に突出させた第2
スプリングストッパと内管の上端との間に押出し力を作
用させる閉傘用コイルスプリングと、(j) 内管の握柄内
に収納された部分の内部に上下方向に摺動自在に収容さ
れた下操作管と、(k) 傘軸の内部に上下方向に移動可能
に挿通され、その下端は内管の内部に収容され、その上
端は内管の上端から伸び出て上記外管の第2スプリング
ストッパより上方まで達する開閉制御ロッドと、(l) 外
管の内部で上下方向に摺動自在なよう開閉制御ロッドの
上端に取り付けられ、外管の管壁に明けられた上下方向
に延びるスリットに挿通されたピンにより下ロクロと上
下方向に微小距離相対移動可能なよう連結されると共
に、その内部に上フック解除キーが収容された上操作管
と、(m) 内管に取り付けたピンにより下操作管内で揺動
自在なよう設けられ、一端には下操作管及び内管の管壁
に明けたスリットを通過して外管の下端近くに明けた下
フック孔に係合し得る係止爪が形成され、他端には下操
作管及び内管の管壁に明けたスリットを通過して内管外
へ突出する操作部が形成され、常態において上記係止爪
及び操作部が内管外へ突出するようバネ付勢された下フ
ックと、(n) 下ロクロ上に揺動自在に取り付けられ、一
端には外管の管壁に明けた中フック孔又は上フック孔を
通過して上操作管の管壁に明けたフック孔に係合し得る
係止爪が形成され、常態において上記係止爪が外管内へ
突出するようバネ付勢された上フックと、(o) 握柄に開
傘指令位置と閉傘指令位置との間で上下方向に移動可能
なよう取り付けられ、下操作管に連結されてこれを上下
方向に移動させ得る操作ボタンと、(p) 操作ボタンに回
動可能なよう取り付けられ、操作ボタンを開傘指令位置
へ向けて上方向に押し動かすときは下フックの操作部に
より押し倒されて下フックを揺動させることなく上記操
作部より上方へ移動し、操作ボタンを上記開傘指令位置
から閉傘指令位置へ向けて下方向に押し動かすときは下
フックの操作部を内管内へ押し込み、これにより下フッ
クの係止爪を外管内へ引き込むよう下フックを揺動させ
るラチェットと、を備え、傘を閉じ、傘軸を最も押し縮
めた不使用状態においては、上操作管内に収容した上フ
ック解除キーの突起部が上操作管の管壁に明けたスリッ
ト、外管の管壁に明けたキー孔及び下ロクロの側壁に明
けたキー孔に嵌まり込んで当該キー孔の側へ変位し、こ
れにより下ロクロに取り付けた上フックの係止爪が外管
の管壁に明けた上フック孔を通過して上操作管の管壁に
明けたフック孔に係合し、これにより下ロクロが閉傘位
置において外管に対して固定され、先端管は外管内へ引
き込まれて開傘用コイルスプリングが圧縮状態に保たれ
ると共に、外管の下端は握柄内へ侵入し、下フックの係
止爪は下操作管及び内管の管壁に明けたスリットを通過
して外管の下フック孔に係合し、これにより外管と内管
が固定され、閉傘用コイルスプリングは圧縮状態に保た
れ、開傘操作時には、操作ボタンを押し上げると、これ
に連結された下操作管が押し上げられ、下操作管の上端
が開閉制御ロッドの下端に接触して開閉制御ロッドを押
し上げ、その上端に取り付けられた上操作管を持ち上
げ、これにより上操作管内に収容されている上フック解
除キーの突起部が下ロクロの側壁のキー孔及び外管の管
壁のキー孔から排除されて外管内へ押し込まれ、これに
より上フック解除キーの上記突起部とは反対側の端面に
より上操作管のフック孔に係合していた上フックの係止
爪が外側へ押しやられて上操作管のフック孔との係合が
解かれ、これに伴い外管の中フック孔に対する上フック
の係合も解除され、下ロクロの外管に対する連結が解除
されて、開傘用コイルスプリングの押出し力により先端
管が外管から押し出され、下ロクロは外管上を上方へ向
けて摺動移動して開傘状態が達成され、当該開傘状態に
おいて上フックの係止爪は外管の上フック孔に係合し、
閉傘操作時には、操作ボタンを押し下げると、ラチェッ
トが下フックの操作部を内管内へ押し込み、これにより
下フックの係止爪が外管内へ引き込まれて外管の下フッ
ク孔に対する係合が解かれ、閉傘用コイルスプリングの
押出し力により外管が内管に沿って上方へ摺動移動し、
その際、開閉制御ロッドの下端は内管の上端近くの内壁
に突出させたストッパにより上方への移動が阻止されて
いるため、開閉制御ロッドの上端に取り付けた上操作管
に連結された下ロクロの上方への移動も阻止され、その
ため、下ロクロは停止したまま外管のみが上方へ移動
し、結果的に下ロクロは外管に対しては相対的に下方へ
移動し、これにより開傘用コイルスプリングの押出し力
に抗して親骨、支骨及び補助骨が折り畳まれ、上フック
の係止爪は外管の中フック孔及び上操作管のフック孔に
係合して閉傘状態が達成され、更に、握柄を持ち、傘軸
全体を押し縮めるよう外力を加えることにより、閉傘用
コイルスプリングの押出し力に抗して外管の内部へ内管
が深く押し込まれ、外管の下端が握柄内へ侵入して外管
の下フック孔に下フックの係止爪が係合し、これにより
閉傘用コイルスプリングは圧縮状態に保たれ、もとの閉
傘、不使用状態に復帰するよう構成されたことを特徴と
する自動開閉洋傘によって達成し得る。
【0006】外管の内管に対する伸縮長さを、先端管の
外管に対する伸縮長さより長くし、これにより閉傘用コ
イルスプリングの伸縮長さを開傘用コイルスプリングの
伸縮長さより長くし、親骨、支骨及び補助骨により形成
されるリンク機構のテコ作用を利用して、閉傘操作時に
開傘用コイルスプリングよりもバネ力の弱い閉傘用コイ
ルスプリングの押出し力で開傘用コイルスプリングを押
し縮めるように構成することが推奨される。
【0007】また、閉傘用コイルスプリングが確実に圧
縮され、開傘後の閉傘動作が行なわれ得る場合にのみ開
傘操作が可能となるように、下操作管内に、下操作管の
管壁及び内管の管壁に明けたロック孔に嵌入し得る先端
に丸味をつけたロックピンと、これをロック孔へ押し込
むようバネ付勢するスプリングとから構成される誤操作
防止機構を設け、閉傘用コイルスプリングが伸長し外管
が内管に沿って上方へ移動した状態においては、上記ロ
ックピンの頭部が上記ロック孔を通じて内管の外周面よ
り外側へ突出して、操作ボタンを押し上げようとしても
下操作管の上方への移動が阻止され、他方、閉傘用コイ
ルスプリングが圧縮され、握柄内へ外管の下端領域が押
し込まれた状態においては、外管の内壁面によって上記
ロックピンの頭部が内管内へ押し込まれ、操作ボタンの
押上げ動作による下操作管の上方への移動が許容される
ように構成することが推奨される。
【0008】更にまた、上操作管内に、開傘状態におい
て外管の管壁に明けたストップ孔に嵌まり込んで上操作
管を一定位置に保持するストッパ部材を設けると共に、
上操作管に明けられる上記フック孔を、上記上フック解
除キーの収容位置よりも下方まで延長させて形成し、風
圧により下ロクロが押し下げられたときには、上フック
の係止爪が上操作管の上記フック孔の下方延長部分に嵌
まり込み、外管の上フック孔に深く嵌入して、下ロクロ
がそれ以上降下するのが阻止され、これにより風圧に抗
して開傘状態が保持されるよう構成することが推奨され
る。
【0009】
【作用】上記の如き構成であると、傘軸内に収容された
開傘用及び閉傘用の2本のコイルスプリングによって傘
の開閉動作を片手の指の軽い操作で行なうことができ、
ロープやスプリングが傘軸の外側や傘骨の間に取り付け
られていないため見た目もすっきりとし、構造が比較的
簡単で、開閉動作が安定して確実に行なわれ、誤動作や
故障が少なく、風圧にも強く、閉傘用コイルスプリング
に応力が蓄えられていないうちに誤って開傘操作を行な
ってしまう惧れがなく、耐久性にも優れた自動開閉傘が
提供されるものである。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しつゝ本発明の構成を具体
的に説明する。図1は本発明にかゝる自動開閉傘の一実
施例につき傘を閉じ傘軸全体を完全に押し縮めた状態に
おいて示す縦断面図、図2はその操作ボタンを押し上げ
傘が開く直前の状態を示す縦断面図、図3は傘が開いた
状態を示す縦断面図、図4は操作ボタンを押し下げ傘が
閉じた状態を示す縦断面図、図5は図1における握柄内
の下操作管部分を示す拡大断面図、図6は下フックをバ
ネ付勢するスプリングの拡大図、図7は誤操作防止機構
のロックピンの拡大図、図8は図1における上操作管部
分を示す拡大断面図、図9は上操作管内に設けられる上
フック解除キーの拡大図、図10は開傘状態における上操
作管部分の耐風圧機構を示す拡大図、図11は上操作管に
取り付けられるストッパ部材の拡大図、図12は支骨と補
助骨の交差部分の拡大断面図である。
【0011】なお、本明細書中においては、傘の石突側
を『上』、握柄側を『下』とし、開傘時に傘軸に近い方
を『内』側、遠い方を『外』側として説明する。
【0012】而して、図1ないし図4中、1は、内管2
と、内管の外周に上下方向に摺動自在に装着された外管
3と、外管の上端から挿入され上下方向に摺動自在に設
けられた先端管4とから成る傘軸であり、5は外管3の
外周に開傘位置と閉傘位置との間で摺動自在なよう装着
された下ロクロ、6は外管3の上端外周にピン6aによ
り固着された中ロクロ、7は先端管4の上端近くの外周
にピン7aにより固着された上ロクロ、8は内端が上ロ
クロ7に回動自在に取り付けられた親骨、9は内端が下
ロクロ5に回動自在に取り付けられ、外端が親骨8の中
間位置に回動自在に連結された支骨、10は内端が中ロ
クロ6に回動自在に取り付けられ、外端が親骨8の上記
支骨との連結点より外側の位置に回動自在に連結された
補助骨である。
【0013】内管2の軸直角断面は、握柄20に対する
固定性を良好にするため六角形とすることが推奨され、
これに対応して内管2が挿通される外管3の下半部の軸
直角断面も六角形とすることが推奨される。
【0014】11は開傘用コイルスプリングであり、外
管3の上半部の内壁に突出させた第1スプリングストッ
パ3aと先端管4の下端4aとの間に押出し力を作用さ
せ、開傘時に先端管4を外管3の先端から押し出す役割
を果たす。12は閉傘用コイルスプリングであり、外管
3の中間部の内壁に突出させた第2スプリングストッパ
3bと内管2の上端2aとの間に押出し力を作用させ、
閉傘時に外管3を内管2に沿って押し上げる役割を果た
す。
【0015】13は下操作管であり、内管2の握柄20
内に収納された部分の内部に上下方向に摺動自在に収容
されている。14は開閉制御ロッドであり、傘軸1の内
部に上下方向に移動可能に挿通され、その下端は内管2
の内部に収容され、その上端は内管の上端から伸び出て
上記外管3の第2スプリングストッパ3bより上方まで
達している。開閉制御ロッド14は、丸棒14aと、そ
の下端に取り付けられた摺動部材14bとから成り、丸
棒14aの上端は偏平に押し潰され、そこにピン14c
を挿通して上操作管15を取り付けてある。
【0016】上操作管15は、外管3の内部で上下方向
に摺動自在なよう開閉制御ロッド14の上端に取り付け
られている。上操作管15の管壁には、図8に拡大して
示すように、後述する上フック17の係止爪が出入りす
るフック孔15aと、ピン5aが挿通される長孔15b
と、後述する上フック解除キー15dの突起部が出入り
するスリット15cが明けられている。下ロクロ5に取
り付けたピン5aは、外管3の管壁に明けられた上下方
向に延びるスリット3cに挿通されると共に、上操作管
15の長孔15bに挿通され、そのため、上操作管15
は下ロクロ5に対して上下方向に長孔15bの長さだけ
相対移動可能なよう連結されていることになる。上操作
管15の内部に収容される上フック解除キー15dは、
図8及び図9に示すように、上操作管15のスリット1
5cに出入りする突起部15d−1を有し、当該突起部
の上辺は斜めにカットされてテーパ面15d−2を形成
すると共に、突起部と反対側の端面15d−3は上操作
管15のフック孔15aを通じて侵入する上フック17
の係止爪17aと当接するようになっている。
【0017】16は下フックであり、内管2に取り付け
たピン2bにより下操作管13内で揺動自在なよう設け
られている。即ち、内管2に取り付けたピン2bは、下
操作管13の管壁に明けた長孔13bを通じて下操作管
13内に挿通され、下操作管13内において下フック1
6を揺動自在に軸支するようになっている。下フック1
6の一端には、下操作管13の管壁に明けたスリット1
3a(図5参照)及び内管2の管壁に明けたスリット2
d(図5参照)を通過して外管3の下端近くに明けた下
フック孔3dに係合し得る係止爪16aが形成され、他
端には、下操作管13及び内管2の管壁に明けたスリッ
ト13c及び2eを通過して内管外へ突出する操作部1
6bが形成されている。下フック16は、常態において
上記係止爪16a及び操作部16bが内管外へ突出する
ようスプリング16c(図5及び図6参照)によってバ
ネ付勢されている。
【0018】17は上フックであり、下ロクロ5上に揺
動自在に取り付けられ、その一端に係止爪17aが形成
されている。係止爪17aは閉傘時には外管3の管壁に
明けた中フック孔3eを通過して上操作管15の管壁に
明けたフック孔15aに係合し(図8参照)、開傘時に
は上フック孔3fを通過して上操作管15の管壁に明け
たフック孔15aに係合(図3参照)し得るようになっ
ている。又、上フック17は、常態において上記係止爪
17aが外管内へ突出するようスプリング17bによっ
てバネ付勢されている。
【0019】18は操作ボタンであり、握柄20に開傘
指令位置と閉傘指令位置との間で上下方向に移動可能な
よう取り付けられ、連結板18aにより下操作管13に
連結され、操作ボタン18を上下方向に動かすことによ
り下操作管13が上下方向に移動するようになってい
る。
【0020】19は操作ボタン18に回動可能なよう取
り付けられたラチェットであり、スプリング19aによ
って図中時計回り方向に付勢されている。図2に示すよ
うに、操作ボタン18を開傘指令位置へ向けて上方向に
押し動かすときは、ラチェット19は下フックの操作部
16bにより押し倒されて下フック16を揺動させるこ
となく上記操作部16bより上方へ移動するが、操作ボ
タン18を上記開傘指令位置から閉傘指令位置へ向けて
下方向に押し動かすときは、ラチェット19が下フック
の操作部16bを内管内へ押し込み(図3、図4参
照)、下フック16を時計回り方向に揺動させ、これに
より下フック16の係止爪16aを引き込むように作用
する。
【0021】20は内管2の下端にピン20aによって
取り付けられた握柄、21は下操作管13内に設けられ
た誤操作防止機構である。
【0022】誤操作防止機構21は、図5に示すよう
に、下操作管13内に設けられ、下操作管13の管壁及
び内管2の管壁に明けたロック孔に嵌入し得る先端に丸
味をつけたロックピン21a(図7参照)と、これをロ
ック孔へ押し込むようバネ付勢するスプリング21b
と、ホルダ21cとから構成されている。
【0023】而して、図1に示すように、傘を閉じ、傘
軸1を最も押し縮めた不使用状態においては、上操作管
15内に収容した上フック解除キー15dの突起部15
d−1(図8参照)が上操作管の管壁に明けたスリット
15c、外管の管壁に明けたキー孔3g及び下ロクロの
側壁に明けたキー孔5cに嵌まり込んで当該キー孔の側
(図中、左側)へ変位し、これにより下ロクロ5に取り
付けた上フック17の係止爪17aが外管3の管壁に明
けた上フック孔3eを通過して上操作管15の管壁に明
けたフック孔15aに係合し、これにより下ロクロ5が
閉傘位置において外管3に対して固定され、先端管4は
外管3内へ引き込まれて開傘用コイルスプリング11が
圧縮状態に保たれる。更にまた、外管3の下端は握柄2
0内へ侵入し、下フック16の係止爪16aは下操作管
13の管壁に明けたスリット13a及び内管2の管壁に
明けたスリット2dを通過して外管3の下フック孔3d
に係合し(図5参照)、これにより外管3と内管2が固
定され、閉傘用コイルスプリング12は圧縮状態に保た
れている。
【0024】次に、図1に示した閉傘状態から傘を開く
場合の操作及び作動について説明する。開傘操作時に
は、図2に示すように、操作ボタン18を押し上げる。
然るときは、連結板18aによって操作ボタン18に連
結された下操作管13が押し上げられ、下操作管13の
上端が開閉制御ロッド14の下端に接触して開閉制御ロ
ッド14を押し上げ、その上端に取り付けられた上操作
管15を持ち上げる。これにより上操作管15内に収容
されている上フック解除キー15dの突起部15d−1
がそのテーパ面15d−2(図8及び図9参照)の作用
で図中左方向へ押しやられ、下ロクロの側壁のキー孔5
c及び外管の管壁のキー孔3gから排除されて外管内へ
押し込まれ、これにより上フック解除キー15dの上記
突起部とは反対側の端面15d−3により上操作管のフ
ック孔15aに係合していた上フック17の係止爪17
aが外側へ押しやられて上操作管のフック孔15aとの
係合が解かれる。然るときは、係止爪17aの先端が丸
くカットされていることと、開傘用コイルスプリング1
1の押出し力による先端管4の上方向への移動力及びそ
れに伴う下ロクロ5の上方向への移動力によって、外管
3の中フック孔3eに対する上フック17の係合も解除
され、上フック17による下ロクロ5の外管3に対する
連結が完全に解除されて、開傘用コイルスプリング11
の押出し力により先端管4が外管3から押し出され、下
ロクロ5は外管3上を上方へ向けて摺動移動して、図3
に示すような開傘状態が達成される。当該開傘状態にお
いて上フック17の係止爪17aは外管3の上フック孔
3fに係合している。なお、この開傘操作時に操作ボタ
ン18を押し上げる際には、ラチェット19は下フック1
6の操作部16bに押されて反時計回り方向に回動しな
がら上方へ移動するので、下フック16は不動のままで
ある。
【0025】次いで、閉傘操作時には、操作ボタン18
を押し下げると、図3に示すように、ラチェット19が
下フック16の操作部16bを内管2内へ押し込み、こ
れにより下フックの係止爪16aが外管内へ引き込まれ
て外管3の下フック孔3dに対する係合が解かれ、閉傘
用コイルスプリング12の押出し力により外管3が内管
2に沿って上方へ摺動移動する。その際、図4に示す如
く、開閉制御ロッド14の下端は内管2の上端近くの内
壁に突出させたストッパ2cにより上方への移動が阻止
されているため、開閉制御ロッド14の上端に取り付け
た上操作管15とこれに連結された下ロクロ5の上方へ
の移動も阻止される。そのため、下ロクロ5は停止した
まま外管3のみが上方へ移動することになり、結果的に
下ロクロ5は外管3に対しては相対的に下方へ移動し、
これにより開傘用コイルスプリング11の押出し力に抗
して親骨8、支骨9及び補助骨10が折り畳まれ、上フ
ック17の係止爪17aは外管3の中フック孔3e及び
上操作管15のフック孔15aに係合して、図4に示す
ような閉傘状態が達成される。
【0026】その際、開傘用コイルスプリング11は閉
傘用コイルスプリング12の押出し力の作用で押し縮め
られることになるが、閉傘用コイルスプリング12自体
のバネ力は開傘用コイルスプリング11のそれより弱い
ものであっても、上記閉傘動作を行なわせることが可能
である。即ち、外管3の内管2に対する伸縮長さを、先
端管4の外管3に対する伸縮長さより長くし、これによ
り閉傘用コイルスプリング12の伸縮長さを開傘用コイ
ルスプリング11の伸縮長さより長くしておき、親骨
8、支骨9及び補助骨10により形成されるリンク機構
のテコ作用を利用して、閉傘操作時に開傘用コイルスプ
リング11よりもバネ力の弱い閉傘用コイルスプリング
12の押出し力で開傘用コイルスプリング11を押し縮
めることが可能であり、円滑な閉傘動作を行なわせるた
めにもそのように構成することが推奨される。例えば、
開傘用コイルスプリング11の伸縮長さを45mm、閉傘用
コイルスプリング12の伸縮長さを100mmとすれば、
閉傘用コイルスプリング12のバネ力は開傘用コイルス
プリング11の約 1/2 のものでよい。
【0027】次いで、図4に示した閉傘状態から、図1
に示すような最初の状態に復帰させるには、握柄20を
片手で持ったまゝ傘の先端を地面や壁に押しつけること
により、閉傘用コイルスプリング12のバネ力に抗して
内管2を外管3の中へ押し込むようにするとよい。然る
ときは、閉傘用コイルスプリング12の押出し力に抗し
て外管3の内部へ内管2が深く押し込まれ、下フック1
6の係止爪16aは下操作管13に明けたスリット13
a及び内管2の管壁に明けたスリット2dを通過して外
管3の下フック孔3dに係合し、これにより外管3が内
管2に固定され、閉傘用コイルスプリング12は圧縮状
態に保たれ、図1に示したような閉傘、不使用状態に復
帰する。従って、再度操作ボタン18を押せば、傘は再
び自動的に開かれる。
【0028】このように、本発明に係る自動開閉洋傘に
おいては、握柄20の部分に設けた操作ボタン18を片
手の親指で操作するだけで、傘軸1内の開傘用コイルス
プリング11及び閉傘用コイルスプリング12の作用に
より傘の開閉動作が完全に自動的に行なわれるものであ
る。
【0029】而して、誤操作防止機構21は、閉傘用コ
イルスプリング12が圧縮されないままの状態で誤って
操作ボタン18が押し上げられるのを防止するための機
構である。即ち、閉傘用コイルスプリング12が圧縮さ
れないままの状態で誤って操作ボタン18が押し上げら
れ、その状態で傘軸を押し縮めようとすると、下操作管
13の上端が開閉制御ロッド14を押し上げ、図4に示
した状態から再び傘が不用意に開いてしまって危険であ
り、またその場合には閉傘用コイルスプリング12が圧
縮されないまま開傘状態となっているので、操作ボタン
を押し下げても閉傘動作が行なわれ得ないことになるの
で、これらの不都合を防止するための機構であり、閉傘
用コイルスプリング12が圧縮されていない場合には操
作ボタン18の押上げ操作を阻止するように構成されて
いる。
【0030】即ち、図4に示すように、閉傘用コイルス
プリング12が伸長し外管3が内管2に沿って上方へ移
動した状態においては、誤操作防止機構21のロックピ
ン21a(図7参照)の頭部が下操作管13及び内管2
の管壁に明けたロック孔を通じて内管2の外周面より外
側へ突出して、操作ボタン18を押し上げようとしても
下操作管13の上方への移動が阻止される。他方、図1
及び図2に示すように、閉傘用コイルスプリング12が
圧縮され、外管3の下端領域が握柄20内へ押し込まれ
た状態においては、外管3の内壁面によって上記ロック
ピン21aの頭部が内管2内へ押し込まれ(図5参
照)、操作ボタン18の押上げ動作による下操作管13
の上方への移動が許容され、これにより開傘操作が可能
となるものである。
【0031】而して、本発明に係る自動開閉洋傘におい
ては、強風時等に風圧で傘が閉じるのを防止するための
耐風圧機構が設けられている。即ち、図10に示すよう
に、上操作管15内に、開傘状態において外管3の管壁
に明けたストップ孔3hに嵌まり込んで上操作管15を
一定位置に保持するバネ付勢されたストッパ部材15e
(図11参照)を設けると共に、上フック17を係止す
るため上操作管15に明けられる前記フック孔15a
を、前記上フック解除キー15dの収容位置よりも下方
まで延長させて形成し、風圧により下ロクロ5が押し下
げられたときには、上フック17の係止爪17aが上フ
ック解除キー15dより下方まで延びたフック孔15a
の下方延長部分に嵌まり込み、外管3の上フック孔3f
に深く嵌入して、下ロクロ5がそれ以上降下するのが阻
止され、これにより風圧に抗して一定の開傘状態が保持
されるように構成されている。
【0032】なお、前記閉傘動作時には、上操作管15
がその長孔15bの長さだけ下ロクロ5よりも下側へ移
動した状態となるので、上フック17の係止爪17aは
上フック解除キー15dにより外側へ押し出され、外管
3のフック孔3fに対する係合が解かれ、閉傘動作は円
滑に行なわれる。
【0033】図12は、支骨9と補助骨10の交差部分
の図3中A−A線に沿った拡大断面図(図3中、丸く囲
んだ部分)であり、断面U字型の補助骨10の底面に細
長いスリット10aを明け、ここに支骨9の平たく押し
潰した部分を挿通することにより、傘の開閉時における
傘骨の動きが円滑に行なわれるようになっている。
【0034】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成されるから、本
発明によるときは、傘軸内に収容された開傘用及び閉傘
用の2本のコイルスプリングによって傘の開閉動作を片
手の指の軽い操作で行なうことができ、ロープやスプリ
ングが傘軸の外側や傘骨の間に取り付けられていないた
め見た目もすっきりとし、構造が比較的簡単で、開閉動
作が安定して確実に行なわれ、誤動作や故障が少なく、
風圧にも強く、閉傘用コイルスプリングに応力が蓄えら
れていないうちに誤って開傘操作を行なってしまう惧れ
がなく、耐久性にも優れた自動開閉傘を提供し得るもの
である。
【0035】なお、本発明は叙上の実施例に限定される
ものでなく、各構成要素は本発明の目的の範囲内におい
て適宜設計変更され得るものであり、従って、本発明は
上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更
実施例を包摂するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかゝる自動開閉傘の一実施例につき傘
を閉じ傘軸全体を完全に押し縮めた状態において示す縦
断面図である。
【図2】その操作ボタンを押し上げ傘が開く直前の状態
を示す縦断面図である。
【図3】傘が開いた状態を示す縦断面図である。
【図4】操作ボタンを押し下げ傘が閉じた状態を示す縦
断面図である。
【図5】図1における握柄内の下操作管部分を示す拡大
断面図である。
【図6】下フックをバネ付勢するスプリングの拡大図で
ある。
【図7】誤操作防止機構のロックピンの拡大図である。
【図8】図1における上操作管部分を示す拡大断面図で
ある。
【図9】上操作管内に設けられる上フック解除キーの拡
大図である。
【図10】開傘状態における上操作管部分の耐風圧機構を
示す拡大図である。
【図11】上操作管に取り付けられるストッパ部材の拡大
図である。
【図12】支骨と補助骨の交差部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 傘軸 2 内管 2a 上端 2b ピン 2c ストッパ 2d スリット 2e スリット 3 外管 3a 第1スプリングストッパ 3b 第2スプリングストッパ 3c スリット 3d 下フック孔 3e 中フック孔 3f 上フック孔 3g キー孔 3h ストップ孔 4 先端管 4a 下端 5 下ロクロ 5a ピン 5b ピン 5c キー孔 6 中ロクロ 6a ピン 7 上ロクロ 7a ピン 8 親骨 9 支骨 10 補助骨 10a スリット 11 閉傘用コイルスプリング 12 閉傘用コイルスプリング 13 下操作管 13a スリット 13b 長孔 13c スリット 14 開閉制御ロッド 14a 丸棒 14b 摺動部材 14c ピン 15 上操作管 15a フック孔 15b 長孔 15c スリット 15d 上フック解除キー 15e ストッパ部材 16 下フック 16a 係止爪 16b 操作部 16c スプリング 17 上フック 17a 係止爪 17b スプリング 18 操作ボタン 18a 連結板 19 ラチェット 19a スプリング 20 握柄 20a ピン 21 誤操作防止機構 21a ロックピン 21b スプリング 21c ホルダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(a) 項ないし(p) 項記載の構成要素、
    即ち、 (a) 下端に握柄(20)が取り付けられた内管(2)
    と、内管の外周に上下方向に摺動自在に装着された外管
    (3)と、外管の上端から挿入され上下方向に摺動自在
    に設けられた先端管(4)とから成る傘軸(1)と、 (b) 外管(3)の外周に、開傘位置と閉傘位置との間で
    摺動自在なよう装着された下ロクロ(5)と、 (c) 外管(3)の上端外周に固着された中ロクロ(6)
    と、 (d) 先端管(4)の上端近くの外周に固着された上ロク
    ロ(7)と、 (e) 内端が上ロクロ(7)に回動自在に取り付けられた
    親骨(8)と、 (f) 内端が下ロクロ(5)に回動自在に取り付けられ、
    外端が親骨(8)の中間位置に回動自在に連結された支
    骨(9)と、 (g) 内端が中ロクロ(6)に回動自在に取り付けられ、
    外端が親骨(8)の上記支骨との連結点より外側の位置
    に回動自在に連結された補助骨(10)と、 (h) 外管(3)の上半部の内壁に突出させた第1スプリ
    ングストッパ(3a)と先端管(4)の下端(4a)と
    の間に押出し力を作用させる開傘用コイルスプリング
    (11)と、 (i) 外管(3)の中間部の内壁に突出させた第2スプリ
    ングストッパ(3b)と内管(2)の上端との間に押出
    し力を作用させる閉傘用コイルスプリング(12)と、 (j) 内管(2)の握柄(20)内に収納された部分の内
    部に上下方向に摺動自在に収容された下操作管(13)
    と、 (k) 傘軸(1)の内部に上下方向に移動可能に挿通さ
    れ、その下端は内管(2)の内部に収容され、その上端
    は内管の上端から伸び出て上記外管(3)の第2スプリ
    ングストッパ(3b)より上方まで達する開閉制御ロッ
    ド(14)と、 (l) 外管(3)の内部で上下方向に摺動自在なよう開閉
    制御ロッド(14)の上端に取り付けられ、外管の管壁
    に明けられた上下方向に延びるスリット(3c)に挿通
    されたピン(5a)により下ロクロ(5)と上下方向に
    微小距離相対移動可能なよう連結されると共に、その内
    部に上フック解除キー(15d)が収容された上操作管
    (15)と、 (m) 内管(2)に取り付けたピン(2b)により下操作
    管(13)内で揺動自在なよう設けられ、一端には下操
    作管(13)及び内管(2)の管壁に明けたスリットを
    通過して外管(3)の下端近くに明けた下フック孔(3
    d)に係合し得る係止爪(16a)が形成され、他端に
    は下操作管(13)及び内管(2)の管壁に明けたスリ
    ットを通過して内管外へ突出する操作部(16b)が形
    成され、常態において上記係止爪(16a)及び操作部
    (16b)が内管外へ突出するようバネ付勢された下フ
    ック(16)と、 (n) 下ロクロ(5)上に揺動自在に取り付けられ、一端
    には外管(3)の管壁に明けた中フック孔(3e)又は
    上フック孔(3f)を通過して上操作管(15)の管壁
    に明けたフック孔(15a)に係合し得る係止爪(17
    a)が形成され、常態において上記係止爪(17a)が
    外管内へ突出するようバネ付勢された上フック(17)
    と、 (o) 握柄(20)に開傘指令位置と閉傘指令位置との間
    で上下方向に移動可能なよう取り付けられ、下操作管
    (13)に連結されてこれを上下方向に移動させ得る操
    作ボタン(18)と、 (p) 操作ボタン(18)に回動可能なよう取り付けら
    れ、操作ボタン(18)を開傘指令位置へ向けて上方向
    に押し動かすときは下フックの操作部(16b)により
    押し倒されて下フック(16)を揺動させることなく上
    記操作部(16b)より上方へ移動し、操作ボタン(1
    8)を上記開傘指令位置から閉傘指令位置へ向けて下方
    向に押し動かすときは下フックの操作部(16b)を内
    管内へ押し込み、これにより下フックの係止爪(16
    a)を外管内へ引き込むよう下フック(16)を揺動さ
    せるラチェット(19)と、を備え、 傘を閉じ、傘軸(1)を最も押し縮めた不使用状態(図
    1)においては、上操作管(15)内に収容した上フッ
    ク解除キー(15d)の突起部(15d−1)が上操作
    管の管壁に明けたスリット(15c)、外管の管壁に明
    けたキー孔(3g)及び下ロクロの側壁に明けたキー孔
    (5c)に嵌まり込んで当該キー孔の側へ変位し、これ
    により下ロクロ(5)に取り付けた上フック(17)の
    係止爪(17a)が外管(3)の管壁に明けた上フック
    孔(3e)を通過して上操作管(15)の管壁に明けた
    フック孔(15a)に係合し、これにより下ロクロ
    (5)が閉傘位置において外管(3)に対して固定さ
    れ、先端管(4)は外管(3)内へ引き込まれて開傘用
    コイルスプリング(11)が圧縮状態に保たれると共
    に、外管(3)の下端は握柄(20)内へ侵入し、下フ
    ック(16)の係止爪(16a)は下操作管(13)及
    び内管(2)の管壁に明けたスリットを通過して外管
    (3)の下フック孔(3d)に係合し、これにより外管
    と内管が固定され、閉傘用コイルスプリング(12)は
    圧縮状態に保たれ、 開傘操作時(図2)には、操作ボタン(18)を押し上
    げると、これに連結された下操作管(13)が押し上げ
    られ、下操作管(13)の上端が開閉制御ロッド(1
    4)の下端に接触して開閉制御ロッド(14)を押し上
    げ、その上端に取り付けられた上操作管(15)を持ち
    上げ、これにより上操作管内に収容されている上フック
    解除キー(15d)の突起部(15d−1)が下ロクロ
    の側壁のキー孔(5c)及び外管の管壁のキー孔(3
    g)から排除されて外管内へ押し込まれ、これにより上
    フック解除キーの上記突起部とは反対側の端面(15d
    −3)により上操作管のフック孔(15a)に係合して
    いた上フック(17)の係止爪(17a)が外側へ押し
    やられて上操作管のフック孔(15a)との係合が解か
    れ、これに伴い外管の中フック孔(3e)に対する上フ
    ック(17)の係合も解除され、下ロクロ(5)の外管
    (3)に対する連結が解除されて、開傘用コイルスプリ
    ング(11)の押出し力により先端管(4)が外管
    (3)から押し出され、下ロクロ(5)は外管(3)上
    を上方へ向けて摺動移動して開傘状態(図3)が達成さ
    れ、当該開傘状態において上フック(17)の係止爪
    (17a)は外管(3)の上フック孔(3f)に係合
    し、 閉傘操作時(図4)には、操作ボタン(18)を押し下
    げると、ラチェット(19)が下フック(16)の操作
    部(16b)を内管内へ押し込み、これにより下フック
    の係止爪(16a)が外管内へ引き込まれて外管の下フ
    ック孔(3d)に対する係合が解かれ、閉傘用コイルス
    プリング(12)の押出し力により外管(3)が内管
    (2)に沿って上方へ摺動移動し、その際、開閉制御ロ
    ッド(14)の下端は内管(2)の上端近くの内壁に突
    出させたストッパ(2c)により上方への移動が阻止さ
    れているため、開閉制御ロッド(14)の上端に取り付
    けた上操作管(15)に連結された下ロクロ(5)の上
    方への移動も阻止され、そのため、下ロクロ(5)は停
    止したまま外管(3)のみが上方へ移動し、結果的に下
    ロクロ(5)は外管(3)に対しては相対的に下方へ移
    動し、これにより開傘用コイルスプリング(11)の押
    出し力に抗して親骨(8)、支骨(9)及び補助骨(1
    0)が折り畳まれ、上フック(17)の係止爪(17
    a)は外管(3)の中フック孔(3e)及び上操作管
    (15)のフック孔(15a)に係合して閉傘状態(図
    4)が達成され、 更に、握柄(20)を持ち、傘軸(1)全体を押し縮め
    るよう外力を加えることにより、閉傘用コイルスプリン
    グ(12)の押出し力に抗して外管(3)の内部へ内管
    (2)が深く押し込まれ、外管(3)の下端が握柄(2
    0)内へ侵入して外管の下フック孔(3d)に下フック
    (16)の係止爪(16a)が係合し、これにより閉傘
    用コイルスプリング(12)は圧縮状態に保たれ、もと
    の閉傘、不使用状態(図1)に復帰するよう構成された
    ことを特徴とする自動開閉洋傘。
  2. 【請求項2】外管(3)の内管(2)に対する伸縮長さ
    を、先端管(4)の外管(3)に対する伸縮長さより長
    くし、これにより閉傘用コイルスプリング(12)の伸
    縮長さを開傘用コイルスプリング(11)の伸縮長さよ
    り長くし、親骨(8)、支骨(9)及び補助骨(10)
    により形成されるリンク機構のテコ作用を利用して、閉
    傘操作時に開傘用コイルスプリング(11)よりもバネ
    力の弱い閉傘用コイルスプリング(12)の押出し力で
    開傘用コイルスプリング(11)を押し縮めるよう構成
    した請求項1に記載の自動開閉洋傘。
  3. 【請求項3】下操作管(13)内に設けられ、下操作管
    (13)の管壁及び内管(2)の管壁に明けたロック孔
    に嵌入し得る先端に丸味をつけたロックピン(21a)
    と、これをロック孔へ押し込むようバネ付勢するスプリ
    ング(21b)とから構成され、閉傘用コイルスプリン
    グ(12)が伸長し外管(3)が内管(2)に沿って上
    方へ移動した状態においては、上記ロックピン(21
    a)の頭部が上記ロック孔を通じて内管(2)の外周面
    より外側へ突出して、操作ボタン(18)を押し上げよ
    うとしても下操作管(13)の上方への移動が阻止さ
    れ、他方、閉傘用コイルスプリング(12)が圧縮さ
    れ、握柄(20)内へ外管(3)の下端領域が押し込ま
    れた状態においては、外管(3)の内壁面によって上記
    ロックピン(21a)の頭部が内管(2)内へ押し込ま
    れ、操作ボタン(18)の押上げ動作による下操作管
    (13)の上方への移動が許容されるよう構成された、
    誤操作防止機構を備えた請求項1又は2のうちいずれか
    1項に記載の自動開閉洋傘。
  4. 【請求項4】上操作管(15)内に、開傘状態において
    外管(3)の管壁に明けたストップ孔に嵌まり込んで上
    操作管(15)を一定位置に保持するストッパ部材(1
    5e)を設けると共に、上操作管(15)に明けられる
    上記フック孔(15a)を、上記上フック解除キー(1
    5d)の収容位置よりも下方まで延長させて形成し、風
    圧により下ロクロ(5)が押し下げられたときには、上
    フック(17)の係止爪(17a)が上操作管の上記フ
    ック孔(15a)の下方延長部分に嵌まり込み、外管
    (3)の上フック孔(3f)に深く嵌入して、下ロクロ
    (5)がそれ以上降下するのが阻止され、これにより風
    圧に抗して開傘状態が保持されるよう構成された請求項
    1、2又は3のうちいずれか1項に記載の自動開閉洋
    傘。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08325A (ja) * 1994-06-22 1996-01-09 ▲福▼太洋傘工廠股▲フン▼有限公司 自動開閉洋傘
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