JP4768959B2 - 自立可能なステッキ - Google Patents

自立可能なステッキ Download PDF

Info

Publication number
JP4768959B2
JP4768959B2 JP2003368309A JP2003368309A JP4768959B2 JP 4768959 B2 JP4768959 B2 JP 4768959B2 JP 2003368309 A JP2003368309 A JP 2003368309A JP 2003368309 A JP2003368309 A JP 2003368309A JP 4768959 B2 JP4768959 B2 JP 4768959B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable body
ring
leg
spring
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003368309A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005130966A (ja
Inventor
冨士雄 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON FLEX CONTROLS CORP.
Original Assignee
NIPPON FLEX CONTROLS CORP.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON FLEX CONTROLS CORP. filed Critical NIPPON FLEX CONTROLS CORP.
Priority to JP2003368309A priority Critical patent/JP4768959B2/ja
Publication of JP2005130966A publication Critical patent/JP2005130966A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4768959B2 publication Critical patent/JP4768959B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)

Description

本発明は、下端部に脚片を有して自立可能なステッキに関する。
一般にステッキは一旦手を離すと、倒れてしまい、起こすのが面倒である。従って、ステッキを立てかけておく場所が無い場合に鑑みて、自立可能なステッキが要望されている。図9、図10は、従来提案されている自立可能なステッキの正面図である(例えば、特許文献1参照)。
これは、把持部(3)と、該把持部(3)に略直交する縦長の支持筒(2)とを具えたステッキ(1)であり、下部には地面に接して支持筒(2)を支える複数の脚片(5)(5)を開閉自在に設けている。脚片(5)(5)の上端部は、支持筒(2)にスライド可能に嵌められた可動体(25)に枢支(50)され、支持筒(2)上にて可動体(25)と把持部(3)との間には、ロック爪(26)が出没可能に設けられている。可動体(25)の上端部には、ロック爪(26)に嵌まる孔(29)が開設されている。
支持筒(2)の下端部には、可動環(27)及び固定環(27a)が嵌められており、可動環(27)及び固定環(27a)は脚片(5)と連結杆(55)(55)にて枢支連結され、リンク機構を構成している。可動環(27)及び固定環(27a)間には、スリーブ(28)が支持筒(2)に嵌められ、脚片(5)(5)が開いた状態で、可動環(27)及び固定環(27a)はスリーブ(28)の端部に接している。可動環(27)と可動体(25)との間には、圧縮バネ(56)が設けられている。固定環(27a)は支持筒(2)に固定されている。
図8に示す、脚片(5)(5)が開いた状態から、脚片(5)を閉じるには、可動体(25)を手で持ち上げ、ロック爪(26)を孔(29)に係合させる。図9に示すように、ロック爪(26)が孔(29)の周縁に引掛かり、可動体(25)は上昇位置を保つ。ロック爪(26)と孔(29)とによって、可動体(25)のロック機構(4)を構成する。可動体(25)の上昇によって、脚片(5)及び連結杆(55)が閉じ、可動環(27)は圧縮バネ(56)に抗して上昇させられる。
脚片(5)を開くには、ロック爪(26)を押して、孔(29)との係合を解除する。可動体(25)は自重で降下する。圧縮バネ(56)の復元力により、可動環(27)が押し下げられ、脚片(5)(5)が開く。可動環(27)がスリーブ(28)の上端に接して、脚片(5)の開き姿勢を保ち、ステッキ(1)は自立可能となる。
特開2002−119316号(第1図、第2図)
従来のステッキ(1)では、ロック爪(26)を押してから、脚片(5)が開き完了するまでの速度は、圧縮バネ(56)のバネ特性によって決定される。また、脚片(5)の開き角度はスリーブ(28)の長さによって決定されるが、圧縮バネ(56)は可動環(27)がスリーブ(28)の上端に接するまで延びなければならない。即ち、脚片(5)を開く速度を変えようとして、圧縮バネ(56)を設計変更せんとしても、設計変更後の圧縮バネ(56)では可動環(27)がスリーブ(28)の上端にまで延びない虞れがある。即ち、圧縮バネ(56)の設計変更の自由度が少ないために、脚片(5)を開く速度を変えようとしても、できない虞れがあった。
本発明の目的は、脚片(5)を開く速度と脚片(5)の開き角度を、独立して自由に設定できるステッキを提供することにある。
下端部に脚片(5)(5)を開閉自在に設けた支持筒(2)と、把持部(3)と、支持筒(2)に沿って昇降する可動体(25)を有し、脚片(5)は上端部が可動体(25)に枢支され、支持筒(2)又は把持部(3)には、該可動体(25)を上昇状態にて係止して脚片(5)を閉じた状態を保つロック機構(4)と、ロック機構(4)が可動体(25)を係止した状態を解除する操作手段と、脚片(5)を開く向きに可動体(25)又は脚片(5)を付勢するリリースバネ(66)が設けられ、可動体(25)の下降状態にて脚片(5)(5)が開くステッキに於いて、
可動体(25)は支持筒(2)内に配備された筒体(6)内を昇降し、
支持筒(2)内には、可動体(25)の下降完了時に更なる下降を規制する筒体(6)に嵌まった第2環(61)、第2環(61)を上下に貫通するワイヤ(10)、及び第2環(61)に接するストッパ片(13)、及び可動体(25)とは独立して昇降可能な筒体(6)に嵌まった第1環(60)と、該第1環(60)に繋がって第1環(60)より下側に位置する保持筒(8)が設けられ、
可動体(25)の下端部には、ワイヤ(10)の下端部が取り付けられた摺動子(7)が取り付けられ、
脚片(5)は前記枢支部(50)より下側で、保持筒(8)に連繋され、
第2環(61)上には、可動体(25)の下降完了状態から、第1環(60)を上向きに付勢する開脚バネ(63)が設けられている。
また、支持筒(2)又は把持部(3)には、可動体(25)の下降完了状態から、第2環(61)及び可動体(25)を引き上げる収納手段が設けられ、収納手段には、該収納手段の第2環(61)及び可動体(25)の引上げ操作に抗するリターンバネ(64)が接続され、収納手段は、支持筒(2)又は把持部(3)に納まった初期状態と、可動体(25)をリターンバネ(64)に抗してロック機構(4)に係止させるまで引き上げた操作完了状態との間を移動可能に設けられ、操作完了状態からリターンバネ(64)によって第2環(61)及びストッパ片(13)とともに初期状態に戻される。
ステッキの初期状態
可動体(25)は上昇して、ロック機構(4)に係止されている。脚片(5)は閉じている。
ステッキを自立させるとき
使用者は操作手段を操作する。ロック機構(4)が解除され、リリースバネ(66)により可動体(25)は下向きに付勢される。ストッパ片(13)と第2環(61)によって可動体(25)の下降は止まる。脚片(5)は上端部が可動体(25)に枢支(50)され、前記上端部より下側で可動体(25)とは独立して昇降可能な保持筒(8)に連繋されている。保持部材は可動体(25)の下降完了状態にて開脚バネ(63)により上がる。即ち、可動体(25)の下降ストロークと保持筒(8)の下降ストロークは異なる。これにより、脚片(5)は開く。換言すれば、脚片(5)の開き角度は開脚バネ(63)がどれだけ保持部材を上昇させるかにより決定される。
即ち、脚片(5)が開く速度はリリースバネ(66)により決定され、脚片(5)の開き角度は開脚バネ(63)により決定される。これにより、脚片(5)を開く速度を設定するバネ体と、脚片(5)の開き角度を設定するバネ体を別個に設けることにより、脚片(5)を開く速度と脚片(5)の開き角度を独立して自由に設定できる。
自立状態から脚片を収納するとき
使用者は収納手段を手で引き出すと、第2環(61)及びリターンバネ(64)に抗して可動体(25)は引き上げられる。これにより、脚片(5)は閉じて、支持筒(2)内に収納され、可動体(25)はロック機構(4)に係止される。この状態で収納手段から手を離すと、収納手段及び第2環(61)は、リターンバネ(64)により、初期状態に戻される。第2環(61)上の開脚バネ(63)も戻され、保持部材の上向き付勢が解除される。
即ち、収納手段は自動で元に戻り、該収納手段の高さ位置は変わらない。これにより、使用者の使い勝手が良くなる。
(全体構成)
以下、本発明の一例を図を用いて詳述する。
図1(a)、(b)は、ステッキ(1)の斜視図である。ステッキ(1)は、把持部(3)と、該把持部(3)に略直交した縦長中空の支持筒(2)を具え、該支持筒(2)の下端部には、石突き(19)が設けられている。支持筒(2)の下面開口(図示せず)は、石突き(19)の下面と同一面内にある。支持筒(2)は金属製であり、使用者が体重を掛けても、支持筒(2)は容易に撓まない。また、後記する支持筒(2)の内部の部品も保護される。
把持部(3)の一端部には、押圧される操作釦(30)が、他端部にはストラップ(31)が出没可能に設けられている。脚片(5)(5)が閉じた状態で、操作釦(30)を押し込むと、脚片(5)が石突き(19)の下面から飛び出して、脚片(5)(5)が開く。脚片(5)(5)が開いた状態で、ストラップ(31)を引き出すと、脚片(5)(5)が閉じて、支持筒(2)内に収納される。その後、ストラップ(31)は自動で戻る。
図2は、支持筒(2)の内部構造を示す正面図である。支持筒(2)内には縦長の筒体(6)が設けられ、該筒体(6)は上端部が把持部(3)に取り付けられて昇降しない。筒体(6)には棒状の可動体(25)が昇降自在に嵌まり、該可動体(25)は上端部が把持部(3)内のロック機構(4)により係止される。ロック機構(4)の詳細は後記する。
筒体(6)の外周には、第1環(60)、第2環(61)、第3環(62)が上から順に夫々嵌まり、第1環(60)、第2環(61)は筒体(6)に沿って昇降可能で、第3環(62)は筒体(6)に固定されている。第1環(60)、第2環(61)には第1ワイヤ(10)が貫通する。第1ワイヤ(10)には、第1環(60)と第2環(61)の間にて、ストッパ片(13)が取り付けられ、後記するように第1ワイヤ(10)の下降時はストッパ片(13)が第2環(61)に接する。ストラップ(31)は第2ワイヤ(11)を介して第2環(61)に繋がる。
筒体(6)には、圧縮バネである開脚バネ(63)、引張りバネであるリターンバネ(64)が嵌まり、開脚バネ(63)は第2環(61)上に載置される。リターンバネ(64)は、第2環(61)と第3環(62)に掛けられており、脚片(5)を閉じた状態では、リターンバネ(64)は自由長さとなっている。
筒体(6)を貫通した可動体(25)の下端部には、摺動子(7)が取り付けられ、第1ワイヤ(10)の下端部は摺動子(7)に取り付けられる。摺動子(7)は高さ方向の中央部に鍔(70)を設け、下端部が保持筒(8)に上下移動可能に嵌まる。第1環(60)と保持筒(8)とは第3ワイヤ(12)にて連結されている。保持筒(8)内に、前記脚片(5)(5)の上端部が収納されている。
図3は、筒体(6)の内部構造を示す正面図である。可動体(25)と筒体(6)の間には、引張りバネであるリリースバネ(66)が設けられ、該リリースバネ(66)により可動体(25)が下向きに付勢される。前記の如く、初期状態では、可動体(25)がロック機構(4)に係止され、可動体(25)は不用意に降下しない。
(ロック機構)
図4(a)、(b)、(c)は、ロック機構(4)の構成及び動作を示す正面図である。可動体(25)の上端部には、半球状の頭部(23)及び該頭部(23)から下向きに延びた小径部(24)が設けられている。前記操作釦(30)は第2圧縮バネ(65)により把持部(3)から突出する向きに付勢されており、先端部が第1棒(40)に繋がる。該第1棒(40)は円板(42)を介して第2棒(41)に連繋する。該第2棒(41)の先端部が、小径部(24)の側部に嵌まり、これにより可動体(25)は第2棒(41)に係止され、下降が規制される。
可動体(25)が第2棒(41)に係止された図4(a)の状態から、第2圧縮バネ(65)に抗して操作釦(30)を指で押すと、図4(b)に示すように、円板(42)が時計方向に回転し、第2棒(41)が左向きに移動する。図4(c)に示すように第2棒(41)と可動体(25)の係合状態が外れ、可動体(25)は前記リリースバネ(66)により下向きに移動する。操作釦(30)から指を離すと、第2圧縮バネ(65)によって操作釦(30)は元に戻る。尚、可動体(25)を係止するロック機構(4)には、この他、種々の構成が考えられ、上記の構成に限定されない。
図5は、摺動子(7)と保持筒(8)の拡大図である。摺動子(7)の鍔(70)と保持筒(8)の上端面との間には、バネである緩衝体(73)が設けられている。出願人は、強度に鑑みて摺動子(7)と保持筒(8)を金属製とすることを考えている。しかし、摺動子(7)は保持筒(8)に上下移動可能に嵌まっているから、後記の如く、鍔(70)と保持筒(8)の上端面が衝突すると、金属音がし、使用者に不快感を与える。この金属音を防ぐために、緩衝体(73)を設けている。尚、緩衝体(73)はバネのみならず、スポンジ、ゴム等の金属音を和らげるものであれば、代替可能である。
図5に示すように、摺動子(7)の下方には、連結棒(71)を介して取付け片(72)が設けられ、脚片(5)の一端部は該取付け片(72)に枢支される。図6(a)、(b)は、取付け片(72)と脚片(5)の拡大図である。保持筒(8)の下端部には、下面が開口したスリット(80)が開設され、該スリット(80)内に連結杆(52)が配備される。該連結杆(52)は上端部が、スリット(80)の側壁に枢支(53)される。連結杆(52)の下端部は脚片(5)に枢支(51)されている。
図6(a)に示すように、脚片(5)が閉じた状態から、取付け片(72)が下がる又は保持筒(8)を上げると、図6(b)に示すように、枢支部(50)を中心に脚片(5)が開く。取付け片(72)を上げる又は保持筒(8)が下がると、脚片(5)が閉じる。
(初期位置)
取付け片(72)が可動体(25)に繋がり、図2に示すように、脚片(5)が閉じた状態では、可動体(25)がロック機構(4)に係止されているから、取付け片(72)の上下位置が決まる。従って、脚片(5)の上下位置も決まる。
連結杆(52)が脚片(5)に枢支(51)され、該連結杆(52)は保持筒(8)に枢支(53)されているから、脚片(5)が閉じた状態では、保持筒(8)の上下位置が定まる。保持筒(8)と第1環(60)とが第3ワイヤ(12)にて連結されているから、第1環(60)の上下位置が定まる。
(脚片を開くとき)
以下にステッキ(1)の脚片(5)の開閉動作を示す。
脚片(5)を開くには、操作釦(30)を押し込む。第2棒(41)と可動体(25)の係合状態が解除され、可動体(25)は前記リリースバネ(66)により、下向きに移動する。即ち、可動体(25)の降下速度はリリースバネ(66)にて決まる。
図7は、可動体(25)が降下した状態を示す正面図である。可動体(25)の降下により、可動体(25)に繋がる摺動子(7)が降下し、摺動子(7)に繋がった第1ワイヤ(10)が降下する。脚片(5)は可動体(25)に繋がった取付け片(72)に枢支(50)されており、連結杆(52)は脚片(5)と保持筒(8)を連結しているから、脚片(5)と保持筒(8)も降下する。
保持筒(8)の降下により、第3ワイヤ(12)にて保持筒(8)に連結された第1環(60)も降下する。摺動子(7)の降下時に、鍔(70)と保持筒(8)の上端が接すると、衝撃音が生じる虞れがあるが、緩衝体(73)によりこの虞れを防いでいる。脚片(5)は支持筒(2)の下面から突出する。
第1ワイヤ(10)に取り付けられたストッパ片(13)が第2環(61)に接すると、摺動子(7)及び第1ワイヤ(10)の降下が止まる。摺動子(7)は可動体(25)に繋がっているから、可動体(25)の降下も止まる。
第1環(60)は降下して、開脚バネ(63)の上端に接する。開脚バネ(63)には第1環(60)、保持筒(8)の合計荷重が加わる。かかる荷重と開脚バネ(63)の上向きの付勢力が釣り合った上下位置にて、第1環(60)及び保持筒(8)は止まる。
即ち、摺動子(7)及び該摺動子(7)に繋がった可動体(25)の下降ストロークは、ストッパ片(13)が第2環(61)に接する迄であり、図2にLで示される。これに対し、第1環(60)は距離Lだけ一旦降下した後に、開脚バネ(63)に稍上向きに押し上げられ、第1環(60)、保持筒(8)の合計荷重と開脚バネ(63)の付勢力が釣り合った上下位置にて止まる。換言すれば、第1環(60)及び保持筒(8)の下降ストロークは、距離Lよりも短くなり、該下降ストロークは、開脚バネ(63)により決定される。
保持筒(8)の下降ストロークが取付け片(72)の下降ストロークよりも短いから、図6(b)に示すように、脚片(5)は開くことができる。この保持筒(8)の下降ストロークにより、脚片(5)が開く角度(図6(b)のθ)が決定される。
即ち、使用者が操作釦(30)を押し込むと、脚片(5)が支持筒(2)から突出して開き、ステッキ(1)を自立させることができる。
(脚片を閉じるとき)
脚片(5)を閉じるには、図7に示す状態から、片手で支持筒(2)を掴み、他方の手でストラップ(31)を引っ張る。図8に示すように、ストラップ(31)は第2ワイヤ(11)を介して第2環(61)に繋がっているから、第2環(61)がリターンバネ(64)に抗して引き上げられる。第3環(62)が筒体(6)に固定されているから、リターンバネ(64)は伸びる。第2環(61)上に載置されているストッパ片(13)及び該ストッパ片(13)を取り付けた第1ワイヤ(10)も引き上げられる。第1ワイヤ(10)の引き上げにより、摺動子(7)及び可動体(25)が引き上げられる。連結杆(52)が支持筒(2)の下端開口の周縁に接して、脚片(5)(5)が閉じる。
更に、第2環(61)を引き上げることにより、開脚バネ(63)は第1環(60)を上向きに押す。第1環(60)は、第3ワイヤ(12)を介して保持筒(8)に繋がっているから、保持筒(8)も引き上げられる。第1環(60)と第2環(61)の間隔は変わらない。
可動体(25)が引き上げられると、図4(c)に示すように、可動体(25)の頭部(23)が第2棒(41)を左向きに押す。円板(42)が時計方向に回転し、第1棒(40)を第2圧縮バネ(65)に抗して右向きに移動する。頭部(23)が第2棒(41)を通過すると、第2圧縮バネ(65)によって第2棒(41)が小径部(24)の側方に嵌まり、可動体(25)はロックされる。脚片(5)(5)は支持筒(2)内に収納されており、閉じた状態を保つ。
(ストラップ手離し)
可動体(25)がロックされた状態では、ストラップ(31)は引き出されている。この状態で、ストラップ(31)から手を離す。リターンバネ(64)が伸ばされているから、ストラップ(31)から手を離すと、リターンバネ(64)により第2環(61)は下向きに引っ張られる。開脚バネ(63)は自由になる。第1環(60)は開脚バネ(63)により押し上げられていたが、開脚バネ(63)の降下により該押し上げが解除される。従って、第1環(60)及び第3ワイヤ(12)を介して第1環(60)に繋がった保持筒(8)が稍下降する。
可動体(25)はロック機構(4)によりロックされているから、図2に示す初期状態に戻る。可動体(25)に繋がった摺動子(7)及び取付け片(72)は上下移動しない。
本例にあっては、脚片(5)が開く速度はリリースバネ(66)により決定され、脚片(5)の開き角度は開脚バネ(63)により決定される。これにより、脚片(5)を開く速度を設定するバネ体と、脚片(5)の開き角度を設定するバネ体を別個に設けることにより、脚片(5)を開く速度と脚片(5)の開き角度を独立して自由に設定できる。
また、脚片(5)が開いた状態で、ストラップ(31)を引き上げる。可動体(25)はロック機構(4)に係止される。連結杆(52)が支持筒(2)の下端開口の周縁に接して、脚片(5)が閉じる。この状態でストラップ(31)から手を離すと、ストラップ(31)はリターンバネ(64)により、初期状態に戻される。
即ち、ストラップ(31)は自動で元に戻り、該ストラップ(31)の高さ位置は変わらない。これにより、使用者の使い勝手が良くなる。
更に、脚片(5)が支持筒(2)内に収納されるから、脚片(5)が露出することによる危険、例えば被服が脚片(5)に引掛かる等の虞れを防止できる。
上記例では、操作釦(30)及びストラップ(31)は把持部(3)に設けられているとしたが、支持筒(2)に設けられてもよい。また、夜間でもステッキ(1)を識別し易いように、ストラップ(31)に蛍光塗料を塗布してもよい。更に、ストラップ(31)は手で引っ張らなくとも、係止具(図示せず)に引っかけて、支持筒(2)を引っ張ってもよい。
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
本願の内容は、ステッキとしても使える傘にも応用できるのは、勿論である。
(a)、(b)は、ステッキの斜視図であり、(a)は閉じた脚片が突出した状態を、(b)は脚片を支持筒内に収納した状態を夫々示す。 支持筒の内部構造を示す正面図である。 筒体の内部構造を示す正面図である。 (a)、(b)、(c)は、ロック機構の構成及び動作を示す正面図である。 摺動子と保持筒の拡大図である。 (a)、(b)は、取付け片と脚片の拡大図である。 可動体が降下した状態を示す正面図である。 ストラップを引っ張って可動体を上昇させた状態の正面図である。 従来提案されている自立可能なステッキの正面図であり、脚片が開いた状態を示す。 従来提案されている自立可能なステッキの正面図であり、脚片が閉じた状態を示す。
符号の説明
(1) ステッキ
(2) 支持筒
(3) 把持部
(4) ロック機構
(5) 脚片
(6) 筒体
(25) 可動体
(31) ストラップ
(63) 開脚バネ
(66) リリースバネ

Claims (4)

  1. 下端部に脚片(5)(5)を開閉自在に設けた支持筒(2)と、把持部(3)と、支持筒(2)に沿って昇降する可動体(25)を有し、脚片(5)は上端部が可動体(25)に枢支(50)され、支持筒(2)又は把持部(3)には、該可動体(25)を上昇状態にて係止して脚片(5)を閉じた状態を保つロック機構(4)と、ロック機構(4)が可動体(25)を係止した状態を解除する操作手段と、脚片(5)を開く向きに可動体(25)を付勢するリリースバネ(66)が設けられ、可動体(25)の下降状態にて脚片(5)(5)が開くステッキに於いて、
    可動体(25)は支持筒(2)内に配備された筒体(6)内を昇降し、
    支持筒(2)内には、可動体(25)の下降完了時に更なる下降を規制する筒体(6)に嵌まった第2環(61)、第2環(61)を上下に貫通するワイヤ(10)、及びワイヤ(10)に取り付けられて第2環(61)に接するストッパ片(13)、及び可動体(25)とは独立して昇降可能な筒体(6)に嵌まった第1環(60)と、該第1環(60)に繋がって第1環(60)より下側に位置する保持筒(8)が設けられ、
    可動体(25)の下端部には、ワイヤ(10)の下端部が取り付けられた摺動子(7)が取り付けられ、
    脚片(5)は前記枢支部(50)より下側で、保持筒(8)に連繋され、
    第2環(61)上には、可動体(25)の下降完了状態から、第1環(60)を上向きに付勢する開脚バネ(63)が設けられたことを特徴とするステッキ。
  2. 支持筒(2)又は把持部(3)には、可動体(25)の下降完了状態から、第2環(61)及び可動体(25)を引き上げる収納手段が設けられ、収納手段には、該収納手段の第2環(61)及び可動体(25)引上げ操作に抗するリターンバネ(64)が接続され、
    収納手段は、支持筒(2)又は把持部(3)に納まった初期状態と、可動体(25)をリターンバネ(64)に抗してロック機構(4)に係止させるまで引き上げた操作完了状態との間を移動可能に設けられ、操作完了状態からリターンバネ(64)によって第2環(61)及びストッパ片(13)とともに初期状態に戻される請求項1に記載のステッキ。
  3. リリースバネ(66)は、筒体(6)と可動体(25)の間に掛けられた引張りバネであり、開脚バネ(63)は該第2環(61)上に設けられた圧縮バネである請求項1又は2に記載のステッキ。
  4. 収納手段は、支持筒(2)又は把持部(3)に出没自在に設けられたストラップ(31)である請求項2に記載のステッキ。
JP2003368309A 2003-10-29 2003-10-29 自立可能なステッキ Expired - Fee Related JP4768959B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003368309A JP4768959B2 (ja) 2003-10-29 2003-10-29 自立可能なステッキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003368309A JP4768959B2 (ja) 2003-10-29 2003-10-29 自立可能なステッキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005130966A JP2005130966A (ja) 2005-05-26
JP4768959B2 true JP4768959B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=34646009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003368309A Expired - Fee Related JP4768959B2 (ja) 2003-10-29 2003-10-29 自立可能なステッキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4768959B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4904522B2 (ja) * 2005-11-09 2012-03-28 義行 酒井 倒れない杖
WO2010032939A2 (ko) * 2008-09-16 2010-03-25 Kim Sang Soon 지팡이
KR100953888B1 (ko) 2008-09-16 2010-04-21 김상순 지팡이
US8714173B2 (en) * 2012-02-14 2014-05-06 Howard Rosen Walking aid with support
GB2514414A (en) * 2013-05-24 2014-11-26 Bernard Thomas Barnett Wading staff with internal lanyard with flo through perforations
JP6576732B2 (ja) * 2015-08-14 2019-09-18 健一 國澤 歩行補助具
CN107006969B (zh) * 2017-05-27 2023-04-28 攀枝花学院 旅游探路杖

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0347004U (ja) * 1989-09-07 1991-04-30
JP2522653Y2 (ja) * 1989-09-29 1997-01-16 株式会社明電舎 母線用管路のスペーサ取り付け構造
JP4439105B2 (ja) * 2000-10-16 2010-03-24 久代 夏目 自立可能な杖
JP2003052428A (ja) * 2001-08-16 2003-02-25 Joichi Suhara 収納三脚付き杖

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005130966A (ja) 2005-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5390686A (en) Multiple-fold automatic umbrella
US5740823A (en) Lightening safety automatic umbrella
US2937653A (en) Supporting and release catch for umbrella runners
US4989625A (en) Stably-retained automatic umbrella
US20080149155A1 (en) Handy hand walking cane
JP4768959B2 (ja) 自立可能なステッキ
US6360759B1 (en) Multiple-fold automatic umbrella with penta-fold rope
US3156249A (en) Windproof umbrella with catch
US7588041B2 (en) Control device for umbrella
US5564449A (en) Anti-twisting automatic umbrella
US20040050409A1 (en) Obstruction-free golf bag umbrella
US5078165A (en) Automatic umbrella opened and closed by a straightforward push button
KR200433181Y1 (ko) 자동 우산
JP2008188325A (ja) 自立可能な杖体
US5060684A (en) Automatic umbrella foldably retained by tip cap
US8684018B1 (en) Automatic umbrella
EP1762457A2 (en) Safety device used in combination with frame assembly
US5566698A (en) Safe actuating mechanism for an automatic umbrella
JP2009285129A (ja) ハンガー、及びハンガーが備えた脱落防止具
JP4293804B2 (ja) 自立可能なステッキ
TWI314045B (ja)
JPH0767405B2 (ja) 自動開閉傘
US5125426A (en) Automatically closing umbrella
JP2012115633A (ja) 折畳傘のハンドル装置
JP4800758B2 (ja) 雨傘

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101021

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees