JP2008188325A - 自立可能な杖体 - Google Patents

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Abstract

【課題】自立時の安定性を維持しつつ、脚片が座屈しにくい杖体を提供する。
【解決手段】杖体1は、支持筒2の下端部に、上脚片52と下脚片54を枢支連結して開閉自在に設けた複数の倒立保持部材5、5を具えている。上脚片52は長手方向に加わる座屈荷重に対して弾性変形可能で、下脚片54は長手方向に加わる座屈荷重に対して剛性を有する。倒立保持部材5は支持筒2の下面開口から出没可能に設けられている。上脚片52は細長の金属板を捻って形成され、長手方向の中央部に面が上を向いた弾性変形部56を有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、下端部に脚片を有して自立可能な杖体に関する。
一般にステッキ又は傘である杖体は一旦手を離すと、倒れてしまい、起こすのが面倒である。従って、杖体を立てかけておく場所が無い場合に鑑みて、自立可能な杖体が要望されている。図11(a)、(b)は、従来から提案されている自立可能な杖体の下端部の正面図である(例えば、特許文献1参照)。
これは、杖体(1)の軸体(9)の下端部に、複数本の倒立保持部材(5)(5)を束ねて設け、各倒立保持部材(5)は上脚片(52)と下脚片(54)の先端部を枢支(50)連結して構成される。図11(b)に示すように、上脚片(52)の他端部は軸体(9)に固定された上ロクロ(90)に枢支され、下脚片(54)の他端部は上ロクロ(90)に対して昇降可能に設けられた下ロクロ(91)に枢支されている。下ロクロ(91)はコイルバネ(92)によって下向きに付勢されている。
上脚片(52)と下脚片(54)を閉じる際には、コイルバネ(92)に抗して下ロクロ(91)を上昇させる。コイルバネ(92)の付勢力に任せて、下ロクロ(91)を下降させると、上脚片(52)と下脚片(54)が開く。両脚片(52)(54)の先端部が地面に接して、杖体(1)は自立することができる。両脚片(52)(54)が開いた状態で、杖体(1)は自立状態を保つ必要がある。従って、両脚片(52)(54)は剛体である細長の金属板から形成されている。
特開平9−248208号
脚片(52)(54)は剛体であるから、頑丈である反面、しなやかさに欠ける。従って、自立した杖体(1)に誤って横向きの荷重を加えた場合、脚片(52)(54)が弾性変形することができないから、脚片(52)(54)の長手方向に沿った荷重を受けて、脚片(52)(54)が座屈して塑性変形し、杖体(1)の本来の機能や安全性が阻害される虞れがある。この場合、両脚片(52)(54)を弾性変形容易な部材で形成すると、脚片(52)(54)が座屈する虞れは解消できるが、杖体(1)が自立状態でフラ付き易く、安定して自立できない虞れがある。
また、図11(a)、(b)の杖体(1)では、倒立保持部材(5)(5)が露出しているから、見映えが悪いだけでなく、倒立保持部材(5)(5)の長さ分だけ、杖体(1)が長くなる。
本発明の目的は、自立時の安定性を維持しつつ、脚片(52)(54)が座屈しにくい杖体(1)を提供することにある。また、自立させないときに、脚片(52)(54)を杖体(1)の内部に収納して、見映えを改善することも目的とする。
支持筒(2)の下端部に、上脚片(52)と下脚片(54)を枢支連結して開閉自在に設けた複数の倒立保持部材(5)(5)を具え、
上脚片(52)は長手方向に加わる座屈荷重に対して弾性変形可能で、下脚片(54)は長手方向に加わる座屈荷重に対して剛性を有し、
倒立保持部材(5)は支持筒(2)の下面開口から出没可能に設けられている。
上脚片(52)は細長の金属板を捻って形成され、長手方向の中央部に面が上を向いた弾性変形部(56)を有する。
使用者が誤って、自立した杖体(1)の支持筒(2)に横向きの荷重を加えても、上脚片(52)の弾性変形部(56)が上向きに撓み変形して、上脚片(52)に加わる座屈荷重を吸収する。即ち、両脚片(52)(54)が座屈荷重を吸収しないと、該座屈を受けて、両脚片(52)(54)が塑性変形する虞れがあるが、本例にあっては、上脚片(52)が座屈荷重を吸収するから、両脚片(52)(54)が塑性変形する虞れはない。また、下脚片(54)が剛性を有するから、倒立保持部材(5)に支持された杖体(1)がフラ付く虞れはない。
また、自立させないときには、両脚片(52)(54)を杖体(1)の内部に収納する、これにより、見映えを改善するとともに、杖体(1)の全体長さが長くなることを防止できる。
(全体構成)
以下、本発明の一例を図を用いて詳述する。
図1(a)、(b)は、ステッキである杖体(1)の斜視図である。杖体(1)は、把持部(3)と、該把持部(3)に略直交した縦長中空の支持筒(2)を具え、該支持筒(2)の下端部には、石突き(19)が設けられている。支持筒(2)の下面開口(図示せず)は、石突き(19)の下面と同一面内にある。支持筒(2)は金属製であり、使用者が体重を掛けても、支持筒(2)は容易に撓まない。また、後記する支持筒(2)の内部の部品も保護される。
把持部(3)の一端部には、押圧される操作釦(30)が、他端部にはストラップ(31)が出没可能に設けられている。石突き(19)の下面からは、複数の倒立保持部材(5)(5)が出没し、該倒立保持部材(5)は上脚片(52)と下脚片(54)の各先端部を枢支(50)連結して構成される。
倒立保持部材(5)(5)が閉じて収納された状態で、操作釦(30)を押し込むと、倒立保持部材(5)が石突き(19)の下面から飛び出して、倒立保持部材(5)(5)が開く。倒立保持部材(5)(5)が開いた状態で、ストラップ(31)を引き出すと、倒立保持部材(5)(5)が閉じて、支持筒(2)内に収納される。その後、ストラップ(31)は自動で戻る。
図2は、支持筒(2)の内部構造を示す正面図である。支持筒(2)内には縦長の筒体(6)が設けられ、該筒体(6)は上端部が把持部(3)に取り付けられて昇降しない。筒体(6)には可動棒(25)が昇降自在に嵌まり、該可動棒(25)は上端部が把持部(3)内のロック機構(4)により係止される。ロック機構(4)の詳細は後記する。
筒体(6)の外周には、第1環(60)、第2環(61)、バネ受け固定環(62)が上から順に夫々嵌まり、第1環(60)、第2環(61)は筒体(6)に沿って昇降可能で、バネ受け固定環(62)は筒体(6)に固定されている。第1環(60)、第2環(61)には第1ワイヤ(10)が貫通する。第1ワイヤ(10)には、第1環(60)と第2環(61)の間にて、ストッパ片(13)が取り付けられ、後記するように第1ワイヤ(10)の下降時はストッパ片(13)が第2環(61)に接する。ストラップ(31)は第2環(61)に繋がる。
筒体(6)には、圧縮バネである開脚バネ(63)、引張りバネであるリターンバネ(64)が嵌まり、開脚バネ(63)は第2環(61)上に載置される。リターンバネ(64)は、第2環(61)とバネ受け固定環(62)に掛けられており、倒立保持部材(5)を閉じた状態では、リターンバネ(64)は自由長さとなっている。
筒体(6)を貫通した可動棒(25)の下端部には、摺動子(7)が取り付けられ、第1ワイヤ(10)の下端部は摺動子(7)に取り付けられる。摺動子(7)は鍔(70)を設け、鍔(70)の下面から保持筒(8)に上下移動可能に嵌まる連結棒(71)を突出している。鍔(70)と保持筒(8)の上端面との間には、バネである緩衝体(73)が連結棒(71)に嵌まっている。第1環(60)と保持筒(8)とは第2ワイヤ(12)にて連結されている。保持筒(8)内に、前記倒立保持部材(5)(5)の上端部が収納されている。
図3は、筒体(6)の内部構造を示す正面図である。可動棒(25)と筒体(6)の間には、引張りバネであるリリースバネ(66)が設けられ、該リリースバネ(66)により可動棒(25)が下向きに付勢される。前記の如く、初期状態では、可動棒(25)がロック機構(4)に係止され、可動棒(25)は不用意に降下しない。
(ロック機構)
図4(a)、(b)、(c)は、ロック機構(4)の構成及び動作を示す正面図である。可動棒(25)の上端部には、半球状の頭部(23)及び該頭部(23)から下向きに延びた小径部(24)が設けられている。前記操作釦(30)は圧縮バネ(65)により把持部(3)から突出する向きに付勢されており、先端部が第1棒(40)に繋がる。該第1棒(40)は回動可能な円板(42)を介して第2棒(41)に連繋する。該第2棒(41)の先端部が、小径部(24)の側部に嵌まり、これにより可動棒(25)は第2棒(41)に係止され、下降が規制される。
可動棒(25)が第2棒(41)に係止された図4(a)の状態から、圧縮バネ(65)に抗して操作釦(30)を指で押すと、図4(b)に示すように、円板(42)が時計方向に回転し、第2棒(41)が左向きに移動する。図4(c)に示すように第2棒(41)と可動棒(25)の係合が外れ、可動棒(25)は前記リリースバネ(66)により下向きに移動する。操作釦(30)から指を離すと、圧縮バネ(65)によって操作釦(30)は元に戻る。尚、可動棒(25)を係止するロック機構(4)は、上記の構成に限定されない。
倒立保持部材の詳細
図5(a)、(b)は、保持筒(8)と倒立保持部材(5)の正面図であり、(a)は倒立保持部材(5)が閉じた状態を、(b)は倒立保持部材(5)が開いた状態を夫々示す。説明の便宜上、図5(a)、(b)では倒立保持部材(5)を1つしか図示しないが、倒立保持部材(5)は保持筒(8)の周面に沿って複数設けられている。また、倒立保持部材(5)を開閉する動作については、後記する。
保持筒(8)の下端部には、下面が開口した第1スリット(80)が開設され、該第1スリット(80)の内壁に倒立保持部材(5)の上脚片(52)の上端部が枢支(51)される。連結棒(71)の下端部には第2スリット(74)が開設され、該第2スリット(74)の内壁に下脚片(54)の上端部が枢支(53)される。上脚片(52)及び下脚片(54)は、上端部が夫々第1スリット(80)と第2スリット(74)に収納される。
図5(a)に示す倒立保持部材(5)が閉じた状態から、連結棒(71)が下がる又は保持筒(8)を上げると、図5(b)に示すように、倒立保持部材(5)が開く、即ち、両脚片(52)(54)が外向きに回動する。図5(b)に示す状態から、連結棒(71)を上げる又は保持筒(8)が下がると、倒立保持部材(5)が閉じる。
図6は、倒立保持部材(5)が開いた状態を示す斜視図である。本例にあっては、倒立保持部材(5)に特徴があり、支持筒(2)が横に傾いて、保持筒(8)も傾いた際に、脚片(52)(54)が座屈しにくい点に特徴がある。
上脚片(52)は、細長の金属板を長手方向に沿う2箇所にて捻って形成され、先端部と基端部が面を横に向けた補強部(55)(55)であり、先端部と基端部の間である中央部が面を上に向けた弾性変形部(56)である。下脚片(54)は面を横に向けた細長の金属板であり、上からの荷重に対して弾性変形しにくい。これに対して、上脚片(52)の弾性変形部(56)は上からの荷重及び長手方向に作用する座屈荷重に対して撓みやすく、該座屈荷重を吸収することができる。
図7は、保持筒(8)と連結棒(71)の斜視図である。第1スリット(80)と第2スリット(74)は同一線上に位置して、上脚片(52)の上端部が第1スリット(80)に収納されると、下脚片(54)の上端部が第2スリット(74)内に収納される。
図8(a)、(b)は、倒立保持部材(5)が開いた状態を示す正面図であり、説明の便宜上、左右対称に位置する倒立保持部材(5)を示す。図8(a)に示すように、倒立保持部材(5)が開いた状態では、倒立保持部材(5)の先端部及び連結棒(71)の下端が地面に接して杖体(1)を支える。
図8(b)に示すように、使用者が誤って、支持筒(2)に矢印Xで示す横向きの荷重を加えると、上脚片(52)及び下脚片(54)に長手方向に沿った座屈荷重(圧縮荷重)が加わる。下脚片(54)は弾性変形しないが、上脚片(52)の弾性変形部(56)が上向きに撓み変形して(図8(b)のY部)、座屈荷重を吸収する。即ち、両脚片(52)(54)が座屈荷重を吸収しないと、該座屈を受けて、両脚片(52)(54)が塑性変形するが、本例にあっては、上脚片(52)が座屈荷重を吸収するから、両脚片(52)(54)が塑性変形する虞れはない。また、下脚片(54)が剛性を有するから、倒立保持部材(5)に支持された杖体(1)がフラ付く虞れはない。
上記の如く、上脚片(52)は細長の金属板を2箇所で捻ったものであり、下脚片(54)と同じ厚みの板を打ち抜き加工して形成される。従って、上脚片(52)と下脚片(54)用に別個の素材を用意する必要はなく、両脚片(52)(54)が製造し易い。
以下に上記した倒立保持部材(5)の開閉動作を示す。
(初期位置)
連結棒(71)が可動棒(25)に繋がり、図2に示すように、脚片(5)が閉じた状態では、可動棒(25)がロック機構(4)に係止されているから、連結棒(71)の上下位置が決まる。従って、倒立保持部材(5)及び保持筒(8)の上下位置も決まる。
保持筒(8)と第1環(60)とが第2ワイヤ(12)にて連結されているから、第1環(60)の上下位置が定まる。
(脚片を開くとき)
脚片(5)を開くには、操作釦(30)を押し込む。第2棒(41)と可動棒(25)の係合状態が解除され、可動棒(25)は前記リリースバネ(66)により、下向きに移動する。
図9は、可動棒(25)が降下した状態を示す正面図である。可動棒(25)の降下により、可動棒(25)に繋がる摺動子(7)が降下し、摺動子(7)に繋がった第1ワイヤ(10)が降下する。倒立保持部材(5)の下脚片(54)は可動棒(25)に繋がった連結棒(71)に枢支(53)されているから、倒立保持部材(5)が降下する。倒立保持部材(5)の上脚片(52)は保持筒(8)に枢支されているから、保持筒(8)も降下する。
保持筒(8)の降下により、第2ワイヤ(12)にて保持筒(8)に連結された第1環(60)も降下する。摺動子(7)の降下時に、鍔(70)と保持筒(8)の上端が接すると、衝撃音が生じる虞れがあるが、緩衝体(73)によりこの虞れを防いでいる。倒立保持部材(5)は支持筒(2)の下面から突出する。
第1ワイヤ(10)に取り付けられたストッパ片(13)が第2環(61)に接すると、摺動子(7)及び第1ワイヤ(10)の降下が止まる。摺動子(7)は可動棒(25)に繋がっているから、可動棒(25)の降下も止まる。
第1環(60)は降下して、開脚バネ(63)の上端に接する。開脚バネ(63)には第1環(60)、保持筒(8)の合計荷重が加わる。開脚バネ(63)は反発力にて第1環(60)を押し上げ、かかる荷重と開脚バネ(63)の上向きの付勢力が釣り合った上下位置にて、第1環(60)及び保持筒(8)は止まる。
即ち、摺動子(7)及び該摺動子(7)に繋がった可動棒(25)の下降ストロークは、ストッパ片(13)が第2環(61)に接する迄であり、図2にLで示される。これに対し、第1環(60)は距離Lだけ一旦降下した後に、開脚バネ(63)に稍上向きに押し上げられ、第1環(60)、保持筒(8)の合計荷重と開脚バネ(63)の付勢力が釣り合った上下位置にて止まる。換言すれば、第1環(60)及び保持筒(8)の下降ストロークは、距離Lよりも短くなり、該下降ストロークは、開脚バネ(63)により決定される。
保持筒(8)の下降ストロークが連結棒(71)の下降ストロークよりも短いから、図5(b)に示すように、倒立保持部材(5)は開くことができる。この保持筒(8)の下降ストロークにより、倒立保持部材(5)が開く角度(図5(b)のθ)が決定される。
即ち、使用者が操作釦(30)を押し込むと、倒立保持部材(5)が支持筒(2)から突出して開き、ステッキ(1)を自立させることができる。
(脚片を閉じるとき)
脚片(5)を閉じるには、図9に示す状態から、片手で支持筒(2)を掴み、他方の手でストラップ(31)を引っ張る。図10に示すように、ストラップ(31)は第2環(61)に繋がっているから、第2環(61)がリターンバネ(64)に抗して引き上げられる。バネ受け固定環(62)が筒体(6)に固定されているから、リターンバネ(64)は伸びる。第2環(61)上に載置されているストッパ片(13)及び該ストッパ片(13)を取り付けた第1ワイヤ(10)も引き上げられる。第1ワイヤ(10)の引き上げにより、摺動子(7)及び可動棒(25)が引き上げられる。上脚片(52)が支持筒(2)の下端開口の周縁に接して、倒立保持部材(5)(5)が閉じる。
更に、第2環(61)を引き上げることにより、開脚バネ(63)は第1環(60)を上向きに押す。第1環(60)は、第2ワイヤ(12)を介して保持筒(8)に繋がっているから、保持筒(8)も引き上げられる。第1環(60)と第2環(61)の間隔は変わらない。
可動棒(25)が引き上げられると、図4(c)に示すように、可動棒(25)の頭部(23)が第2棒(41)を左向きに押す。円板(42)が時計方向に回転し、第1棒(40)を圧縮バネ(65)に抗して右向きに移動する。頭部(23)が第2棒(41)を通過すると、圧縮バネ(65)によって第2棒(41)が小径部(24)の側方に嵌まり、可動棒(25)はロックされる。脚片(5)(5)は支持筒(2)内に収納されており、閉じた状態を保つ。
(ストラップ手離し)
可動棒(25)がロックされた状態では、ストラップ(31)は引き出されている。この状態で、ストラップ(31)から手を離す。リターンバネ(64)が伸ばされているから、ストラップ(31)から手を離すと、リターンバネ(64)により第2環(61)は下向きに引っ張られる。開脚バネ(63)は自由になる。第1環(60)は開脚バネ(63)により押し上げられていたが、開脚バネ(63)の降下により該押し上げが解除される。従って、第1環(60)及び第2ワイヤ(12)を介して第1環(60)に繋がった保持筒(8)が稍下降する。
可動棒(25)はロック機構(4)によりロックされているから、図2に示す初期状態に戻る。可動棒(25)に繋がった摺動子(7)は上下移動しない。
(本例の効果)
本例にあっては、自立した杖体(1)に使用者が誤って、横向きの荷重を加えても、上脚片(52)の弾性変形部(56)が上向きに撓み変形して、上脚片(52)に加わる座屈荷重を吸収する。即ち、両脚片(52)(54)が座屈荷重を吸収しないと、該座屈を受けて、両脚片(52)(54)が塑性変形する虞れがあるが、本例にあっては、上脚片(52)が座屈荷重を吸収するから、両脚片(52)(54)が塑性変形する虞れはない。また、下脚片(54)が剛性を有するから、倒立保持部材(5)に支持された杖体(1)がフラ付く虞れはない。
また、自立させないときには、脚片(52)(54)を杖体(1)の内部に収納する、これにより、見映えを改善するとともに、杖体(1)の全体長さが長くなることを防止できる。
上脚片(52)と下脚片(54)は、金属製であり、そのまま露出すると見映えが悪い。かかる見映えを改善すべく、両脚片(52)(54)に化粧用の樹脂チューブ(図示せず)を被せてもよい。更に、両脚片(52)(54)が露出していることを視覚的に判りやすくすべく、該樹脂チューブを明度の高い色にて着色してもよい。
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
本願の内容は、ステッキとしても使える傘にも応用できるのは、勿論である。
(a)、(b)は、杖体の斜視図であり、(a)は倒立保持部材が収納された状態を、(b)は突出した倒立保持部材が開いた状態を夫々示す。 支持筒の内部構造を示す正面図である。 筒体の内部構造を示す正面図である。 (a)、(b)、(c)は、ロック機構の構成及び動作を示す正面図である。 (a)、(b)は、保持筒と倒立保持部材の正面図であり、(a)は倒立保持部材が閉じた状態を、(b)は倒立保持部材が開いた状態を夫々示す。 倒立保持部材が開いた状態を示す斜視図である。 保持筒と連結棒の斜視図である。 (a)、(b)は、倒立保持部材が開いた状態を示す正面図である。 可動棒が降下した状態を示す正面図である。 ストラップを引っ張って可動棒を上昇させた状態の正面図である。 (a)、(b)は、従来から提案されている自立可能な杖体の下端部の正面図である。
符号の説明
(1) 杖体
(2) 支持筒
(3) 把持部
(4) ロック機構
(5) 倒立保持部材
(6) 筒体
(52) 上脚片
(54) 下脚片

Claims (3)

  1. 支持筒(2)の下端部に、上脚片(52)と下脚片(54)を枢支連結して開閉自在に設けた複数の倒立保持部材(5)(5)を具え、
    上脚片(52)は長手方向に加わる座屈荷重に対して弾性変形可能で、下脚片(54)は長手方向に加わる座屈荷重に対して剛性を有し、
    倒立保持部材(5)は支持筒(2)の下面開口から出没可能に設けられたことを特徴とする杖体。
  2. 上脚片(52)は細長の金属板を捻って形成され、長手方向の中央部に面が上を向いた弾性変形部(56)を有する、請求項1に記載の杖体。
  3. 更に、把持部(3)と、支持筒(2)に沿って昇降する可動棒(25)を有し、支持筒(2)又は把持部(3)内には、該可動棒(25)を上昇状態にて係止して脚片(5)を閉じた状態を保つロック機構(4)と、ロック機構(4)が可動棒(25)を係止した状態を解除する操作手段と、脚片(5)を開く向きに可動棒(25)又は脚片(5)を付勢するリリースバネ(66)が設けられ、可動棒(25)の下降状態にて脚片(5)(5)が開き、
    支持筒(2)内には、可動棒(25)の下降完了時に更なる下降を規制する停止部材及び可動棒(25)とは独立して昇降可能な保持部材が設けられ、
    上脚片(5)は保持部材に枢支され、下脚片(54)は可動棒(25)に繋がる連結棒(71)に枢支され、
    停止部材上には、可動棒(25)の下降完了状態から、保持部材を上向きに付勢する開脚バネ(63)が設けられた、請求項1又は2に記載の杖体。
JP2007027672A 2007-02-07 2007-02-07 自立可能な杖体 Withdrawn JP2008188325A (ja)

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