JPH069079B2 - 車両用経路案内装置 - Google Patents

車両用経路案内装置

Info

Publication number
JPH069079B2
JPH069079B2 JP60227247A JP22724785A JPH069079B2 JP H069079 B2 JPH069079 B2 JP H069079B2 JP 60227247 A JP60227247 A JP 60227247A JP 22724785 A JP22724785 A JP 22724785A JP H069079 B2 JPH069079 B2 JP H069079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intersection
area
departure
central
route
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60227247A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6286499A (ja
Inventor
沖彦 中山
敏行 伊藤
克彦 水島
和彦 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP60227247A priority Critical patent/JPH069079B2/ja
Publication of JPS6286499A publication Critical patent/JPS6286499A/ja
Publication of JPH069079B2 publication Critical patent/JPH069079B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、車両に搭載されて乗員に対して経路案内を
行なう装置に関する。
《従来技術とその問題点》 この種の経路案内装置にあっては、出発交差点と目的交
差点とを結ぶ最短経路を自動検索することが要望されて
いる。
従来EDWARD.F.MOORE著「The Shortes
t Path Through a Maze」や運輸経済研究セン
ター著「デユアルモードバスシステム導入の可能性に関
する研究調査報告書」には、最短経路検索に関する記載
が見られる。
これを要約すれば次のようになる。
まず各登録交差点毎に、それに隣接する交差点及びその
隣接交差点までの道程をデータベースとして記憶させて
おくとともに、各登録交差点毎に、出発交差点からの道
程を記憶する第1領域及び出発交差点から当該交差点へ
至る最短経路上の1つ前の交差点を記憶する第2領域を
有する演算用記憶手段を用意する。
以上を前提として、経路検索を開始し、出発交差点の第
1領域に零を、またその他の交差点の第1領域には無限
大相当の定数を書込むとともに、出発交差点を中心交差
点として初期設定する。
次いで、中心交差点が設定されるたびに、演算用記憶手
段の第1領域に書込まれた出発交差点からの道程と基本
情報記憶手段に記憶された隣接交差点までの道程とを加
算することにより、出発交差点から各隣接交差点までの
道程を求め、これが第1領域に既に書込まれた道程より
も短い場合に限り、当該道程を新たに求められた道程で
書替え、かつ該当第2領域にはそのときの中心交差点を
書込む。
次いで、各中心交差点についての隣接交差点道程の必要
に応じた書換処理が全て終了するたびに、既に中心交差
点として選択された交差点を除く全ての交差点の中か
ら、演算用記憶手段の第1領域を参照して、出発交差点
からの道程が最短となる交差点を検索してこれを新たな
中心交差点に設定し直す。
次いで、新たに設定された中心交差点が目的交差点に一
致したときには、演算用記憶手段の第2領域を参照し
て、目的交差点から出発交差点へ向けて順次1つ前の交
差点を抽出し、最終的に出発交差点から目的交差点へ至
る最短経路上の交差点列を求める。
しかし、以上の処理にあっては、中心交差点の更新処理
に際して、常に、既に中心交差点として選定されたもの
を除く全ての交差点を母集団として、その中から出発交
差点からの道程が最短となる交差点を検索するようにし
ているため、車両に搭載可能なマイクロコンピュータで
演算処理を行なうと、非常に時間がかかるという問題が
ある。
《発明の目的》 この発明の目的は、出発交差点から目的交差点へ至る最
短経路を、車両に搭載可能な程度のマイクロコンピュー
タにおいても、比較的短時間で自動設定可能な機能を備
えた車両用経路案内装置を提供することにある。
《発明の構成》 第1図のクレーム対応図を参照して、本発明の構成を説
明する。
基本情報記憶手段aには、各登録交差点毎に、それに隣
接する交差点及びその隣接交差点までの道程がそれぞれ
記憶されている。
演算用記憶手段bは、各登録交差点毎に、出発交差点か
らの道程を記憶する第1領域及び出発交差点から当該交
差点へ至る経路上の1つ前の交差点を記憶する第2領域
が設けられている。
初期化手段cは、経路検索開始とともに出発交差点の第
1領域に零を、またその他の交差点の第1領域には無限
大相当の定数を書込むとともに、出発交差点を中心交差
点として設定する。
道程書替手段dは、中心交差点が設定されるたびに、演
算用記憶手段bの第1領域に書込まれた出発交差点から
の道程と基本情報記憶手段aに記憶された隣接交差点ま
での道程とを加算することにより、出発交差点から各隣
接交差点までの道程を求め、これが第1領域に既に書込
まれた道程よりも短い場合に限り、当該道程を新たに求
められた道程で書替え、かつ該当第2領域にはそのとき
の中心交差点を書込み、更に当該書替済交差点を累積記
憶する。
中心交差点更新手段eは、各中心交差点についての隣接
交差点道程の必要に応じた書替処理が全て終了するたび
に、累積記憶された全書替済交差点の中から、演算用記
憶手段の第1領域を参照して、出発交差点からの道程が
最短となる交差点を検索してこれを新たな中心交差点に
設定し直すとともに、当該中心交差点を累積記憶された
書替済交差点の中から消去する。
交差点抽出手段fは、新たに設定された中心交差点が目
的交差点に一致したときには、演算用記憶手段の第2領
域を参照して、目的交差点から出発交差点へ向けて順次
1つ前の交差点を抽出する。
《実施例の説明》 まず最初に、本実施例装置のハードウエア構成を、第2
図を参照しながら説明する。
同図に示す如く、この車載装置はマイクロプロセッサを
中心として構成されるCPU1,各種制御用システムプ
ログラムを記憶させたシステムROM2及びワーキング
エリアなどとして使用されるRAM3からなるストアー
ドプログラム方式の制御装置を主体として構成されてい
る。
そして、システムROM2に記憶された各種の制御プロ
グラム(詳細は後述)をCPU1で実行させることによ
って、第10図のゼネラルフローチャートに示されるよ
うに、各種の機能が実現される。
走行中必要とされる現在位置座標(X,Y)及び走行距
離∫ΔDの検出は、一定距離ΔD走行毎に距離センサ4
から得られる割込パルスに応答して、CPU1で現在地
算出処理(第23図参照)を実行させ、方位セサ5から
得られる車両方位θを用いた単位ベクトル加算処理,及
び単位距離ΔDの単純積算処理によって行なわれる。
運転者に対しての案内情報伝達は、ビデオRAM6,C
RT7を主体としてVDT(Visual Display Term
inal)(第3図参照)によって視覚的に行なわれる。
装置に対する各種の指令は、テンキー等からなる入力操
作部8、あるいは第3図に示されるように、VDT9の
前面に取付けられた公知の透明操作パネル10を用いて
行なわれる。
第3図に示す如く、透明操作パネル10が指先等で押圧
されると、CPU1では操作パネルインターフェイス1
1を介して、当該押圧部位を検出可能になっている。
道路地図,交差点等の各種情報の記憶は、データROM
12によって行なわれている。
第4B図に示されるように、外部メモリ12内には、基
準となる道路地図(第4A図参照)を縦横に区画して得
られた各ブロック(0,0)〜(2,2)に対応して、
複数のブロックエリアが設けられている。
各ブロックエリアは、更に当該ブロックに含まれる各交
差点に対応した複数の交差点No.エリア(1〜8),
(9〜11),(12〜18)等に分割されている。
各交差点No.エリアには、当該交差点のX,Y座標情
報エリア,隣接交差点No.エリア,隣接交差点への方
位情報エリア,交差点名称情報エリア,フラグエリアお
よびインター番号エリアが設けられている。
また、隣接交差点までの距離情報エリアには、所要時間
相関量として各隣接交差点区間の道程距離が記憶されて
いる。
以上述べた各情報は、後述する出発交差点,目的交差点
の選択処理,経路検索処理,案内表示処理(I)〜(II
I)の際に利用される(第10図参照)。
また、外部メモリ12内には、以上説明した交差点情報
のほかに、第5図〜第9図に示す如く、本発明に関連し
た各種の情報が記憶されている。
すなわち、外部メモリ12内には、第5図に示す如く、
各地域名称情報記憶領域,各地域名称に対応する縮小地
図情報記憶領域,各縮小地図の各Zoneに対応する拡大
地図情報記憶領域,各拡大地図に含まれる地点名称情報
が記憶されるほか、その他各地域名称と縮小地図の番号
とを関連付けて記憶するテーブル(第6図参照),縮小
地図の各Zoneと拡大地図の番号とを関連付けて記憶す
るテーブル(第7図参照),拡大地図の各Zoneとその
中心座標とを関連付けて記憶するテーブル(第8図参
照)及び行楽地等の目的地の名称と当該目的地の地点座
標とを関連付けて記憶するテーブル(第9図参照)がそ
れぞれ記憶されている。
これら各情報の意味するところは、出発地,目的地の特
定処理において後に説明する。
以上でハードウエアを中心とした説明を終り、次に本実
施例装置のソフトウエア構成を、第10図以下の図面を
参照しながら説明する。
第10図のゼネラルフローチャートに示す如く、本実施
例装置のソフトウエア構成は、出発地,目的地の特定処
理(ステップ1001),出発交差点,目的交差点の選
択処理(ステップ1002),最短経路検索処理(ステ
ップ1003),案内表示処理I(ステップ100
4),案内表示処理II(ステップ1005)及び案内表
示処理III(ステップ1006)からなる6つの処理に
大別される。
これらの処理の中で、本発明と直接的な関連があるのは
最短経路検索処理(ステップ1003)のみであって、
他の5つの処理については、直接的には関係しない。
しかし、これら5つの処理はすべて出願はしているもの
の未公開の状態にある(例えば、特願昭59−2204
81号,特願昭59−220484号,特願昭59−2
42435号,特願昭60−57476号,特願昭60
−57478号,特願昭60−70622号,特願昭6
0−70623号,昭和60年8月30日特許願等によ
る。)。
そこで、以下の説明においては、最短経路検索処理(ス
テップ1003)のみについて文章による詳細説明を行
ない、他の5つの処理については、各処理内容を支章に
より具体的に表記したフローチャートおよび各種図表の
添付に代え、明細所中における文章説明については必要
最小限にとどめるものとする。
(A)出発地,目的地の特定処理について この処理では、VDT9の画面を使ってオペレータと対
話を行ないつつ、最終的に出発地,目的地の特定を行な
うようにしている。
すなわち、地域名称の一覧表を画面に写し出し(第12
図参照)、透明操作パネルの押圧を待って指定地域を検
出する。
次いで、指定地域の縮小地図を写し出し(第13図参
照)、透明操作パネルの押圧を待って、指定Zoneを
検出する。
次いで、指定Zoneの拡大地図を写し出し(第14図
参照)、透明操作パネルの押圧を待って、最終指定地域
を求め、その中心座標を出発地または目的地として特定
する。
また、地理不案内な者のためには、地点名称一覧表を写
し出し(第15図参照)、透明操作パネルの押圧を待っ
て、指定された地点名称を検出し、その座標を出発地,
目的地として認識する。
以上の処理は、第11図のフローチャートで示される出
発地,目的地の特定処理を実施することにより行なわれ
る。
なお、押圧部位と縮小地図の番号との関係,押圧部位と
拡大地図の番号との関係については、第6図,第7図の
テーブルを参照して求められ、また各画像情報は第5図
に示す如く、データROM12に記憶されたものが使用
される。
更に、押圧部位と各Zoneの中心座標との関係,押圧部
位と地点座標との関係については、第8図,第9図のテ
ーブルを参照して求められる。
(B)出発交差点,目的交差点の選択処理について この処理は、前記出発地・目的地の特定処理により特定
された出発地座標(XS,YS),目的地座標(Xd,
Yd)に基づいて、第4図に示される各交差点のXY座
標情報を検索し、第17図に示されるように、出発地か
ら見て目的地方向にあり、かつ所定半径の円外で最も出
発地に近い登録交差点を出発交差点として選択し、また
第18図に示されるように、目的地に最も近い登録交差
点を目的交差点として選択する。
これは、第16図のフローチャートで示される出発交差
点,目的交差点の選択処理を実行することにより行なわ
れる。
(C)最短経路選別処理について 第19A図に最短経路検索処理の詳細を示す。この処理
が開始されると、まず初期化処理として、中心交差点番
号レジスタNcに、出発交差点番号を格納した後(ステ
ップ191)、第20C図に示されるように、中央交差
点に対応する道程領域に零を書込み(ステップ19
2)、更に中心交差点以外の全交差点の道程領域には+
∞を書込む(ステップ193)。
その後、新たな中心交差点が目的交差点と一致するまで
の間(ステップ196否定)中心交差点更新処理を行な
っては(ステップ195)、その都度隣接交差点に関す
る道程書替処理を繰り返し行ない(ステップ194)、
新たな中心交差点が目的交差点と一致した場合には(ス
テップ196肯定)、最短経路交差点抽出処理を実行し
て(ステップ197)、最短経路検索処理を終了する。
すると、第20D図に太線で示す如く、出発交差点から
目的交差点へ至る最短経路が検索され、その途中交差点
が通過順番に従って第21図に示す如く記憶されること
となる。
次に、隣接交差点に関する道程書替処理の詳細を第19
B図に従って説明する。
この処理が開始されると、まず隣接交差点カウンタCT
に初期値として1をセットした後(ステップ1940
1)、中心交差点番号レジスタNCと隣接交差点カウン
タCTで指定のデータベース領域(第4B図参照)か
ら隣接交差点番号を読出し、隣接交差点番号レジスタン
に格納する(ステップ19402)。
次いで、中心交差点番号レジスタNcと隣接交差点カウ
ンタCTで指定のデータベース領域から区間道程を読
出し、区間道程レジスタΔLに格納する(ステップ19
403)。
次いで、中心交差点番号レジスタンNcで指定の道程領
域から道程を読出し、中心交差点用の道程レジスタLc
に格納するいステップ19404)。
次いで、中心交差点用の道程レジスタLcの内容と区間
道程レジスタΔLの内容とを加算して、その加算結果を
隣接交差点用の仮道程レジスタL′に格納する(ステ
ップ19405)。
次いで、隣接交差点番号レジスタNで、指定の道程領
域から道程を読出し、隣接交差点用の現道程レジスタL
に格納する(ステップ19406)。
次いで、隣接交差点用の仮道程レジスタL′の内容
と、隣接交差点用の現道程レジスタLの内容とを大小
比較し、仮道程レジスタL′の内容が現道程レジスタ
の内容よりも小さい場合に限り(ステップ1940
7肯定)、隣接交差点番号レジスタNで指定の道程領
域の内容を、隣接交差点用の仮道程レジスタL′の内
容で書換える(ステップ19408)。
次いで、隣接交差点番号レジスタNで、指定の直前交
差点記憶領域の内容を中心交差点番号レジスタNcの内
容で書換える(ステップ19409)。
次いで、隣接交差点番号レジスタNの内容を、第20
A図,第20B図で示されるスタックエリア内のポイン
タPで指定箇所に記憶し、ポインタPを−1ディクリメ
ントする(ステップ19410)。
以後、隣接交差点カウンタCTの値がMaxに達するま
での間、隣接交差点カウンタCTを+1インクリメン
トしては(ステップ19411)、ステップ1402〜
ステップ19410の処理を繰り返し実行する。
すると、設定された1個の中心交差点に関して、その全
ての隣接交差点に関する道程書替処理が必要に応じて行
なわれ、また第20A図に示されるように、スタックエ
リア内には少なくとも1回道程の書替が行なわれた隣接
交差点の番号が累積記憶されていく。
次に、第19C図を参照して、通信交差点更新処理の詳
細について説明する。
この処理が開始されると、まず初期処理として、最短道
程レジスタLMINに+∞をセットし(ステップ195
01)、スタックポインタPの内容を保存し(ステップ
19502)、スタックポインタPにスタックエリアの
最終アドレスをセットする(ステップ19503)。
次いで、スタックエリアからポインタPで指定の交差点
番号を読出し、走査対象番号レジスタNに格納する
(ステップ19504)。
次いで、走査対象番号レジスタNで指定の道程領域か
ら道程を読出し、走査対象道程レジスタLに格納する
(ステップ19505)。
次いで、走査対象道程レジスタLの内容と最短道程レ
ジスタLMINの内容との大小比較を行ない、Lの内
容がLMINの内容よりも小さい場合に限り(ステップ
19506肯定)、最短道程レジスタLMINの内容を
走査対象道程レジスタLの内容で書替え、また最短道
程交差点番号レジスタNMINの内容を走査対象番号レ
ジスタNの内容で書替え、更に最短道程交差点番号ポ
インタPMINの内容をその時点のポインタPの内容で
書替える(ステップ19507)。
以後、スタックポインタPの値を−1ディクリメントし
ては(ステップ19508)、ステップ19504〜ス
テップ19508の処理を繰り返し行ない、ポインタP
で指定されるスタックエリア内の指定箇所に空エリアが
検出されるとともに、中心交差点番号レジスタNcに最
短道程交差点番号レジスタNMINの内容を書込む(ス
テップ19510)。
次いで、第20B図に示されるように、スタックエリア
内のPMINで指定される交差点番号を消去し、その隙
間を埋める(ステップ19511)。
以上の処理が終了すると、少なくとも1回は道程書替が
行なわれた交差点の中から、出発交差点からの道程が最
短となる交差点が新たな中心交差点に設定し直され、同
時に当該中心交差点はスタックエリアから消去される。
ここで、本発明に関連して最も大切なポイントは、ステ
ップ19504〜ステップ19508の処理に存する。
すなわち、従来の中心交差点更新処理においては、既に
中心交差点として選定されたことがあるものを除く全て
の登録交差点の中から、最も出発交差点からの道程が最
短となる交差点を検索するようにしていたため、仮に登
録交差点の数が1000個存在すると仮定すれば、毎回
ほぼ1000個の交差点を母集団として、その中から出
発交差点からの道程が最短となる交差点を検索するとい
う膨大な回数の比較処理を行なう必要が生じ、これが演
算所要時間の増大を招くのである。
これに対して、本発明にあっては、スタックエリアに累
積記憶された交差点の中から出発交差点からの道程が最
短となる交差点を検索するようにしているため、母集団
の数は当初第19E図に示されるように増大するもの
の、その増大速度は急激に低下して、以降ほとんど増大
しない。
このため、従来の中心交差点更新処理に比べ、本発明の
中心交差点更新処理を適用すれば、第19E図に示され
るように母集団の数の減少によって、車両に搭載が可能
な程度のマイクロコンピュータにおいても、比較的短時
間で短絡経路検索処理を完了することができるわけであ
る。
次に、最終経路交差点抽出処理の詳細を第19D図を参
照して説明する。
この処理が開始されると、まず初期処理として、アドレ
スレジスタCの初期設定を行ない(ステップ1970
1)、次いで通過交差点番号レジスタKに、目的交差点
番号Ndを格納する(ステップ19702)。
次いで、設定経路エリアのアドレスレジスタCで指定の
アドレスに、通過交差点番号レジスタKの内容を書込む
(ステップ19703)。
次いで、アドレスレジスタCの内容を−1ディクリメン
トした後(ステップ19704)、通過交差点番号レジ
スタKで指定の前交差点領域の内容で、通過交差点番号
レジスタKの内容を書替える(ステップ19705)。
以上の処理を、通過交差点番号レジスタKの内容が、出
発交差点番号Nsと一致するまで繰り返す。
そして、通過交差点番号レジスタKの内容が、出発交差
点番号Ncと一致するとともに(ステップ19706肯
定)。設定経路エリアのアドレスレジスタCで指定のア
ドレスに、通過交差点番号レジスタKの内容を書込む
(ステップ19707)。
次いで、設定経路エリアの内容を、通過順番に対応させ
て編集する(ステップ19708)。
すると、第21図に示されるように、設定経路エリアの
各通過順番に対応するエリアには、該当する交差点番号
が順次記憶されることとなるのである(第20D図参
照)。
なお、以上の実施例では、予め車両側に交差点区間の道
程情報を記憶させたが、これに代えて各道路の制限速度
を前提として算定された所要時間相関量情報,すなわち
高速道路は短く、市街地道路は長いような情報,あるい
は全ての道路を同一速度で走行した前提の下に算定され
た所要時間相関量情報を記憶させてもよいことは勿論で
ある。
(D)案内表示処理(I)について この処理は出発地から出発交差点までの走行経路案内を
行なうもので、出発交差点から半径300m以内に接近
するまでは第25図に示されるように、自動車図形と矢
印状セグメントを用いて出発交差点の方向を表示し、ま
た300m以内に接近した後には第27図に示されるよ
うに、車両進行方向を真上とする交差点図形を用い、出
発路を塗潰し表示することによって、出発路方向すなわ
ち当該交差点における進路を表示し、同時に画面上には
走行軌跡を描くようにしている。
これは、第22図,第24図,第26図の処理をそれぞ
れ実行することにより行なわれる。
(E)案内表示処理(II)について この処理では、現在位置が走行予定経路から外れていな
いことを確認しつつ、次の通過交差点への接近を監視
し、交差点到達確認のたびに、現在位置を修正しては、
次に通過すべき交差点を新たな到達目標として以上の動
作を繰り返す。
また、各交差点の手前では、第35図,第37図,第3
8図に示す如く、交差点図形と進路矢印を用いて、当該
交差点における進路を案内表示する。
また、折曲すべき交差点が立体交差の場合には、第41
図に示す如く、当該交差点図形の中央部を白抜きとし、
これに進路矢印を添えて当該交差点における進路を案内
表示する。
更に、走行中常時走行軌跡を道路地図上に重ねて案内表
示する。
これは、第28図,第29図,第34図,第36図,第
39図及び第40図のフローチャートに示される各処理
を実行することにより行なわれる。
(F)案内表示処理(III)について この処理では、第43図に示されるように、自動車図形
と矢印状セグメントを用いて、目的地の方向を案内表示
するとともに、目的地まで近接した場合には、第44図
に示されるように、到着告知文をもってこれを運転者に
告知する。
これは第42図のフローチャートに示される処理を実行
することにより行なわれる。
《発明の効果》 以上の実施例の説明でも明らかなように、この発明に係
わる車両用経路案内装置によれば、車両に搭載が可能な
程度のマイクロコンピュータにおいても、出発交差点か
ら目的交差点へ至る最短経路を比較的短時間で自動設定
することができ、この種の装置の使い勝手を格段に向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のクレーム対応図、第2図は本実施例装
置のハードウエア構成を示すブロック図、第3図はVD
Tは透明操作パネルを取付けた状態を示す斜視図、第4
図は外部メモリ内に設けられた交差点情報エリアの内容
を示すメモリマップ、第5図は本発明に関連して外部メ
モリ内に設けられる地域名称情報記憶領域,縮小地図情
報記憶領域,拡大地図情報記憶領域,地点名称情報記憶
領域を示すメモリマップ、第6図は各地域名称と縮小地
図の番号とを関連付けて記憶させたテーブルの内容を示
すメモリマップ、第7図は縮小地図の各Zoneと該当す
る拡大地図の番号とを関連付けて記憶するテーブルの内
容を示すメモリマップ、第8図は拡大地図の各Zoneと
該当Zoneの中心座標とを関連付けて記憶するテーブル
の内容を示すメモリマップ、第9図は各地点名称と該当
する地点座標との関係とを関連付けて記憶するテーブル
の内容を示すメモリマップ、第10図は経路案内装置の
ゼネラルフローチャート、第11図は出発地,目的地の
特定処理の詳細を示すフローチャート、第12図はVD
T画面上に地域名称を一括表示した状態を示す説明図、
第13図はVDT画面上に縮小地図を表示した状態を示
す説明図、第14図はVDT画面上に拡大地図を表示し
た状態を示す説明図、第15図はVDT画面上に地点名
称リストを表示した状態を示す説明図、第16図は出発
交差点,目的交差点の選択処理を示すフローチャート、
第17図は出発交差点選択のアルゴリズムを示す説明
図、第18図は目的交差点選択のアルゴリズムを示す説
明図、第19A図は最短経路検索処理の詳細を示すフロ
ーチャート、第19B図は隣接交差点に関する道程書替
処理の詳細を示すフローチャート、第19C図は中心交
差点更新処理の詳細を示すフローチャート、第19D図
は最終経路交差点抽出処理の詳細を示すフローチャー
ト、第19E図は従来例と本発明とで計算進行度に伴う
母集団の数の変化を比較して示すグラフ、第20A図は
スタックエリアとポインタPとの関係を示すメモリマッ
プ、第20B図は中心交差点として選定される交差点番
号の消去処理を説明するメモリマップ、第20C図は演
算用記憶手段の内容を示すメモリマップ、第20D図は
出発交差点から目的交差点へ至る最短経路を模式的に示
す道路地図、第21図は設定路エリアの内容を示すメモ
リマップ、第22図は案内表示処理(I)の詳細を示す
フローチャート、第23図は割込で実行される現在地算
出処理の内容を示すフローチャート、第24図は出発交
差点方向表示処理の詳細を示すフローチャート、第25
図は出発地から出発交差点へ至る途中のVDT画面上の
表示例を示す説明図、第26図は出発路方向表示処理の
詳細を示すフローチャート、第27図は出発交差点へ接
近したときのVDT画面上の表示例を示す説明図、第2
8図は案内表示処理(II)の詳細を示すフローチャー
ト、第29図は次の通過交差点への経路案内準備処理の
詳細を示すフローチャート、第30図は直進交差点へ向
う状態における検定円A,検定円B,エラー検定長円等
の関係を示す道路地図例、第31図は折曲交差点へ向う
状態における検定円B,エラー検定長円の関係を示す道
路地図例、第32図は折曲立体交差点への侵入時におけ
る検定領域を示す説明図、第33図は折曲立体交差点脱
出時における各検定領域の状態を示す説明図、第34図
は交差点直進通過時の進路案内表示処理及び現在位置修
正処理の詳細を示すフローチャート、第35図は直進交
差点接近時におけるVDT画面の表示例を示す説明図、
第36図は通常交差点折曲通過時の進路案内表示処理及
び現在位置修正処理の詳細を示すフローチャート、第3
7図は折曲平面交差点接近時におけるVDT画面の表示
例を示す説明図、第38図は折曲平面交差点近接時にお
けるVDT画面の表示例を示す説明図、第39図,第4
0図は通常交差点折曲通過時の進路案内表示処理及び現
在位置修正処理の詳細を示すフローチャート、第41図
は立体折曲交差点接近時におけるVDT画面の表示例を
示す説明図、第42図は案内表示処理(III)の詳細を
示すフローチャート、第43図は目的交差点接近時にお
けるVDT画面の表示例を示す説明図、第44図は目的
地接近時におけるVDT画面の表示例を示す説明図であ
る。 a…基本情報記憶手段 b…演算用記憶手段 c…初期化手段 d…道程書替手段 e…中心交差点更新手段 f…交差点抽出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 和彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−186111(JP,A) 特開 昭58−48091(JP,A) 特開 昭59−2200(JP,A) 特開 昭59−105113(JP,A) 特開 昭60−183517(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各登録交差点毎に、それに隣接する交差点
    及びその隣接交差点までの道程を記憶させてなる基本情
    報記憶手段と、 各登録交差点毎に、出力交差点からの道程を記憶する第
    1領域及び出発交差点から当該交差点へ至る経路上の1
    つ前の交差点を記憶する第2領域を有する演算用記憶手
    段と、 経路検索開始とともに、出発交差点以外の交差点の第1
    領域には無限大相当の定数を書込むとともに、出発交差
    点を中心交差点として設定する初期化手段と、 中心交差点が設定されるたびに、演算用記憶手段の第1
    領域に書込まれた出発交差点からの道程と基本情報記憶
    手段に記憶された隣接交差点までの道程とを加算するこ
    とにより、出発交差点から各隣接交差点までの道程を求
    め、これが第1領域に既に書込まれた道程よりも短い場
    合に限り、当該道程を新たに求められた道程で書替え、
    かつ該当第2領域にはそのときの中心交差点を書込み、
    更に当該書替済交差点を累積記憶する道程書替手段と、 中心交差点についての隣接交差点道程の必要に応じた書
    替処理が全て終了するたびに、累積記憶された全書替済
    交差点の中から、書替済交差点に対応する域を参照し
    て、出発交差点からの道程が最短となる交差点を検索し
    てこれを新たな中心交差点に設定し直すとともに、当該
    中心交差点を累積記憶された書替済交差点の中から消去
    する中心交差点更新手段と、 新たに設定された中心交差点が目的交差点に一致したと
    きには、演算用記憶手段の第2領域を参照して、目的交
    差点から出発交差点へ向けて順次1つ前の交差点を抽出
    する交差点抽出手段と、 を具備することを特徴とする車両用経路案内装置。
JP60227247A 1985-10-12 1985-10-12 車両用経路案内装置 Expired - Lifetime JPH069079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60227247A JPH069079B2 (ja) 1985-10-12 1985-10-12 車両用経路案内装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60227247A JPH069079B2 (ja) 1985-10-12 1985-10-12 車両用経路案内装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6286499A JPS6286499A (ja) 1987-04-20
JPH069079B2 true JPH069079B2 (ja) 1994-02-02

Family

ID=16857821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60227247A Expired - Lifetime JPH069079B2 (ja) 1985-10-12 1985-10-12 車両用経路案内装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH069079B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5557522A (en) * 1993-09-10 1996-09-17 Nissan Motor Co., Ltd. Apparatus and method for guiding vehicle occupant to travel from present position of vehicle to set destination through display unit
DE69434693T2 (de) * 1993-12-27 2006-08-24 Nissan Motor Co., Ltd., Yokohama Fahrzeugzielführungsvorrichtung und -verfahren unter Verwendung einer Anzeigeeinheit
US5793310A (en) * 1994-02-04 1998-08-11 Nissan Motor Co., Ltd. Portable or vehicular navigating apparatus and method capable of displaying bird's eye view
EP0678731B1 (en) * 1994-04-15 1999-06-30 Nissan Motor Co., Ltd. Vehicle navigation system

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH061193B2 (ja) * 1982-06-21 1994-01-05 日本電装株式会社 車両用ナビゲ−タ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6286499A (ja) 1987-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5982301A (en) Navigation apparatus
JPS61216099A (ja) 車両用経路誘導装置
JP2798934B2 (ja) ナビゲーション装置
JPH069079B2 (ja) 車両用経路案内装置
JPH0690759B2 (ja) 車両用経路案内装置
JPS6288100A (ja) 車両用経路案内装置
JP3249140B2 (ja) ルートを決定する方法および装置
JPH0658230B2 (ja) 車両用経路案内装置
JPH07320194A (ja) 経路誘導方法
JP2624232B2 (ja) 車両用経路案内装置
JPH0585960B2 (ja)
JPH0546160Y2 (ja)
JP2984645B2 (ja) 車両用ナビゲーション装置
JPH069080B2 (ja) 車両用経路案内装置
JP3805413B2 (ja) 車両用走行案内装置
JPH0644183B2 (ja) 車両用ナビゲ−タ装置
JPH0658231B2 (ja) 車両用経路案内装置
JPH0658232B2 (ja) 車両用経路案内装置
JPH0736381A (ja) 経路計算方法
JP3274591B2 (ja) 道路地図スクロール装置
JPH0734338Y2 (ja) 車両用経路案内装置
JP2916459B2 (ja) 車両用ナビゲーション装置
JPS6288099A (ja) 車両用経路案内装置
JP3354473B2 (ja) 経路案内表示システム及びプログラムを記録したコンピュータ可読媒体
JP2928374B2 (ja) 車載ナビゲータ

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term