JPH0690723A - 杜仲飲料の製造方法 - Google Patents

杜仲飲料の製造方法

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JPH0690723A
JPH0690723A JP4244858A JP24485892A JPH0690723A JP H0690723 A JPH0690723 A JP H0690723A JP 4244858 A JP4244858 A JP 4244858A JP 24485892 A JP24485892 A JP 24485892A JP H0690723 A JPH0690723 A JP H0690723A
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JP
Japan
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tochu
extract
eucommia
cell wall
water
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Pending
Application number
JP4244858A
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English (en)
Inventor
Nozomi Otake
望 大岳
Tsurataka Tashiro
連貴 田代
Takeshi Otake
剛 大岳
Toshio Nishimura
敏男 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANPOU IYAKU KENKYU SHINKO ZAI
KANPOU IYAKU KENKYU SHINKO ZAIDAN
Original Assignee
KANPOU IYAKU KENKYU SHINKO ZAI
KANPOU IYAKU KENKYU SHINKO ZAIDAN
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 杜仲の樹皮や葉に含まれる有効成分を効率良
く抽出したエキスを用いて杜仲飲料を製造する。 【構成】 粉砕した杜仲の樹皮または乾燥葉を細胞壁分
解酵素またはこれを産生する微生物と共に水に懸濁させ
て所定時間振盪することにより、杜仲の有効成分を効率
良く抽出する。細胞壁分解酵素としては、セルラーゼま
たはペクチナーゼなどを使用し、微生物としては、トリ
コデルマ属またはアスペルギルス属に属する糸状菌の洗
滌菌体などを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、杜仲飲料の新規な製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】杜仲(Eucommia ulmeids Oliver)は、中
国に産するトチュウ科の落葉喬木で、樹皮を乾燥したも
のを杜仲と称し、古来より保健強壮薬として使われてい
る。また、最近は、杜仲乾燥葉から抽出したエキスを
茶、清涼飲料などとして供することも行われている。
【0003】杜仲には、ピルシノール(Piroresinol) 、
ジグルコシド(diglucoside) のような血圧調節作用を有
する成分の含まれていることが証明されており(C.J.Sih
etal, J. Amer chem. Soc. 98 5412,(1976) )、その
他、筋肉蛋白質の代謝促進作用のあることが報告されて
いる(日本農化会報、66, 3133-3134 (1992) )。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、杜仲エキスを抽
出するには、その樹皮や乾燥葉を粉砕し、これを水、有
機溶媒またはそれらの混液などに加えて加熱抽出する方
法が用いられている。
【0005】しかしながら、上記の抽出方法では、樹皮
や葉の細胞壁を充分に破砕することができないため、細
胞中に含まれる各種有効成分の一部しか抽出されないと
いう問題があった。また、原料を高温の溶媒中で加熱処
理するため、熱に対して不安定な有効成分が失活してし
まうという問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、杜仲の樹皮や葉
に含まれる有効成分を効率良く抽出したエキスを用いる
杜仲飲料の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による杜仲飲料の
製造方法は、粉砕した杜仲皮または杜仲乾燥葉を、細胞
壁分解酵素またはこれを産生する微生物と共に水に懸濁
させて所定時間振盪することにより抽出した杜仲エキス
を用いるものである。
【0008】上記細胞壁分解酵素としては、杜仲の樹皮
や葉の細胞壁を構成するセルロースやペクチンなどの多
糖を分解する酵素、例えばセルラーゼやペクチナーゼな
どを使用し、粉砕した杜仲の樹皮や乾燥葉をこれらの酵
素と共に水に懸濁させ、酵素の活性が有効に発揮される
温度範囲に保った状態でこの懸濁水を所定時間振盪す
る。
【0009】上記操作により、セルロースやペクチンな
どの多糖が酵素反応により分解されて細胞壁が破砕され
るため、細胞中に存在する各種有効成分を効率よく水に
抽出させることができる。なお、上記操作を行った後、
懸濁水に超音波などの高周波を加えてもよい。その後、
上記懸濁水中の固形物を常法に従って濾別することによ
り、有効成分を高濃度に含む杜仲エキス抽出液が得られ
る。
【0010】本発明では、上記の方法に代えて、上記細
胞壁分解酵素を産生する微生物を使用することもでき
る。
【0011】微生物としては、トリコデルマ(Tricoder
ma) 属またはアスペルギルス(Aspergillus)属に属する
糸状菌、例えばTricoderma viridae Aspergillus
Niger Aspergillus oryzaeなどの洗滌菌体を使用
し、粉砕した杜仲の樹皮または乾燥葉をこれらの菌体と
共に水に懸濁させ、菌が成育できる温度範囲に保った状
態でこの懸濁水を所定時間振盪する。その後、懸濁水中
の固形物を常法に従って濾別することにより、有効成分
を高濃度に含む杜仲エキス抽出液が得られる。
【0012】このようにして得られた杜仲エキス抽出液
を水で適度に希釈し、必要に応じて甘味料、酸味料、香
料、ビタミン、ミネラル、着色料、保存料などを添加す
ることにより、健康飲料などとして飲用に供することが
できる。また、抽出液を乾燥して粉末化し、必要に応じ
て上記添加物と共に水などに溶かして飲用に供してもよ
い。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、杜仲の樹皮や葉の細胞
壁を充分に破砕することができるため、細胞中に含まれ
る各種有効成分を効率よく抽出することができる。ま
た、酵素あるいはこれを産生する微生物が成育できる温
和な温度範囲で抽出操作を行うので、熱に不安定な有効
成分を失活させることなく抽出することができる。
【0014】
【実施例1】杜仲の乾燥葉10gを粉末状に粉砕し、蒸
留水100mlを加えて懸濁水とした後、ペクチン分解酵
素(ペクチナーゼ)0.01%を加え、50℃に保った状
態で3時間振盪した。次に、この懸濁水中の固形物を濾
別して水洗し、この洗液を元の濾液に加えて杜仲エキス
抽出液3000mlを得た。
【0015】
【実施例2】粉末状に粉砕した杜仲の樹皮10gと、別
途、常法により48時間培養した Aspergillus Niger
の洗滌菌体50gに蒸留水100mlを加えて懸濁水とし
た後、27℃に保った状態で6時間振盪した。次に、こ
の懸濁水中の固形物を濾別して水洗し、この洗液を元の
濾液に加えて杜仲エキス抽出液1000mlを得た。
【0016】
【比較例1】コントロール(対照)として、杜仲の乾燥
葉10gを粉末状に粉砕し、蒸留水500mlを加えて懸
濁水とした後、100℃に保った状態で1時間振盪し
た。冷却後、固形物を濾別して水洗し、この洗液を元の
濾液に加えて杜仲エキス抽出液1000mlを得た。
【0017】上記実施例1、2および比較例1で得られ
た3種の杜仲エキス抽出液に含まれるピルシノール、D-
グルコースおよびL-アスパラギン酸の含有量をそれぞれ
測定した結果を下記の表1に示す。
【0018】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12S 3/00 C12R 1:885)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杜仲の樹皮または乾燥葉を粉砕し、細胞
    壁分解酵素またはこれを産生する微生物と共に水に懸濁
    させて所定時間振盪することにより抽出した杜仲エキス
    を用いることを特徴とする杜仲飲料の製造方法。
  2. 【請求項2】 細胞壁分解酵素がセルラーゼまたはペク
    チナーゼであることを特徴とする請求項1記載の杜仲飲
    料の製造方法。
  3. 【請求項3】 微生物がトリコデルマ属またはアスペル
    ギルス属に属する糸状菌の洗滌菌体であることを特徴と
    する請求項1記載の杜仲飲料の製造方法。
JP4244858A 1992-09-14 1992-09-14 杜仲飲料の製造方法 Pending JPH0690723A (ja)

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