JPH0690685A - 脱塩装置 - Google Patents

脱塩装置

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JPH0690685A
JPH0690685A JP4267848A JP26784892A JPH0690685A JP H0690685 A JPH0690685 A JP H0690685A JP 4267848 A JP4267848 A JP 4267848A JP 26784892 A JP26784892 A JP 26784892A JP H0690685 A JPH0690685 A JP H0690685A
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JP
Japan
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electrodes
desalting
tank
frozen food
salts
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Pending
Application number
JP4267848A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideto Matsuo
英人 松尾
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Tetsudo Kizai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tetsudo Kizai Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩類を含んだ被脱塩物、例えば、冷凍食品、
海産物等に含まれている塩を溶媒液によってイオン化し
て塩抜きをする(脱塩する)ための装置を提供する。 【構成】 脱塩装置10は、塩類を含んだ冷凍食品Aを
挟む電極12,13と、この電極12,13を収納する
とともに前記塩類の溶媒液35の流入口31,32と流
出口33,34とを具えた槽11とで構成されている。
電極12,13の間に冷凍食品Aを配し、電極12,1
3間に直流電圧又は交流電圧を加え、脱塩槽11内に溶
媒液35を流入させ、且つ、流出させる。冷凍食品Aに
含まれている塩類の一部は、陽イオンと陰イオンになっ
て溶媒液35に解け出す。また、電極の作用によって塩
類のイオン化が促進され、陽イオンは陰極側に、陰イオ
ンは陽極側にそれぞれ移動する。溶媒液35は、これら
のイオンを槽11外に流出させる。このようにして、効
率よく脱塩が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩類を含んだ被脱塩
物、例えば、冷凍食品、海産物等から塩抜きをする(脱
塩する)ための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被脱塩物から脱塩するとき、被脱
塩物を流水或いは溜水に浸し、塩類をその水に溶解させ
て脱塩を行なっていた。なお、塩類には、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化マグネシウム等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
して脱塩を行なうと、脱塩に多くの水と、時間を要する
という問題点を有している。又、水の中に被脱塩物の成
分の一部が流出し、被脱塩物の品質や味等が低下すると
いう問題点も有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩類を含んだ
被脱塩物を間に挟むように対向配置された電極と、前記
電極を収納するとともに前記塩類の溶媒の流入口と流出
口とを具えた槽とを有する装置により、前記の課題を解
決した。
【0005】
【作用】対向した電極間に被脱塩物を配し、その対向し
た電極間に直流電圧又は交流電圧を加え、且つ、槽内に
溶媒を或る流量で流入させ、且つ、流出させる。被脱塩
物に含まれている塩類の一部は、陽イオンと陰イオンに
なって溶媒に解け出す。また、電極の作用によって塩類
のイオン化が促進され、陽イオンは陰極側に、陰イオン
は陽極側にそれぞれ移動する。溶媒は、これらのイオン
を槽外に流出させる。このようにして、効率よく脱塩が
おこなわれる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図6及び表
1に基づいて説明する。脱塩装置10は、塩類を含ん
だ、例えば冷凍食品(被脱塩物)Aから脱塩するための
装置である。脱塩装置10(図1参照)は、槽11と、
一対の電極12,13とで構成されている。
【0007】槽11は、図2に示すローラ21,21に
支持され、揺動装置20によって全体が図2の左右方向
へ揺動するようになっている。揺動装置20は、モータ
22によって円板23を回転させ、円板23上の連結ピ
ン24に連結された連結リンク25を押したり引いたり
しながら槽11を揺動させるようになっている。槽11
(図1参照)には、溶媒液(溶媒)35が流入出するよ
うに流入口31,32と流出口33,34とが設けられ
ている。流入口31,32と流出口33,34は後述す
る各電極12,13の近くの槽11の上部と下部に設け
られている。溶媒液35は、水、及び塩類、又は、親水
基を持つ高分子を溶解した水溶液である。
【0008】一対の電極12,13は、冷凍食品Aを挟
んで槽11内に収納されるようになっている。電極1
2,13は、図3に示すように、電源コード40が接続
された金属板41に、綿、ポリエステル、麻、ナイロ
ン、及びスチールウール等からなるイオン吸収材42を
収納した綿、ポリエステル、麻、及びナイロン製のケー
ス43が取付けられて構成されている。
【0009】なお、電極は、図4に示すように、電極板
41をケース43内に収納した構成の電極14であって
よい。さらに、電極は、図5に示すように、電極板44
に複数本の金属針45を立設した構成の電極15であっ
てもよい。一対の電極12,13(図1参照)の内、上
部の電極12には、電極12,13と冷凍食品Aとの接
触を確実にするための、重錘46がプレート47を介し
て載せてある。なお、この重錘46の替わりに、公知
の、エアシリンダ、油圧シリンダ、歯車付きモータによ
って駆動される加圧ピストン(何れも図示省略)を使用
してもよい。
【0010】次に動作を説明する。先ず、冷凍食品Aを
挟んだ一対の電極12,13を槽11内に収納し、槽1
1の流入口31,32から溶媒液35を流し込む。する
と、冷凍食品Aに含まれている塩類の一部が、陽イオン
と陰イオンとなって溶媒液35中に溶解を始める。次
に、一対の電極12,13間に交流電圧、或いは直流電
圧を加え、揺動装置20によって槽11を揺動させる。
この場合の電流は50A以下とする。
【0011】電極12,13間に電圧が加わると、冷凍
食品Aに含まれている塩類は、イオン化が促進される。
又、陽イオンは陰極側に、陰イオンは陽極側に、各々
1.0乃至10.0(mm/秒)程度の速度で移動させ
られる。溶媒液35は、流入口31,32から流出口3
3,34へ、陽、陰イオンの移動速度より速い速度、
5.0乃至100.0(mm/秒)程度の速度で流れ、
冷凍食品Aから電極12,13へ移動するイオンを槽1
1外に流出させる。イオンの一部は、電極12,13
(図3参照)のイオン吸収材42に吸収される。
【0012】この間、槽11は揺動装置20によって揺
動され続けているため、塩類の種類によっては、電極1
2,13から発生する有毒ガスを溶媒液35によって直
ちに槽11外に流出させることができる。このようにし
て、所定の時間、電極間に電圧を加え、冷凍食品Aに含
まれている塩類の一部を脱塩した後に、冷凍食品Aを槽
11から取り出す。
【0013】表1は、冷凍蟹に含まれている塩化ナトリ
ウムの一部を脱塩する実験を行なったときのデータであ
る。
【表1】
【0014】表1からわかるように、約20分で平均2
9.8%の塩化ナトリウムを抜き取ることができ、約3
0%の塩化ナトリウムを1時間かけて流水だけで塩抜き
を行なっていた従来の場合と比較して、約(1/3)の
時間で済み、脱塩作業の能率を向上させることができ
る。なお、表1における脱塩率とは、脱塩処理前の冷凍
食品Aに含まれている塩類の内、何%の塩類を脱塩処理
によって脱塩することができたかを示すものである。
又、短時間で脱塩することができることから、冷凍食品
が溶解したり、溶媒液中に冷凍食品の成分の一部が流出
し、冷凍食品の品質や味等が低下する恐れが殆どない。
【0015】次に、図6に示す、脱塩装置は、他の実施
例の脱塩装置110であり、2つ冷凍食品A、Aの間に
3本目の電極160を介在させた構成になっている。こ
の電極160には、図3に示す電極12,13に溶媒液
35の流入口となるパイプ161を埋め込んだような構
造になっている。又、この電極160には、流れ込んだ
溶媒液35を槽162内に流出させるための複数の溶媒
液流出口163が形成されている。電極112と電極1
60との間の電位差と、電極113と電極160との間
の電位差は略々同一である。
【0016】槽162には、4つの流出口133,13
3,134,134が形成されている。この槽162も
揺動装置(図示省略)によって図6の左右方向に揺動す
るようになっている。なお、電極112,113は、図
3に示す電極12,13と構造が同一であるため、構造
の説明は省略する。この電極112,113にも、プレ
ート147を介して重錘146の重量が加わっている。
【0017】この脱塩装置110も、電極112,11
3,160間に電圧を加えて塩類のイオン化を促進さ
せ、冷凍食品Aの脱塩を行なえるようになっている。こ
の脱塩装置110の場合、電極間の間隔を狭めることが
でき、印加電圧を低くすることができる。又、溶媒液3
5の流入口となるパイプ161が脱塩槽162の略々中
心部分にあるため、冷凍食品Aからイオン化して解け出
した塩を確実に排出することができる。
【0018】なお、被脱塩物には、冷凍食品の他に、次
のような天然有機物、天然無機物もあり、これ等の物
も、脱塩装置10,110によって、同様に塩抜きする
ことができる。 (1) 生薬を中心とした医薬品の原料となる海産物。 (2) 海浜部にある貯木場で長時間海水に浸かっていた
後、貯木場より出荷され、高温加圧処理、或いは樹脂含
浸処理が施される以前の木材。 (3) 海浜部で採集され、乾流工程に入る前のオイルシェ
ール等。この場合のオイルシェール等には、単なる、脱
塩ではなく、含有塩類均等化処理が施される。 (4) 蛋白質、繊維質等の高分子に、溶媒水、アルコー
ル、水溶液等の溶媒を大量に含ませたもので、固体と液
体の中間の性状を示すことのある、こんにゃく、ところ
天、ゼリー等のゲル。このようなゲルの場合は、電極を
内部に差し込むことができる。
【0019】
【発明の効果】本発明の脱塩装置によると、溶媒に浸さ
れた被脱塩物に電圧を加えて含まれている塩類のイオン
化を促進させて流出させるようになっているため、次の
効果を奏する。 (1) 脱塩作業時間を短縮することができる。 (2) 塩を抜くために必要な溶媒の量を少なくすることが
できる。 (3) 溶媒の量が少なくてすむと、被脱塩物の成分の溶出
を、例えば冷凍食品の場合には味や栄養の成分の溶出
を、薬品の原料の場合には薬の成分の溶出を最小限に抑
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の脱塩装置の、溶媒液の流れに
沿った断面図である。
【図2】図1の脱塩装置を揺動させる揺動装置の概略正
面図である。
【図3】電極の詳細図である。
【図4】他の実施例の電極の詳細図である。
【図5】他の実施例の電極の詳細図である。
【図6】他の実施例の脱塩装置であり、図1に相当する
図である。
【符号の説明】
A 冷凍食品(被脱塩物) 10,110 脱塩装置 11,162 脱塩槽 12,13,14,15,112,113,160 電
極 31,32,161 流入口 33,34,133,134 流出口 35 溶媒液(溶媒)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩類を含んだ被脱塩物を間に挟むように
    対向配置された電極と、前記電極を収納するとともに前
    記塩類の溶媒の流入口と流出口とを具えた槽とを有する
    ことを特徴とする、脱塩装置。
JP4267848A 1992-09-11 1992-09-11 脱塩装置 Pending JPH0690685A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4267848A JPH0690685A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 脱塩装置

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JP4267848A JPH0690685A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 脱塩装置

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JPH0690685A true JPH0690685A (ja) 1994-04-05

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2120371A1 (es) * 1996-07-26 1998-10-16 Orcajada Del Castillo Miguel Aparato para desalacion acelerada de alimentos.
WO2015155852A1 (ja) * 2014-04-09 2015-10-15 株式会社クレアテラ 食品から塩類を除去する装置、及び除去方法
WO2016181478A1 (ja) * 2015-05-12 2016-11-17 株式会社クレアテラ 食品からカリウムを除去するシステム、及び除去方法
WO2018034012A1 (ja) * 2016-08-18 2018-02-22 フリーズ食品開発株式会社 脱塩装置及び脱塩対象物の製造方法

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