JPH0689674A - ゲッター装置及びその固定方法並びに陰極線管 - Google Patents

ゲッター装置及びその固定方法並びに陰極線管

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JPH0689674A
JPH0689674A JP24093892A JP24093892A JPH0689674A JP H0689674 A JPH0689674 A JP H0689674A JP 24093892 A JP24093892 A JP 24093892A JP 24093892 A JP24093892 A JP 24093892A JP H0689674 A JPH0689674 A JP H0689674A
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JP
Japan
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getter device
getter
ray tube
connector
cathode
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Application number
JP24093892A
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English (en)
Inventor
Masami Tsuchiya
正美 土屋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装着が容易で、かつ、陰極線管の特性に悪影
響を及ぼすことのないゲッター装置及びその固定方法並
びに陰極線管を提供する。 【構成】 ゲッター装置8のゲッタースプリング10の
端部にコネクタ11が一体に設けられる。コネクタ11
は弾性を有し、頭部11aと首部11bとを有するよう
に形成される。陰極線管の内部磁気シールド5にはコネ
クタ11の頭部11aに対応する孔12が設けられ、こ
の頭部11aを孔12に挿入することによりゲッター装
置8を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】従来、陰極線管におけるゲッター装置の
装着方法としては次のようなものが知られている。すな
わち、例えば図5に示すように、 電子銃40にゲッター装置41即ちそのゲッタース
プリングを溶接によって取り付ける方法。 アノードボタン42の内側にゲッター装置41のゲ
ッタースプリングをはめ込む方法。 ゲッター装置41のゲッタースプリングを色選別電
極43のフレーム44に溶接によって取り付ける方法。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の方法では次のような問題が生じていた。すなわ
ち、上記の電子銃40にゲッター装置41を溶接によ
って取り付ける方法では、内装カーボンの放電抑制効果
を劣化させたり、色選別電極43の表面にもゲッターが
付着し、コントラストやドーミングの劣化も生じる。一
方、上記のアノードボタン42の内側にゲッター装置
41をはめ込む方法は溶接を行わないので作業性は良い
が、ゲッター装置41をはめ込む際にアノードボタン4
2を削るため、放電を引き起こすおそれがあり、また、
取り付ける場所も限定される。さらに、上記のゲッタ
ー装置41を色選別電極43に溶接によって取り付ける
方法については、放電特性に好ましくない影響を及ぼす
おそれがあり、また、製造上作業工程が限定される。
【0003】本発明は従来例のかかる点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、装着が容易で、か
つ、陰極線管の特性に悪影響を及ぼすことのないゲッタ
ー装置及びその固定方法並びに陰極線管を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るゲッター装
置は、例えば図1、図3又は図4に示すように、陰極線
管内の被装着部12に係止するためのばね性を有する係
止部材11,21を備えたものである。この場合、係止
部材11を一体に固体することもでき、また、着脱自在
とすることもできる。また、本発明に係る陰極線管は、
上述のゲッター装置8,20又は30を内部磁気シール
ド5又は色選別電極保持用のフレーム3に固定したもの
である。さらに、本発明に係るゲッター装置の固定方法
は、ばね性を有する係止部材11と被装着部12との係
合によりゲッター装置8を陰極線管内に固定するもので
ある。
【0005】
【作用】かかる構成を有する本発明においては、ばね性
を有する係止部材11と被装着部12との係合によりゲ
ッター装置8が陰極線管内に固定されるので、製造工程
において溶接を行う必要がなく、また、放電の原因とな
るごみも生じない。また、ゲッター装置8を装着する場
所は従来例に比べるとかなり広く、また、内部磁気シー
ルド5の近くに配置することにより、内部磁気シールド
5をゲッターシールドとして機能させることもできる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。図
2は本発明が適用されるカラー陰極線管の概略構成を示
すものである。ここで、図2Aは、電子銃側から見た構
成を示すものである。
【0007】同図に示すように、互いに融着されたファ
ンネル1とパネル2によって形成される空間内には、フ
レーム3によって支持される色選別電極(例えば多数の
金属細条を所定間隔を置いてフレーム上に架張してなる
アパーチャーグリル或はシャドウマスク等)4が配置さ
れる。そして、このフレーム3には地磁気の影響を防ぐ
ための内部磁気シールド5が取り付けられ、さらに、こ
のフレーム3は、スプリング6によってパネル2のスカ
ート部に設けられたパネルピン7に固定される。
【0008】内部磁気シールド5には以下に述べるよう
な方法によってゲッター装置が取り付けられる。
【0009】図1Aは本発明に係るゲッター装置の第1
実施例を示すものである。同図に示すように、本実施例
のゲッター装置8は、ゲッター容器9とゲッタースプリ
ング10からなる公知のゲッター装置のゲッタースプリ
ング10端部にクリップ式のコネクタ11が設けられた
ものである。このコネクタ11はゲッタースプリング1
0と同じ弾性材料で一体に形成され、同図に示すよう
に、折り返すことによって頭部11aと首部11bが形
成されている。そして、コネクタ11の弾性によって頭
部11aの幅が変わるように構成されている。
【0010】一方、内部磁気シールド5には、上記コネ
クタ11の頭部11aとはまり合うように長方形状の孔
12が形成されている。
【0011】そして、このような構成を有する本実施例
にあっては、ゲッター装置8のコネクタ11の頭部11
aを内部磁気シールド5の孔12に挿入して係合させる
ことにより、図1Bに示すように、ゲッター装置8が内
部磁気シールド5に固定される。したがって、本実施例
によれば溶接を行うことなくゲッター装置8を装着する
ことができ、作業能率を向上させることができる。ま
た、単にコネクタ11を孔12へはめ込むだけの構成で
あることから、放電要因をほとんど作らないという利点
もある。さらに、内部磁気シールド5にゲッター装置8
を装着するようにしているので、内部磁気シールド5を
ゲッターシールドとして色選別電極4へのゲッターの付
着を防止することが可能になる。加えて、ゲッター装置
8の装着場所の制約が少ないので、陰極線管の製造上又
は特性上最も好ましい場所に装着することができるとい
う効果もある。
【0012】図3は本発明に係るゲッター装置の第2実
施例を示すものであり、以下、第1実施例と対応する部
分には同一の符号を付して説明する。同図に示すよう
に、本実施例のゲッター装置20においても、コネクタ
21はゲッタースプリングと同じ弾性材料で一体に形成
されている。そして、本実施例のコネクタ21は、断面
コ字状に形成され、さらにコネクタ21の相対向する内
面には一対の突起22が設けられている。
【0013】一方、内部磁気シールド5には、ゲッター
装置20のコネクタ21とはまり合うような形状の被装
着部23が形成され、さらにこの被装着部23には、コ
ネクタ21の突起22とはまり合う孔24が形成されて
いる。
【0014】そして、本実施例においては、コネクタ2
1を被装着部23にはめ合わせて矢印A方向へ押し込む
ことにより、簡単にゲッター装置20を内部磁気シール
ド5に装着することができる。その他の構成及び作用に
ついては上記実施例と同一であるのでその説明を省略す
る。
【0015】図4は本発明に係るゲッター装置の第3実
施例を示すものであり、上記実施例と対応する部分には
同一の符号を付して説明する。本実施例のゲッター装置
30においては、ゲッタースプリング10の端部に平板
状の支持部31が一体に形成され、その中央部に孔32
が設けられている。また、ゲッター装置30を装着すべ
き被装着部33にも上記支持部31の孔32に対応した
孔34が設けられる。そして、図4Bに示すように、第
1実施例のコネクタ11と同形状の頭部35aと首部3
5bを有するクリップ35を用いてゲッター装置30を
被装着部33に固定する。すなわち、ゲッター装置30
の支持部31と被装着部33とを重ね合わせ、それぞれ
の孔32,34をそろえてクリップ35を挿入する。こ
れによりゲッター装置30が装着される。
【0016】なお、被装着部33は内部磁気シールド5
又はフレーム3のいずれであってもよい。この場合、色
選別電極4としてシャドウマスクを用いたときは、フレ
ーム3自体に孔を設けることができるが、アパーチャー
グリルを用いたときは、フレームが厚いのでフレームに
溶接されたスプリングホルダーに孔を設けるようにすれ
ばよい。その他の構成及び作用については上記実施例と
同一であるのでその説明を省略する。
【0017】なお、本発明は上記実施例に限られるもの
ではなく、種々の実施態様を採ることができる。特にゲ
ッター装置を固定するための係止部材は、ばね性を有す
るものであれば種々の形状を採用しうるし、また、被装
着部の形状も係止部材に応じて種々の形状を採用しう
る。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明にあっては、ば
ね性を有する係止部材と被装着部との係合によりゲッタ
ー装置を陰極線管内に固定するようにしたことから、溶
接を行うことなくゲッター装置を装着することができ、
作業能率を向上させることができる。また、ゲッター装
置を装着する際にゴミ等が発生しないので、放電特性の
劣化を防止することができる。さらに、ゲッター装置を
内部磁気シールド又は色選別電極保持用のフレームに固
定することにより、内部磁気シールドをゲッターシール
ドとして色選別電極へのゲッターの付着を防止すること
が可能になる。加えて、本発明によればゲッター装置を
装着する場所の制約が少ないので、陰極線管の製造又は
特性上最も好ましい場所に装着することができるという
効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】A 本発明の第1実施例の要部構成図である。 B 同実施例の全体構成図である。
【図2】A 本発明が適用される陰極線管の内部構成図
である。 B 図2Aの要部構成図である。
【図3】本発明の第2実施例の要部構成図である。
【図4】本発明の第3実施例の要部構成図である。
【図5】従来のゲッター装置の取付場所を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
3 フレーム 5 内部磁気シールド 8 ゲッター装置 9 ゲッター容器 10 ゲッタースプリング 11 コネクタ 11a 頭部 11b 首部 12 孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管内の被装着部に係止するための
    ばね性を有する係止部材を備えたことを特徴とするゲッ
    ター装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のゲッター装置を内部磁気
    シールド又は色選別電極保持用のフレームに固定したこ
    とを特徴とする陰極線管。
  3. 【請求項3】 ばね性を有する係止部材と被装着部との
    係合によりゲッター装置を陰極線管内に固定することを
    特徴とするゲッター装置の固定方法。
  4. 【請求項4】 係止部材を一体に固定したことを特徴と
    する請求項1記載のゲッター装置。
  5. 【請求項5】 係止部材を着脱自在としたことを特徴と
    する請求項1記載のゲッター装置。
JP24093892A 1992-09-09 1992-09-09 ゲッター装置及びその固定方法並びに陰極線管 Pending JPH0689674A (ja)

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