JPH09238294A - 陰極線管のデガウスコイル取付装置 - Google Patents

陰極線管のデガウスコイル取付装置

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JPH09238294A
JPH09238294A JP8042707A JP4270796A JPH09238294A JP H09238294 A JPH09238294 A JP H09238294A JP 8042707 A JP8042707 A JP 8042707A JP 4270796 A JP4270796 A JP 4270796A JP H09238294 A JPH09238294 A JP H09238294A
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cathode ray
ray tube
degauss coil
coil
degauss
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    • H04N5/00Details of television systems
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Abstract

(57)【要約】 【課題】陰極線管のファンネル曲面上に張り巡らせる消
磁用デガウスコイルの取付部品を少なくして製造工程の
簡略化を図ったデガウスコイル取付装置を提供する。 【解決手段】電子ビームの走査により管面に画像を表示
する陰極線管を保持するフロントキャビネットと、陰極
線管の背部に配置して消磁を行うデガウスコイルとを備
え、フロントキャビネットには、デガウスコイルを取付
け支持するデガウスコイル支持部を一体に形成した構造
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機、モニタ受像機などの陰極線管を使用した受像機に関
し、特に陰極線管の消磁用コイル、即ち、陰極線管の背
部のファンネルの曲面上に張り巡らしてあるデガウスコ
イルの取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術におけるテレビジョン受像機な
どの陰極線管を使用した受像機は、電子ビームの走査に
より管面に画像を表示する陰極線管のファンネルの曲面
上にデガウスコイルを密着して取付け、このテレビジョ
ン受像機で受像を行うために電源を投入させた時、デガ
ウスコイルにより、陰極線管及びその周囲を消磁し、陰
極線管を構成する部材の磁化による受像画像の乱れを防
止するようにしている。
【0003】即ち、陰極線管に取り付ける消磁用デガウ
スコイルの取付装置1は、図5に示すように、陰極線管
2の略四角形状に形成された画面側の周囲に取り付ける
金属性部材で形成された平板帯状のシールである支持部
3と、この支持部3の側面の上下2箇所に設けた爪部4
と、爪部4に差し込んで取り付ける樹脂で形成されたデ
ガウスコイルホルダー5とから構成されている。
【0004】デガウスコイルホルダー5は、図6に示す
ように、陰極線管のファンネルの曲面形状に沿った細長
い形状に形成され、その先端部側には爪部4と係合係止
する係合部6と、略中間位置にデガウスコイル7を嵌合
して係止する嵌合部8とを設けた構造となっている。
【0005】嵌合部8は、デガウスコイル7を係合する
空間のコイル収容部9を有し、係合する側に抜け止め用
弾性部材であるフック10を設けた構造となっている。
【0006】このような構造をしたデガウスコイルホル
ダー5は、図5及び図6に示すように、陰極線管2の画
面側、即ち、コーン部のファンネル2aとパネルとを接
着した部位の周囲に金属性部材のシールである支持部3
を取り付け、支持部3に設けてある爪部4に係合部6を
差し込んで取り付ける。
【0007】そして取り付けられたデガウスコイルホル
ダー5にデガウスコイル7を係合支持させるためには、
フック10を外側方向に開いた状態にするか、又は、フ
ック10の外側から押し込んで、コイル収容部9にデガ
ウスコイル7を収容してフック10により抜け止めして
係合する。
【0008】このデガウスコイルホルダー5は、支持部
3の左右側面の上下2箇所の合計4箇所に設けられてお
り、陰極線管2の背部周囲に張り巡るようにしてデガウ
スコイル7を装着してある。このようにしてデガウスコ
イル7をファンネル2aに密着して装着することによ
り、陰極線管2及びその周辺を消磁することができ、例
えばアパチャーグリルが帯磁することによる色ずれ等を
防止することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記説
明した従来技術における陰極線管のデガウスコイル取付
装置は、デガウスコイルホルダーを別部品で作成して固
定していた為、部品点数が増えコストアップにつなが
り、しかも作業性が悪くなると云う問題点がある。
【0010】従って、デガウスコイルを陰極線管のファ
ンネルの曲面上の決められた位置に簡単に密着して張り
巡らせて取り付ける構造に解決しなければならない課題
を有している。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る陰極線管の消磁用デガウスコイル取付
装置は、電子ビームの走査により管面に画像を表示する
陰極線管と、該陰極線管を保持するフロントキャビネッ
トと、前記陰極線管のファンネル面に配置し、前記陰極
線管の消磁を行うデガウスコイルとを備え、前記フロン
トキャビネットには、前記デガウスコイルを取付け支持
するデガウスコイル支持部を一体に形成したことであ
る。
【0012】上記のように構成したことにより、デガウ
スコイルを装着するデガウスコイルホルダーを別部品と
する必要がなくなり、部品点数の削減及び陰極線管のフ
ァンネルの曲面上に密着して取り付ける作業工程の簡略
化を図ることができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る陰極線管のデガウス
コイル取付装置について、図面を参照にして以下説明す
る。尚、従来技術と同様のものには、理解し易いように
同一番号を付与して説明する。
【0014】陰極線管のデガウスコイル取付装置1A
は、図1に示すように、フロントキャビネット11の内
側側壁面に一体に形成したデガウスコイル支持部12
と、デガウスコイル支持部12に係合して陰極線管2の
ファンネル2a上に張り巡らすようにして装着したデガ
ウスコイル7とから構成されている。デガウスコイル7
は、コイルを構成する線材を束ねた1本の環状の線で構
成されている。
【0015】デガウスコイル支持部12は、図1及び図
2に示すように、フロントキャビネット11の両側面の
内側壁面の上下2箇所、合計して4箇所に一体形成され
た構造となっている。
【0016】フロントキャビネット11の側壁面に一体
形成されたデガウスコイル支持部12は、図3に示すよ
うに、略三角形状に形成され、デガウスコイル7を支持
する一部開口した円形状空間を有する支持本体部13
と、この開口側に対峙した状態で弾性力を有する弾性部
16とから構成されている。
【0017】支持本体部13は、フロントキャビネット
11の左右内側側壁面に設けられており、側壁面に対し
て横方向に三角形状に一体形成されている。三角形状に
した頂部には、デガウスコイル7を遊嵌合する円形状の
係合部14と、係合部14の一部を少なくともデガウス
コイル7の径よりも幅広な開口部15とから構成されて
いる。
【0018】開口部15は、フロントキャビネット11
の背面方向に開いた構造となっており、デガウスコイル
7をフロントキャビネット11の背後から取り付けやす
くなっている。
【0019】弾性部16は、支持本体部13の開口部1
5側と所定間隔離して、略三角形状に形成し、板部材に
形成された基部17側をフロントキャビネット11に連
設し、自由端部側に開口部15と所定間隔をおいて覆う
ようにして対峙したく字型形状に形成したストッパ18
を設けた構造となっており、基部17側を基点として自
由端部のストッパ18がフロントキャビネット11の内
側側壁面方向に動く弾性部材を形成する。
【0020】ストッパ18と対峙している開口部15と
の間隔は、デガウスコイル7が抜けでない間隔、即ち、
デガウスコイル7の径より短い距離に形成されている。
【0021】このような構造をしたデガウスコイル支持
部12にデガウスコイル7を係合するには、図4(イ)
に示すように、デガウスコイル7を弾性部16のストッ
パ18側方向にもってくる。
【0022】そして、図4(ロ)に示すように、デガウ
スコイル7を弾性部16のストッパ18外側に当て、そ
のまま当接することにより弾性部16を屈折させる。弾
性部16を屈折させた状態でデガウスコイル12を更に
押し込み、開口部15とストッパ18の間隔がデガウス
コイル12を差し込む間隔まで弾性部16を屈折させ
る。
【0023】そして、図4(ハ)に示すように、デガウ
スコイル7を差し込まれる間隔まで弾性部16を屈折さ
せると、デガウスコイル7が係合部14に収容され、且
つ弾性部16と離れるため、屈折した弾性部16は弾性
復帰力により元の状態に復帰する。そうすると、ストッ
パ18と開口部15との対峙している間隔は、デガウス
コイル7の径よりも狭いため、デガウスコイル7が係合
部14から抜け出る力が働いても、ストッパ18により
阻止され、且つストッパ18の内側からの押力に対し
て、弾性部16は弾性力を発生できないから、屈折等せ
ず抜け止めの機能を発揮する。
【0024】このようにデガウスコイル支持部12に取
り付けられた環状のデガウスコイル12は、図1に示す
ように、陰極線管2の上部及び下部側を通し、ファンネ
ル2aの曲面上を張り巡らすようにして装着し、フロン
トキャビネットの左右両側の内側側壁面の夫々の上下2
箇所に設けたデガウスコイル支持部12により係合支持
され、且つバンド19で緊張させて取り付けるため、フ
ロントキャビネット11の後方に飛び出ている陰極線管
2のファンネル2aへの取り付けが容易になり且つ密着
して取り付ける構造となっている。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る陰極
線管の消磁用デガウスコイル取付装置は、デガウスコイ
ルを支持するホルダーをキャビネットに一体形成したこ
とにより、デガウスコイルを支持する部品点数を削減す
ることができ、製造工程の簡略化を図り、且つ曲面形状
のファンネル面に密着させて取り付ける作業性を向上さ
せることができると云う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陰極線管のデガウスコイル取付装
置を示した略示的な斜視図である。
【図2】同フロントキャビネットに一体形成した支持部
を示す平面図である。
【図3】同キャビネットの側壁面に一体形成したデガウ
スコイル支持部を拡大して示した要部斜視図である。
【図4】同デガウスコイル支持部にデガウスコイルを係
合させるようすを示した説明図である。
【図5】従来技術における陰極管に備えた別体のデガウ
スコイルホルダーを示した略示的説明図である。
【図6】従来技術におけるデガウスコイル支持部を拡大
して示した要部斜視図である。
【符号の説明】
1、1A デガウスコイル取付装置;2 陰極線管;2
a ファンネル;3 支持部;4 爪部;5 デガウス
コイルホルダー;6 係合部;7 デガウスコイル;8
嵌合部;9 コイル収容部;10 フック;11 フ
ロントキャビネット;12 デガウスコイル支持部;1
3 支持本体部;14 係合部;15 開口部;16
弾性部;17 基部;18 ストッパ;19 バンド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管面に画像を表示する陰極線管と、該陰極
    線管を保持するフロントキャビネットと、前記陰極線管
    のファンネル面に配置し、前記陰極線管の消磁を行う環
    状のデガウスコイルとを備え、前記フロントキャビネッ
    トには、前記デガウスコイルを取付け支持するデガウス
    コイル支持部を一体に形成したことを特徴とする陰極線
    管のデガウスコイル取付装置。
  2. 【請求項2】前記デガウスコイル支持部は、前記フロン
    トキャビネットの左右側面内側の夫々に上下2箇所設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の陰極線管のデガウ
    スコイル取付装置。
  3. 【請求項3】前記一体に形成したデガウスコイル支持部
    は、前記フロントキャビネットの後方向に開いた開口部
    を有するコイル係合部と、該開口部と所定間隔をおいて
    覆うようにして対峙した弾性部とからなる請求項2に記
    載の陰極線管のデガウスコイル取付装置。
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