JP3077826U - テレビジョンおよび消磁コイル固定構造 - Google Patents

テレビジョンおよび消磁コイル固定構造

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JP3077826U JP2000008274U JP2000008274U JP3077826U JP 3077826 U JP3077826 U JP 3077826U JP 2000008274 U JP2000008274 U JP 2000008274U JP 2000008274 U JP2000008274 U JP 2000008274U JP 3077826 U JP3077826 U JP 3077826U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消磁コイルは単に消磁コイルホルダーの上面
とリブの下面とにより挟持されているため、取り付けに
際してリブの下面が消磁コイルの外周面に干渉して擦っ
てしまう。 【解決手段】 前面キャビネットの上壁面と前面キャビ
ネットの上部に配設されるネジ受け部位の上壁面を前面
キャビネットの幅方向に延設した面とにより断面略凹形
状の消磁コイル収容構造を形成し、後面キャビネットに
てこの消磁コイル収容構造と相対向する位置に上記断面
略凹形状に嵌め合い可能な断面略凸形状の消磁コイル嵌
入構造を形成することにより後面キャビネットの前面キ
ャビネットへの組み付けに際して、他の部材と干渉する
ことなく消磁コイル嵌入構造にて消磁コイルを消磁コイ
ル収容構造に導入しつつ消磁コイル収容構造の底面と消
磁コイル嵌入構造の先端面とにより当該消磁コイルを挟
持し安定して固定することを可能にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、テレビジョンおよび消磁コイル固定構造に関し、特に、前面キャビ ネットの上部にてブラウン管の略上辺に巻き回す消磁コイルを固定するテレビジ ョンおよび消磁コイル固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の消磁コイル固定構造を有するテレビジョンの要部について概略 の断面を図12の断面図に示す。同図において、このテレビジョン1の前面キャ ビネット2と後面キャビネット3とはネジ4にて固定される構成になっている。 そして、ブラウン管5の略上辺には消磁コイル6が巻き回しされており、この消 磁コイル6は、当該ブラウン管5の上面に別部品として取り付けられた消磁コイ ルホルダー7の上部に載置されるとともに、この消磁コイルホルダー7と後面キ ャビネットのネジ取付穴8を形成しているリブ9の下面とにより挟持されて固定 されている。また、消磁コイルの巻き回し方法を開示した技術としては、実開平 3−12587号公報に開示されたものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の技術において、消磁コイル6は単に消磁コイルホルダー7の上 面とリブ9の下面とにより挟持されているため、図横方向の外力が加わると容易 にその挟持されている位置から横方向にずれてしまうといった課題があった。ま た、後面キャビネット3を前面キャビネット2に取り付けつつ、消磁コイル6を 消磁コイルホルダー7の上面とリブ9の下面とにより挟持させるため、この取り 付けに際して、リブ9の下面が消磁コイル6の外周面に干渉して当該外周面を擦 ってしまうといった課題があった。また、上記した公報においては、消磁コイル の効果的な巻き回し方法が開示されているのみで、消磁コイルを安定して確実に 固定することについてはなんら言及していない。
【0004】 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、安定して確実に前面キャビ ネットに固定するとともに、他の部材との干渉を回避することが可能なテレビジ ョンおよび消磁コイル固定構造の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、消磁コイルが略上辺に巻 き回しされたブラウン管を前面キャビネットと後面キャビネットとをネジ止めに て組み合わせて固定するテレビジョンであって、上記前面キャビネットは、内面 から立設されるとともに上壁面との間に上記消磁コイルを収容可能な断面略凹形 状を形成するネジ受け部位を有し、上記後面キャビネットは、上記ネジ受け部位 に相対向して上記凹形状に嵌め合わせ可能であるとともに、上記前面キャビネッ トと組み合せた際に、当該凹形状の底面とにより上記消磁コイルを収容する間隙 を形成可能な断面略凸形状に形成された凸形状リブを有する構成としてある。
【0006】 上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、消磁コイルが略上辺 に巻き回しされたブラウン管を前面キャビネットと後面キャビネットとをネジ止 めにて組み合わせて固定するテレビジョンを提供するに際して、前面キャビネッ トのネジ受け部位に所定の断面略凹形状を形成するとともに、後面キャビネット に凸形状リブを形成する。このネジ受け部位の凹形状は、前面キャビネットと後 面キャビネットとをその上部にてネジ止めする部分と隔離されて上壁面との間に 断面略凹形状に形成される。そして、この凹形状の内側にてブラウン管の略上辺 に巻き回される消磁コイルを収容する。
【0007】 一方、凸形状リブは、上述したネジ受け部位の凹形状に相対向してこの凹形状 に嵌め合わせ可能に配設される。そして、前面キャビネットと後面キャビネット とを組み合せた際に、凹形状の底面とにより消磁コイルを収容する間隙を形成可 能な断面略凸形状に形成される。すなわち、前面キャビネットと後面キャビネッ トとを組み合せるに際して、後面キャビネットを前面キャビネットに嵌め合わせ るとき、ネジ受け部位の凹形状に対して消磁コイルを嵌め込みつつ、凸形状リブ にて当該消磁コイルを凹形状リブの奥側に押し込む。
【0008】 このとき、組み合せ完了の状態において、ネジ受け部位の凹形状の底面と凸形 状リブと先端面とにより形成される間隙が消磁コイルを収容するため、当該消磁 コイルは、ネジ受け部位の凹形状および凸形状リブによって、無理な押し込み力 を受けることなく固定されることになる。また、上記ネジ受け部位の凹形状を前 面キャビネットと後面キャビネットとをネジ止めする部分と隔離して前面キャビ ネットの上壁面との間に形成するため、組み合せに際してネジ止め部分の干渉を 受けることがなくなり、ネジ止め部分が擦れることによって消磁コイルが損傷し てしまうことを防止することが可能となる。
【0009】 上述してきたように具体的な構造によって、ネジ受け部位の凹形状と凸形状リ ブとを適用してブラウン管の略上辺に巻き回される消磁コイルを収容するテレビ ジョンを提供することが可能となる。 一方、かかる技術的思想はその技術を適用する単体機器に限定されるものでな く、消磁コイルを収容して固定する構造としても成立し得ることは言うまでもな い。そこで、請求項2にかかる考案は、前面キャビネットと後面キャビネットと を組み立てて固定されるブラウン管の略上辺に巻き回しされた消磁コイルを固定 する消磁コイル固定構造であって、上記前面キャビネットの上部の所定位置に配 設されるとともに上記略上辺に巻き回しされた消磁コイルを収容する収容構造と 、上記後面キャビネットの上部に配設されるとともに上記収容構造と相対向し、 組み立てに際して上記消磁コイルを上記収容構造に嵌め入れる嵌入構造とを具備 する構成としてある。
【0010】 上記のように構成した請求項2にかかる考案において、前面キャビネットと後 面キャビネットとを組み立てて固定されるブラウン管の略上辺に巻き回しされた 消磁コイルを固定する消磁コイル固定構造を提供する。このとき、ブラウン管の 略上辺に巻き回しされた消磁コイルを収容するための収容構造を前面キャビネッ トの上部の所定位置に配設する。 そして、この収容構造と相対向して後面キャビネットの上部に嵌入構造を配設 する。すなわち、前面キャビネットと後面キャビネットとを組み立てるに際して 、後面キャビネットを前面キャビネットに装着するとき、嵌入構造が消磁コイル を収容構造に導く。これにより収容構造の内部に消磁コイルが装着され、収容構 造内部にて確実に安定して消磁コイルを固定することができるとともに、安定し て固定することができることから、消磁コイルによる消磁効果を安定させること ができるようになる。
【0011】 上述した収容構造および嵌入構造に適用して好適な具体的形状の一例として、 請求項3にかかる考案は、上記請求項2に記載の消磁コイル固定構造において、 上記収容構造は、断面を略凹形状に形成されるとともに、上記嵌入構造は、断面 を略凸形状に形成される構成としてある。 上記のように構成した請求項3にかかる考案においては、収容構造を断面略凹 形状に形成する。また、嵌入構造を断面略凸形状に形成する。すなわち、凹形状 の底面と凸形状の先端面とによって形成される空間に消磁コイルを収容する。こ のように凹凸形状にて収容構造および嵌入構造を形成することによって簡易な構 成とすることができる。
【0012】 上記凹凸形状に形成された収容構造および嵌入構造にて消磁コイルを収容する 場合に好適な収容構造の形状の一例として、請求項4にかかる考案は、上記請求 項に記載の消磁コイル固定構造において、上記収容構造は、上記断面凹形状の底 面に略断面円形状の消磁コイルを装着可能な湾曲形状が形成される構成としてあ る。 上記のように構成した請求項4にかかる考案においては、収容構造の断面凹形 状の底面に略断面円形状の消磁コイルを装着可能な湾曲形状を形成する。これに よって、収容時に消磁コイルを凹形状の底面に略密着させることが可能となり、 当該消磁コイルを安定して固定させることが可能となる。
【0013】 上記凹凸形状に形成された収容構造および嵌入構造にて消磁コイルを収容する 場合に好適な嵌入構造の形状の一例として、請求項5にかかる考案は、上記請求 項3に記載の消磁コイル固定構造において、上記嵌入構造は、上記凸形状の先端 面に略断面円形状の消磁コイルを装着可能な湾曲形状が形成される構成としてあ る。 上記のように構成した請求項5にかかる考案において、嵌入構造の断面凸形状 の先端面に略断面円形状の消磁コイルを装着可能な湾曲形状を形成する。これに よって、収容時に消磁コイルを凸形状の先端面に略密着させることが可能となり 、当該消磁コイルを安定して固定させることが可能となる。
【0014】 好適な収容構造の形成部位の一例として、請求項6にかかる考案は、上記請求 項2〜請求項5のいずれかに記載の消磁コイル固定構造において、上記前面キャ ビネットと後面キャビネットとは、ネジ止めされるとともに、上記収容構造は、 当該ネジ止め部分とは隔離されて形成される構成としてある。 上記のように構成した請求項6にかかる考案においては、前面キャビネットと 後面キャビネットとがネジ止めされることを前提とし、収容構造を当該ネジ止め 部分とは隔離して形成する。このように、収容構造を前面キャビネットにおいて 独立した部材、特に、ネジ部分と独立したものに形成するため、この収容構造と 嵌入構造との挟み込まれた空間に収容するに際して消磁コイルはネジ部分の部材 から干渉されることなく確実に収容されることが可能となる。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、ネジ受け部位の凹形状と凸形状リブとによりブ ラウン管の略上辺に巻き回しされた消磁コイルを挟み込んで固定するため当該消 磁コイルを確実に固定することができるとともに、ネジ部分とは独立して凹形状 リブを形成するため、ネジの消磁コイルに対する干渉を回避することが可能なテ レビジョンを提供することができる。 また、請求項2にかかる考案によれば、ブラウン管の略上辺に巻き回しされた 消磁コイルを確実に固定することが可能な消磁コイル固定構造を提供することが できる。 さらに、請求項3にかかる考案によれば、収容構造および嵌入構造を簡易な構 造で形成することができる。
【0016】 さらに、請求項4にかかる考案によれば、消磁コイルを安定して固定すること が可能になる。 さらに、請求項5にかかる考案によれば、消磁コイルをさらに安定して固定す ることが可能になる。 さらに、請求項6にかかる考案によれば、消磁コイルを前面キャビネットと後 面キャビネットとを組み立てるネジ部分から隔離させるため、収容構造に消磁コ イルを収容するに際して、ネジ部分の部材の消磁コイルに対する干渉を回避する ことが可能になる。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本考案の実施形態を説明する。 図1は本考案にかかる消磁コイル固定構造の技術概念を表現した技術概念図で ある。同図において、この消磁コイル固定構造Aは、前面キャビネットA1の上 部に配設される収容構造A11と、後面キャビネットA2の上部に配設される嵌 入構造A21とにより構成され、図示しないブラウン管の略上辺に巻き回しされ る消磁コイルA3の収容構造A11への収容および固定を実現するものである。 このとき、嵌入構造A21は、収容構造A11に相対向して配設されるととも に、当該収容構造A11の内部に嵌め入れ可能な形状に形成される。そして、例 えば、前面キャビネットA1と後面キャビネットA2の組み立て作業において、 この収容構造A11と嵌入構造A21との間に消磁コイルA3を介在させつつ、 組立作業方向A4への作業によって、上記嵌入構造A21にて消磁コイルA3を 収容構造A11に導きつつ当該収容構造A11にて収容する。
【0018】 このとき、消磁コイルA3は、収容構造A11と嵌入構造A21とにより挟持 されて固定されることになる。かかる場合、収容構造A11を前面キャビネット A1と後面キャビネットA2とを組み立てるときに利用するネジ受け部材や他の 部材と独立して形成する。これによって、消磁コイルA3は、これら他の部材か らの干渉を受けることなく確実に収容構造A11に収容し固定することを可能に している。このように、確実に消磁コイルA3を固定することができるため消磁 効果を安定させることも可能にしている。
【0019】 図2は、本考案にかかる消磁コイル固定構造を適用した一実施形態としてのテ レビジョン受像機におけるブラウン管の配置および接続状況を部分断面図により 示している。 同図において、テレビジョン受像機は、キャビネット10にてブラウン管20 を固定する構造を有しており、このキャビネット10には、ブラウン管20の蛍 光面を外部と対面可能にする略矩形状の開口11a1を備えた前面壁11aと、 前面壁11aの周縁部位から背面側へ略垂直に延設された図示しない両側壁、上 面壁11bおよび下面壁11cとから構成される前面キャビネット11が備えら れている。また、前面キャビネット11の下面壁11cには、テレビジョン受像 機の各種機能を実現するための制御回路が配置された制御基板30が組み付けら れ、前面キャビネット11の前面壁11aには、蛍光面を開口に対向させつつブ ラウン管20が背面側から固定される。
【0020】 また、図示しない両側壁、上面壁11bおよび下面壁11cの背面側端部によ り形成される開口には、開口を突き合わせつつ後面キャビネット12が組み付け られる。ここで、ブラウン管20の後端に形成されたカソード部22には、ブラ ウン管ソケット40が装着されており、このブラウン管ソケット40と制御基板 30とは、リード線50により接続されている。このため、制御基板30に配置 された制御回路にて映像信号処理が実行され、原色信号出力回路から原色信号が 出力されると、この出力された原色信号がリード線50およびブラウン管ソケッ ト40を介してブラウン管20のカソード部22に供給される。
【0021】 本実施形態においては、前面キャビネット11および後面キャビネット12の 上部所定位置に当該前面キャビネット11と後面キャビネット12とを突き合わ せて組み付けたときにブラウン管20の略上辺に巻き回しされる図示しない消磁 コイルを収容して固定可能な消磁コイル固定構造60が形成されている。ここで 、上述した消磁コイルがブラウン管20に巻き回しされた場合の概略外観を図3 の外観図に示す。
【0022】 同図において、ブラウン管20は、概略、内側に蛍光物質が塗られているとと もに、それを覆うように薄いアルミニウム膜を有するパネル部21と、同ブラウ ン管20の裏面にありカソード部22を内部に備える上述したブラウン管ソケッ ト40と、上記パネル部21の前面に備えられ上記カソード部22によって発射 された電子ビームを受けて発光することにより映像を表示する蛍光面スクリーン 21aと、上記パネル部21と上記ブラウン管ソケット40との間にありアノー ド電圧印可用の端子23を有するファネル部24とから構成されている。
【0023】 そして、パネル部21とファネル部24との接続付近であってファネル部24 の下部側には、対向して消磁コイル引掛部位25,26が配設されている。かか る構成において、環状の消磁コイル70が消磁コイル引掛部位25,26に巻き 掛けられるとともに、ブラウン管ソケット40の下部において巻き回しされ、ブ ラウン管20に粘着テープ80にて固定されている。
【0024】 このように、消磁コイル70をブラウン管20に巻き回すに際しては、ブラウ ン管20の下部側に配設されている消磁コイル引掛部位25,26に巻き掛けて いる。消磁コイル70を消磁コイル引掛部位25,26に巻き掛けることにより 、下部側においては当該消磁コイル70を固定することができる。一方、上部側 においては、消磁コイル70を引き掛けるための部材は配設していない。これは 、図2に示したとおり、ブラウン管20がキャビネット10に固定された状態に おいてその下部側には制御基板30が配置されることから大きな空間が形成され 、これにより下部側には空間に対して下方に向かって突出する消磁コイル引掛部 位25,26を配置可能となっている一方で、上部側は上述した空間が形成され ないことから、消磁コイル引掛部位25,26のような上方に向かって突出する 部材を配設することができないためである。そこで、本実施形態は、ブラウン管 20の上部側の消磁コイル70aを固定するために、上述した消磁コイル固定構 造60が形成されている。
【0025】 図4は、消磁コイル固定構造60の断面を示した断面図である。 同図において、消磁コイル固定構造60は、前面キャビネット11に形成され る消磁コイル収容構造61と、後面キャビネット12に形成される消磁コイル嵌 入構造62とから構成されている。消磁コイル収容構造61は、前面キャビネッ ト11の上面壁11bを一方の壁材とするとともに、前面キャビネット11に配 設され、当該前面キャビネット11と後面キャビネット12とをネジ90にて組 み合わせて固定するためのネジ受け部位110の上面壁11bから前面キャビネ ット11の幅方向に延設された部位を他方の壁材として、これらの壁材に立設さ れて配設された底面111とにより略凹形状に形成されている。
【0026】 一方、消磁コイル嵌入構造62は、後面キャビネット12の上面壁から組み合 わせ時に前面キャビネット11と突き合わされる部位の長さだけ下がった位置に 上記凹形状に向かって所定長さの突出部位を有する略凸形状に形成されている。 この消磁コイル収容構造61と消磁コイル嵌入構造62とは、ネジ90をネジ 受け部位110に装着してブラウン管20を固定するために前面キャビネット1 1に後面キャビネット12を組み付けた際に、上述した略凹凸形状が相互に嵌め 合い可能に形成されている。
【0027】 このとき、消磁コイル収容構造61の底面111と消磁コイル嵌入構造62の 突出部位の先端面62aとは、略凹凸形状が嵌め合いされた状態において、消磁 コイル70aを収容可能な範囲で離間するように形成されている。すなわち、消 磁コイル70aは、前面キャビネット11に対する後面キャビネット12の組み 付け時に、消磁コイル嵌入構造62の突出部位の先端面62aにより消磁コイル 収容構造61の底面111側に導入されつつ、上記離間した空間で当該消磁コイ ル収容構造61の底面111と当該消磁コイル嵌入構造62の先端面62aとに よって挟み込まれて固定される。
【0028】 ここで、図5に前面キャビネット11を後面キャビネット12の組み付け側か ら外観した外観図を示す。同図において、前面キャビネット11は、概略四隅に ネジ受け部位110が形成されており、後面キャビネット12を組み付けるとき に、このネジ受け部位110にてネジ90が装着される。そして、前面キャビネ ット11の上壁面11bにて形成される第一壁材112と、前面キャビネット1 1上部のネジ受け部位110上面壁から当該前面キャビネット11の幅方向に形 成された第二壁材113と、この第一壁材112および第二壁材113とに囲ま れた略凹形状部114とにて消磁コイル収容構造61が構成されている。
【0029】 また、図6に後面キャビネット12を前面キャビネット11の組み付けられる 側から外観した外観図を示す。同図において、後面キャビネット12は、概略四 隅にネジ受け部位12aが形成されており、このネジ受け部位12aは、前面キ ャビネット11のネジ受け部位110に相対向して配設されている。そして、当 該後面キャビネット12を前面キャビネット11に組み付けるときに、このネジ 受け部位12aの外側からネジ90を内側に向けて挿入し、前面キャビネット1 1のネジ受け部位110に装着される。これによって、前面キャビネット11と 後面キャビネット12とは内部においてブラウン管20を固定しつつ組み付けら れる。そして、後面キャビネット12の上部には上述した略凸形状部12bを有 する消磁コイル嵌入構造62が構成されている。
【0030】 このように、消磁コイル収容構造61と消磁コイル嵌入構造62とは、それぞ れ前面キャビネット11あるいは後面キャビネット12の上部にて略凸形状部1 2bと略凹形状部114とが相対向でしつつ相互凹凸形状を嵌め入れ可能に配設 されている。本実施形態においては、図5および図6に示すように消磁コイル収 容構造61および消磁コイル嵌入構造62を前面キャビネット11および後面キ ャビネット12の略幅方向の長さに形成した。
【0031】 しかし、本考案における技術思想としては、消磁コイル収容構造61および消 磁コイル嵌入構造62とによってブラウン管20の略上辺に巻き回された消磁コ イル70を動かないように固定することが可能であれば良い。従って、消磁コイ ル収容構造61および消磁コイル嵌入構造62は、前面キャビネット11および 後面キャビネット12の略幅方向の長さに形成する態様に限定されず、前面キャ ビネット11および後面キャビネット12の上部の一部分あるいは複数部分に形 成する態様で有っても良い。
【0032】 また、本実施形態においては、図4に示すように消磁コイル収容構造61の底 面111および消磁コイル嵌入構造62の先端面62aを略垂直に垂下した平面 にて形成する構成を採用しているが、むろん、このような平面に限定されるもの でなく、その形状は適宜変更可能である。従って、収容された消磁コイル70a をより安定して固定するために、略鋸歯形状に形成しても良いし、消磁コイル7 0aの外周面を上記底面111および先端面62aに略密着させて固定するよう にしても良い。
【0033】 図7は、消磁コイル70aの外周面を消磁コイル収容構造61の底面および消 磁コイル嵌入構造62の先端面に略密着させる場合における消磁コイル固定構造 60の断面を示した断面図である。同図においては、消磁コイル収容構造61の 底面100を湾曲形状に形成するとともに、消磁コイル嵌入構造62の先端面1 01を湾曲形状に形成する。従って、消磁コイル70aはこれらの湾曲形状によ って外周面が上記底面100および先端面101に略密着することになり、より 安定して消磁コイル70aを固定することを可能にする。
【0034】 このように、ブラウン管20に巻き回される消磁コイル70であって当該ブラ ウン管20の略上辺に巻き回される消磁コイル70aを固定するために、前面キ ャビネット11の上壁面11bと、前面キャビネット11の上部に配設されるネ ジ受け部位110の上壁面を前面キャビネット11の幅方向に延設した面とによ り断面略凹形状の消磁コイル収容構造61を形成し、後面キャビネット12にて この消磁コイル収容構造61と相対向する位置に上記断面略凹形状に嵌め合い可 能な断面略凸形状の消磁コイル嵌入構造62を形成することによって、後面キャ ビネット12の前面キャビネット11への組み付けに際して、他の部材と干渉す ることなく消磁コイル嵌入構造62にて消磁コイル70aを消磁コイル収容構造 61に導入しつつ消磁コイル収容構造61の底面111と消磁コイル嵌入構造6 2の先端面62aとにより当該消磁コイル70aを挟持し、安定して固定するこ とを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる消磁コイル固定構造の技術概念
を表現した技術概念図である。
【図2】本考案にかかる消磁コイル固定構造を適用した
一実施形態としてのテレビジョン受像機におけるブラウ
ン管の配置および接続状況を部分断面にて示した部分断
面図である。
【図3】消磁コイルがブラウン管に巻き回しされた場合
の概略外観を示した外観図である。
【図4】消磁コイル固定構造の断面を示した断面図であ
る。
【図5】前面キャビネットを後面キャビネットの組み付
け側から外観した外観図である。
【図6】後面キャビネットを前面キャビネットの組み付
けられる側から外観した外観図である。
【図7】消磁コイル固定構造の他の態様における断面を
示した断面図である。
【図8】従来の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
A…消磁コイル固定構造 A1…前面キャビネット A11…収容構造 A2…後面キャビネット A21…嵌入構造 A3…消磁コイル A4…組立作業方向 1…テレビジョン 2…前面キャビネット 3…後面キャビネット 4…ネジ 5…ブラウン管 6…消磁コイル 7…消磁コイルホルダー 8…ネジ取付穴 9…リブ9 10…キャビネット 11…前面キャビネット 11a…前面壁 11a1…開口 11b…上面壁 11c…下面壁 12…後面キャビネット 12a…ネジ受け部位 12b…略凸形状部 20…ブラウン管 21…パネル部 22…カソード部 23…端子 24…ファネル部 25…消磁コイル引掛部位 26…消磁コイル引掛部位 30…制御基板 40…ブラウン管ソケット 50…リード線 60…消磁コイル固定構造 61…消磁コイル収容構造 62…消磁コイル嵌入構造 62a…先端面 70…消磁コイル 70a…消磁コイル 80…粘着テープ 90…ネジ 100…底面 101…先端面 110…ネジ受け部位 111…底面 112…第一壁材 113…第二壁材 114…略凹形状部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消磁コイルが略上辺に巻き回しされたブ
    ラウン管を前面キャビネットと後面キャビネットとをネ
    ジ止めにて組み合わせて固定するテレビジョンであっ
    て、 上記前面キャビネットは、 内面から立設されるとともに上壁面との間に上記消磁コ
    イルを収容可能な断面略凹形状を形成するネジ受け部位
    を有し、 上記後面キャビネットは、 上記ネジ受け部位に相対向して上記凹形状に嵌め合わせ
    可能であるとともに、上記前面キャビネットと組み合せ
    た際に、当該凹形状の底面とにより上記消磁コイルを収
    容する間隙を形成可能な断面略凸形状に形成された凸形
    状リブを有することを特徴とするテレビジョン。
  2. 【請求項2】 前面キャビネットと後面キャビネットと
    を組み立てて固定されるブラウン管の略上辺に巻き回し
    された消磁コイルを固定する消磁コイル固定構造であっ
    て、 上記前面キャビネットの上部の所定位置に配設されると
    ともに上記略上辺に巻き回しされた消磁コイルを収容す
    る収容構造と、 上記後面キャビネットの上部に配設されるとともに上記
    収容構造と相対向し、組み立てに際して上記消磁コイル
    を上記収容構造に嵌め入れる嵌入構造とを具備すること
    を特徴とする消磁コイル固定構造。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の消磁コイル固定構
    造において、 上記収容構造は、断面を略凹形状に形成されるととも
    に、上記嵌入構造は、断面を略凸形状に形成されること
    を特徴とする消磁コイル固定構造。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載の消磁コイル固定構
    造において、 上記収容構造は、上記断面凹形状の底面に略断面円形状
    の消磁コイルを装着可能な湾曲形状が形成されることを
    特徴とする消磁コイル固定構造。
  5. 【請求項5】 上記請求項3に記載の消磁コイル固定構
    造において、 上記嵌入構造は、上記凸形状の先端面に略断面円形状の
    消磁コイルを装着可能な湾曲形状が形成されることを特
    徴とする消磁コイル固定構造。
  6. 【請求項6】 上記請求項2〜請求項5のいずれかに記
    載の消磁コイル固定構造において、 上記前面キャビネットと後面キャビネットとは、ネジ止
    めされるとともに、上記収容構造は、当該ネジ止め部分
    とは隔離されて形成されることを特徴とする消磁コイル
    固定構造。
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