JPH05211044A - カラー受像管 - Google Patents
カラー受像管Info
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- JPH05211044A JPH05211044A JP1569292A JP1569292A JPH05211044A JP H05211044 A JPH05211044 A JP H05211044A JP 1569292 A JP1569292 A JP 1569292A JP 1569292 A JP1569292 A JP 1569292A JP H05211044 A JPH05211044 A JP H05211044A
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- JP
- Japan
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- panel
- mask
- holder
- mask frame
- locking
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- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 シャドウマスクがパネル21に設けられた複数
のスタッドピン31とマスクフレーム30に取付けられてこ
のスタッドピンに係止する複数のホルダー32とによりパ
ネルの内側に着脱可能に支持され、このホルダーがマス
クフレームに固着される固着部34とスタッドピンに係止
する係止部36とこれら固着部および係止部を連結する弾
性変形部37とからなるカラー受像管において、そのホル
ダーの少なくとも1つにこのホルダーの係止部よりもマ
スクフレームに近づけてその係止部に着脱補助部38を連
設した。 【効果】 シャドウマスクを容易に着脱することができ
る。
のスタッドピン31とマスクフレーム30に取付けられてこ
のスタッドピンに係止する複数のホルダー32とによりパ
ネルの内側に着脱可能に支持され、このホルダーがマス
クフレームに固着される固着部34とスタッドピンに係止
する係止部36とこれら固着部および係止部を連結する弾
性変形部37とからなるカラー受像管において、そのホル
ダーの少なくとも1つにこのホルダーの係止部よりもマ
スクフレームに近づけてその係止部に着脱補助部38を連
設した。 【効果】 シャドウマスクを容易に着脱することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー受像管に係
り、特にシャドウマスクの支持構造を改良したカラー受
像管に関する。
り、特にシャドウマスクの支持構造を改良したカラー受
像管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラー受像管は、ガラスからなる
実質的に矩形状のパネルとこのパネルに一体に接合され
たガラスからなる漏斗状のファンネルとからなる外囲器
を有し、そのパネルの内側に、パネルの内面に形成され
た3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーンに対向して、
実質的に矩形状のシャドウマスクが配置されている。そ
してファンネルのネック内に配置された電子銃から放出
される3電子ビームを、上記シャドウマスクにより選別
して蛍光体スクリーンを走査することにより、この蛍光
体スクリーン上にカラー画像を表示する構造に形成され
ている。
実質的に矩形状のパネルとこのパネルに一体に接合され
たガラスからなる漏斗状のファンネルとからなる外囲器
を有し、そのパネルの内側に、パネルの内面に形成され
た3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーンに対向して、
実質的に矩形状のシャドウマスクが配置されている。そ
してファンネルのネック内に配置された電子銃から放出
される3電子ビームを、上記シャドウマスクにより選別
して蛍光体スクリーンを走査することにより、この蛍光
体スクリーン上にカラー画像を表示する構造に形成され
ている。
【0003】そのシャドウマスクは、図5に示すよう
に、多数の電子ビーム通過孔が所定の配列で形成された
実質的に矩形状のマスク本体1 とこのマスク本体1 の周
辺部に取付けられた断面L字形の実質的に矩形状のマス
クフレーム2 とからなり、上記パネル3 に設けられた複
数のスタッドピン4 と上記マスクフレーム2 の外側面に
取付けられて上記スタッドピン4 に係止するホルダー5
とにより、パネル3 の内側に着脱可能に支持されてい
る。図5に示したホルダー5 は、Z字状に折曲成形され
た帯板状の弾性体からなり、実質的に矩形状のマスクフ
レーム2 の各辺の中間部の外側面に取付けられている。
に、多数の電子ビーム通過孔が所定の配列で形成された
実質的に矩形状のマスク本体1 とこのマスク本体1 の周
辺部に取付けられた断面L字形の実質的に矩形状のマス
クフレーム2 とからなり、上記パネル3 に設けられた複
数のスタッドピン4 と上記マスクフレーム2 の外側面に
取付けられて上記スタッドピン4 に係止するホルダー5
とにより、パネル3 の内側に着脱可能に支持されてい
る。図5に示したホルダー5 は、Z字状に折曲成形され
た帯板状の弾性体からなり、実質的に矩形状のマスクフ
レーム2 の各辺の中間部の外側面に取付けられている。
【0004】しかし最近このシャドウマスクを支持する
ホルダー5 には、図6および図7に示すように、マスク
フレーム2 に固着される固着部7 とこの固着部7 に正対
してスタッドピン4 に係止する係止部8 とこれら固着部
7 および係止部8 を連結する弾性変形部9 とからなるほ
ぼV字形とし、このほぼV字形ホルダー5 をマスクフレ
ーム2 の四隅部の外側面に取付けたものがある。このほ
ぼV字形ホルダー5 は、固着部7 と弾性変形部9 との連
結部10が蛍光体スクリーン11側になるように取付けられ
る。
ホルダー5 には、図6および図7に示すように、マスク
フレーム2 に固着される固着部7 とこの固着部7 に正対
してスタッドピン4 に係止する係止部8 とこれら固着部
7 および係止部8 を連結する弾性変形部9 とからなるほ
ぼV字形とし、このほぼV字形ホルダー5 をマスクフレ
ーム2 の四隅部の外側面に取付けたものがある。このほ
ぼV字形ホルダー5 は、固着部7 と弾性変形部9 との連
結部10が蛍光体スクリーン11側になるように取付けられ
る。
【0005】本来これら帯板状あるいはほぼV字形のホ
ルダー5 は、パネル3 の内面に形成された蛍光体スクリ
ーンに対してシャドウマスク12を所定の間隔に保つため
のものであるが、そのほかに、ピュリィティドリフトの
補正作用を備える。特開昭62−50199号公報に
は、このピュリィティドリフトの補正作用をより良好に
おこなうものとして、図8に示すように、マスクフレー
ム2 に固着される固着部7 と弾性変形部9 とを蛍光体ス
クリーン11側で連結し、係止部8 と弾性変形部9とをパ
ネル3 の開口側で連結して、N字形としたものが示され
ている。
ルダー5 は、パネル3 の内面に形成された蛍光体スクリ
ーンに対してシャドウマスク12を所定の間隔に保つため
のものであるが、そのほかに、ピュリィティドリフトの
補正作用を備える。特開昭62−50199号公報に
は、このピュリィティドリフトの補正作用をより良好に
おこなうものとして、図8に示すように、マスクフレー
ム2 に固着される固着部7 と弾性変形部9 とを蛍光体ス
クリーン11側で連結し、係止部8 と弾性変形部9とをパ
ネル3 の開口側で連結して、N字形としたものが示され
ている。
【0006】しかしこのN字形ホルダー5 については、
つぎの問題がある。
つぎの問題がある。
【0007】一般にカラー受像管は、その製造工程、特
に蛍光体スクリーンの形成工程において、パネルに対し
てシャドウマスクを複数回着脱する必要がある。このシ
ャドウマスクの着脱は、たとえばほぼV字形ホルダー5
については、図7に示したように、係止部8 のパネル3
の開口側の端部に矢印で示したマスクフレーム2 に向か
う方向の力Fを加えて、破線で示したように弾性変形部
9 を撓め、スタッドピン4 に対する係止部8 の係止を解
除することによりおこなわれる。つまり、ほぼV字形ホ
ルダー5 については、係止部8 のパネル3 の開口側の端
部に矢印方向の力Fを加えて弾性変形部9 を撓めると、
この弾性変形部9 の変形に付随して、係止部8 のスタッ
ドピン4 に対する係止が解除される。パネル3 にシャド
ウマスクを装着する場合も、同様の力を加えて弾性変形
部9 を撓めるこによりおこなうことができる。
に蛍光体スクリーンの形成工程において、パネルに対し
てシャドウマスクを複数回着脱する必要がある。このシ
ャドウマスクの着脱は、たとえばほぼV字形ホルダー5
については、図7に示したように、係止部8 のパネル3
の開口側の端部に矢印で示したマスクフレーム2 に向か
う方向の力Fを加えて、破線で示したように弾性変形部
9 を撓め、スタッドピン4 に対する係止部8 の係止を解
除することによりおこなわれる。つまり、ほぼV字形ホ
ルダー5 については、係止部8 のパネル3 の開口側の端
部に矢印方向の力Fを加えて弾性変形部9 を撓めると、
この弾性変形部9 の変形に付随して、係止部8 のスタッ
ドピン4 に対する係止が解除される。パネル3 にシャド
ウマスクを装着する場合も、同様の力を加えて弾性変形
部9 を撓めるこによりおこなうことができる。
【0008】しかしN字形のホルダー5 については、図
8に示したように、同様に係止部8のパネル3 の開口側
の端部に矢印で示したマスクフレーム2 に向かう方向の
力Fを加えると、破線で示したように弾性変形部9 が変
形し、この係止部8 の蛍光体スクリーン11側の端部は、
パネル3 の内側面に近づく方向に移動し、スタッドピン
4 との係止を解除することが困難である。パネル3 にシ
ャドウマスクを装着する場合も、係止部8 に同様の力を
加えても、係止部8 の蛍光体スクリーン11側の端部は、
パネル3 の内側面に近づく方向に移動するため、シャド
ウマスク12を装着することは困難である。
8に示したように、同様に係止部8のパネル3 の開口側
の端部に矢印で示したマスクフレーム2 に向かう方向の
力Fを加えると、破線で示したように弾性変形部9 が変
形し、この係止部8 の蛍光体スクリーン11側の端部は、
パネル3 の内側面に近づく方向に移動し、スタッドピン
4 との係止を解除することが困難である。パネル3 にシ
ャドウマスクを装着する場合も、係止部8 に同様の力を
加えても、係止部8 の蛍光体スクリーン11側の端部は、
パネル3 の内側面に近づく方向に移動するため、シャド
ウマスク12を装着することは困難である。
【0009】そのため、このN字形のホルダー5 につい
ては、図9に示すように、係止部8にパネル3 の内側面
側に突出した補助突起14を設け、この補助突起14を利用
してシャドウマスクの着脱をおこなうようにしたものが
特願平3 −118969号明細書に示されている。この補助突
起14を利用してシャドウマスク12を着脱する方法は、パ
ネル3 の開口側から補助突起14の位置まで、パネル3 の
内側面と係止部8 との間隙に作業者の指を入れるかまた
はロボットなどに取付けられた着脱治具15を挿入し、補
助突起14に矢印で示したマスクフレーム2 に向かう方向
の力Fを加えて、破線で示すように弾性変形部9 を撓め
ることによりおこなわれる。
ては、図9に示すように、係止部8にパネル3 の内側面
側に突出した補助突起14を設け、この補助突起14を利用
してシャドウマスクの着脱をおこなうようにしたものが
特願平3 −118969号明細書に示されている。この補助突
起14を利用してシャドウマスク12を着脱する方法は、パ
ネル3 の開口側から補助突起14の位置まで、パネル3 の
内側面と係止部8 との間隙に作業者の指を入れるかまた
はロボットなどに取付けられた着脱治具15を挿入し、補
助突起14に矢印で示したマスクフレーム2 に向かう方向
の力Fを加えて、破線で示すように弾性変形部9 を撓め
ることによりおこなわれる。
【0010】しかし一般にパネル3 の内側面と係止部8
との間隙は狭く、かつパネル3 の側壁は、強度(防爆特
性)およびパネル3 の成形上、蛍光体スクリーン11側ほ
ど肉厚が厚くかつ内側面が内側に傾斜し、その間隙が蛍
光体スクリーン11に近づくほど狭くなっている。しかも
補助突起14がパネル3 の内側面に向かってその狭い間隙
に突出しているため、補助突起14まで指や着脱治具15を
挿入することは容易でない。また着脱治具15を挿入して
も、その狭い間隙にさらに補助突起14がパネル3 の内側
面に向かって突出しているため、着脱治具15がパネル3
の内側面に接触しやすく、ガラスからなるパネル3 の内
側面を傷付け、爆縮の原因になりやすい。
との間隙は狭く、かつパネル3 の側壁は、強度(防爆特
性)およびパネル3 の成形上、蛍光体スクリーン11側ほ
ど肉厚が厚くかつ内側面が内側に傾斜し、その間隙が蛍
光体スクリーン11に近づくほど狭くなっている。しかも
補助突起14がパネル3 の内側面に向かってその狭い間隙
に突出しているため、補助突起14まで指や着脱治具15を
挿入することは容易でない。また着脱治具15を挿入して
も、その狭い間隙にさらに補助突起14がパネル3 の内側
面に向かって突出しているため、着脱治具15がパネル3
の内側面に接触しやすく、ガラスからなるパネル3 の内
側面を傷付け、爆縮の原因になりやすい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、カラー
受像管のシャドウマスクは、パネルに設けられた複数の
スタッドピンと多数の電子ビーム通過孔が所定の配列で
形成されたマスク本体の周辺部に取付けられたマスクフ
レームに取付けられて上記スタッドピンに係止するホル
ダーとにより、パネルの内側に支持されている。そのホ
ルダーとして、特に断面L字形のマスクフレームの外側
面に固着される固着部とこの固着部と正対してスタッド
ピンに係止する係止部とこれら固着部および係止部を連
結する弾性連結部とからなり、その固着部と弾性連結部
とを蛍光体スクリーン側で連結し、係止部と弾性連結部
とをパネルの開口側で連結したN字形ホルダーがある。
受像管のシャドウマスクは、パネルに設けられた複数の
スタッドピンと多数の電子ビーム通過孔が所定の配列で
形成されたマスク本体の周辺部に取付けられたマスクフ
レームに取付けられて上記スタッドピンに係止するホル
ダーとにより、パネルの内側に支持されている。そのホ
ルダーとして、特に断面L字形のマスクフレームの外側
面に固着される固着部とこの固着部と正対してスタッド
ピンに係止する係止部とこれら固着部および係止部を連
結する弾性連結部とからなり、その固着部と弾性連結部
とを蛍光体スクリーン側で連結し、係止部と弾性連結部
とをパネルの開口側で連結したN字形ホルダーがある。
【0012】しかしこのN字形ホルダーについては、固
着部とこの固着部と正対してスタッドピンに係止する係
止部とこれら固着部および係止部を連結する弾性連結部
とからなるV字形のホルダーと同様のマスクフレームに
向かう方向の力を加えても、係止部の蛍光体スクリーン
側の端部がパネルの内側面に近づく方向に移動するた
め、パネルに対してシャドウマスクを着脱することが困
難である。そのため、このN字形ホルダーの係止部に、
パネルの内側面側に突出した補助突起部を設け、パネル
の開口側から補助突起部の位置まで、パネルの内側面と
係止部との間隙に着脱治具などを挿入して、補助突起部
にマスクフレームに向かう方向の力を加えることによ
り、スタッドピンに対してホルダーを着脱するようにし
たものがある。
着部とこの固着部と正対してスタッドピンに係止する係
止部とこれら固着部および係止部を連結する弾性連結部
とからなるV字形のホルダーと同様のマスクフレームに
向かう方向の力を加えても、係止部の蛍光体スクリーン
側の端部がパネルの内側面に近づく方向に移動するた
め、パネルに対してシャドウマスクを着脱することが困
難である。そのため、このN字形ホルダーの係止部に、
パネルの内側面側に突出した補助突起部を設け、パネル
の開口側から補助突起部の位置まで、パネルの内側面と
係止部との間隙に着脱治具などを挿入して、補助突起部
にマスクフレームに向かう方向の力を加えることによ
り、スタッドピンに対してホルダーを着脱するようにし
たものがある。
【0013】しかしこのようにN字形ホルダーの係止部
に補助突起部を設けても、一般にパネルの内側面と係止
部との間隙は狭く、かつその間隙が蛍光体スクリーンに
近づくほど狭くなっており、しかも補助突起がパネルの
内側面に向かってその狭い間隙に突出しているため、補
助突起まで着脱治具などを挿入することが容易でなく、
また着脱治具を挿入しても、パネルの内側面に接触しや
すく、ガラスからなるパネルの内側面を傷付け、爆縮の
原因となりやすいという問題がある。
に補助突起部を設けても、一般にパネルの内側面と係止
部との間隙は狭く、かつその間隙が蛍光体スクリーンに
近づくほど狭くなっており、しかも補助突起がパネルの
内側面に向かってその狭い間隙に突出しているため、補
助突起まで着脱治具などを挿入することが容易でなく、
また着脱治具を挿入しても、パネルの内側面に接触しや
すく、ガラスからなるパネルの内側面を傷付け、爆縮の
原因となりやすいという問題がある。
【0014】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、シャドウマスクがパネルに設けら
れたスタッドピンとマスクフレームに取付けられて上記
スタッドピンに係止するホルダーとにより、パネルの内
側に着脱可能に支持されてなるカラー受像管において、
そのシャドウマスクの着脱を容易にすることを目的とす
る。
なされたものであり、シャドウマスクがパネルに設けら
れたスタッドピンとマスクフレームに取付けられて上記
スタッドピンに係止するホルダーとにより、パネルの内
側に着脱可能に支持されてなるカラー受像管において、
そのシャドウマスクの着脱を容易にすることを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】周辺部に側壁部が設けら
れた実質的に矩形状のパネルの内面に形成された蛍光体
スクリーンに対向して多数の電子ビーム通過孔の形成さ
れたマスク本体とこのマスク本体の周辺部に取付けられ
たマスクフレームとからなる実質的に矩形状のシャドウ
マスクが配置され、このシャドウマスクがパネルに設け
られた複数のスタッドピンとマスクフレームに取付けら
れてこのスタッドピンに係止する複数のホルダーとによ
りパネルの内側に着脱可能に支持され、このホルダーが
マスクフレームに固着される固着部とスタッドピンに係
止する係止部とこれら固着部および係止部を連結する弾
性変形部とからなるカラー受像管において、そのホルダ
ーの少なくとも1つにこのホルダーの係止部よりもマス
クフレームに近づけてその係止部に着脱補助部を連設し
た。
れた実質的に矩形状のパネルの内面に形成された蛍光体
スクリーンに対向して多数の電子ビーム通過孔の形成さ
れたマスク本体とこのマスク本体の周辺部に取付けられ
たマスクフレームとからなる実質的に矩形状のシャドウ
マスクが配置され、このシャドウマスクがパネルに設け
られた複数のスタッドピンとマスクフレームに取付けら
れてこのスタッドピンに係止する複数のホルダーとによ
りパネルの内側に着脱可能に支持され、このホルダーが
マスクフレームに固着される固着部とスタッドピンに係
止する係止部とこれら固着部および係止部を連結する弾
性変形部とからなるカラー受像管において、そのホルダ
ーの少なくとも1つにこのホルダーの係止部よりもマス
クフレームに近づけてその係止部に着脱補助部を連設し
た。
【0016】
【作用】上記のように、ホルダーの係止部よりもマスク
フレームに近づけてその係止部に着脱補助部を連設する
と、係止部とパネルの内側面との間隔よりも着脱補助部
とパネルの内側面との間隔が広くなり、この着脱補助部
とパネルの内側面との間隙に着脱治具などを挿入しやす
くなる。しかもこの着脱補助部は、係止部に連設されて
いるので、この着脱補助部に係止部をマスクフレームに
近づける力を加えることにより、容易にパネルを傷付け
ることなくシャドウマスクを着脱することができるよう
になる。
フレームに近づけてその係止部に着脱補助部を連設する
と、係止部とパネルの内側面との間隔よりも着脱補助部
とパネルの内側面との間隔が広くなり、この着脱補助部
とパネルの内側面との間隙に着脱治具などを挿入しやす
くなる。しかもこの着脱補助部は、係止部に連設されて
いるので、この着脱補助部に係止部をマスクフレームに
近づける力を加えることにより、容易にパネルを傷付け
ることなくシャドウマスクを着脱することができるよう
になる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0018】図1にその一実施例であるカラー受像管を
示す。このカラー受像管は、周辺部に側壁部20が設けら
れた実質的に矩形状のパネル21とこのパネル21に一体に
接合された漏斗状のファンネル22とからなる外囲器を有
し、そのパネル21の内面に、青、緑、赤に発光する3色
蛍光体層からなる蛍光体スクリーン23が形成され、この
蛍光体スクリーン23に対向して、その内側にほぼ矩形状
のシャドウマスク24が配置されている。またファンネル
22のネック25内に、3電子ビーム26B ,26G ,26R を放
出する電子銃27が配置されている。そして、この電子銃
27から放出される3電子ビーム26B ,26G ,26R をファ
ンネル22の外側に装着された偏向ヨーク(図示しない)
により偏向し、かつシャドウマスク24により選別して、
蛍光体スクリーン23を水平、垂直走査することにより、
カラー画像を表示する構造に形成されている。
示す。このカラー受像管は、周辺部に側壁部20が設けら
れた実質的に矩形状のパネル21とこのパネル21に一体に
接合された漏斗状のファンネル22とからなる外囲器を有
し、そのパネル21の内面に、青、緑、赤に発光する3色
蛍光体層からなる蛍光体スクリーン23が形成され、この
蛍光体スクリーン23に対向して、その内側にほぼ矩形状
のシャドウマスク24が配置されている。またファンネル
22のネック25内に、3電子ビーム26B ,26G ,26R を放
出する電子銃27が配置されている。そして、この電子銃
27から放出される3電子ビーム26B ,26G ,26R をファ
ンネル22の外側に装着された偏向ヨーク(図示しない)
により偏向し、かつシャドウマスク24により選別して、
蛍光体スクリーン23を水平、垂直走査することにより、
カラー画像を表示する構造に形成されている。
【0019】上記シャドウマスク24は、多数の電子ビー
ム通過孔が所定の配列で形成された実質的に矩形状のマ
スク本体29と、このマスク本体29の周辺部に取付けられ
た断面L字形の実質的に矩形状のマスクフレーム30とか
らなり、上記パネル21の内側面の四隅部に設けられた4
個のスタッドピン31と、上記マスクフレーム30の外側面
の四隅部に取付けられて、上記スタッドピン31に係止す
る4個のホルダー32とにより、着脱可能に支持されてい
る。
ム通過孔が所定の配列で形成された実質的に矩形状のマ
スク本体29と、このマスク本体29の周辺部に取付けられ
た断面L字形の実質的に矩形状のマスクフレーム30とか
らなり、上記パネル21の内側面の四隅部に設けられた4
個のスタッドピン31と、上記マスクフレーム30の外側面
の四隅部に取付けられて、上記スタッドピン31に係止す
る4個のホルダー32とにより、着脱可能に支持されてい
る。
【0020】その各ホルダー32は、図2に示すように、
マスクフレームの外側面に固着される固着部34と、スタ
ッドピンに嵌合係止する嵌合係止孔35が設けられ、上記
固着部34と正対してスタッドピンに係止する係止部36
と、上記固着部34の蛍光体スクリーン側端部および上記
係止部36のパネルの開口側端部に連結された弾性変形部
37とからなるN字形に形成されている。しかもその4個
のホルダー32のうち、少なくとも1個には、図3および
図4に示すように、係止部36の蛍光体スクリーン23側端
部の両側部からマスクフレーム30に近づくように突出し
た着脱補助部38が連設されている。
マスクフレームの外側面に固着される固着部34と、スタ
ッドピンに嵌合係止する嵌合係止孔35が設けられ、上記
固着部34と正対してスタッドピンに係止する係止部36
と、上記固着部34の蛍光体スクリーン側端部および上記
係止部36のパネルの開口側端部に連結された弾性変形部
37とからなるN字形に形成されている。しかもその4個
のホルダー32のうち、少なくとも1個には、図3および
図4に示すように、係止部36の蛍光体スクリーン23側端
部の両側部からマスクフレーム30に近づくように突出し
た着脱補助部38が連設されている。
【0021】このようにシャドウマスク24を支持する複
数のN字形のホルダー32の少なくとも1つに、その係止
部36の蛍光体スクリーン23側端部の両側部からマスクフ
レーム30に近づくように突出した着脱補助部38を設ける
と、パネル21の内側面と着脱補助部38との間隔を、パネ
ル21の内側面と係止部36との間隔にくらべて大きくでき
るので、直接指またはロボットなどに取付けられた着脱
治具などをパネルの開口側から挿入して、図3(b)に
示したように、着脱補助部38に矢印で示したマスクフレ
ーム30に向かう方向の力Fを容易に加えることができ
る。このように着脱補助部38にマスクフレーム30に向か
う方向の力Fを加えると、着脱補助部38およびこの着脱
補助部38に一体に連設されている係止部36を介して弾性
変形部37を撓め、着脱補助部38およびこの着脱補助部38
に連設された係止部36を破線で示したように移動させ
て、スタッドピン31に対する係止部36の係止を容易に解
除することができる。また同様の方法により弾性変形部
37を撓めることにより、係止部36をスタッドピン31に容
易に係止することができる。しかも着脱補助部38は、係
止部36にくらべてパネル21の内側面から離れた位置にあ
るため、着脱治具などのパネル21の内側面との接触も容
易に避けることができる。したがって従来その接触によ
り生じた傷を防止することができる。さらに弾性変形部
37に無理な力を加えないでも、スタッドピン31に対する
係止部36の係止およびその解除をおこなうことができる
ため、弾性変形部37のへたりを防止することができ、安
定したシャドウマスクの支持が得られる。
数のN字形のホルダー32の少なくとも1つに、その係止
部36の蛍光体スクリーン23側端部の両側部からマスクフ
レーム30に近づくように突出した着脱補助部38を設ける
と、パネル21の内側面と着脱補助部38との間隔を、パネ
ル21の内側面と係止部36との間隔にくらべて大きくでき
るので、直接指またはロボットなどに取付けられた着脱
治具などをパネルの開口側から挿入して、図3(b)に
示したように、着脱補助部38に矢印で示したマスクフレ
ーム30に向かう方向の力Fを容易に加えることができ
る。このように着脱補助部38にマスクフレーム30に向か
う方向の力Fを加えると、着脱補助部38およびこの着脱
補助部38に一体に連設されている係止部36を介して弾性
変形部37を撓め、着脱補助部38およびこの着脱補助部38
に連設された係止部36を破線で示したように移動させ
て、スタッドピン31に対する係止部36の係止を容易に解
除することができる。また同様の方法により弾性変形部
37を撓めることにより、係止部36をスタッドピン31に容
易に係止することができる。しかも着脱補助部38は、係
止部36にくらべてパネル21の内側面から離れた位置にあ
るため、着脱治具などのパネル21の内側面との接触も容
易に避けることができる。したがって従来その接触によ
り生じた傷を防止することができる。さらに弾性変形部
37に無理な力を加えないでも、スタッドピン31に対する
係止部36の係止およびその解除をおこなうことができる
ため、弾性変形部37のへたりを防止することができ、安
定したシャドウマスクの支持が得られる。
【0022】なお、上記実施例では、N字形のホルダー
の係止部の両側部に着脱補助部を連設したが、図4に示
すように、この着脱補助部38は、N字形のホルダー32の
係止部36の一側部に設けるだけでも、同様の効果をもつ
ものとなる。また上記実施例では、着脱補助部を係止部
の両側部から鍵形に延出した形状としたが、この着脱補
助部の形状は、たとえば図4に示したすように円弧状に
突出するなど、他の形状でもよい。
の係止部の両側部に着脱補助部を連設したが、図4に示
すように、この着脱補助部38は、N字形のホルダー32の
係止部36の一側部に設けるだけでも、同様の効果をもつ
ものとなる。また上記実施例では、着脱補助部を係止部
の両側部から鍵形に延出した形状としたが、この着脱補
助部の形状は、たとえば図4に示したすように円弧状に
突出するなど、他の形状でもよい。
【0023】なおまた、上記実施例では、N字形のホル
ダーの係止部に着脱補助部を連設する場合について説明
したが、この発明は、V字形のホルダーなどの他の形状
のホルダーにも適用できる。
ダーの係止部に着脱補助部を連設する場合について説明
したが、この発明は、V字形のホルダーなどの他の形状
のホルダーにも適用できる。
【0024】
【発明の効果】パネルに設けられたスタッドピンに係止
してシャドウマスクを支持するホルダーの係止部よりも
マスクフレームに近づけて、その係止部に着脱補助部を
連設すると、係止部とパネルの内側面との間隔よりも、
着脱補助部とパネルの内側面との間隔が広くなる。した
がってこの着脱補助部とパネルの内側面との間隙に着脱
治具などを挿入することができ、この着脱補助部に係止
部をマスクフレームに近づける力を加えることにより、
容易にシャドウマスクを着脱することができる。しかも
着脱補助部は、係止部にくらべてパネルの内側面から離
れた位置にあるため、着脱治具などのパネルの内側面と
の接触も避けることができ、従来その接触により生じた
傷を防止することができる。さらに弾性変形部に無理な
力を加えないでも、スタッドピンに対する係止部の係止
およびその解除をおこなうことができるため、弾性変形
部のへたりを防止することができるなどの効果が得ら
れ、特性の良好なカラー受像管とすることができる。
してシャドウマスクを支持するホルダーの係止部よりも
マスクフレームに近づけて、その係止部に着脱補助部を
連設すると、係止部とパネルの内側面との間隔よりも、
着脱補助部とパネルの内側面との間隔が広くなる。した
がってこの着脱補助部とパネルの内側面との間隙に着脱
治具などを挿入することができ、この着脱補助部に係止
部をマスクフレームに近づける力を加えることにより、
容易にシャドウマスクを着脱することができる。しかも
着脱補助部は、係止部にくらべてパネルの内側面から離
れた位置にあるため、着脱治具などのパネルの内側面と
の接触も避けることができ、従来その接触により生じた
傷を防止することができる。さらに弾性変形部に無理な
力を加えないでも、スタッドピンに対する係止部の係止
およびその解除をおこなうことができるため、弾性変形
部のへたりを防止することができるなどの効果が得ら
れ、特性の良好なカラー受像管とすることができる。
【図1】この発明の一実施例であるカラー受像管の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図2】そのシャドウマスクを支持するホルダーの構造
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図3】図3(a)はそのホルダーとパネルに設けられ
たスタッドピンとによるシャドウマスクの支持構造を示
す平面図、図3(b)はその正面図である。
たスタッドピンとによるシャドウマスクの支持構造を示
す平面図、図3(b)はその正面図である。
【図4】ホルダーの異なる構造を示す斜視図である。
【図5】従来の帯板状のホルダーによるシャドウマスク
の支持構造を示す平面図である。
の支持構造を示す平面図である。
【図6】従来のV字形ホルダーによるシャドウマスクの
支持構造を示す平面図である。
支持構造を示す平面図である。
【図7】そのV字形ホルダーによるシャドウマスクの支
持構造を示す正面図である。
持構造を示す正面図である。
【図8】従来のN字形ホルダーによるシャドウマスクの
支持構造を示す平面図である。
支持構造を示す平面図である。
【図9】そのN字形ホルダーにより支持したシャドウマ
スクを着脱する場合の問題点を説明するための図であ
る。
スクを着脱する場合の問題点を説明するための図であ
る。
20…側壁部 21…パネル 23…蛍光体スクリーン 24…シャドウマスク 27…電子銃 29…マスク本体 30…マスクフレーム 31…スタッドピン 32…ホルダー 34…固着部 35…嵌合係止孔 36…係止部 37…弾性変形部 38…着脱補助部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 雅及 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番2号 株式 会社東芝深谷電子工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 周辺部に側壁部が設けられた実質的に矩
形状のパネルの内面に形成された蛍光体スクリーンに対
向して多数の電子ビーム通過孔の形成されたマスク本体
とこのマスク本体の周辺部に取付けられたマスクフレー
ムとからなる実質的に矩形状のシャドウマスクが配置さ
れ、このシャドウマスクが上記パネルに設けられた複数
のスタッドピンと上記マスクフレームに取付けらて上記
スタッドピンに係止する複数のホルダーとにより上記パ
ネルの内側に着脱可能に支持され、このホルダーが上記
マスクフレームに固着される固着部と上記スタッドピン
を係止する係止部とこれら固着部および係止部を連結す
る弾性変形部とからなるカラー受像管において、 上記ホルダーの少なくとも1つにこのホルダーの係止部
よりも上記マスクフレームに近づけて上記係止部に着脱
補助部が連設されていることを特徴とするカラー受像
管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1569292A JPH05211044A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | カラー受像管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1569292A JPH05211044A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | カラー受像管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05211044A true JPH05211044A (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=11895820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1569292A Pending JPH05211044A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | カラー受像管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05211044A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100286759B1 (ko) * | 1996-01-23 | 2001-05-02 | 후쿠나가 다카시 | 패널핀 걸어맞춤용 탄성편 눌러붙임기구 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP1569292A patent/JPH05211044A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100286759B1 (ko) * | 1996-01-23 | 2001-05-02 | 후쿠나가 다카시 | 패널핀 걸어맞춤용 탄성편 눌러붙임기구 |
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