JPH01176636A - カラー受像管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、シャドウマスク形のカラー受像管に関する。

（従来の技術） 一般に、シャドウマスク形のカラー受像管は、受像管の
フェース部内面に形成された各色の発光領域を持つ蛍光
スクリーンと、多数の透孔を有し、曲面状の有孔面を有
するシャドウマスクと、このシャドウマスクを固定する
マスクフレームと、−端がマスクフレームに固定され、
他端がパネルピンに着脱自在に係止された弾性金属より
なるフレームホルダと、複数の電子ビームを発生する電
子銃とを備え、電子ビームをシャドウマスクの有孔面の
透孔を通過させて蛍光スクリーンの所定の発光領域上に
射突するようにしてカラー画像を表示するものである。

このようなカラー受像管では、その構造上電子ビームの
１７３以上がシャドウマスクに衝突してシャドウマスク
構体を加熱する。この結果、シャドウマスフが熱膨張し
、電子ビームの発光領域へのランディング位置がほぼ放
射方向へずれて色純度を劣化させることがある。そこで
、このようなシャドウマスクのドーミング現象によるミ
スランディングを抑制するための種々の対策がなされて
いる。

また、長時間カラー受像管を動作させた場合、以下に示
すようにしてピユリティードリフトが生じ、色純度を劣
化させることがある。

すなわち、第５図に示すように、シャドウマスク１およ
びマスクフレーム２とからなるシャドウマスク橋体で発
生した熱が、フレームホルダ３に伝達し、フレームホル
ダ３が熱膨張する。この時フレームホルダ３の一方の端
部は、パネル４内に設けられたパネルピン５によって固
定されているため、フレームホルダ３が図示矢印六方向
に伸び、シャドウマスク構体を管軸に垂直な平面内で管
軸を中心として図示矢印Ｂ方向に回転させる。このため
、電子ビームの蛍光スクリーン６へのランディング位置
が回転方向へずれてピユリティードリフトが生じる。

そこで、従来からこのようなピユリティードリフトを抑
制するための種々の提案がなされている。

たとえば、特開昭５５−５３８５２号公報には、マスク
フレームとほぼ同等の熱膨張係数を有するフレームホル
ダをマスクフレームの一長辺でバイメタルホルダと対向
させる方法が開示されている。

しかしながら、この方法ではマスクフレームの一長辺上
のフレームホルダの熱１！！服によるシャドウマスク構
体の移動は、ある程度抑制されるが、他の辺に固定され
たフレームホルダの熱膨張によるシャドウマスク橋体の
移動の抑制は不十分である。また、マスクフレームの一
長辺上に固定されるバイメタルホルダは、その構造から
蛍光面形成工程終了後にマスクフレームに固定しなけれ
ばならず、その固定時に受ける力によるシャドウマスク
構体の′ずれも無視できないという工程上の問題もある
。

また他の例では、フレームホルダ自体を低熱膨脹係数を
有する金属により構成するという提案もなされているが
、その材質の特性により、蛍光面形成前後の数回の熱工
程により、フレームホルダの弾性が低下し、蛍光面に対
するマスクフレーム構体の位置再現性が劣化し、色純度
が低下するという問題もある。

（発明が解決しようとする課題） 上述のように、従来のカラー受像管に・おいては、長時
間動作させた場合に生じるマスクホルダの熱膨張による
ピユリティードリフトを充分抑制することが困難であり
、このため、長時間動作させた場合、色ずれや色むらが
生じて色純度が悪化するという問題がある。

本発明は、かかる従来の事情に対処してなされたもので
、長時間カラー受像管を動作させた場合に生じるマスク
ホルダの熱膨張によるピユリティードリフトを、従来に
較べて大幅に緩和することができ、画面全体に亘り色ず
れや色むらのない色純度の良好な画像を表示することの
できるカラー受像管を提供しようとするものである。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） すなわち本発明は、シャドウマスクとマスクフレームと
からなるシャドウマスク橋体と、一端が前記シャドウマ
スク構体に固定され他端がパネルピンに着脱自在に係止
された複数個のフレームホルダとを備えたカラー受ｍ−
において、前記フレームホルダは、一端が前記シャドウ
マスク構体に固定され他端がパネルピン近傍に延在する
弾性金属よりなる板状のホルダ本体と、前記パネルピン
に嵌合される係止孔を有し前記ホルダ本体より高い熱膨
張係数を有するパネルピン係止部とからなり、かつ、こ
れらのホルダ本体とパネルピン係止部とは、該ホルダ本
体と前記シャドウマスク構体との固定部側か□ら見て前
記パネルピンより遠い側で固着されていることを特徴と
する。

（作　用） 上記構成の本発明のカラー受像管では、フレームホルダ
が熱１１１服を起こす時、ホルダ本体が熱膨張により伸
びた分を相殺するようにバ□ネルビン係止部が熱膨張に
より伸び、シャドウマスクと蛍光スクリーンとの間に相
対的な位置ずれを生じさないように作用する。

したがって、ホルダ本体およびパネルピン係止部の熱膨
張係数と互いの固定位置を最適に選ぶことにより、長時
間カラー受像管を動作させた場合に生じるマスクホルダ
の熱膨脹によるピユリティードリフトを、従来に較べて
大幅に緩和することができ、画面全体に渡り色ずれや色
むらのない色純度の良好な両会を表示することができる
。

（実施例） 以下、本発明のカラー受像管の詳細を、図面を参照して
一実施例について説明する。

第１図および第２図に示すように、この実施例のカラー
受像管は、前面部の外形が実質的に矩形状のパネル１１
と漏斗状のファンネル１２およびネック１３から真空外
囲器が構成されている。そして、パネル１１の内面には
、赤、緑、および青色にそれぞれ発光する蛍光体層から
なる蛍光スクリーン１４が被着形成されており、ネック
１３にはパネル１１の水平軸に沿って一列に配列され、
赤、緑、および青に対応する；３本の電子ビーム１５を
射出する、いわゆるインライン型電子銃１６が配設され
ている。

また、蛍光スクリーン１４に近接対向する使方には、多
数の透孔が配列された曲面状の有孔面を有するシャドウ
マスク１７がマスクフレーム１８によって支持固定され
ている。ざらに、マスクフレーム１８は複数のフレーム
ホルダ１９を介してパネル１１の直立端部内壁に埋め込
まれたパネルピン２０で係止されることにより、パネル
１１内に支持されている。

そして、３本のインライン配列の電子ビーム１５は、フ
ァンネル１２の外部の偏向装置２１によって偏向され、
矩形状のパネル１１に対応する矩形の範囲を走査し、か
つシャドウマスク１７の透孔を通ることにより選択され
て、蛍光スクリーン１４の所定の位置にランディングし
、カラー映像を表示させる。

また、この実施例のカラー受像管では、上記フレームホ
ルダ１９は、次のように構成されている。

すなわち、第３図および第４図にも示すように、フレー
ムホルダ１９は、弾性金属からなりパネルピン２０より
大径の透孔３０を有する板状のホルダ本体３１と、パネ
ルピン２０に嵌合される係止孔３２を有しホルダ本体３
１より高い熱膨張係数を有する金属からなる板状のパネ
ルピン係止部３３とから構成されている。そして、ホル
ダ本体３１の一方の端部がマスクフレーム１８に固定さ
れ、この固定部側から見てパネルピン２０より遠い側、
すなわち図中符号Ｃで示すホルダ本体３１の他方の端部
において、ホルダ本体３１とパネルピン係止部３３とが
固着されて、透孔３０と係止孔３２とがほぼ同心的に配
置されるよう重ね合されている。

上記構成のこの実施例のカラー受像管では、長時間動作
させた場合、シャドウマスク１７へ射突する電子ビーム
によってシャドウマスク構体に発生した熱が、フレーム
ホルダ１９に伝わり、フレームホルダ１９は熱膨脹する
。

この時、第４図に示すように、ホルダ本体３１とともに
、このホルダ本体３１より高い熱膨張係数を有するパネ
ルピン係止部３３が熱膨脹を起こす。これらのホルダ本
体３１とパネルピン係止部３３は、図中符号Ｃで示すホ
ルダ本体３１とマスクフレーム１８との固定部側から見
てパネルピン２０より遠い側で固着されているので、同
図に点線で示すように、ホルダ本体３１が熱膨脹により
伸びた分を相殺するようにパネルピン係止部３３が熱膨
脹により伸びる。すなわち、ホルダ本体３１は、熱膨脹
により伸びた分図示矢印り方向へ移動するのみで、フレ
ームホルダ１９とパネルピン２０との相対的な位置は変
化しない。

したがって、カラー受像管を長時間動作させ、シャドウ
マスク構体で発生した熱がフレームホルダ１９に伝った
場合でも、シャドウマスク１７と蛍光スクリーン１４と
の闇に相対的な位置ずれは起きず、シャドウマスク１７
の透孔を通過した電子ビーム１５のランディング位置が
所定の位置からずれることがなく、ピユリティードリフ
トが発生しない。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明のカラー受像管によれば、
長時間カラー受像管を動作させた場合に生じるマスクホ
ルダの熱膨張によるピユリティードリフトを、従来に較
べて大幅に緩和することができ、画面全体に渡り色ずれ
や色むらのない色純度の良好な画像を表示することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例のカラー受像管
の構成を示す断面図、第３図は第１図のフレームホルダ
を示す斜視図、第４図は第３図のフレームホルダの動作
を説明するための側面図、第５図はマスクホルダの熱膨
張によるピユリティードリフトを説明するための従来の
カラー受像管の断面図である。 １１・・・・・・・・・パネル １２・・・・・・・・・ファンネル １３・・・・・・・・・ネック １４・・・・・・・・・蛍光スクリーン１５・・・・・
・・・・電子ビー・ム １６・・・・・・・・・インライン型電子銃１７・・・
・・・・・・シャドウマスク１８・・・・・・・・・マ
スクフレーム１９・・・・・・・・・フレームホルダ２
０・・・・・・・・・パネルピン ２１・・・・・・・・・偏向装置 ３０・・・・・・・・・透孔 ３１・・・・・・・・・ホルダ本体 ３２・・・・・・・・・係止孔 ３３・・・・・・・・・パネルピン係止部出願人　　　
　　　株式会社　東芝 代理人　弁理士　　須　山　佐　− 第１図 第２ｒ７Ｉ 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）シャドウマスクとマスクフレームとからなるシャ
   ドウマスク構体と、一端が前記シャドウマスク構体に固
   定され他端がパネルピンに着脱自在に係止された複数個
   のフレームホルダとを備えたカラー受像管において、 前記フレームホルダは、一端が前記シャドウマスク構体
   に固定され他端がパネルピン近傍に延在する弾性金属よ
   りなる板状のホルダ本体と、前記パネルピンに嵌合され
   る係止孔を有し前記ホルダ本体より高い熱膨脹係数を有
   するパネルピン係止部とからなり、かつ、これらのホル
   ダ本体とパネルピン係止部とは、該ホルダ本体と前記シ
   ャドウマスク構体との固定部側から見て前記パネルピン
   より遠い側で固着されていることを特徴とするカラー受
   像管。