JP2001297711A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JP2001297711A
JP2001297711A JP2000112006A JP2000112006A JP2001297711A JP 2001297711 A JP2001297711 A JP 2001297711A JP 2000112006 A JP2000112006 A JP 2000112006A JP 2000112006 A JP2000112006 A JP 2000112006A JP 2001297711 A JP2001297711 A JP 2001297711A
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corner
mask frame
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panel
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JP2000112006A
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Inventor
Takeshi Sugiyama
健 杉山
Naohisa Takano
猶久 高野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ほぼ矩形状シャドウマスクが熱膨張により菱
形に歪むために蛍光体スクリーンの対角軸方向に生ずる
菱形ミスランディング成分をなくして、画面コーナー部
の色純度の劣化をおこさないカラー陰極線管を得ること
を目的とする。 【解決手段】 ほぼ矩形状のマスク本体38の各コーナー
部25a 〜 25dのスカート部37に切欠き42により挟まれた
舌片部43が設けられ、これら舌片部またはその近傍でマ
スク本体とマスクフレームとが溶接されたシャドウマス
クを備えるカラー陰極線管において、その切欠きを、マ
スクフレームの長辺での弾性支持体の取付け部から遠い
コーナー部の切欠きの深さをL、弾性支持体の取付け部
から近いコーナー部の切欠きの深さをMとするとき、L
>Mに形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シャドウマスク
が熱膨張により菱形に歪むことにより、蛍光体スクリー
ンの対角軸方向に生ずる菱形ミスランディング成分によ
る画面コーナー部の色純度の劣化を防止したカラー陰極
線管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラー陰極線管は、有効部の周辺
に側壁部が設けられたほぼ矩形状のパネルと漏斗状ファ
ンネルからなる外囲器を有し、そのパネルの有効部の内
面に設けられた3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン
に対向してシャドウマスクが配置され、ファンネルのネ
ック内に配設された電子銃から放出される3電子ビーム
をファンネルの外側に装着された偏向ヨークにより偏向
し、上記シャドウマスクを介して蛍光体スクリーンを水
平、垂直走査することによりカラー画像を表示する構造
に形成されている。
【0003】そのシャドウマスクは、図7に示すよう
に、上記パネル1の有効部2内面に設けられた蛍光体ス
クリーン3と対向する多数の電子ビーム通過孔の形成さ
れた有効面5の周辺にスカート部6が折曲げ形成された
ほぼ矩形状のマスク本体7と、上記スカート部6を内側
にして組合わされたほぼ矩形状のマスクフレーム8とか
らなる。そのマスク本体7の各コーナー部のスカート部
6には、切欠き9により挟まれた舌片部10が形成さ
れ、マスク本体7とマスクフレーム8とは、上記マスク
本体7の各コーナー部のスカート部6の切欠き9により
挟まれた舌片部10またはその近傍の少なくとも1か所
で溶接されている。
【0004】そして、このシャドウマスク12は、パネ
ル1の側壁部13に設けられたスタッドピン14と、マ
スクフレーム8の側壁部に取付けられて上記スタッドピ
ン14に係止する帯板状の弾性支持体15とによりパネ
ル1の内側に支持されている。その弾性支持体15は、
マスクフレーム8の側壁部に溶接される固定部16、ス
タッドピン14に係止する係止部17、これら固定部1
6と係止部17に傾斜した傾斜部18からなる。
【0005】通常のカラー陰極線管では、上記スタッド
ピン14は、パネル1の長辺および短辺の側壁部のほぼ
中央に設けられ、弾性支持体15は、マスクフレーム8
の長辺および短辺の側壁部に管軸と直交する方向を長手
方向として同一回転方向の向きに取付けられてスタッド
ピン14に係止するが、図8に示すように、特にパネル
1の相対向する長辺のうち、一方の長辺については側壁
部のほぼ中央にスタッドピン14が設けられ、他方の長
辺については側壁部の中央からコーナー方向にずれた位
置にスタッドピン14が設けられ、これらスタッドピン
14に、マスクフレーム8の長辺の側壁部に管軸と直交
する方向を長手方向として同一回転方向の向きに取付け
られ弾性支持体15を係止したものがある。
【0006】ところで、上記シャドウマスク12は、図
9に示すように、電子銃から放出された3電子ビーム2
0B ,20G ,20R (20G のみ図示)をマスク本体
7の電子ビーム通過孔21で選別して、それぞれ所定の
蛍光体層22B ,22G ,22R (22G のみ図示)を
正しくランディングするように設計されて配置される
が、電子ビーム通過孔21を通って蛍光体スクリーン3
に達する電子ビーム量は少なく、約80%の電子ビーム
は、マスク本体7に衝突して遮られる。そのため、マス
ク本体7は加熱されて熱膨張する。さらに、この加熱さ
れたマスク本体7の熱は、次第にマスクフレーム8に伝
わり、図9に破線で示したようにマスクフレーム8は熱
膨張する。その結果、電子ビーム20B ,20G ,20
R がそれぞれ所定の蛍光体層22B ,22G ,22R に
正しくランディングしなくなり、色純度の劣化がおこ
る。
【0007】このマスクフレーム8が熱膨張した場合の
ランディングずれは、マスク本体7、マスクフレーム8
がともに冷間圧延鋼板からなるシャドウマスク12で
も、また、マスク本体7がアンバーなどの低熱膨張材、
マスクフレーム8がそれよりも熱膨張係数の大きい冷間
圧延鋼板からなるシャドウマスク12でもおこる。
【0008】上記マスクフレーム8が熱膨張した場合の
ランディングずれを防止する手段として、図10に示す
ように、マスクフレーム8と弾性支持体15の間にバイ
メタル素子23を介在させたものがある。このようにバ
イメタル素子23を介在させると、マスクフレーム8か
らの熱によりバイメタル素子23が変形し、図10に破
線で示したように、マスクフレーム8の熱膨張にともな
ってシャドウマスク12を蛍光体スクリーン3方向に押
上げ、上記マスクフレーム8が熱膨張した場合のランデ
ィングずれを防止することができる。
【0009】しかし、上記のように弾性支持体15をマ
スクフレーム8の側壁部に管軸と直交する方向を長手方
向として同一回転方向の向きに取付けてシャドウマスク
12を支持すると、蛍光体スクリーンの対角軸方向にア
ンバランスな菱形のミスランディング成分が生じ、画面
コーナー部の色純度が劣化する。
【0010】これを図8に示した支持構造によりシャド
ウマスクを支持する場合について説明すると、マスクフ
レーム8の一方の長辺での弾性支持体15の固定点とこ
の固定点から遠く離れたコーナーまでの距離をA、マス
クフレーム8の他方の長辺でのスタッドピン14に対す
る弾性支持体15のずれをa、マスクフレーム8の短辺
での弾性支持体15の固定点とこの固定点から遠く離れ
たコーナーまでの距離をBとすると、マスクフレーム8
の他方の長辺での弾性支持体15の固定点とこの固定点
から遠く離れたコーナーまでの距離は、A+aとなり、
かつ、 A>B と、長辺での弾性支持体15の固定点から遠く離れたコ
ーナーまでの距離の方が短辺でのそれよりも大きくな
る。
【0011】このように長短辺での弾性支持体15の固
定点から遠く離れたコーナーまでの距離が異なると、距
離の大きい方が熱膨張量が大きいため、図11に破線で
示したように、他方の長辺の弾性支持体15の固定点か
ら遠く離れたコーナー部25a が、パネルの有効部内面
とマスク本体7の有効面5との間隔qを大きくする矢印
方向に撓む。そして、この撓みが、図12に矢印で示す
ように、上記コーナー部25a と対向するコーナー部2
5c を同方向、これらコーナー部25a 、25c 以外の
コーナー部25b 、25d を逆方向に撓ませる。その結
果、コーナー部25a 、25c を通る対角軸方向を長
径、コーナー部25b 、25d を通る対角軸方向を短径
とする菱形に歪み、図13に矢印で示した方向に電子ビ
ーム20(20B ,20G ,20R )のランディング位
置が移動し、上述した蛍光体スクリーンの対角軸方向に
アンバランスな菱形のミスランディング成分が生じ、画
面コーナー部の色純度を劣化させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ほぼ矩
形状のパネルの有効部内面に設けられた蛍光体スクリー
ンに対向して、ほぼ矩形状のマスク本体とこのマスク本
体のスカート部を内側にして組合わされたほぼ矩形状の
マスクフレームとからなるほぼ矩形状のシャドウマスク
が配置され、このシャドウマスクがパネル設けられたス
タッドピンと、マスクフレームに管軸と直交する方向を
長手方向として同一回転方向の向きに取付けられてスタ
ッドピンに係止する帯板状の弾性支持体とにより支持さ
れるカラー陰極線管については、シャドウマスクが一方
の対角軸方向を長径、他方の対角軸方向を短径とする菱
形に歪み、蛍光体スクリーンの対角軸方向に菱形のミス
ランディング成分が生じ、画面コーナー部の色純度を劣
化させるという問題がある。
【0013】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、ほぼ矩形状シャドウマスクが熱膨
張により一方の対角軸方向を長径、他方の対角軸方向を
短径とする菱形に歪み、この菱形歪により蛍光体スクリ
ーンの対角軸方向に生ずる菱形のミスランディング成分
をなくして、画面コーナー部の色純度の劣化をおこさな
いカラー陰極線管を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】有効部の周辺に側壁部が
設けられたほぼ矩形状のパネルと、その有効部の内面に
設けられた蛍光体スクリーンに対向する多数の電子ビー
ム通過孔の形成された有効面の周辺にスカート部が折曲
げ形成されたほぼ矩形状のマスク本体およびそのスカー
ト部を側壁部の内側にして組合わされたほぼ矩形状のマ
スクフレームからなり、そのマスク本体の各コーナー部
のスカート部に切欠きにより挟まれた舌片部が形成さ
れ、少なくともこの舌片部またはこの舌片部近傍でマス
ク本体とマスクフレームとが溶接されたほぼ矩形状のシ
ャドウマスクとを備え、このシャドウマスクがパネルの
各側壁部のほぼ中央に設けられたスタッドピンと、マス
クフレームの側壁部に管軸と直交する方向を長手方向と
して同一回転方向の向きに取付けられてスタッドピンに
係止する帯板状の弾性支持体により支持されてなるカラ
ー陰極線管において、マスク本体のスカート部の切欠き
を、マスクフレームの長辺での弾性支持体の取付け部か
ら遠いコーナー部の切欠きの深さをL、マスクフレーム
の長辺での弾性支持体の取付け部に近いコーナー部の切
欠きの深さをMとするとき、 L>M に形成した。
【0015】また、有効部の周辺に側壁部が設けられた
ほぼ矩形状のパネルと、その有効部の内面に設けられた
蛍光体スクリーンに対向する多数の電子ビーム通過孔の
形成された有効面の周辺にスカート部が折曲げ形成され
たほぼ矩形状のマスク本体およびそのスカート部を側壁
部の内側にして組合わされたほぼ矩形状のマスクフレー
ムからなり、そのマスク本体の各コーナー部のスカート
部に切欠きにより挟まれた舌片部が形成され、少なくと
もこの舌片部またはこの舌片部近傍でマスク本体とマス
クフレームとが溶接されたほぼ矩形状のシャドウマスク
とを備え、このシャドウマスクがパネルの各側壁部に設
けられたスタッドピンと、マスクフレームの側壁部に管
軸と直交する方向を長手方向として同一回転方向の向き
に取付けられてスタッドピンに係止する帯板状の弾性支
持体により支持され、パネルの相対向する長辺のうち一
方の長辺のスタッドピンはパネルの側壁部のほぼ中央に
設けられ、他方の長辺のスタッドピンは側壁部の中央か
らコーナー方向にずれた位置に設けられているカラー陰
極線管において、マスク本体のスカート部の切欠きを、
マスクフレームの長辺での弾性支持体の取付け部から遠
いコーナー部の切欠きの深さをL、マスクフレームの長
辺での弾性支持体の取付け部に近いコーナー部の切欠き
の深さをMとするとき、 L>M に形成した。
【0016】
【発明の実施の形態】図1にこの発明の実施の一形態で
あるカラー陰極線管の構成を示す。このカラー陰極線管
は、有効部2の周辺に側壁部13が設けられたほぼ矩形
状のパネル1と漏斗状ファンネル30からなる外囲器を
有し、そのパネル1の有効部2の内面に、青、緑、赤に
発光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン3が設
けられている。また、この蛍光体スクリーン3に対向し
てその内側にシャドウマスク31が配置されている。一
方、ファンネル30のネック32内に3電子ビーム20
B ,20G ,20R を放出する電子銃33が配設されて
いる。そして、この電子銃33から放出される3電子ビ
ーム20B ,20G ,20R をファンネル30の外側に
装着された偏向ヨーク34により偏向し、シャドウマス
ク31を介して蛍光体スクリーン3を水平、垂直走査す
ることによりカラー画像を表示する構造に形成されてい
る。
【0017】上記シャドウマスク31は、図2に示すよ
うに、上記パネルの有効部内面に設けられた蛍光体スク
リーンと対向する有効面36に多数の電子ビーム通過孔
が形成され、この有効面36の周辺にスカート部37が
折曲げ形成されたアンバー材(熱膨張係数:5×10-6
/℃)などの低熱膨張材からなるほぼ矩形状のマスク本
体38と、側壁部39の一端に内側張出し部40が設け
られた断面L字形に形成され、上記マスク本体38のス
カート部37を側壁部39の内側にして組合わされた冷
間圧延鋼(熱膨張係数:12×10-6/℃)からなるほ
ぼ矩形状のマスクフレーム41とからなる。そのマスク
本体38の少なくとも各コーナー部のスカート部37に
は切欠き42により挟まれた舌片部43が設けられ、マ
スク本体38とマスクフレーム41とは、上記各コーナ
ー部の舌片部43またはその近傍の少なくとも1か所で
溶接されている。
【0018】一般にマスク本体38は、フォトエッチン
グ法により多数の電子ビーム通過孔が形成された平板状
シャドウマスクをプレス成形することにより得られ、上
記切欠き42および舌片部43は、図3に示すように、
プレス成形前の平板状シャドウマスク38a の各コーナ
ー部に切欠き42a とこの切欠き42a により挟まれた
舌片部43a を形成しておくことにより得られる。
【0019】そして、上記シャドウマスク31は、図4
に示すように、パネル1の各側壁部に設けられたスタッ
ドピン45と、上記マスクフレーム41の各側壁部に取
付けられて上記スタッドピン45に係止する帯板状の弾
性支持体46とによりパネル1の内側に支持されてい
る。
【0020】そのスタッドピン45は、パネル1の相対
向する短辺についてはそれぞれ側壁部のほぼ中央に設け
られ、相対向する長辺のうち、一方の長辺については側
壁部のほぼ中央に設けられているが、他方の長辺につい
ては側壁部の中央からコーナー方向にずれた位置に設け
られている。そして、これらスタッドピン45に係止す
る弾性支持体46は、マスクフレーム41の側壁部に管
軸と直交する方向を長手方向として同一回転方向の向き
に取付けられている。
【0021】その各弾性支持体46は、図5に示すよう
に、マスクフレーム41に溶接される固定部48、スタ
ッドピン45に係止する係止孔49が設けられた係止部
50、これら固定部48、係止部50および管軸に対し
て傾斜した傾斜部51からなる。
【0022】特にこの実施の形態では、上記マスク本体
38の切欠き42が、図2に示したように、マスクフレ
ーム39の長辺での弾性支持体46の取付け部から遠い
コーナー部25a ,25c の切欠き42の深さをL、マ
スクフレーム41の長辺での弾性支持体44の取付け部
に近いコーナー部25b ,25d の切欠き42の深さを
Mとするとき、 L>M に形成されている。
【0023】画面の対角寸法が41cm、90°偏向のカ
ラー陰極線管の一例について述べると、マスク本体がア
ンバー材、マスクフレームが冷間圧延鋼板から形成さ
れ、図8に示したマスクフレームの一方の長辺での弾性
支持体の固定点とこの固定点から遠く離れたコーナーま
での距離Aが202.5mm、他方の長辺でのスタッドピ
ンに対する弾性支持体のずれaが9.5mmであり、図2
に示したマスク本体38のスカート部37の幅W13mm
に対して、 L=10mm M=6mm に形成されている。
【0024】上記のようにマスク本体38のコーナー部
のスカート部37に深さの異なる切欠き42を形成し
て、マスク本体38とマスクフレーム41をその切欠き
42により挟まれた舌片部43またはその近傍の少なく
とも1か所で溶接すると、図11および図12を参照し
て説明したように、従来、マスクフレームの熱膨張によ
り、マスクフレームの他方の長辺の弾性支持体の固定点
から遠く離れたコーナー部25a が、パネルの有効部内
面とマスク本体の有効面との間隔qを大きくする方向に
撓み、この撓みにともなって、コーナー部25a と対向
するコーナー部25c を同方向、これらコーナー部25
a 、25c 以外のコーナー部25b 、25d を逆方向に
撓ませ、結果的にコーナー部25a 、25c を通る対角
軸方向を長径、コーナー部25b 、25d を通る対角軸
方向を短径とする菱形に歪むために生ずる菱形ミスラン
ディング成分を緩和して、この菱形ミスランディング成
分による画面コーナー部の色純度の劣化を抑制すること
ができる。
【0025】すなわち、上記菱形ミスランディング成分
について、図6に示すように、蛍光体層に対する電子ビ
ームのランディングずれ、すなわちピュリティドリフト
をPD、その水平方向成分をx、垂直方向成分をy、画
面水平軸(H軸)に対する対角軸(D軸)の傾斜角をθ
とするとき、画面の各コーナー部について、数1で表さ
れる菱形ミスランディングの対角軸方向成分PDD を求
め、これら対角軸方向成分PDD を画面中心Oから離れ
る方向のピュリティドリフトを+方向、逆に画面中心O
に近づく方向の−方向として加算して得られる値を対角
菱形アンバランス成分として評価した。
【数1】 PDD =x・ cosθ+y・ sinθ (数1) その結果、前記画面の対角寸法が41cm、90°偏向の
カラー陰極線管について、陽極電圧Eb 25 kV、カソ
ード電流IK 500μA、ラスターサイズ100%で
1.5時間駆動後のピュリティドリフトを測定したとこ
ろ、従来のカラー陰極線管では上記対角菱形アンバラン
ス成分が15μm であったが、これを4μm にすること
ができた。
【0026】なお、上記実施の形態では、シャドウマス
クの支持方法として、一方の長辺についてはパネルの側
壁部のほぼ中央に設けられたスタッドピンに、他方の長
辺については側壁部の中央からコーナー方向にずれた位
置に設けられたスタッドピンに弾性支持体を係止して、
シャドウマスクを支持する場合について説明したが、こ
の発明は、パネルの各側壁部のほぼ中央に設けられたス
タッドピンに弾性支持体を係止してシャドウマスクを支
持する場合にも適用できる。
【0027】
【発明の効果】上述のように、マスク本体の各コーナー
部のスカート部に設けられる舌辺部を挟む切欠きの深さ
を弾性支持体の取付け位置に対応して異ならしめると、
マスクフレームの熱膨張によりシャドウマスクが菱形に
歪むために生ずる菱形ミスランディング成分を緩和し
て、色純度の劣化をおこさないカラー陰極線管を構成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態であるカラー陰極線管
の構成を示す図である。
【図2】図2(a)は上記カラー陰極線管のマスク本体
の構成を示す図、図2(b)および(c)はそれぞれマ
スク本体の各コーナー部の切欠きを説明するための図で
ある。
【図3】上記マスク本体の製造に用いられる平板状シャ
ドウマスクの構成を示す図である。
【図4】上記カラー陰極線管のシャドウマスクの支持構
造を示す図である。
【図5】図5(a)は上記シャドウマスクを支持する弾
性支持体の正面図、図5(b)は上面図である。
【図6】シャドウマスクが菱形に歪むために生ずる菱形
ミスランディング成分の評価する対角菱形アンバランス
成分を説明するための図である。
【図7】図7(a)は従来のシャドウマスクおよびその
支持構造を示す図、図7(b)はその断面図である。
【図8】上記シャドウマスクを支持するスタッドピンお
よび弾性支持体の配置を示す図である。
【図9】上記シャドウマスクの熱膨張によるランディン
グずれを説明するための図である。
【図10】弾性支持体をバイメタルを介してマスクフレ
ームに取付けた場合のランディングを説明するための図
である。
【図11】マスクフレームの熱膨張による撓みを説明す
るための図である。
【図12】上記マスクフレームの撓みにより生ずる菱形
ミスランディング成分を説明するための図である。
【図13】上記菱形ミスランディング成分よる電子ビー
ムの移動方向を説明するための図である。
【符号の説明】
1…パネル 2…有効部 3…蛍光体スクリーン 13…側壁部 25a ,25b ,25c ,25d …コーナー部 31…シャドウマスク 36…有効面 37…スカート部 38…マスク本体 41…マスクフレーム 42…切欠き 43…舌片部 45…スタッドピン 46…弾性支持体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効部の周辺に側壁部が設けられたほぼ
    矩形状のパネルと、上記有効部の内面に設けられた蛍光
    体スクリーンに対向する多数の電子ビーム通過孔の形成
    された有効面の周辺にスカート部が折曲げ形成されたほ
    ぼ矩形状のマスク本体および上記スカート部を側壁部の
    内側にして組合わされたほぼ矩形状のマスクフレームか
    らなり、上記マスク本体の各コーナー部のスカート部に
    切欠きにより挟まれた舌片部が形成され、少なくとも上
    記舌片部またはこの舌片部近傍で上記マスク本体と上記
    マスクフレームとが溶接されたほぼ矩形状のシャドウマ
    スクとを備え、このシャドウマスクが上記パネルの各側
    壁部のほぼ中央に設けられたスタッドピンと、上記マス
    クフレームの側壁部に管軸と直交する方向を長手方向と
    して同一回転方向の向きに取付けられて上記スタッドピ
    ンに係止する帯板状の弾性支持体により支持されてなる
    カラー陰極線管において、 上記マスク本体の各コーナー部の切欠きは、上記マスク
    フレームの長辺での上記弾性支持体の取付け部から遠い
    コーナー部の切欠きの深さをL、上記マスクフレームの
    長辺での上記弾性支持体の取付け部に近いコーナー部の
    切欠きの深さをMとするとき、 L>M に形成されていることを特徴とするカラー陰極線管。
  2. 【請求項2】 有効部の周辺に側壁部が設けられたほぼ
    矩形状のパネルと、上記有効部の内面に設けられた蛍光
    体スクリーンに対向する多数の電子ビーム通過孔の形成
    された有効面の周辺にスカート部が折曲げ形成されたほ
    ぼ矩形状のマスク本体および上記スカート部を側壁部の
    内側にして組合わされたほぼ矩形状のマスクフレームか
    らなり、上記マスク本体の各コーナー部のスカート部に
    切欠きにより挟まれた舌片部が形成され、少なくとも上
    記舌片部またはこの舌片部近傍で上記マスク本体と上記
    マスクフレームとが溶接されたほぼ矩形状のシャドウマ
    スクとを備え、このシャドウマスクが上記パネルの各側
    壁部に設けられたスタッドピンと、上記マスクフレーム
    の側壁部に管軸と直交する方向を長手方向として同一回
    転方向の向きに取付けられて上記スタッドピンに係止す
    る帯板状の弾性支持体により支持され、上記パネルの相
    対向する長辺のうち一方の長辺のスタッドピンは上記パ
    ネルの側壁部のほぼ中央に設けられ、他方の長辺のスタ
    ッドピンは上記側壁部の中央からコーナー方向にずれた
    位置に設けられているカラー陰極線管において、 上記マスク本体の各コーナー部の切欠きは、上記マスク
    フレームの長辺での上記弾性支持体の取付け部から遠い
    コーナー部の切欠きの深さをL、上記マスクフレームの
    長辺での上記弾性支持体の取付け部に近いコーナー部の
    切欠きの深さをMとするとき、 L>M に形成されていることを特徴とするカラー陰極線管。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100432057B1 (ko) * 2001-05-24 2004-05-20 가부시끼가이샤 도시바 컬러음극선관

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