JPH0689199B2 - ミクロゲル、その製造方法及び塗料組成物 - Google Patents
ミクロゲル、その製造方法及び塗料組成物Info
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- JPH0689199B2 JPH0689199B2 JP31736788A JP31736788A JPH0689199B2 JP H0689199 B2 JPH0689199 B2 JP H0689199B2 JP 31736788 A JP31736788 A JP 31736788A JP 31736788 A JP31736788 A JP 31736788A JP H0689199 B2 JPH0689199 B2 JP H0689199B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,自動車,家庭電気製品,建材,家具等の塗装
に供せられる塗料用の添加剤などとして使用されるミク
ロゲル,その製造方法,及びこれにより得られるミクロ
ゲルを含有してなる塗料組成物に関する。
に供せられる塗料用の添加剤などとして使用されるミク
ロゲル,その製造方法,及びこれにより得られるミクロ
ゲルを含有してなる塗料組成物に関する。
(従来の技術) 塗料分野において,塗装後あるいは,焼付硬化後に塗膜
がたれる,又はたるむという問題点が古くから提起され
ている。この問題点を解決するため,たれ又はたるみ防
止剤を塗料に添加する方法が古くから検討されてきた。
例えば,塗装工学,Vol.21,No.5(1986)の第204〜210頁
に開示されるオルガノクレイ,フユームドシリカ,ワツ
クス類,タルク,シリカ類,各種樹脂粉末,高分子非イ
オン界面活性剤などが,ジヤーナル オブ コーテイン
グ テクノロジー(Journal of Coatings Technolog
y)Vol.56,No.716(1984)の第87〜97頁に開示される非
水分散重合法で調製されるアクリル系のミクロゲルなど
がたれ又はたるみ防止剤として検討されてきた。
がたれる,又はたるむという問題点が古くから提起され
ている。この問題点を解決するため,たれ又はたるみ防
止剤を塗料に添加する方法が古くから検討されてきた。
例えば,塗装工学,Vol.21,No.5(1986)の第204〜210頁
に開示されるオルガノクレイ,フユームドシリカ,ワツ
クス類,タルク,シリカ類,各種樹脂粉末,高分子非イ
オン界面活性剤などが,ジヤーナル オブ コーテイン
グ テクノロジー(Journal of Coatings Technolog
y)Vol.56,No.716(1984)の第87〜97頁に開示される非
水分散重合法で調製されるアクリル系のミクロゲルなど
がたれ又はたるみ防止剤として検討されてきた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら,これらのたれ又はたるみ防止剤は,塗料
に対する分散安定性に劣る,たれ又はたるみ防止効果が
あまりみられない,塗膜の仕上がり外観に劣るなどの欠
点を有する。
に対する分散安定性に劣る,たれ又はたるみ防止効果が
あまりみられない,塗膜の仕上がり外観に劣るなどの欠
点を有する。
本発明は,塗料に対する分散安定性,たれ又はたるみ防
止効果,並びに塗膜の仕上がり外観がいずれも優れる塗
料用のたれ又はたるみ防止剤として有用なミクロゲル,
その製造方法,及び得られるミクロゲルを含有してなる
塗料組成物を提供するものである。
止効果,並びに塗膜の仕上がり外観がいずれも優れる塗
料用のたれ又はたるみ防止剤として有用なミクロゲル,
その製造方法,及び得られるミクロゲルを含有してなる
塗料組成物を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明はジビニルベンゼン0.1〜10重量%,スチレン15
〜54.9重量%,アクリル酸2−エチルヘキシル及び/又
はメタクリル酸2−エチルヘキシル40〜60重量%,並び
にアクリル酸2−ヒドロキシエチル,アクリル酸2−ヒ
ドロキシプロピル,メタクリル酸2−ヒドロキシエチル
及び/又はメタクリル酸2−ヒドロキシプロピル5〜15
重量%を全体が100重量%になるように配合したモノマ
ー混合物を,乳化剤としてスルホコハク酸ジアルキルナ
トリウム,重合開始剤として2,2′−アゾビス(イソブ
チラミド)二水和物を用いて,水性媒体中で乳化重合す
ることを特徴とするミクロゲルの製造方法,該製造方法
により得られるミクロゲル、該ミクロゲル含有してなる
塗料組成物に関する。
〜54.9重量%,アクリル酸2−エチルヘキシル及び/又
はメタクリル酸2−エチルヘキシル40〜60重量%,並び
にアクリル酸2−ヒドロキシエチル,アクリル酸2−ヒ
ドロキシプロピル,メタクリル酸2−ヒドロキシエチル
及び/又はメタクリル酸2−ヒドロキシプロピル5〜15
重量%を全体が100重量%になるように配合したモノマ
ー混合物を,乳化剤としてスルホコハク酸ジアルキルナ
トリウム,重合開始剤として2,2′−アゾビス(イソブ
チラミド)二水和物を用いて,水性媒体中で乳化重合す
ることを特徴とするミクロゲルの製造方法,該製造方法
により得られるミクロゲル、該ミクロゲル含有してなる
塗料組成物に関する。
本発明のミクロゲルの製造方法に使用されるモノマ混合
物は,全体が100重量%となるように,ジビニルベンベ
ン0.1〜10重量%,スチレン15〜54.9重量%,アクリル
酸2−エチルヘキシル及び/又はメタクリル酸2−エチ
ルヘキシル40〜60重量%,並びにアクリル酸2−ヒドロ
キシエチル,アクリル酸2−ヒドロキシプロピル,メタ
クリル酸2−ヒドロキシエチル及び/又はメタクリル酸
2−ヒドロキシプロピル5〜15重量%を配合したモノマ
混合物とされる。モノマの種類としてこれ以外のものを
使用したり,モノマ混合物の配合組成がこの範囲外にあ
るときは,いずれの場合も塗料に対するミクロゲルの分
散安定性及び/又は塗膜の仕上がり外観が劣る。なお,
本発明においては,使用するモノマは市販品でもよく,
これには不純物が含まれることがあるが,本発明の効果
をそこなわなければさしつかえない。例えば,ジビニル
ベンゼンとして市販の工業用のジビニルベンゼン(ジビ
ニルベンゼンの含有量が約55重量%前後のもの)を用い
てもよい。また,本発明の効果をそこなわない程度に他
のモノマを少量配合することもさしつかえない。
物は,全体が100重量%となるように,ジビニルベンベ
ン0.1〜10重量%,スチレン15〜54.9重量%,アクリル
酸2−エチルヘキシル及び/又はメタクリル酸2−エチ
ルヘキシル40〜60重量%,並びにアクリル酸2−ヒドロ
キシエチル,アクリル酸2−ヒドロキシプロピル,メタ
クリル酸2−ヒドロキシエチル及び/又はメタクリル酸
2−ヒドロキシプロピル5〜15重量%を配合したモノマ
混合物とされる。モノマの種類としてこれ以外のものを
使用したり,モノマ混合物の配合組成がこの範囲外にあ
るときは,いずれの場合も塗料に対するミクロゲルの分
散安定性及び/又は塗膜の仕上がり外観が劣る。なお,
本発明においては,使用するモノマは市販品でもよく,
これには不純物が含まれることがあるが,本発明の効果
をそこなわなければさしつかえない。例えば,ジビニル
ベンゼンとして市販の工業用のジビニルベンゼン(ジビ
ニルベンゼンの含有量が約55重量%前後のもの)を用い
てもよい。また,本発明の効果をそこなわない程度に他
のモノマを少量配合することもさしつかえない。
本発明において,スルホコハク酸ジオクチルナトリウム
は,乳化重合の乳化剤として用いられる。これ以外の,
例えば乳化重合の乳化剤として知られているラウリル硫
酸ナトリウム,ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
などを用いて調製したミクロゲルは,塗料に対する分散
安定性に劣る。スルホコハク酸ジアルキルナトリウム
は,モノマ混合物を安定に乳化重合するに必要な量配合
される。この量としては,モノマ混合物100重量部に対
して概略,0.8〜1.5重量部が好ましい。
は,乳化重合の乳化剤として用いられる。これ以外の,
例えば乳化重合の乳化剤として知られているラウリル硫
酸ナトリウム,ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
などを用いて調製したミクロゲルは,塗料に対する分散
安定性に劣る。スルホコハク酸ジアルキルナトリウム
は,モノマ混合物を安定に乳化重合するに必要な量配合
される。この量としては,モノマ混合物100重量部に対
して概略,0.8〜1.5重量部が好ましい。
本発明においては,2,2′−アゾビス(イソブチラミド)
二水和物を乳化重合の重合開始剤として用いる。これ以
外の,例えば乳化重合の重合開始剤としてよく知られて
いる過硫酸ナトリウム,過硫酸カリウム,過硫酸アンモ
ニウム,過硫酸カリウム/亜硫酸水素ナトリウムなどを
用いて調製したミクロゲルは,塗料に対する分散安定性
に劣る。2,2′−アゾビス(イソブチラミド)二水和物
は,モノマ混合物を乳化重合するに必要な量配合され
る。この量としては,モノマ混合物100重量部に対して
概略,0.2〜0.5重量部が好ましい。
二水和物を乳化重合の重合開始剤として用いる。これ以
外の,例えば乳化重合の重合開始剤としてよく知られて
いる過硫酸ナトリウム,過硫酸カリウム,過硫酸アンモ
ニウム,過硫酸カリウム/亜硫酸水素ナトリウムなどを
用いて調製したミクロゲルは,塗料に対する分散安定性
に劣る。2,2′−アゾビス(イソブチラミド)二水和物
は,モノマ混合物を乳化重合するに必要な量配合され
る。この量としては,モノマ混合物100重量部に対して
概略,0.2〜0.5重量部が好ましい。
本発明において,ミクロゲルは水性媒体中で乳化重合さ
れる。水性媒体としてはイオン交換水,蒸留水などを用
いることができる。水性媒体は,乳化重合を安定に行う
のに必要な量配合される。この量としては,モノマ混合
物100重量部に対して,概略300〜400重量部が好まし
い。
れる。水性媒体としてはイオン交換水,蒸留水などを用
いることができる。水性媒体は,乳化重合を安定に行う
のに必要な量配合される。この量としては,モノマ混合
物100重量部に対して,概略300〜400重量部が好まし
い。
本発明において,乳化重合は,重合がスムーズに進行す
る温度で,数時間行われる。この温度としては,概略90
〜100℃が好ましく,反応時間としては概略2〜5時間
が好ましい。
る温度で,数時間行われる。この温度としては,概略90
〜100℃が好ましく,反応時間としては概略2〜5時間
が好ましい。
本発明において,乳化重合は,モノマ混合物を最初に一
括して仕込んで行うこともできるし,モノマ混合物を逐
次あるいは連続的に所定温度になつた水性媒体中に滴下
しながら行うこともできる。
括して仕込んで行うこともできるし,モノマ混合物を逐
次あるいは連続的に所定温度になつた水性媒体中に滴下
しながら行うこともできる。
以上のようにして得られるミクロゲルは,塗料用の添加
剤などとして用いられる。
剤などとして用いられる。
上記により得られるミクロゲルを塗料用として使用する
時は,このミクロゲルのもつ良好な特性を充分に付与す
るという面から,塗料組成物中のミクロゲルを除く樹脂
成分に対して概略4〜6重量%使用されるのが特に好ま
しいが,塗料に使用される樹脂の種類,塗料の他の配合
成分,用途などによつて,異なるものであり,特にこれ
に制限されるものではない。
時は,このミクロゲルのもつ良好な特性を充分に付与す
るという面から,塗料組成物中のミクロゲルを除く樹脂
成分に対して概略4〜6重量%使用されるのが特に好ま
しいが,塗料に使用される樹脂の種類,塗料の他の配合
成分,用途などによつて,異なるものであり,特にこれ
に制限されるものではない。
本発明の,上記ミクロゲルを含有してなる塗料組成物
は,通常の塗料に使用されている各種樹脂,着色剤,各
種添加剤等を,通常の量で配合し,上記ミクロゲルを混
合して得られる。
は,通常の塗料に使用されている各種樹脂,着色剤,各
種添加剤等を,通常の量で配合し,上記ミクロゲルを混
合して得られる。
得られる塗料組成物は,自動車,家庭電気製品,建材,
家具などに,常法により塗装されるものである。
家具などに,常法により塗装されるものである。
(実施例) 以下,本発明に従つて,本発明を具体的に説明する。
合成例1(塗料組成物の主要樹脂成分の合成) 冷却管,かきまぜ装置,窒素吹込管及び温度制御用熱電
対を用いた容量500cm3のフラスコに,キシレン100gを仕
込んだ。かきまぜながら加熱し,温度を130℃に上昇さ
せた。次に,下記の混合溶液を3時間かけて滴下し,さ
らに3時間の間かきまぜながら反応させた。
対を用いた容量500cm3のフラスコに,キシレン100gを仕
込んだ。かきまぜながら加熱し,温度を130℃に上昇さ
せた。次に,下記の混合溶液を3時間かけて滴下し,さ
らに3時間の間かきまぜながら反応させた。
スチレン 20g アクリル酸2−エチルヘキシル 54g メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 23g メタクリル酸 3g アゾビスイソブチロニトリル 4g パーブチルZ(商品名,日本油脂(株)製,重合開始
剤) 4.5g キシレン 150g 冷却後,脱溶媒して,不揮発分70%のスチレン/アクリ
ル樹脂のキシレン溶液を得た。本樹脂のゲル・パーミエ
ーシヨン・クロマトグラフ法から求めた標準ポリスチレ
ン換算の数平均分子量は2,000であつた。
剤) 4.5g キシレン 150g 冷却後,脱溶媒して,不揮発分70%のスチレン/アクリ
ル樹脂のキシレン溶液を得た。本樹脂のゲル・パーミエ
ーシヨン・クロマトグラフ法から求めた標準ポリスチレ
ン換算の数平均分子量は2,000であつた。
合成例2(塗料組成物の主要樹脂成分の合成) 同様の装置を用いて,キシレン100gを仕込んだ。かきま
ぜながら加熱し温度を130℃に上昇させた。次に下記の
混合溶液を3時間かけて滴下し,さらに3時間の間かき
まぜながら反応させた。
ぜながら加熱し温度を130℃に上昇させた。次に下記の
混合溶液を3時間かけて滴下し,さらに3時間の間かき
まぜながら反応させた。
メタクリル酸メチル 43g アクリル酸n−ブチル 35g アクリル酸ヒドロキシエチル 20g メタクリル酸 2g アゾビスイソブチロニトリル 4g パーブチルZ 4.5g キシレン 150g 冷却後,脱溶媒して,不揮発分70%のアクリル樹脂のキ
シレン溶液を得た。本樹脂のゲル・パーミエーシヨン・
クロマトグラフ法から求めた標準ポリスチレン換算の数
平均分子量は2,000であつた。
シレン溶液を得た。本樹脂のゲル・パーミエーシヨン・
クロマトグラフ法から求めた標準ポリスチレン換算の数
平均分子量は2,000であつた。
合成例3(比較例用の分散剤の合成) 12−ヒドロキシステアリン酸180gをキシレン20gおよび
ジブチルチンオキサイド(エステル化触媒)0.18gの存
在下に195℃で10.5時間の間縮合重合させ,生成する縮
合水をキシレンとともに共沸させ,生成する縮合水をキ
シレンとともに共沸させて留去することにより,ポリ
(12−ヒドロキシステアリン酸)を調製した。得られた
ポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)の酸価は35.0mgKO
H/gであつた。
ジブチルチンオキサイド(エステル化触媒)0.18gの存
在下に195℃で10.5時間の間縮合重合させ,生成する縮
合水をキシレンとともに共沸させ,生成する縮合水をキ
シレンとともに共沸させて留去することにより,ポリ
(12−ヒドロキシステアリン酸)を調製した。得られた
ポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)の酸価は35.0mgKO
H/gであつた。
さらに,上記で得たポリ(12−ヒドロキシステアリン
酸)140gおよびグリシジルメタクリレート17.6gをキシ
レン140gに溶解させ,ハイドロキノン(重合禁止剤)0.
14gおよびN,N−ジメチルラウリルアミン(カルボキシル
基とエポキシ基の反応触媒)0.26gの存在下に140℃で12
時間の間反応させることにより,ポリ(12−ヒドロキシ
ステアリン酸)/グリシジルメタクリレート付加物(マ
クロモノマ)を調製した。
酸)140gおよびグリシジルメタクリレート17.6gをキシ
レン140gに溶解させ,ハイドロキノン(重合禁止剤)0.
14gおよびN,N−ジメチルラウリルアミン(カルボキシル
基とエポキシ基の反応触媒)0.26gの存在下に140℃で12
時間の間反応させることにより,ポリ(12−ヒドロキシ
ステアリン酸)/グリシジルメタクリレート付加物(マ
クロモノマ)を調製した。
生成したマクロモノマのキシレン溶液の酸価は1mgKOH/g
以下であつた。
以下であつた。
ついで,82〜84℃でリフラツクスさせた酢酸エチル53gお
よび酢酸ブチル26.5gの混合溶剤中に,アゾビスイソブ
チロニトリル3.0g,上記で得たマクロモノマ(キシレン
溶液のまま)144g,メタクリル酸メチル72gおよびメタク
リル酸1.5gの混合物を3時間かけて滴下し,さらに97〜
101℃で2時間リフラツクスを続けることにより,くし
形状のグラフト共重合体を調製した。反応物の不揮発分
(150℃で1時間乾燥後に測定)は55.7重量%であつ
た。これを不揮発分が30重量%になるまでn−ヘキサン
で希釈し非水分散重合用の分散剤として用いた。
よび酢酸ブチル26.5gの混合溶剤中に,アゾビスイソブ
チロニトリル3.0g,上記で得たマクロモノマ(キシレン
溶液のまま)144g,メタクリル酸メチル72gおよびメタク
リル酸1.5gの混合物を3時間かけて滴下し,さらに97〜
101℃で2時間リフラツクスを続けることにより,くし
形状のグラフト共重合体を調製した。反応物の不揮発分
(150℃で1時間乾燥後に測定)は55.7重量%であつ
た。これを不揮発分が30重量%になるまでn−ヘキサン
で希釈し非水分散重合用の分散剤として用いた。
実施例1 冷却管,かきまぜ装置,窒素吹込管及び温度制御用熱電
対を設けた容量500cm3のフラスコにイオン交換水300g,
スルホコハク酸ジイソオクチルナトリウム1.0gを加え,
かきまぜつつ95℃にまで昇温した。ついで,ジビニルベ
ンゼン(工業用)2.5重量%,スチレン37.5重量%,ア
クリル酸2−エチルヘキシル50.0重量%及びメタクリル
酸2−ヒドロキシエチル10.0重量%のモノマ混合物30g
に,2,2′−アゾビス(イソブチラミド)二水和物の0.3g
を溶解し,これを前記フラスコ中へ加え1時間重合させ
た。
対を設けた容量500cm3のフラスコにイオン交換水300g,
スルホコハク酸ジイソオクチルナトリウム1.0gを加え,
かきまぜつつ95℃にまで昇温した。ついで,ジビニルベ
ンゼン(工業用)2.5重量%,スチレン37.5重量%,ア
クリル酸2−エチルヘキシル50.0重量%及びメタクリル
酸2−ヒドロキシエチル10.0重量%のモノマ混合物30g
に,2,2′−アゾビス(イソブチラミド)二水和物の0.3g
を溶解し,これを前記フラスコ中へ加え1時間重合させ
た。
なお,本実施例に使用した工業用のジビニルベンゼンを
ガルクロマトグラフイー法によつて分析した結果(カラ
ム;ガスクロ工業(株)製 キヤピラリーカラムFP−24
1−25−0.25使用,面積比により重量割合を算出),m−
ジビニルベンゼン39.35重量%,p−ジビニルベンゼン16.
91重量%,m−エチルスチレン28.86重量%,p−エチルス
チレン9.25重量%,エチルベンゼン4.62重量%,ナフタ
レン1.01重量%よりなるものであつた。ついで,前記モ
ノマ混合物30gを追加して1時間,さらに前記モノマ混
合物30gを再度追加して2時間,最初から数えて合計4
時間重合させた。冷却後,重合液を5倍量のn−ブタノ
ールにかきまぜながら注ぎ入れ,これを減圧蒸留するこ
とにより,水をn−ブタノールと共沸させて除去し,ミ
クロゲル(以下,ミクロゲル1とする)のn−ブタノー
ル分散液を得た。n−ブタノール分散液の平均粒子径
は,100nmであつた。n−ブタノール分散液中の残存水分
量は0.5重量%以下であつた。なお,平均粒子径はコー
ルター・サブミクロン粒子アナライザーN4/256MD(米
国,コールター社製)を,水分量はカールフイツシヤー
水分計MK−AS(京都電子工業(株)製)をそれぞれ用い
て測定した。
ガルクロマトグラフイー法によつて分析した結果(カラ
ム;ガスクロ工業(株)製 キヤピラリーカラムFP−24
1−25−0.25使用,面積比により重量割合を算出),m−
ジビニルベンゼン39.35重量%,p−ジビニルベンゼン16.
91重量%,m−エチルスチレン28.86重量%,p−エチルス
チレン9.25重量%,エチルベンゼン4.62重量%,ナフタ
レン1.01重量%よりなるものであつた。ついで,前記モ
ノマ混合物30gを追加して1時間,さらに前記モノマ混
合物30gを再度追加して2時間,最初から数えて合計4
時間重合させた。冷却後,重合液を5倍量のn−ブタノ
ールにかきまぜながら注ぎ入れ,これを減圧蒸留するこ
とにより,水をn−ブタノールと共沸させて除去し,ミ
クロゲル(以下,ミクロゲル1とする)のn−ブタノー
ル分散液を得た。n−ブタノール分散液の平均粒子径
は,100nmであつた。n−ブタノール分散液中の残存水分
量は0.5重量%以下であつた。なお,平均粒子径はコー
ルター・サブミクロン粒子アナライザーN4/256MD(米
国,コールター社製)を,水分量はカールフイツシヤー
水分計MK−AS(京都電子工業(株)製)をそれぞれ用い
て測定した。
ミクロゲル1のn−ブタノール分散液を用いて下記の配
合で塗料Aを調製した。塗料A中のミクロゲル1の濃度
は塗料固形分に対して6重量%となる。この塗料を塗料
たるみ試験器(東洋精機(株)製)を用いてガラス板に
塗布し,150℃,20分間で焼付,硬化させ,塗膜のたれ,
及び塗膜外観を調べた。表1に,その結果を示した。な
お,同様にしてミクロゲル1を配合した塗料を調製し,
これを40℃,4時間の間,静置して,ミクロゲルの塗料に
対する分散安定性を調べた。表1に,その結果を示し
た。
合で塗料Aを調製した。塗料A中のミクロゲル1の濃度
は塗料固形分に対して6重量%となる。この塗料を塗料
たるみ試験器(東洋精機(株)製)を用いてガラス板に
塗布し,150℃,20分間で焼付,硬化させ,塗膜のたれ,
及び塗膜外観を調べた。表1に,その結果を示した。な
お,同様にしてミクロゲル1を配合した塗料を調製し,
これを40℃,4時間の間,静置して,ミクロゲルの塗料に
対する分散安定性を調べた。表1に,その結果を示し
た。
塗料Aの配合 合成例2のアクリル樹脂(キシレン溶液,不揮発分70
%) 58.9(重量%) メラン28E(注)(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル1(n−ブタノール分散液,不揮発分70%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 (注)商品名,日立化成工業(株)製のメラミン樹脂 実施例2 実施例1においてジビニルベンゼン(工業用)を0.5重
量%,スチレンを39.5重量%とした他は全く同様にして
ミクロゲル(以下,ミクロゲル2とする)のn−ブタノ
ール分散液を得た。n−ブタノール分散液の粒子径は,1
13nmであつた。n−ブタノール分散液中の残存水分量は
0.5重量%以下であつた。
%) 58.9(重量%) メラン28E(注)(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル1(n−ブタノール分散液,不揮発分70%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 (注)商品名,日立化成工業(株)製のメラミン樹脂 実施例2 実施例1においてジビニルベンゼン(工業用)を0.5重
量%,スチレンを39.5重量%とした他は全く同様にして
ミクロゲル(以下,ミクロゲル2とする)のn−ブタノ
ール分散液を得た。n−ブタノール分散液の粒子径は,1
13nmであつた。n−ブタノール分散液中の残存水分量は
0.5重量%以下であつた。
ミクロゲル2のn−ブタノール分散液を用いて下記の配
合で塗料Bを調製した。塗料B中のミクロゲル2の濃度
は塗料固形分に対して6重量%となる。この塗料を用い
て,実施例1と同様にして塗膜のたれ,塗膜外観,ミク
ロゲルの塗料への分散安定性を調べた。表1にその結果
を示した。
合で塗料Bを調製した。塗料B中のミクロゲル2の濃度
は塗料固形分に対して6重量%となる。この塗料を用い
て,実施例1と同様にして塗膜のたれ,塗膜外観,ミク
ロゲルの塗料への分散安定性を調べた。表1にその結果
を示した。
塗料Bの配合 合成例2のアクリル樹脂(キシレン溶液,不揮発分70
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル2(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 実施例3 実施例1においてジビニルベンゼン(工業用)を5.0重
量%,スチレンを35.0重量%とした他は全く同様にして
ミクロゲル(以下,ミクロゲル3とする)のn−ブタノ
ール分散液を得た。n−ブタノール分散液の平均粒子径
は96nmであつた。n−ブタノール分散液中の残存水分量
は0.5重量%以下であつた。
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル2(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 実施例3 実施例1においてジビニルベンゼン(工業用)を5.0重
量%,スチレンを35.0重量%とした他は全く同様にして
ミクロゲル(以下,ミクロゲル3とする)のn−ブタノ
ール分散液を得た。n−ブタノール分散液の平均粒子径
は96nmであつた。n−ブタノール分散液中の残存水分量
は0.5重量%以下であつた。
ミクロゲル3のn−ブタノール分散液を用いて下記の配
合で塗料Cを調製した。塗料C中のミクロゲル3の濃度
は塗料固形分にに対して6重量%となる。この塗料を用
いて実施例1と全く同様にして塗膜のたれ,塗膜外観,
ミクロゲルの塗料への分散安定性を調べた。表1にその
結果を示した。
合で塗料Cを調製した。塗料C中のミクロゲル3の濃度
は塗料固形分にに対して6重量%となる。この塗料を用
いて実施例1と全く同様にして塗膜のたれ,塗膜外観,
ミクロゲルの塗料への分散安定性を調べた。表1にその
結果を示した。
塗料Cの配合 合成例2のアクリル樹脂(キシレン溶液,不揮発分70
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル3(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 実施例4 実施例1においてスチレンを32.5重量%,メタクリル酸
2−ヒドロキシエチルを15.0重量%とした他は全く同様
にしてミクロゲル(以下,ミクロゲル4とする)のn−
ブタノール分散液を得た。n−ブタノール分散液の平均
粒子径は99nmであつた。n−ブタノール分散液中の残存
水分量は0.5重量%以下であつた。
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル3(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 実施例4 実施例1においてスチレンを32.5重量%,メタクリル酸
2−ヒドロキシエチルを15.0重量%とした他は全く同様
にしてミクロゲル(以下,ミクロゲル4とする)のn−
ブタノール分散液を得た。n−ブタノール分散液の平均
粒子径は99nmであつた。n−ブタノール分散液中の残存
水分量は0.5重量%以下であつた。
ミクロゲル4のn−ブタノール分散液を用いて下記の配
合で塗料Dを調製した。塗料D中のミクロゲル4の濃度
は塗料固形分に対して6重量%となる。この塗料を用い
て実施例1と全く同様にして塗膜のたれ,塗膜外観,ミ
クロゲルの塗料への分散安定性を調べた。表1にその結
果を示した。
合で塗料Dを調製した。塗料D中のミクロゲル4の濃度
は塗料固形分に対して6重量%となる。この塗料を用い
て実施例1と全く同様にして塗膜のたれ,塗膜外観,ミ
クロゲルの塗料への分散安定性を調べた。表1にその結
果を示した。
塗料Dの配合 合成例2のアクリル樹脂(キシレン溶液,不揮発分70
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル4(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 実施例5 実施例1において調製したミクロゲル1のn−ブタノー
ル分散液を用いて下記の配合で塗料Eを調製した。塗料
E中のミクロゲル1の濃度は塗料固形分に対して6重量
%となる。この塗料を用いて,実施例1と全く同様にし
て塗膜のたれ,塗膜外観,ミクロゲルの塗料への分散安
定性を調べた。表1にその結果を示した。
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル4(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 実施例5 実施例1において調製したミクロゲル1のn−ブタノー
ル分散液を用いて下記の配合で塗料Eを調製した。塗料
E中のミクロゲル1の濃度は塗料固形分に対して6重量
%となる。この塗料を用いて,実施例1と全く同様にし
て塗膜のたれ,塗膜外観,ミクロゲルの塗料への分散安
定性を調べた。表1にその結果を示した。
塗料Eの配合 合成例1のスチレン/アクリル樹脂(キシレン溶液,不
揮発分70%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル1(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 比較例1 実施例1において,スチレンを62.5重量%,アクリル酸
2−エチルヘキシルを25.0重量%とした他は全く同様に
してミクロゲル(以下,ミクロゲル5とする)のn−ブ
タノール分散液を得た。n−ブタノール分散液の平均粒
子径は96nmであつた。n−ブタノール分散液中の残存水
分量は0.5重量%以下であつた。
揮発分70%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル1(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 比較例1 実施例1において,スチレンを62.5重量%,アクリル酸
2−エチルヘキシルを25.0重量%とした他は全く同様に
してミクロゲル(以下,ミクロゲル5とする)のn−ブ
タノール分散液を得た。n−ブタノール分散液の平均粒
子径は96nmであつた。n−ブタノール分散液中の残存水
分量は0.5重量%以下であつた。
ミクロゲル5のn−ブタノール分散液を用いて下記の配
合で塗料Fを調製した。塗料F中のミクロゲル5の濃度
は塗料固形分に対して6重量%となる。この塗料を用い
て実施例1と全く同様にして塗膜のたれ,塗膜外観,ミ
クロゲルの塗料への分散安定性を調べた。表1にその結
果を示した。
合で塗料Fを調製した。塗料F中のミクロゲル5の濃度
は塗料固形分に対して6重量%となる。この塗料を用い
て実施例1と全く同様にして塗膜のたれ,塗膜外観,ミ
クロゲルの塗料への分散安定性を調べた。表1にその結
果を示した。
塗料Fの配合 合成例2のアクリル樹脂(キシレン溶液,不揮発分70
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル5(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 比較例2 実施例1において,エチレンを12.5重量%,アクリル酸
2−エチルヘキシルを75.0重量%とした他は全く同様に
してミクロゲル(以下,ミクロゲル6とする)のn−ブ
タノール分散液を得た。n−ブタノール分散液の平均粒
子径は102nmであつた。n−ブタノール分散液中の残存
水分量は0.5重量%以下であつた。n−ブタノール分散
液を用いて下記の配合で塗料Gを調製した。塗料G中の
ミクロゲル6の濃度は塗料固形分に対して6重量%とな
る。この塗料を用いて実施例1と全く同様にして塗膜の
たれ,塗膜外観,ミクロゲルの塗料への分散安定性を調
べた。表1にその結果を示した。
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル5(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 比較例2 実施例1において,エチレンを12.5重量%,アクリル酸
2−エチルヘキシルを75.0重量%とした他は全く同様に
してミクロゲル(以下,ミクロゲル6とする)のn−ブ
タノール分散液を得た。n−ブタノール分散液の平均粒
子径は102nmであつた。n−ブタノール分散液中の残存
水分量は0.5重量%以下であつた。n−ブタノール分散
液を用いて下記の配合で塗料Gを調製した。塗料G中の
ミクロゲル6の濃度は塗料固形分に対して6重量%とな
る。この塗料を用いて実施例1と全く同様にして塗膜の
たれ,塗膜外観,ミクロゲルの塗料への分散安定性を調
べた。表1にその結果を示した。
塗料Gの配合 合成例2のアクリル樹脂(キシレン溶液,不揮発分70
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル6(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 比較例3 実施例1において,エチレンを42.5重量%,メタクリル
酸2−ヒドロキシエチルを5.0重量%とした他は全く同
様にしてミクロゲル(以下,ミクロゲル7とする)のn
−ブタノール分散液を得た。n−ブタノール分散液の平
均粒子径は98nmであつた。n−ブタノール分散液中の残
存水分量は0.5重量%以下であつた。
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル6(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 比較例3 実施例1において,エチレンを42.5重量%,メタクリル
酸2−ヒドロキシエチルを5.0重量%とした他は全く同
様にしてミクロゲル(以下,ミクロゲル7とする)のn
−ブタノール分散液を得た。n−ブタノール分散液の平
均粒子径は98nmであつた。n−ブタノール分散液中の残
存水分量は0.5重量%以下であつた。
ミクロゲル7のn−ブタノール分散液を用いて下記の配
合で塗料Hを調製した。塗料H中のミクロゲル7の濃度
は塗料固形分に対して6重量%となる。この塗料を用い
て実施例1と全く同様にして塗膜のたれ,塗膜外観,ミ
クロゲルの塗料への分散安定性を調べた。表1にその結
果を示した。
合で塗料Hを調製した。塗料H中のミクロゲル7の濃度
は塗料固形分に対して6重量%となる。この塗料を用い
て実施例1と全く同様にして塗膜のたれ,塗膜外観,ミ
クロゲルの塗料への分散安定性を調べた。表1にその結
果を示した。
塗料Hの配合 合成例2のアクリル樹脂(キシレン溶液,不揮発分70
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル7(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7(重量%) 計 100.0 比較例4 実施例1において,スチレンを27.5重量%,メタクリル
酸2−ヒドロキシエチルを20.0重量%とした他は全く同
様にしてミクロゲル(以下,ミクロゲル8とする)のn
−ブタノール分散液を得た。n−ブタノール分散液の粒
子径は104nmであつた。n−ブタノール分散液中の残存
水分量は0.5重量%以下であつた。
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル7(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7(重量%) 計 100.0 比較例4 実施例1において,スチレンを27.5重量%,メタクリル
酸2−ヒドロキシエチルを20.0重量%とした他は全く同
様にしてミクロゲル(以下,ミクロゲル8とする)のn
−ブタノール分散液を得た。n−ブタノール分散液の粒
子径は104nmであつた。n−ブタノール分散液中の残存
水分量は0.5重量%以下であつた。
ミクロゲル8のn−ブタノール分散液を用いて下記の配
合で塗料Iを調製した。塗料I中のミクロゲル8の濃度
は塗料固形分に対して6重量%となる。この塗料を用い
て実施例1と全く同様にして塗膜のたれ,塗膜外観,ミ
クロゲルの塗料への分散安定性を調べた。表1にその結
果を示した。
合で塗料Iを調製した。塗料I中のミクロゲル8の濃度
は塗料固形分に対して6重量%となる。この塗料を用い
て実施例1と全く同様にして塗膜のたれ,塗膜外観,ミ
クロゲルの塗料への分散安定性を調べた。表1にその結
果を示した。
塗料Iの配合 合成例2のアクリル樹脂(キシレン溶液,不揮発分70
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル8(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5(重量%)n−ブタノール 1.7 計 100.0 比較例5 実施例1において,エチレングリコールジメタクリレー
ト1.5重量%,アクリル酸n−ブチル38.5重量%,アク
リル酸2−エチルヘキシル50.0重量%及びメタクリル酸
2−ヒドロキシエチル10.0重量%からなるモノマ混合物
を用いた他は,全く同様にしてミクロゲル(以下,ミク
ロゲル9とする)のn−ブタノール分散液を得た。n−
ブタノール分散液の平均粒子径は187nmであつた。n−
ブタノール分散液中の残存水分量は0.5重量%以下であ
つた。
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル8(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5(重量%)n−ブタノール 1.7 計 100.0 比較例5 実施例1において,エチレングリコールジメタクリレー
ト1.5重量%,アクリル酸n−ブチル38.5重量%,アク
リル酸2−エチルヘキシル50.0重量%及びメタクリル酸
2−ヒドロキシエチル10.0重量%からなるモノマ混合物
を用いた他は,全く同様にしてミクロゲル(以下,ミク
ロゲル9とする)のn−ブタノール分散液を得た。n−
ブタノール分散液の平均粒子径は187nmであつた。n−
ブタノール分散液中の残存水分量は0.5重量%以下であ
つた。
ミクロゲル9のn−ブタノール分散液を用いて下記の配
合で塗料Jを調製した。塗料J中のミクロゲル9の濃度
は塗料固形分にに対して6重量%となる。この塗料を用
いて,実施例1と全く同様にして塗膜のたれ,塗膜外
観,ミクロゲルの塗料への分散安定性を調べた。表1に
その結果を示した。
合で塗料Jを調製した。塗料J中のミクロゲル9の濃度
は塗料固形分にに対して6重量%となる。この塗料を用
いて,実施例1と全く同様にして塗膜のたれ,塗膜外
観,ミクロゲルの塗料への分散安定性を調べた。表1に
その結果を示した。
塗料Jの配合 合成例2のアクリル樹脂(キシレン溶液,不揮発分70
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル9(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 比較例6 冷却管,かきまぜ装置,窒素吹込み管および温度制御用
熱電対を設けた容量500cm3のフラスコにn−ヘキサン30
0g,アクリル酸メチル99.5モル%およびビニルアクリレ
ート0.5モル%のモノマ混合物30g,重合開示剤2,2′−ア
ゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.3gおよび分
散剤として合成例3で得られたくし形状のグラフト共重
合体(不揮発分30重量%)10gを仕込み,かきまぜなが
ら60℃で5時間の間重合させた。重合液は当初透明,そ
の後徐々に白濁して牛乳状となつた。
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
ミクロゲル9(n−ブタノール分散液,不揮発分20%)
16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 比較例6 冷却管,かきまぜ装置,窒素吹込み管および温度制御用
熱電対を設けた容量500cm3のフラスコにn−ヘキサン30
0g,アクリル酸メチル99.5モル%およびビニルアクリレ
ート0.5モル%のモノマ混合物30g,重合開示剤2,2′−ア
ゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.3gおよび分
散剤として合成例3で得られたくし形状のグラフト共重
合体(不揮発分30重量%)10gを仕込み,かきまぜなが
ら60℃で5時間の間重合させた。重合液は当初透明,そ
の後徐々に白濁して牛乳状となつた。
次いで,重合液100gをトルエン400gの中へかきまぜなが
ら注ぎ込み,減圧蒸留することによりn−ヘキサン,未
反応モノマなどを系外へトルエンと共沸させて留去し
た。得られたミクロゲル(以下,ミクロゲル10とする)
のトルエン分散液は透明で,薄い青色を呈していた。ガ
スクロマトグラフイー法により求めたn−ヘキサン,未
反応モノマなどの不純物はどれも0.1重量%未満であつ
た。このミクロゲル10のトルエン分散液の平均粒子径は
350nmであつた。
ら注ぎ込み,減圧蒸留することによりn−ヘキサン,未
反応モノマなどを系外へトルエンと共沸させて留去し
た。得られたミクロゲル(以下,ミクロゲル10とする)
のトルエン分散液は透明で,薄い青色を呈していた。ガ
スクロマトグラフイー法により求めたn−ヘキサン,未
反応モノマなどの不純物はどれも0.1重量%未満であつ
た。このミクロゲル10のトルエン分散液の平均粒子径は
350nmであつた。
ミクロゲル10のトルエン分散液を用いて下記の配合で塗
料Kを調製した。塗料K中のミクロゲルの濃度は塗料固
形分に対して6重量%となる。この塗料を用いて実施例
1と全く同様にして塗膜のたれ,塗膜外観,ミクロゲル
の塗料への分散安定性を調べた。表1にその結果を示し
た。
料Kを調製した。塗料K中のミクロゲルの濃度は塗料固
形分に対して6重量%となる。この塗料を用いて実施例
1と全く同様にして塗膜のたれ,塗膜外観,ミクロゲル
の塗料への分散安定性を調べた。表1にその結果を示し
た。
塗料Kの配合 合成例2のアクリル樹脂(キシレン溶液,不揮発分70
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9(重量
%) ミクロゲル10(トルエン分散液,不揮発分20%)16.5
n−ブタノール 1.7 計 100.0 比較例7 ミクロゲルを一切,配合しない下記配合の塗料Lを調製
した。この塗料を用いて実施例1と全く同様にして塗膜
のたれ,塗膜外観,ミクロゲルの塗料への分散安定性を
調べた。表1にその結果を示した。
%) 58.9(重量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9(重量
%) ミクロゲル10(トルエン分散液,不揮発分20%)16.5
n−ブタノール 1.7 計 100.0 比較例7 ミクロゲルを一切,配合しない下記配合の塗料Lを調製
した。この塗料を用いて実施例1と全く同様にして塗膜
のたれ,塗膜外観,ミクロゲルの塗料への分散安定性を
調べた。表1にその結果を示した。
塗料Lの配合 アクリル樹脂(キシレン溶液,不揮発分70%)58.9(重
量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
キシレン 16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 (発明の効果) 以上,実施例からも明らかなように,本発明に より得られるミクロゲルは,塗料組成物に含有させても
分散安定性に優れ,得られる塗料組成物は,塗膜のたれ
防止効果,塗膜の仕上がり外観ともに優れる。
量%) メラン28E(キシレン溶液,不揮発分60%) 22.9
キシレン 16.5 n−ブタノール 1.7 計 100.0 (発明の効果) 以上,実施例からも明らかなように,本発明に より得られるミクロゲルは,塗料組成物に含有させても
分散安定性に優れ,得られる塗料組成物は,塗膜のたれ
防止効果,塗膜の仕上がり外観ともに優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 212/08 MJW 7211−4J 220/18 MLZ 7242−4J 220/28 MMN 7242−4J
Claims (3)
- 【請求項1】ジビニルベンゼン0.1〜10重量%、スチレ
ン15〜54.9重量%、アクリル酸2−エチルヘキシル及び
/又はメタクリル酸2−エチルヘキシル40〜60重量%、
並びにアクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2
−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシエ
チル及び/又はメタクリル酸2−ヒドロキシプロピル5
〜15重量%を全体が100重量%になるように配合したモ
ノマ混合物を、乳化剤としてスルホコハク酸ジアルキル
ナトリウム、重合開始剤として2,2′−アゾビス(イソ
ブチラミド)二水和物を用いて、水性媒体中で乳化重合
して得られるミクロゲル。 - 【請求項2】ジビニルベンゼン0.1〜10重量%、スチレ
ン15〜54.9重量%、アクリル酸2−エチルヘキシル及び
/又はメタクリル酸2−エチルヘキシル40〜60重量%、
並びにアクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2
−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシエ
チル及び/又はメタクリル酸2−ヒドロキシプロピル5
〜15重量%を全体が100重量%になるように配合したモ
ノマ混合物を、乳化剤としてスルホコハク酸ジアルキル
ナトリウム、重合開始剤として2,2′−アゾビス(イソ
ブチラミド)二水和物を用いて、水性媒体中で乳化重合
することを特徴とするミクロゲルの製造方法。 - 【請求項3】ジビニルベンゼン0.1〜10重量%、スチレ
ン15〜54.9重量%、アクリル酸2−エチルヘキシル及び
/又はメタクリル酸2−エチルヘキシル40〜60重量%、
並びにアクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2
−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシエ
チル及び/又はメタクリル酸2−ヒドロキシプロピル5
〜15重量%を全体が100重量%になるように配合したモ
ノマ混合物を、乳化剤としてスルホコハク酸ジアルキル
ナトリウム、重合開始剤として2,2′−アゾビス(イソ
ブチラミド)二水和物を用いて、水性媒体中で乳化重合
して得られるミクロゲルを含有してなる塗料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31736788A JPH0689199B2 (ja) | 1988-12-15 | 1988-12-15 | ミクロゲル、その製造方法及び塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31736788A JPH0689199B2 (ja) | 1988-12-15 | 1988-12-15 | ミクロゲル、その製造方法及び塗料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02163109A JPH02163109A (ja) | 1990-06-22 |
JPH0689199B2 true JPH0689199B2 (ja) | 1994-11-09 |
Family
ID=18087454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31736788A Expired - Lifetime JPH0689199B2 (ja) | 1988-12-15 | 1988-12-15 | ミクロゲル、その製造方法及び塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0689199B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005014271A1 (de) * | 2005-03-24 | 2006-09-28 | Rhein Chemie Rheinau Gmbh | Mikrogele in Kombination mit funktionalen Additiven |
-
1988
- 1988-12-15 JP JP31736788A patent/JPH0689199B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02163109A (ja) | 1990-06-22 |
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