JPH068818U - 磁性流体軸受 - Google Patents

磁性流体軸受

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JPH068818U JP5417292U JP5417292U JPH068818U JP H068818 U JPH068818 U JP H068818U JP 5417292 U JP5417292 U JP 5417292U JP 5417292 U JP5417292 U JP 5417292U JP H068818 U JPH068818 U JP H068818U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静止時および回転時の両方の負荷能力が高
く、かつ回転精度が高く、安定性に優れた磁性流体軸受
を提供する。 【構成】 動圧発生手段6,6´を磁力の弱い部分に設
けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は磁性流体を潤滑剤として用いたすべり軸受タイプの磁性流体軸受に関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁性流体軸受としては、例えば図12乃至図13,図14乃至図15お よび図16乃至図18に示すようなものがある。
【0003】 まず、図12乃至図13に示した第1の従来の磁性流体軸受は、ラジアル荷重 およびスラスト荷重を支えるもので、図12に示すように2つの円盤状の鍔部1 02を有する非磁性材の軸101と、前記鍔部102の端面および前記軸101 の外周面と微小間隙103,103´を介して配置した軸受本体としての円筒状 永久磁石104と前記微小間隙103,103´に介在させた磁性流体105と から構成されたものである。ここで、微小間隙103,103´には円筒状永久 磁石104に近づくほど磁場が大きくなるように磁場の勾配があるため、この磁 場勾配による磁力によって磁性流体105が円筒状永久磁石104に引き付けら れ、それによって軸101の外周面および鍔部102の両端面に磁気(浮揚)力 が作用し、軸101が支えられる。
【0004】 そして、円筒状永久磁石104はラジアル方向の負荷能力を高めるために、軸 方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように多極に軸方向着磁(対となるN極 とS極が軸方向となるように着磁され、かつ、軸方向の隣り合う磁極が互いに異 極となるように着磁)されている。このように多極着磁することによりラジアル 方向(径方向)の磁場勾配が大きくなるため、軸101の外周面に作用する磁気 力が大きくなりラジアル方向の負荷容量が大きくなる。
【0005】 図14乃至図15に示した第2の従来の磁性流体軸受はラジアル方向の回転精 度および回転時の負荷能力をさらに高めるために動圧発生手段として軸101の 外周面(ラジアル軸受面)の中央付近、すなわち円筒状永久磁石104の同極同 士が接する磁力の強い部分1ケ所に円周方向4個のレイリーステップ106を設 けたものである。その他の構成は第1の従来例と同じである。
【0006】 また、図16乃至図18に示した第3の従来の磁性流体軸受は、第1および第 2の従来例と同様にラジアル荷重およびスラスト荷重を支えるもので、図16に 示すようにスリーブ状永久磁石107を固着した非磁性材または磁性材の軸11 1と、前記スリーブ状永久磁石107の両端面および外周面と微小間隙103, 103´を介して配置した軸受本体としての非磁性材のハウジング108と、前 記微小間隙103,103´に介在させた磁性流体105とから構成されたもの である。ここで、微小間隙103,103´にはスリーブ状永久磁石107に近 づくほど磁場が大きくなるような磁場の勾配があるため、この磁場勾配による磁 力によって磁性流体105がスリーブ状永久磁石107に引き付けられ、それに よってハウジング108の内周面および両側の内側面に磁気(浮揚)力が作用し 、軸111が支えられる。
【0007】 そして、スリーブ状永久磁石107はラジアル方向の負荷能力を高めるために 軸方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように多極に軸方向着磁(対となるN 極とS極が軸方向となるように着磁され、かつ、軸方向の隣り合う磁極が互いに 異極となるように着磁)されている。さらに、ラジアル方向とスラスト方向の回 転精度および回転時の負荷能力をさらに高めるために、動圧発生手段としてハウ ジング108の内周面(ラジアル軸受面)の中央付近、すなわちスリーブ状永久 磁石107の同極同士が接する部分磁力の強い部分1ケ所に円周方向4個のレイ リーステップ106と、ハウジング108の両側の内側面(スラスト軸受面)の スリーブ状永久磁石107の端面中央付近と対向する磁力の強い部分1ケ所に円 周方向4個のレイリーステップ106´を設けたものである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記した従来の技術による磁性流体軸受には以下の如き問題点 がある。すなわち、第1の従来例の磁性流体軸受においては、回転時の負荷能力 および回転精度が低く、これらを向上すべく動圧発生手段としてラジアル面やス ラスト面にレイリーステップ106,106´を設けた第2および第3の従来例 の磁性流体軸受の場合には、回転時の負荷能力および回転精度が向上する反面、 レイリーステップ106,106´が磁力が強い(磁場および磁場勾配が大きい )部分に設けられているため、磁気(浮揚)力が小さくなり静止時における負荷 能力が著しく小さくなってしまい、荷重が大きい場合には軸101,111を支 えることができず固体接触によって起動時に摩耗を生じ軸受寿命が短くなるとい う問題点がある。また、レイリーステップ106がラジアル軸受面の中央付近1 ケ所に設けてあるため、左右のバランスに敏感であり軸101,111と軸受本 体である円筒状永久磁石104,ハウジング108の傾きが生じやすく軸101 ,111の振れまわりを発生しやすいという不安定性を有しているという問題点 があった。
【0009】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、静止時および回転時の両方の負荷能力が高く、かつ回転精度が 高く、安定性に優れた磁性流体軸受を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案にあっては、微小間隙を介して対向し、互い に相対回転が可能なラジアル軸受面およびスラスト軸受面の少なくとも一方を形 成する軸および軸受本体と、前記微小間隙に磁力によって保持させた磁性流体と 、前記軸および軸受本体の少なくともいずれか一方に設けた動圧発生手段とから 成り、前記微小間隙の磁力の強い部分と弱い部分とを有する磁性流体軸受におい て、 前記動圧発生手段を前記磁力の弱い部分に設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】 上記構成の磁性流体軸受にあっては、動圧発生手段を磁力の弱い(磁場および 磁場勾配が小さい)部分に設けてあり、磁力が強い(磁場および磁場勾配が大き い)部分には設けていないため、磁力が強い部分で大きな磁気(浮揚)力が発生 し、静止時における負荷能力は動圧発生手段を設けていない場合の負荷能力に比 べて若干低下する程度で、静止時および回転時のいずれにおいても大きな負荷能 力を有し、回転時の回転精度も高い。
【0012】
【実施例】
以下に本考案を図面に基づいて説明する。図1乃至図2は本考案の第1実施例 を示している。この磁性流体軸受はラジアル荷重およびスラスト荷重を支えるも ので、図1に示すように2つの円盤状の鍔部2を有する非磁性材の軸1と、前記 鍔部2の端面および前記軸1の外周面と微小間隙3,3´を介して配置した軸受 本体としての円筒状永久磁石4と前記微小間隙3,3´に介在させた磁性流体5 とから構成されている。そして、円筒状永久磁石4は、ラジアル方向の負荷能力 を高めるために軸方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように多極(本実施例 では2極)に軸方向着磁(対となるN極とS極が軸方向となるように着磁され、 かつ、軸方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように着磁)されている。この ように多極着磁することにより時に同極同士が接する中央部で磁場および磁場勾 配が大きくなり磁力が強くなるため、全体としてラジアル方向(径方向)の磁場 勾配が大きくなって軸1の外周面に作用する磁気(浮揚)力が大きくなり、ラジ アル方向の負荷容量が大きくなる。
【0013】 そして、ラジアル方向の回転精度および回転時の負荷能力をさらに高めるため に動圧発生手段として軸1の外周面(ラジアル軸受面)の円筒状永久磁石4の内 周面の同極同士が接する中央部および両端部を除いたN極とS極の中間部と対向 する部分左右2ケ所に各々円周方向4個のレイリーステップ6を設けてある。
【0014】 このように構成した本実施例の磁性流体軸受は、動圧発生手段としてのレイリ ーステップ6が、軸1の外周面の磁力が強い(磁場および磁場勾配が大きい)円 筒状永久磁石4の中央部および両端部と対向する部分を除いた磁力の弱いN極と S極の中間部と対向する部分に設けてあるため、磁力の強い円筒状永久磁石4の 中央部および両端部で大きな磁気(浮揚)力が発生し、静止時における負荷能力 はレイリーステップ6を設けていない場合の負荷能力に比べて、若干低下する程 度であり、大きな負荷能力を有する。
【0015】 そして、回転時には、レイリーステップ6により動圧が発生するためより大き な負荷能力を有し、回転精度も高くなる。また、レイリーステップ6を左右2ケ 所に分けて設けているため、軸1と軸受本体としての円筒状永久磁石4の傾きが 生じにくく安定性に優れている。
【0016】 次に本考案の第2の実施例を図3乃至図5に示す。この磁性流体軸受は、ラジ アルおよびスラストの両方向の負荷能力を大きくするために円筒状永久磁石40 の2つの鍔部2の端面と対向する両端面部が半径方向の隣り合う磁極が互いに異 極となるように多極(本実施例の場合2極)に軸方向着磁されていると共に、軸 1の外周面と対向する円筒状永久磁石40の内周面部の中央部が軸方向に単極着 磁されており内周面側が同極同士が接するように着磁されている。
【0017】 そして、ラジアルおよびスラストの両方向の回転時の負荷能力を高めると共に 回転精度を高めるために、動圧発生手段として軸1の外周面(ラジアル軸受面) の円筒状永久磁石40の内周面の同極同士が接する部分2ケ所と両端部と対向す る部分を除いたN極とS極の中間部と対向する部分3ケ所に各々円周方向4個の レイリーステップ6を設けると共に、鍔部2の両側の内側面(スラスト軸受面) の円筒状永久磁石40の両端面のN極とS極とが接する部分を除いたN極および S極と対向する部分に片側2ケ所ずつに各々円周方向4個のレイリーステップ6 ´を設けている。
【0018】 このように構成した本実施例の磁性流体軸受は、レイリーステップ6,6´が それぞれ軸1の外周面(ラジアル軸受面)および鍔部2の両側の内側面(スラス ト軸受面)の磁力が強い部分(同極または異極同士が接する部分および端部)を 除いた磁力の弱い部分(N極とS極の中間部およびN極やS極と対向する部分) に設けてあるため、ラジアルおよびスラストの両方向の静止時における負荷能力 が大きい。そして回転時にはレイリーステップ6,6´により動圧が発生するた め、ラジアルおよびスラストの両方向に大きな負荷能力を有し回転精度も高くな る。また軸1の外周面および鍔部2の両側の内側面にレイリーステップ6,6´ を3ケ所および2ケ所に分けて設けているため軸1と軸受本体である円筒状永久 磁石40の傾きが生じにくく、安定性に優れる。その他の構成および作用につい ては第1実施例と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、 その説明は省略する。
【0019】 次に本考案の第3の実施例を図6乃至図8に示す。この磁性流体軸受は、ラジ アルおよびスラストの両方向の負荷能力を大きくするために円筒状永久磁石41 が円周方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように多極(本実施例の場合4極 )に軸方向着磁されると共に、軸方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように 多極(本実施例の場合2極)に軸方向着磁されている。
【0020】 そして、ラジアルおよびスラストの両方向の回転時の負荷能力および回転精度 を高めるために、動圧発生手段として円筒状永久磁石41の内周面(ラジアル軸 受面)の同極同士が接する磁力の強い中央部と両端部を除いた磁力の弱いN極と S極の中間部分左右2ケ所に各々円周方向4個のレイリーステップ6を設けると 共に、円筒状永久磁石41の両端面(スラスト軸受面)のN極とS極が接する磁 力の強い部分を除いた磁力の弱いN極およびS極の部分、片側1ケ所ずつに各々 円周方向4個のレイリーステップ6´を設けている。なお、本実施例のように円 筒状永久磁石41側に動圧発生手段を設ける場合には、円筒状永久磁石41の材 質は、加工性に優れたマンガンアルミ磁石,アルニコ磁石,プラスチック磁石を 用いることが好適である。加工性の乏しい希土類磁石を用いる場合には磁石の表 面に加工性の優れた材質をコーティングした後加工することも可能である。その 他の構成および作用については第2実施例と同様であるので説明は省略する。
【0021】 次に本考案の第4の実施例を図9乃至図11に示す。この磁性流体軸受は、上 記各実施例と同様にラジアル荷重およびスラスト荷重を支えるものであり、図1 6乃至図18に示した第3従来例に対応したものである。図9に示すようにスリ ーブ状永久磁石7を固着した非磁性材または磁性材の軸11と、前記スリーブ状 永久磁石7の両端面および外周面と微小間隙3,3´を介して配置した軸受本体 としての非磁性材の円筒状ハウジング8と、前記微小間隙3,3´に介在させた 磁性流体5とから構成されている。スリーブ状永久磁石7はラジアルおよびスラ ストの両方向の負荷能力を大きくするために、半径方向の隣り合う磁極が互いに 異極となるように多極(本実施例の場合2極)に軸方向着磁されると共に、軸方 向の隣り合う磁極が互いに異極となるように多極(本実施例の場合2極)に軸方 向着磁されている。
【0022】 そして、ラジアルおよびスラストの両方向の回転時の負荷能力および回転精度 を高めるために動圧発生手段として円筒状ハウジング8の内周面(ラジアル軸受 面)のスリーブ状永久磁石7の外周面の同極同士が接する磁力の強い中央部およ び両端部と対向する部分を除いた磁力の弱いN極とS極の中間部と対向する部分 左右2ケ所に各々円周方向4個のレイリーステップ6を設けると共に、円筒状ハ ウジング8の両側の内側面(スラスト軸受面)のスリーブ状永久磁石7の両端面 のN極とS極が接する磁力の強い部分を除いた磁力の弱いN極およびS極と対向 する部分に片側2ケ所ずつに各々円周方向4個のレイリーステップ6´を設けて いる。作用については第2実施例と同様であるので説明は省略する。
【0023】 以上、4つの実施例について図面に基づいて説明したが、これらに限定される ものでは無く、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施するこ とが可能である。例えば動圧発生手段としてレイリーステップ6,6´に変えて 、傾斜パッド,テーパードランド等の他のステップ形状でも良く、スパイラルグ ルーブであっても良い。動圧発生手段は軸受面のどちら側に設けても良く、両側 に設けても良い。またレイリーステップ6,6´の円周方向の個数が4個である 必要は無く、永久磁石の磁極数および着磁パターンも上記実施例に限定されるも のでは無く、永久磁石の代わりに電磁石を用いても良い。さらに、上記各実施例 では、ラジアルおよびスラストの両方向の荷重を支えるものとしたが、いずれか 一方向のみの荷重を支えるものでも良くスラスト荷重は左右または上下の一方向 のみを支えるものであっても良い。このように本考案は上記各実施例に示した軸 受形状に限定されるものでは無い。そして、軸および軸受本体は、どちらが回転 側であっても良く両方が相対回転するものであっても良い。さらに、軸は磁性材 であっても、非磁性材であっても良い。
【0024】
【考案の効果】
本考案は、以上の構成および作用を有するもので、動圧発生手段を磁力の弱い 部分に設けているので、静止時および回転時の両方の負荷能力が高く、かつ回転 精度が高い。
【提出日】平成5年4月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 まず、図12乃至図13に示した第1の従来の磁性流体軸 受は、ラジアル荷重およびスラスト荷重を支えるもので、図12に示すように2 つの円盤状の鍔部102を有する非磁性材の軸101と、前記鍔部102の端面 および前記軸101の外周面と微小間隙103,103′を介して配置した軸受 本体としての円筒状永久磁石104と前記微小間隙103,103′に介在させ た磁性流体105とから構成されたものである。ここで、微小間隙103, 103′には円筒状永久磁石104に近づくほど磁場が大きくなるよう磁場の 勾配があるため、この磁場勾配による磁力によって磁性流体105が円筒状永久 磁石104に引き付けられ、それによって軸101の外周面および鍔部102の 両端面に磁気(浮揚)力が作用し、軸101が支えられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 そして、スリーブ状永久磁石107はラジアル方向の負荷 能力を高めるために軸方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように多極に軸方 向着磁(対となるN極とS極が軸方向となるように着磁され、かつ、軸方向の隣 り合う磁極が互いに異極となるように着磁)されている。さらに、ラジアル方向 とスラスト方向の回転精度および回転時の負荷能力をさらに高めるために、動圧 発生手段としてハウジング108の内周面(ラジアル軸受面)の中央付近、すな わちスリーブ状永久磁石107の同極同士が接する磁力の強い部分1ケ所に円周 方向4個のレイリーステップ106と、ハウジング108の両側の内側面(スラ スト軸受面)のスリーブ状永久磁石107の端面中央付近と対向する磁力の強い 部分1ケ所に円周方向4個のレイリーステップ106′を設けたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【実施例】
以下に本考案を図面に基づいて説明する。図1乃至図2は本考案の第1実施例 を示している。この磁性流体軸受はラジアル荷重およびスラスト荷重を支えるも ので、図1に示すように2つの円盤状の鍔部2を有する非磁性材の軸1と、前記 鍔部2の端面および前記軸1の外周面と微小間隙3,3′を介して配置した軸受 本体としての円筒状永久磁石4と前記微小間隙3,3′に介在させた磁性流体5 とから構成されている。そして、円筒状永久磁石4は、ラジアル方向の負荷能力 を高めるために軸方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように多極(本実施例 では2極)に軸方向着磁(対となるN極とS極が軸方向となるように着磁され、 かつ、軸方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように着磁)されている。この ように多極着磁することにより特に同極同士が接する中央部で磁場および磁場勾 配が大きくなり磁力が強くなるため、全体としてラジアル方向(径方向)の磁場 勾配が大きくなって軸1の外周面に作用する磁気(浮揚)力が大きくなり、ラジ アル方向の負荷容量が大きくなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 そして、ラジアル方向の回転精度および回転時の負荷能力 をさらに高めるために動圧発生手段として軸1の外周面(ラジアル軸受面)の円 筒状永久磁石4の内周面の同極同士が接する中央部および両端部を除いたN極と S極の中間部と対向する部分、左右2ケ所に各々円周方向4個のレイリーステッ プ6を設けてある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 そして、回転時にはレイリーステップ6により動圧が発生 するためより大きな負荷能力を有し、回転精度も高くなる。また、レイリース テップ6を左右2ケ所に分けて設けているため、軸1と軸受本体としての円筒状 永久磁石4の傾きが生じにくく安定性に優れている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 そして、ラジアルおよびスラストの両方向の回転時の負荷 能力および回転精度を高めるために、動圧発生手段として円筒状永久磁石41の 内周面(ラジアル軸受面)の同極同士が接する磁力の強い中央部と両端部を除い た磁力の弱いN極とS極の中間部分左右2ケ所に各々円周方向4個のレイリー ステップ6を設けると共に、円筒状永久磁石41の両端面(スラスト軸受面)の N極とS極が接する磁力の強い部分を除いた磁力の弱いN極およびS極の部分、 片側1ケ所ずつに各々円周方向4個のレイリーステップ6′を設けている。な お、本実施例のように円筒状永久磁石41側に動圧発生手段を設ける場合には、 円筒状永久磁石41の材質は、加工性に優れたマンガンアルミ磁石,アルニコ磁 石,プラスチック磁石を用いることが好適である。加工性の乏しい希土類磁石 フェライト磁石 を用いる場合には磁石の表面に加工性の優れた材質をコーティン グした後加工することも可能である。また、マスキングした後にコーティングす ることにより、後加工なしに直接、動圧発生手段を形成することも可能である。 その他の構成および作用については第2実施例と同様であるので説明は省略する 。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】 次に本考案の第4の実施例を図9乃至図11に示す。この磁性流 体軸受は、上記各実施例と同様にラジアル荷重およびスラスト荷重を支えるもの であり、図16乃至図18に示した第3従来例に対応したものである。図9に示 すようにスリーブ状永久磁石7を固着した非磁性材または磁性材の軸11と、前 記スリーブ状永久磁石7の両端面および外周面と微小間隙3,3′を介して配置 した軸受本体としての非磁性材のハウジング8と、前記微小間隙3,3′に介在 させた磁性流体5とから構成されている。スリーブ状永久磁石7はラジアルおよ びスラストの両方向の負荷能力を大きくするために、半径方向の隣り合う磁極が 互いに異極となるように多極(本実施例の場合2極)に軸方向着磁されると共に 、軸方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように多極(本実施例の場合2極) に軸方向着磁されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 そして、ラジアルおよびスラストの両方向の回転時の負荷能力お よび回転精度を高めるために動圧発生手段としてハウジング8の内周面(ラジア ル軸受面)のスリーブ状永久磁石7の外周面の同極同士が接する磁力の強い中央 部および両端部と対向する部分を除いた磁力の弱いN極とS極の中間部と対向す る部分左右2ケ所に各々円周方向4個のレイリーステップ6を設けると共に ウジング8の両側の内側面(スラスト軸受面)のスリーブ状永久磁石7の両端 面のN極とS極が接する磁力の強い部分を除いた磁力の弱いN極およびS極と対 向する部分に片側2ケ所ずつに各々円周方向4個のレイリーステップ6′を設け ている。作用については第2実施例と同様であるので説明は省略する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 以上、4つの実施例について図面に基づいて説明したが、 これらに限定されるものでは無く、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々 の態様で実施することが可能である。例えば動圧発生手段としてレイリーステッ プ6,6′に変えて、傾斜パッド,テーパードランド等の他のステップ形状でも 良く、スパイラルグループであっても良い。動圧発生手段は軸受面のどちら側に 設けても良く、両側に設けても良い。またレイリーステップ6,6′の円周方向 の個数が4個である必要は無く、永久磁石の磁極数および着磁パターンも上記実 施例に限定されるものでは無く、永久磁石の代わりに電磁石を用いても良い。さ らに、上記各実施例では、ラジアルおよびスラストの両方向の荷重を支えるもの としたが、いずれか一方向のみの荷重を支えるものでも良くスラスト荷重は左右 または上下の一方向のみを支えるものであっても良い。このように本考案は上記 各実施例に示した軸受形状に限定されるものでは無い。そして、軸および軸受本 体は、どちらが回転側であっても良く両方が相対回転するものであっても良い
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の第1実施例を示す磁性流体軸受
の縦断面図である。
【図2】図2は図1のA−A線要部断面図である。
【図3】図3は本考案の第2実施例を示す磁性流体軸受
の縦断面図である。
【図4】図4は図3のA−A線要部断面図である。
【図5】図5は図3のB−B線要部断面図である。
【図6】図6は本考案の第3実施例を示す磁性流体軸受
の縦断面図である。
【図7】図7は図6のA−A線要部断面図である。
【図8】図8は図6のB−B線要部断面図である。
【図9】図9は本考案の第4実施例を示す磁性流体軸受
の縦断面図である。
【図10】図10は図9のA−A線要部断面図である。
【図11】図11は図9のB−B線要部断面図である。
【図12】図12は第1従来例を示す磁性流体軸受の縦
断面図である。
【図13】図13は図12のA−A線要部断面図であ
る。
【図14】図14は第2従来例を示す磁性流体軸受の縦
断面図である。
【図15】図15は図14のA−A線要部断面図であ
る。
【図16】図16は第3従来例を示す磁性流体軸受の縦
断面図である。
【図17】図17は図16のA−A線要部断面図であ
る。
【図18】図18は図16のB−B線要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1,11 軸 2 鍔部 3,3´ 微小間隙 4,40,41 円筒状永久磁石(軸受本体) 5 磁性流体 6,6´ レイリーステップ(動圧発生手段) 7 スリーブ状永久磁石 8 ハウジング(軸受本体)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月15日
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小間隙を介して対向し、互いに相対回
    転が可能なラジアル軸受面およびスラスト軸受面の少な
    くとも一方を形成する軸および軸受本体と、前記微小間
    隙に磁力によって保持させた磁性流体と、前記軸および
    軸受本体の少なくともいずれか一方に設けた動圧発生手
    段とから成り、前記微小間隙の磁力の強い部分と弱い部
    分とを有する磁性流体軸受において、 前記動圧発生手段を前記磁力の弱い部分に設けたことを
    特徴とする磁性流体軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106439005A (zh) * 2016-12-07 2017-02-22 北京工业大学 一种带圆弧槽封油边静压转台圆形油垫

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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