JPH11325075A - 磁気軸受 - Google Patents

磁気軸受

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JPH11325075A
JPH11325075A JP13063298A JP13063298A JPH11325075A JP H11325075 A JPH11325075 A JP H11325075A JP 13063298 A JP13063298 A JP 13063298A JP 13063298 A JP13063298 A JP 13063298A JP H11325075 A JPH11325075 A JP H11325075A
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JP
Japan
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magnet
ring magnet
ring
magnetic bearing
magnetic
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Application number
JP13063298A
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Inventor
Seishi Miyazaki
清史 宮崎
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/0408Passive magnetic bearings
    • F16C32/0423Passive magnetic bearings with permanent magnets on both parts repelling each other
    • F16C32/0427Passive magnetic bearings with permanent magnets on both parts repelling each other for axial load mainly
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/0408Passive magnetic bearings
    • F16C32/0423Passive magnetic bearings with permanent magnets on both parts repelling each other
    • F16C32/0425Passive magnetic bearings with permanent magnets on both parts repelling each other for radial load mainly

Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石を用いた磁気軸受であって、磁石の
反発力による軸の拘束力を増強し、より強固に回転軸を
回転中心位置に拘束することができる磁気軸受を得る。 【解決手段】 中心軸1の外周に固着された第1リング
マグネット2と、第1リングマグネット2の外周面とラ
ジアル方向の間隙βをおいてスリーブ3の内周面に固着
された第2リングマグネット4とを有し、中心軸1とス
リーブ3とが相対回転する磁気軸受であって、第1リン
グマグネット2は、軸方向に沿ってN極とS極とが交互
に多数にわたってラジアル方向の着磁が施された多極着
磁部2aを外周面側に有し、第2リングマグネット4
は、第1リングマグネット2の多極着磁部2aと対向す
る位置に同極に着磁された多極着磁部4aを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁石の反発力を利
用した磁気軸受に関するものであり、特に、回転軸の拘
束力を高めた磁気軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からサーボ方式の磁気軸受が提案さ
れている。図4はその例を示す。図4において、回転軸
50の外周には、リング状のマグネット51が固着され
ている。このマグネット51の外周と対向する位置に
は、一定の間隙をおいて例えば4個の電磁石52が軸方
向から見てX−Y線上に対をなして配設されている。上
記マグネット51と電磁石52は、回転軸50の軸受を
なしている。また、回転軸50の下部の外周には、複数
の位置センサ53が配置されている。各センサ53は周
方向において上記各電磁石52と同じ位置に配置されて
いる。この位置センサ53によって、回転軸50の回転
軸中心位置からのずれが検知される。マグネット51
は、ラジアル方向から着磁され、内周側と外周側が互い
に異なった磁極になっている。上記各電磁石52は、通
電されることによってマグネット51との間に反発力が
生じるようになっている。
【0003】図4に示すように、上記電磁石52と上記
位置センサ53は、ともにサーボドライバ54に接続さ
れている。このサーボドライバ54は、電磁石52への
通電を制御するものである。上記位置センサ53が回転
軸50の回転軸中心位置からのずれを検知すると、この
検知信号は、サーボドライバ54に入力される。サーボ
ドライバ54は、この入力信号に基づいて適宜の電磁石
52への通電を制御する。具体的には、軸50がある位
置センサ53に接近したとすると、この位置センサ53
に対応する電磁石52に通電し、また、接近の程度に応
じて通電量を制御し、マグネット51との間に反発力を
発生させて、回転軸50の回転軸中心位置からのずれを
修正する。従って、上記回転軸50は、常に回転軸中心
位置で回転駆動することができる。
【0004】このように、サーボ方式の磁気軸受は、空
気やオイルなどの流体を必要としないため、オイルレス
メタルベアリング、ボールベアリング、動圧ベアリン
グ、静圧ベアリングなどに比べて低損失、高信頼性を得
ることができる。また、真空中などの特殊環境でも使用
することができるという利点もある。しかしながら、サ
ーボ方式の磁気軸受は、位置センサ53やサーボドライ
バ54などを設ける必要があるあるため、構成が複雑で
あると共に、コストが高くなってしまうという問題があ
る。
【0005】そこで、構成が簡単で、低コストな磁気軸
受が提案されている。このような問題点があるにもかか
わらず、磁気軸受としてサーボ方式が採用されているの
が現状である。その理由を、図5に示すモデルと図6〜
図8を参照しながら説明する。図5において、回転軸5
5の外周には、リング状のマグネット56が固着されて
いる。また、ステータ58の内周面には、上記マグネッ
ト56と対向する位置に一定の間隙aをおいて、上記マ
グネット56よりも大径のリング状のマグネット57が
取り付けられている。
【0006】上記マグネット56と上記マグネット57
はラジアル方向から着磁され、互いに反発し合うように
同極どうしを対向させて配置されている。図5に示すも
のは、N極どうしが対向している。このマグネット56
とマグネット57の反発力によって回転軸55は中心位
置に保持され、所定の回転中心位置の周りに拘束されて
回転することができる。
【0007】このように、図5に示すような磁気軸受が
実用に耐え得るとすれば、マグネット56とマグネット
57で回転軸55の軸受をなしているため、図4に示す
ような位置センサ53やサーボドライバ54などを用い
たサーボ方式の磁気軸受に比べて構成が簡単で、低コス
トを図ることができる。しかしながら、この磁気軸受
は、次に説明する理由によって実用に耐えることができ
ない。
【0008】図6(a)には、図5に示す磁気軸受にお
いて、マグネット56とマグネット57のある位置にお
ける空隙aとその反発力との関係を示していて、図6
(b)には、マグネット56とマグネット57の上記あ
る位置に対向する位置における空隙aとその反発力との
関係を示している。以下、説明の便宜上、図6(a)に
示す位置を左側とし、図6(b)に示す位置を上記左側
と対向する右側とする。また、空隙aがないとき、すな
わち空隙a=0のとき反発力=1とする。図6(a)
(b)に示すように、マグネット56とマグネット57
との空隙aが広くなるにつれて、反発力は小さくなって
いる。つまり、反発力は、空隙aが狭いほど大きくな
り、空隙aが広くなるほど小さくなる。
【0009】図7には、図6(a)に示すマグネット5
6とマグネット57の左側における空隙aにおける反発
力と、図6(b)に示すマグネット56とマグネット5
7の左側における空隙aにおける反発力を合成したもの
を示している。図7に示すように、マグネット56とマ
グネット57の左側における空隙aにおける反発力と、
マグネット56とマグネット57の右側における空隙a
における反発力は、互いにラジアル方向において対称で
あるため、回転軸55が回転中心位置にあるときは、互
いに打ち消し合うことになり、回転軸55を拘束する力
はゼロである。
【0010】しかし、回転軸55が回転中心位置からず
れると、左側における空隙aと右側における空隙aとが
均等でなくなるため、マグネット56とマグネット57
の左側における空隙aにおける反発力と、マグネット5
6とマグネット57の右側における空隙aにおける反発
力との差分力αが生じる。この差分力αが、回転軸55
を回転中心位置に戻して拘束しようとする拘束力であ
る。つまり、実際に回転軸55を回転中心位置に拘束し
ようとする力は、マグネット56とマグネット57の左
側における空隙aにおける反発力と、マグネット56と
マグネット57の右側における空隙aにおける反発力と
の合力ではなく、回転軸55が回転中心位置からずれた
ときに発生する差分力αである。
【0011】図8に示すように、拘束力である差分力α
は、空隙a=0のときのマグネット56、57の反発力
=1に比べてかなり低くなってる。つまり、マグネット
56、57は、最大にして反発力=1を発生することが
できるのにも拘わらず、実際に回転軸55を拘束しよう
とする力は、ごく小さなものとなっている。ここで、回
転軸55を中心位置に拘束しようとする力が何で決まる
かということを考えると、それは上記差分力αの勾配で
ある。この勾配が急峻であれば、回転軸の僅かな位置ず
れでも上記差分力αが大きくなるため、拘束力も大きく
なる。ところが、図5に示すモデルでは、マグネット5
6、57の磁力の及ぶ範囲は空隙aの範囲よりもはるか
に広いものの、反発力の勾配は図6に示すように緩やか
であり、空隙a内での上記差分力αの勾配も上記勾配の
2倍になるだけであるから、上記拘束力も小さい。その
ため、軸が回転中心位置付近でふらつきやすく、高い回
転精度を得ることができず、図5に示すような永久磁石
による磁気軸受は高い回転精度が要求されるものには用
いられていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来技術の問題点を解消するためになされたもので、永
久磁石を用いた磁気軸受であって、磁石の反発力による
軸の拘束力を増強し、より強固に回転軸を回転中心位置
に拘束することができる磁気軸受を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
中心軸の外周に固着された第1リングマグネットと、上
記第1リングマグネットの外周面とラジアル方向の間隙
をおいてスリーブの内周面に固着された第2リングマグ
ネットとを有し、上記中心軸と上記スリーブとが相対回
転する磁気軸受であって、上記第1リングマグネット
は、上記軸方向に沿ってN極とS極とが交互に多数にわ
たってラジアル方向の着磁が施された多極着磁部を外周
面側に有し、上記第2リングマグネットは、上記第1リ
ングマグネットの多極着磁部と対向する位置に同極に着
磁された多極着磁部を有していることを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記第1リングマグネットおよび上記第2
リングマグネットの少なくとも何れか一方は、軸方向に
隣接する磁極間にリング状の磁性板を狭持していること
を特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記第1リングマグネットおよび上記第2
リングマグネットの少なくとも何れか一方は、軸方向に
4極以上の磁極が形成された単体のマグネットからなる
ことを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、固定側部材に固着
された第1平板マグネットと、上記第1平板マグネット
の端面とスラスト方向の間隙をおいて回転側部材に固着
された第2平板マグネットとを有する磁気軸受であっ
て、上記第1平板マグネットは、同心円状にスラスト方
向の着磁が施された多極着磁部を有し、上記第2平板マ
グネットは、上記第1平板マグネットの多極着磁部と対
向する位置に同極に着磁された多極着磁部を有している
ことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる磁気軸受の実施の形態について説明する。図1
において、中心軸1の外周には、その上部と下部に、リ
ング状の第1リングマグネット2がそれぞれ固着されて
いる。また、上記中心軸1が中心位置に配設された筒状
のスリーブ3の内周面には、上記各第1リングマグネッ
ト2の外周面との間にラジアル方向の間隙βをおいて、
リング状の第2リングマグネット4がそれぞれ固着され
ている。上記中心軸1とスリーブ3は、相対回転するよ
うになっている。この実施の形態では、スリーブ3と第
2リングマグネット4が固定で、中心軸1と第1リング
マグネット2が回転するようになっている。
【0018】上記第1リングマグネット2は、その外周
面側に多極着磁部2aを有している。図1に示すよう
に、この多極着磁部2aは、軸方向に沿ってN極とS極
とが交互に多数にわたってラジアル方向から着磁が施さ
れたものである。従って、第1リングマグネット2の内
周側も上記多極着磁部2aとは反対の極性の多極着磁部
となっている。また、上記第2リングマグネット4は、
第1リングマグネット2の多極着磁部2aと対向する位
置、すなわち内周面側に、多極着磁部2aと同極に着磁
された多極着磁部4aが施されている。従って、第1リ
ングマグネット2と第2リングマグネット4とは、ラジ
アル方向において互いに反発するようになっている。こ
の第1リングマグネット2と第2リングマグネット4の
反発力によって中心軸1は回転中心位置に拘束され、ス
リーブ3に対して相対回転することができる。
【0019】上記第1リングマグネット2および第2リ
ングマグネット4には、例えば、軸方向に4極以上の磁
極が形成された単体のマグネットをそれぞれ用いること
ができる。図1に示す実施の形態では、第1リングマグ
ネット2および第2リングマグネット4として、軸方向
に4極の磁極が形成された単体のマグネットをそれぞれ
用いている。
【0020】発明が解決しようとする課題の欄で述べた
ように、第1リングマグネット2と第2リングマグネッ
ト4の反発力は互いにラジアル方向において対称である
ため、中心軸1が回転中心位置にあるときには、第1リ
ングマグネット2の反発力と第2リングマグネット4の
反発力とが、互いに打ち消し合い、中心軸1を拘束する
力はゼロである。
【0021】しかし、中心軸1が回転中心位置からずれ
ると、第1リングマグネット2と第2リングマグネット
4の間隙βのラジアル方向の幅が周方向において均等で
なくなるため、第1リングマグネット2の反発力と第2
リングマグネット4の反発力との差分力が生じる。この
差分力が、中心軸1を回転中心位置に拘束しようとする
拘束力となっている。
【0022】図8を参照して既に説明したように、図5
に示す従来の磁気軸受における対称位置での反発力の差
分力αは、マグネット56、57の最大反発力=1と比
較すると小さいものであった。これは、上記差分力αの
勾配が緩やかであることによるものである。これに対し
て上記実施の形態における差分力は、図8に点線で示す
ように、上記差分力αの勾配の略4倍の勾配を得てい
る。つまり、図5に示す従来の磁気軸受よりも、略4倍
の拘束力で中心軸1を回転中心位置に拘束することがで
きる。
【0023】これは、図5に示す従来例のモデルでは、
マグネット56、57は軸方向に1極の磁極しか形成さ
れていないのに対し、上記実施の形態における第1リン
グマグネット2と第2リングマグネット4は軸方向に4
極の磁極がそれぞれ形成されているからである。図5に
示す従来例では、マグネットの反発力は広い範囲に及ぶ
もののその勾配は緩やかであるとともにその一部を利用
しているにすぎない。これに対して図1に示す実施の形
態では、内外一対の磁極間の反発力が及ぶ範囲は限られ
ているが、内外4対のマグネットの反発力が作用し、こ
れら反発力の差分力が4倍となり、その勾配が急峻にな
る。従って、図1に示す実施の形態によれば、第1、第
2リングマグネット2、4間の反発力の差分の空隙に対
する変化を急峻にすることができ、回転軸の僅かな中心
位置ずれでも中心位置に拘束しようとする大きな力が発
生し、回転体の回転精度を高めることができる。
【0024】図1に示す実施の形態では、第1リングマ
グネット2および第2リングマグネット4は、軸方向に
4極の磁極が形成された単体のマグネットであったが、
図2に示す実施の形態のように、磁性板16、18を挟
んで複数のマグネット15、17で構成してもよい。図
2において、中心軸11の外周には、その上部と下部
に、リング状の第1リングマグネット12がそれぞれ固
着されている。また、上記中心軸11が中心位置に配設
された筒状のスリーブ13の内周面には、上記各第1リ
ングマグネット12の外周面とラジアル方向の間隙βを
おいて、リング状の第2リングマグネット14がそれぞ
れ固着されている。上記中心軸11と第1リングマグネ
ット12は、スリーブ1と第2リングマグネット14に
対し、相対回転するようになっている。
【0025】上記第1リングマグネット12は、その外
周面側に多極着磁部12aを有している。図2(c)に
示すように、この多極着磁部12aは、軸方向に沿って
N極とS極とが交互に多数にわたって軸方向に着磁が施
されたものである。また、上記第2リングマグネット1
4は、第1リングマグネット12の多極着磁部12aと
対向する位置、すなわち内周面側に、多極着磁部12a
と同極に着磁された多極着磁部14aが施されている。
従って、第1リングマグネット12と第2リングマグネ
ット14とは、ラジアル方向において互いに反発するよ
うになっている。この第1リングマグネット12と第2
リングマグネット14の反発力によって、中心軸11は
回転中心位置に拘束され、スリーブ13に対して相対回
転することができる。
【0026】第1リングマグネット12は、複数のリン
グ状のマグネット15と複数のリング状の磁性板16か
らなる。マグネット15は、軸方向に重ねられていて、
隣接する磁性板16に狭持された構成となっている。図
2において、5層の磁性板16の間に4層のマグネット
15が狭持されている。各マグネット15は、軸方向に
着磁されて上下面がそれぞれN極もしくはS極となって
おり、軸方向に隣接するマグネット15の極性は互いに
同じ向きになっている。第2リングマグネット14も複
数のマグネット17と複数の磁性板18からなり、軸方
向に重ねられた磁性板18間に1つずつマグネット17
が狭持された構成になっている。マグネット17と上記
マグネット15は間隙βを挟んで同極が対向している。
【0027】上記第1リングマグネット2および第2リ
ングマグネット4には、ともに軸方向に4極の磁極が形
成されたマグネットが用いられ、また、上記第1リング
マグネット12および第2リングマグネット14には、
ともに軸方向に隣接する磁性板間にマグネットが狭持さ
れた構成ものが用いられているが、一方に、軸方向に4
極の磁極が形成された単体のマグネットを用い、他方
に、軸方向に隣接する磁性板間にマグネットが狭持され
たものを用いてもよい。
【0028】ここまで説明してきた実施の形態は、ラジ
アル方向の拘束力を増強したものであるが、次に、スラ
スト方向の拘束力を増強した実施の形態について説明す
る。図3に示すように、固定側部材35上には、第1平
板マグネット33が固着されている。第1平板マグネッ
ト33の中心軸上には、回転部材としての回転軸31が
設けられていて、この回転軸31の外周には、その下部
に第2平板マグネット32が固着されている。この第2
平板マグネット32は、上記第1平板マグネット33の
端面すなわち上面とスラスト方向の間隔γをおいて回転
軸31に固着されている。
【0029】上記第1平板マグネット33は、同心円状
にスラスト方向から着磁が施された多極着磁部33aを
有している。また、上記第2平板マグネット32は、第
1平板マグネット33の多極着磁部33aと対向する位
置に、多極着磁部33aと同極に着磁された多極着磁部
32aを有している。図示のように、この多極着磁部3
2aは、多極着磁部33aと同様、同心円状にスラスト
方向から着磁が施されたものである。従って、第1平板
マグネット33と第2平板マグネット32は、スラスト
方向において互いに反発するようになっている。この第
1平板マグネット33と第2平板マグネット32の反発
力によって回転軸31は、固定側部材35に対してスラ
スト方向の間隔γをおいて拘束され、回転することがで
きる。
【0030】このように、第1平板マグネット33と第
2平板マグネット32は、スラスト方向に多極の磁極が
形成されているため、スラスト方向に1極の磁極が形成
された一対のマグネットからなる磁気軸受に比べてより
強固に回転軸31を拘束することができる。
【0031】本発明にかかる磁気軸受はあらゆる用途が
考えられるが、軸受部でのエネルギー損失がないという
特性を生かして、例えば、エネルギー貯蓄用フライホイ
ルの軸受などに利用することができる。真空中で回転す
るフライホイルを本発明にかかる磁気軸受で支持すれ
ば、エネルギー損失をごく僅かに抑えながらエネルギー
を保存することができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、中心軸の
外周に固着された第1リングマグネットと、上記第1リ
ングマグネットの外周面とラジアル方向の間隙をおいて
スリーブの内周面に固着された第2リングマグネットと
を有し、上記中心軸と上記スリーブとが相対回転する磁
気軸受であって、上記第1リングマグネットは、上記軸
方向に沿ってN極とS極とが交互に多数にわたってラジ
アル方向の着磁が施された多極着磁部を外周面側に有
し、上記第2リングマグネットは、上記第1リングマグ
ネットの多極着磁部と対向する位置に同極に着磁された
多極着磁部を有しているため、中心軸を回転中心位置に
拘束する拘束力を増強し、より強固に中心軸を回転中心
位置に拘束することができる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、上記第1リングマグネットおよび上
記第2リングマグネットの少なくとも何れか一方は、軸
方向に隣接する磁極間にリング状の磁性板を狭持してい
るため、中心軸を回転中心位置に拘束する拘束力を増強
し、より強固に中心軸を回転中心位置に拘束することが
できる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、上記第1リングマグネットおよび上
記第2リングマグネットの少なくとも何れか一方は、軸
方向に4極以上の磁極が形成された単体のマグネットか
らなるため、中心軸を回転中心位置に拘束する拘束力を
増強し、より強固に中心軸を回転中心位置に拘束するこ
とができる。
【0035】請求項4記載の発明によれば、固定側部材
に固着された第1平板マグネットと、上記第1平板マグ
ネットの端面とスラスト方向の間隙をおいて回転側部材
に固着された第2平板マグネットとを有する磁気軸受で
あって、上記第1平板マグネットは、同心円状にスラス
ト方向の着磁が施された多極着磁部を有し、上記第2平
板マグネットは、上記第1平板マグネットの多極着磁部
と対向する位置に同極に着磁された多極着磁部を有して
いるため、より強固に回転側部材を拘束することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる磁気軸受の実施の形態を示す
(a)は断面図、(b)は平面図である。
【図2】別の実施の形態を示す(a)は断面図、(b)
は平面図、(c)は一部断面図である。
【図3】さらに別の実施の形態を示す断面図である。
【図4】従来のサーボ方式の磁気軸受を示す断面図であ
る。
【図5】従来のリングマグネットを用いた磁気軸受の例
を示す断面図である。
【図6】従来の磁気軸受に用いたリングマグネットの反
発力を示すグラフである。
【図7】従来の磁気軸受に用いたリングマグネットによ
る拘束力を示すグラフである。
【図8】本発明の実施の形態におけるマグネットによる
拘束力と、従来の磁気軸受におけるリングマグネットに
よる拘束力との比較を示すグラフである。
【符号の説明】 1 中心軸 2 第1リングマグネット 2a 多極着磁部 4 第2リングマグネット 4a 多極着磁部 12 第1リングマグネット 14 第2リングマグネット 15 マグネット 16 磁性板 31 回転軸 32 第2平板マグネット 32a 多極着磁部 33 第1平板マグネット 33a 多極着磁部 35 固定側部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸の外周に固着された第1リングマ
    グネットと、 上記第1リングマグネットの外周面とラジアル方向の間
    隙をおいてスリーブの内周面に固着された第2リングマ
    グネットとを有し、 上記中心軸と上記スリーブとが相対回転する磁気軸受で
    あって、 上記第1リングマグネットは、上記軸方向に沿ってN極
    とS極とが交互に多数にわたってラジアル方向の着磁が
    施された多極着磁部を外周面側に有し、上記第2リング
    マグネットは、上記第1リングマグネットの多極着磁部
    と対向する位置に同極に着磁された多極着磁部を有して
    いることを特徴とする磁気軸受。
  2. 【請求項2】 上記第1リングマグネットおよび上記第
    2リングマグネットの少なくとも何れか一方は、軸方向
    に隣接する磁極間にリング状の磁性板を狭持しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気軸受。
  3. 【請求項3】 上記第1リングマグネットおよび上記第
    2リングマグネットの少なくとも何れか一方は、軸方向
    に4極以上の磁極が形成された単体のマグネットからな
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気軸受。
  4. 【請求項4】 固定側部材に固着された第1平板マグネ
    ットと、 上記第1平板マグネットの端面とスラスト方向の間隙を
    おいて回転側部材に固着された第2平板マグネットとを
    有する磁気軸受であって、 上記第1平板マグネットは、同心円状にスラスト方向の
    着磁が施された多極着磁部を有し、上記第2平板マグネ
    ットは、上記第1平板マグネットの多極着磁部と対向す
    る位置に同極に着磁された多極着磁部を有していること
    を特徴とする磁気軸受。
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