JPH07736Y2 - 磁性流体軸受 - Google Patents

磁性流体軸受

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JPH07736Y2
JPH07736Y2 JP1990054997U JP5499790U JPH07736Y2 JP H07736 Y2 JPH07736 Y2 JP H07736Y2 JP 1990054997 U JP1990054997 U JP 1990054997U JP 5499790 U JP5499790 U JP 5499790U JP H07736 Y2 JPH07736 Y2 JP H07736Y2
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magnetic
shaft
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poles
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直樹 堀
秀之 古山
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エヌオーケー株式会社
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/06Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings
    • F16C32/0681Construction or mounting aspects of hydrostatic bearings, for exclusively rotary movement, related to the direction of load
    • F16C32/0692Construction or mounting aspects of hydrostatic bearings, for exclusively rotary movement, related to the direction of load for axial load only
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/06Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings
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    • F16C32/0637Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings supported by a liquid cushion, e.g. oil cushion the liquid being retained in a gap by a magnetic field, e.g. ferrofluid bearings

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は磁性流体を潤滑剤として用いたすべり軸受タイ
プの磁性流体軸受に関する。
(従来の技術) 従来の磁性流体軸受としては、たとえば、第18図乃至第
22図に示すようなものがある。
まず第18図および第19図に示す第1の従来例は、ラジア
ル荷重を支えるもので、非磁性材の幾101の外周に微小
間隙102を介して、半径方向に単極着磁された円筒状永
久磁石103を配置し、前記微小間隙102に磁性流体104を
介在させたものである。微小間隙102には円筒状永久磁
石103の内周面に近づくほど磁場が大きくなるような磁
場の勾配があるため、この磁場勾配によって磁性流体10
4が、円筒状永久磁石103側に引き付けられ、その結果と
して非磁性材の軸101には磁気(浮揚)力が作用する。
軸101が高速で回転している場合には、動圧が発生する
ため、この動圧と上記した磁気力による磁気的圧力によ
って軸101は支えられているが、軸101が静止又は低速で
回転している場合には、磁気的圧力のみによって軸101
は支えられる。
つぎに第20図および第21図に示す第2の従来例は、磁性
材又は非磁性材の軸101の上に半径方向に単極着磁され
たスリーブ状永久磁石105を固定させ、該スリーブ状永
久磁石105の外周に微小間隙102を介して、円筒状非磁性
体106を配置し、前記微小間隙102に磁性流体104を介在
させたものである。微小間隙102にはスリーブ状永久磁
石105の外周面に近づくほど磁場が大きくなるような磁
場の勾配があるため、この磁場勾配によって磁性流体10
4がスリーブ状永久磁石105側に引き付けられ、その結果
として円筒状非磁性体106に磁気力が作用し、スリーブ
状永久磁石105を固着した軸101が支えられる。軸101が
高速で回転している場合には動圧が発生するため、第1
の従来例と同様にこの動圧と上記した磁気力による磁気
的圧力によって軸101は支えられるが、軸101が静止又は
低速で回転している場合には磁気的圧力のみによって軸
101は支えられる。
さらに第22図に示す第3の従来例は、スラスト荷重を支
承するもので、非磁性材の軸101の下方に微小間隙102を
介して、軸方向に単極着磁された円盤状永久磁石107を
配置し、前記微小間隙102に磁性流体104を介在させたも
のである。微小間隙102には円盤状永久磁石107の上端面
に近づくほど磁場が大きくなるような磁場の勾配がある
ため、この磁場勾配によって磁性流体104が円盤状永久
磁石107側に引き付けられ、その結果として軸101には磁
気(浮揚)力が作用し、軸101が支えられる。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記した従来の技術による磁性流体軸受は以下
の如き問題点を有している。
まず、第18図および第19図に示した第1の従来例の場合
には、円筒状永久磁石103が半径方向に単極着磁されて
いるため半径方向の平均磁場勾配は大きいが、軸(長
手)方向の平均磁場勾配は小さく、円筒状永久磁石103
の両端部付近のみにおいて軸方向の磁場勾配が大きくな
る。従って、磁気的圧力が余り大きくないため、軸101
が静止又は低速で回転している場合における負可容量が
小さいという問題点がある。
また、円筒状永久磁石103が半径方向に単極着磁されて
いるため、外部への漏洩磁束が多く、外部に磁気的外乱
を与えるという問題点がある。
次に、第20図および第21図に示した第2の従来例の場合
には、スリーブ状永久磁石105が半径方向に単極着磁さ
れているため半径方向の平均磁場勾配は大きいが軸方向
の平均磁場勾配は小さく、スリーブ状永久磁石105の両
端部付近のみが軸方向の磁場勾配が大きくなる。従っ
て、磁気的圧力が余り大きくないため、軸101が静止又
は低速で回転している場合における負荷容量が小さいと
いう第1の従来例と同様の問題点がある。また、スリー
ブ状永久磁石105が半径方向に単極着磁されているた
め、外部への漏洩磁束が多く、やはり外部に磁気的外乱
を与えるという問題点がある。
さらに、第22図に示した第3の実施例の場合にも、円盤
状永久磁石107が軸方向に単極着磁されているため軸方
向の平均磁場勾配は大きいが半径方向の平均磁場勾配は
小さく、円盤状永久磁石107の端部付近のみが半径方向
の磁場勾配が大きくなる。従って、磁気的圧力が余り大
きくないため、負荷容量が小さいという問題がある。ま
た円盤状永久磁石107が軸方向に単極着磁されているた
め、外部への漏洩磁束が多く、第1,第2の従来例と同様
に外部に磁気的外乱をあたえるという問題点がある。
本考案は上記課題を解決するためのもので、負荷能力が
高く、且つ、外部漏洩磁束の少ない磁性流体軸受装置を
提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、永久磁
石である軸と、該軸と微小間隙を介して配置した円筒状
非磁性体と、前記微小間隙に介在させた磁性流体とから
成る磁性流体軸受において、前記軸が、円周方向及び軸
方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように半径方向
に多極着磁した永久磁石であることを特徴とする。
また、スリーブ状永久磁石を固着した軸と、前記スリー
ブ状永久磁石と微小間隙を介して配置した円筒状非磁性
体と、前記微小間隙に介在させた磁性流体とから成る磁
性流体軸受において、前記スリーブ状永久磁石が、円周
方向及び軸方向の隣り合う磁極が互いに異極となるよう
に半径方向に多極着磁した永久磁石であるように構成し
てもよい。
さらに、非磁性材の軸と、該軸の端面と微小間隙を介し
て配置した円盤状永久磁石と、前記微小間隙に介在させ
た磁性流体とから成る磁性流体軸受において、前記円盤
状永久磁石が、半径方向及び円周方向の隣り合う磁極が
互いに異極となるように軸方向に多極着磁した永久磁石
であるように構成してもよい。
さらにまた、永久磁石である軸と、該軸の端面と微小間
隙を介して配置した円盤状非磁性流体と、前記微小間隙
に介在させた磁性流体とから成る磁性流体軸受におい
て、前記軸の端面が、半径方向及び円周方向の隣り合う
磁極が互いに異極となるように軸方向に多直着磁した永
久磁石であるように構成してもよい。
さらにまた、円盤状永久磁石を端面に固着した軸と、前
記円盤状磁石と微小間隙を介して配置した円盤状永久磁
石と、前記微小間隙に介在させた磁性流体とから成る磁
性流体軸受において、前記円盤状永久磁石が、半径方向
及び円周方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように
軸方向に多極着磁した永久磁石であるように構成しても
よい。
(作用) 上記構成の磁性流体軸受によれば、まず、円周方向及び
軸方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように半径方
向に多極着磁されており軸に固着されたスリーブ状永久
磁石又は軸そのものを円柱状永久磁石として用いたもの
は、ラジアル荷重用の軸受として用いられる。
そして、半径方向の磁場勾配に加えて円周方向及び軸方
向にも大きな磁場勾配が形成されるため、発生する磁気
的圧力が大きくなり、軸の静止時又は低速回転時におけ
る負荷容量が大きくなる。また、隣り合う磁極が異極と
なるように多極着磁されているため、主磁束が隣り合う
異極間を流れ、外部への漏洩磁束が少なくなる。
つぎに、半径方向及び円周方向の隣り合う磁極が互いに
異極になるように軸方向多極着磁された円盤状永久磁石
を用いるものは、スラスト荷重支持用として用いられ
る。
この場合にも、軸方向の磁場勾配に加えて、半径方向及
び円周方向にも大きな磁場勾配が形成されるため、発生
する磁気的圧力が大きくなり、負荷容量が大きくなる。
また、隣り合う磁極が互いに異極となるように、多極着
磁されているため、主磁束が隣り合う異極間を流れ、外
部への漏洩磁束が少なくなる。
さらに、軸の端面を半径方向及び円周方向の隣り合う磁
極が互いに異極になるように軸方向多極着磁された永久
磁石としたもの、軸の端面に固着した円盤状永久磁石
が、半径方向及び円周方向の隣り合う磁極が異極となる
ように軸方向多極着磁されているものにおいても、軸方
向の磁場勾配に加えて、半径方向及び円周方向にも大き
な磁場勾配が形成されるため、発生する磁気的圧力が大
きくなり、負荷容量が大きくなる。また、隣り合う磁極
が互いに異極となるように、多極着磁されているため、
主磁束が隣り合う異極間を流れ、外部への漏洩磁束が少
なくなる。
(実施例) 以下に、本考案を図面に基づいて説明する。第1図乃至
第3図に本考案の第1実施例を示している。この磁性流
体軸受は、円周方向および軸方向の隣り合う磁極が互い
に異極となるように、半径方向に多極着磁されたスリー
ブ状永久磁石5を軸1に固着している。そして、スリー
ブ状永久磁石5に微小間隙2を介して円筒状非磁性体6
が配置されており、微小間隙2に磁性流体4を介在させ
たものである。軸1は磁性材または非磁性材のいずれで
もよい。
スリーブ状永久磁石5は、対となるN極とS極が半径方
向となるように着磁されている。このスリーブ状永久磁
石5は、単一のものに着磁したものを用いているが、第
3図に示すような円周方向に隣り合う磁極が互いに異極
となるように半径方向に多極着磁された環状永久磁石51
を複数個、軸方向に、隣り合う磁極が異極となるように
配列してもよい。
このように、円周方向および軸方向の隣り合う磁極が互
いに異極となるように半径方向に多極着磁されたスリー
ブ状永久磁石5を用いているため、半径方向の磁場勾配
に加えて、円周方向および軸方向にも大きな磁場勾配が
形成される。
したがって、磁性流体4によって円筒状非磁性体6に作
用する磁気的圧力が大きくなり、軸1が静止または低速
で回転している場合における負荷容量が大きくなる。ま
た、多極着磁された永久磁石を用いているので、外部へ
の漏洩磁束が少ないという効果も得られる。
第4図には、本考案の第2実施例において用いるスリー
ブ状永久磁石55を示している。この実施例では、円周方
向および軸方向の隣り合う磁極が互いに異極となるよう
に半径方向に多極着磁されており、かつ、軸方向の隣り
合う磁極の列が円周方向にねじれているスリーブ状永久
磁石55を用いている。
このように、必ずしも第1実施例のように軸方向の隣り
合う磁極の列が軸方向に平行(一直線状)である必要は
無く、本第2実施例のように円周方向(一方向)にねじ
れていても良く、また蛇行してもよい。作用について
は、第1実施例と同一であるので説明は省略する。
第5図および第6図には本考案の第3実施例を示してい
る。
この第3実施例にあっては、円周方向および軸方向の隣
り合う磁極が互いに異極となるように外周面を半径方向
に多極着磁された円柱状永久磁石からなる軸16を用いて
いる。
このように外周面を多極着磁された円柱状永久磁石を軸
16として用いることにより、磁性流体軸受を半径方向に
コンパクトにすることができる。その他の構成および作
用については第1実施例と同一であるので説明を省略す
る。
以上の第1乃至第3実施例にあっては円周方向に12極、
軸方向には5極となるように多極着磁されたスリーブ状
永久磁石5および円柱状永久磁石で構成される軸16を用
いたが、磁極の数はこれに限定されるものではない。こ
のように本考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々の
態様で実施することが可能である。
第7図乃至第9図には本考案の第4実施例に係る磁性流
体軸受を示している。
この磁性流体軸受はスラスト荷重を支承するもので、非
磁性材の軸1と、この軸1の端面と微小間隙2を介して
配置した円盤状永久磁石7と、微小間隙2に介在させた
磁性流体4とから構成されている。そして円盤状永久磁
石7は環状の非磁性材のホルダ8にて保持されている。
この円盤状永久磁石7は、第8図に示すように半径方向
および円周方向に隣り合う磁極が互いに異極となるよう
うに軸方向に多極着磁された構成となっている。
また、円盤状永久磁石7は、第9図に示すように対とな
るN極とS極が軸方向となるように着磁され、かつ円周
方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように軸方向に
多極着磁された環状永久磁石71の径の異なるものを複数
個、半径方向に隣り合う磁極が異極となるように配列し
て構成してもよい。
このように、半径方向および円周方向の隣り合う磁極が
互いに異極となるように軸方向に多極着磁された円盤状
永久磁石7を用いたため、軸方向の磁場勾配に加えて半
径方向および円周方向にも大きな磁場勾配が形成され
る。
したがって、磁性流体4によって、軸1に作用する磁気
的圧力が大きくなり、負荷容量が大きくなる。また多極
着磁された永久磁石を用いているので、外部への漏洩磁
束が少ないという効果も得られる。
第10図には、本考案の第5実施例を示す。
この第5実施例では、半径方向および円周方向の隣り合
う磁極が互いに異極となるように軸方向に多極着磁され
ており、かつ半径方向の隣り合う磁極の列が円周方向に
ねじれている円盤状永久磁石72を用いている。このよう
に第4実施例のように必ずしも半径方向の隣り合う磁極
の列が半径方向に放射状である必要は無く、本第5実施
例のように円周方向(一方向)にねじれていても良くま
た蛇行していてもよい。その他の作用,効果については
第4実施例と同一であるのでその説明を省略する。
第11図には本考案の第6実施例を示す。
この実施例では第4実施例で用いた円盤状永久磁石7の
下面に磁性材の円盤9を固着している。このように、磁
性材円盤9を用いると、第4および第5実施例のものに
比べてさらに外部への漏洩磁束が小さくなる。その他の
構成作用については第4実施例と同一であるので、その
説明は省略する。
第12図には本考案の第7実施例を示す。
この第7実施例では、半径方向および円周方向の隣り合
う磁極が互いに異極となるように、軸方向上端面のみを
軸方向に多極着磁された円盤状永久磁石73を用いてい
る。このように軸方向上端面のみを多極着磁された円盤
状永久磁石を用いると、第4および第5実施例のものに
比べて、さらに外部への漏洩磁束が小さくなる。その他
の作用効果については第4実施例と同一であるのでその
説明は省略する。
以上の第4乃至第7実施例では、半径方向に4極、円周
方向に8極となるように多極着磁された円盤状永久磁石
を用いたが、磁極の数はこれに限定されるものではな
い。このように、本考案の趣旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の態様で実施することが可能である。
第13図乃至第14図には本考案の第8実施例に係る磁性流
体軸受を示している。
この磁性流体軸受はスラスト荷重を支承するもので、永
久磁石である軸81と、この軸81の端面81aと微小間隙82
を介して配置した円盤状非磁性体83と、微小間隙82に介
在させた磁性流体84とから構成されている。この軸81の
端面81aは第14図に示すように、半径方向および円周方
向の隣り合う磁極が互いに異極となるように軸方向に多
極着磁された構成となっている。
このように、永久磁石である軸81の端面81aを、半径方
向および円周方向の隣り合う磁極が互いに異極となるよ
うに軸方向に多極着磁した構成となっているから、軸方
向の磁場勾配に加えて半径方向および円周方向にも大き
な磁場勾配が形成される。
したがって、磁性流体84によって、円盤状非磁性体83に
作用する磁気的圧力が大きくなり、負荷容量が大きくな
る。また多極着磁された永久磁石を用いているので、外
部への漏洩磁束が少ないという効果も得られる。
第15図〜第17図には本考案の第9実施例に係る磁性流体
軸受を示している。
この磁性流体軸受はスラスト荷重を支承するもので、円
盤状永久磁石90を端面に固着した磁性材または非磁性材
の軸91と、円盤状永久磁石90の端面と微小間隙92を介し
て配置した円盤状非磁性体97と、微小間隙92に介在させ
た磁性流体94とから構成されている。この円盤状永久磁
石90は、第16図に示すように半径方向および円周方向の
隣り合う磁極が互いに異極となるように軸方向に多極着
磁された構成となっている。
また、円盤状永久磁石90は、第17図に示すように対とな
るN極とS極が軸方向となるように着磁され、かつ円周
方向の隣り合う磁極が互いに異極となるように軸方向に
多極着磁された環状永久磁石90aの径の異なるものを複
数個、半径方向に隣り合う磁極が異極となるように配列
して構成してもよい。
上記構成の結果、第8実施例と同様の作用効果を得られ
る。
また、上記第8,9実施例においても、半径方向の隣り合
う磁極の列が必ずしも半径方向に放射状である必要は無
く、円周方向(一方向)にねじれていても良くまた蛇行
していてもよい。
以上の第11,12実施例では、半径方向に4極、円周方向
に8極となるように多極着磁された円盤状永久磁石を用
いたが、磁極の数はこれに限定されるものではない。こ
のように、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において、種
々の態様で実施することが可能である。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用を有するもので、ラジア
ル荷重を支承する軸受構成の場合には半径方向の磁場勾
配に加えて円周方向および軸方向にも大きな磁場勾配が
形成され、また、スラスト荷重を支承する軸受構成の場
合には軸方向の磁場勾配に加えて半径方向および円周方
向にも大きな磁場勾配が形成され、発生する磁気的圧力
が大きくなるため負荷容量が大きくなる。また、主磁束
が隣り合う異極間を流れるため外部への漏洩磁束が少な
くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第17図は本考案に係る磁性流体軸受の実施例
を示しており、第1図は本考案の第1実施例を示す断面
図、第2図は第1図のC−C線断面図、第3図は第1図
の環状永久磁石の斜視図、第4図は本考案の第2実施例
を示す斜視図、第5図は本考案の第3実施例を示す断面
図、第6図は第5図のD−D線断面図、第7図は本考案
の第4実施例を示す縦断面図、第8図は第7図の円盤状
多極着磁永久磁石を示す斜視図、第9図は環状永久磁石
を示す斜視図、第10図は本考案の第5実施例を示す斜視
図、第11図は本考案の第6実施例を示す縦断面図、第12
図は本考案の第7実施例を示す縦断面図、第13図は本考
案の第8実施例を示す縦断面図、第14図は同実施例の軸
の端部を示す斜視図、第15図は本考案の第9実施例を示
す縦断面図、第16図は同実施例の円盤状永久磁石を示す
斜視図、第17図は同実施例の環状永久磁石の斜視図、第
18図乃至第22図は従来の磁性流体軸受を示しており、第
18図は第1の従来例の縦断面図、第19図は第18図のE−
E線断面図、第20図は第2の従来例の縦断面図、第21図
は第20図のF−F線断面図、第22図は第3の従来例の縦
断面図である。 符号の説明 1,16,81,91……軸 2,82,92……微小間隙 51,71,90a……環状永久磁石 4,84,94……磁性流体 5,55……スリーブ状永久磁石 6……円筒状非磁性体 7,72,73,90……円盤状永久磁石 8……ホルダ 9……磁性材円盤 83,97……円盤状非磁性体 81a……軸の端面

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】永久磁石である軸と、該軸と微小間隙を介
    して配置した円筒状非磁性体と、前記微小間隙に介在さ
    せた磁性流体とから成る磁性流体軸受において、 前記軸が、円周方向及び軸方向の隣り合う磁極が互いに
    異極となるように半径方向に多極着磁した永久磁石であ
    ることを特徴とする磁性流体軸受。
  2. 【請求項2】スリーブ状永久磁石を固着した軸と、前記
    スリーブ状永久磁石と微小間隙を介して配置した円筒状
    非磁性体と、前記微小間隙に介在させた磁性流体とから
    成る磁性流体軸受において、 前記スリーブ状永久磁石が、円周方向及び軸方向の隣り
    合う磁極が互いに異極となるように半径方向に多極着磁
    した永久磁石であることを特徴とする磁性流体軸受。
  3. 【請求項3】非磁性材の軸と、該軸の端面と微小間隙を
    介して配置した円盤状永久磁石と、前記微小間隙に介在
    させた磁性流体とから成る磁性流体軸受において、 前記円盤状永久磁石が、半径方向及び円周方向の隣り合
    う磁極が互いに異極となるように軸方向に多極着磁した
    永久磁石であることを特徴とする磁性流体軸受。
  4. 【請求項4】永久磁石である軸と、該軸の端面と微小間
    隙を介して配置した円盤状非磁性流体と、前記微小間隙
    に介在させた磁性流体とから成る磁性流体軸受におい
    て、 前記軸の端面が、半径方向及び円周方向の隣り合う磁極
    が互いに異極となるように軸方向に多極着磁した永久磁
    石であることを特徴とする磁性流体軸受。
  5. 【請求項5】円盤状永久磁石を端面に固着した軸と、前
    記円盤状永久磁石と微小間隙を介して配置した円盤状永
    久磁石と、前記微小間隙に介在させた磁性流体とから成
    る磁性流体軸受において、 前記円盤状永久磁石が、半径方向及び円周方向の隣り合
    う磁極が互いに異極となるように軸方向に多極着磁した
    永久磁石であることを特徴とする磁性流体軸受。
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