JPH0688052A - 水性オーバープリントニス用樹脂エマルジョン - Google Patents

水性オーバープリントニス用樹脂エマルジョン

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JPH0688052A
JPH0688052A JP26298391A JP26298391A JPH0688052A JP H0688052 A JPH0688052 A JP H0688052A JP 26298391 A JP26298391 A JP 26298391A JP 26298391 A JP26298391 A JP 26298391A JP H0688052 A JPH0688052 A JP H0688052A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光沢、透明性、耐熱性に極めて優れ、かつ耐
水性、耐摩性、乾燥性も良好な、水性OPニス用樹脂エ
マルジョンを提供する。 【構成】 2,4,4−トリメチルペンテン−1
(A)、無水マレイン酸および/またはマレイン酸半エ
ステル(B)、ならびに必要に応じて(メタ)アクリル
酸エステル(C)からなるモノマー混合物を重合させて
得られる共重合体水溶性塩の固形分100重量部の存在
下に、一種以上のエチレン性不飽和単量体5〜500重
量部を乳化重合せしめてなる水性オーバープリントニス
用樹脂エマルジョン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた諸特性を有する
水性オーバープリントニス用樹脂エマルジョンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、印刷を施した紙の艶出しや印
刷面の保護を目的として、オーバープリントニス(以
下、OPニスという)がよく塗工されている。近年、こ
のOPニスとして、火災の危険性や毒性が低くしかも環
境汚染の問題もない、スチレン系ビニルモノマー、(メ
タ)アクリル酸エステルなどからなる共重合体を主成分
とする水溶液型あるいは水分散型のOPニスが賞用され
てきた。しかしながら、これら水性OPニスでは、概し
て光沢、透明性、耐熱性、耐摩擦性、耐水性等が十分で
はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の水性
OPニスに見られる種々の欠点を解消し、光沢、透明
性、耐熱性に極めて優れ、かつ耐水性、耐摩性、乾燥性
も良好な、水性OPニス用樹脂エマルジョンを提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために、特に乳化剤に着目し鋭意検討を重ねた
結果、特定のモノマー成分からなる共重合体の水溶性塩
を乳化剤としてなる特定の樹脂エマルジョンを採用する
ことにより前記課題を悉く解決しうることを見出した。
【0005】すなわち、本発明は、2,4,4−トリメ
チルペンテン−1(A)、無水マレイン酸および/また
はマレイン酸半エステル(B)、ならびに必要に応じて
(メタ)アクリル酸エステル(C)からなるモノマー混
合物を重合させて得られる共重合体水溶性塩の固形分1
00重量部の存在下に、一種以上のエチレン性不飽和単
量体5〜500重量部を乳化重合せしめてなることを特
徴とする水性オーバープリントニス用樹脂エマルジョン
に関わる。
【0006】本発明においては、一種以上のエチレン性
不飽和単量体を乳化重合せしめるに際し、高分子乳化剤
として機能する前記共重合体の水溶性塩を使用すること
が必須とされる。該共重合体の水溶性塩は、例えば、下
記の方法を採用して容易に製造することができるが、該
方法に限定されるものではない。すなわち、2,4,4
−トリメチルペンテン−1と無水マレイン酸および/ま
たはマレイン酸半エステル、ならびに必要に応じて(メ
タ)アクリル酸エステルを、反応容器に仕込み、過酸化
ベンゾイル、過酸化ジ-t- ブチル等の過酸化物系、ある
いはアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソ酪酸ニ
トリル等のアゾ系のラジカル重合開始剤を用いて溶液重
合法により共重合体を得た後、水酸化ナトリウムなどの
アルカリ金属水酸化物、アンモニア、トリエチルアミ
ン、モノエタノールアミン、2−ジメチルエタノールア
ミンなどの有機アミンのいずれか少なくとも一種を用い
て中和することにより目的物が得られる。なお、中和度
は特に制限されないが、通常80〜120%程度とする
のがよい。
【0007】2,4,4−トリメチルペンテン−1
(A)、無水マレイン酸および/またはマレイン酸半エ
ステル(B)、ならびに必要に応じて(メタ)アクリル
酸エステル(C)を重合させて得られる共重合体の各構
造単位の共重合比は、格別限定はされないが、以下の2
条件を同時に満足するものが特に好ましい。 (B)/(A)=0.7〜1.5(モル比)、 (C)/{(A)+(B)}=0〜0.5(モル比) また、平均分子量についても特に限定はされないが、重
量平均分子量が2000〜200000程度のものが好
ましい。
【0008】重合に供せられる成分のうち、2,4,4
−トリメチルペンテン−1は、イソブチレンの2量体で
ある、いわゆるジイソブチレン(α型およびβ型の2種
類の混合物)中に含有されるα型の化合物である。ただ
し、これらの混合原料を用いて製造してもさしつかえは
なく、この場合には重合反応終了後に未反応分のβ型の
2,4,4−トリメチルペンテン−2を減圧留去すれば
よい。
【0009】マレイン酸半エステルとしては、たとえば
マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイ
ン酸モノ(n−プロピル)、マレイン酸モノ(イソプロ
ピル)、マレイン酸モノ(n−ブチル)、マレイン酸モ
ノ(イソブチル)、マレイン酸モノ(n−アミル)、マ
レイン酸モノ(n−ヘキシル)、マレイン酸モノ(2−
エチルヘキシル)、マレイン酸モノ(n−オクチル)、
マレイン酸モノ(n−デシル)、マレイン酸モノ(イソ
デシル)、マレイン酸モノ(n−ラウリル)、マレイン
酸モノ(トリデシル)、マレイン酸モノ(n−ステアリ
ル)、マレイン酸モノ(メトキシエチル)、マレイン酸
モノ(エトキシエチル)、マレイン酸モノ(イソプロポ
キシエチル)、マレイン酸モノ(n−ブトキシエチ
ル)、マレイン酸モノ(ステアロキシエチル)、マレイ
ン酸モノ(メトキシエトキシエチル)、マレイン酸モノ
(エトキシエトキシエチル)、マレイン酸モノ(イソプ
ロポキシエトキシエチル)、マレイン酸モノ(ブトキシ
エトキシエチル)、マレイン酸モノ(ステアロキシエト
キシエチル)等の、炭素数1〜18の脂肪族モノアルコ
ールと無水マレイン酸とのエステル化物、炭素数3〜2
0のエチレングリコールモノアルキルエーテルもしくは
炭素数5〜22のジエチレングリコールモノアルキルエ
ーテルと無水マレイン酸とのエステル化物を例示でき
る。
【0010】(メタ)アクリル酸エステルとしては、具
体的にはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸
イソブチル、アクリル酸n−アミル、アクリル酸イソア
ミル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸n−デ
シル、アクリル酸n−ラウリル、アクリル酸n−ステア
リル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシ
エチル、アクリル酸イソプロポキシエチル、アクリル酸
n−ブトキシエチル、アクリル酸ステアロキシエチル、
アクリル酸メトキシエトキシエチル、アクリル酸エトキ
シエトキシエチル、アクリル酸ブトキシエトキシエチ
ル、アクリル酸ステアロキシエトキシエチル等の、炭素
数1〜18の脂肪族モノアルコールとアクリル酸とのエ
ステル化物、炭素数3〜20のエチレングリコールモノ
アルキルエーテルもしくは炭素数5〜22のジエチレン
グリコールモノアルキルエーテルとアクリル酸とのエス
テル化物、並びにこれらに対応するメタクリル酸エステ
ル類を例示できる。
【0011】上記高分子乳化剤たる共重合体水溶性塩を
用いて本発明の水性オーバープリントニス用樹脂エマル
ジョンを得るには、以下の製造方法に従えばよい。即
ち、該共重合体水溶性塩の固形分100部の存在下に、
一種以上のエチレン性不飽和単量体5〜500重量部、
好ましくは10〜400重量部を乳化重合させればよ
い。重合は、エチレン性不飽和単量体ならびにラジカル
重合開始剤を、同時反応による方法のほか、連続滴下、
分割仕込などの方法により反応系に供給し、30〜90
℃、反応時間1〜8時間程度の条件下で反応を行い重合
を完結させる。ラジカル重合開始剤は特に制限はされ
ず、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の公知の水
溶性のものを適宜選択して用いることができ、その使用
量はエチレン性不飽和単量体の全量100部に対して通
常0.1〜5部である。なお、ラジカル重合開始剤の他
に還元剤を併用して反応系をレドックス系としてもよ
い。
【0012】乳化重合に供せられるエチレン性不飽和単
量体は、得られる水性オーバープリントニス用樹脂エマ
ルジョンの性能を考慮して適宜決定される。具体的に
は、アルキル基の炭素数が1〜22のアクリル酸エステ
ルもしくはメタクリル酸エステル; 水酸基、アミノ基、
グリシジル基等を有するアクリル酸エステルもしくはメ
タクリル酸エステル; アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、アクリロニトリル、メタクリルニトリル、スチレ
ン、メチルスチレン、ビニルトルエン、アクリル酸、メ
タクリル酸、無水マレイン酸、マレイン酸半エステル、
イタコン酸、イタコン酸半エステル等を例示しうる。な
かでもスチレン、アルキル基の炭素数が1〜22のアク
リル酸エステルもしくはメタクリル酸エステル、アミノ
基含有アクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステ
ルが好ましい。該不飽和単量体は単独でまたは適宜併用
して使用できる。
【0013】該不飽和単量体の使用量が、前記共重合体
水溶性塩の固形分100重量部あたり、5重量部に満た
ない場合は、高分子乳化剤成分の含有量が大となり、え
られる樹脂エマルジョン中に水溶性樹脂成分が多量に存
在する結果、光沢、透明性、耐熱性には優れるものの、
耐摩性や乾燥性、耐水性に劣り好ましくない。一方、5
00重量部を越える場合は、光沢および透明性の点で不
満足となり好ましくない。得られた樹脂エマルジョンの
ガラス転移温度は特に限定はされないが、通常は30℃
以上であることが好ましい。ガラス転移温度が30℃未
満では耐熱性が低下する傾向がある。
【0014】本発明においては、乳化重合に何ら界面活
性剤を使用せずとも安定に分散物を収得しうるが、要す
れば界面活性剤の使用も可能である。また、ポリビニル
アルコールなどの保護コロイドも本発明の性能を逸脱し
ない範囲内であれば使用してもよい。
【0015】本発明の樹脂エマルジョンをオーバープリ
ントニスとして使用する場合、単独使用はもちろんのこ
と、必要に応じて次のような添加剤を併用することも可
能である。すなわち、アクリル樹脂、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、シェラック等の
アルカリ可溶型樹脂、ポリエチレン系等のワックス類な
どが挙げられる。また、染料、顔料等の着色剤を添加す
ることも可能で有色の光沢皮膜が得られる。
【0016】
【発明の効果】本発明の樹脂エマルジョンは、2,4,
4−トリメチルペンテン−1、無水マレイン酸および/
またはマレイン酸半エステル、ならびに必要に応じて
(メタ)アクリル酸エステルを重合させて得られる共重
合体の水溶性塩を高分子乳化剤として用いることが特徴
であり、これにより光沢、透明性、耐熱性に優れたもの
となる。また、本発明で得られた樹脂エマルジョンのう
ちで、ガラス転移温度が30℃以上のものを例に採った
場合でも、前記高分子乳化剤として機能する共重合体の
水溶性塩が含有されているため、室温でも十分に造膜
し、均一な皮膜が得られるなどの利点がある。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例により、更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、以下「部」と
は特記しない限り重量部を示す。
【0018】参考例1(高分子乳化剤の製造) 撹拌装置、温度計、滴下ロート、窒素ガス導入管および
還流冷却器を備えた反応容器に窒素気流下にキシレン2
94.5部を仕込み、内温が125〜130℃に達する
まで昇温した。ついでジイソブチレン(2,4,4−ト
リメチルペンテン−1の含有率が76%)361.6部
(2,4,4−トリメチルペンテン−1として2.5モ
ル)、無水マレイン酸233.3部(2.4モル)、お
よびジ−t−ブチルパーオキシド12.7部からなる混
合液を滴下ロートより2時間を要して滴下した後、同温
度で3時間保温して重合反応を完結させた。その後、減
圧下でキシレンと未反応成分を除去した。別の反応容器
に得られた分子量15000の共重合体(1)100部
をとり、28%アンモニア水50部および脱イオン水1
83部を加え、80℃にて2時間溶解し、中和度88
%、固形分濃度30%の共重合体水溶液(以下、共重合
体水溶性塩(1)という)を得た。
【0019】参考例2 参考例1と同様の反応容器にキシレン263.6部を仕
込み、内温が125〜130℃に達するまで昇温した。
ついで参考例1と同一のジイソブチレン312.6部
(2,4,4−トリメチルペンテン−1として2.1モ
ル)、無水マレイン酸124.7部(1.3モル)、マ
レイン酸モノブチル145.9部(0.8モル)および
ジ−t−ブチルパーオキシド10.2部からなる混合液
を滴下ロートより2時間を要して滴下した後、同温度で
3時間保温して重合反応を完結させた。その後、減圧下
でキシレンと未反応成分を除去した。別の反応容器に得
られた分子量21000の共重合体(2)100部をと
り、28%アンモニア水40.6部および脱イオン水1
92.7部を加え、80℃にて2時間溶解し、中和度1
00%、固形分濃度30%の共重合体水溶液(以下、共
重合体水溶性塩(2)という)を得た。
【0020】参考例3 参考例1と同様の反応容器にキシレン269.5部を仕
込み、内温が125〜130℃に達するまで昇温した。
ついで参考例1と同一のジイソブチレン288.1部
(2,4,4−トリメチルペンテン−1として2.0モ
ル)、無水マレイン酸191.5部(2.0モル)、ア
クリル酸エチル97.7部(1.0モル)およびジ−t
−ブチルパーオキシド15.2部からなる混合液を滴下
ロートより2時間を要して滴下した後、同温度で3時間
保温して重合反応を完結させた。その後、減圧下でキシ
レンと未反応成分を除去した。別の反応容器に得られた
分子量13000の共重合体(3)100部をとり、2
8%アンモニア水44.4部および脱イオン水188.
9部を加え、80℃にて2時間溶解し、中和度95%、
固形分濃度30%の共重合体水溶液(以下、共重合体水
溶性塩(3)という)を得た。
【0021】参考例4(比較用高分子乳化剤の製造) 参考例1と同様の反応容器にイソプロピルアルコール6
6.7部を仕込み、内温が80〜85℃に達するまで昇
温した。ついでスチレン45部、メタクリル酸メチル2
0部、メタクリル酸35部およびアゾビスイソブチルニ
トリル3部からなる混合液を滴下ロートより2時間を要
して滴下した後、同温度で3時間保温して重合反応を完
結させた。その後、28%アンモニア水24.7部およ
び脱イオン水300部を加え、90℃に加熱保温するこ
とによりイソプロピルアルコールを全量留去して、中和
度100%、固形分濃度30%のスチレン・アクリル共
重合体水溶液(以下、共重合体水溶性塩(4)という)
を得た。
【0022】実施例1(樹脂エマルジョンの製造) 参考例1と同様の反応容器に、参考例1で得た共重合体
水溶性塩(1)333.3部及び水66.2部を仕込、
78℃に昇温した。過硫酸アンモニウム0.5部を添加
後、メタクリル酸メチル50部およびアクリル酸ブチル
50部の混合液を3時間で滴下した。その後2時間保温
することにより、固形分40%、ガラス転移温度35℃
の樹脂エマルジョンAを得た。なお、ガラス転移点は、
理学電機(株)製の示差走査熱量測定器を用いて測定し
た(以下同様)。
【0023】実施例2 参考例1と同様の反応容器に、参考例2で得た共重合体
水溶性塩(2)333.3部及び水7.8部を仕込、7
8℃に昇温した。過硫酸アンモニウム0.3部を添加
後、アクリル酸2−エチルヘキシル30部を3時間で滴
下した。その後2時間保温することにより、固形分35
%、ガラス転移温度32℃の樹脂エマルジョンBを得
た。
【0024】実施例3 参考例1と同様の反応容器に、参考例3で得た共重合体
水溶性塩(3)333.3部及び水132.4部を仕
込、78℃に昇温した。過硫酸アンモニウム1.0部を
添加後、メタクリル酸メチル100部およびアクリル酸
2−エチルヘキシル100部の混合液を3時間で滴下し
た。その後2時間保温することにより、固形分45%、
ガラス転移温度35℃の樹脂エマルジョンCを得た。
【0025】比較例1(比較用樹脂エマルジョンの製
造) 参考例1と同様の反応容器に、参考例4で得た共重合体
水溶性塩(4)333.3部及び水66.2部を仕込、
78℃に昇温した。過硫酸アンモニウム0.5部を添加
後、メタクリル酸メチル50部およびアクリル酸ブチル
50部の混合液を3時間で滴下した。その後2時間保温
することにより、固形分40%、ガラス転移温度40℃
の樹脂エマルジョンDを得た。
【0026】(性能評価)水性墨インキを印刷したコー
ト紙に、ザーンカップ#4で15秒の粘度に調製した樹
脂エマルジョン(A〜D)をそれぞれバーコーター#8
で塗工後、さらに1時間放置し、以下の方法により性能
を評価した。これらの結果を表1に示す。 光沢及び透明性:目視により5段階評価(5が最良) 耐熱性:塗布面に上質紙をあてその上から加熱したアイ
ロンを押しあて上質紙側に移るインキ跡を目視により5
段階評価(5が最良) 耐水性:キャラコ布に水5滴を落としこれを塗布面にあ
て、学振型摩擦堅牢度試験機で200g×10往復の条
件でテストし、キャラコ布に移ったインキ跡を目視によ
り5段階評価(5が最良) 耐摩擦性:上質紙を塗布面にあて、学振型摩擦堅牢度試
験機で200g×500往復の条件でテストし、上質紙
に移ったインキ跡を目視により5段階評価(5が最良)
【0027】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2,4,4−トリメチルペンテン−1
    (A)、無水マレイン酸および/またはマレイン酸半エ
    ステル(B)、ならびに必要に応じて(メタ)アクリル
    酸エステル(C)からなるモノマー混合物を重合させて
    得られる共重合体水溶性塩の固形分100重量部の存在
    下に、一種以上のエチレン性不飽和単量体5〜500重
    量部を乳化重合せしめてなることを特徴とする水性オー
    バープリントニス用樹脂エマルジョン。
  2. 【請求項2】 前記共重合体水溶性塩において、そのモ
    ノマー組成が以下の条件を同時に満足する請求項1記載
    の樹脂エマルジョン。 (B)/(A)=0.7〜1.5(モル比)、 (C)/{(A)+(B)}=0〜0.5(モル比)
  3. 【請求項3】 前記樹脂エマルジョンのガラス転移温度
    が30℃以上である請求項1記載の樹脂エマルジョン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6020061A (en) * 1997-04-15 2000-02-01 S. C. Johnson Commercial Markets, Inc. Emulsion polymerization using polymeric surfactants
JP2006193680A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Showa Highpolymer Co Ltd 艶消しクリアトップコート用エマルジョン、塗料組成物、および塗装物品
JP2011144332A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 紙器用水性オーバーコーティング組成物

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