JPH0687999U - 防音材構造 - Google Patents

防音材構造

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JPH0687999U
JPH0687999U JP3485593U JP3485593U JPH0687999U JP H0687999 U JPH0687999 U JP H0687999U JP 3485593 U JP3485593 U JP 3485593U JP 3485593 U JP3485593 U JP 3485593U JP H0687999 U JPH0687999 U JP H0687999U
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film
skin material
film structure
hollow layer
layer portion
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JP3485593U
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Inventor
隆 坪崎
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストが一定で安価になるし、重量が軽い
し、また糸屑等のホコリが発生することがなく、作業環
境が良くなるばかりか、丈夫な中空層部を容易に形成す
ることができる防音材構造を提供することである。 【構成】 表皮材5と中空層部7とを備え、この中空層
部7を、フィルム構造体8を表皮材5に部分的に圧着し
表皮材5とフィルム構造体8の間に空気に封入して形成
し、フィルム構造体8を少なくとも二層構造にし、内側
のフィルム9に低融点のフィルムを使用した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のインシュレータダッシュ等のような防音材構造に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】 【従来の技術】
乗用自動車室内31側部は例えば図7に示すように、前部ドア34、後部ドア 35および天井部36を支持するフロントピラー38、センターピラー39、リ アピラー40が配置されてなる。 周知のようにこの乗用自動車のエンジンルーム1と車室31内を区切る隔壁で あるダッシュパネルには防音材構造としてのインシュレータダッシュが取り付け てあり、エンジン騒音が車室31内に透過することを防止している。
【0003】 従来のこの種のインシュレータダッシュ4は、図6に示すように表皮材5と吸 音材6とで構成してあり、この表皮材5はゴム系材料、PVC(塩化ビニール) 系材料、アスファルト瀝青物等が使用され、吸音材6としてはフェルト、モール ドウレタン、不織布、GW(グラスウール)等が使用されている。
【0004】 防音のメカニズムとしては、ダッシュパネル3と表皮材5で二重構造とし、こ のダッシュパネル3と表皮材5との間の中空部(クリアランス)に、剛性の無視 できる抵抗成分の大きい材料として上記した吸音材6を入れることにより、中空 部の抵抗成分を大きくして音波が伝搬するときに、そのエネルギーを減衰させて いる。
【0005】 また、前記インシュレータダッシュ4は図7に示すスタンプフォーム成型法に より成形されている。すなわち、表皮材5を加熱してプレス成形して孔明けを行 い、この表皮材5を上型50にセットし、ホットメルトを塗布する。また、吸音 材(フェルト)6を下型60にセットし、上、下型50、60を型合わせして表 皮材5に吸音材6を接着して前記インシュレータダッシュ4が成形されており、 その後工程でインシュレータダッシュ4には、このインシュレータダッシュ4を 前記ダッシュパネル3に取り付けた後フロアカーペットを取り付けるための面フ ァスナー(マジックファスナー)が付けられる。
【0006】 また、従来の防音材構造として、実開昭62−82000号公報に開示された ものがある。この開示技術は、周期的に多数の凹窪が形成されているエンボスシ ートに、凹窪開口側に位置させて一層のシートを貼り合わせて、凹窪とシートで 中空部を形成してなるものである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の防音材構造としてのインシュレータダッシュ4にあ っては、部位によって中空部の大きさが違うために材料を成型するか、一定の厚 みの材料を切り貼りしなければならず、コストが高くなる、また、吸音材6とい えども重量がダッシュパネル3と表皮材5の二重構造壁に比較して大きくなる、 また、吸音材6が繊維体のものではその特性上糸屑等のホコリが発生し、作業環 境が悪くなるという問題点があった。
【0008】 また、実開昭62−82000号公報に開示された防音材構造にあっては、周 期的に多数の凹窪が形成されたエンボスシートに一層のシートを貼り合わせるこ とにより、多数の中空部を形成するものであって、これらの中空部の一つ一つの 容積は小さいものである。したがって、シートのエンボスシートへの圧着箇所は 凹窪部分を除いた全面であり、シートとエンボスシートとの圧着箇所が多くなっ て、圧着箇所の総面積は大きく、防音性に劣るという問題点があった。また、防 音性を良くするためには、シートとエンボスシートとの圧着箇所を少なくして大 きな容積を有する中空部を形成する必要がある。
【0009】 しかしながら、シートとエンボスシートとの圧着箇所を少なくするためにはシ ートが圧着し易いようにする必要があり、しかも、シートを丈夫にする必要があ るが上記の防音材構造の構成からはこのような要請を満足することはできない。
【0010】 本考案は、上記の問題点に着目して成されたものであって、その第1の目的と するところは、コストが一定で安価になるし、重量が軽いし、また糸屑等のホコ リが発生することがなく、作業環境が良くなるばかりか、丈夫な中空層部を容易 に形成することができる防音材構造を提供することにある。
【0011】 また、本考案の第2の目的とするところは、防音材の耐傷付き性が向上するば かりか、フィルム構造体の外面がダッシュパネル及びブラケットに接して発生す る低級音をなくすことができる防音材構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の第1の目的を達成するために、本考案は、表皮材と中空層部とを備え、 この中空層部を、フィルム構造体を表皮材に部分的に圧着し表皮材とフィルム構 造体の間に空気を封入して形成し、フィルム構造体を少なくとも二層構造にして 、その表皮材圧着側のフィルムに低融点のフィルムを使用したことを特徴とする 。
【0013】 また、上記の第2の目的を達成するために、本考案は、請求項1記載の防音材 構造において、前記中空層部を形成するフィルム構造体の外面に不織布を設けた 。
【0014】
【作用】
請求項1の考案の構成により、防音材の材料は表皮材とフィルム構造体であり 、このフィルム構造体のコストのみであるために、中空層部に関係なくコストが 一定で安価になるし、重量が軽いし、また、繊維体の吸音材を使用しないために 、糸屑等のホコリが発生することがなく、作業環境が良くなる。
【0015】 また、前記中空層部を形成するフィルム構造体は少なくとも二層構造であり、 しかも、その表皮材圧着側のフィルムには低融点のフィルムが使用されているた めに、フィルム構造体を前記表皮材に容易にかつ確実に圧着させることができ、 フィルム構造体は強度上、成形上扱いやすいものとなり、丈夫な中空層部を容易 に形成することができる。
【0016】 請求項2の考案の構成により、防音材をダッシュパネル及びブラケットに組み 付ける場合に、ダッシュパネルやブラケットのエッジ部での傷付きが防止できる ばかりか、フィルム構造体の外面がダッシュパネル及びブラケットに摺接して発 生する低級音をなくすことができる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1は自動車において防音 材構造としてのインシュレータダッシュを取り付けたダッシュパネルの配置を説 明する斜視図、図2は本考案に係る防音材構造の縦断面図、図3は図2A部の拡 大図、図4は本考案に係る防音材構造の製造方法の説明図である。なお、従来例 で示した部品と同じ部品には同符号を付す。
【0018】 自動車のエンジンルーム1と車室31内を区切る隔壁であるダッシュパネル3 に設けられる防音材構造としてのインシュレータダッシュ4は、図2、図3に示 すように表皮材5と中空層部7とで構成してある。この中空層部7はフィルム構 造体8を表皮材5に部分的に圧着し内部に空気を封入して形成してある。フィル ム構造体8は内、外側のフィルム9、10を互いに圧着した二層構造であり、内 側のフィルム9は、前記表皮材5に圧着させる関係上、低融点の熱融着ホットメ ルトフィルムが使用されており、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプ ロピレン)、低融点PET(低融点ポリエステル)等のフィルムが使用される。 また、外側のフィルム10には、この外側のフィルム10がダッシュパネル3及 びブラケット(図示せず)に接して傷付くことを考慮して高伸長性のある高融点 フィルムが使用されており、例えば、ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタ ラート)等のフィルムが使用される。そして、フィルム構造体8の厚さは内外側 のフィルム9、10を合わせて20〜300μ程度がよい。
【0019】 前記インシュレータダッシュ4の製造方法は、図4に示すように120〜15 0℃に加熱した表皮材5を成形型11に投入して、成形型11に設けられた複数 の吸引孔部11aから空気を吸引して表皮材5を成形型11の型部12に沿わせ て成形し、また、内 外側のフィルム9、10を互いに重ね合わせて、これら内 、外側のフィルム9、10よりなるフィルム構造体8を120〜150℃に加熱 して成形型13に投入して、成形型13に設けられた複数の吸引孔部13aから 空気を吸引してフィルム構造体8を成形型13の型部14に沿わせて成形し、次 のプレス工程で、両成形型11、13を合わせて表皮材5に、フィルム構造体8 の内側のフィルム9を部分的に圧着して内部に空気を封入して中空層部7を形成 する。この中層部7を確保するために、外周部および孔回りは圧着され、場合に よって、面積の広いところは所々ピンポイントで圧着する。
【0020】 このように構成されたインシュレータダッシュ4は、その中空層部7をダッシ ュパネル3に当ててこのダッシュパネル3及びブラケットに取り付けられる。
【0021】 上記のように前記インシュレータダッシュ4は、表皮材5と中空層部7とよりな り、この中空層部7は二層のフィルム9、10より成るフィルム構造体8を表皮 材5に部分的に圧着し表皮材5とフィルム構造体8との間に空気を封入して形成 されるものであることから、インシュレータダッシュ4の材料は表皮材5とフィ ルム構造体8であり、このフィルム構造体8のコストのみであるために、中空層 部7に関係なくコストが一定で安価になるし、重量が軽いし、また、繊維体の吸 音材を使用しないために、糸屑等のホコリが発生することがなく、作業環境が良 くなる。
【0022】 また、前記中空層部7を形成するフィルム構造体8は、内、外側のフィルム9 、10を互いに圧着した二層構造であり、内側のフィルム9には低融点の熱融着 ホットメルトフィルムが使用されており、また、外側のフィルム10には高伸長 性のある高融点フィルムが使用されているために、内側のフィルム9は前記表皮 材5に容易にかつ確実に圧着させることができ、また、外側のフィルム10はダ ッシュパネル3に接しても傷付くことがない。このために、フィルム構造体8は 強度上、また成形上扱いやすいものとなり、丈夫な中空層部7を容易に形成する ことができる。
【0023】 また、前記中空層部7を形成するフィルム構造体8の外側のフィルム10の表 面に、図5に示すように不織布(目付20〜100g/m2 )15を貼り付けて もよい。この場合、不織布15があることにより、インシュレータダッシュ4を ダッシュパネル3及びブラケットに組み付ける場合に、ダッシュパネル3及びブ ラケットのエッジ部での傷付きが防止できるばかりか、フィルム構造体8の外側 のフィルム10がダッシュパネル3及びブラケットに摺接して発生する低級音を なくすことができる。
【0024】 フィルム構造体8は完全な剛性を持つものではなく、適当に柔軟な材料で構成 されているので、ダッシュパネル3に取り付ける際にはダッシュパネル3に柔軟 になじむ。
【0025】 なお、上記したフィルム構造体8を内、外側のフィルム9、10の二層構造と したが、内、外側のフィルム9、10の間に中間のフィルムを介在させた多層構 造にしてもよい。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る防音材構造は、表皮材と中空層部とを備え 、この中空層部を、フィルム構造体を表皮材に部分的に圧着し表皮材とフィルム 構造体の間に空気を封入して形成し、フィルム構造体を少なくとも二層構造にし て、その表皮材圧着側のフィルムに低融点のフィルムを使用したことから、防音 材構造の材料は表皮材とフィルム構造体となり、このフィルム構造体のコストの みであるために、中空層部に関係なくコストが一定で安価になるし、重量が軽い し、また、繊維体の吸音材を使用しないために、糸屑等のホコリが発生すること がなく、作業環境が良くなる。
【0027】 また、前記中空層部を形成するフィルム構造体は少なくとも二層構造であり、 しかも、その表皮材圧着側のフィルムには低融点のフィルムが使用されているた めに、フィルム構造体を前記表皮材に容易にかつ確実に圧着させることができ、 フィルム構造体は強度上、成形上扱いやすいものとなり、丈夫な中空層部を容易 に形成することができる。
【0028】 また、本考案に係る防音材構造は、請求項1記載の防音材構造において、前記 中空層部を形成するフィルム構造体の外面に不織布を設けたことから、防音材構 造をダッシュパネル及びブラケットに組み付ける場合に、ダッシュパネルやブラ ケットのエッジ部での傷付きが防止できるばかりか、フィルム構造体の外面がダ ッシュパネル及びブラケットに摺接して発生する低級音をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る防音材構造の縦断面図である。
【図2】図2A部の拡大図である。
【図3】本考案に係る防音材構造の製造方法の説明図で
ある。
【図4】本考案に係る防音材構造の他の実施例の一部省
略した断面図である。
【図5】乗用自動車の車室内の全体的外観を示す斜視図
である。
【図6】従来の防音材構造の縦断面図である。
【図7】本考案に係る防音材構造の製造方法の説明図で
ある。
【符号の説明】
5 表皮材 7 中空層部 8 フィルム構造体 9 内側のフィルム(表皮材圧着側のフィルム) 10 外側のフィルム 15 不織布

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮材と中空層部とを備え、この中空層
    部を、フィルム構造体を表皮材に部分的に圧着し表皮材
    とフィルム構造体の間に空気を封入して形成し、フィル
    ム構造体を少なくとも二層構造にして、その表皮材圧着
    側のフィルムに低融点のフィルムを使用したことを特徴
    とする防音材構造。
  2. 【請求項2】 前記中空層部を形成するフィルム構造体
    の外面に不織布を設けた請求項1記載の防音材構造。
JP3485593U 1993-06-01 1993-06-01 防音材構造 Pending JPH0687999U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014085421A (ja) * 2012-10-22 2014-05-12 Inoac Corp 吸音構造体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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