JPH0687844A - γ−ジャスモラクトンの製造方法 - Google Patents
γ−ジャスモラクトンの製造方法Info
- Publication number
- JPH0687844A JPH0687844A JP8012193A JP8012193A JPH0687844A JP H0687844 A JPH0687844 A JP H0687844A JP 8012193 A JP8012193 A JP 8012193A JP 8012193 A JP8012193 A JP 8012193A JP H0687844 A JPH0687844 A JP H0687844A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- jasmolactone
- formula
- reaction
- cis
- hydroxy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Furan Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 工業的製法に適したγ−ジャスモラクトンの
製造方法を提供する。 【構成】 コハク酸イミド類(2)とシス−3−ヘキセ
ニルハライド(3)とのグリニヤール反応で4−オキソ
−7−デセン酸アミド類(4)を得、これを還元、加水
分解して4−ヒドロキシ−7−デセン酸アミド類(5)
とした後ラクトン化して、γ−ジャスモラクトン(1)
を製造する。 〔式中、RはH,Me,Et,CH(CH3)2,Si
(CH3)3又はBrを示す〕
製造方法を提供する。 【構成】 コハク酸イミド類(2)とシス−3−ヘキセ
ニルハライド(3)とのグリニヤール反応で4−オキソ
−7−デセン酸アミド類(4)を得、これを還元、加水
分解して4−ヒドロキシ−7−デセン酸アミド類(5)
とした後ラクトン化して、γ−ジャスモラクトン(1)
を製造する。 〔式中、RはH,Me,Et,CH(CH3)2,Si
(CH3)3又はBrを示す〕
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はγ−ジャスモラクトンの
製造方法に関する。γ−ジャスモラクトンは、ジャスミ
ンの花やペパーミントの微量香気成分として見い出され
た暖かみのあるピーチ様、モクセイ様の香りを持つ化合
物で、香料として重要な物質である。
製造方法に関する。γ−ジャスモラクトンは、ジャスミ
ンの花やペパーミントの微量香気成分として見い出され
た暖かみのあるピーチ様、モクセイ様の香りを持つ化合
物で、香料として重要な物質である。
【0002】
【従来の技術】このγ−ジャスモラクトンの製造方法は
現在までに数多くの製造方法が報告されているが、これ
らを分類するとシス−3−ヘキセノールやその類縁化合
物の二重結合をそのまま利用する第1の方法と、二重結
合を後から導入する第2の方法とに大別できる。即ち、
第1の方法には、3−ホルミルプロピオン酸メチルと
(Z)−3−ヘキセニルクロリドとのグリニヤール反応
により得られる(Z)−4−ヒドロキシ−7−デセン酸
エチルよりγ−ジャスモラクトンを製造する方法(化学
式1)(Helv.Chim.Acta,21,154
7(1938))や、4−(トリメチルシロキシ)ブチ
ロニトリルと(Z)−3−ヘキセニルプロミドとのグリ
ニヤール反応で(Z)−1−ヒドロキシ−7−デセン−
4−オンを得、これをDMF中、ジクロム酸ピリジニウ
ムで酸化して(Z)−4−オキソ−7−デセン酸とした
後、水素化ホウ素ナトリウムで還元してγ−ジャスモラ
クトンを製造する方法(化学式2)(J.Org.Ch
em.,45,237(1980))等がある。
現在までに数多くの製造方法が報告されているが、これ
らを分類するとシス−3−ヘキセノールやその類縁化合
物の二重結合をそのまま利用する第1の方法と、二重結
合を後から導入する第2の方法とに大別できる。即ち、
第1の方法には、3−ホルミルプロピオン酸メチルと
(Z)−3−ヘキセニルクロリドとのグリニヤール反応
により得られる(Z)−4−ヒドロキシ−7−デセン酸
エチルよりγ−ジャスモラクトンを製造する方法(化学
式1)(Helv.Chim.Acta,21,154
7(1938))や、4−(トリメチルシロキシ)ブチ
ロニトリルと(Z)−3−ヘキセニルプロミドとのグリ
ニヤール反応で(Z)−1−ヒドロキシ−7−デセン−
4−オンを得、これをDMF中、ジクロム酸ピリジニウ
ムで酸化して(Z)−4−オキソ−7−デセン酸とした
後、水素化ホウ素ナトリウムで還元してγ−ジャスモラ
クトンを製造する方法(化学式2)(J.Org.Ch
em.,45,237(1980))等がある。
【化1】
【化2】
【0003】また、第2の方法として、3−ホルミルプ
ロピオン酸メチルとアクリルアルデヒド=ジエチルアセ
タールとのラジカル付加反応により7,7−ジエトキシ
−4−オキソヘプタン酸メチルを得、これより二つのル
ートでγ−ジャスモラクトンを製造する方法(油化学,
38,1019(1989))がある。
ロピオン酸メチルとアクリルアルデヒド=ジエチルアセ
タールとのラジカル付加反応により7,7−ジエトキシ
−4−オキソヘプタン酸メチルを得、これより二つのル
ートでγ−ジャスモラクトンを製造する方法(油化学,
38,1019(1989))がある。
【0004】この方法は化学式3で示すように7,7−
ジエトキシ−4−オキソヘプタン酸メチルを酸で加水分
解して6−ホルミル−4−オキソヘキサン酸メチルとし
た後、ウイッティヒ反応、水素化ホウ素ナトリウムで還
元してγ−ジャスモラクトンを製造する第1のルート
と、7,7−ジエトキシ−4−オキソヘプタン酸メチル
を水素化ホウ素ナトリウムで還元して7,7−ジエトキ
シ−4−ヘプタノリドとした後、酸で加水分解して6−
ホルミル−4−ヘキサノリドを得、これとウイッティヒ
試薬とを反応させてγ−ジャスモラクトンを製造する第
2のルートとからなる。
ジエトキシ−4−オキソヘプタン酸メチルを酸で加水分
解して6−ホルミル−4−オキソヘキサン酸メチルとし
た後、ウイッティヒ反応、水素化ホウ素ナトリウムで還
元してγ−ジャスモラクトンを製造する第1のルート
と、7,7−ジエトキシ−4−オキソヘプタン酸メチル
を水素化ホウ素ナトリウムで還元して7,7−ジエトキ
シ−4−ヘプタノリドとした後、酸で加水分解して6−
ホルミル−4−ヘキサノリドを得、これとウイッティヒ
試薬とを反応させてγ−ジャスモラクトンを製造する第
2のルートとからなる。
【化3】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の第
1の方法は、原料の入手が困難であったり(化学式
1)、あるいは水を嫌う反応であると共に酸化工程が含
まれているので苛酷な反応条件が必要であったり(化学
式2)、また第2の方法は工程が長くなるという欠点を
有しており、かつ第1及び第2の方法は共に香りの劣る
ジアルキルラクトンが副生してその精製が困難である
等、いずれもγ−ジャスモラクトンの工業的製法には不
適当なものであった。
1の方法は、原料の入手が困難であったり(化学式
1)、あるいは水を嫌う反応であると共に酸化工程が含
まれているので苛酷な反応条件が必要であったり(化学
式2)、また第2の方法は工程が長くなるという欠点を
有しており、かつ第1及び第2の方法は共に香りの劣る
ジアルキルラクトンが副生してその精製が困難である
等、いずれもγ−ジャスモラクトンの工業的製法には不
適当なものであった。
【0006】本発明は前記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は工業的製法に適したγ−ジャスモ
ラクトンの製造方法を提供するにある。
のであり、その目的は工業的製法に適したγ−ジャスモ
ラクトンの製造方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、コハク酸イミド類とシスー3ーヘキセニ
ルハライドとのグリニヤール反応で4−オキソ−7−デ
セン酸アミド類を得、これを還元、加水分解して4−ヒ
ドロキシ−7−デセン酸アミド類とした後、ラクトン化
したことを特徴としている。
達成するため、コハク酸イミド類とシスー3ーヘキセニ
ルハライドとのグリニヤール反応で4−オキソ−7−デ
セン酸アミド類を得、これを還元、加水分解して4−ヒ
ドロキシ−7−デセン酸アミド類とした後、ラクトン化
したことを特徴としている。
【0008】即ち、本発明は化学式4で示すようにコハ
ク酸イミド類(2)をシス−3−ヘキセニルクロリド
(3)あるいはシス−3−ヘキセニルブロミドとのグリ
ニヤール反応で4−オキソ−7−デセン酸アミド類
(4)を得、これを精製することなくそのまま還元、加
水分解して4−ヒドロキシ−7−デセン酸アミド類
(5)とした後、これを精製することなくそのままラク
トン化してγ−ジャスモラクトン(1)とする製造方法
である。ここでRはH,Me,Et,CH(CH3 )
2,Si(CH3 )3 又はBrを示す。
ク酸イミド類(2)をシス−3−ヘキセニルクロリド
(3)あるいはシス−3−ヘキセニルブロミドとのグリ
ニヤール反応で4−オキソ−7−デセン酸アミド類
(4)を得、これを精製することなくそのまま還元、加
水分解して4−ヒドロキシ−7−デセン酸アミド類
(5)とした後、これを精製することなくそのままラク
トン化してγ−ジャスモラクトン(1)とする製造方法
である。ここでRはH,Me,Et,CH(CH3 )
2,Si(CH3 )3 又はBrを示す。
【化4】
【0009】
【作用】本発明は前記した構成になっているので、使用
する原料は入手容易であり、工程が短く、かつ酸化工程
もなく比較的温和な反応条件で行なうことができる。そ
の上、本発明は中間生成物の精製が不要で、工程の簡略
化が図れる。
する原料は入手容易であり、工程が短く、かつ酸化工程
もなく比較的温和な反応条件で行なうことができる。そ
の上、本発明は中間生成物の精製が不要で、工程の簡略
化が図れる。
【0010】
【発明の効果】本発明は入手容易な原料を用い、短い工
程で、かつ比較的温和な反応条件で製造できると共に中
間生成物の精製が不要で工業的製法に適したγ−ジャス
モラクトンの製造方法を提供することができた。
程で、かつ比較的温和な反応条件で製造できると共に中
間生成物の精製が不要で工業的製法に適したγ−ジャス
モラクトンの製造方法を提供することができた。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。 実施例1(R=Hの場合) 化合物(4)(4−オキソ−7−デセン酸アミド)の製
造:撹拌機、温度計、還流冷却機、滴下漏斗を備えたフ
ラスコに金属マグネシウム7.26g(0.3mol)
を入れ、この中にシス−3−ヘキセニルクロリド3
9.1g(0.33mol)及びテトラヒドロフラン8
0mlの混合物を少しずつ滴下してシス−3−マグネシ
ウムクロリド(グリニヤール試薬)を調製した。上記グ
リニヤール試薬を激しく撹拌しながら、この中にコハク
酸イミド11.89g(0.12mol) を液温が3
0℃以上にならないように1〜1.5時間かけて加え、
その後さらにテトラヒドロフラン60mlを加えてから
室温で8時間撹拌を続けた。反応混合物を氷−塩化アン
モニウムを用いて分解し、有機層を分離、乾燥してか
ら、溶媒を留去して18.36gの残油を得た。得られ
た残油は、蒸留せずにそのまま次の反応に用いた。
明する。 実施例1(R=Hの場合) 化合物(4)(4−オキソ−7−デセン酸アミド)の製
造:撹拌機、温度計、還流冷却機、滴下漏斗を備えたフ
ラスコに金属マグネシウム7.26g(0.3mol)
を入れ、この中にシス−3−ヘキセニルクロリド3
9.1g(0.33mol)及びテトラヒドロフラン8
0mlの混合物を少しずつ滴下してシス−3−マグネシ
ウムクロリド(グリニヤール試薬)を調製した。上記グ
リニヤール試薬を激しく撹拌しながら、この中にコハク
酸イミド11.89g(0.12mol) を液温が3
0℃以上にならないように1〜1.5時間かけて加え、
その後さらにテトラヒドロフラン60mlを加えてから
室温で8時間撹拌を続けた。反応混合物を氷−塩化アン
モニウムを用いて分解し、有機層を分離、乾燥してか
ら、溶媒を留去して18.36gの残油を得た。得られ
た残油は、蒸留せずにそのまま次の反応に用いた。
【0012】化合物(5)(4−ヒドロキシ−7−デセ
ン酸アミド)の製造:撹拌機、温度計、還流冷却機を備
えたフラスコに、化合物(4)を含有する残油18.3
6g及びメタノール80mlを入れ、氷冷下、10〜1
5℃で水素化ホウ素ナトリウム3.8g(0.1mo
l)を少しずつ加えた。その後、室温で1時間撹拌を続
けてから、エバポレーターを用いてメタノールを留去
し、残油22.0g を得た。残油は洗浄、蒸留を行う
ことなく次の反応に用いた。
ン酸アミド)の製造:撹拌機、温度計、還流冷却機を備
えたフラスコに、化合物(4)を含有する残油18.3
6g及びメタノール80mlを入れ、氷冷下、10〜1
5℃で水素化ホウ素ナトリウム3.8g(0.1mo
l)を少しずつ加えた。その後、室温で1時間撹拌を続
けてから、エバポレーターを用いてメタノールを留去
し、残油22.0g を得た。残油は洗浄、蒸留を行う
ことなく次の反応に用いた。
【0013】化合物(1)(γ−ジャスモラクトン)の
製造:撹拌機、還流冷却機を備えたフラスコに化合物
(5)を含有する残油22.0g を入れ、この中に水
64ml及び水酸化ナトリウム16.0g(0.4mo
l) より調整した水酸化ナトリウム水溶液を加えて、
4時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、エ
ーテルで抽出し、不純物を除去した。水槽を再びフラス
コに入れて氷冷し、この中に18%塩酸水溶液をPHが
1になるまでゆっくりと加えた。その後、室温で2時間
撹拌を続けた後、反応液を酢酸エチルを用いて抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で十分に洗浄してから、酢酸エ
チルを留去し、残油を減圧蒸留(bp110〜115℃
/7mmHg) してγ−ジャスモラクトン(収量 1
2.51g ,収率 62%) を得た。得られたγ−
ジャスモラクトンはガスクロマドグラフィで単一のピー
クを示し副生物の無いことを確認した。
製造:撹拌機、還流冷却機を備えたフラスコに化合物
(5)を含有する残油22.0g を入れ、この中に水
64ml及び水酸化ナトリウム16.0g(0.4mo
l) より調整した水酸化ナトリウム水溶液を加えて、
4時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、エ
ーテルで抽出し、不純物を除去した。水槽を再びフラス
コに入れて氷冷し、この中に18%塩酸水溶液をPHが
1になるまでゆっくりと加えた。その後、室温で2時間
撹拌を続けた後、反応液を酢酸エチルを用いて抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で十分に洗浄してから、酢酸エ
チルを留去し、残油を減圧蒸留(bp110〜115℃
/7mmHg) してγ−ジャスモラクトン(収量 1
2.51g ,収率 62%) を得た。得られたγ−
ジャスモラクトンはガスクロマドグラフィで単一のピー
クを示し副生物の無いことを確認した。
【0014】また、シス−3−ヘキセニルクロリドの替
りにシス−3−ヘキセニルブロミドを用いることがで
き、この場合も前記したと同様な工程を経てγ−ジャス
モラクトンを収率55%で得ることができた。
りにシス−3−ヘキセニルブロミドを用いることがで
き、この場合も前記したと同様な工程を経てγ−ジャス
モラクトンを収率55%で得ることができた。
【0015】実施例2(R=Meの場合) 化合物(4)(4−オキソ−7−デセン酸N−メチルア
ミド)の製造:実施例1で調整したグリニヤール試薬
(シス−3−ヘキセニルクロリド0.33mol)とN
−メチルコハク酸イミド22.6g(0.2mol)
とを実施例1と同様な方法で反応させた。反応混合物を
氷−塩化アンモニウムを用いて分解し、有機層を分離、
乾燥してから、溶媒を留去して33.9g の残油を得
た。得られた残油は、蒸留せずそのまま次の反応に用い
た。
ミド)の製造:実施例1で調整したグリニヤール試薬
(シス−3−ヘキセニルクロリド0.33mol)とN
−メチルコハク酸イミド22.6g(0.2mol)
とを実施例1と同様な方法で反応させた。反応混合物を
氷−塩化アンモニウムを用いて分解し、有機層を分離、
乾燥してから、溶媒を留去して33.9g の残油を得
た。得られた残油は、蒸留せずそのまま次の反応に用い
た。
【0016】化合物(5)(4−ヒドロキシ−7−デセ
ン酸N−メチルアミド)の製造:前記反応工程で得た残
油33.9g 、メタノール160ml 、水素化ホウ
素ナトリウム7.6g(0.2mol)を用いた以外は
実施例1と同一の条件下で反応させ、反応後メタノール
を留去し、残油33.5g を得た。残油は洗浄、蒸留
を行うことなく次の反応に用いた。
ン酸N−メチルアミド)の製造:前記反応工程で得た残
油33.9g 、メタノール160ml 、水素化ホウ
素ナトリウム7.6g(0.2mol)を用いた以外は
実施例1と同一の条件下で反応させ、反応後メタノール
を留去し、残油33.5g を得た。残油は洗浄、蒸留
を行うことなく次の反応に用いた。
【0017】化合物(1)(γ−ジャスモラクトン)の
製造:前記反応工程で得た残油35.5g を用い、実
施例1と同様な方法で反応し、洗浄し、かつ減圧蒸留し
てγ−ジャスモラクトン(収量25.4g,収率67.
5%)を得た。得られたγ−ジャスモラクトンはガスク
ロマドグラフィで単一のピークを示し副生物の無いこと
を確認した。
製造:前記反応工程で得た残油35.5g を用い、実
施例1と同様な方法で反応し、洗浄し、かつ減圧蒸留し
てγ−ジャスモラクトン(収量25.4g,収率67.
5%)を得た。得られたγ−ジャスモラクトンはガスク
ロマドグラフィで単一のピークを示し副生物の無いこと
を確認した。
【0018】本実施例は化合物(4)の反応工程におけ
るN−メチルコハク酸イミドに対するシス−3−ヘキセ
ニルクロリドの反応モル比が1.5 (実施例1の反応
モル比=2.75)となっており、高価なシス−3−ヘ
キセニルクロリドの使用量を少なくして、高収率でγ−
ジャスモラクトンを得ることができるので、γ−ジャス
モラクトンの安価な製造方法を提供することができた。
るN−メチルコハク酸イミドに対するシス−3−ヘキセ
ニルクロリドの反応モル比が1.5 (実施例1の反応
モル比=2.75)となっており、高価なシス−3−ヘ
キセニルクロリドの使用量を少なくして、高収率でγ−
ジャスモラクトンを得ることができるので、γ−ジャス
モラクトンの安価な製造方法を提供することができた。
【0019】実施例3(R=Et,CH(CH3)2,
Si(CH3)3,又はBr) 本実施例は化学式4で示すRがEt,CH(C
H3)2,Si(CH3)3,又はBrであるコハク酸
イミド類(2)を用いたγ−ジャスモラクトンの製造方
法を示す。この製造方法は実施例1と同様にしてγ−ジ
ャスモラクトンを製造するものである。このときのコハ
ク酸イミド類(2)に対するシス−3−ヘキセニルクロ
リド(3)の反応モル比と最終製品であるγ−ジャスモ
ラクトン(1)の収率は表1に示す通りである。 本実施例においては表1から解るように前述した実施例
1及び2よりも低下した収率となっているが、γ−ジャ
スモラクトンを短い工程で、かつ比較的温和な反応条件
で製造できると共に中間成生物の精製が不要である。
Si(CH3)3,又はBr) 本実施例は化学式4で示すRがEt,CH(C
H3)2,Si(CH3)3,又はBrであるコハク酸
イミド類(2)を用いたγ−ジャスモラクトンの製造方
法を示す。この製造方法は実施例1と同様にしてγ−ジ
ャスモラクトンを製造するものである。このときのコハ
ク酸イミド類(2)に対するシス−3−ヘキセニルクロ
リド(3)の反応モル比と最終製品であるγ−ジャスモ
ラクトン(1)の収率は表1に示す通りである。 本実施例においては表1から解るように前述した実施例
1及び2よりも低下した収率となっているが、γ−ジャ
スモラクトンを短い工程で、かつ比較的温和な反応条件
で製造できると共に中間成生物の精製が不要である。
Claims (1)
- 【請求項1】 コハク酸イミド類とシスー3ーヘキセニ
ルハライドとのグリニヤール反応で4−オキソ−7−デ
セン酸アミド類を得、これを還元、加水分解して4−ヒ
ドロキシ−7−デセン酸アミド類とした後、ラクトン化
したことを特徴とするγ−ジャスモラクトンの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8012193A JPH0687844A (ja) | 1992-07-23 | 1993-03-15 | γ−ジャスモラクトンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21852592 | 1992-07-23 | ||
JP4-218525 | 1992-07-23 | ||
JP8012193A JPH0687844A (ja) | 1992-07-23 | 1993-03-15 | γ−ジャスモラクトンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0687844A true JPH0687844A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=26421170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8012193A Pending JPH0687844A (ja) | 1992-07-23 | 1993-03-15 | γ−ジャスモラクトンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0687844A (ja) |
-
1993
- 1993-03-15 JP JP8012193A patent/JPH0687844A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0687844A (ja) | γ−ジャスモラクトンの製造方法 | |
US3892782A (en) | Process for the preparation of 2-(hex-3-cis-en-1-yl)-5-methyl-furan | |
JPS6117818B2 (ja) | ||
JP2004161702A (ja) | γ−ジャスモラクトンの製造方法 | |
JP5014732B2 (ja) | アンテイソ脂肪族アルデヒドの製造方法およびこれを含有する香料組成物 | |
JPH0245614B2 (ja) | ||
JPWO2004054997A1 (ja) | 1−アセトキシ−3−(置換フェニル)プロペン化合物の製造方法 | |
US4346023A (en) | Process for the preparation of novel unsaturated macrocyclic ketones | |
JP3918120B2 (ja) | 3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−4−オリドの製造方法 | |
JP4159700B2 (ja) | シクロヘキシルメタノール | |
HU182673B (en) | Process for preparing esters of 2-formyl-3,3-dimethyl-cyclopropane-1-carboxylic acid | |
JPH0457659B2 (ja) | ||
JPH05286961A (ja) | ミントラクトンの製造方法 | |
JP3634874B2 (ja) | トリフルオロメチルアセチレン誘導体、その製造方法およびその中間体の製造方法 | |
JP2696873B2 (ja) | α−フルオロ不飽和アルデヒドの製法 | |
JPS5927346B2 (ja) | γ↓−アシル↓−γ↓−ブチロラクトンの製造法 | |
JPS6148815B2 (ja) | ||
JPH10120671A (ja) | 香料およびその製法 | |
JPH07188202A (ja) | (z)−7−デセン−4−オリド又は(e)−7−デセン−4−オリドの製造方法 | |
JPH05230048A (ja) | (S)−γ−ラクトンの製造方法 | |
JPH02165A (ja) | 1‐クロトノイル‐2,6,6‐トリメチルシクロヘキサー1,3‐ジエンの製造法 | |
JPH02282376A (ja) | シス―7―デセン―4―オリドの製造方法 | |
JPH0145460B2 (ja) | ||
JPH03151372A (ja) | γ―ジャスモラクトンの製法 | |
JPS6226248A (ja) | シス−2−アルキル−3−アルコキシカルボニルメチルシクロペンタノ−ル |