JPH0687837A - キノキサリン誘導体及びロイコトリエン類生合成抑制剤 - Google Patents

キノキサリン誘導体及びロイコトリエン類生合成抑制剤

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JPH0687837A
JPH0687837A JP23822492A JP23822492A JPH0687837A JP H0687837 A JPH0687837 A JP H0687837A JP 23822492 A JP23822492 A JP 23822492A JP 23822492 A JP23822492 A JP 23822492A JP H0687837 A JPH0687837 A JP H0687837A
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JP
Japan
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compound
quinoxaline derivative
butylthio
alkyl
formula
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Application number
JP23822492A
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English (en)
Inventor
Masayasu Tanabe
昌泰 田部
Atsuo Hasato
篤夫 羽里
Hideyuki Sato
秀行 佐藤
Yasuhiro Takano
泰宏 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アラキドン酸カスケード代謝産物に起因する
疾患の治療に有効な物質を提供することを目的としてい
る。 【構成】 下記式(I) [式中、R1 はトリフルオロメチル又は水素を表わし、
XはSを表わし、R2 はC1 〜C10の直鎖あるいは分岐
したアルキルを表わし、YはS又はNHを表わし、Zは
1 〜C5 のアルキル基で置換されていてもよいC1
3 のアルキレン鎖を表わし、R3 はC1 〜C5 のアル
キル、水素原子又はその非毒性塩を表わす。]で表わさ
れるキノキサリン誘導体を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬品として有用なキノ
キサリン誘導体、及びそれを有効活性成分として含有し
たロイコトリエン類の生合成抑制剤に関する。更に詳し
くは、アラキドン酸カスケード代謝産物に起因する疾患
を治療するための作用を有するキノキサリン誘導体に関
する。
【0002】
【従来の技術】アラキドン酸は生体内において、種々の
ロイコトリエン類に変換される。これらのロイコトリエ
ン類は種々の生理活性を有する。例えば、LTB4は白
血球の化学走化性、浸潤、脱顆粒、スーパーオキシドア
ニオン産生、血管内皮への粘着亢進等に関与し、LTC
4やLTD4は回腸、呼吸器系の平滑筋収縮、皮膚血管
収縮、血管透過性亢進、降圧等の生理活性を示す[The
Leukotrienes, A Biological Council Symmposium, P.
J. Piper, Raven Press (New York, 1986) ]。
【0003】現在、これらの種々の生理活性を示すロイ
コトリエン類は気管支喘息、鼻アレルギー、眼炎症、ア
トピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患や、浮腫、虚血
性疾患、高血圧症、虚血性脳障害等の循環器系疾患の症
状発現の原因となることが知られている。また、乾癬の
病変中にLTB4が多量に見られることも最近の研究で
明らかになっている。
【0004】従って、ロイコトリエン類の生合成を抑制
することが、上述のアレルギー疾患や循環器系疾患、更
には乾癬等それに関連する炎症の治療に有効であると考
えられる。
【0005】一方キノキサリン骨格を有する化合物は数
多く知られており、たとえば生理活性物質としては除草
剤へのアプローチ(浦ら、有機合成化学協会誌921
(1990))や医薬品としてのアプローチ(セロトニ
ンアゴニスト:W.C. Lumma, Jr., et al., J. Med. Che
m. 1981, 24, 93-101 )が知られている。しかしこれら
の化合物がロイコトリエンの産生を抑制したという事実
はなく、また他のキノキサリン化合物が本活性を有する
ことも知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ロイコ
トリエン類の生合成を抑制する物質に関して鋭意研究し
た結果、本発明におけるキノキサリン誘導体がかかる目
的を達成し得ることを見い出し、本発明に到達したもの
である。すなわち本発明の目的はかかるキノキサリン誘
導体を提供することにある。
【0007】
【発明の構成】本発明は下記式(I)
【0008】
【化2】
【0009】[式中、R1 はトリフルオロメチル又は水
素を表わし、XはSを表わし、R2 はC1 〜C10の直鎖
あるいは分岐したアルキルを表わし、YはS又はNHを
表わし、ZはC1 〜C5 のアルキル基で置換されていて
もよいC1 〜C3 のアルキレン鎖を表わし、R3 はC1
〜C5 のアルキル、水素原子又はその非毒性塩を表わ
す。]で表わされるキノキサリン誘導体に関する。
【0010】上記式(I)で表わされるキノキサリン誘
導体化合物において、R1 はトリフルオロメチル又は水
素原子が挙げられる。Xはイオウ原子を表わす。
【0011】R2 はC1 〜C10の直鎖又は分岐したアル
キルを表わし、その好ましい具体例として、メチル基、
エチル基、プロピル基、iso―プロピル基、ブチル
基、tert―ブチル基、ペンチル基、neo―ペンチ
ル基、ヘキシル基、オクチル基等が挙げられる。なかで
もC1 〜C5 のアルキルが好ましく、特にtert―ブ
チル基が好ましい。
【0012】Yはイオウ原子又はNHが挙げられる。Z
はC1 〜C3 の置換してもよいアルキレン鎖を表わし、
具体的にはメチレン、エチレン、プロピレンが挙げられ
る。置換基としては、メチル基、エチル基、iso―プ
ロピル基、ブチル基等のC1〜C5 のアルキル基が挙げ
られる。なかでもメチレン、もしくはメチル―メチレン
が好ましい。
【0013】R3 は水素原子もしくはその非毒性塩又は
1 〜C5 のアルキル基を表わす。非毒性塩としてはナ
トリウム、カリウム、カルシウムなどのアルカリ金属塩
もしくはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸
塩などが挙げられ、更に、メチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミンなどの第一級、第二級、第三級ア
ルキルアミン類;エタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミンなどの第一級、第二級、第三
級アルカノールアミン類;エチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミンなどのジアミン類;ピロリジン、モルホ
リン、ピペラジン、ピリジンなどの環状飽和もしくは不
飽和アミン類などから生成される塩が挙げられる。C1
〜C5 のアルキル基としてはメチル基、エチル基、is
o―プロピル基、tert―ブチル基などが挙げられ
る。
【0014】本発明のキノキサリン誘導体(I)の具体
例としては、例えば以下の化合物が例示される。 (1)3―エチルチオ―2―キノキサリルチオ酢酸 (2)3―エチルチオ―2―キノキサリルチオ酢酸メチ
ルエステル (3)3―ヘプチルチオ―2―キノキサリルチオ酢酸 (4)3―ヘプチルチオ―2―キノキサリルチオ酢酸メ
チルエステル (5)3―ヘプチルチオ―2―キノキサリルチオ酢酸エ
チルエステル (6)3―nブチルチオ―2―キノキサリルチオ酢酸 (7)3―nブチルチオ―2―キノキサリルチオ酢酸プ
ロピルエステル (8)3―tブチルチオ―7―トリフルオロメチル―2
―キノキサリルチオ酢酸 (9)3―tブチルチオ―7―トリフルオロメチル―2
―キノキサリルチオ酢酸メチルエステル (10)2―(3―tブチルチオ―6―トリフルオロメ
チルキノキサリニルチオ)プロピオン酸
【0015】(11)2―(3―tブチルチオ―6―ト
リフルオロメチルキノキサリニルチオ)プロピオン酸エ
チルエステル (12)3―(3―tブチルチオ―6―トリフルオロメ
チルキノキサリニルチオ)プロピオン酸メチルエステル (13)2―(3―tブチルチオキノキサリニルチオ)
プロピオン酸 (14)2―(3―tブチルチオキノキサリニルチオ)
プロピオン酸エチルエステル (15)3―(3―tブチルチオキノキサリニルチオ)
プロピオン酸 (16)3―(3―tブチルチオキノキサリニルチオ)
プロピオン酸メチルエステル (17)2―(3―エチルチオキノキサリニルチオ)プ
ロピオン酸 (18)2―(3―エチルチオキノキサリニルチオ)プ
ロピオン酸メチルエステル (19)2―(3―tブチルチオキノキサリニルアミ
ノ)―3―メチルブタン酸 (20)2―(3―tブチルチオキノキサリニルアミ
ノ)―3―メチルブタン酸エチルエステル
【0016】(21)2―(3―tブチルチオキノキサ
リニルアミノ)―3―メチルペンタン酸 (22)2―(3―tブチルチオキノキサリニルアミ
ノ)―3―メチルペンタン酸エチルエステル (23)2―(3―tブチルチオキノキサリニルアミ
ノ)―4―メチルペンタン酸 (24)2―(3―tブチルチオキノキサリニルアミ
ノ)―4―メチルペンタン酸エチルエステル (25)2―(3―tブチルチオ―6―トリフルオロメ
チルキノキサリニルアミノ)―3―メチルブタン酸 (26)2―(3―tブチルチオ―6―トリフルオロメ
チルキノキサリニルアミノ)―3―メチルブタン酸エチ
ルエステル (27)2―(3―tブチルチオ―6―トリフルオロメ
チルキノキサリニルアミノ)―3―メチルペンタン酸 (28)2―(3―tブチルチオ―6―トリフルオロメ
チルキノキサリニルアミノ)―3―メチルペンタン酸エ
チルエステル (29)2―(3―tブチルチオ―6―トリフルオロメ
チルキノキサリニルアミノ)―4―メチルペンタン酸 (30)2―(3―tブチルチオ―6―トリフルオロメ
チルキノキサリニルアミノ)―3―メチルペンタン酸メ
チルエステル
【0017】(31)2―(3―tブチルチオ―7―ト
リフルオロメチルキノキサリニルアミノ)―3―メチル
ペンタン酸 (32)2―(3―tブチルチオ―7―トリフルオロメ
チルキノキサリニルアミノ)―3―メチルペンタン酸エ
チルエステル 本発明の式(I)で表わされるキノキサリン誘導体の製
造方法の例については下記スキームに示す。
【0018】
【化3】
【0019】[但し、スキーム中R1 ,R2 ,Y,Z,
3 は前記式(I)の定義と同一である。]化合物
(A)とチオール(B)との反応においては、有機溶媒
中塩基存在下チオール類とジクロルキノキサリンを−1
0〜50℃にて反応させる。有機溶媒としてはヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、THF、DMF等が挙げられ
るが、これに限定されるものではない。塩基としてはK
OH、NaOH、K2 CO3 等の無機塩類、トリエチル
アミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン等のアミン
塩類NaK、KH等の水素化アルカリ金属類、ナトリウ
ムアミド、リチウムジイソプロピルアミド等のアルカリ
金属アミド類、メチルリチウム、nブチルリチウム等の
有機リチウム等が挙げられるがこれに限定されるもので
はない。
【0020】化合物(C)と化合物(D)との反応にお
いては、有機溶媒中塩基存在下(D)とクロルキノキサ
リンを0〜150℃にて反応させる。有機溶媒として
は、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、THF、DMF等
が挙げられるが、これに限定されるものではない。塩基
としてはKOH、NaOH、K2 CO3 等の無機塩類、
トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン
等のアミン塩類、NaK、KH等の水素化アルカリ金属
類、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド
等のアルカリ金属アミド類、メチルリチウム、bブチル
リチウム等の有機リチウム等が挙げられるがこれに限定
されるものではない。
【0021】
【実施例】以下に本発明のキノキサリン誘導体の製造及
び得られたキノキサリン誘導体についての活性を評価し
た具体例を示すが、本発明はこれらの実施例のみに限定
されるものではない。
【0022】
【実施例1】2―tブチルチオ―3―クロロキノキサリ
ンの合成を下記式のように行った。
【0023】
【化4】
【0024】窒素置換した25mlニロナシ型フラスコ中
でNaH80mg(60% oil sus.2mmol)を無水TH
Fで洗浄した後、無水THF5mlを加え懸濁液とした。
これにtBuSH180mg(2mmol)を加え、室温で1
時間攪拌した。この白濁液を、窒素置換した100mlニ
ロ丸底フラスコ中の化合物(1)398ng(2mmol)を
含む無水THF5mlに30分間かけて滴下した後、室温
で1.5時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を
加え反応を停止した後、酢酸エチルで抽出、飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒
を留去した。残渣を、シリカゲルカラム(ベンゼン/ヘ
キサン=1/20)で精製し、目的物(2)を197mg
(39%y)得た。その目的物(2)の分析結果は次の
とおりであった。
【0025】1 H―NMR(δppm,DCDl3 ,270MHz) 1.73(s,9H),7.59―7.73(m,2
H),7.90―7.97(m,2H)
【0026】
【実施例2】2―tブチルチオ―3―クロロ―7―トリ
フルオロメチルキノキサリンの合成を下記式のように行
った。
【0027】
【化5】
【0028】NaH0.96g(60% oil,24mmo
l)のTHF溶液(THF100ミリリットル)に氷冷
下tブチルチオール2.71mlを入れ常温で5分間攪拌
する。この溶液を2,3―ジクロロ―6―トリフルオロ
メチルキノキサリン(3)5.88g(22mmol)のT
HF(110ml)溶液へ加え室温18時間攪拌し、Na
Cl水150mlを加えて分液し有機層をNaCl水10
0mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、次い
で溶媒を減圧下留去し、得られた油状物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/ベンゼン=19/
1→ヘキサン/酢酸=19/1)に供し、2―tブチル
チオ―3―クロロ―7―トリフルオロメチルキノキサリ
ン(4)3.23g(46%)、2―tブチルチオ―3
―クロロ―6―トリフルオロメチルキノキサリン(5)
0.84g(12%)を得た。
【0029】1H―NMR(δppm,DCDl3 ) 4 1.72(s,9H),7.74(dd,1H,J
=9.0,2.0Hz)7.97(d,1H,J=9.
0Hz),8.1(s,1H) 5 1.74(s,9H),7.80(dd,1H,J
=8.58,1.98Hz) 8.03(d,1H,J=8.91Hz),8.23
(s,1H) 4、5はX線結晶解析にて構造を決定した。
【0030】
【実施例3】3―tブチルチオ―2―キノキサリルチオ
酢酸メチルエステルの合成を下記式のように行った。
【0031】
【化6】
【0032】窒素置換した50mlナス型フラスコにNa
H16mg(60% oil sus. 0.40mmol)とDMF2
mlを入れ、これに、メチルチオグリコレート35μl
(0.40mmol)を室温でゆっくりと加えた後1時間攪
拌した。更に化合物(2)100mg(0.40mmol)と
DMF4mlを加え、室温で2時間攪拌した。飽和塩化ア
ンモニウム水溶液を加え、反応を停止した後酢酸エチル
で抽出、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で
洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留
去した。残渣をシリカゲルカラム(ベンゼン/ヘキサン
=1/20―1/10―酢酸エチル/ヘキサン=1/1
0)で精製し、目的物(6)94mg(74%y)得た。
【0033】1 H―NMR(δppm,DCDl3 ,270MHz) 1.72(s,9H),3.77(s,3H),4.0
6(s,2H),7.51―7.65(m,2H),
7.78―7.82(m,1H),7.87―7.90
(m,1H)
【0034】
【実施例4】3―tブチルチオ―6―トリフルオロメチ
ル―2―キノキサリルチオ酢酸メチルエステルの合成を
下記のように行った。
【0035】
【化7】
【0036】2―tブチルチオ―3―クロロ―7―トリ
フルオロメチルキノキサリン(4)127mg(0.39
6mmol)のdry Bz溶液(4ml)に室温にてメルカ
プト酢酸メチル36μl(0.4mmol)、次いでNaH
(60% in oil )16mg(0.4mmol)を加え、1時
間攪拌後、さらに同量のメルカプト酢酸メチル、NaH
を加えてさらに1時間攪拌した。反応しなかったのでD
MFを1ml加えて1時間攪拌した。
【0037】反応をNH4 Cl水で終了させ、エーテル
で抽出した。有機層を水、飽和NaCl水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウム上で乾燥し、溶媒を減圧下留去し
た。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1→2:1)に供
し、3―tブチルチオ―6―トリフルオロメチル―2―
キノキサリルチオ酢酸メチルエステル(7)116μg
(75%)を得た。
【0038】1H―NMR(δppm,CDCl3 ) 1.74(s,9H),3.78(s,3H),4.0
7(s,2H),7.74(dd,1H,J=8.7,
2.0Hz),7.97(d,1H,J=8.7),
8.09(s,1H)
【0039】
【実施例5】2―(3―tブチルチオ―キノキサリニル
アミノ)プロピオン酸メチルエステルの合成を下記のよ
うに行った。
【0040】
【化8】
【0041】窒素置換した50mlナス型フラスコ中で化
合物(2)50mg(0.198mmol)とdl―Ala―
OMe―HCl32mg(0.218mmol.1. 1eq. )をDMF
2mlに溶解する。これに、トリエチルアミン47μl
(0.327mmol.1. 5eq. )を加え数分間攪拌した。
更に、炭酸カリウム36mg(0.257mmol.1. 3e
q.)を加え、110℃に加熱し5時間攪拌する。更に、
アミノ酸36mgを加え3時間加熱攪拌を続ける。放冷
後、反応溶液を飽和塩化アンモニウム水溶液、酢酸エチ
ルの混合液にあけ、酢酸エチルで抽出後、酢酸エチル層
を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し
た後、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン
=1/20)で精製し、目的物(8)を3mg(4%y)
得た。
【0042】1 H―NMR(δppm,DCDl3 ,270MHz) 1.57(d,3H,J=6.9Hz),1.66
(s,9H),3.77(s,3H),4.86(qu
int.1H,J=6.9Hz),5.93(d,1
H,J=6.6Hz),7.32―7.38(m,1
H),7.45―7.51(m,1H),7.61―
7.64(m,1H),7.79―7.83(m,1
H)
【0043】
【実施例6】2―(3―tブチルチオ―6―トリフルオ
ロメチルキノキサリニルアミノ)プロピオン酸メチルエ
ステルの合成を下記のように行った。
【0044】
【化9】
【0045】2―tブチルチオ―3―クロロ―7―トリ
フルオロメチルキノキサリン(4)78mg(0.24mm
ol)とdl―Ala―OMe―HCl33.7mg(0.
24mmol)をDMF2mlに溶解する。氷冷下、上記溶液
にトリエチルアミン67μl(0.48mmol)を入れ、
室温4時間攪拌し、更にK2 CO3 33mg(0.24mm
ol)を入れ、110℃で加熱攪拌した。反応液を法令
後、Et2 Oを入れNH 4 Cl水、NaCl水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を減圧下留
去し、得た油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(Hex/EA215/1〜10/1)に供し、目的
物(9)14mg、(収率15%)を得た。
【0046】1H―NMR(δppm) 1.57(d,3H,J=6.9Hz),1.68
(s,9H),3.77(s,3H),4.86(qu
int,1H,J=6.9Hz),5.93(d,1
H,J=6.6Hz),7.74(dd,1H,J=
9.0&2.0Hz),7.97(d,1H,J=9.
0Hz),8.1(s,1H)
【0047】
【実施例7】3―tブチルチオ―2―キノキサリルチオ
酢酸の合成を下記のように行った。
【0048】
【化10】
【0049】10mlナシ型フラスコ中で化合物(6)3
0mg(0.097mmol)をTHF1mlに溶解した。これ
に、メタノール0.3ml、蒸留水0.3ml、4N Li
OH49μl(0.194mmol)を加えた後、室温で3
0分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて
反応を停止した後、酢酸エチルで抽出する。水層に硫酸
水素カリウム水溶液を加えpH4とした後これを用い酢
酸エチル層を洗浄した。水層を更に酢酸エチルで抽出
し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をヘキサ
ン―塩化メチレン混合溶媒で再結晶し、目的物(10)
を22mg(74%y)得た。
【0050】1 H―NMR(δppm,DCDl3 ,270MHz) 1.73(s,9H),3.93(s,2H),7.6
0―7.68(m,2H),7.83―7.86(m,
1H),7.94―7.97(m,1H)
【0051】
【実施例8】3―tブチルチオ―6―トリフルオロメチ
ル―2―キノキサリルチオ酢酸の合成を下記のように行
った。
【0052】
【化11】
【0053】3―tブチルチオ―6―トリフルオロメチ
ル―2―キノキサリルチオ酢酸メチル(7)28.9mg
(0.074mmol)のTHF(2ml)、MeOH(0.
8ml)溶液に4N―LiOH0.5ml加え、室温にて2
時間攪拌した。反応をNH4Cl水で終結させ、酢酸エ
チルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を減圧下留去し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=1:4→0:1)に供し、カルボン酸体(1
1)15mg(54%)を得た。 NMR(δppm,DCDl3 ) 1.75(s,9H),4.05(s,2H),7.7
5(dd,1H,J=8.7,2.0Hz),7.98
(d,1H,J=8.7),8.09(s,1H)
【0054】
【実施例9】2―(3―tブチルチオ―6―トリフルオ
ロメチルキノキサリニルアミノ)プロピオン酸の合成を
下記のように行った。
【0055】
【化12】
【0056】10mlナスフラスコに2―(3―tブチル
チオ―6―トリフルオロメチルキノキサリニルアミノ)
プロピオン酸メチルエステル(9)14mg(0.036
mmol)を入れTHF1ml、MeOH0.3mlを加え溶解
する。ここに4H―LiOH10μl、水0.2mlを加
え室温にて1日攪拌する。反応液を希HCl水溶液でp
H4とし、酢酸エチル5mlで抽出し、溶媒を減圧下留去
し、得た残渣をフロリジルセップパークに供し、7mgの
目的物(12)を得た。
【0057】1H―NMR 1.57(d,3H,J=6.9Hz),1.68
(s,9H),4.86(m,1H),5.73(br
s,1H),7.74(dd,1H,J=9.0&2.
0Hz),7.97(d,1H,J=9.0Hz),
8.1(s,1H)
【0058】
【実施例10】ラット好塩基球由来白血病細胞(RBL
―1)での5―リポキシゲナーゼ疎外活性の評価を次の
ように行った。
【0059】すなわちRBL―1細胞を10%ウシ血清
を含むダルベッコ改変培地で培養し、細胞濃度10^7
cells/mlとなるように調整した。表1記載の化合
物をDMSO溶液として1μl加え、37℃で5分間処
理した後、A23187のDMSO溶液5μlを加え
(final 25μM)、37℃で15分間処理した
のち、氷冷した。定量用内部標準物質としてPGB2を
70ng含むアセトニトリル:メタノール=25:1の
混合溶液1.61mlを加え、生じた沈殿を遠心分離で除
去した。上清中のLTB4、12―EPI―6―tra
ns―LTB4,6―trans―LTB4をHPLC
分離、定量し、3物質の総和をもって5―リポキシゲナ
ーゼ活性と定義した。
【0060】結果を5―リポキシゲナーゼ活性の抑制率
として表1に示した。
【0061】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/495 ADA 9360−4C AED 9360−4C (72)発明者 高野 泰宏 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 [式中、R1 はトリフルオロメチル又は水素を表わし、
    XはSを表わし、R2 はC1 〜C10の直鎖あるいは分岐
    したアルキルを表わし、YはS又はNHを表わし、Zは
    1 〜C5 のアルキル基で置換されていてもよいC1
    3 のアルキレン鎖を表わし、R3 はC1 〜C5 のアル
    キル、水素原子又はその非毒性塩を表わす。]で表わさ
    れるキノキサリン誘導体。
  2. 【請求項2】 R2 がC1 〜C5 のアルキルである請求
    項1記載のキノキサリン誘導体。
  3. 【請求項3】 Zが―CHR4 ―(但し、R4 はC1
    3 のアルキルを表わす)である請求項1又は2記載の
    キノキサリン誘導体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された式(I)で表わさ
    れるキノキサリン誘導体を有効活性成分として含有する
    ロイコトリエン類の生合成抑制剤。
JP23822492A 1992-09-07 1992-09-07 キノキサリン誘導体及びロイコトリエン類生合成抑制剤 Pending JPH0687837A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008158882A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Canon Software Inc 情報処理装置およびポップアップウィンドウ表示制御方法およびプログラムおよび記録媒体

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