JPH068740U - 内燃機関の燃料制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料制御装置

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JPH068740U
JPH068740U JP4558492U JP4558492U JPH068740U JP H068740 U JPH068740 U JP H068740U JP 4558492 U JP4558492 U JP 4558492U JP 4558492 U JP4558492 U JP 4558492U JP H068740 U JPH068740 U JP H068740U
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 空気中の酸素量(濃度)によって付加制御の
制御量を補正して出力制御に整合する内燃機関の燃料制
御装置を得る。 【構成】 エアフローセンサ(AFS)13とクランク
角センサ17の信号出力より回転当たりの空気量即ち負
荷量ANを検出し、さらに水温センサ18やO2 センサ
26の信号出力よりAN値を補正し、この結果を制御手
段23に入力し、燃料噴射弁14の噴射時間を制御す
る。エンジン1内にて燃焼した後、排出されたガスの酸
素濃度は排気ガスセンサ19で検出され、制御手段23
へフィードバック制御信号として与えられ、低出力ゾー
ンは排気ガスセンサ19の信号出力によるフィードバッ
ク制御を行うクローズドループゾーンとし、高出力ゾー
ンはフィードバック制御を行わないオープンループゾー
ンとし、その境界はO2センサ26の信号出力によって
補正される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、内燃機関の燃料制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の内燃機関の燃料制御装置では、排気ガスセンサ(一般にはO2センサ) を設け、この排気ガスセンサの出力を一定値と比較し、排気ガスセンサの出力が 一定値より大きい場合には燃料量を減らし、小さい場合には燃料量を増加して、 所定の空燃比となるように、フィードバック制御としている。この所定の空燃比 は、ほぼ理論空燃比の近辺に設定され、この場合には三元触媒で排気ガス浄化を 行うことを基本制御とし、それに加えて、各種の付加制御を有する。
【0003】 例えば、特開平1−12047号公報には、内燃機関の高負荷領域ではフィー ドバック制御を停止し、空燃比をリッチ側にして、オープンループ制御を行う付 加制御が有り、また、特開昭64−100335号公報には、内燃機関の全開運 転領域において、空気流量計出力の誤差が大きくなるため、出力値をクリップす る付加制御等がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した付加制御においては、いずれも大気圧の変化を補正す るようになされているが、付加制御される空燃比や点火時期等は内燃機関の出力 に関する項であり、大気圧の補正のみでは不十分である。即ち、出力は混合気の 燃焼に強い相関を持つが、燃焼は空気中の酸素と燃料中のハイドロカーボンHC の質量に決定付けられる。従って、その空気中の酸素は大気圧だけでなく、気温 や水蒸気によっても左右されるため、大気圧のみの補正では不十分である。
【0005】 この考案は、かかる問題点を解決するために為されたもので、空気中の酸素量 (濃度)によって付加制御の制御量を補正する内燃機関の燃料制御装置を得るこ とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る内燃機関の燃料制御装置は、内燃機関の吸入空気量を検出する 吸入空気量検出手段と、クランク角若しくは内燃機関の回転数を検出する検出手 段と、内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出する排気ガス検出手段と、これら 検出手段の信号によって燃料噴射手段を制御する制御手段とを備えた内燃機関の 燃料制御装置において、吸入空気の酸素濃度を検出する吸入空気検出手段とを備 え、上記制御手段は、吸入空気の酸素濃度の検出信号に応動して上記燃料噴射手 段の制御値を補正するものである。
【0007】
【作用】
この考案においては、制御手段により、吸入空気の酸素濃度の検出信号に応動 して燃料噴射手段の制御値を補正することで、補正制御は、内燃機関の出力制御 に整合するため、燃費・排気ガス・出力等がより理想的となる。
【0008】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図に基づいて説明する。図1は内燃機関の燃料噴射 制御システムの基本構成図である。図1において、1はエンジン、10はエンジ ン1の吸気空気量を検出するエアフローセンサ(以下AFSと略す)13を備え た吸入管、12はエンジン1の吸気空気量を制御するスロットル弁、11は吸入 管10と複数の吸気管15の間に設けられるサージタンク、14は各吸気管に設 けられた燃料噴射弁である。
【0009】 また、16は排気管、17はエンジン1の図示されないクランク軸の角度を検 出するクランク角センサ、18はエンジン1の冷却水の温度を検出する水温セン サ、19は排気管16中の排気ガスの酸素濃度を検出する排気ガスセンサ、25 はスロットル弁12の開度角を検出するスロットル開度センサ、26は吸入空気 の酸素濃度を検出するO2センサである。
【0010】 さらに、20は、AFS13の出力とクランク角センサ17とによりエンジン 1の所定クランク角度間に入るAFS13の出力パルスを計数するAN検出手段 21、AN検出手段21の出力から真の吸気量を算出するAN演算手段22、A N演算手段22の出力、温度センサ18の出力、排気ガスセンサ19の出力、ス ロットル開度センサ25の出力及びO2センサ26の出力を受け、燃料噴射弁1 4の噴射時間を制御する制御手段23を備えた制御装置である。
【0011】 次に動作について説明する。まず、AFS13とクランク角センサ17の信号 出力より回転当たりの空気量即ち負荷量ANを検出し、さらに水温センサ18や O2センサ26の信号出力よりAN値を補正演算し、この結果を制御手段23に 入力し、燃料噴射弁14の噴射時間を制御する。
【0012】 この結果、スロットル弁12にて制御された吸入空気と吸気管15内で燃料噴 射弁14より供給された燃料とで混合気を形成し、エンジン1内にて爆発燃焼し て所望の回転力を発生した後、排気管16を介して排出される。排出されたガス の酸素濃度は排気ガスセンサ19にて検出され、制御手段23へフィードバック 制御信号として与えられる。
【0013】 ところで、エンジン1は、排気ガス低減と高出力の2つの要求に答えねばなら ないため、比較的低出力ゾーンは、排気ガスセンサ19の信号出力によるフィー ドバック制御を行うクローズドループゾーンとし、高出力ゾーンは、フィードバ ック制御を行わないオープンループゾーンとしている。この関係を図2に示す。
【0014】 図2において、直線αは、クローズドループとオープンループの境界負荷量、 曲線βはスロットル弁12の全開時のエンジン1の最大負荷量である。この境界 域αは、O2センサ26の信号出力によって補正される。
【0015】 以上の動作を、図3のフローチャートにより説明する。まず、ステップ100 で、制御装置20内の図示しないRAMや入出力ポートをイニシャライズし、ス テップ101で、水温センサ18の出力をA/D変換し図示しないRAMの所定 域にWTとして記憶する。ステップ102で、同様に図示しないバッテリの電圧 をA/D変換し、VBとして記憶する。
【0016】 ステップ103で、排気ガスセンサ19の出力をA/D変換し、V02として記 憶する。ステップ104で、O2センサ26の出力をA/D変換し、O2として記 憶する。ステップ105では、クランク角センサ17の周期TRより30/TR の計算を行い、回転数Neの算出を行う。ステップ106では、負荷データAN と回転数Neより、AN・Ne/30の計算を行い、AFS13の出力値Faを 計算する。
【0017】 ステップ107では、出力値Faに対してすでにマップ設定されているf1を 用いて、燃料噴射弁14を駆動するための基本駆動時間変換係数Kpを計算する 、ステップ108では、変換係数Kpを水温データWTにより補正し変換係数K1 とし、図示しないRAMに記憶する。ステップ109で、AN1=AN×D2/ Kの計算を行う。そして、ステップ110で負荷AN1と境界値αを比較する。
【0018】 ここで、AN1>αが成立しない時はフィードバック制御をするため、ステッ プ111へ進み、成立すればオープンループ制御をするため、ステップ114へ 進む。ステップ111ではV02と基準値Vrの比較をし、V02>Vrならステッ プ112で所定量G値低減され、V02>Vr不成立であればステップ113で所 定量G値増大される。
【0019】 ステップ114では、排ガスセンサ19の出力に無関係に定められた値ERを 取る。ステップ115ではステップ108で求められた変換係数KIをKCで補正 し、適正な駆動時間変換係数を得る。かかる基本ルーチンにおいて、境界値αは 、O2センサ26の出力に応動して、例えばマップ制御によって増減され、その 結果フィードバックゾーンとオープンループゾーンの領域は変化することになる 。
【0020】 なお、この考案は次の態様に従って実施できる。 1)制御手段23の制御値、即ち燃料噴射弁14の噴射時間が排気ガス中の酸 素濃度から検出される空燃比によってフィードバック制御を実行する範囲である ことを特徴とする内燃機関の燃料制御装置。
【0021】 2)制御手段23の制御値が、吸入空気量検出手段の信号値の上・下限値であ ることを特徴とする内燃機関燃料制御装置。
【0022】
【考案の効果】
以上の様にこの考案によれば、フィードバック制御とオープンループ制御の区 分を吸入空気の酸素濃度によって補正するようにしたため、高地においては勿論 、湿度の増加によっても、平地の通常湿度領域と同等のエンジン出力制御や排気 ガス浄化効果を適正に維持することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る構成図である。
【図2】制御ゾーン区分図である。
【図3】図1の制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 13 AFS 14 燃料噴射弁 17 クランク角センサ 19 排気ガスセンサ 20 制御装置 26 O2センサ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空
    気量検出手段と、クランク角若しくは内燃機関の回転数
    を検出する検出手段と、内燃機関の排気ガス中の酸素濃
    度を検出する排気ガス検出手段と、これら検出手段の信
    号によって燃料噴射手段を制御する制御手段とを備えた
    内燃機関の燃料制御装置において、吸入空気の酸素濃度
    を検出する吸入空気検出手段とを備え、上記制御手段
    は、吸入空気の酸素濃度の検出信号に応動して上記燃料
    噴射手段の制御値を補正することを特徴とする内燃機関
    の燃料制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57139804U (ja) * 1981-02-27 1982-09-01
CN113882959A (zh) * 2021-10-18 2022-01-04 潍柴动力股份有限公司 一种tv阀控制方法、装置及存储介质

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