JPH0687353B2 - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JPH0687353B2
JPH0687353B2 JP6703088A JP6703088A JPH0687353B2 JP H0687353 B2 JPH0687353 B2 JP H0687353B2 JP 6703088 A JP6703088 A JP 6703088A JP 6703088 A JP6703088 A JP 6703088A JP H0687353 B2 JPH0687353 B2 JP H0687353B2
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JP
Japan
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slider
bottom wall
case
lock piece
spring
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JP6703088A
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孝志 隅田
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,テープローディング用のポケットを開閉する
スライダを備えたテープカートリージに係り,前記スラ
イダのロック手段に特徴を有する。
〔従来の技術〕
この種のスライダのロック手段の従来技術として,第10
図に示すごときものがある(例えば,特開昭61−240491
号公報)。そこでは,本体ケース1のケース底壁4にス
ライダロック片16を一体成形によって形成し,このスラ
イダロック片16でスライダ10を閉位置と開位置にそれぞ
れ係合保持するものとなっている。この場合、そのスラ
イダロック片16のロック機能の信頼性を高めるために,
スライダロック片16の先端のロック爪21がケース底壁4
より下方へ突出するようにケース底壁4にスライダロッ
ク片16が前方下り姿勢の斜めに一体成形されている。
また,第11図に示すごとくスライダロック片16のばね性
を補うためにばね部材19を組み合わせたものもある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに,上記した前者の従来例のごとくスライダロッ
ク片16を傾斜姿勢に一体成形するものでは,金型加工が
難しく,コストアップの要因となる。またロック爪21の
後側係止面21aは垂直(抜き勾配0゜)もしくは第10図
に示すごとくアンダカットぎみに成形することがスライ
ダ10に対するロック機能の信頼性を高めるうえで望まし
いが,これでは離型性が悪くなり,実際には少し抜き勾
配のついた形状となってロック機能を十分に発揮し難い
ものとなる。
また,後者の従来例のごとくばね部材19を組み合わせる
ものにおいても,スライダロック片16の成形性,および
ロック機能に関しては前述したものと同様のことがいえ
る。すなわち,そこでは,第11図に示すようにばね部材
19の下端がスライダロック片16の先端部16bの内面とケ
ース底壁4の内面とで受け止め支持される状態となって
いるが,そこに使用されるばね部材19は,スライダ10の
開閉動作に伴いスライダロック片16のロック爪21がケー
ス内方向へ押し上げられるときにこれに抵抗してケース
下方向へ押し返す機能を発揮するに過ぎないものであ
る。
したがって,これにおいてもロック爪21の後側係止面21
aは垂直もしくはアンダカッタぎみに成形する場合にお
ける前述したような欠点を有している。
本発明は,上記のような一体成形のスライドロック片16
とばね部材19とを組み合わせる形態のものを更に発展改
良してスライダロック片16の成形性およびロック機能の
信頼性の向上を図ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために,本発明のテープカートリッ
ジでは,本体ケース1のケース底壁4に一体成形される
スライドロック片16の先端部16bの内面と,ケース底壁
4の内面のそれぞれに,ばね部材19の下端を受け止め支
持するばね受け座20・22を形成するが,そのスライダロ
ック片16のばね受け座20の位置は,第4図および第5図
に示すように,ケース底壁4のばね受け座22よりもケー
ス内方へ向けて高く設定しておいて,第1図および第3
図に示すようにばね部材19を装着してはじめてそのばね
力でスライドロック片16のロック爪21がケース下方へ突
出するようにしたものである。
より好ましくは,上記ばね受け座20・22でばね部材19を
受け止め支持した状態でそのばね力によりスライダロッ
ク片16のロック爪21が,該ロック爪21の後側係止面21a
がこの上部を下部よりも前方へ変位する傾き姿勢となる
まで,つまりアンダカットした場合と同様な状態になる
までケース下方へ突出するようにする。
〔作用〕
上記のように構成した場合は,ケース底壁4とスライダ
ロック片16の一体成形のさい,第4図および第5図に示
すごとくスライダロック片16をケース底壁4のフラット
面と平行な水平な姿勢に,またロック爪21の後側係止面
21aをその角度θが垂直に(抜き勾配0゜)又は少し抜
き勾配をつけて成形した場合も,ばね部材19を装着する
最終の組みつけ段階では,第1図および第2図に示すご
とくロック爪21の後側係止面21aにアンダカットをつけ
た場合と同様な状態に,又は垂直になる状態に仕上げる
ことが可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように,本発明のテープカートリッジは,
そのスライダロック片16の先端部16bの内面のばね受け
座20の位置を,底壁4の内面のばね受け座22よりもケー
ス内方へ高くなるように成形しておいて,両ばね受け座
20・22上でばね部材19の下端を受け止めた状態ではじめ
てロック爪21がケース下方へ突出するようにした。した
がって,これによれば,スライダロック片16の一体成形
時に,該ロック片16は傾斜姿勢にならず水平姿勢の形
に,またロック爪21の後側係止面21aを垂直に,又は少
し抜き勾配をつけて成形した場合も,ばね部材19の装着
によってスライダロック片16は前方下り傾斜姿勢に,ま
たロック爪21の後側係止面21aの角度θをアンダカット
をつけた場合と同様な状態に又は垂直な状態に組み上げ
ることができるため,ロック爪21の後側係止面21aでス
ライダ10を常に安定よく確実に係合することができ,ロ
ック機能の信頼性に優れるものが得られる。また,その
ようにスライダロック片16を水平姿勢の形に,またロッ
ク爪21の後側係止面21aを垂直に又は少し抜き勾配がつ
いた形に一体成形することが許されることから,その成
形金型を容易にかつ低コストで加工できるばかりか,成
形性を高めることができて有利である。
〔実施例〕
第1図ないし第7図は本発明をディジタル記録再生方式
のオーディオ用テープカートリッジに適用した一実施例
を示している。
第6図および第7図において,これの本体ケース1はプ
ラスチック製の上ケース1aと下ケース1bを突き合わせて
ねじ等で一体的に結合してなり,内部左右にテープ2が
巻かれるハブ3・3を配置する。これらのハブ3・3は
本体ケース1のケース底壁4に開口した左右の各駆動軸
挿入孔5・5上にあって回転し,デッキに装填するとデ
ッキ側の駆動軸が各挿入孔5を介して各ハブ3に係合す
る。本体ケース1の前方中央部位にはテープローディン
グ用のポケット6が凹設されており,このポケット6の
前端左右に設けた一対のテープガイド7・7を介して,
テープ2がケース前面に導出されて両ハブ3・3につな
がっている。デッキに装填すると,前記ポケット6を介
してデッキ側のローディングピンでテープ2が前方に引
き出され,この状態ではテープ2がテープガイド7・7
から離れている。
ポケット6は前面と下面とが開放しており,前面側がテ
ープ保護用の前蓋9で,下面側がスライダ10でそれぞれ
開閉される。
第7図において,スライダ10はケース底壁4の外面に添
う主面板10aと,これの左右両側端から上向きに連出さ
れた左右側壁10b・10bとを有する左右に長い断面コ字形
に形成してあり,左右の両側壁10b・10bの上縁にL字形
断面の抜け止め片10c・10cが突設されている。主面板10
aの中央部左右に前記駆動軸挿入孔5・5に対応する透
孔12・12を有する。そして,第6図に示すように抜け止
め片10c・10cが上下ケース1a・1bの側壁間で挟持上に保
持され,スライダ10はケース底壁4に沿って前後方向に
のみ摺動する。不使用時にポケット6の下面および駆動
軸挿入孔5をスライダ10で常に閉じておくために,下ケ
ース1bとスライダ10との間に捩じりコイル形のばね13が
介装してある。
スライダ10を開き姿勢と閉じ姿勢の各位置で係止保持す
るために,ケース底壁4とスライダ10との間に左右一対
のロック手段15が設けられている。
第3図および第7図において,このロック手段15はケー
ス底壁4の左右位置に設けたスライダロック片16と,ス
ライダ10の左右に前後2箇所に設けた係合孔17・17とか
らなる。
ケース底壁4にはポケット6の後方寄り部位において前
後に細長い開口部18を設けてあり,この開口部18内に,
スライダロック片16がこの基端16aをケース底壁4につ
なげた形で片持ち状に一体成形されている。第4図に示
すように,このスライダロック片16はケース底壁4のフ
ラット面と平行な水平姿勢の形に成形されて基端16a側
を支点にして上下方向に弾性変形自在であり,その先端
部16bの内面にコイルばねからなるばね部材19の下端を
受け止めるばね受け座20が,その下面に前記スライダ10
の係合孔17・17のいずれか一方に係合するロック爪21が
それぞれ形成されている。
第4図および第5図に示すように,成形時にはロック爪
21の後側係止面21aは垂直(抜き勾配0゜)または少し
抜き勾配をつけて形成される。またばね受け座20の位置
は,ケース底壁4から開口部18内へ張り出す形で成形し
たばね受け座22よりもケース内方へ高くなるように成形
しておいて,第1図および第3図に示すようにばね部材
19をスライダロック片16の先端部16b上に装着したと
き,そのばね部材19でスライダロック片16が前記ばね受
け座20と22の高さの差hだけ押し下げられるようにして
いる。なお,ばね部材19の上端は本体ケース1内の上壁
側で受け止めている。
上記スライダロック片16のばね受け座20とケース底壁4
のばね受け座22の高さの差hは次の点を選択しうるよう
に設定される。
すなわち,スライダロック片16が,第1図に示すよう
に,上記ばね部材19の押し下げを受けて前方下り傾斜姿
勢に変位するが,この変位により,ロック爪21がケース
底壁4の下面へスライダ10を係止するに必要かつ十分な
突出量だけ突出し,またロック爪21の後側係止面21a
が,垂直に成形されている場合は後側係止面21aがその
下部を上部よりも後方へ変位する僅かな傾き姿勢,つま
りアンダカットをつけた場合と同様な状態となり,また
抜き勾配がついている場合は垂直な状態となるようにし
ている。つまりばね部材19の装着によってロック爪21の
後側係止面21aの角度θは,θ≧0の関係となるように
設定している。
このようにロック爪21の後側係止面21aを,特にアンダ
カットをつけた場合と同様な角度(θ>0)になるよう
にすることによって,スライダ10に前後方向の外力が加
わったときにロック爪21を下向きに引き下げる分力が生
じるので,不慮にそのロック状態が解除されることをよ
く防止できる。
〔別実施例〕
第8図および第9図はいずれも本発明の別実施例を示し
ており,第8図に示す実施例はばね部材19として捩じり
コイルばねを用い,第9図に示す実施例はばね部材19と
して板ばねを用いており,その他の構成については上記
実施例のものと全く同様である。なお,第8図および第
9図において,二点鎖線はスライダロック片16の成形時
の状態を示している。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第7図は本発明に係るテープカートリッジ
の一実施例を示しており,第1図はスライダロック片部
分の断面図,第2図はその平面図,第3図は第2図にお
けるA−A線断面図,第4図は成形時のスライダロック
片部分を第1図に相応して示す断面図,第5図は第4図
におけるB−B線断面図,第6図は内部構造の全体を示
す平面図,第7図は本体ケースからスライダを分解した
状態を示す斜視図である。 第8図および第9図はいずれも本発明の別実施例を第1
図に相応して示す断面図である。 第10図および第11図はいずれも従来例を示す要部の断面
図である。 1……本体ケース, 4……ケース底壁, 6……ポケット, 10……スライダ, 16……スライダロック片, 16a……スライダロック片の基端, 16b……スライダロック片の先端部, 18……開口部, 19……ばね部材, 20・22……ばね受け座, 21……ロック爪, 21a……後側係止面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケース1のケース底壁4の下面側に,
    テープローディング用のポケット6を開閉するスライダ
    10を前後摺動自在に装着してあり, 前記ケース底壁4に設けた開口部18内に,その基端16a
    をケース底壁4に一体につないだ形のスライドロック片
    16が形成されるとともに,スライドロック片16の先端部
    16bの下面に,スライド10に対し開位置と閉位置で係合
    するロック爪21が設けられており, スライダロック片16の先端部16bの内面およびケース底
    壁4の内面に,スライダロック片16をケース下方へ押圧
    付勢するばね部材19を受け止め支持するばね受け座20・
    22が形成されており, 前記スライダロック片16のばね受け座20の位置をケース
    底壁4のばね受け座22よりもケース内方へ高く設定して
    おいて,これらばね受け座20・22でばね部材19を受け止
    め支持した状態でそのばね力によりスライダロック片16
    のロック爪21がケース下方へ突出するようにしたことを
    特徴するテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】本体ケース1のケース底壁4の下面側に,
    テープローディング用のポケット6を開閉するスライダ
    10を前後摺動自在に装着してあり, 前記ケース底壁4に設けた開口部18内に,その基端16a
    をケース底壁4に一体につないだ形のスライドロック片
    16が形成されるとともに,スライダロック片16の先端部
    16bの下面に,スライダ10に対し開位置と閉位置で係合
    するロック爪21が設けられており, スライダロック片16の先端部16bの内面およびケース底
    壁4の内面に,スライダロック片16をケース下方へ押圧
    付勢するばね部材19を受け止め支持するばね受け座20・
    22が形成されており, 前記スライダロック片16のばね受け座20の位置をケース
    底壁4のばね受け座22よりもケース内方へ高く設定して
    おいて,これらばね受け座20・22でばね部材19を受け止
    め支持した状態でそのばね力によりスライダロック片16
    のロック爪21が,該ロック爪21の後側係止面21aがこの
    上部を下部よりも前方へ変位する傾き姿勢となるまで,
    ケース下方へ突出するようにしたことを特徴とするテー
    プカートリッジ。
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US6421203B1 (en) 1991-10-30 2002-07-16 Sony Corporation Magnetic tape cassette slider lock mechanism with tapered surfaces and coil spring bias

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JPH01241076A (ja) 1989-09-26

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