JPH0687331U - 部品整列供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 円筒形又は略円筒形であって、直径と長さと
の比が１〜６倍程度の円筒形部品の整列供給装置におい
て作業能率の向上と、整列機の騒音防止を図る。 【構成】 垂直スタンド軸１に対して４５°傾斜して円
形フレーム３を取付け、フレーム３上に回転円盤４を取
付け、更に回転円盤４の外周には円盤面に対して４５°
傾斜したＵ字溝６を連設し、回転円盤のＵ字溝６は、フ
レーム３に取り付けた円筒形部品供給槽２の最底部に接
するものとし、円筒形部品が垂直状態でＵ字溝６に嵌合
して回転を続け、フレーム３上部で水平状態になった円
筒形部品を、別設のシュート９に整列移行するが、円筒
形部品に方向性がある時は、シュート９に移行する直前
で、フレーム３に取付けたバランス調整板８により逆向
き部品をＵ字溝６から排出させ、更にシュート９の上昇
角度に変化を付けることにより、過剰部品を供給槽２内
に戻す構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、円筒形又は略円筒形であって、直径と長さの比が１〜６倍程度の円 筒形部品の整列供給装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこれら整列供給装置は、震動式の供給機（パーツフィーダ等）で、一度 縦向きに整列し、その後、別のシステムで一定の向きに整列し、更に横向きに並 べ換える方法をとるのが通常である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来の整列供給装置に関する、何度かの異なった手段を簡略化して 作業能率の向上を計ると共に、震動式による整列機の騒音をも排除しようとする ものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする手段】

本考案に於いては、垂直スタンド軸に対し４５°傾斜して円形フレームを取付 け、前記フレーム上には、回転円盤を取付け、回転円盤外周は、更に円盤面に対 し４５°傾斜したＵ字溝を連設し、回転円盤のＵ字溝が、フレームに取付けた円 形部品の供給槽の最底部に接するものとし、前記円筒形部品が垂直状態でＵ字溝 に嵌合して回転を続け、前記フレーム上部で水平状態になった円筒形部品を別設 のシュートに横向きに整列して移行するのである。この最、円筒形部品に方向性 がある場合は、シュートに移行する直前で、フレームに取付けたバランス調整板 で逆向き部品を、回転円盤のＵ字溝より排出させ、一定方向の部品のみ前記シュ ートに移行させるように構成した円筒形部品の整列供給装置である。

【０００５】 又、円筒形部品が移行して上昇する前記シュートの上昇角度に変化をつけるこ とにより、過剰供給の円筒形部品をシュートから供給槽内に戻るようにしてある 為、次工程の必要供給量より、少し多めに供給することで、次工程へは、常に一 定量の部品が供給されるのである。

【０００６】

【考案の作用】

本考案は、以上のように構成されており、先ず部品の供給槽底部に於いて、ス タンドに対して４５°傾斜した回転円盤の外周に連設した、円盤面に対して４５ °に折れ曲がったＵ字溝は垂直状態であり、円筒形部品は垂直の状態で嵌合し、 回転円盤の回転に連れて、フレームの上方にゆくに従い、円筒形部品が垂直方向 から次第に水平方向に整列してゆくのである。

【０００７】 次ぎに、回転円盤の外周に設けたフレームの上方に近く取付けたバランス調整 板が、回転円盤との間に突出し、回転を続け水平方向に整列した円筒形部品の一 端に触れると、円筒形部品はＵ字溝の中で押し出され、バランスの悪い部品、即 ち逆向きの部品はＵ字溝より落下し、一定方向のみのに整列した円筒形部品が更 に回転を続けることになり、円筒形部品の方向が一定となり整列する。

【０００８】 更に、回転円盤と共に上昇する円筒形部品は、回転に従ってＵ字溝から別設の シュートに移行されるのだが、前記シュートの上昇角度を変化させることにより 、過剰供給の円筒形部品は自然に供給槽に戻る為、常に一定の供給量を、次ぎの 作業に供給することができる。

【０００９】

【実施例】

図１は、本考案に係る円筒形部品の整列供給装置の側面図、図２は同じく背面 図である。 １は、垂直に直立するスタンドであり、このスタンド１には円筒形部品Ａの供 給槽２と、垂直なスタンド１に対して４５°の角度にフレーム３を取付ける。前 記フレーム３の上に、直径がフレーム３よりやや小さい回転円盤４を取付け、回 転円盤４はモーター５によって回転するものである。この回転円盤４の外周は、 前記回転円盤面に対して更に４５°の角度に傾斜した断面Ｕ字溝６が設けられる （図３参照）。また、前記供給槽２の底部７には、前記回転円盤４のＵ字溝６の 下端がが当接するものである。

【００１０】 フレーム３の上方に近く取付け、回転円盤４との間にバランス調整板８を突出 させて、回転円盤４のＵ字溝６に嵌合して上昇してくる円筒形部品Ａの一端に当 接させる長さとする。（図４、図５参照）

【００１１】 円筒形部品Ａの、一端が前記バランス調整板８に接触すると、形状又は重さの バランスが崩れ、部品供給槽２の内部に落下して、同一方向の円筒形部品Ａのみ がＵ字溝６に嵌合したまま回転し、フレーム３の上方部分で、別設のシュート９ に移行される（図５−Ｙは、円筒形部品がＵ字溝から排出される状態を示し、図 ５−Ｚは、同部品がそのまま移行する状態を示す）。

【００１２】 シュート９は、回転する前記Ｕ字溝６の回転方向に向けて、円筒形部品Ａに接 触するよう設けられ、前記シュート９の最初の上昇角度は水平で、円筒形部品Ａ をＵ字溝６から移行させ、次ぎにやや急角度に上昇して後、緩い角度として、次 工程への供給量が過剰になった場合、急角度から緩い角度に曲折する際に、オー バーフォローして供給槽２に落下するような構造とする。（図６参照）

【００１３】

【考案の効果】

以上の如く構成された、本考案に係る部品整列供給装置は、従来のように、振 動式パーツフィーダ等で一度縦に整列させ、その排出部で更に別の機構で一定方 向に並べ、これを更に横に並べ換えるような手順、時間を必要とせず、振動式の ような騒音もなく、回転円盤の角度と、その円周のＵ字溝の大きさによって、下 部で縦方向にＵ字溝に嵌合した円筒形部品を、回転しながら横に整列させ、更に バランス調整板により、形状や重さによって方向の違う部品を選別落下させて、 一定方向に整列供給し、これを別設のシュートに移行させ、又移行した円筒形部 品はシュートの角度の変化により溢れ出して、次ぎの作業に部品を安定供給する ことの出来る部品整列供給装置であって、騒音排除、作業能率の向上の効果は大 なるものがある。

【００１４】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の側面図

【図２】 同背面

【図３】 供給槽、廻転円盤、フレームの拡大側面図

【図４】 バランス調整板の取付け拡大図

【図５】 上記機構を示す図 図５−Ｙは部品がＵ字溝から排出する状態を示し、図５
−Ｚは部品がそのまま移行する状態を示す。

【図６】 円筒形部品が廻転円盤からシュートに移行す
る状態、及びシュートの角度の変化を示す図

【符号の説明】

１ スタンド ２ 部品供給槽 ３ フレーム ４ 廻転円盤 ５ モーター ６ 廻転円盤外周のＵ字溝 ７ 部品供給槽の底部 ８ バランス調整板 ９ シュート Ａ 円筒形部品

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】円筒形又は略円筒形であって、直径と長さ
   の比が１〜６倍程度の円筒形部品の整列供給装置におい
   て、垂直のスタンドに対して４５゜の角度に円形のフレ
   ームを取付け、前記フレーム上に、やや直径の小さい回
   転円盤を取付け、前記回転円盤の外周部は、更に円盤面
   に対して４５°の角度に折れ曲がったた断面Ｕ字溝を連
   設し、前記回転円盤の下端に、部品供給槽の下端が接す
   るように部品供給槽を取付け、前記部品供給槽底部に於
   いて円筒形部品が、前記回転円盤Ｕ字溝に垂直状態で嵌
   合し、回転につれ上部では水平の状態に整列すると共
   に、前記フレームの上端近くに取付け、回転円盤との間
   に突出するバランス調整板は、上昇してくる前記円筒形
   部品の一端に触れる長さとし、逆向き部品を落下させ、
   同一方向の円筒形部品を、回転につれ別設のシュートに
   移行することを特徴とする部品整列供給装置。
2. 【請求項２】回転円盤のＵ字溝から、円筒形部品を移行
   した前記シュートの上昇角度に変化をつけることによ
   り、過剰供給の前記円筒形部品を供給槽内に戻るように
   した請求項第１項の部品整列供給装置。