JPH0687303A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

Info

Publication number
JPH0687303A
JPH0687303A JP4268192A JP26819292A JPH0687303A JP H0687303 A JPH0687303 A JP H0687303A JP 4268192 A JP4268192 A JP 4268192A JP 26819292 A JP26819292 A JP 26819292A JP H0687303 A JPH0687303 A JP H0687303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
tire
tread
width
vertical sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4268192A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3206837B2 (ja
Inventor
Takao Osugi
隆男 大杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP26819292A priority Critical patent/JP3206837B2/ja
Publication of JPH0687303A publication Critical patent/JPH0687303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3206837B2 publication Critical patent/JP3206837B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】偏平タイヤにおいて、氷上制動性、耐ワンダリ
ング性、耐横すべり性及び耐偏摩耗性をともに向上す
る。 【構成】トレッド縁Eの外方に規制された角度で傾く小
斜面部12を形成し、この小斜面部12とトレッド縁E
近傍のショルダー領域SHとに周方向にのびる小斜面縦
副溝15、ショルダー縦副溝16を形成し、しかもこれ
らの縦副溝15、16はその溝深さを中央部から開口端
に向かって深さを減じるよう形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、氷上制動性、耐ワンダ
リング性、耐横すべり性及び耐偏摩耗性をともに向上で
き、偏平タイヤにあっても好適に採用しうる空気入りタ
イヤに関する。
【0002】
【従来の技術】氷結路面、積雪路面を走行するには、従
来タイヤにチェーンを装着し、又はスパイクを打ち込ん
だスパイクタイヤが用いられて来た。しかし近年、スパ
イクによる路面損傷と、路面が削られることによって粉
塵を舞上げるため、スパイクタイヤ及び硬いスパイクを
用いたチェーンの装着は自粛の方向に進んでおり、スパ
イクがないいわゆるスタッドレスタイヤが普及しつつあ
る。
【0003】このようなスタッドレスタイヤにあって
は、前記スパイクタイヤに比べて氷雪路面でのグリップ
性能、制動性能などの走行性能が劣り、特に氷雪路面で
旋回する際に横すべりが生じ易いという問題である。従
ってバス、トラックなどに用いる重荷重用タイヤにおい
て氷雪上での走行性能を確保すべく偏平率を小とし接地
面積を増し、又安定した接地状態を保つため、偏平とす
るとともに、トレッド面の曲率半径を大きくしトレッド
部の剛性を高めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記の如く構成
されかつ偏平率が55〜75%であるタイヤにあって
は、トレッド面がタイヤ軸方向に長くかつトレッド面の
曲率半径が大であるが故にわだちの抜け出しが容易では
なく、耐ワンダリング性能が低下する。
【0005】又安定した接地面の形状を保持し難く、又
グリップ性向上のために設けたサイピングを起点とする
偏摩耗が生じやすい。
【0006】加うるに従来のスタッドレスタイヤにあっ
ては、図5〜7に示す如くトレッド端縁eに沿って縦副
溝fを設けて旋回時における横すべりを防止しているの
であるが、他方わだちwを乗越えるためにトレッド端縁
eを円弧からなる曲面Sを設ける場合には、トレッド端
縁eに近接する前記縦副溝fの開口端が図7に示す如く
偏摩耗の起点(図中一点鎖線で示す)とする偏摩耗が促
進されることとなる。
【0007】しかし、氷上制動性能、耐ワンダリング性
能は積雪地帯、氷結地帯を走行する車両においては、必
須の性能であり、又、バス・トラック等重荷重用タイヤ
にあっては耐久性を向上するためには、偏摩耗を抑制す
ることが必須である。
【0008】発明者はこれらの各性能をバランスよく向
上すべく、タイヤの断面形状及びトレッド溝の構成につ
いて、研究、試作を重ねた結果、トレッド面が路面と接
地する接地領域を規制し、かつトレッド端縁からのびる
バットレス部の形状及びトレッド端縁に沿う縦副溝の配
置及び溝深さをそれぞれ一定の範囲内に規制することに
よって、解決しうることを見出し本発明を完成させたの
である。
【0009】本発明は、偏平タイヤにあっても、氷上制
動性、耐ワンダリング性、耐偏摩耗性をともに向上で
き、積雪地帯、氷結地帯を走行するトラック、バス等の
重車両にあっても好適に採用しうる空気入りタイヤの提
供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部か
らサイドウォール部を通りビード部のビードコアの周り
を折返すカーカスと、トレッド部の内部かつ前記カーカ
スのタイヤ半径方向外側に配されるベルト層とを具える
とともに、タイヤの偏平率が55%以上かつ75%以下
であり、トレッド面に周方向にのびる縦溝と該縦溝と交
差しかつトレッド縁にのびる横溝とからなる主溝を設け
たブロックパターン又はリブブロックパターンの空気入
りタイヤであって、正規リムにリム組みし正規内圧と正
規最大荷重とを加えた正規状態において、トレッド端縁
間のタイヤ軸方向の距離であるトレッド巾をタイヤ最大
巾の80%以上とし、しかも前記正規状態において、該
タイヤが路面と接地する接地領域のタイヤ軸方向の長さ
である接地巾が前記トレッド巾と略同長であり、前記ト
レッド端縁からタイヤ軸方向外方に向かってタイヤ半径
方向内方に傾きかつ略直線状にのびバットレス面に連な
る傾斜する小斜面を有し、該小斜面のタイヤ赤道面に対
する傾きを40度以上かつ50度以下、小斜面部のタイ
ヤ軸方向の面長さを前記トレッド巾の5〜10%とし、
前記小斜面部と前記トレッド端縁から前記トレッド巾の
0.015倍の距離をタイヤ赤道側に隔てる外側点と、
該トレッド端縁からトレッド巾の0.05倍の距離をタ
イヤ赤道側に隔てる内側点との間のショルダー領域と
に、周方向にのびかつ横溝で開口する小斜面縦副溝及び
ショルダー縦副溝をそれぞれ設けるとともに、前記小斜
面縦副溝及びショルダー縦副溝は、その溝深さが中央部
から前記開口端に向かって深さが減ずることを特徴とす
る空気入りタイヤである。
【0011】又ベルト層のタイヤ軸方向の長さであるベ
ルト巾を接地領域の接地巾よりも大とするのが好まし
い。
【0012】
【作用】偏平率が55%以上かつ75%以下の偏平タイ
ヤにおいて正規状態におけるトレッド巾をタイヤ最大巾
の80%以上とするとともに、接地領域のタイヤ軸方向
の長さを前記トレッド巾と略同長としている。このよう
な構成は、トレッド面のタイヤ軸方向の曲率半径をタイ
ヤ断面高さの約6倍以上の大きな半径で形成することと
なる。
【0013】又接地領域の接地巾がトレッド巾と略同
等、即ちトレッド巾の略全域で接地することによって、
グリップ力が高まり氷、雪路面における制動能力を高め
ることが出来る。
【0014】又、トレッド端縁からタイヤ軸方向外方に
向かって直線状にのびる小斜面部が形成され、この斜面
はタイヤ赤道面に対して40度以上かつ55度以下の角
度で傾いている。従来のタイヤにあっては、わだちを乗
越えるため小半径の円弧によって形成されているのであ
るが、円弧に形成した場合わだちの深さによって、当接
位置が確定せず、耐ワンダリング性能が不安定であっ
た。しかし小斜面部直線状とすることによって、わだち
を登ろうとする力を安定させることが出来る。
【0015】前記小斜面部の傾きが40度未満ではキャ
ンバースラストが小となり、わだちの登板能力が低下す
る一方、55度をこえると小斜面部がわだちの側壁面で
反撥され乗り越えが不能となる危険があるからである。
【0016】又小斜面部の面長さがトレッド巾の5%未
満では、小斜面部が小さくわだちの乗越えが困難となる
一方、10%をこえるとタイヤ最大巾が増大することに
より、タイヤ重量が増し、コスト高となるからである。
【0017】さらに前記小斜面部及びトレッド端縁近傍
のショルダー領域とにそれぞれ、周方向にのびる小斜面
縦副溝、ショルダー縦副溝を設けている。このような縦
副溝を設けることによってトレッド縁部がタイヤ周方向
のエッジが形成され、旋回時におけるコーナリングフォ
ースを含むタイヤ軸方向の作用力に対してはこの縦副溝
がグリップ性能を高め、接地領域がトレッド端縁にのび
る前記構成と相まって旋回時におけるタイヤの横すべり
を阻止することが出来る。しかも縦副溝は、小斜面部
と、ショルダー領域との双方に設けたため、前述の旋回
時における横すべりを一層効率よく阻止しうるのであ
る。
【0018】しかも小斜面部、ショルダーの各縦副溝
は、横溝で開口するとともに、その溝深さが中央部から
前記開口端に向かって漸減している。従来このような縦
副溝は、中央部、開口端ともに略均一な溝深さとして形
成されていたのであるが、縦副溝を均一深さとすること
により、図5に示すように開口端は中央部に比してトレ
ッドゴムの移動が容易であるため、該開口端を起点とす
る偏摩耗が生じ易い。従って開口端近傍において縦副溝
の溝深さを浅くすることによって、開口端近傍における
トレッドゴムの移動を抑制し、偏摩耗の発生を防止して
いる。
【0019】このように本発明にあっては、前記した各
構成が有機的にかつ、一体化することにより、偏平タイ
ヤであっても氷動制動性、耐横すべり性、耐ワンダリン
グ性及び耐偏摩耗性をともに向上でき、偏平重荷重用タ
イヤにおいても、氷雪路を安全かつ安定して走行しうる
のである。
【0020】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図1、2において空気入りタイヤ1は、トレッド部
2と、その両端からタイヤ半径方向内側に向けてのびる
サイドウォール部3と、該サイドウォール部3のタイヤ
半径方向内端に接続するビード部4とを有する。又空気
入りタイヤ1は前記トレッド部2からサイドウォール部
3を通りビード部4にのびる本体部6aに、前記ビード
部4のビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側
に向かって折返すカーカス6と、トレッド部2の内部か
つカーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7とを
具える。
【0021】又空気入りタイヤ1はタイヤ最大巾MWに
対するタイヤのビードラインBLからのタイヤ高さTH
の比である偏平率が55%以上かつ75%以下の範囲に
設定している。このような偏平タイヤとして形成するこ
とによってタイヤの接地領域Sを増し、グリップ性能を
容易に高めうることが出来る。
【0022】なおトレッド部2において、そのトレッド
縁E、E間のタイヤ軸方向の距離であるトレッド巾TW
は、前記タイヤ最大巾MWの80%以上に設定される。
【0023】カーカス6は、タイヤ赤道Cに対して本実
施例では60〜90°の角度で傾斜するラジアル又はセ
ミラジアル配列のカーカスコードを具える1枚以上、本
例では2枚のカーカスプライからなり、又カーカスコー
ドとしてナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポ
リアミド繊維などの有機繊維のコードが用いられる。
【0024】ベルト層7は、複数枚、本実施例では3枚
のベルトプライからなり各ベルトプライは、カーカスプ
ライと同様に、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳
香族ポリアミド繊維などの有機繊維、さらにはスチール
コード等の無機繊維からなるベルトコードをタイヤ赤道
Cに対して10〜70°の角度でかつ隣り合うベルトコ
ードは互いに交差する無機に配される。
【0025】トレッド面2Aには、タイヤ周方向にのび
る複数本、本実施例では3本の縦溝9…と、この縦溝
9、9間及び縦溝9とトレッド縁Eとの間を結ぶ複数本
の横溝10…とからなる主溝13が設けられ、これらの
縦溝9及び横溝10によって区切られた複数のブロック
21…からなるブロックパターンが形成される。
【0026】なお本実施例では、前記主溝11の溝深さ
GHは、前記トレッド巾TWの4〜12%の範囲に、又
溝巾GWは、トレッド巾TWの6〜12%の範囲に設定
される。
【0027】空気入りタイヤ1を正規リムJにリム組み
し、かつ該タイヤ1に規定される正規内圧と正規最大荷
重とを加えた正規状態において、該タイヤ1が路面と接
地する接地領域Sのタイヤ軸方向の長さである接地巾W
を前記トレッド巾TWと略同長としている。即ち正規状
態においては、トレッド巾TWの略全域で接地すること
となる。
【0028】なお、前記接地領域Sにおいて、接地領域
Sの全面積に対するブロック21が占める総面積の比で
あるランド比は60%以上とすることが好ましい。ラン
ド比が60%未満となればブロック21の表面に作用す
る接地圧が大となり、早期に摩耗することにより耐久性
を低下させるからである。
【0029】前記トレッド端縁からタイヤ軸方向外方に
向かってタイヤ半径方向内方に傾く小長さの小斜面部1
2が形成され、該小斜面部12の内端は、サイドウォー
ル部3のバットレス面13に連なっている。又この小斜
面部12のタイヤ赤道面Cに対する傾きθをわだちの乗
超えを容易とするため40度以上かつ50度以下かつ小
斜面の表面に沿うタイヤ軸方向の面長さLを前記トレッ
ド巾TWの5〜10%の範囲としている。
【0030】前記トレッド面2Aには、トレッド端縁E
を起点としてトレッド巾TWの0.015倍の距離をタ
イヤ赤道C側に隔てる外側点Oと、該トレッド端縁Eを
起点としてトレッド巾TWの0.135倍の距離をタイ
ヤ赤道C側に隔てる内側点Iとの間にショルダー領域S
Hを設定する。
【0031】前記小斜面部12には、タイヤ周方向にの
びかつブロック21の両側の横溝10、10で開口する
小斜面縦副溝15が、又ショルダー領域SHには前記小
斜面縦副溝15と略同様に形成されるショルダー縦副溝
16が設けられる。
【0032】小斜面縦副溝15、ショルダー縦副溝16
は、タイヤ赤道面と平行の向きに掘穿され、溝の中央部
が最も深く前記両側の開口端に向かって深さが減ずる如
く形成される。
【0033】前記各縦副溝15、16は何れも中央部分
における最大溝深さgmが前記主溝11の溝GHの0.
4倍以上かつ0.8倍以下であるとともに、各縦副溝1
5、16の横溝10、10で開口する開口端における溝
深さgeを各縦副溝の最大溝深さgmの0.25倍以上
かつ0.5倍以下としている。ここに縦副溝15、16
の溝深さは、タイヤ赤道面Cと平行する向きの深さとす
る。
【0034】各縦副溝15、16の溝底は図2に示す如
く、V字状に形成する他、図3に示すように中央部分、
開口端部分の溝深さを違えて両者の間を段差部によって
継ぐことも出来る。
【0035】又これらの縦副溝15、16の溝巾gwは
1〜3mmの範囲とするのが好ましい。溝巾gwが1mm未
満では旋回時などタイヤ軸方向に力が作用した場合に、
両側の溝壁が接触することによって横すべりが発生しや
すく、又3mmをこえると石噛みが生じやすくトレッド縁
部を破損する危険があるからである。
【0036】なお、前記小斜面副溝15及びショルダー
縦副溝16は、図4に示す如く、溝方向をタイヤ赤道面
Cと角度αをなして傾けて形成してもよく、この際に
は、溝深さghはタイヤ赤道面Cと平行する向きの深さ
で規制するものとする。
【0037】前記ベルト層7は、そのタイヤ軸方向の長
さであるベルト巾BWを前記接地領域Sの前記接地巾W
よりも大としている。これによってトレッド部2を全域
に亘ってベルト層7が補強しトレッド部2の剛性を均一
化し、ショルダー領域SHにおける偏摩耗の発生を更に
抑制しうる。
【0038】
【具体例】タイヤサイズが195/70R17.5であ
りかつ図1に示す構成を有するタイヤ(実施例1)につ
いて試作するとともにその性能をテストした。なお比較
のため従来の構成のタイヤ(比較例1)及び本願構成外
のタイヤについても併せてテストを行ないその性能を比
較した。
【0039】テスト条件は下記の通り。 1)キャンバースラスト 試供タイヤを17.5×6.00のリムに組付けかつ
6.0kg/cm2 の内圧を付与するとともに、タイヤ1本
当たり1120kgの条件のもとでキャンバー角を6°と
して操縦性能試験機を用いて測定した。数値が大きいほ
ど耐横すべり性に優れることを示す。
【0040】2)耐ワンダリング性能 試供タイヤを2D型2トントラックの前輪に装着しかつ
1)項と同じ荷重条件のもとで高速走行させるととも
に、ドライバーのフィーリングにより5点法で評価し
た。数値が大きいほど良好であることを示す。
【0041】3)氷上制動性能 外気温が−5℃の氷盤上で形成された試験路面上を60
km/Hの速度で走行させるとともに、4輪ロックにて急
ブレーキをかけ車が停車するまでの制動距離を測定し、
その距離の逆数値を比較例1を100とする指数で表示
した。数値が大きいほど良好である。
【0042】4)耐偏摩耗性 試供タイヤを2)項と同様の条件で実車の前輪に装着
し、通常路面を2万km走行ごとに左右入れ替え走行させ
るとともに、建副溝の有するブロックの前後において偏
摩耗量m1 、m2 (図7に示す)を測定し、その平均値
M=(m1 +m2)/2を求め、さらに周上4等分した
ところの4個のブロックの各偏摩耗量を平均してタイヤ
の偏摩耗とした。表1に示す数値は比較例1を100と
する指数で表すとともに、数値が小さいほど偏摩耗量が
少ないことを示す。テスト結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】テストの結果、実施例のものは比較例のも
のに比べてキャンバースラスト、ワンダリング性能、氷
上制動性能がともに優れていることが確認出来た。
【0045】
【発明の効果】叙上の如く本発明の空気入りタイヤは、
トレッド縁の外方にタイヤ赤道面に対して規制された角
度で傾く小斜面部を形成したため、耐ワンダリング性に
優れるとともに、この小斜面部とトレッド縁近傍に周方
向にのびる小斜面縦副溝と、ショルダー縦副溝とを形成
したため、コーナリングフォースを高め、旋回時、特に
氷雪路面における旋回時における横すべりを防止でき
る。しかもこれ等の縦副溝は、その溝深さを中央部から
開口端に向かって深さを減じるよう形成したため、前記
開口端を起点とする偏摩耗の発生を防止でき耐久性を向
上する。
【0046】このように本発明は、偏平タイヤであるに
かかわらず従来偏平タイヤの欠点とされていた耐ワンダ
リング性と耐偏摩耗性との低下を排除でき、氷雪路面を
走行するスタッドレスタイヤとして好適に採用すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】そのトレッド部のショルダー領域を拡大して示
す斜視図である。
【図3】縦副溝の他の例を示す断面図である。
【図4】縦副溝の他の例を示す断面図である。
【図5】従来のタイヤを示す断面図である。
【図6】そのわだち乗越しの状態を略示する断面図であ
る。
【図7】その偏摩耗の発生状況を略示する斜視図であ
る。
【符号の説明】
2 トレッド部 2A トレッド面 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 9 縦溝 10 横溝 11 主溝 12 小斜面部 13 バットレス面 15 小斜面縦副溝 16 ショルダー縦副溝 BW ベルト巾 C タイヤ赤道 E トレッド縁 GH 主溝の溝深さ gm 縦副溝の最大溝深さ gw 溝巾 I 内側点 J 正規リム MW タイヤ最大巾 O 外側点 S 接地領域 SH ショルダー領域 TW トレッド巾 W 接地巾

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を通りビ
    ード部のビードコアの周りを折返すカーカスと、トレッ
    ド部の内部かつ前記カーカスのタイヤ半径方向外側に配
    されるベルト層とを具えるとともに、タイヤの偏平率が
    55%以上かつ75%以下であり、トレッド面に周方向
    にのびる縦溝と該縦溝と交差しかつトレッド縁にのびる
    横溝とからなる主溝を設けたブロックパターン又はリブ
    ブロックパターンの空気入りタイヤであって、 正規リムにリム組みし正規内圧と正規最大荷重とを加え
    た正規状態において、 トレッド端縁間のタイヤ軸方向の距離であるトレッド巾
    をタイヤ最大巾の80%以上とし、しかも前記正規状態
    において、該タイヤが路面と接地する接地領域のタイヤ
    軸方向の長さである接地巾が前記トレッド巾と略同長で
    あり、 前記トレッド端縁からタイヤ軸方向外方に向かってタイ
    ヤ半径方向内方に傾きかつ略直線状にのびバットレス面
    に連なる傾斜する小斜面を有し、該小斜面のタイヤ赤道
    面に対する傾きを40度以上かつ50度以下、小斜面部
    のタイヤ軸方向の面長さを前記トレッド巾の5〜10%
    とし、 前記小斜面部と前記トレッド端縁から前記トレッド巾の
    0.015倍の距離をタイヤ赤道側に隔てる外側点と、
    該トレッド端縁からトレッド巾の0.05倍の距離をタ
    イヤ赤道側に隔てる内側点との間のショルダー領域と
    に、 周方向にのびかつ横溝で開口する小斜面縦副溝及びショ
    ルダー縦副溝をそれぞれ設けるとともに、前記小斜面縦
    副溝及びショルダー縦副溝は、その溝深さが中央部から
    前記開口端に向かって深さが減ずることを特徴とする空
    気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記ベルト層はそのタイヤ軸方向の長さで
    あるベルト巾を前記接地領域の接地巾よりも大としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記小斜面縦副溝及びショルダー縦副溝
    は、各溝巾が1〜3mm、各縦副溝のタイヤ赤道面と平行
    する向きの最大溝深さが、前記主溝の溝深さの0.4倍
    以上かつ0.8倍以下であるとともに、各縦副溝の開口
    端における開口端溝深さはそれぞれの縦副溝の最大溝深
    さの0.25倍以上かつ0.5倍以下としたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
JP26819292A 1992-09-09 1992-09-09 空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP3206837B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26819292A JP3206837B2 (ja) 1992-09-09 1992-09-09 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26819292A JP3206837B2 (ja) 1992-09-09 1992-09-09 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0687303A true JPH0687303A (ja) 1994-03-29
JP3206837B2 JP3206837B2 (ja) 2001-09-10

Family

ID=17455204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26819292A Expired - Fee Related JP3206837B2 (ja) 1992-09-09 1992-09-09 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3206837B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5800642A (en) * 1995-07-10 1998-09-01 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire, mold including vent grooves, and method
JP2002036817A (ja) * 2000-06-09 2002-02-06 Bridgestone Corp 大型車用ラジアルタイヤ
US6481480B1 (en) * 1996-06-07 2002-11-19 The Goodyear Tire & Rubber Company Convertible tread for a radial truck or trailer tire
JP2007261485A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
EP1970220A1 (en) 2007-03-15 2008-09-17 Sumtiomo Rubber Industries Ltd Pneumatic tire
US7757735B2 (en) 2005-09-15 2010-07-20 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire having buttress part
JP2010285032A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2011102073A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
CN102145638A (zh) * 2010-02-05 2011-08-10 住友橡胶工业株式会社 载重轮胎
US10793315B2 (en) 2013-02-19 2020-10-06 Société des Produits Nestlé S.A. Custom packaging center and packaging for use in the custom packaging center
EP3831619A1 (de) * 2019-12-04 2021-06-09 Continental Reifen Deutschland GmbH Fahrzeugluftreifen

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5800642A (en) * 1995-07-10 1998-09-01 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire, mold including vent grooves, and method
US6481480B1 (en) * 1996-06-07 2002-11-19 The Goodyear Tire & Rubber Company Convertible tread for a radial truck or trailer tire
JP2002036817A (ja) * 2000-06-09 2002-02-06 Bridgestone Corp 大型車用ラジアルタイヤ
US7757735B2 (en) 2005-09-15 2010-07-20 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire having buttress part
JP2007261485A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
US7836925B2 (en) 2006-03-29 2010-11-23 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire having wearing region sandwiched by first and second sipes
US7832439B2 (en) 2007-03-15 2010-11-16 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire having recess in buttress face
EP1970220A1 (en) 2007-03-15 2008-09-17 Sumtiomo Rubber Industries Ltd Pneumatic tire
JP2010285032A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2011102073A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
CN102145638A (zh) * 2010-02-05 2011-08-10 住友橡胶工业株式会社 载重轮胎
US10793315B2 (en) 2013-02-19 2020-10-06 Société des Produits Nestlé S.A. Custom packaging center and packaging for use in the custom packaging center
EP3831619A1 (de) * 2019-12-04 2021-06-09 Continental Reifen Deutschland GmbH Fahrzeugluftreifen

Also Published As

Publication number Publication date
JP3206837B2 (ja) 2001-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2774775B2 (ja) 空気入りタイヤ
US6000450A (en) Studless tire
US6192953B1 (en) Heavy duty radial tire having tapered shoulder portions
JP3203057B2 (ja) 空気入りタイヤ
KR20130014388A (ko) 공기 타이어
JPH04232106A (ja) タイヤトレッド
JP2872283B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2002528334A (ja) タイヤおよびタイヤのトレッド
JP3206837B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3145762B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH0655909A (ja) 自動二輪車用タイヤ
JPH07186626A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP3371038B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3616150B2 (ja) 重荷重用スタッドレス空気入りタイヤ
JPH03182814A (ja) スノータイヤ
JP3113343B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH06316204A (ja) 空気入りタイヤ
JP3377262B2 (ja) 自動二輪車用空気入りタイヤ
JP3563468B2 (ja) 重荷重用スタッドレス空気入りタイヤ
JP3273736B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ
JP2892152B2 (ja) 空気入りタイヤ
CA2084741C (en) Block pattern tire with optimized groove depth ratios, sipe depth and length ratios
JP2547286B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2966752B2 (ja) 空気入りタイヤ
CA2080328C (en) Pneumatic tire

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080706

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees