JPH0687245U - 止め具 - Google Patents
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- JPH0687245U JPH0687245U JP3369693U JP3369693U JPH0687245U JP H0687245 U JPH0687245 U JP H0687245U JP 3369693 U JP3369693 U JP 3369693U JP 3369693 U JP3369693 U JP 3369693U JP H0687245 U JPH0687245 U JP H0687245U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 袋体の開口部を確実に密閉して袋体内からの
空気漏れを防止することができる、止め具を提供する。 【構成】 この止め具10は、着脱自在に嵌合される第
1の係止部材12と第2の係止部材14とを有する。第
1の係止部材12は、断面矩形で帯状の平板部16を含
み、平板部16には、その幅方向に間隔を隔ててその長
手方向に延びる断面「く」の字形の2つの支持部18
a,18bが形成される。第2の係止部材14は、断面
「く」の字形で弾性材からなる2つの押止部28a,2
8bを含み、押止部28a,28bの内壁面が支持部1
8a,18bの外壁面に押圧されて支持部18a,18
bに密着されるように、第1の係止部材12に着脱自在
に嵌め込まれる。支持部18a,18bと押止部28
a,28との間に袋体42の開口部44近傍が挟持され
る。
空気漏れを防止することができる、止め具を提供する。 【構成】 この止め具10は、着脱自在に嵌合される第
1の係止部材12と第2の係止部材14とを有する。第
1の係止部材12は、断面矩形で帯状の平板部16を含
み、平板部16には、その幅方向に間隔を隔ててその長
手方向に延びる断面「く」の字形の2つの支持部18
a,18bが形成される。第2の係止部材14は、断面
「く」の字形で弾性材からなる2つの押止部28a,2
8bを含み、押止部28a,28bの内壁面が支持部1
8a,18bの外壁面に押圧されて支持部18a,18
bに密着されるように、第1の係止部材12に着脱自在
に嵌め込まれる。支持部18a,18bと押止部28
a,28との間に袋体42の開口部44近傍が挟持され
る。
Description
【0001】
この考案は止め具に関し、特にたとえば、布団,毛布および厚手の衣類などを コンパクトに収納して保存する圧縮保存袋の開口部を密閉することができる、止 め具に関する。
【0002】
図10(A)はこの考案の背景となる従来の圧縮保存袋用クリップの一例を示 す要部斜視図であり、図10(B)は図10(A)の圧縮保存袋用クリップを用 いて圧縮保存袋の開口部を塞いだ状態を示す斜視図である。この圧縮保存袋用ク リップ1は、内方へ向いて形成される左右一対の断面円弧状の2aおよび2bを 有する保持部材3と、円柱状の膨出部4を有する嵌め込み部材6とで形成される 。
【0003】 この圧縮保存袋用クリップ1を用いることにより、図10(B)に示すように 、たとえばその中に布団などの収納物9が入れられた圧縮保存袋7の開口部8を 塞ぐことができる。この場合、保持部材3と嵌め込み部材6との間に圧縮保存袋 7を配置した状態で、保持部材3の凹部5に嵌め込み部材6の膨出部4を差し込 むことによって、保持部材3と嵌め込み部材6とで挟まれて圧縮保存袋7の開口 部8が塞がれる。
【0004】
しかしながら、図10に示す従来の圧縮保存袋用クリップ1では、保持部材3 の凹部5が断面略円形に形成され、保持部材6の膨出部4が円柱状に形成される ため、凹部5に膨出部4を嵌め込んだときに、それらの間から空気が漏れる恐れ があり、圧縮保存袋7の開口部8を確実に密閉することが困難であった。
【0005】 それゆえに、この考案の主たる目的は、袋体の開口部を確実に密閉して袋体内 からの空気漏れを防止することができる、止め具を提供することである。
【0006】
この考案は、その中に布団,毛布および衣類等の収納物を出し入れするための 開口部を有し合成樹脂材料で形成される袋体の前記開口部を密閉するための止め 具であって、帯状の平板部および平板部の幅方向に間隔を隔ててかつ平板部の長 手方向に延びて形成される断面「く」の字形の支持部を有する第1の係止部材と 、断面「く」の字形で弾性材からなる押止部を有し、押止部の内壁面が支持部の 外壁面に押圧されて支持部に密着されるように、第1の係止部材に着脱自在に嵌 め込まれる第2の係止部材とを含み、支持部の外壁面と押止部の内壁面との間で 袋体の開口部の近傍が挟持されるように、第1の係止部材と第2の係止部材とが 嵌め合わされて袋体の開口部が密閉される、止め具である。
【0007】
第1の係止部材の支持部と第2の係止部材の押止部との間で袋体の開口部の近 傍が挟持される。この場合、押止部の内壁面がその弾性力により支持部の外壁面 に押圧されるので、支持部と押止部とは密着して嵌合される。
【0008】
この考案によれば、袋体の開口部を確実に密閉して袋体内からの空気漏れを防 止することができる、止め具が得られる。
【0009】 この考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行 う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
図1はこの考案の一実施例を示す斜視図である。この止め具10は、着脱自在 に嵌合される第1の係止部材12と第2の係止部材14とを有する。 第1の係止部材12は、たとえば断面矩形で帯状の第1の平板部16を含む。 第1の平板部16の一方主面には、たとえば断面「く」の字形で帯状の2つの支 持部18aおよび18bが形成される。2つの支持部18aおよび18bは、第 1の平板部16の幅方向に間隔を隔てて形成される。2つの支持部18aおよび 18bは、第1の平板部16の幅方向の一端および他端から同じ間隔を隔てた位 置に形成される。また、2つの支持部18aおよび18bは、第1の平板部16 の長手方向に延びて形成される。
【0011】 この場合、2つの支持部18aおよび18bは、その折り曲げ部20aおよび 20bの曲げ角度が同じに形成される。また、支持部18aおよび18bは、そ れらの溝部22aおよび22bが互いに向かい合うように相対向して、第1の平 板部16の一方主面上に形成される。第1の平板部16と2つの支持部18a, 18bとは、弾性を有するたとえば軟質の合成樹脂材料で一体的に形成される。 この実施例では、第1の係止部材12において、その第1の平板部16の長さ 寸法がたとえば550〜1050mmに形成される。さらに、支持部18aの折 り曲げ部20aおよび支持部18bの折り曲げ部20b間の最大幅Xがたとえば 20mmに形成され、開放端24の幅方向の寸法Yがたとえば16mmに形成さ れる。
【0012】 一方、第2の係止部材14は、たとえば断面矩形で帯状の第2の平板部26を 含む。第2の平板部26の一方主面には、たとえば断面「く」の字形で帯状の2 つの押止部28aおよび28bが形成される。2つの押止部28aおよび28b は、それぞれ、第2の平板部26の幅方向の一端および他端から上方に延びて形 成される。2つの押止部28aおよび28bは、それぞれ、第2の平板部26の 長手方向の一端から他端にかけて形成される。この場合、2つの押止部28aお よび28bは、その折り曲げ部30aおよび30bの曲げ角度が第1の係止部材 12の折り曲げ部20aおよび20bの曲げ角度と同じに形成される。
【0013】 また、押止部28aおよび28bは、それらの溝部32aおよび32bが互い に向かい合うように相対向して、第2の平板部26の幅方向の一端および他端に 形成される。さらに、押止部28aおよび28bの先端部には、それぞれ、丸み を帯びたたとえば断面円弧状の緩衝部34aおよび34bが形成される。これら の緩衝部34aおよび34bは、第2の係止部材14を第1の係止部材12に嵌 め込みやすくするためのものである。この場合、支持部18a,18bの折り曲 げ部30a,30bの角部で押止部28a,28bの先端が緩衝部34aおよび 34bに引っ掛かって、第2の係止部材14が第1の係止部材12に嵌め込みに くくなるのを防止している。
【0014】 第2の平板部26と2つの押止部28a,28bとは、第1の係止部材12と 同じ材料で一体的に形成される。 この実施例では、第2の係止部材14において、その第2の平板部26の長さ 寸法が第1の係止部材12の第1の平板部16の長さ寸法とほぼ同じに形成され る。さらに、この第2の係止部材14の開放端36の幅方向の寸法Zがたとえば 20mmに形成される。
【0015】 図1に示す止め具は、特に、たとえば布団,毛布および厚手の衣類などの収納 物をコンパクトに収納して保存する圧縮保存袋40などに適用されるので、次に 、この圧縮保存袋について、図2,図3,図4および図5などを参照しながら詳 細に説明する。 この圧縮保存袋40は、開口部44を有する偏平形状の袋体42を含む。袋体 42は、たとえば平面形状が矩形に形成される。袋体42は、空気を通さない非 通気性の合成樹脂材料で形成される。また、開口部44は、袋体42の長手方向 の一端で、かつ、その幅方向の一端から他端にかけて、形成される。袋体42に は、開口部44を通して、たとえば布団,毛布および厚手の衣類などの収納物を 収納することができる。
【0016】 この場合、袋体42は、たとえば矩形状の基材46を含む。基材46は、非通 気性の複数のプラスチックフィルムが重ねられて貼り合わせられた、いわゆるラ ミネート構造となっている。この実施例では、複数のプラスチックフィルムして 、たとえばエバール,ポリエチレン,ナイロンおよびリニアローレンの4つの素 材を用いたプラスチックフィルムが用いられる。 そこで、これらの素材の特徴について説明する。すなわち、エバールは、溶解 温度が低いため、低温および中温で溶着しやすい。ポリエチレンは、表面保護膜 として強度がある。ナイロンは、空気を通さないので、真空パックにおける絶縁 性に優れている。リニアローレンは、粘り強度があるために、折り曲げや傷に強 い。
【0017】 基材46は、エバール,ポリエチレン,ナイロン,ポリエチレンおよびリニア ローレンの順で順次積層されることによって形成される。この場合、基材46は 、ナイロンの両面に、ポリエチレンが配置されるように積層される。ナイロンの 表面をポリエチレンで保護することによって、空気のもれを防止している。また 、基材46は、袋体42の内面となり、たとえばアイロンで溶着される側の面に は、エバールが配置されるように積層される。この実施例では、基材46の厚さ がたとえば80ミクロンに形成される。
【0018】 なお、これらのプラスチックフィルムには、100%バージン素材が用いられ ており、再生素材は一切用いていない。そのため、再生合成樹脂材料を用いたプ ラスチックフィルムに比べて空気もれの心配がなく、しかも、ソフトタッチな肌 触りである。さらに、基材46には、防虫、防黴および防臭処理が施されている 。また、これらのプラスチックフィルムのラミネート法としては、たとえばドラ イラミネート法、ホットメルトラミネート法、押出しラミネート法および共押出 しラミネート法などがあり、適宜選択され得る。この実施例では、たとえば複数 の押出し機を用いる共押出しラミネート法が選択される。
【0019】 さらに、基材46は、たとえば偏平形筒状に形成される。筒状に形成された基 材46は、その一方の開口部が溶着されることによって、袋体42として形成さ れる。袋体42は、たとえば、2枚の基材46を重ね合わせて、その長手方向の 一端側を除いた周縁部を熱溶着ないし接着することによって形成してもよい。
【0020】 また、袋体42には、たとえば2つの弁48aおよび48bが形成される。弁 48aおよび48bは、たとえばプラスチックフィルムで偏平形管状に形成され る。弁48aおよび48bは、基材46と同じラミネート構造を有するプラスチ ックフィルムで形成される。なお、これらの弁48aおよび48bは、袋体42 と同じ製造方法で形成される。また、これらの弁48aおよび48bは、たとえ ば帯状のラミネートされたプラスチックフィルムを2枚重ね合わせて、その幅方 向の両端を熱溶着ないし接着することによって形成してもよい。
【0021】 弁48aの孔50aおよび弁48bの孔50bは、それぞれ、袋体42の内部 と袋体42の外部とを連通している。これらの孔50aおよび50bは、袋体4 2の内部から空気を吸引して減圧するための吸引口としての機能を有する。
【0022】 これらの弁48aおよび48bは、袋体42の長手方向の他端で、かつ、その 幅方向の一端部および他端部に、それぞれ、形成される。弁48aおよび48b は、それぞれ、その長手方向の一端が袋体42内に延び、かつ、その長手方向の 他端が袋体42の外に延びるようにして、形成される。
【0023】 この場合、袋体42には、弁48a,48bを取付けるための取付け部52a および52bが形成される。これらの取付け部52aおよび52bは、袋体42 の長手方向の他端でかつその幅方向の一端および他端に、それぞれ、形成される 。これらの取付け部52aおよび52bは、袋体42の開口部44と対向する辺 の両端部を斜めに切断して得られる切断孔54aおよび54bによって、形成さ れる。これらの切断孔54aおよび54bは、弁48a,48bの幅よりもわず かに大きく形成される。弁48aおよび弁48bは、それぞれ、取付け部52a および52bに挿入され固着されることによって、袋体42に取付けられる。弁 48aおよび48bは、それらの長手方向の中間部の外面が、それぞれ、袋体4 2の内面に固着される。弁48aおよび48bの中間部の外面と袋体42の内面 とは、たとえば溶着ないし接着することによって固着される。弁48aおよび4 8bは、それらの孔50aおよび50bをふさがないようにして、袋体42に固 着される。
【0024】 したがって、これらの弁48aおよび48bには、それぞれ、袋体42の外に 配置される外弁部56a,56bと、袋体42内に配置される内弁部58a,5 8bとが形成される。外弁部56a,56bの長さは、たとえば内弁部58a, 58bの長さよりも長く形成される。外弁部56a,56bは、袋体42内を真 空状態にするときに、たとえば家庭用掃除機のホースが接続される部分である。 また、内弁部58a,58bは、袋体42内が真空状態になったときに、その内 弁部58a,58bの内面どうしが互いに密着して閉じられるため、袋体42内 を密閉する機能を有する。
【0025】 この圧縮保存袋40では、たとえば図5および図6などに示すように、袋体4 2内の空気が吸引されることによって、袋体42内が減圧されて真空状態になる 。この実施例では、袋体42内を真空状態にするために、たとえば家庭用の掃除 機が用いられる。また、袋体42内の空気を吸引する場合、2つの弁48aおよ び48bの内、どちらか一方の弁の孔から吸引すればよい。 一方の弁48aの外弁部56aから袋体42内の空気を吸引して、その袋体4 2内を真空状態にしたとき、袋体42の内部と袋体42の外部との気圧差により 、内弁部58aの外面を押さえる力が生まれ、内弁部58aの内面が互いに密着 される。そのため、袋体内の真空状態が保持され、袋体42内を密封することが できる。さらに、外弁部56aの入口部分の孔50aをたとえばアイロンで熱溶 着すれば、袋体42の外部からの空気の吸い込みは完全に防止できる。なお、外 弁部56aから空気が入り込む時にも、内弁部58aを押さえる力が生まれ、内 弁部58aの内面が互いに密着される。
【0026】 次に、この圧縮保存袋40に図1の止め具10を適用して、たとえば布団を圧 縮収納する作業工程について、主に図6,図7および図8などを参照しながら説 明する。
【0027】 まず、圧縮保存袋40の中には、図6(A)および図8に示すように、布団1 00が袋体42の開口部44から折り畳んで入れられる。この場合、布団100 はあらかじめ天日に干すか、あるいは布団乾燥機にかけておいた方が好ましい。 また、布団100は、弁48a,48b側に寄せられ、開口部44の縁がそろえ られる。次に、止め具10を用いて、圧縮保存袋40の開口部44の近傍が閉止 され、開口部44が密閉される。
【0028】 すなわち、第1の係止部材12と第2の係止部材14との間に、圧縮保存袋4 0の開口部44の近傍が配置される。そして、第1の係止部材12の開放端24 を塞ぐようにして、圧縮保存袋40の開口部44の近傍部が第1の係止部材12 に覆われる。さらに、圧縮保存袋40の開口部44の近傍を第1の係止部材12 の開放端24に覆った状態で、第2の係止部材14は、その押止部28aおよび 28bの内壁面が第1の係止部材12の支持部18aおよび18bの外壁面に密 着するように、第1の係止部材に嵌め込まれる。言い換えれば、第1の係止部材 12の支持部18a,18bと第2の係止部材14の押止部28a,28bとの 間で袋体42の開口部44の近傍が挟持される。
【0029】 この場合、押止部28a,28bの内壁面がその弾性力により支持部18a, 18bの外壁面に押圧されるので、図7に示すように、第1の係止部材12の支 持部18a,18bと第2の係止部材14の押止部28a,28bとは密着して 嵌合される。そのため、袋体42の開口部44の近傍が支持部18a,18bと 押止部28a,28bとの間で強固に挟持され、その開口部44を確実に密閉す ることができる。そのため、袋体42内からの空気漏れを防止することができる 。
【0030】 しかも、支持部18a,18bおよび押止部28a,28bが断面「く」の字 形に形成されているため、それらを嵌合した場合、支持部18a,18bおよび 押止部28a,28bの弾発力を分散させることができる。そのため、この止め 具10で密閉された袋体42の開口部44近傍には、しわが発生しにくい。した がって、袋体42の外部からの空気の吸い込みを防止することができ、圧縮収納 後も、袋体42内の真空状態を長時間維持することができる。
【0031】 その後、圧縮保存袋40の他方の弁48aの外弁部56aには、図8に示すよ うに、家庭用掃除機120のホース120aを差し込んで、袋体42内の空気を 吸引することにより、袋体42内を減圧させる。このとき、弁48aの内弁部5 8aの内面が互いに密着するため、袋体42内が密閉される。さらに、弁48a の外弁部56aから掃除機120のノズルを抜き、弁48aの外弁部56aのし わを矢印の方向へ伸ばし、その外弁部56aの端部Bをアイロンで押さえること によって、弁48aの孔50aを完全に密閉することができる。
【0032】 このようにして、袋体42内に入れられた布団100は、圧縮収納される。ま た、弁48aのアイロンで溶着した部分をなるべく無駄のないように、たとえば はさみなどで切断して使用すれば、数回にわたって繰り返し使用できる。しかも 、この圧縮保存袋40は、たとえば家庭にある掃除機とアイロンなどを利用して 誰でも簡単に作業をすることができる。
【0033】 この圧縮保存袋40では、減圧が進につれて袋体42全体の外形が小さくなっ ていき、袋体42およびその袋体42内に収納された布団100が圧縮される。 そのため、たとえば布団,毛布および厚手の衣類などの収納物を嵩張らないよう にコンパクトに収納できる。この圧縮保存袋40では、たとえば収納物が1/3 ほどに圧縮収納される。したがって、収納物の収納スペースが小さくてすみ、収 納スペースを有効に生かすことができる。
【0034】 次に、この圧縮保存袋40の吸引性能を従来のものと比較試験した結果を以下 の表1に示す。吸引試験の方法としては、市販の家庭用電気掃除機を用いて、た とえば綿掛け布団1枚をほぼ完全に圧縮収納するまでの時間を測定した。なお、 使用した電気掃除機は、最強の吸引レベルで運転した。
【0035】
【表1】
【0036】 この圧縮保存袋40は、表1に示すように、従来のものと比べて、袋体42内 の空気を吸引する時間が短いことが明らかである。したがって、この圧縮保存袋 40は、従来のものよりも、収納物を圧縮収納する作業時間が短くてすむ。しか も、この圧縮保存袋40を用いた場合、掃除機による吸引時間が短いので、掃除 機のモータ等に負担をかけることがなく、掃除機が故障する恐れがない。
【0037】 また、この圧縮保存袋40の熱接着性を従来のものと比較試験した結果を以下 の表2に示す。熱接着性の試験方法としては、市販のアイロンを用いて、アイロ ンの目盛りを各々の温度に設定し、所定の時間アイロンを押し当てて、各々の圧 縮保存袋を熱接着させる。それから、接着部分の温度が冷めた後、手で引き剥が して接着の具合を確かめた。なお、試験操作は各々5回行い判定した。
【0038】
【表2】
【0039】 この圧縮保存袋40は、表2に示すように、従来のものと比べて、袋体42お よび弁48a,48bの内面となり熱溶着される側の面に、エバールを素材とす るプラスチックフィルムがラミネートされているので、弁48a,48bの吸引 口をたとえばアイロンなどによって、低温および中温で簡単に溶着することがで きる。
【0040】 以上、説明してきたように、この圧縮保存袋40では、簡単かつ短時間で布団 などの収納物を圧縮収納することができる。しかも、この圧縮保存袋40では、 弁48a,48bによって袋体42の外部からの空気の吸い込みを防止すること ができる。そのため、圧縮収納後も、袋体42内の真空状態を長時間維持するこ とができる。
【0041】 図9は、この考案の変形例を示す図であって、(A)はその第1の係止部材を 示す斜視図であり、(B)はその第2の係止部材を示す要部斜視図である。 図9に示す止め具10では、図1に示す止め具10と比べて、特に、その第1 の係止部材12および第2の係止部材14が、それぞれ、その長手方向の中央部 で折り畳み可能に形成されている。すなわち、第1の係止部材12の支持部16 の長手方向の中央部には、たとえば蝶番部60が形成され、この蝶番部60によ って、第1の係止部材12は折り畳み可能に形成される。同様にして、第2の係 止部材14の平板部26の長手方向の中央部には、たとえば蝶番部70が形成さ れ、この蝶番部70によって、第2の係止部材14は折り畳み可能に形成される 。
【0042】 また、この考案にかかる止め具が適用されるたとえば図2,図3,図4および 図5などに示す圧縮保存袋40では、袋体42の基材46が下層からエバール, ポリエチレン,ナイロン,ポリエチレンおよびリニアローレンの順で順次積層さ れるラミネート構造を形成したが、基材46としては、たとえばその下層から、 エバール,ポリエチレン,リニアローレン,ポリエチレン,ナイロン,ポリエチ レン,リニアローレン,ポリエチレンおよびエバールの順で順次積層されるラミ ネート構造を形成してもよい。この場合、ポリエチレンとナイロンとの間に、リ ニアローレンおよびポリエチレンが形成されるため、より一層粘り強度がつよく なり、折り曲げや傷に強くなる。 なお、上述の実施例では、止め具10は、2つの弁48a,48bを有する圧 縮保存袋40に用いられたが、この考案にかかる止め具は、1つの弁を有する圧 縮保存袋に用いられてもよい。
【図1】この考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】この考案が適用される圧縮保存袋の一例を示す
平面図である。
平面図である。
【図3】図2の線III−IIIにおける断面図であ
る。
る。
【図4】図2の線IV−IVにおける断面図である。
【図5】図2,図3および図4に示す圧縮保存袋の要部
図解図である。
図解図である。
【図6】(A)は図1に示す止め具を圧縮保存袋の開口
部の近傍に取付ける状態を示す図解図であり、(B)は
その要部図解図である。
部の近傍に取付ける状態を示す図解図であり、(B)は
その要部図解図である。
【図7】図1に示す止め具を用いて圧縮保存袋の開口部
を密閉した状態を示す断面図解図である。
を密閉した状態を示す断面図解図である。
【図8】図2,図3,図4および図5に示す圧縮保存袋
の弁に、たとえば家庭用の掃除機のホースを接続して、
弁の吸引口から袋体内の空気を吸引する状態を示す図解
図である。
の弁に、たとえば家庭用の掃除機のホースを接続して、
弁の吸引口から袋体内の空気を吸引する状態を示す図解
図である。
【図9】この考案の変形例を示す図であって、(A)は
その第1の係止部材を示す斜視図であり、(B)はその
第2の係止部材を示す要部斜視図である。
その第1の係止部材を示す斜視図であり、(B)はその
第2の係止部材を示す要部斜視図である。
【図10】(A)はこの考案の背景となる従来の圧縮保
存袋用クリップを示す要部斜視図であり、(B)は
(A)の圧縮保存袋用クリップを用いて圧縮保存袋の開
口部を塞いだ状態を示す斜視図である。
存袋用クリップを示す要部斜視図であり、(B)は
(A)の圧縮保存袋用クリップを用いて圧縮保存袋の開
口部を塞いだ状態を示す斜視図である。
10 止め具 12 第1の係止部材 14 第2の係止部材 16 第1の平板部 18a,18b 支持部 24,36 開放端 26 第2の平板部 28a,28b 押止部 40 圧縮保存袋 42 袋体 44 開口部 46 基材 48a,48b 弁 50a,50b 孔 52a,52b 取付け部 54a,54b 切断孔 56a,56b 外弁部 58a,58b 内弁部 100 布団 120 掃除機
Claims (1)
- 【請求項1】 その中に布団,毛布および衣類等の収納
物を出し入れするための開口部を有し合成樹脂材料で形
成される袋体の前記開口部を密閉するための止め具であ
って、 帯状の平板部と、前記平板部の幅方向に間隔を隔ててか
つ前記平板部の長手方向に延びて形成される断面「く」
の字形の支持部とを有する第1の係止部材、および断面
「く」の字形で弾性材からなる押止部を有し、前記押止
部の内壁面が前記支持部の外壁面に押圧されて前記支持
部に密着されるように、前記第1の係止部材に着脱自在
に嵌め込まれる第2の係止部材を含み、 前記支持部の外壁面と前記押止部の内壁面との間で前記
袋体の前記開口部の近傍が挟持されるように、前記第1
の係止部材と前記第2の係止部材とが嵌め合わされて前
記袋体の前記開口部が密閉される、止め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3369693U JPH0687245U (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 止め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3369693U JPH0687245U (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 止め具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0687245U true JPH0687245U (ja) | 1994-12-22 |
Family
ID=12393587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3369693U Pending JPH0687245U (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 止め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0687245U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5416983A (en) * | 1977-07-07 | 1979-02-07 | Mitsubishi Electric Corp | Vapor cooling device |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP3369693U patent/JPH0687245U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5416983A (en) * | 1977-07-07 | 1979-02-07 | Mitsubishi Electric Corp | Vapor cooling device |
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