JPH068717A - 車両のサスペンション制御装置 - Google Patents

車両のサスペンション制御装置

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JPH068717A
JPH068717A JP17114892A JP17114892A JPH068717A JP H068717 A JPH068717 A JP H068717A JP 17114892 A JP17114892 A JP 17114892A JP 17114892 A JP17114892 A JP 17114892A JP H068717 A JPH068717 A JP H068717A
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pressure
fluid pressure
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valve
control
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JP17114892A
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English (en)
Inventor
Iwane Inokuchi
岩根 井之口
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車両の停車時で且つブレーキ操作等により車輪
の回転が拘束されている場合(停車拘束状態)の消費エ
ネルギの低減化を可能とする車両のサスペンション制御
装置を提供する。 【構成】車両の停車拘束状態を検出した場合に(S1〜S
2)、油圧供給系と油圧制御系との間に設けられた開閉
切替弁として作用するフェイルセーフ弁を閉じて該油圧
制御系を油圧保持状態にし(S3)、比例電磁リリーフ弁
を開放して油圧供給系の供給圧を大気圧近傍まで低下さ
せ(S4)、スロットルが開状態で車両が移動したら(S5
〜S7)、前記フェイルセーフ弁を開いて油圧制御系と油
圧供給系とを連通し(S8)、比例電磁リリーフ弁のリリ
ーフ圧を所定値に漸増して(S9)、所定の供給圧が油圧
制御系に供給される構成とした。また、停車拘束状態で
可変容量オイルポンプの吐出圧を大気圧近傍まで低下さ
せる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のサスペンション特
性を制御するサスペンション制御装置に関するものであ
り、特に能動型サスペンション装置の消費エネルギの低
減に適するものである。
【0002】
【従来の技術】路面状況,走行状態,操舵状況等の諸条
件に応じて、車両のサスペンション特性を制御する能動
型サスペンション装置は従来から多岐にわたって開発さ
れており、その一例として例えば特開平2−27941
0号公報に記載されるものがある。
【0003】従来の能動型サスペンション装置は、車両
の各輪と車体との間に介装された流体圧シリンダへの流
体圧を、現在車高から目標車高を達成する指令値に応じ
て制御することによって所望のサスペンション特性を得
ようとするものであるが、特にトレーリングアーム式等
のサスペンション装置において、各ブレーキ装置による
ブレーキ操作時や自動変速装置搭載車両にあってはパー
キング(P)レンジ選択操作時等のように車両の停車時
で且つ車輪が路面上を移動できない状態(これらをまと
めて停車拘束状態と称する)では、理論上,車高を変化
させることができないからいつまでも目標車高を達成す
ることができない。従って、前記流体圧シリンダに供給
される作動流体圧は前記指令値に応じて制御され続け、
結果的に作動流体圧が上昇しすぎたり下降しすぎたりし
てしまうため、例えばブレーキを解除するなどして停車
拘束状態が解除されると車高が急激に変化し、凡そ目標
車高から外れてしまう。
【0004】そこで前記特開平2−279410号公報
に記載される能動型サスペンション装置は、目標車高と
現在車高との偏差を算出し、この偏差を補う流体圧の補
正圧力を算出すると共に、停車拘束状態では前記流体圧
シリンダの作動流体圧変化量を前記補正圧力以内に制限
する構成としてある。この能動型サスペンション装置に
よれば、前記停車拘束状態で作動流体圧変化量は補正圧
力以内に制限されるから、流体圧シリンダの作動流体圧
は上昇しすぎたり下降しすぎたりすることがなく、例え
ばブレーキを解除するなどして停車拘束状態が解除され
た瞬間に車高が目標車高から外れてしまうようなことが
防止される。
【0005】一方、前記特開平2−279410号公報
に記載される能動型サスペンション装置をはじめとする
従来の能動型サスペンション装置では、作動流体として
主に作動油が使用されており、この作動油を加圧して所
望の供給流体圧を得るために、通常、容積が一定である
固定容量のポンプが使用されている。このポンプは一般
に、主内燃機関の回転力によって駆動されているが、油
圧システムの消費エネルギを低減するためには、負荷に
見合ったポンプ流量だけを吐出するようにポンプを可変
容量化することが望まれ、そうした可変容量ポンプとし
ては例えば特開平3−213683号公報に記載される
ものがある。
【0006】そしてこのような可変容量ポンプを用いれ
ば、ポンプの圧力補償作用により吐出圧が一定に保たれ
るように流量制御されるため、この種の油圧回路或いは
油圧システムに採用されているリリーフ弁等からリリー
フされる余剰流量がなくなり、その分だけ作動油の発熱
量が減少し、消費エネルギが低減される。また、停車中
等のようにアクチュエータ負荷圧の低いときには、作動
流体の供給流体圧が車高保持圧(通常供給圧の半分程
度)まで下がるので、更に消費エネルギが低減される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な前記従来の油圧式能動型サスペンション装置の油圧制
御装置にあっては、前記停車拘束状態のようにサスペン
ションの運動が制約されるような条件下において、サス
ペンションによる車高制御を行っていないにも関わら
ず、車高保持圧相当の流体圧を供給する構成となってい
るため、未だ無駄なエネルギ消費が発生するという問題
がある。
【0008】本発明はこれらの諸問題に鑑みて開発され
たものであり、停車中にブレーキを作動させるなどのサ
スペンションの運動が制約されるような条件下におい
て、油圧回路を閉じて車高を保持すると共に、供給流体
圧を大気圧或いは大気圧近傍まで低下させることによ
り、消費エネルギの低減化を可能とする車両のサスペン
ション制御装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の車両のサスペン
ション制御装置は、車両の各輪と車体との間に介装され
た流体圧シリンダと、各流体圧シリンダへの流体圧を制
御して車両のサスペンション特性を制御する流体圧制御
手段と、前記流体圧制御手段に流体圧を供給し且つその
流体圧を可変とした流体圧供給手段と、前記流体圧供給
手段からの流体圧の前記流体圧制御手段への通路を開閉
する開閉手段とを備えた車両のサスペンション制御装置
において、車両が停車状態であることを検出する停車状
態検出手段と、前記車輪の回転が拘束されている状態を
検出する拘束状態検出手段と、前記停車状態検出手段が
車両の停車状態を検出し且つ前記拘束状態検出手段が前
記車輪の回転の拘束状態を検出している停車拘束状態で
前記流体圧供給手段から流体圧制御手段への開度を閉じ
るように前記開閉手段を制御する切替手段と、前記停車
拘束状態で前記流体圧供給手段の流体圧を大気圧又は大
気圧近傍まで低下させる流体圧低下手段とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明の車両のサスペンション制御装置では、
前記停車状態検出手段が車両の停車状態を検出し且つ前
記拘束状態検出手段が前記車輪の回転の拘束状態を検出
している停車拘束状態で、切替手段が前記開閉手段を切
り替えて前記流体圧供給手段から流体圧制御手段への回
路を閉じ、同時に流体圧低下手段が前記流体圧供給手段
の流体圧を大気圧又は大気圧近傍まで低下させる構成と
したために、例えば車速センサ等により車速が零である
ことを検出し、ブレーキセンサによりブレーキが作動中
であるとか自動変速装置搭載車両にあってはパーキング
(P)レンジ選択中であることを検出して停車拘束状態
を検出し、この停車拘束状態で前記流体圧制御手段と流
体圧供給手段との間に介装された切替弁等を切り替え
て、該流体圧制御手段と流体圧供給手段とを夫々単独の
開度に閉じてしまうと、該流体圧制御手段は該切替弁の
切替え直前の流体圧が保持されるから各流体圧シリンダ
は該切替え直前の車高を満足する位置に保持される。一
方、前記閉じられた流体圧供給手段の流体圧を、可変容
量ポンプの圧力を低下するとかリリーフ弁を開放するこ
となどにより大気圧又は大気圧近傍まで低下しても、前
記閉じられた流体圧制御手段系の油圧回路に接続されて
いる流体圧シリンダには影響を及ぼさず、しかも流体圧
の低下に伴って作動油の発熱量が減少し、更に流体を加
圧するポンプ等の加圧装置を駆動するための駆動力も低
減されるから、全体的な消費エネルギが低減される。そ
して、前記停車拘束状態が解除されたら前記供給流体圧
を車高保持圧程度まで速やかに昇圧すれば、その後の車
高制御に支障はなく、しかも前記車高保持状態では目標
車高から大きく外れていることもないので、急激な車高
変化等の不安定な挙動もない。
【0011】
【実施例】図1は本発明の車両のサスペンション制御装
置を用いた能動型サスペンション装置の一実施例であ
り、まず作動流体として使用される作動油の油圧源及び
各種機能を備えた機能弁(マルチ弁)の構成について説
明する。リザーバタンクアッセンブリ1の作動油は、ポ
ンプアッセンブリ2からポンプアキュームレータ30に
よってその脈圧が低減された後、フィルタリング、供給
圧の規定・制御・保持等の諸機能を有するマルチ弁3を
介し、前輪側制御弁アッセンブリ4F及び後輪側制御弁
アッセンブリ4Rによって圧力制御され、夫々から出力
される制御圧で、車両の各輪に設けられた油圧シリンダ
等から構成される油圧アクチュエータ5FL〜5RRに
サスペンション特性を制御せしめ、更に前記マルチ弁3
を介してオイルクーラ31から前記リザーバタンクアッ
センブリ1に還元される。なお、前記油圧アクチュエー
タ5FL〜5RRが本発明の流体圧シリンダに相当す
る。
【0012】前記リザーバタンクアッセンブリ1は従来
と同様に、リザーバタンク32と、該リザーバタンク3
2への戻り側配管35に介装されたオイルフィルタ33
と、該オイルフィルタ33のバイパス回路に介装された
逆止弁34とを備えて構成される。前記ポンプアッセン
ブリ2は、吸込側が前記リザーバタンク32に接続され
且つエンジン等の駆動源によって回転されるオイルポン
プ36と、該オイルポンプ36の吐出側に接続されたチ
ェック弁37とを備えて構成されている。
【0013】前記ポンプアキュームレータ30は前記ポ
ンプアッセンブリ2からの供給側配管38に接続されて
いる。前記マルチ弁3は従来と同様に、オイルフィルタ
39及びその逆止弁40,供給圧を規定するリリーフ弁
41,固定オリフィス42及び電磁切替弁43で構成さ
れるフローコントロールバルブ8,チェック弁44,オ
ペレートチェック弁45,固定オリフィス46及び電磁
切替弁47で構成されるフェイルセーフ弁9等から構成
されるが、本実施例では前記リーフ弁41に比例電磁リ
リーフ弁が使用されている。この比例電磁リリーフ弁4
1は後述するコントローラからの指令値に応じた指令電
流値によって、そのリリーフ圧を設定変更できるもので
ある。
【0014】この構成例のマルチ弁3では、前記ポンプ
アッセンブリ2からの供給側配管38のうちポンプアキ
ュームレータ30より下流側にオイルフィルタ39が接
続され、該フィルタ39と並列に形成されたフィルタ目
詰まり時のバイパス回路に逆止弁40が介装されてい
る。また、前記供給側配管38の下流側及び戻り側配管
35の上流側が、圧力保持部7、フェイルセーフ弁9を
介して、前記各制御弁アッセンブリ4F,4Rのうち各
車輪に対応している圧力制御弁6FL〜6RRの入力ポ
ートi及び戻りポートoに接続されている。
【0015】前記オイルフィルタ39の下流側で供給側
配管38と戻り側配管35との間に構成された前記圧力
保持部7は、前記オイルフィルタ39の下流側に接続さ
れた電磁切替弁43と、この電磁切替弁43のバイパス
回路に介装された固定オリフィス42と、電磁切替弁4
3の下流側に介装されたチェック弁44と、前記電磁切
替弁43のバイパス回路の上流側と戻り側配管35との
間を接続して介装された通常状態及び停車拘束状態のラ
イン圧を個別に設定する比例電磁リリーフ弁41と、該
戻り側配管35のうち前記比例電磁リリーフ弁41の上
流側で前記フェイルセーフ弁9の下流側、即ち圧力制御
弁6FL〜6RR側のライン圧がパイロット圧として供
給されるオペレートチェック弁45とを備えている。こ
こで、前記オペレートチェック弁45は、パイロット圧
が予め設定された所定の中立圧であるときには、逆止弁
機能を解除してその戻り側配管35を連通状態とする開
状態となり、パイロット圧が中立圧未満であるときには
逆止弁機能が作用してその戻り側配管35を遮断する閉
状態となる。また、前記停車拘束状態については後段に
て説明することとし、その場合の比例電磁リリーフ弁4
1の作用についてもそこで説明する。ここで、前記リザ
ーバタンクアッセンブリ1,ポンプアッセンブリ2,ポ
ンプアキュームレータ30,オイルフィルタ39を含む
圧力保持部7までが本発明の流体圧供給手段14に相当
する。
【0016】前記フェイルセーフ弁9は、スプリングオ
フセット型の4ポート2位置電磁切替弁47で構成さ
れ、前記圧力保持部7のチェック弁44の下流側に接続
されたPポートと、オペレートチェック弁45の入力ポ
ートに接続されたRポートと、圧力制御弁6FL〜6R
Rの入力ポートiに接続されたAポートと、該圧力制御
弁6FL〜6RRの戻りポートoに接続されたBポート
とを有する。そして、リターンスプリング47aによっ
て切換えられたノーマル切替位置(オフ状態)でPポー
ト及びRポートが互いに連通され且つAポート及びBポ
ートが互いに連通される状態となり、後述するコントロ
ーラからの制御信号に応じてソレノイド47bがオン状
態となったオフセット位置でPポート及びAポートを直
接連通する連通路と、Rポート及びBポートを直接連通
する連通路とが形成される。また、フェイルセーフ弁9
のRポート及びBポート間が固定オリフィス46を介し
て接続されている。このフェイルセーフ弁9の、具体的
には電磁切替弁47が本発明の開閉手段15に相当す
る。
【0017】前記前輪側制御弁アッセンブリ4F及び後
輪側制御弁アッセンブリ4Rの圧力制御弁6FL〜6R
Rの夫々は、スプール方式リリーフ減圧弁として三方ス
プール弁10を備えている。この三方スプール弁10
は、入力ポートi,戻りポートo及び制御圧ポートcを
有すると共に、制御圧ポートcと入力ポートi及び戻り
ポートoとを遮断状態に又は制御圧ポートcと入力ポー
トi及び戻りポートoの何れか一方とを連通させる連通
状態に切換えるスプールを有するものであり、前記スプ
ールのうちの一端(図1の下方端部)に供給圧がパイロ
ット圧として供給されるように比例ソレノイド48によ
って制御されるポペット弁49が配設された構成を有し
ており、前記制御圧ポートcの圧力が常時、後述するコ
ントローラから比例ソレノイド48に供給される励磁電
流に応じた圧力となるように制御される。これにより三
方スプール弁10のうちの前記一端(図1の下方端部)
側油室はオペレート室10aとなり、他端(図1の上方
端部)側油室はフィードバック室10bとなる。これら
の各スプール弁10の制御圧ポートcは、図1に示すよ
うに各輪の油圧アクチュエータ5FL〜5RRの圧力室
5aに接続されている。
【0018】また、図1に示すように前記入力ポートi
は固定オリフィス50を介して前記ポペット弁49の入
出力側に接続され、戻りポートoは固定オリフィス51
を介してポペット弁49の戻り側に接続されると共に、
前記オペレート室10aは図示されていない固定オリフ
ィスを介してポペット弁49の入出力側に接続され、前
記フィードバック室10bは図1に示す固定オリフィス
12を介して制御圧ポートcに接続されている。
【0019】更に前記三方スプール弁10の入力ポート
iは前記フェイルセーフ弁9のAポートに接続され、戻
りポートoは該フェイルセーフ弁9のBポートに接続さ
れ、更に制御ポートcは油圧アクチュエータ5FL〜5
RRの圧力室5aに接続されている。また、図1に示す
ように各圧力制御弁6FL〜6RRの戻りポートo及び
フェイルセーフ弁9のBポート間を連通する戻り側配管
52には背圧吸収用アキュームレータ53が接続され、
これらによって戻り側配管52を流れる作動油の管路抵
抗等によって発生する背圧を吸収している。更にフェイ
ルセーフ弁9のAポート及び圧力制御弁6FL〜6RR
の入力ポートi間の油圧配管にはオイルフィルタ55及
び蓄圧用アキュームレータ54が接続されており、また
油圧アクチュエータ5FL〜5RRには路面等から入力
される車両バネ下振動の高周波域の圧力変動を吸収する
ための減衰バルブ56及びアキュームレータ57が接続
され、前記背圧吸収用アキュームレータ53と蓄圧用ア
キュームレータ54との間にはこの油圧回路をフラッシ
ングするためのコック58が取付けられている。また、
各油圧アクチュエータ5FL〜5RRのドレーン圧はド
レーン回路中のドレーンフィルタ13及び前記オイルフ
ィルタ33,逆止弁34を介してリザーバタンク32に
還元される。
【0020】ここで前記圧力制御弁6FL〜6RRの車
両のサスペンション制御装置としての作用について簡単
に説明する。前記比例ソレノイド48による押圧力がポ
ペット弁49に加えられている状態で、三方スプール弁
10のフィードバック室10b及びオペレート室10a
の圧力が釣り合うと、スプールは制御圧ポートcと供給
ポートi及び戻りポートoとの間を遮断するオーバラッ
プ位置をとる。そこで比例ソレノイド48への指令電流
の大小によりオペレート室10a内の圧力が調整され、
スプールの両端部に配設されたリターンスプリング11
a,11bの押圧力が均衡するように、このパイロット
室10a内の圧力とフィードバック室10b内の圧力が
釣り合うまでスプールが微動して調圧動作が行われ、制
御圧ポートcからの制御圧を指令電流に比例して制御で
きる。
【0021】また、路面側から低周波数であるバネ上共
振域(例えば1Hz前後)の加振入力があり、その加振
入力に起因して油圧アクチュエータ5FL〜5RRの圧
力室5aに油圧変動が生じたとすると、この油圧変動は
前記圧力制御弁6FL〜6RRの三方スプール弁10の
フィードバック室10bに伝達され、該フィードバック
室10b内の圧力とパイロット室10a内の圧力との平
行が崩れる。ここでも前記スプールの両端部に配設され
たリターンスプリング11a,11bの押圧力が均衡す
るようにスプールが微動して、供給ポートi,制御圧ポ
ートc間又は制御圧ポートc,戻りポートo間を連通さ
せ、作動油を供給又は戻して所定限度までの圧力変動を
吸収する。
【0022】ここで、前記前輪側制御弁アッセンブリ4
F及び後輪側制御弁アッセンブリ4Rが本発明の流体圧
制御手段16に相当する。一方、前述したように前記流
体圧供給手段14,開閉手段15,流体圧制御手段16
は図2に示すコントローラ18からの制御信号によって
制御される。このコントローラ18には各輪の油圧アク
チュエータ5FL〜5RR近傍に設けられた車高センサ
17から車高検出信号が入力され、目標車高を達成する
ための指令値を前記流体圧制御手段16,具体的には前
記圧力制御弁6FL〜6RRの三方スプール弁10に向
けて送出して、車高を制御する。また本実施例では、車
速センサ19からは車速検出信号Vが、ブレーキセンサ
20からはフートブレーキ又はパーキングブレーキの作
動検出信号Bが、スロットルセンサ21からはスロット
ル閉検出信号Aが夫々コントローラ18に入力される。
【0023】ここでこの実施例の車両のサスペンション
制御装置による通常走行時及びイグニッションスイッチ
のオン・オフ時の作用について概略説明する。例えばイ
グニッションスイッチをオン状態としてエンジンを始動
させたときに、図示されない温度センサが検出した現在
時点の油温が予め設定した設定温度以下であるときに
は、前記コントローラ18からフローコントロールバル
ブ8に向けて送出される制御信号を先ずオン状態となる
ようにしてあり、これにより該フローコントロールバル
ブ8の電磁切替弁43をオフセット切替位置にオフセッ
トしてオイルポンプ36からチェック弁44までを連通
状態とし、オイルポンプ36の上昇しつつある吐出圧を
チェック弁44及びそれから下方の油圧回路に供給し、
然る後、予め設定された所定時間以後にこの制御信号を
オフ状態として該フローコントロールバルブ8の電磁切
替弁43をノーマル切替位置に戻し、これにより供給側
配管38とチェック弁44とが固定オリフィス42を介
して接続されるようにしてある。また、前記温度センサ
により検出された油温が設定温度以上であるときにはコ
ントローラからフローコントロールバルブ8に向けて送
出される制御信号を始めからオフ状態となるようにして
あるので、供給側配管38とチェック弁44とが固定オ
リフィス42を介して接続されるようにしてある。
【0024】一方、フェイルセーフ弁9のPポートとA
ポートとが互いに連通され、RポートとBポートとが互
いに連通されている状態で、フェイルセーフ弁9のAポ
ートから出力される供給ライン圧はオイルポンプ36か
ら吐出されるライン圧と等しくなっており、これが圧力
制御弁6FL〜6RRに供給されると共に、オペレート
チェック弁45にパイロット圧として供給されるので、
このオペレートチェック弁45が開状態となって圧力保
持部7が開放状態となる。また、フェイルセーフ弁9の
Aポートから出力される供給ライン圧が蓄圧用アキュー
ムレータ54にも供給されるので、これら蓄圧用アキュ
ームレータ54の蓄圧もオイルポンプ36から吐出され
るライン圧と等しくなっている。
【0025】このとき、車両が標準積載状態で平坦な道
路を定速で直進走行しているものとすると、前記コント
ローラ18からは標準車高を維持するために必要な中立
圧を油圧アクチュエータ5FL〜5RRに供給するため
に、各圧力制御弁6FL〜6RRに対して中立電流値の
励磁電流を供給しており、従って油圧アクチュエータ5
FL〜5RRの圧力は中立圧と等しい値に維持されてい
る。
【0026】この走行状態から車両を停車させてイグニ
ッションスイッチをオフ状態とすると、これに応じてエ
ンジンが停止状態となってオイルポンプ36が停止する
ので、ポンプアッセンブリ2からの供給圧は急激に大気
圧となるが、供給側配管38には、チェック弁44が介
装されているため、圧力制御弁6FL〜6RR及び蓄圧
用アキュームレータ54,背圧吸収用アキュームレータ
53の圧力が急激に減少することはない。また、イグニ
ッションスイッチがオフ状態となっても前記コントロー
ラは自己保持タイマが作動して所定時間電源の投入が継
続され、車高調整等の姿勢変化抑制制御が継続されるよ
うにしてあるので、これにより供給ライン圧が徐々に消
費されて低下する。このとき、供給ライン圧が中立圧よ
り高い状態では標準車高への車高調整が可能であり、車
高が標準車高に保持される。
【0027】その後、供給ライン圧が中立圧まで低下す
るとオペレートチェック弁45が全閉状態となり、各圧
力制御弁6FL〜6RRの戻りポートからリザーバタン
クアッセンブリ1に至る戻り側配管35が遮断されて、
圧力保持部7から右側の油圧制御系が閉回路となって圧
力保持状態となる。このように圧力保持状態となると、
戻り側配管35の圧力が上昇を開始すると共に、背圧吸
収用アキュームレータ53の圧力も上昇することにな
り、これらの圧力上昇に応じて供給ライン圧が低下し、
これが戻りライン圧と一致した時点で略一定値となる。
この供給ライン圧の低下に応じて車高も徐々に低下す
る。この場合の車高低下は徐々に行われるので乗員に不
快感を与えることはない。
【0028】その後、再びイグニッションスイッチをオ
ン状態とすると、コントローラに電源が投入されると共
にエンジンが始動してアイドリング状態となり、その出
力軸の回転上昇に伴ってオイルポンプ36の回転も上昇
し、その回転に応じた吐出圧の作動油が供給側配管38
に供給される。従って、供給側配管38内の圧力が急上
昇し、これが圧力保持部7で保持している保持圧以上と
なると、圧力保持部7のチェック弁44を介してフェイ
ルセーフ弁9のPポートの圧力も急上昇する。しかしな
がら、この状態では前記コントローラ18からフェイル
セーフ弁9に向けて送出される制御信号がオフ状態を維
持しているので該フェイルセーフ弁9は閉状態であり、
そのPポート側の圧力上昇分はこのフェイルセーフ弁9
と並列に接続された固定オリフィス46のみを介して圧
力制御弁6FL〜6RRの入力ポートiに供給されるた
め、圧力制御弁6FL〜6RRの入力ポートiの圧力上
昇は徐々に行われることになり、これらの圧力制御弁6
FL〜6RRから出力される制御圧も徐々に増加するこ
とから油圧アクチュエータ5FL〜5RRの圧力室5a
の圧力増加も徐々に行われ、乗員に違和感を与えること
なく車高が緩やかに上昇して標準車高となり、車高の姿
勢が急変することが確実に防止される。
【0029】特に、車両が長時間エンジンを停止させて
駐車しているときには、車両が停車してエンジンを停止
させた直後における中立圧近傍の保持圧から出力側の油
漏れ、油温の低下による体積縮小等によって時間の経過
と共に徐々に保持圧が低下することになり、通常の基準
車高を維持するための中立圧より低い保持圧になるた
め、車高も基準車高に比較して低くなり、エンジン始動
によるオイルポンプ36の圧力上昇による車高変化量が
大きくなるものであるが、この場合の車高変化を緩やか
に行うことができる。
【0030】この間に、圧力保持部7においてはフェイ
ルセーフ弁9のAポートの圧力でなるパイロット圧がリ
リーフパイロット圧,即ち中立圧を越えた時点でオペレ
ートチェック弁45が開状態となって圧力制御弁6FL
〜6RRの戻りポートoが戻り側配管35を介してリザ
ーバタンクアッセンブリ1に連通される。その後、オイ
ルポンプ36から吐出される作動油の圧力が高くなって
チェック弁44の上流側のライン圧が比例電磁リリーフ
弁41の設定圧力を越えると、その超過分が該リリーフ
弁41から戻り側配管35を通じてリザーバタンクアッ
センブリ1に戻され、ライン圧が設定圧力に維持され
る。
【0031】その後、所定時間が経過した時点で前記フ
ェイルセーフ弁9に向けて送出される制御信号がオン状
態となり、該フェイルセーフ弁9が下側のオフセット切
替位置に切替えられる。このため、圧力保持部7と圧力
制御弁6FL〜6RRとが連通状態となって供給ライン
圧がライン圧の設定圧力と等しくなり、これと同時にコ
ントローラによる通常状態の姿勢変化抑制制御が実行さ
れる。
【0032】以後、コントローラによって乗員の乗降に
よる車高変化或いは車両走行時のロール,ピッチ,バウ
ンス等による車体の姿勢変化を検出してこれらを抑制す
る指令値の励磁電流を圧力制御弁6FL〜6RRに出力
することにより、油圧アクチュエータ5FL〜5RRの
圧力を制御し、車体の姿勢変化を抑制する。また、車両
の姿勢制御実行時に、圧力制御弁6FL〜6RRに対す
る制御系に断線,ショート等の異常状態が発生したとき
には図示されない異常状態検出器で検出され、その異常
状態検出信号がオン状態となるので、これに基づいてコ
ントローラからフェイルセーフ弁9に向けて出力される
制御信号がオフ状態となって該フェイルセーフ弁9が閉
状態に復帰し、圧力制御弁6FL〜6RRの入力ポート
i及び戻りポートoが連通状態となってオペレートチェ
ック弁45のパイロット圧が低下することになり、前述
したエンジン停止の場合と略同様の制御態様で圧力保持
部7による保持状態に移行し、車高の低下を防止してフ
ェイルセーフ機能を発揮することができる。
【0033】上記のような通常時及びイグニッションス
イッチのオン・オフ時には前記比例電磁リリーフ弁44
は所定のリリーフ圧を達成する位置にスプールが保持さ
れたままになっている。本実施例ではこれらの場合の他
に、車両が停車しており且つ車輪の回転が拘束されてい
る停車拘束時の制御を前記コントローラ18により行
う。
【0034】前記コントローラ18には図示されていな
いマイクロコンピュータが内設されており、このマイク
ロコンピュータでは図3に示すプログラムが実行され
る。まず、ステップS1では前記車速センサ19からの
車速検出信号Vを読込み、該車速が零であるか否かを判
別し、車速が零である場合にはステップS2に移行し、
そうでない場合はこのステップS1に再び移行する。
【0035】前記ステップS2では、前記ブレーキセン
サ20からのブレーキ操作検出信号Bを読込み、フート
ブレーキ又はパーキングブレーキが操作されているか否
かを判別し、それらのブレーキが操作されている場合に
はステップS3に移行し、そうでない場合には前記ステ
ップS1に移行する。前記ステップS3では、前記フェ
イルセーフ弁9の切替電磁弁46の制御信号をオフ状態
にする信号を送出する。
【0036】次にステップS4に移行して、前記比例電
磁リリーフ弁41のリリーフ圧が開放状態になる指令値
の指令電流を該リリーフ弁41の比例ソレノイドに向け
て送出する。次にステップS5に移行して、前記車速セ
ンサ19からの車速検出信号Vを再び読込み、該車速が
零であるか否かを判別し、車速が零である場合にはステ
ップS6に移行し、そうでない場合はステップS8に移
行する。
【0037】前記ステップS6では、前記ブレーキセン
サ20からのブレーキ操作検出信号Bを再び読込み、フ
ートブレーキ又はパーキングブレーキが操作されている
か否かを判別し、それらのブレーキが操作されている場
合にはステップS7に移行し、そうでない場合には前記
ステップS8に移行する。前記ステップS7では、前記
スロットルセンサ21からのスロットル閉検出信号Aを
読込み、スロットルが閉じられているか否かを判別し、
該スロットルが閉状態であれば前記ステップS5に移行
し、そうでない場合には前記ステップS8に移行する。
【0038】前記ステップS8では、前記フェイルセー
フ弁9の切替電磁弁46の制御信号をオン状態にする信
号を送出する。次にステップS9に移行して、前記比例
電磁リリーフ弁41のリリーフ圧が前記所定のリリーフ
圧になる指令値までの漸増指令電流を該リリーフ弁41
の比例ソレノイドに向けて送出して、前記ステップS1
に移行する。
【0039】前記ステップS1では、再び前記車速セン
サ19からの車速検出信号Vを読込み、該車速が零であ
るか否かを判別して、以降、このプログラムを繰り返し
実行する。このプログラムを実行することにより、車両
が停車し且つブレーキ操作等により車輪の回転が拘束さ
れている状態で、フェイルセーフ弁9がオフ状態となり
且つ比例電磁リリーフ弁41が開放状態となるから、該
フェイルセーフ弁9のPポート及びAポートの供給圧は
大気圧若しくは大気圧近傍にまで低下し、これによりオ
ペレートチェック弁45のリリーフオペレート圧も前記
中立圧より低い大気圧若しくは大気圧近傍まで低下して
該オペレートチェック弁45は全閉状態となり、各圧力
制御弁6FL〜6RRの戻りポートからリザーバタンク
アッセンブリ1に至る戻り側配管35が遮断されて、圧
力保持部7から右側の油圧制御系が閉回路となって圧力
保持状態となる。このとき、該流体圧制御手段16中の
各圧力制御弁6FL〜6RRは、フェイルセーフ弁9が
切替えられる直前の圧力に保持されるから、各々の油圧
アクチュエータ5FL〜5RRはその時点のストローク
に維持される。勿論、車両が停車拘束状態にあるから、
この間、車高及びサスペンション特性を制御する必要は
なく、該油圧アクチュエータ5FL〜5RRのストロー
ク量も制御する必要がない。この状態で、オイルポンプ
36の吐出圧も比例電磁リリーフ弁41を通って大気圧
若しくは大気圧近傍まで低下するから、作動油の温度上
昇が低下し、またオイルポンプ36を駆動するエンジン
の駆動力も低下するから、全体の消費エネルギが低減さ
れる。
【0040】一方、車両の停車拘束状態が解除され且つ
スロットルが開かれると、フェイルセーフ弁9がオン状
態となり、比例電磁リリーフ弁41は徐々に所定のリリ
ーフ圧に設定されるから、供給圧は徐々に通常の供給圧
に漸増し、通常の車高制御が可能となる。なお、前記比
例電磁リリーフ弁41のリリーフ圧を漸増する場合、フ
ェイルセーフ弁9の応答速度にもよるが、図4に示すよ
うに流体圧制御手段16への供給圧が前記保持圧近傍ま
では速やかに増加するようにし、然る後、緩やかに漸増
するように制御することが望まれる。これは、若し、連
通状態となった瞬間の供給圧が前記保持圧より低いと車
高が急激に下降し、保持圧より高いと車高が急激に上昇
してしまうのを防止するためであり、その後、通常供給
圧まで漸増するのも車高の急激な変化を防止するためで
ある。この場合、車両は停車状態から加速中又は低速走
行中であるから、急激な或いは大幅な車高制御を行う必
要もないことに裏付けられている。
【0041】従って、前記プログラムのステップS1,
S5が本発明の停車状態検出手段に、ステップS2,S
6が拘束状態検出手段に、ステップS3(S8)が切替
手段に、ステップS4(S9)が流体圧低下手段に夫々
相当する。なお、前記拘束状態検出手段には、自動変速
装置搭載車両にあってはパーキング(P)レンジ選択検
出信号等を、手動変速装置搭載車両にあってはクラッチ
操作検出信号等を追加してもよい。また、前記停車状態
検出手段には加速度センサを追加するなどしてもよい。
【0042】図5は本発明の車両のサスペンション制御
装置の他の実施例を示すものである。この実施例に使用
される油圧制御系では、前記リリーフ弁41,フローコ
ントロールバルブ8,オイルポンプ36を除き全て同様
の構成としてある。また、コントローラ18に関連する
構成も、該コントローラ内で処理されるプログラムを除
いて全て同様のものとしてある。
【0043】前記リリーフ弁41は、前記比例ソレノイ
ドの代わりに、所定の弾性係数を有するノーマルスプリ
ングで構成されるバネ圧式リリーフ弁が使用されてい
る。一方、前記オイルポンプ36には、容量を可変とし
た可変オイルポンプが使用されており、該オイルポンプ
36の流量を可変・制御可能としたことから、前記フロ
ーコントロールバルブ8は油圧制御系から取り除いた構
成としてある。
【0044】次に、前記コントローラ18で処理される
プログラムは図6に記載されるフローチャートに基づい
て実行される。このプログラムにおいては、前記図3の
プログラムのステップS4がステップS10に変更さ
れ、前記ステップS9がステップS11に変更されてい
る。前記ステップS10では、前記可変オイルポンプ3
6の吐出圧が大気圧若しくは大気圧近傍になる指令値零
の指令電流を、該可変オイルポンプ36に向けて送出す
る。
【0045】前記ステップ11では、前記可変オイルポ
ンプ36の大気圧状態の吐出圧から前記所定の供給圧を
満足する吐出圧まで漸増する指令値の指令電流を、該可
変オイルポンプ36に向けて送出する。このプログラム
では、車両の停車拘束状態で可変オイルポンプ36の吐
出圧を大気圧若しくはその近傍まで低下することによ
り、前記と同様にオペレートチェック弁45を全閉状態
として圧力保持部7から右側の油圧制御系を圧力保持状
態とする。これによる作用・効果は前述と同様である。
【0046】一方、車両の停車拘束状態が解除され且つ
スロットルが開かれると、可変オイルポンプ36の吐出
圧を徐々に所定の供給圧を満足する吐出圧に設定する。
この場合も、前記図4に示すような供給圧を実現できる
制御を行うのが望ましい。また、ここでは詳述しない
が、前記フローコントロールバルブ8による制御はこの
可変オイルポンプ36の吐出圧を設定・変更することに
より実行できるから、それに応じたコントローラの制御
若しくはそのためのプログラムを必要とするのは言うま
でもない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の車両のサス
ペンション制御装置によれば、停車拘束状態で、前記流
体圧供給手段から流体圧制御手段への回路を閉じて該流
体圧制御手段及び流体圧シリンダを回路閉鎖直前の圧力
保持状態とし、同時に供給流体圧を大気圧又は大気圧近
傍まで低下させる構成としたために、車高を制御する必
要のない停車拘束時の全体的な消費エネルギを低減する
ことができるという効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両のサスペンション制御装置の一実
施例を示す概略油圧構成図である。
【図2】図1の車両のサスペンション制御装置のコント
ローラの作用を示す全体概略構成図である。
【図3】図2の車両のサスペンション制御装置に使用さ
れたコントローラで実行されるプログラムを示すフロー
チャート図である。
【図4】図3のプログラムで実行される供給流体圧の制
御マップ図である。
【図5】本発明の車両のサスペンション制御装置の他の
実施例を示す概略油圧構成図である。
【図6】図5の車両のサスペンション制御装置に使用さ
れたコントローラで実行されるプログラムを示すフロー
チャート図である。
【符号の説明】
1はリザーバタンクアッセンブリ 2はポンプアッセンブリ 3はマルチ弁 4F,4Rは制御弁アッセンブリ 5FL〜5RRは油圧アクチュエータ 6FL〜6RRは圧力制御弁 7は圧力保持部 8はフローコントロールバルブ 9はフェイルセーフ弁 10は三方スプール弁 11a,11bはリターンスプリング 12はオリフィス 13はドレーンフィルタ 14は流体圧供給手段 15は切替手段 16は流体圧制御手段 17は車高センサ 18はコントローラ 19は車速センサ 20はブレーキセンサ 21はスロットルセンサ 36はオイルポンプ 41はリリーフ弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の各輪と車体との間に介装された流
    体圧シリンダと、各流体圧シリンダへの流体圧を制御し
    て車両のサスペンション特性を制御する流体圧制御手段
    と、前記流体圧制御手段に流体圧を供給し且つその流体
    圧を可変とした流体圧供給手段と、前記流体圧供給手段
    からの流体圧の前記流体圧制御手段への通路を開閉する
    開閉手段とを備えた車両のサスペンション制御装置にお
    いて、車両が停車状態であることを検出する停車状態検
    出手段と、前記車輪の回転が拘束されている状態を検出
    する拘束状態検出手段と、前記停車状態検出手段が車両
    の停車状態を検出し且つ前記拘束状態検出手段が前記車
    輪の回転の拘束状態を検出している停車拘束状態で前記
    流体圧供給手段から流体圧制御手段への開度を閉じるよ
    うに前記開閉手段を制御する切替手段と、前記停車拘束
    状態で前記流体圧供給手段の流体圧を大気圧又は大気圧
    近傍まで低下させる流体圧低下手段とを備えたことを特
    徴とする車両のサスペンション制御装置。
JP17114892A 1992-06-29 1992-06-29 車両のサスペンション制御装置 Pending JPH068717A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09126672A (ja) * 1995-11-01 1997-05-16 Fujikura Ltd ヒートパイプ
US7210471B2 (en) 2003-07-11 2007-05-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Breather chamber structure for internal combustion engine and internal combustion engine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09126672A (ja) * 1995-11-01 1997-05-16 Fujikura Ltd ヒートパイプ
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