JPH0687141A - 成形品の製造装置及びその製造方法 - Google Patents

成形品の製造装置及びその製造方法

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JPH0687141A
JPH0687141A JP30028592A JP30028592A JPH0687141A JP H0687141 A JPH0687141 A JP H0687141A JP 30028592 A JP30028592 A JP 30028592A JP 30028592 A JP30028592 A JP 30028592A JP H0687141 A JPH0687141 A JP H0687141A
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resin
forming
worm wheel
space
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JP30028592A
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Yuji Kojima
裕司 小島
Hideaki Kojima
英昭 小島
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 切削、研削加工を行うことなく、射出成形法
によりウォームホイールや球歯車、その他アンダーカッ
ト部分を有する成形品を大量に生産することのできる成
形品の製造装置及びその製造方法を提供する。 【構成】 成形品を形成させる樹脂を充填させるための
形成空間を備えた第1のプレート2と、この第1のプレ
ート2の上方に設置された第2のプレート3とを当接さ
せて、形成空間に樹脂を充填させた後、この形成空間に
凝固した樹脂を所望の高さ上昇させ、塑性変形を行わせ
て成形品のアンダーカット部分を形成し、第1のプレー
ト2と第2のプレート3との当接を解除し、形成された
成形品を取り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切削、研削加工を行う
ことなく、射出成形法によりウォームホイールや球歯
車、その他アンダーカット部分を有する成形品を大量に
生産することのできる成形品の製造装置及びその製造方
法に係わり、特に、プレートに彫り込まれた歯形空間に
樹脂を充填させ、樹脂が高温状態で塑性変形を行わせる
ことにより、ウォームホイールを製造することのできる
ウォームホイール製造装置及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】回転伝達比を極端に向上させ、減速率の
大きい伝達手段としてウォームホイールが頻繁に使用さ
れている。このウォームホイールはウォームギアと異な
り、射出成形法により量産することができず、主に切削
加工により製造されていた。同様に、球歯車等も射出成
形法により量産することができず、切削加工等により製
造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のウ
ォームホイールは、射出成形法により量産することがで
きないので、極めて高価であるという問題点があった。
【0004】従って射出成形法により量産が可能とな
り、安価にウォームホイールや球歯車等を提供すること
のできるウォームホイール等の製造装置及びその製造方
法の出現が強く望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、成形品を形成させる樹脂を充填させ
るための形成空間を備えた第1のプレートと、この第1
のプレートの上方に設置され、上下方向に移動可能な第
2のプレートと、前記第1のプレートの形成空間に樹脂
を充填した後、塑性変形を行わせながら前記成形品のア
ンダーカット部分を形成させるための第1の上方移動手
段と、前記第2のプレートが上方に移動した後、前記第
1のプレートで形成された前記成形品を取り出すための
第2の上方移動手段とから構成されている。
【0006】また本発明の成形品の製造装置は、成形品
を形成させる樹脂を充填させるための形成空間を備えた
第1のプレートと、この第1のプレートの上方に設置さ
れ、上下方向に移動可能な第2のプレートと、前記第1
のプレートの形成空間に樹脂を充填した後、塑性変形を
行わせながら前記成形品のアンダーカット部分を形成さ
せるための第1の突き出しピンと、この第1のプレート
の下方に設置され、前記第1の突き出しピンを上昇させ
るための第3のプレートと、前記第2のプレートが上方
に移動した後、前記第1のプレートで形成された成形品
を取り出すための第2の突き出しピンとから構成されて
いる。
【0007】そして本発明の成形品の製造方法は、成形
品を形成させる樹脂を充填させるための形成空間を備え
た第1のプレートと、この第1のプレートの上方に設置
された第2のプレートとを当接させ、前記形成空間に樹
脂を充填させる第1工程と、この形成空間に凝固した樹
脂を所望の高さ上昇させ、塑性変形を行わせて前記成形
品のアンダーカット部分を形成させる第2工程と、前記
第1のプレートと前記第2のプレートとの当接を解除
し、形成された成形品を取り出すための第3工程とから
構成されている。
【0008】また本発明の成形品の製造方法は、成形品
を形成させる樹脂を充填させるための形成空間を備えた
第1のプレートと、この第1のプレートの上方に設置さ
れた第2のプレートとを当接させ、前記形成空間に樹脂
を充填させる第1工程と、前記第1のプレートの下方に
設置された第3のプレートにより、第1の突き出しピン
を上昇させる第2工程と、前記第1のプレートの形成空
間に凝固した樹脂を第1の突き出しピンにより塑性変形
を行わせて前記成形品のアンダーカット部分を形成させ
る第3工程と、前記第1のプレートと前記第2のプレー
トとの当接を解除し、形成された成形品を取り出すため
の第4工程とから構成されている。
【0009】また本発明の成形品の製造方法は、成形品
を形成させる樹脂を充填させるための形成空間を備えた
第1のプレートと、この第1のプレートの上方に設置さ
れた第2のプレートとを当接させ、前記形成空間に樹脂
を充填させる第1工程と、この形成空間に凝固した樹脂
を所望の高さ上昇させ、塑性変形を行わせて前記成形品
のアンダーカット部分を形成させる第2工程と、前記第
1のプレートと前記第2のプレートとの当接を解除し、
形成された成形品を取り出すための第3工程と、この第
3工程で形成された成形品の空間部分に樹脂を注入する
第4工程とから構成されている。
【0010】そして本発明のウォームホイール製造装置
は、ウォームホイールを形成させる樹脂を充填させるた
めの形成空間を備えた第1のプレートと、この第1のプ
レートの上方に設置され、上下方向に移動可能な第2の
プレートと、前記第1のプレートの形成空間に樹脂を充
填した後、塑性変形を行わせながら前記ウォームホイー
ルのウォーム部を形成させるための第1の上方移動手段
と、前記第2のプレートが上方に移動した後、前記第1
のプレートで形成されたウォームホイールを取り出すた
めの第2の上方移動手段とから構成されている。
【0011】更に本発明のウォームホイール製造装置
は、ウォームホイールを形成させる樹脂を充填させるた
めの形成空間を備えた第1のプレートと、この第1のプ
レートの上方に設置され、上下方向に移動可能な第2の
プレートと、前記第1のプレートの形成空間に樹脂を充
填した後、塑性変形を行わせながら前記ウオームホイー
ルのウォーム部を形成させるための第1の突き出しピン
と、この第1のプレートの下方に設置され、前記第1の
突き出しピンを上昇させるための第3のプレートと、前
記第2のプレートが上方に移動した後、前記第1のプレ
ートで形成されたウォームホイールを取り出すための第
2の突き出しピンとから構成されている。
【0012】そして本発明のウォームホイール製造方法
は、ウォームホイールを形成させる樹脂を充填させるた
めの形成空間を備えた第1のプレートと、この第1のプ
レートの上方に設置された第2のプレートとを当接さ
せ、前記形成空間に樹脂を充填させる第1工程と、この
形成空間に凝固した樹脂を所望の高さ上昇させ、塑性変
形を行わせて前記ウォームホイールのウォーム部を形成
させる第2工程と、前記第1のプレートと前記第2のプ
レートとの当接を解除し、形成されたウォームホイール
を取り出すための第3工程とから構成されている。
【0013】また本発明のウォームホイール製造方法
は、ウォームホイールを形成させる樹脂を充填させるた
めの形成空間を備えた第1のプレートと、この第1のプ
レートの上方に設置された第2のプレートとを当接さ
せ、前記形成空間に樹脂を充填させる第1工程と、前記
第1のプレートの下方に設置された第3のプレートによ
り、第1の突き出しピンを上昇させる第2工程と、前記
第1のプレートの形成空間に凝固した樹脂を第1の突き
出しピンにより塑性変形を行わせて前記ウォームホイー
ルのウォーム部を形成させる第3工程と、前記第1のプ
レートと前記第2のプレートとの当接を解除し、形成さ
れたウォームホイールを取り出すための第4工程とから
構成されている。
【0014】更に本発明は、ウォームホイールに代えて
球歯車であり、ウォーム部に代えて歯部とすることもで
きる。
【0015】そして本発明のウォームホイールは、ウォ
ームホイールを形成させる樹脂を充填させるための形成
空間を備えた第1のプレートと、この第1のプレートの
上方に設置された第2のプレートとを当接させ、前記形
成空間に樹脂を充填させた後、この形成空間に凝固した
樹脂を塑性変形を行わせて前記ウォームホイールのウォ
ーム部を形成させて構成されている。
【0016】
【作用】以上の様に構成された本発明は、第1のプレー
トの形成空間にウォームホイールを形成させる樹脂を充
填させ、この第1のプレートの上方に設置された第2の
プレートが、上下方向に移動可能になっており、第1の
プレートの形成空間に樹脂を充填した後、第1の上方移
動手段が、塑性変形を行わせながらウォームホイールの
ウォーム部を形成し、第2のプレートが上方に移動した
後、第2の上方移動手段が、第1のプレートで形成され
たウォームホイールを取り出す様になっている。
【0017】また第1の上方移動手段を第1の突き出し
ピンから構成し、第1のプレートの下方に設置された第
3のプレートにより第1の突き出しピンを駆動させるこ
ともできる。更に第2の上方移動手段を第2の突き出し
ピンから構成することもできる。
【0018】そして本発明の成形品の製造方法は、成形
品を形成させる樹脂を充填させるための形成空間を備え
た第1のプレートと、この第1のプレートの上方に設置
された第2のプレートとを当接させて、形成空間に樹脂
を充填させた後、この形成空間に凝固した樹脂を所望の
高さ上昇させ、塑性変形を行わせて成形品のアンダーカ
ット部分を形成し、第1のプレートと第2のプレートと
の当接を解除し、形成された成形品を取り出すことがで
きる。
【0019】更に形成された成形品の空間部分に樹脂を
注入することもできる。
【0020】そして本発明のウォームホイール製造方法
は、ウォームホイールを形成させる樹脂を充填させるた
めの形成空間を備えた第1のプレートと、この第1のプ
レートの上方に設置された第2のプレートとを当接させ
て、形成空間に樹脂を充填させた後、この形成空間に凝
固した樹脂を所望の高さ上昇させ、塑性変形を行わせて
ウォームホイールのウォーム部を形成し、第1のプレー
トと第2のプレートとの当接を解除し、形成されたウォ
ームホイールを取り出すことができる。
【0021】また第1のプレートの下方に設置された第
3のプレートにより、第1の突き出しピンを上昇させて
塑性変形を行わせることもできる。
【0022】更に本発明のウォームホイールは、ウォー
ムホイールを形成させる樹脂を充填させるための形成空
間を備えた第1のプレートと、この第1のプレートの上
方に設置された第2のプレートとを当接させ、形成空間
に樹脂を充填させた後、この形成空間に凝固した樹脂を
塑性変形を行わせてウォームホイールのウォーム部を形
成させることもできる。
【0023】
【実施例】
【0024】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0025】第1図は本実施例のウォームホイール製造
装置1の要部を示すもので、ウォームホイール製造装置
1は、第1のプレート2と、この第1のプレート2の上
方に設置された第2のプレート3と、第1のプレート2
の下方に設置された第3のプレート4とから構成されて
いる。
【0026】第1のプレート2には、ウォームホイール
を形成させる樹脂を充填させるための形成空間21が形
成されている。この形成空間21は、ウォームホイール
のウォーム部の歯形が形成される様に、傾斜した歯形が
刻印されており、空間に樹脂を充填させることにより、
ウォームホイールを形成させることができる。
【0027】第2のプレート3は上下動可能となってお
り、第1のプレート2の上方に設置されている。そして
第2のプレート3は、下降して第1のプレート2と当接
可能となっており、当接時に樹脂を充填する様になって
いる。
【0028】第3のプレート4は、第1のプレート2の
下方に設置されており、第1の突き出しピン5を上方さ
せるためのものである。この第1の突き出しピン51
は、第1のプレート2を貫通して形成空間21にまで達
しており、形成空間21内の凝固した樹脂を所望の高さ
上昇させることができる。
【0029】第2の突き出しピン6は、第3のプレート
4と第1のプレート2とを貫通して形成空間21にまで
達しており、形成空間21内の凝固した樹脂を突き出し
て、外部に放出させることができる。なお第2の突き出
しピン6は、第2の上方移動手段に該当するものであ
る。
【0030】そして本実施例のウォームホイール製造装
置1は、第1のプレート2と第2のプレート3と第3の
プレート4とは、ピン7で連結されている。更にウォー
ムホイール製造装置1には、第1のリターンピン81、
第2のリターンピン82、第3のリターンピン83が取
り付けられている。
【0031】更に第1のプレート2には第1のバネ部材
91が形成されており、第1のプレート2を上方に附勢
している。
【0032】図2は本実施例のウォームホイール製造装
置1の全体図を示すものである。第3のプレート4内に
は第1の上方移動手段5が形成されており、第1の上方
移動手段5は、第1の突き出しピン51と、駆動板52
と、ストッパ53と、第2のバネ部材92とから構成さ
れている。
【0033】第1のプレート2には、ウォームホイール
を形成させる樹脂を充填させるための形成空間21を支
持するための載置部22が形成されており、この載置部
22は、ベアリング110、ベアリング120、ベアリ
ング130、ベアリング140を介して回動自在に第1
のプレート2と連結されている。
【0034】図3は、第1のプレート2の平面図であ
り、中央に形成空間21が形成されている。この形成空
間21に樹脂が充填される様になっており、形成空間2
1の外周部211には、ウォームが刻切されている。
【0035】以上の様に構成された本実施例は、第1の
プレート2と第2のプレート3とを当接させ、第1のプ
レート2と第2のプレート3との当接面をPL面とす
る。次に、適宜に設定されたランナから第1のプレート
2に形成された形成空間21に樹脂を送り込む。送り込
まれて形成空間21に充填される樹脂は、アリアセター
ル、ナイロン等が使用されるが、その他の樹脂であって
もよい。本実施例では、樹脂は180℃程度の温度で供
給されるが、適宜の温度に変更可能である。
【0036】次に第1のプレート2と第3のプレート4
とを分離させる。この際の駆動力は第1のバネ部材91
の弾性復元力が使用される。なお分離の制御は、通常の
金型の使用法で実行可能である。
【0037】そして第2のプレート3と第3のプレート
4とが分離されると、形成空間21を支持するための載
置部22が、下降する。次に、第1のプレート2と第2
のプレート3とを分離させる前に、第1の突き出しピン
51を上方に突出させ、形成空間21内の凝固した樹脂
を所望の高さ上昇させる。なお第1の突き出しピン51
の上昇力は、第2のバネ部材92の弾性復元力が使用さ
れる。なお第1の突き出しピン51の制御は、通常の金
型の使用法で実行可能である。この時、樹脂の温度は8
0℃程度であるため、形成空間21の外周部211に形
成されたウォームの刻切部に沿って塑性変形し、ウォー
ムホイールのウォーム部が形成される。
【0038】次に第1のプレート2と第2のプレート3
とを分離させた後、第2の突き出しピン6を上昇させ、
完成した図4に示すウォームホイール100を外部に放
出させることができる。なお第2の突き出しピン6の制
御は、通常の金型の使用法で実行可能である。更に第1
のプレート2と第2のプレート3との分離制御も通常の
金型の使用法で実行可能である。
【0039】以上の様な動作を繰り返すことにより、ウ
ォームホイール100を射出成形法により量産すること
ができる。
【0040】なおウォームホイール100を長手方向に
2つ割りし、それぞれを成形した後、貼合わせることも
可能である。
【0041】次に本発明の実施例の変形例を説明する。
まず、ウォームホイール100に代えて図5に示す球歯
車200を製造する第1変形例について説明する。
【0042】本実施例と同様な構成のウォームホイール
製造装置1を使用することにより、球歯車200を射出
成形することができる。即ち第1のプレート2に、球歯
車200の歯部210、210、・・・を形成するため
の樹脂を充填させる形成空間21を形成する。
【0043】そしてウォームホイール100と同様に、
塑性変形を行わせることにより、成形された球歯車20
0を取り出すことができる。
【0044】次に本実施例の第2変形例を図6に基づい
て説明する。第2変形例は、アンダーカットを有する成
形品の製造に関するものである。
【0045】図6(a)に示す様に、本変形例に示すク
リスマスツリーの成形品300は、アンダーカット部3
10、310・・・があるため、通常では金型から引き
抜くことができない。そこで、本実施例で説明したウォ
ームホイール製造装置1を利用することにより、アンダ
ーカット部を有する成形品を製造することができる。
【0046】即ち図6(b)に示す様に、比較的柔軟な
樹脂を使用して外皮部分320を成形し、上記実施例と
同様に外皮部分320が高温の状態で塑性変形を行わせ
る。そして冷却して外皮部分320が硬化すれば、アン
ダーカット部310、310・・・を有するクリスマス
ツリーの成形品300の外皮部分320が完成する。更
に図6(c)を示す様に、外皮部分320に囲まれた空
間部分に再び樹脂330を注入すれば、クリスマスツリ
ーの成形品300を製造することができる。
【0047】なお塑性変形を行わせる製造装置は、ウォ
ームホイール製造装置1と同様な構成で実現することが
でき、成形品は、クリスマスツリーに限らずアンダーカ
ット部を有する成形品の全てに適用することができる。
【0048】また本第1変形例及び第2変形例は、基本
構成等は上記実施例と同様であるから、説明を省略す
る。
【0049】
【効果】以上の様に構成された本発明は、ウォームホイ
ールを形成させる樹脂を充填させるための形成空間を備
えた第1のプレートと、この第1のプレートの上方に設
置された第2のプレートとを当接させ、前記形成空間に
樹脂を充填させた後、この形成空間に凝固した樹脂を塑
性変形を行わせてウォームホイールのウォーム部を形成
させる様に構成されているので、射出成形法によりウォ
ームホイールを量産させることができるので、切削加工
等に比較して極めて安価にウォームホイールを提供する
ことができるという卓越した効果がある。
【0050】また本発明は、ウォームホイールと同様に
球歯車や、アンダーカット部を有する成形品を射出成形
法により製造することができる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のウォームホイール製造装置1
の構成の要部を示す図である。
【図2】本実施例のウォームホイール製造装置1の構成
を説明する図である。
【図3】本実施例の第1のプレート2の平面図である。
【図4】本実施例のウォームホイール製造装置1で生産
されたウォームホイール100を説明する図である。
【図5】本発明の第1変形例の球歯車200を説明する
図である。
【図6】本発明の第2変形例を説明する図である。
【符号の説明】
1 ウォームホイール製造装置 2 第1のプレート 21 形成空間 211 外周部 22 載置部 3 第2のプレート 4 第3のプレート 5 第1の上方移動手段 51 第1の突き出しピン 6 第2の突き出しピン 7 ピン 81 第1のリターンピン 82 第2のリターンピン 83 第3のリターンピン 91 第1のバネ部材 92 第2のバネ部材 100 ウォームホイール 200 球歯車 300 成形品 310 アンダーカット部 320 外皮部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 成形品の製造装置及びその製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切削、研削加工を行う
ことなく、射出成形法により鼓形ウォームホイールや球
歯車、その他アンダーカット部分を有する成形品を大量
に生産することのできる成形品の製造装置及びその製造
方法に係わり、特に、プレートに彫り込まれた歯形空間
に樹脂を充填させ、樹脂が高温状態で塑性変形を行わせ
ることにより、鼓形ウォームホイールを製造することの
できる鼓形ウォームホイール製造装置及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回転伝達比を極端に向上させ、減速率の
大きい伝達手段として鼓形ウォームホイールが頻繁に使
用されている。この鼓形ウォームホイールはウォームギ
アと異なり、射出成形法により量産することができず、
主に切削加工により製造されていた。同様に、球歯車等
も射出成形法により量産することができず、切削加工等
により製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の鼓
形ウォームホイールは、射出成形法により量産すること
ができないので、極めて高価であるという問題点があっ
た。
【0004】従って射出成形法により量産が可能とな
り、安価に鼓形ウォームホイールや球歯車等を提供する
ことのできる鼓形ウォームホイール等の製造装置及びそ
の製造方法の出現が強く望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、成形品を形成させる樹脂を充填させ
るための形成空間を備えた第1のプレートと、この第1
のプレートの上方に設置され、上下方向に移動可能な第
2のプレートと、前記第1のプレートの形成空間に樹脂
を充填した後、塑性変形を行わせながら前記成形品のア
ンダーカット部分を形成させるための第1の上方移動手
段と、前記第2のプレートが上方に移動した後、前記第
1のプレートで形成された前記成形品を取り出すための
第2の上方移動手段とから構成されている。
【0006】また本発明の成形品の製造装置は、成形品
を形成させる樹脂を充填させるための形成空間を備えた
第1のプレートと、この第1のプレートの上方に設置さ
れ、上下方向に移動可能な第2のプレートと、前記第1
のプレートの形成空間に樹脂を充填した後、塑性変形を
行わせながら前記成形品のアンダーカット部分を形成さ
せるための第1の突き出しピンと、この第1のプレート
の下方に設置され、前記第1の突き出しピンを上昇させ
るための第3のプレートと、前記第2のプレートが上方
に移動した後、前記第1のプレートで形成された成形品
を取り出すための第2の突き出しピンとから構成されて
いる。
【0007】そして本発明の成形品の製造方法は、成形
品を形成させる樹脂を充填させるための形成空間を備え
た第1のプレートと、この第1のプレートの上方に設置
された第2のプレートとを当接させ、前記形成空間に樹
脂を充填させる第1工程と、この形成空間に凝固した樹
脂を所望の高さ上昇させ、塑性変形を行わせて前記成形
品のアンダーカット部分を形成させる第2工程と、前記
第1のプレートと前記第2のプレートとの当接を解除
し、形成された成形品を取り出すための第3工程とから
構成されている。
【0008】また本発明の成形品の製造方法は、成形品
を形成させる樹脂を充填させるための形成空間を備えた
第1のプレートと、この第1のプレートの上方に設置さ
れた第2のプレートとを当接させ、前記形成空間に樹脂
を充填させる第1工程と、前記第1のプレートの下方に
設置された第3のプレートにより、第1の突き出しピン
を上昇させる第2工程と、前記第1のプレートの形成空
間に凝固した樹脂を第1の突き出しピンにより塑性変形
を行わせて前記成形品のアンダーカット部分を形成させ
る第3工程と、前記第1のプレートと前記第2のプレー
トとの当接を解除し、形成された成形品を取り出すため
の第4工程とから構成されている。
【0009】また本発明の成形品の製造方法は、成形品
を形成させる樹脂を充填させるための形成空間を備えた
第1のプレートと、この第1のプレートの上方に設置さ
れた第2のプレートとを当接させ、前記形成空間に樹脂
を充填させる第1工程と、この形成空間に凝固した樹脂
を所望の高さ上昇させ、塑性変形を行わせて前記成形品
のアンダーカット部分を形成させる第2工程と、前記第
1のプレートと前記第2のプレートとの当接を解除し、
形成された成形品を取り出すための第3工程と、この第
3工程で形成された成形品の空間部分に樹脂を注入する
第4工程とから構成されている。
【0010】そして本発明の鼓形ウォームホイール製造
装置は、鼓形ウォームホイールを形成させる樹脂を充填
させるための形成空間を備えた第1のプレートと、この
第1のプレートの上方に設置され、上下方向に移動可能
な第2のプレートと、前記第1のプレートの形成空間に
樹脂を充填した後、塑性変形を行わせながら前記鼓形ウ
ォームホイールのウォーム部を形成させるための第1の
上方移動手段と、前記第2のプレートが上方に移動した
後、前記第1のプレートで形成された鼓形ウォームホイ
ールを取り出すための第2の上方移動手段とから構成さ
れている。
【0011】更に本発明の鼓形ウォームホイール製造装
置は、鼓形ウォームホイールを形成させる樹脂を充填さ
せるための形成空間を備えた第1のプレートと、この第
1のプレートの上方に設置され、上下方向に移動可能な
第2のプレートと、前記第1のプレートの形成空間に樹
脂を充填した後、塑性変形を行わせながら前記鼓形ウオ
ームホイールのウォーム部を形成させるための第1の突
き出しピンと、この第1のプレートの下方に設置され、
前記第1の突き出しピンを上昇させるための第3のプレ
ートと、前記第2のプレートが上方に移動した後、前記
第1のプレートで形成された鼓形ウォームホイールを取
り出すための第2の突き出しピンとから構成されてい
る。
【0012】そして本発明の鼓形ウォームホイール製造
方法は、鼓形ウォームホイールを形成させる樹脂を充填
させるための形成空間を備えた第1のプレートと、この
第1のプレートの上方に設置された第2のプレートとを
当接させ、前記形成空間に樹脂を充填させる第1工程
と、この形成空間に凝固した樹脂を所望の高さ上昇さ
せ、塑性変形を行わせて前記鼓形ウォームホイールのウ
ォーム部を形成させる第2工程と、前記第1のプレート
と前記第2のプレートとの当接を解除し、形成された鼓
形ウォームホイールを取り出すための第3工程とから構
成されている。
【0013】また本発明の鼓形ウォームホイール製造方
法は、鼓形ウォームホイールを形成させる樹脂を充填さ
せるための形成空間を備えた第1のプレートと、この第
1のプレートの上方に設置された第2のプレートとを当
接させ、前記形成空間に樹脂を充填させる第1工程と、
前記第1のプレートの下方に設置された第3のプレート
により、第1の突き出しピンを上昇させる第2工程と、
前記第1のプレートの形成空間に凝固した樹脂を第1の
突き出しピンにより塑性変形を行わせて前記鼓形ウォー
ムホイールのウォーム部を形成させる第3工程と、前記
第1のプレートと前記第2のプレートとの当接を解除
し、形成された鼓形ウォームホイールを取り出すための
第4工程とから構成されている。
【0014】更に本発明は、鼓形ウォームホイールに代
えて球歯車であり、ウォーム部に代えて歯部とすること
もできる。
【0015】そして本発明の鼓形ウォームホイールは、
鼓形ウォームホイールを形成させる樹脂を充填させるた
めの形成空間を備えた第1のプレートと、この第1のプ
レートの上方に設置された第2のプレートとを当接さ
せ、前記形成空間に樹脂を充填させた後、この形成空間
に凝固した樹脂を塑性変形を行わせて前記鼓形ウォーム
ホイールのウォーム部を形成させて構成されている。
【0016】
【作用】以上の様に構成された本発明は、第1のプレー
トの形成空間に鼓形ウォームホイールを形成させる樹脂
を充填させ、この第1のプレートの上方に設置された第
2のプレートが、上下方向に移動可能になっており、第
1のプレートの形成空間に樹脂を充填した後、第1の上
方移動手段が、塑性変形を行わせながら鼓形ウォームホ
イールのウォーム部を形成し、第2のプレートが上方に
移動した後、第2の上方移動手段が、第1のプレートで
形成された鼓形ウォームホイールを取り出す様になって
いる。
【0017】また第1の上方移動手段を第1の突き出し
ピンから構成し、第1のプレートの下方に設置された第
3のプレートにより第1の突き出しピンを駆動させるこ
ともできる。更に第2の上方移動手段を第2の突き出し
ピンから構成することもできる。
【0018】そして本発明の成形品の製造方法は、成形
品を形成させる樹脂を充填させるための形成空間を備え
た第1のプレートと、この第1のプレートの上方に設置
された第2のプレートとを当接させて、形成空間に樹脂
を充填させた後、この形成空間に凝固した樹脂を所望の
高さ上昇させ、塑性変形を行わせて成形品のアンダーカ
ット部分を形成し、第1のプレートと第2のプレートと
の当接を解除し、形成された成形品を取り出すことがで
きる。
【0019】更に形成された成形品の空間部分に樹脂を
注入することもできる。
【0020】そして本発明の鼓形ウォームホイール製造
方法は、鼓形ウォームホイールを形成させる樹脂を充填
させるための形成空間を備えた第1のプレートと、この
第1のプレートの上方に設置された第2のプレートとを
当接させて、形成空間に樹脂を充填させた後、この形成
空間に凝固した樹脂を所望の高さ上昇させ、塑性変形を
行わせて鼓形ウォームホイールのウォーム部を形成し、
第1のプレートと第2のプレートとの当接を解除し、形
成された鼓形ウォームホイールを取り出すことができ
る。
【0021】また第1のプレートの下方に設置された第
3のプレートにより、第1の突き出しピンを上昇させて
塑性変形を行わせることもできる。
【0022】更に本発明の鼓形ウォームホイールは、鼓
形ウォームホイールを形成させる樹脂を充填させるため
の形成空間を備えた第1のプレートと、この第1のプレ
ートの上方に設置された第2のプレートとを当接させ、
形成空間に樹脂を充填させた後、この形成空間に凝固し
た樹脂を塑性変形を行わせて鼓形ウォームホイールのウ
ォーム部を形成させることもできる。
【0023】
【実施例】
【0024】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0025】第1図は本実施例の鼓形ウォームホイール
製造装置1の要部を示すもので、鼓形ウォームホイール
製造装置1は、第1のプレート2と、この第1のプレー
ト2の上方に設置された第2のプレート3と、第1のプ
レート2の下方に設置された第3のプレート4とから構
成されている。
【0026】第1のプレート2には、鼓形ウォームホイ
ールを形成させる樹脂を充填させるための形成空間21
が形成されている。この形成空間21は、鼓形ウォーム
ホイールのウォーム部の歯形が形成される様に、傾斜し
た歯形が刻印されており、空間に樹脂を充填させること
により、鼓形ウォームホイールを形成させることができ
る。
【0027】第2のプレート3は上下動可能となってお
り、第1のプレート2の上方に設置されている。そして
第2のプレート3は、下降して第1のプレート2と当接
可能となっており、当接時に樹脂を充填する様になって
いる。
【0028】第3のプレート4は、第1のプレート2の
下方に設置されており、第1の突き出しピン5を上方さ
せるためのものである。この第1の突き出しピン51
は、第1のプレート2を貫通して形成空間21にまで達
しており、形成空間21内の凝固した樹脂を所望の高さ
上昇させることができる。
【0029】第2の突き出しピン6は、第3のプレート
4と第1のプレート2とを貫通して形成空間21にまで
達しており、形成空間21内の凝固した樹脂を突き出し
て、外部に放出させることができる。なお第2の突き出
しピン6は、第2の上方移動手段に該当するものであ
る。
【0030】そして本実施例の鼓形ウォームホイール製
造装置1は、第1のプレート2と第2のプレート3と第
3のプレート4とは、ピン7で連結されている。更に鼓
形ウォームホイール製造装置1には、第1のリターンピ
ン81、第2のリターンピン82、第3のリターンピン
83が取り付けられている。
【0031】更に第1のプレート2には第1のバネ部材
91が形成されており、第1のプレート2を上方に附勢
している。
【0032】図2は本実施例の鼓形ウォームホイール製
造装置1の全体図を示すものである。第3のプレート4
内には第1の上方移動手段5が形成されており、第1の
上方移動手段5は、第1の突き出しピン51と、駆動板
52と、ストッパ53と、第2のバネ部材92とから構
成されている。
【0033】第1のプレート2には、鼓形ウォームホイ
ールを形成させる樹脂を充填させるための形成空間21
を支持するための載置部22が形成されており、この載
置部22は、ベアリング110、ベアリング120、ベ
アリング130、ベアリング140を介して回動自在に
第1のプレート2と連結されている。
【0034】図3は、第1のプレート2の平面図であ
り、中央に形成空間21が形成されている。この形成空
間21に樹脂が充填される様になっており、形成空間2
1の外周部211には、ウォームが刻切されている。
【0035】以上の様に構成された本実施例は、第1の
プレート2と第2のプレート3とを当接させ、第1のプ
レート2と第2のプレート3との当接面をPL面とす
る。次に、適宜に設定されたランナから第1のプレート
2に形成された形成空間21に樹脂を送り込む。送り込
まれて形成空間21に充填される樹脂は、アリアセター
ル、ナイロン等が使用されるが、その他の樹脂であって
もよい。本実施例では、樹脂は180℃程度の温度で供
給されるが、適宜の温度に変更可能である。
【0036】次に第1のプレート2と第3のプレート4
とを分離させる。この際の駆動力は第1のバネ部材91
の弾性復元力が使用される。なお分離の制御は、通常の
金型の使用法で実行可能である。
【0037】そして第2のプレート3と第3のプレート
4とが分離されると、形成空間21を支持するための載
置部22が、下降する。次に、第1のプレート2と第2
のプレート3とを分離させる前に、第1の突き出しピン
51を上方に突出させ、形成空間21内の凝固した樹脂
を所望の高さ上昇させる。なお第1の突き出しピン51
の上昇力は、第2のバネ部材92の弾性復元力が使用さ
れる。なお第1の突き出しピン51の制御は、通常の金
型の使用法で実行可能である。この時、樹脂の温度は8
0℃程度であるため、形成空間21の外周部211に形
成されたウォームの刻切部に沿って塑性変形し、鼓形ウ
ォームホイールのウォーム部が形成される。
【0038】次に第1のプレート2と第2のプレート3
とを分離させた後、第2の突き出しピン6を上昇させ、
完成した図4に示す鼓形ウォームホイール100を外部
に放出させることができる。なお第2の突き出しピン6
の制御は、通常の金型の使用法で実行可能である。更に
第1のプレート2と第2のプレート3との分離制御も通
常の金型の使用法で実行可能である。
【0039】以上の様な動作を繰り返すことにより、鼓
形ウォームホイール100を射出成形法により量産する
ことができる。
【0040】なお鼓形ウォームホイール100を長手方
向に2つ割りし、それぞれを成形した後、貼合わせるこ
とも可能である。
【0041】次に本発明の実施例の変形例を説明する。
まず、鼓形ウォームホイール100に代えて図5に示す
球歯車200を製造する第1変形例について説明する。
【0042】本実施例と同様な構成の鼓形ウォームホイ
ール製造装置1を使用することにより、球歯車200を
射出成形することができる。即ち第1のプレート2に、
球歯車200の歯部210、210、・・・を形成する
ための樹脂を充填させる形成空間21を形成する。
【0043】そして鼓形ウォームホイール100と同様
に、塑性変形を行わせることにより、成形された球歯車
200を取り出すことができる。
【0044】次に本実施例の第2変形例を図6に基づい
て説明する。第2変形例は、アンダーカットを有する成
形品の製造に関するものである。
【0045】図6(a)に示す様に、本変形例に示すク
リスマスツリーの成形品300は、アンダーカット部3
10、310・・・があるため、通常では金型から引き
抜くことができない。そこで、本実施例で説明した鼓形
ウォームホイール製造装置1を利用することにより、ア
ンダーカット部を有する成形品を製造することができ
る。
【0046】即ち図6(b)に示す様に、比較的柔軟な
樹脂を使用して外皮部分320を成形し、上記実施例と
同様に外皮部分320が高温の状態で塑性変形を行わせ
る。そして冷却して外皮部分320が硬化すれば、アン
ダーカット部310、310・・・を有するクリスマス
ツリーの成形品300の外皮部分320が完成する。更
に図6(c)を示す様に、外皮部分320に囲まれた空
間部分に再び樹脂330を注入すれば、クリスマスツリ
ーの成形品300を製造することができる。
【0047】なお塑性変形を行わせる製造装置は、鼓形
ウォームホイール製造装置1と同様な構成で実現するこ
とができ、成形品は、クリスマスツリーに限らずアンダ
ーカット部を有する成形品の全てに適用することができ
る。
【0048】また本第1変形例及び第2変形例は、基本
構成等は上記実施例と同様であるから、説明を省略す
る。
【0049】
【効果】以上の様に構成された本発明は、鼓形ウォーム
ホイールを形成させる樹脂を充填させるための形成空間
を備えた第1のプレートと、この第1のプレートの上方
に設置された第2のプレートとを当接させ、前記形成空
間に樹脂を充填させた後、この形成空間に凝固した樹脂
を塑性変形を行わせて鼓形ウォームホイールのウォーム
部を形成させる様に構成されているので、射出成形法に
より鼓形ウォームホイールを量産させることができるの
で、切削加工等に比較して極めて安価に鼓形ウォームホ
イールを提供することができるという卓越した効果があ
る。
【0050】また本発明は、鼓形ウォームホイールと同
様に球歯車や、アンダーカット部を有する成形品を射出
成形法により製造することができる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の鼓形ウォームホイール製造装
置1の構成の要部を示す図である。
【図2】本実施例の鼓形ウォームホイール製造装置1の
構成を説明する図である。
【図3】本実施例の第1のプレート2の平面図である。
【図4】本実施例の鼓形ウォームホイール製造装置1で
生産された鼓形ウォームホイール100を説明する図で
ある。
【図5】本発明の第1変形例の球歯車200を説明する
図である。
【図6】本発明の第2変形例を説明する図である。
【符号の説明】 1 鼓形ウォームホイール製造装置 2 第1のプレート 21 形成空間 211 外周部 22 載置部 3 第2のプレート 4 第3のプレート 5 第1の上方移動手段 51 第1の突き出しピン 6 第2の突き出しピン 7 ピン 81 第1のリターンピン 82 第2のリターンピン 83 第3のリターンピン 91 第1のバネ部材 92 第2のバネ部材 100 鼓形ウォームホイール 200 球歯車 300 成形品 310 アンダーカット部 320 外皮部分

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品を形成させる樹脂を充填させるた
    めの形成空間を備えた第1のプレートと、この第1のプ
    レートの上方に設置され、上下方向に移動可能な第2の
    プレートと、前記第1のプレートの形成空間に樹脂を充
    填した後、塑性変形を行わせながら前記成形品のアンダ
    ーカット部分を形成させるための第1の上方移動手段
    と、前記第2のプレートが上方に移動した後、前記第1
    のプレートで形成された前記成形品を取り出すための第
    2の上方移動手段とからなる成形品の製造装置。
  2. 【請求項2】 成形品を形成させる樹脂を充填させるた
    めの形成空間を備えた第1のプレートと、この第1のプ
    レートの上方に設置され、上下方向に移動可能な第2の
    プレートと、前記第1のプレートの形成空間に樹脂を充
    填した後、塑性変形を行わせながら前記成形品のアンダ
    ーカット部分を形成させるための第1の突き出しピン
    と、この第1のプレートの下方に設置され、前記第1の
    突き出しピンを上昇させるための第3のプレートと、前
    記第2のプレートが上方に移動した後、前記第1のプレ
    ートで形成された成形品を取り出すための第2の突き出
    しピンとからなる成形品の製造装置。
  3. 【請求項3】 成形品を形成させる樹脂を充填させるた
    めの形成空間を備えた第1のプレートと、この第1のプ
    レートの上方に設置された第2のプレートとを当接さ
    せ、前記形成空間に樹脂を充填させる第1工程と、この
    形成空間に凝固した樹脂を所望の高さ上昇させ、塑性変
    形を行わせて前記成形品のアンダーカット部分を形成さ
    せる第2工程と、前記第1のプレートと前記第2のプレ
    ートとの当接を解除し、形成された成形品を取り出すた
    めの第3工程とからなる成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 成形品を形成させる樹脂を充填させるた
    めの形成空間を備えた第1のプレートと、この第1のプ
    レートの上方に設置された第2のプレートとを当接さ
    せ、前記形成空間に樹脂を充填させる第1工程と、前記
    第1のプレートの下方に設置された第3のプレートによ
    り、第1の突き出しピンを上昇させる第2工程と、前記
    第1のプレートの形成空間に凝固した樹脂を第1の突き
    出しピンにより塑性変形を行わせて前記成形品のアンダ
    ーカット部分を形成させる第3工程と、前記第1のプレ
    ートと前記第2のプレートとの当接を解除し、形成され
    た成形品を取り出すための第4工程とからなる成形品の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 成形品を形成させる樹脂を充填させるた
    めの形成空間を備えた第1のプレートと、この第1のプ
    レートの上方に設置された第2のプレートとを当接さ
    せ、前記形成空間に樹脂を充填させる第1工程と、この
    形成空間に凝固した樹脂を所望の高さ上昇させ、塑性変
    形を行わせて前記成形品のアンダーカット部分を形成さ
    せる第2工程と、前記第1のプレートと前記第2のプレ
    ートとの当接を解除し、形成された成形品を取り出すた
    めの第3工程と、この第3工程で形成された成形品の空
    間部分に樹脂を注入する第4工程とから構成された成形
    品の製造方法。
  6. 【請求項6】 ウォームホイールを形成させる樹脂を充
    填させるための形成空間を備えた第1のプレートと、こ
    の第1のプレートの上方に設置され、上下方向に移動可
    能な第2のプレートと、前記第1のプレートの形成空間
    に樹脂を充填した後、塑性変形を行わせながら前記ウォ
    ームホイールのウォーム部を形成させるための第1の上
    方移動手段と、前記第2のプレートが上方に移動した
    後、前記第1のプレートで形成されたウォームホイール
    を取り出すための第2の上方移動手段とからなるウォー
    ムホイール製造装置。
  7. 【請求項7】 ウォームホイールを形成させる樹脂を充
    填させるための形成空間を備えた第1のプレートと、こ
    の第1のプレートの上方に設置され、上下方向に移動可
    能な第2のプレートと、前記第1のプレートの形成空間
    に樹脂を充填した後、塑性変形を行わせながら前記ウオ
    ームホイールのウォーム部を形成させるための第1の突
    き出しピンと、この第1のプレートの下方に設置され、
    前記第1の突き出しピンを上昇させるための第3のプレ
    ートと、前記第2のプレートが上方に移動した後、前記
    第1のプレートで形成されたウォームホイールを取り出
    すための第2の突き出しピンとからなるウォームホイー
    ル製造装置。
  8. 【請求項8】 ウォームホイールを形成させる樹脂を充
    填させるための形成空間を備えた第1のプレートと、こ
    の第1のプレートの上方に設置された第2のプレートと
    を当接させ、前記形成空間に樹脂を充填させる第1工程
    と、この形成空間に凝固した樹脂を所望の高さ上昇さ
    せ、塑性変形を行わせて前記ウォームホイールのウォー
    ム部を形成させる第2工程と、前記第1のプレートと前
    記第2のプレートとの当接を解除し、形成されたウォー
    ムホイールを取り出すための第3工程とからなるウォー
    ムホイール製造方法。
  9. 【請求項9】 ウォームホイールを形成させる樹脂を充
    填させるための形成空間を備えた第1のプレートと、こ
    の第1のプレートの上方に設置された第2のプレートと
    を当接させ、前記形成空間に樹脂を充填させる第1工程
    と、前記第1のプレートの下方に設置された第3のプレ
    ートにより、第1の突き出しピンを上昇させる第2工程
    と、前記第1のプレートの形成空間に凝固した樹脂を第
    1の突き出しピンにより塑性変形を行わせて前記ウォー
    ムホイールのウォーム部を形成させる第3工程と、前記
    第1のプレートと前記第2のプレートとの当接を解除
    し、形成されたウォームホイールを取り出すための第4
    工程とからなるウォームホイール製造方法。
  10. 【請求項10】 ウォームホイールに代えて球歯車であ
    り、ウォーム部に代えて歯部である請求項6〜10記載
    の球歯車の製造装置又は製造方法。
  11. 【請求項11】 ウォームホイールを形成させる樹脂を
    充填させるための形成空間を備えた第1のプレートと、
    この第1のプレートの上方に設置された第2のプレート
    とを当接させ、前記形成空間に樹脂を充填させた後、こ
    の形成空間に凝固した樹脂を塑性変形を行わせて前記ウ
    ォームホイールのウォーム部を形成させたウォームホイ
    ール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016148443A1 (ko) * 2015-03-18 2016-09-22 주식회사 엠티씨 웜휠용 사출성형장치

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