JPH0686311B2 - ブロンズ色透明結晶化ガラス - Google Patents
ブロンズ色透明結晶化ガラスInfo
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- JPH0686311B2 JPH0686311B2 JP1123377A JP12337789A JPH0686311B2 JP H0686311 B2 JPH0686311 B2 JP H0686311B2 JP 1123377 A JP1123377 A JP 1123377A JP 12337789 A JP12337789 A JP 12337789A JP H0686311 B2 JPH0686311 B2 JP H0686311B2
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- Japan
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- crystallized glass
- bronze
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- tio
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C10/00—Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition
- C03C10/0009—Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing silica as main constituent
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C10/00—Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition
- C03C10/0036—Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing SiO2, Al2O3 and a divalent metal oxide as main constituents
- C03C10/0045—Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing SiO2, Al2O3 and a divalent metal oxide as main constituents containing SiO2, Al2O3 and MgO as main constituents
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- Glass Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は各種防火透視性材料、特に建築物、車両等の窓
材に適用し、その色調への嗜好が頓に増大しているブロ
ンズ系色調を呈する透明結晶化ガラスに関する。
材に適用し、その色調への嗜好が頓に増大しているブロ
ンズ系色調を呈する透明結晶化ガラスに関する。
従来透明かつ着色した結晶化ガラスの開示例は少なくな
い。
い。
特公昭36-15172号にはSiO2‐Li2O-Al2O3系でTiO2を核形
成剤として含有した透明結晶化ガラスが開示されてい
る。
成剤として含有した透明結晶化ガラスが開示されてい
る。
TiO2が黄色ないし褐色の色調を呈することは良く知られ
るところであるが、視覚的に好感を与え長時間に亘り疲
労を感じさせないブロンズ色とは異質な色調であって、
前記特性には到底及び難い。
るところであるが、視覚的に好感を与え長時間に亘り疲
労を感じさせないブロンズ色とは異質な色調であって、
前記特性には到底及び難い。
なお特公昭39-21049号、特公昭47-5558号にもTiO2を含
有することを開示しているが前記同様のことがいえる。
有することを開示しているが前記同様のことがいえる。
特開昭62-123043号にはSiO2‐Al2O3‐Li2O系で、核形
成必須成分としてTiO2、および任意成分としてZrO2を含
み、他の任意成分としてのMnO2、Fe2O3、CoO、NiO、V2O
5およびCr2O3の含有量を加減して赤外透過率を各種調整
できる透明結晶化ガラスが開示されている。しかしこれ
ら着色成分を調整したところで、本発明の目的とするブ
ロンズ色を呈する透明結晶化ガラスを得ることはできな
い。
成必須成分としてTiO2、および任意成分としてZrO2を含
み、他の任意成分としてのMnO2、Fe2O3、CoO、NiO、V2O
5およびCr2O3の含有量を加減して赤外透過率を各種調整
できる透明結晶化ガラスが開示されている。しかしこれ
ら着色成分を調整したところで、本発明の目的とするブ
ロンズ色を呈する透明結晶化ガラスを得ることはできな
い。
本発明はこれら問題点を鑑み、建築物、車両等の防火窓
材として好適で、一般に好感を与え、かつ長時間疲労感
を与えないブロンズ色を呈する透明結晶化ガラスを提供
するものである。
材として好適で、一般に好感を与え、かつ長時間疲労感
を与えないブロンズ色を呈する透明結晶化ガラスを提供
するものである。
本発明はブロンズ色透明結晶化ガラスに関し、重量%
で、SiO262〜70、Al2O317〜23、Li203〜5、MgO1〜3、
As2O30.3〜1、TiO21〜4、ZrO20〜4、TiO2+ZrO22
〜5、ZnO0〜2、BaO0〜2、P2O50〜2、Na2O0〜2か
らなる基礎成分100に対し、重量%でFe2O30.005〜0.02
5、CoO0.007〜0.015、CuO0.02〜0.10からなる着色成分
を外挿添加してなり、かつ前記Al2O3、Li2O、MgOおよ
びZnOのモル分率が夫々a、1、m、zにおいて、式0.9
≦a/(1+m+z)≦1.1を満足する成分領域範囲内に
あり、主としてβ−石英系の結晶相を含んだことからな
る。
で、SiO262〜70、Al2O317〜23、Li203〜5、MgO1〜3、
As2O30.3〜1、TiO21〜4、ZrO20〜4、TiO2+ZrO22
〜5、ZnO0〜2、BaO0〜2、P2O50〜2、Na2O0〜2か
らなる基礎成分100に対し、重量%でFe2O30.005〜0.02
5、CoO0.007〜0.015、CuO0.02〜0.10からなる着色成分
を外挿添加してなり、かつ前記Al2O3、Li2O、MgOおよ
びZnOのモル分率が夫々a、1、m、zにおいて、式0.9
≦a/(1+m+z)≦1.1を満足する成分領域範囲内に
あり、主としてβ−石英系の結晶相を含んだことからな
る。
本発明におけるブロンズ色透明結晶化ガラスとは視覚的
に好感を与え、長時間に亘り疲労を感じさせないブロン
ズ色を呈し、かつ透視性に優れたものであって、熱膨張
係数が0±5×10-7/℃(ただし常温ないし300℃)と
殆ど0付近の結晶化ガラスをいい、建築物、車両等の防
火耐熱窓材として有効に利用でのるものであり、特に厚
み3〜20mmにおいて平均可視光透過率40%〜70%のブロ
ンズ色を呈する結晶化ガラスをいう。
に好感を与え、長時間に亘り疲労を感じさせないブロン
ズ色を呈し、かつ透視性に優れたものであって、熱膨張
係数が0±5×10-7/℃(ただし常温ないし300℃)と
殆ど0付近の結晶化ガラスをいい、建築物、車両等の防
火耐熱窓材として有効に利用でのるものであり、特に厚
み3〜20mmにおいて平均可視光透過率40%〜70%のブロ
ンズ色を呈する結晶化ガラスをいう。
本発明における各成分組成に関し、TiO2は核形成成分兼
着色成分として不可欠であり、1〜4重量%(以下wt%
であらわす)の範囲で導入するもので、1wt%未満では
その有効な着色が得られず、また核形成が不充分とな
る。なお核形成剤として有効に発揮させるためには後述
するZrO2とともに2wt%以上を必要とする。他方TiO2が4
wt%を超えるとその着色が甚だしくなり、他の着色成分
とバランスした良好なブロンズ色を得難く、さらにZrO2
との合計5wt%を超えると透明な微細均質結晶が得られ
難い。
着色成分として不可欠であり、1〜4重量%(以下wt%
であらわす)の範囲で導入するもので、1wt%未満では
その有効な着色が得られず、また核形成が不充分とな
る。なお核形成剤として有効に発揮させるためには後述
するZrO2とともに2wt%以上を必要とする。他方TiO2が4
wt%を超えるとその着色が甚だしくなり、他の着色成分
とバランスした良好なブロンズ色を得難く、さらにZrO2
との合計5wt%を超えると透明な微細均質結晶が得られ
難い。
ZrO2は核形成成分として0〜4wt%導入するもので、4wt
%以上、TiO2との合計で5wt%以上導入すると析出結晶
が粗大化し結晶化ガラスの透明性を損ない易い。
%以上、TiO2との合計で5wt%以上導入すると析出結晶
が粗大化し結晶化ガラスの透明性を損ない易い。
SiO2はβ‐石英系結晶相の主形成成分として導入するも
のであって62%以上70%以下導入することを必須とし、
62%未満であるとβ‐石英の晶出を困難とし、他方70wt
%を超えるとガラス溶融均質性が困難となり、結晶化ガ
ラスに白濁を生じたりする傾向がある。
のであって62%以上70%以下導入することを必須とし、
62%未満であるとβ‐石英の晶出を困難とし、他方70wt
%を超えるとガラス溶融均質性が困難となり、結晶化ガ
ラスに白濁を生じたりする傾向がある。
本発明における主な結晶相成分は前記β‐石英と、それ
にきわめて類似構造を形成するβ‐ユークリプタイト
(Li2O、Al2O3、2SiO2)(ただしLi2Oに対しMgO、ZnO
を置換し得る)があり、これらを総称してβ‐石英系と
いう。Al2O3はβ‐ユークリプタイト必須成分として17
〜23wt%含有せしめるものであり、23wt%を超えるとガ
ラスの溶融均質性、成形性を困難とし、17wt%未満では
結晶の析出が不充分となり、結晶化ガラスの熱膨張係数
も増大する。
にきわめて類似構造を形成するβ‐ユークリプタイト
(Li2O、Al2O3、2SiO2)(ただしLi2Oに対しMgO、ZnO
を置換し得る)があり、これらを総称してβ‐石英系と
いう。Al2O3はβ‐ユークリプタイト必須成分として17
〜23wt%含有せしめるものであり、23wt%を超えるとガ
ラスの溶融均質性、成形性を困難とし、17wt%未満では
結晶の析出が不充分となり、結晶化ガラスの熱膨張係数
も増大する。
同様な結晶化成分であるLi2Oは3〜5wt%導入するもの
で5wt%を超えると結晶化傾向が著しくなり粗晶を析出
し易く、クリヤーな結晶化ガラスの形成を困難とし、3w
t%未満ではガラス溶融を困難とし殊にそれ自体熱膨張
係数が負であり、結晶化ガラスの熱膨張率を0付近に調
整するβ‐ユークリプタイトの生成が不充分である。
で5wt%を超えると結晶化傾向が著しくなり粗晶を析出
し易く、クリヤーな結晶化ガラスの形成を困難とし、3w
t%未満ではガラス溶融を困難とし殊にそれ自体熱膨張
係数が負であり、結晶化ガラスの熱膨張率を0付近に調
整するβ‐ユークリプタイトの生成が不充分である。
MgOは前記結晶相を形成するLi2Oと置換すべく1ないし
3wt%導入するもので、3wt%より過量に加えると膨張係
数を増加し耐熱性を悪化する弊害があり、1wt%より小
量であるとガラス溶融を困難とし、また熱処理に際して
均質微細な結晶の析出を困難とする。
3wt%導入するもので、3wt%より過量に加えると膨張係
数を増加し耐熱性を悪化する弊害があり、1wt%より小
量であるとガラス溶融を困難とし、また熱処理に際して
均質微細な結晶の析出を困難とする。
ZnOはガラス溶融性を向上させ、それ自体MgOと共にLi2
Oと置換して結晶相成分となり得る。また熱処理に際し
て微結晶を形成させ、結晶化ガラスの透明性を向上させ
るのに役立つ。ただし2wt%を超えて含有すると熱膨張
係数が増大し、かつ耐熱性を損ない易いので2wt%以下
の範囲で含有せしめる。
Oと置換して結晶相成分となり得る。また熱処理に際し
て微結晶を形成させ、結晶化ガラスの透明性を向上させ
るのに役立つ。ただし2wt%を超えて含有すると熱膨張
係数が増大し、かつ耐熱性を損ない易いので2wt%以下
の範囲で含有せしめる。
添付第1図は本発明の成分系において横軸をAl2O3wt%
(A)とし、縦軸をAl2O3モル分率a、Li2Oモル分率
1、MgOモル分率m、およびZnOモル分率zにおけるa/
(1+m+z)としたときの、汚濁のない透明なブロン
ズ色の結晶化ガラス形成域を示したもので、図から明ら
かなように0.9≦a/(1+m+z)≦1.1において良好で
あり、この範囲外では透明性を損ない、濁りを生じ易
い。また熱膨張係数を増大し、耐熱性を悪化させる傾向
が生ずる。従って前記式を満足する成分領域の範囲内と
することを必須とするものである。
(A)とし、縦軸をAl2O3モル分率a、Li2Oモル分率
1、MgOモル分率m、およびZnOモル分率zにおけるa/
(1+m+z)としたときの、汚濁のない透明なブロン
ズ色の結晶化ガラス形成域を示したもので、図から明ら
かなように0.9≦a/(1+m+z)≦1.1において良好で
あり、この範囲外では透明性を損ない、濁りを生じ易
い。また熱膨張係数を増大し、耐熱性を悪化させる傾向
が生ずる。従って前記式を満足する成分領域の範囲内と
することを必須とするものである。
BaOは融剤として有効に作用するものであり、また微細
な結晶を析出し透明性の良好な結晶化ガラスを形成する
うえで有用である。ただし、BaOを2wt%を超えて含有す
ると熱膨張係数を増大し、耐熱性を悪化させる弊害があ
るので2wt%以下とする。
な結晶を析出し透明性の良好な結晶化ガラスを形成する
うえで有用である。ただし、BaOを2wt%を超えて含有す
ると熱膨張係数を増大し、耐熱性を悪化させる弊害があ
るので2wt%以下とする。
Na2Oは融剤、成形剤として必要に応じ導入するもので
あるが、熱膨張係数を著しく増大し耐熱性を劣化する作
用があるので、2wt%以下の導入量とし、その弊害を最
小限に留めるべきである。なおNa2Oの一部をK2Oと置
換してもよい。
あるが、熱膨張係数を著しく増大し耐熱性を劣化する作
用があるので、2wt%以下の導入量とし、その弊害を最
小限に留めるべきである。なおNa2Oの一部をK2Oと置
換してもよい。
P2O5はTiO2、ZrO2分の溶融促進に有効であり、必要に応
じ導入するものであるが、2wt%を超えて導入しても溶
融の更なる促進作用は認め難く、熱膨張係数の増大等の
弊害が生ずる。
じ導入するものであるが、2wt%を超えて導入しても溶
融の更なる促進作用は認め難く、熱膨張係数の増大等の
弊害が生ずる。
As2O3は清澄促進剤として必須であり、0.3wt%以上にお
いてその効果を発揮するが1wt%を超えると着色を与
え、清澄作用の明白な増大も認められない。なお、As2O
3の一部をSb2O3と置換しても差支えない。
いてその効果を発揮するが1wt%を超えると着色を与
え、清澄作用の明白な増大も認められない。なお、As2O
3の一部をSb2O3と置換しても差支えない。
本発明においては前記基礎成分100wt%に対して以下の
着色成分を外挿添加するものである。
着色成分を外挿添加するものである。
なおTiO2は前述のように核形成成分ではあるが着色成分
としても作用し、波長350nmにおいて吸収域を有し、結
晶化ガラスに黄〜褐色の着色を与えるもので、核形成剤
として有効に作用させ、かつ他の着色成分と相まって良
好なブロンズ色を得るためには1〜4wt%導入する。
としても作用し、波長350nmにおいて吸収域を有し、結
晶化ガラスに黄〜褐色の着色を与えるもので、核形成剤
として有効に作用させ、かつ他の着色成分と相まって良
好なブロンズ色を得るためには1〜4wt%導入する。
CuOは波長350〜400nmにおいて吸収域を有し結晶化ガラ
スに黄〜黄褐色の着色を与えるもので、0.02wt%未満の
添加では着色が不充分であり、0.10wt%を超えると褐色
色調を濃厚となって他の着色成分との着色バランスを崩
し、ブロンズ色が得難くなる。
スに黄〜黄褐色の着色を与えるもので、0.02wt%未満の
添加では着色が不充分であり、0.10wt%を超えると褐色
色調を濃厚となって他の着色成分との着色バランスを崩
し、ブロンズ色が得難くなる。
CuOと前記TiO2は近似した吸収域を示すが、いずれも不
可欠であって、例えばCuOが下限付近の場合はTiO2を上
限付近の導入量とし、逆にCuOが上限付近の場合にはTiO
2を下限付近の導入量とする等、相補的に導入すること
により、微妙なブロンズ色調の調整にきわめて有効であ
る。
可欠であって、例えばCuOが下限付近の場合はTiO2を上
限付近の導入量とし、逆にCuOが上限付近の場合にはTiO
2を下限付近の導入量とする等、相補的に導入すること
により、微妙なブロンズ色調の調整にきわめて有効であ
る。
Fe2O3は波長450nmにおいて吸収域を有し結晶化ガラスに
黄色系の着色を与えるもので0.005wt%未満の添加では
着色が不充分であり、0.025wt%を超えると着色が顕著
で他の着色成分を調整しても良好なブロンズ色が得難
い。
黄色系の着色を与えるもので0.005wt%未満の添加では
着色が不充分であり、0.025wt%を超えると着色が顕著
で他の着色成分を調整しても良好なブロンズ色が得難
い。
CoOは波長505、550および580nmにおいて吸収域を有し、
結晶化ガラスに紫〜青色系の着色を与えるもので0.007w
t%未満の添加では着色が不充分であり、0.015wt%を超
えると着色過多となり他の着色成分を調整してもブロン
ズ色が得難くなる。
結晶化ガラスに紫〜青色系の着色を与えるもので0.007w
t%未満の添加では着色が不充分であり、0.015wt%を超
えると着色過多となり他の着色成分を調整してもブロン
ズ色が得難くなる。
本発明における結晶化ガラスの製造は以下の手順によ
る。
る。
原料調整;基礎成分におけるSiO2源として石英粉、Al2O
3源として水酸化アルミニウム、Li2O源として炭酸リチ
ウム、MgO源として炭酸マグネシウム、ZnO源として亜鉛
華、ZrO2源としてジルコン砂、P2O5源としてリン酸、Na
2O源として硝酸ソーダ、BaO源として硝酸バリウム、As
2O3源として亜砒酸を、また着色成分におけるCuO源とし
て酸化第1銅、Fe2O3源として酸化第2鉄、CoO源として
酸化コバルトを用い、所望組成に沿って夫々所定量秤量
し、混合機で充分均質混合する。
3源として水酸化アルミニウム、Li2O源として炭酸リチ
ウム、MgO源として炭酸マグネシウム、ZnO源として亜鉛
華、ZrO2源としてジルコン砂、P2O5源としてリン酸、Na
2O源として硝酸ソーダ、BaO源として硝酸バリウム、As
2O3源として亜砒酸を、また着色成分におけるCuO源とし
て酸化第1銅、Fe2O3源として酸化第2鉄、CoO源として
酸化コバルトを用い、所望組成に沿って夫々所定量秤量
し、混合機で充分均質混合する。
勿論前記原料に特定するものではなく、適宜原料選択す
ればよい。
ればよい。
溶融;調合原料を耐食耐熱容器例えば白金ルツボに充填
し、電気炉等の加熱炉内で1500℃ないし1650℃、3hrな
いし6hrで溶融均質化する。
し、電気炉等の加熱炉内で1500℃ないし1650℃、3hrな
いし6hrで溶融均質化する。
成型;溶融ガラスを1500℃ないし1600℃の成形温度域で
型内への流し込み、あるいはロールアウト等適宜手段で
成型する。
型内への流し込み、あるいはロールアウト等適宜手段で
成型する。
なお成型後のガラスはその冷却過程で次工程の熱処理を
行なってもよく、あるいは一旦冷却後再度加熱、熱処理
してもよい。
行なってもよく、あるいは一旦冷却後再度加熱、熱処理
してもよい。
熱処理(結晶化);核形成と結晶化の二段熱処理が望ま
しい。核形成には例えば電気炉で750〜800℃で数時間熱
処理し、次いで800℃〜900℃で数時間熱処理して結晶化
せしめる。
しい。核形成には例えば電気炉で750〜800℃で数時間熱
処理し、次いで800℃〜900℃で数時間熱処理して結晶化
せしめる。
以上のように原料調製、溶融、熱処理後放冷することに
より、ブロンズ色透明結晶化ガラスを容易に得ることが
できる。
より、ブロンズ色透明結晶化ガラスを容易に得ることが
できる。
以下実施例により本発明を説明する。
第1表に示すような各種組成の結晶化ガラスについて、
前記した如く原料調製後白金ルツボに充填し、電気炉内
で1500〜1650℃、3hr〜6hrで溶融し、次いでガラスを耐
熱金属板上に流し出し板状ガラスとした。
前記した如く原料調製後白金ルツボに充填し、電気炉内
で1500〜1650℃、3hr〜6hrで溶融し、次いでガラスを耐
熱金属板上に流し出し板状ガラスとした。
次にこれらを表に示す熱処理条件で二段熱処理し、結晶
化ガラスを得た。得られたガラスについて熱膨張計で常
温ないし300℃の熱膨張係数を測定し、X線回折により
結晶相を同定し、肉眼により概観観察を行ない、さらに
主な試料については分光光度計により4mm厚における可
視光透過率を求めた。結果を第1表、第2図の可視光透
過率のグラフ〔横軸は波長(nm)、縦軸は透過率
(%)〕に示す。
化ガラスを得た。得られたガラスについて熱膨張計で常
温ないし300℃の熱膨張係数を測定し、X線回折により
結晶相を同定し、肉眼により概観観察を行ない、さらに
主な試料については分光光度計により4mm厚における可
視光透過率を求めた。結果を第1表、第2図の可視光透
過率のグラフ〔横軸は波長(nm)、縦軸は透過率
(%)〕に示す。
実施例1〜4に示す本発明の結晶化ガラスは膨張係数が
低くブロンズ色で透明と良好であり、比較例1〜3の従
来例に係る結晶化ガラスはいずれもブロンズ色を呈さ
ず、かつ汚濁が認められ、外観において好ましくなく、
実施例に比べ劣ることが明らかである。
低くブロンズ色で透明と良好であり、比較例1〜3の従
来例に係る結晶化ガラスはいずれもブロンズ色を呈さ
ず、かつ汚濁が認められ、外観において好ましくなく、
実施例に比べ劣ることが明らかである。
〔発明の効果〕 本発明によれば、ブロンズ色で透明性に優れ、熱膨張係
数も0ないし殆ど0に近い結晶化ガラスであるため、建
築、車両等の窓材としてきわめて有効である。
数も0ないし殆ど0に近い結晶化ガラスであるため、建
築、車両等の窓材としてきわめて有効である。
第1図は組成、成分比と透明結晶化ガラスの生成範囲の
関係を示したグラフ、第2図は可視光透過率のグラフで
ある。
関係を示したグラフ、第2図は可視光透過率のグラフで
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】重量%で、SiO262〜70、Al2O317〜23、Li2
O3〜5、MgO1〜3、As2O30.3〜1、TiO21〜4、ZrO20
〜4、TiO2+ZrO22〜5、ZnO0〜2、BaO0〜2、P2O50
〜2、Na2O0〜2からなる基礎成分100に対し、重量%で
Fe2O30.005〜0.025、CoO0.007〜0.015、CuO0.02〜0.10
からなる着色成分を外挿添加してなり、かつ前記Al
2O3、Li2O、MgOおよびZnOのモル分率が夫々a、1、
m、zにおいて、式0.9≦a/(1+m+z)≦1.1を満足
する成分領域範囲内にあり、主としてβ−石英系の結晶
相を含んでなることを特徴とするブロンズ色透明結晶化
ガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1123377A JPH0686311B2 (ja) | 1989-05-17 | 1989-05-17 | ブロンズ色透明結晶化ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1123377A JPH0686311B2 (ja) | 1989-05-17 | 1989-05-17 | ブロンズ色透明結晶化ガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02302338A JPH02302338A (ja) | 1990-12-14 |
JPH0686311B2 true JPH0686311B2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=14859075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1123377A Expired - Lifetime JPH0686311B2 (ja) | 1989-05-17 | 1989-05-17 | ブロンズ色透明結晶化ガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0686311B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Family Cites Families (1)
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1989
- 1989-05-17 JP JP1123377A patent/JPH0686311B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH02302338A (ja) | 1990-12-14 |
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