JPH068627B2 - 内燃機関の燃料噴射弁 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射弁

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JPH068627B2
JPH068627B2 JP60142418A JP14241885A JPH068627B2 JP H068627 B2 JPH068627 B2 JP H068627B2 JP 60142418 A JP60142418 A JP 60142418A JP 14241885 A JP14241885 A JP 14241885A JP H068627 B2 JPH068627 B2 JP H068627B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内燃機関の燃料噴射弁に関する。
〔従来の技術〕
内燃機関、特にディーゼル機関において応答性のよい燃
料噴射制御を行なうためにピエゾ圧電素子を利用した燃
料噴射弁が公知である。(特開昭60-17250号公報或いは
特開昭60−1369号公報参照)。ピエゾ圧電素子は電圧を
印加すると軸線方向に伸長し、電圧を印加してから伸長
するまでの時間が50μsecから100μsecという極めて短
かい時間であるのでピエゾ圧電素子の伸長作用を利用す
ると応答性のよい燃料噴射制御が可能となる。そこで特
開昭60-17250号公報に記載された燃料噴射弁ではピエゾ
圧電素子の伸長作用によりニードルの受圧面に作用する
高圧燃料の燃料圧を高めてニードルを開弁させ、それに
よって燃料噴射を行なうようにしている。一方、特開昭
60−1369号公報に記載された燃料噴射弁ではノズル孔と
反対側のニードル端面に高圧燃料の燃料圧を作用させ、
ピエゾ圧電素子の収縮作用によりニードル端面に作用す
る高圧燃料の燃料圧を低下させてニードルを開弁させ、
それによって燃料噴射を行なうようにしている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところでこれらの燃料噴射弁ではニードル受圧面に高圧
の燃料圧を加えてニードルに開弁方向の力を与え、ニー
ドル端面に高圧の燃料圧を加えてニードルに閉弁方向の
力を与え、ニードルを閉弁方向に付勢するばねを用いる
ことなくニードル受圧面とニードル端面に作用する力の
差によってニードルを閉弁状態に保持するようにしてい
る。しかしながらこのようにニードル受圧面とニードル
端面に作用する燃料圧によってニードルを閉弁状態に保
持しようとすると燃料圧が低くなったときにニードルを
閉弁方向に付勢する力が弱まり、燃料がノズル孔から漏
洩してしまうという問題がある。
また、これらの燃料噴射弁では高圧の燃料圧がピエゾ圧
電素子に直接作用する構造となっているので高圧の燃料
圧に耐え得るために大型のピエゾ圧電素子が必要とな
り、それに伴なって消費電力が増大するという問題があ
る。
また、特開昭60−1369号公報に記載された燃料噴射弁で
はニードル周りの間隙を介してニードル端面上に高圧の
燃料を導びき、この高圧の燃料の圧力を一時的に低下さ
せることによりニードルを開弁するようにしている。し
かしながら燃料圧が高くなってくるとニードル端面上に
作用する燃料圧が低下せしめられるや否や高圧の燃料が
ニードル周りの間隙を介してニードル端面上に導びかれ
るためにニードルが開弁後ただちに閉弁し、斯くして実
際上燃料が高圧になると燃料噴射制御を行なうことがで
きないという問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために本発明によれば閉弁方向に
ばね付勢されたニードルを具備し、噴射すべき燃料が流
通する燃料通路を燃料噴射弁本体内に形成し、ニードル
が燃料通路内の燃料圧を受ける受圧面を有すると共にこ
の受圧面に作用する燃料圧によってニードルが開弁方向
に付勢される燃料噴射弁において、ニードルと直列に配
置された制御ロッドを具備し、制御ロッドの中間部に形
成した受圧面に燃料通路内の燃料圧を作用させてこの燃
料圧を制御ロッドを介しニードルに伝えることによりニ
ードルに閉弁方向の力を与え、燃料通路から常時隔離さ
れておりかつ燃料通路内の燃料圧よりも低い圧力の燃料
で満たされている制御ロッド加圧室を設けると共にニー
ドルと反対側に位置する制御ロッドの端面に制御ロッド
加圧室内の燃料圧を作用させ、制御ロッド加圧室内の燃
料圧をピエゾ圧電素子の伸縮作用により制御してニード
ルの開閉制御を行うようにしている。
〔実施例〕
第2図および第3図を参照すると、1はディーゼル機関
本体、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4
はピストン、5は燃焼室、6は吸気弁、7は排気弁、8
は燃焼室5内に配置された燃料噴射弁、9は吸気マニホ
ルドを夫々示し、吸気マニホルド9の入口部は過給機T
に接続される。燃料噴射弁8は燃料供給管10を介して
各気筒に共通の燃料蓄圧管11に連結される。燃料蓄圧
管11はその内部に容積一定の蓄圧室12を有し、この
蓄圧室12内の燃料が燃料供給管10を介して燃料噴射
弁8に供給される。一方、蓄圧室12は燃料供給管13
を介して吐出圧制御可能な燃料供給ポンプ14の吐出口
に連結される。燃料供給ポンプ14の吸込口は燃料ポン
プ15の吐出口に連結され、この燃料ポンプ15の吸込
口は燃料リザーバタンク16に連結される。また、各燃
料噴射弁8は燃料返戻導管17を介して燃料リザーバタ
ンク16に連結される。燃料ポンプ15は燃料リザーバ
タンク16内の燃料を燃料供給ポンプ14内に送り込む
ために設けられており、燃料ポンプ15がなくても燃料
供給ポンプ14内に燃料を吸込むことが可能な場合には
燃料ポンプ15を特に設ける必要はない。これに対して
燃料供給ポンプ14は高圧の燃料を吐出するために設け
られており、燃料供給ポンプ14から吐出された高圧の
燃料は蓄圧室12内に蓄積される。
第1図に燃料噴射弁8の側面断面図を示す。第1図を参
照すると、20は燃料噴射弁本体、21はノズル、22
はスペーサ、23はノズル21およびスペーサ22を燃
料噴射弁本体20に固定するためのノズルホルダ、24
は燃料流入口、25はノズル23の先端部に形成された
ノズル孔を夫々示す。燃料噴射弁本体20、スペーサ2
2、ノズル21内には互いに直列に配置された制御ロッ
ド26、加圧ピン27およびニードル28が摺動可能に
挿入される。制御ロッド26の上方部には大径部26aが
形成され、大径部26aの上方には小径部26bが形成され
る。大径部26aはその上端部に環状をなす受圧面26cを
有する。また、大径部26aの上方には燃料室29が形成
され、この燃料室29は燃料流入口24および燃料供給
管10を介して蓄圧管12(第2図)に連結される。従
って燃料室29内には蓄圧室12内の燃料圧が加わって
おり、燃料室29内の燃料圧が制御ロッド26の受圧面
26cに作用する。ニードル28は円錐状をなす受圧面3
0を有し、この受圧面30の周りにニードル加圧室31
が形成される。ニードル加圧室31は一方では燃料通路
32を介して燃料流入口24に連結され、他方ではニー
ドル28の周りに形成された環状の燃料通路33を介し
てノズル孔25に連結される。燃料噴射弁本体20内に
は加圧ピン27を下方に向けて付勢する圧縮ばね34が
挿入され、ニードル28はこの圧縮ばね34によって下
方に押圧される。
一方、燃料噴射弁本体20の上端部にはニードル開閉制
御装置35が取付けられる。ニードル開閉制御装置35
のケーシング36内には、油圧ピストン37が摺動可能
に挿入され、油圧ピストン37の小径部37aとニードル
小径部26bの上端面間には制御ロッド加圧室38が形成
される。油圧ピストン37にはOリング39が取付けら
れ、油圧ピストン37の大径部37bとケーシング36間
にはピエゾ圧電素子40が配置される。このピエゾ圧電
素子40は薄板状の圧電素子を多数枚積層した積層構造
をなしており、このピエゾ圧電素子40に電圧を印加す
るとピエゾ圧電素子40は電歪効果によって長手方向の
歪を生ずる、即ち長手方向に伸びる。この伸び量は例え
ば50μm程度の少量であるが応答性が極めて良好であ
り、電圧を印加してから伸びるまでの応答時間は80μse
c程度である。電圧の印加を停止すればピエゾ圧電素子
40はただちに縮む。第1図に示されるように油圧ピス
トン37とケーシング36間には皿ばね41が挿入さ
れ、この皿ばね41のばね力によって油圧ピストン37
はピエゾ圧電素子40に向けて押圧される。第1図に示
すように燃料噴射弁本体20内には制御ロッド加圧室3
8内に連通する燃料通路42が形成され、この燃料通路
42内には逆止弁43が挿入される。制御ロッド加圧室
38はこれら燃料通路42および逆止弁43を介して燃
料ポンプ15(第2図)に連結され、制御ロッド加圧室
38内の燃料が漏洩すると燃料が燃料通路42および逆
止弁43を介して制御ロッド加圧室38内に補給され
る。
制御ロッド加圧室38内の燃料、即ち制御油が加圧され
ていないときにはニードル28には制御ロッド26の受
圧面26cに作用する下向きの力と、圧縮ばね34による
下向きの力と、ニードル28の受圧面30に作用する上
向きの力が加わる。このとき上向きの力が下向きの力の
総和よりも若干大きくなるように制御ロッド受圧面26c
の面積、圧縮ばね34のばね力およびニードル28の受
圧面30の面積が設定されている。従ってこのときニー
ドル28には上向きの力が作用しており、斯くしてニー
ドル28が上昇するためにノズル孔25から燃料が噴射
される。次いでピエゾ圧電素子40に電圧が印加される
とピエゾ圧電素子40が伸びるために油圧ピストン37
が下降し、その結果制御ロッド加圧室38内の圧力が上
昇する。このとき制御ロッド小径部26bの上端面に下向
きの力が作用するために制御ロッド26が下降し、斯く
してニードル28が下降するために燃料の噴射が停止さ
れる。このときの応答性は上述したように80μsec程度
であって極めて速い。一方、ピエゾ圧電素子40への電
圧の印加が停止せしめられるとピエゾ圧電素子40は縮
み、その結果制御ロッド加圧室38内の燃料圧、即ち制
御油圧が低下するために制御ロッド26およびニードル
28が上昇して燃料噴射が開始せしめられる。このとき
の応答性も80μsec程度であって極めて速い。なお、上
述したように制御ロッド加圧室38内の燃料、即ち制御
油圧が加圧されていない場合にニードル28に作用する
上向きの力が下向きの力の総和よりも若干大きくなるよ
うに制御ロッド受圧面26cの面積、圧縮ばね34のばね
力およびニードル28の受圧面30の面積が定められて
いる。従って制御ロッド小径部26bの上端面に小さな下
向きの力を加えればニードル28を下降させることがで
きる。即ち、ニードル28を下降させるために昇圧すべ
き制御ロッド加圧室38内の燃料圧、即ち制御油圧は小
さくてすみ、斯くしてピエゾ圧電素子40に加えるべき
電力も小電力で足りる。
第4図および第5図は吐出圧制御可能な燃料供給ポンプ
14の一例を示す。第4図を参照すると燃料供給ポンプ
14はポンプケーシング50により固定支持された固定
軸51と、固定軸51回りで回転するロータ52と、ピ
ボットピン53を介してポンプケーシング50に揺動可
能に取付けられたステータ54と、ステータ54内にお
いて軸受55を介して回転可能に支持されたリング56
とを有する。ロータ52は放射状に配置された多数個の
ラジアルピストン57を具備し、各ラジアルピストン5
7とリング56との間にはラジアルピストン57と共に
回転するシュー58が挿入される。ロータ52が回転す
るとそれに伴なってラジアルピストン57も回転し、こ
のときシュー58がリング56の内周面を摺動すると共
にシュー58との摩擦力によってリング56も回転す
る。固定軸51には吸込口59と吐出口60とが形成さ
れ、吸込口59は燃料ポンプ15(第2図)へ、吐出口
60は蓄圧室12(第2図)へ夫々連結される。各ラジ
アルピストン57のシリンダ室61は吸込口59および
吐出口60と交互に連通する。シリンダ室61が吸込口
59と連通したときにラジアルピストン57が半径方向
外方に移動するためにシリンダ室61内に燃料が吸込ま
れ、シリンダ室61が吐出口60と連通したときに圧縮
された燃料がシリンダ室61から吐出口60に排出され
る。吐出口60に排出される燃料の圧力はラジアルピス
トン57のストロークに依存しており、ラジアルピスト
ン57のストロークはステータ54の位置によって定ま
る。従ってステータ54をピボットピン53回りに揺動
せしめることによって燃料供給ポンプ14の吐出圧を制
御することができる。
第4図および第5図を参照するとポンプケーシング50
の下部には固定軸51の軸線方向に摺動可能な制御レバ
ー62が配置される。この制御レバー62は制御レバー
62の軸線に対して傾斜した長溝63を有し、この長溝
63内にステータ54の下部に形成されたアーム64が
摺動可能に挿入される。従って制御レバー62をその軸
線方向に移動させるとステータ54が揺動し、それによ
って燃料供給ポンプ14の吐出圧が制御される。制御レ
バー62は減速機構65を介して駆動装置66に連結さ
れる。この実施例では駆動装置66はステップモータか
ら形成されるが必ずしもステップモータを使用する必要
はなく、例えば駆動装置66としてリニアソレノイドそ
の他の手段を用いることができる。駆動装置66により
制御レバー62はその軸線方向に移動せしめられ、従っ
て燃料供給ポンプ14の吐出圧は駆動装置66によって
制御される。
再び第2図を参照すると、燃料噴射弁8および駆動装置
66を制御するための電子制御ユニット70が設けられ
る。この電子制御ユニット70はディジタルコンピュー
タからなり、双方向性バス71によって相互に接続され
たROM(リードオンメモリ)72、RAM(ランダム
アクセスメモリ)73、CPU(マイクロプロセツサ)
74、入力ポート75および出力ポート76を具備す
る。
第2図に示されるように燃料蓄圧管11の端部には蓄圧
室12内の燃料圧を検出する燃料圧センサ80が取付け
られる。燃料圧センサ80は蓄圧室12内の燃料圧に比
例した出力電圧を発生し、この燃料圧センサ80はAD
変換器81を介して入力ポート75に接続される。一
方、吸気マニホルド9内には吸気マニホルド9内の過給
圧を検出する過給圧センサ82が取付けられる。過給圧
センサ82は吸気マニホルド9内の圧力に比例した出力
電圧を発生し、この過給圧センサ82はAD変換器83
を介して入力ポート75に接続される。また、機関本体
1には機関冷却水温を検出する水温センサ84が取付け
られる。水温センサ84は機関冷却水温に比例した出力
電圧を発生し、この水温センサ84はAD変換器85を
介して入力ポート75に接続される。また、アクセルペ
ダル86にはアクセルペダル86の踏込み量に比例した
出力電圧を発生する負荷センサ87が取付けられる。こ
の負荷センサ87はAD変換器88を介して入力ポート
75に接続される。また、機関クランクシヤフトには一
対のディスク89,90が取付けられ、これらディスク89,
90の歯付外周面に対向して一対のクランク角センサ91,
92が配置される。一方のクランク角センサ91は例えば
1番気筒が吸気上死点にあることを示す出力パルスを発
生し、従ってこのクランク角センサ91の出力パルスか
らいずれの気筒の燃料噴射弁8を作動せしめるかを決定
することができる。他方のクランク角センサ92はクラ
ンクシャフトが一定角度回転する毎に出力パルスを発生
し、従ってクランク角センサ92の出力パルスから機関
回転数を計算することができる。これらのクランク角セ
ンサ91,92は入力ポート75に接続される。一方、出力
ポート76は駆動回路93を介してステップモータから
なる駆動装置66に接続され、駆動回路94を介して対
応する燃料噴射弁8のピエゾ圧電素子40に接続され
る。
次に第6図から第10図を参照して本発明による燃料噴
射制御装置の作動について説明する。
第6図はメインルーチンを示しており、このメインルー
チンは一定のクランク角度毎の割込みによって実行され
る。第6図を参照するとまず始めにステップ100におい
て機関回転数Nを表わすクランク角センサ92の出力信
号、アクセルペダルの踏込み量Lを表わす負荷センサ8
7の出力信号、過給圧Bを表わす過給圧センサ82の出
力信号、機関冷却水温Tを表わす水温センサ84の出力
信号、および蓄圧室12内の燃料圧Pを表わす、燃料圧
センサ80の出力信号がCPU 74内に順次入力され、クラ
ンク角センサ92の出力信号から機関回転数Nが計算さ
れる。これらの機関回転数N、アクセルペダルの踏込み
量L、過給圧B、水温Tおよび燃料圧PはRAM 73内に記
憶される。次いでステップ200では噴射量τの計算が行
なわれ、ステップ300では噴射時期の計算が行なわれ、
ステップ400では燃料圧Pの制御が行なわれる。ステッ
プ200における噴射量τの計算は第7図に示され、ステ
ップ300における噴射時期の計算は第8図に示され、ス
テップ400における燃料圧Pの制御は第9図に示されて
いる。
第7図は燃料噴射量τを計算するためのフローチヤート
を示す。第7図を参照すると、まず始めにステップ201
においてアクセルペダルの踏込み量、即ち負荷Lから基
本燃料噴射量τが計算される。第10図(a)は基本燃
料噴射量τと負荷Lとの関係を示しており、この関係
は予めROM 72内に記憶されている。次いでステップ202
では過給圧Bから過給補正係数Kが計算される。第1
0図(b)に示すように過給圧補正係数Kは過給圧Bが
高くなるにつれて大きくなる。第10図(b)に示す関係
は予めROM 72内に記憶されている。次いでステップ203
では噴射量τ=K・τが計算される。次いでステッ
プ204では水温Tから最大噴射量MAXが計算される。第1
0図(c)に示す如く白煙の発生を防止するために最大噴
射量MAXは水温Tが高くなるにつれて小さくなる。次い
でステップ205では噴射量τが最大噴射量MAXよりも大き
いか否かが判別される。τ>MAXであればステップ206に
進んでτ=MAXとされる。従って最大噴射量MAXは水温T
によって制限されることになる。
第8図は燃料噴射期間を計算するためのフローチヤート
を示す。第8図を参照すると、まず始めにステップ301
において機関回転数Nと負荷Lから噴射開始時期τ
計算される。第10図(d)に示すように噴射開始時期τ
11、…τmnと機関回転数N、負荷Lとの関係はマップの
形で予めROM 72内に記憶されており、このマップから噴
射開始時期τが計算される。次いでステップ302では
水温Tから水温補正係数Kが計算される。水温補正係
数Kは第10図(f)に示すように水温Tが高くなると
小さくなり、第10図(f)に示す関係は予めROM 72内に
記憶されている。次いでステップ303では過給圧Bから
過給補正係数Kが計算される。過給圧補正係数K
第10図(e)に示すように過給圧Bが高くなると大きく
なり、第10図(e)に示す関係は予めROM 72内に記憶さ
れている。次いでステップ304ではステップ301で求めら
れた噴射開始時期τに補正係数K,Kが加算され
て実際の噴射開始時期τが求められる。実際の噴射開
始時期τはK,Kが増大するにつれて大きくな
る、即ち早められる。次いでステップ305では第7図に
示すルーチンにおいて計算された噴射量τと、実際の噴
射開始時期τから噴射完了時期τが計算される。斯
くして得られた噴射開始時期τおよび噴射完了時期τ
はステップ306において出力ポート76に出力され、
これらτ,τに従って各燃料噴射弁8の噴射制御が
行なわれる。
第9図は燃料圧Pの制御を行なうためのフローチヤート
を示す。第9図を参照すると、まず始めにステップ401
において機関回転数Nと負荷Lから基準燃料圧Pが計
算される。第10図(g)に示すように基準燃料圧P11
mnと機関回転数N、負荷Lとの関係はマップの形で予
めROM 72内に記憶されており、このマップから基準燃料
圧Pが計算される。次いでステップ402では水温Tか
ら水温補正係数Kが計算される。水温補正係数K
第10図(i)に示すように水温Tが高くなるにつれて大
きくなり、第10図(i)に示す関係は予めROM 72内に記
憶されている。次いでステップ403では過給圧Bから過
給圧補正係数Kが計算される。過給圧補正係数K
第10図(h)に示すように過給圧Bが高くなるにつれて
大きくなり、第10図(h)に示す関係は予めROM 72内に
記憶されている。次いでステップ404ではステップ401で
求められた基準燃料圧Pに補正係数K,Kを乗算
することにより目標とする基準燃料圧P、即ち目標燃
料圧Pが求められる。この目標燃料圧Pは水温Tが
高くなるほど大きくなり、過給圧Bが高くなるほど大き
くなる。次いでステップ405では目標燃料圧Pと現在
の燃料圧Pとの差の絶対値がΔPよりも小さいか否かが
判別される。|P−P|≧ΔPのときはステップ406
に進んでP>Pであるか否かが判別される。P>P
のときはステップ407に進んで駆動装置66、即ちステ
ップモータ66のステップ位置STから一定ステップ数
Aが減算される。その結果燃料供給ポンプ14の制御レ
バー62(第4図、第5図)が燃料供給ポンプ14の吐
出圧を減少する方向に移動せしめられるために蓄圧室1
2内の燃料圧はただちに減少する。一方、P≦Pのと
きはステップ408に進んでステップモータ66のステッ
プ位置STに一定ステップ数Aが加算される。その結果
燃料供給ポンプ14の制御レバー62が燃料供給ポンプ
14の吐出圧を増大する方向に移動せしめられるために
蓄圧室12内の燃料圧はただちに上昇する。一方、ステ
ップ405において|P−P|<ΔPであると判別され
たときは処理ルーチンを完了し、このときステップモー
タ66は静止状態に保持される。このようにして蓄圧室
12内の燃料圧Pが目標燃料圧Pに維持される。
なお、ニードル加圧室31内に作用する燃料圧が低くな
るほど制御ロッド加圧室38内に作用する制御油圧を低
くしてもニードル8を閉弁状態に保持することができ
る。従ってニードル8を閉弁するためにピエゾ圧電素子
40に加える電圧を燃料圧が低くなるにつれて小さくす
ることもできる。
〔発明の効果〕
制御ロッド加圧室内の燃料圧は噴射すべき燃料の圧力よ
りも低く、制御ロッド加圧室内の燃料圧を少しばかり上
昇せしめればニードルが閉弁するので小型のピエゾ圧電
素子を使用することができ、消費電力を低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は燃料噴射弁の側面断面図、第2図はディーゼル
機関を図解的に示した平面図、第3図はディーゼル機関
の側面断面図、第4図は燃料供給ポンプの側面断面図、
第5図は第4図の制御レバーおよびその駆動装置の平面
図、第6図はメインルーチンを示すフローチヤート、第
7図は噴射量の計算を実行するためのフローチヤート、
第8図は噴射期間の計算を実行するためのフローチヤー
ト、第9図は燃料圧の制御を実行するためのフローチヤ
ート、第10図は補正係数等を示す線図である。 8…燃料噴射弁、26…制御ロッド、 26c,30…受圧面、28…ニードル、 34…圧縮ばね、40…ピエゾ圧電素子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】閉弁方向にばね付勢されたニードルを具備
    し、噴射すべき燃料が流通する燃料通路を燃料噴射弁本
    体内に形成し、ニードルが該燃料通路内の燃料圧を受け
    る受圧面を有すると共に該受圧面に作用する燃料圧によ
    ってニードルが開弁方向に付勢される燃料噴射弁におい
    て、ニードルと直列に配置された制御ロッドを具備し、
    該制御ロッドの中間部に形成した受圧面に上記燃料通路
    内の燃料圧を作用させてこの燃料圧を制御ロッドを介し
    ニードルに伝えることによりニードルに閉弁方向の力を
    与え、上記燃料通路から常時隔離されておりかつ該燃料
    通路内の燃料圧よりも低い圧力の燃料で満たされている
    制御ロッド加圧室を設けると共にニードルと反対側に位
    置する制御ロッドの端面に該制御ロッド加圧室内の燃料
    圧を作用させ、該制御ロッド加圧室内の燃料圧をピエゾ
    圧電素子の伸縮作用により制御してニードルの開閉制御
    を行うようにした内燃機関の燃料噴射弁。
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