JPH0686027A - 共振型光偏向器の周期変動追従方法および光ビーム走査装置 - Google Patents

共振型光偏向器の周期変動追従方法および光ビーム走査装置

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JPH0686027A
JPH0686027A JP4237314A JP23731492A JPH0686027A JP H0686027 A JPH0686027 A JP H0686027A JP 4237314 A JP4237314 A JP 4237314A JP 23731492 A JP23731492 A JP 23731492A JP H0686027 A JPH0686027 A JP H0686027A
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signal
light beam
image
scanning
trimming
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JP4237314A
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Inventor
Yasuhiko Muramoto
本 安 彦 村
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】共振型光偏向器の1周期を計測するための高価
な専用カウンタを用いなくても、トリミング領域を決定
するトリミング有効信号の発生時間間隔を正確に制御し
た正確な光ビーム走査を可能とし、画像サイズの正確な
画像記録を行うことができる共振型光偏向器の周期変動
追従方法、およびこの方法を用いた安価な光ビーム走査
装置を提供する。 【構成】記録画像に応じて設定され、共振型光偏向器の
走査回数によって制御されるトリミング有効信号の時間
間隔を計測し、この時間間隔を前記トリミング有効信号
発生における共振型光偏向器の走査回数で除することに
よって共振型光偏向器の1走査の周期を算出し、算出さ
れた共振型光偏向器の走査周期に応じてトリミング有効
信号の時間間隔を調整することにより前記目的を達成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷製版用の画像記録
装置のように、高精度な光走査を要求される光ビーム走
査装置に用いられる共振型光偏向器の周期変動追従方
法、およびこの共振型光偏向器の周期変動追従方法を利
用する光ビーム走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】主走査方向に反射・偏向した光ビームに
よって、副走査方向に搬送される被走査体を2次元的に
走査する光ビーム走査装置が各種の画像記録装置に用い
られている。
【0003】この光ビーム走査装置は、半導体レーザ等
の光源より射出された光ビームを光偏向器によって主走
査方向に反射・偏向し、この光ビームによって、主走査
方向と略直交する副走査方向に一定の速度で搬送される
感光材料を2次元的に走査して、画像記録を行なう。こ
のような光ビーム走査装置の光偏向器としては、ポリゴ
ンミラー、ガルバノメータミラー等、各種の光偏向器が
知られているが、印刷製版用の画像記録装置のように高
精度な光走査が要求される光ビーム走査装置には、共振
型光偏向器、いわゆるレゾナントスキャナが好適に利用
されている。
【0004】図5に、レゾナントスキャナの一例の部分
断面斜視図が示される。レゾナントスキャナ100にお
いて、光ビーム反射用のミラー102は、ロータ104
に固定されている。このロータ104には、板バネ10
6と108、および板バネ110と112がそれぞれ十
字型を形成するように固定される。各板バネはハウジン
グ114に固定され、ロータ104を支持する。さら
に、ロータ104の図中右側には固定部材116を介し
て円柱状のマグネット118が固定される。また、マグ
ネット118はヘッド120に小さな間隙をもって挿入
される。ヘッド120には、図6に概念的に示されるよ
うにドライブコイル122およびピックアップコイル1
24が配置され、マグネット118およびドライブコイ
ル122でレゾナントスキャナ100を駆動するモータ
を形成する。
【0005】このようなレゾナントスキャナ100は、
ドライブコイル122に交流電流を流すことにより、つ
まり、マグネット118とドライブコイル122とから
なるモータによってマグネット118を矢印a方向に回
動させ、板バネ106と108および板バネ110と1
12と、ミラー102を含むロータ104からなる系と
を共振状態としてロータ104を大きく揺動させて、ミ
ラー102を矢印b方向に揺動させて光ビームを主走査
方向に反射・偏向するものである。また、マグネット1
18の回動による磁束密度の変化で生じるピックアップ
コイル124の誘導起電力を検出することにより、ミラ
ー102の周波数および振幅が検出される。
【0006】基本的にこのような構成を有するレゾナン
トスキャナ100は、ドライブコイル122に流される
交流によりマグネット118に生じる小さな強制力によ
って、板バネ106と108および板バネ110と11
2と、ミラー102を含むロータ104からなる系の固
有振動、すなわち共振周波数でロータ104を強制振動
させることにより、ミラー102を前記の共振周波数で
大きく揺動させることができる。
【0007】さらに、前述のように4枚の板バネとミラ
ー102を含むロータ104などの可動部とを共振状態
とすることによりミラー102を揺動するので、マグネ
ット118とドライブコイル122とからなるモータに
より付加される外力の大きさに対して、ミラー102の
振幅を非常に大きなものとすることができる。つまり、
少ない電力、すなわち小さい力で大きな振幅を得ること
ができる。しかも、4枚の板バネに支持されるロータ1
04にミラー102が固定されるために、補正が必要な
ほどの面倒れが生じることがない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、光ビー
ム走査による画像記録においては、レゾナントスキャナ
のような光偏向器で主走査方向に1次元的に偏向した光
ビームによって、主走査方向と略直交する副走査方向に
搬送される感光材料を2次元的に走査露光することによ
って画像記録を行う。つまり、光ビームによる走査線を
記録画像のサイズに応じた数形成することによって画像
記録を行う。
【0009】そのため、通常の光ビーム走査装置におい
ては、記録する画像サイズに応じて走査線数すなわち光
偏向器による走査回数が決定され、画像記録が開始され
た後、光偏向器が所定回数の走査を終了した時点で画像
記録が終了される。前述のレゾナントスキャナは、通
常、1走査を周期とする出力信号を発生するように構成
されており、光ビーム走査装置の制御回路はこの出力信
号をカウントして感光材料の副走査搬送と同期して画像
記録を開始し、レゾナントスキャナの出力信号が所定数
カウントされた時点で画像記録を終了する。
【0010】ところが、このようなレゾナントスキャナ
は、温度変化等によって1走査の周期(共振周波数)が
変化してしまうことがある。レゾナントスキャナを用い
た光ビーム走査による画像記録においては、レゾナント
スキャナの出力信号をカウントすることによって画像記
録の開始および終了が制御される。つまりレゾナントス
キャナの出力信号を基準クロックとして画像記録の開始
および終了が制御される。ここで、感光材料は所定の速
度で副走査搬送されているためレゾナントスキャナの1
走査の周期(以下、1周期とする)が変化してしまう
と、副走査方向の画像サイズが変化してしまい、1周期
が短くなると記録画像サイズが副走査方向に短くなって
しまい、逆に1周期が長くなると記録画像サイズが長く
なってしまい、特にボーダの外に形成される日付等のコ
メントが記録できなくなってしまう場合もある。
【0011】従来のレゾナントスキャナを用いた光ビー
ム走査装置においては、レゾナントスキャナの1周期を
計測する専用のカウンタを配備しており、計測結果に応
じてトリミング有効信号(レゾナントスキャナの出力信
号のカウント数)を調整してトリミング領域を調整して
いる。ところが、通常、レゾナントスキャの1周期は、
通常5msec程度と極めて短いので、これを正確に計測す
ることのできるカウンタは極めて高価であり、光ビーム
走査装置のコストアップにつながっている。
【0012】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、レゾナントスキャナの1周期を計
測するための高価な専用カウンタを用いなくても、レゾ
ナントスキャナの1周期に対応した正確な光ビーム走査
を可能とし、画像サイズの正確な画像記録を行うことが
できる共振型光偏向器の走査周期調整方法、およびこの
方法を用いた安価な光ビーム走査装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、記録画像に応じて設定され
た、共振型光偏向器の走査回数によって決定されるトリ
ミング有効信号の時間間隔を計測し、この時間間隔を決
定された走査回数で除することによって前記共振型光偏
向器の1走査の周期を算出し、算出された共振型光偏向
器の1走査の周期に応じて、トリミング有効信号の時間
間隔を調整することを特徴とする共振型光偏向器の周期
変動追従方法を提供する。
【0014】また、本発明の第2の態様は、光ビームの
光源と、前記光源より射出された光ビームを主走査方向
に偏向する共振型光偏向器と、前記共振型光偏向器の1
走査の周期信号の発生手段と、記録画像に応じて決定さ
れた共振型光偏向器の走査回数まで前記周期信号をカウ
ントしてトリミング有効信号を発生する手段と、このト
リミング有効信号の時間間隔を計測する手段と、計測さ
れたトリミング有効信号の時間間隔をトリミング有効信
号発生の周期信号のカウント数で除して、前記共振型光
偏向器の1走査の周期を算出する手段と、前記算出され
た周期に応じてトリミング有効信号の時間間隔を調整す
る手段とを有することを特徴とする光ビーム走査装置を
提供する。
【0015】
【発明の作用】本発明の共振型光偏向器の周期変動追従
方法、およびこれを用いる光ビーム走査装置は、画像記
録領域およびボーダ領域を決定するトリミング有効信号
の時間間隔を計測し、この時間間隔をトリミング有効期
間中における共振型光偏向器の走査回数で割ることによ
って、この走査露光における共振型光偏向器の1走査の
周期を得、得られた1走査の周期に応じて次回以降の走
査におけるトリミング有効信号の時間間隔を調整するこ
とをその基本構成とする。
【0016】前述のように、通常の光ビーム走査装置に
おいては、形成した走査線の数、すなわち光偏向器によ
る走査回数によって副走査方向の画像記録が制御され、
画像記録開始後、光偏向器が所定の走査回数を実行する
ことによって画像記録が終了される。そのため、光偏向
器の1走査の周期が変化すると、画像サイズが副走査方
向に変化してしまい、これを防止するためには光偏向器
の1走査の周期を高精度に計測可能な高価なカウンタが
必要となってしまい、光ビーム走査装置のコストアップ
を招いている。
【0017】共振型光偏向器は、通常、1走査につき1
パルスの出力信号を発生するように構成されている。こ
のような共振型光偏向器を用いる光ビーム走査装置で
は、トリミング領域を制御するためのトリミング有効信
号は、共振型光偏向器の出力信号を基準クロックとして
発生される。例えば、共振型光偏向器の出力信号をカウ
ントして、画像読取装置等との同期をとってトリミング
有効信号がオン(on)になると画像記録(光ビーム走
査)が開始される。そして、画像記録開始後、出力信号
が記録画像サイズに応じて決定された所定のカウント数
となった時点でトリミング有効信号がオフ(off)に
なって画像記録が終了する。
【0018】本発明は、このトリミング有効信号の発生
時間を他のタイマー、例えば画像記録制御用のCPU
(中央処理ユニット)に配備される時間管理用のタイマ
ー等によって計測する。次いで、トリミング有効信号の
発生における共振型光偏向器の出力カウント数(つま
り、画像サイズに応じて決定されたカウント数)で、計
測したトリミング有効信号の発生時間を割ることによ
り、この光ビーム走査における共振型光偏向器の1走査
の周期を得、得られた1走査の周期に応じて次回のトリ
ミング有効信号の発生時間間隔を調整、つまり、トリミ
ング有効信号の発生における共振型光偏向器の出力カウ
ント数を調整して、次回の光ビーム走査を行う。
【0019】従って、このような本発明によれば、トリ
ミング領域を正確に調整して、副走査方向の画像サイズ
の正確な画像記録を行うことができる。しかも、共振型
光偏向器の1周期を正確に計測するカウンタ等も不要で
あるので、光ビーム走査装置のコストを大幅に低減する
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る共振型光偏向器(以下、
レゾナントスキャナとする)の周期変動追従方法、およ
びこれを用いた本発明の光ビーム走査装置について、添
付の図面に示される好適実施例をもとに詳細に説明す
る。
【0021】図1に、本発明のレゾナントスキャナの周
期変動追従方法を実行する本発明の光ビーム走査装置の
一例の概略斜視図が示される。図1に示される光ビーム
走査装置10は、画像入力部12より転送された画像情
報に応じて記録ビーム42aを変調して、前述のレゾナ
ントスキャナ100によってこの記録ビーム42aを主
走査方向(図1矢印c方向)に偏向して所定の画像記録
位置に入射・結像すると共に、感光材料Aを主走査方向
と略直交する副走査方向(図1矢印d方向)に搬送し
て、前記記録ビーム42aによって感光材料Aを2次元
的に走査露光して画像記録を行う。
【0022】このような光ビーム走査装置10は、基本
的に、露光制御装置14と、画像処理装置16と、記録
ビーム42aを射出する記録ユニット42、格子ビーム
44aを射出する格子ユニット44、レゾナントスキャ
ナ100、fθレンズ46、感光材料Aを所定の位置に
保持するための露光ドラム48、露光ドラム48と共に
感光材料Aを挟持搬送するニップローラ50および5
2、格子ビーム44aを所定の方向に反射する長尺ミラ
ー54、画像同期信号発生手段である格子56、および
集光バー58等を有する露光光学系40とから構成され
るものである。
【0023】光ビーム走査装置10の露光光学系40に
おいては、各光ビームユニットより射出された記録ビー
ム42aおよび格子ビーム44aは、レゾナントスキャ
ナ10によって矢印cで示される主走査方向に反射・偏
向され、次いでfθレンズ46によって感光材料A上に
おいて所定のビームスポットとなるように調整され、記
録ビーム42aは、露光ドラム48とニップローラ50
および52とによって矢印dで示される副走査方向に挟
持搬送される感光材料A上に結像し、これを2次元的に
走査露光して画像を記録する。一方、格子ビーム44a
は長尺ミラー54に反射されて格子56を走査し、記録
ビーム42aの位置検出信号、つまり画像同期信号とさ
れる。
【0024】記録ユニット42は、記録ビーム42aを
射出するもので、記録用光ビームを射出する半導体レー
ザーと、この半導体レーザーから射出されたレーザービ
ームを整形するコリメータレンズとが一体的にユニット
化されて構成されるものである。一方、格子ユニット4
4は格子ビーム44aを射出するもので、基本的に前述
の記録ユニット42と同様の構成を有し、格子走査用光
ビーム光源としての半導体レーザーと、この半導体レー
ザーから射出されたレーザービームを整形するコリメー
タレンズとが一体的にユニット化されて構成される。
【0025】それぞれの光ビームユニットより射出され
た記録ビーム42aおよび格子ビーム44aは、次い
で、レゾナントスキャナ100によって矢印cで示され
る主走査方向に反射・偏向される。レゾナントスキャナ
100は、前述の図5に示されるものと基本的に同様で
あるので、詳細な説明は省略する。なお、前述のよう
に、レゾナントスキャナ100は1走査を周期とする出
力信号(LSYNC 信号) を出力する。
【0026】レゾナントスキャナ100によって反射・
偏向された各光ビームは、次いでfθレンズ46に入射
し、所定の位置に所定のビームスポット形状で結像する
ように調整される。
【0027】fθレンズ46を通過した格子ビーム44
aは長尺ミラー54によって上方に反射され、格子56
を走査する。格子56を通過した格子ビーム44aは、
集光バー58によって集光され、その光量がフォトマル
チプライヤー等の光検出器60によって測光され、電気
信号に変換される。
【0028】格子56に入射した格子ビーム44aは、
感光材料Aを走査する記録ビーム42aと全く同様にレ
ゾナントスキャナ100によって矢印cで示される主走
査方向に反射・偏向されたものである。従って、格子ビ
ーム44aによる格子56の走査に応じた周期的な光量
変化より得られた電気信号より、記録ビーム42aの正
確な位置を検出するための同期信号を得ることができ、
この同期信号より感光材料A上における記録ビーム42
aの主走査をより高精度のものとすることができる。
【0029】一方、fθレンズ46を通過した記録ビー
ム42aは、露光ドラム48とニップローラ50および
52とによって所定の画像記録位置に保持されつつ、矢
印dで示される副走査方向に挟持搬送される感光材料A
上に結像して、感光材料Aを2次元的に走査露光して画
像を記録する。
【0030】このような光ビーム走査装置100の露光
光学系40は、露光制御装置14および画像処理装置1
6によって制御され、画像入力部12より入力された情
報に応じた画像を感光材料Aに記録する。
【0031】図2に、露光制御回路14のブロック図
を、図3に露光制御回路14の動作のタイミングチャー
トを示す。なお、以下の説明においては主走査方向に関
する説明は省略する。露光制御装置14は本発明の特徴
的な部材で、光ビーム走査装置10による画像記録の開
始および終了、すなわち主走査方向のトリミング領域の
設定および制御、主走査方向のボーダー(画像の外枠)
の設定および制御等を行うものであって、CPU18、
ボーダー回路20、セレクト回路22、第1カウンタ2
4、第2カウンタ26、第2カウンタ26の基準クロッ
クとなる発振子28、割り込み制御回路30とを有す
る。
【0032】CPU18は、記録する画像サイズに応じ
たトリミング有効領域およびトリミング有効信号(PSYN
C 信号) の長さ(カウント数)の設定、第1カウンタ2
4の起動、ボーダサイズの設定、第2カウンタ26によ
るクロック信号であるPLENCLK 信号の周期の設定(第2
カウンタ26の分周比の設定)を行う。また、CPU1
8には、画像入力部12や前述の露光光学系40(特に
感光材料Aの副走査搬送)からの作動同期信号が転送さ
れる。さらに本発明においては、このCPU18によっ
て、実際に発生されたPSYNC信号の長さ、つまりPSYNC
信号の立ち上がり(on)から立ち下がり(off)ま
での時間間隔の計測して、この計測結果に応じたトリミ
ング有効信号の長さの設定が行われて、トリミング領域
が正確に保たれる。この作用については後に詳述する。
【0033】第1カウンタ24は、レゾナントスキャナ
100の出力信号(LSYNC 信号) を基準クロックとし
て、CPU18に設定された長さ、つまりLSYNC 信号の
カウントが所定数になるまでPSYNC 信号をボーダー回路
20に発信する。
【0034】第2カウンタ26は、発振子28を基準ク
ロックとして、CPU18によって設定された周期に応
じてクロック信号であるPLENCLK 信号をボーダー回路2
0に発振する。
【0035】ボーダー回路20は、第2カウンタより発
せられるPLENCLK 信号を基準クロックとして、CPU1
8によって決定されたボーダーサイズに応じて、内部信
号であるBCLK信号によって先端ボーダーの開始・終了、
後端ボーダーの開始・終了のタイミングを制御して、ボ
ーダー形成の画像信号、およびBCLKに同期して画像とボ
ーダーとを切り替えるOC信号をセレクト回路22に出力
する。なお、BCLK信号はPSYNC 信号のオン(on)と共
に起動する。また、ボーダー回路20はPSYNC 信号がオ
フ(off)になると画像およびボーダーを出力しな
い。
【0036】セレクト回路22は、画像入力部12から
の記録画像信号およびボーダー回路20からのボーダー
信号を受け、ボーダー回路20より発せられるOC信号に
応じて、記録画像信号とボーダー信号とを選択して画像
処理装置16に転送する。
【0037】割り込み号御回路30は、PSYNC 信号の立
ち下がり(off)を検出して、CPU18に画像記録
終了の割り込みを掛けるINT 信号を発する。
【0038】前述のように、このような露光制御回路1
4においては、画像記録の開始および終了、つまり副走
査方向のトリミング領域の制御は、第1カウンタ24よ
り発せられるPSYNC 信号によって行われる。ここでPSYN
C 信号は、レゾナントスキャナの1走査を周期とする出
力信号であるLNYNC 信号を基準クロックとして、記録画
像サイズに応じて設定された数だけLNYNC 信号がカウン
トされる間だけonになる。従って、LNYNC 信号の周
期、すなわちレゾナントスキャナ100の1周期が変化
すると、PSYNC 信号の長さが狂ってしまい、画像サイズ
が所定のサイズとならない。
【0039】そのため、LNYNC 信号が短くなれば記録画
像サイズが短くなってしまう(前述の用に、ボーダー回
路20はPSYNC 信号がoffになると画像およびボーダ
ーを出力しない)。一方、ボーダーの形成を制御するBC
LK信号は、LNYNC 信号とは別の発振子28によるPLENCL
K 信号を基準クロックとし、PSYNC 信号とは関係なくPL
ENCLK 信号によるカウントが所定数となるとBCLK信号は
ボーダーと画像の切り換えを行って所定のボーダを形成
するので、LNYNC 信号が多少長くなっても画像サイズが
狂うことはない。しかしながら、記録画像の走査線間隔
および走査線数は所定のものとならず、また、LNYNC 信
号の周期が大幅に長くなってしまうと、ボーダーの外部
に日付、画像記録条件等のコメントを形成する際に、コ
メントの位置が副走査方向後方に位置ずれしてしまった
り、コメントが全部入り切らない等の不都合が生じてし
まう。
【0040】そのため、従来の光ビーム走査装置におい
ては、レゾナントスキャナの1周期を正確に測定可能な
カウンタを設けてレゾナントスキャナの1周期を計測し
てPSYNC 信号の長さ(時間間隔)を調節しており、装置
のコストアップの原因となっているのは前述のとおりで
ある。
【0041】これに対し、本発明の光ビーム走査装置1
0においては、CPU18が画像記録におけるPSYNC 信
号の時間を測定して、測定されたPSYNC 信号の長さをLN
YNC信号のカウント数で割る(除する)ことにより、実
際のLNYNC 信号の周期、つまりレゾナントスキャナ10
0の1走査の周期を計測して、この1周期の計測結果よ
りPSYNC 信号の時間、すなわちPSYNC 信号発生のための
LNYNC 信号のカウント数を設定する。図示例の露光制御
回路14においては、CPU18は自らの有する時間管
理用タイマーを用いて、ソフト的にPSYNC 信号の時間を
計測している。
【0042】このような本発明の光ビーム走査装置によ
れば、環境温度の変化等によってレゾナントスキャナ1
00の1周期が変動しても、トリミング領域を制御する
PSYNC 信号の時間を正確に制御・調整した光ビーム走査
が可能であり、副走査方向の画像サイズの正確な画像記
録を行うことができる。しかも、共振型光偏向器の1周
期を正確に計測するカウンタ等も不要であるので、光ビ
ーム走査装置のコストを大幅に低減することができる。
【0043】以下、図4にフローチャートを示し、露光
制御回路14の作用と共にPSYNC 信号(トリミング有効
信号)の調整についてより詳細に説明する。まず、CP
U18が、BCLK信号およびPSYNC 信号の時間測定の基準
クロックとなるPLENCLK 信号の周期(発振子28からの
分周比)を第2カウンタ26(カウンタ2)に設定し、
次いでボーダーサイズをボーダー回路20に設定し、さ
らに記録画像のサイズ(副走査方向)に応じてPSYNC 信
号の長さ、つまりLNYNC 信号のカウント数を第1カウン
タ24(カウンタ1)に設定する。
【0044】次いで、前述の露光光学系40が駆動を開
始して、感光材料Aの副走査搬送の同期信号がCPU1
8に転送され、また、レゾナントスキャナ100が駆動
してLNYNC 信号が第1カウンタ24に発振される。さら
に、画像入力部12が起動、例えば画像入力部12が画
像読取装置であれば読取走査子が移動を開始して、その
同期信号がCPU18に転送される。
【0045】CPU18は、露光光学系40および画像
入力部からの同期信号を受け、所定の画像記録位置とな
った時点で起動信号を第1カウンタ24に発信し、これ
を受けた第1カウンタ24が起動してPSYNC 信号がon
になり(立ち上がり)、画像記録が開始される。同時に
CPU18は、時間管理用タイマーを用いて、PSYNC 信
号開始時間を記憶する。
【0046】PSYNC 信号がonになって画像記録が開始
されると、ボーダー回路20がボーダーの画像信号を出
力して、セレクト回路22はボーダーを選択してこの画
像情報を画像処理装置16に転送する。PLENCLK 信号が
所定カウント数になるとボーダー回路20はボーダーと
記録画像とを切り換えるOC信号をセレクト回路22に発
振し、これによってセレクト回路22は画像入力部12
より送られる記録画像を選択して、この画像情報を画像
処理装置16に転送する。画像記録が進行して、PLENCL
K 信号が所定カウント数になるとボーダー回路20は再
度OC信号を発振して、セレクト回路22はボーダーを選
択して画像処理装置16に転送してボーダーが形成され
る。この間、露光光学系40はセレクト回路22より転
送された画像情報に応じて変調し、レゾナントスキャナ
100によって主走査方向に偏向した記録ビーム42a
によって、副走査方向に搬送した感光材料Aを2次元的
に走査して画像記録を行う。
【0047】このような画像記録の進行に伴い、第1カ
ウンタ24はLNYNC 信号が所定カウント数となった時点
でPSYNC 信号をoffし、これを受けた割り込み制御回
路30はCPU18にINT 信号を発信して割り込みを掛
けて画像記録が終了する。同時にCPU18は、前述の
開始時と同様にして時間管理用タイマーを用いてPSYNC
信号終了時間を記憶する。
【0048】CPU18は、下記式に示されるように、
このようにして計測したPSYNC 信号開始および終了時間
より、この光ビーム走査におけるPSYNC 信号の長さを算
出し、これを設定したLNYNC 信号のカウント数で除する
ことにより、実際のLNYNC 信号の周期すなわちレゾナン
トスキャナ100の1周期を算出する。 実際のLNYNC 信号周期=(PSYNC 信号開始時間−PSYNC
信号終了時間)/設定したLNYNC 信号カウント数
【0049】CPU18は、このように算出したレゾナ
ントスキャナ100の1周期に応じて、次回の光ビーム
走査におけるPSYNC 信号の発生時間長を決定、すなわち
LNYNC 信号カウント数を決定する。例えば、下記式によ
ってLNYNC 信号のカウント数Nを決定すればよい。 N=(トリミング領域/P)×(T/実際のLNYNC 信号
周期) 但し、上記式において、 P:LNYNC 信号周期に変動がないときの1走査あたりの
副走査搬送量 T:LNYNC 信号周期に変動がないときのLNYNC 信号周期
【0050】記録画像情報やボーダ画像情報は、このよ
うな露光処理装置14(セレクト回路22)より画像処
理装置16に転送される。画像処理装置16は、主走査
1ラインの画像データを読み取るタイミングを決める主
走査クロックを発生するクロック発生器や、主走査クロ
ックに基づいてCCD46から読み込まれたアナログ画
像データ信号をゲイン補正などのアナログ補正した後、
デジタル信号としての画像データ信号に変換するA/D
変換器や、このデジタル画像データを記憶するメモリ、
さらに光ビーム走査装置10が印刷製版等の網点画像記
録に利用される場合には、この画像データ信号を画像処
理して最終的に網点画像信号としてに出力する画像処理
部などからなる。ここで、画像処理部は、網点画像信号
生成に必要な後述の種々の処理を行う処理回路、種々の
画像データ信号の演算、判定などを行うCPU、画像デ
ータを始めとして種々のデータを記憶するRAMやRO
Mなどのメモリなどからなる。
【0051】以上、本発明の共振型光偏向器(レゾナン
トスキャナ)の周期変動追従方法および光ビーム走査装
置について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限
定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、
各種の変更および改良を行ってもよいのはもちろんであ
る。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の共
振型光偏向器(レゾナントスキャナ)の周期変動追従方
法および光ビーム走査装置によれば、トリミング領域を
制御するトリミング有効信号の長さ(時間)を正確に制
御した光ビーム走査を可能とし、副走査方向の画像サイ
ズの正確な画像記録を行うことができる。しかも、共振
型光偏向器の1周期を正確に計測するカウンタ等も不要
であるので、光ビーム走査装置のコストを大幅に低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の共振型光偏向器の周期変動追従方法に
よる本発明の光ビーム走査装置の一例の概略斜視図であ
る。
【図2】図1に示される光ビーム走査装置の露光制御装
置を示すブロック図である。
【図3】図2に示される露光制御装置のタイミングチャ
ートである。
【図4】図2に示される露光制御装置の作用を示すフロ
ーチャートである。
【図5】レゾナントスキャナの部分断面概略斜視図であ
る。
【図6】レゾナントスキャナのヘッド部を概念的に示す
図である。
【符号の説明】
10 レゾナントスキャナ 12 画像入力部 14 露光制御装置 16 画像処理装置 18 CPU 20 ボーダ回路 22 セレクト回路 24 第1カウンタ 26 第2カウンタ 28 発振子 40 露光光学系 42 記録ユニット 42a 記録ビーム 44 格子ユニット 44a 格子ビーム 46 fθレンズ 48 露光ドラム 50,52 ニップローラ 54 長尺ミラー 56 格子 58 集光バー 60 光検出器 102 ミラー 104 ロータ 106,108,110,112 板バネ 114 ハウジング 116 固定部材 118 マグネット 120 ヘッド 122 ドライブコイル 124 ピックアップコイル A 感光材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録画像に応じて設定された、共振型光偏
    向器の走査回数によって決定されるトリミング有効信号
    の時間間隔を計測し、この時間間隔を決定された走査回
    数で除することによって前記共振型光偏向器の1走査の
    周期を算出し、算出された共振型光偏向器の1走査の周
    期に応じて、トリミング有効信号の時間間隔を調整する
    ことを特徴とする共振型光偏向器の周期変動追従方法。
  2. 【請求項2】光ビームの光源と、前記光源より射出され
    た光ビームを主走査方向に偏向する共振型光偏向器と、
    前記共振型光偏向器の1走査の周期信号の発生手段と、
    記録画像に応じて決定された共振型光偏向器の走査回数
    まで前記周期信号をカウントしてトリミング有効信号を
    発生する手段と、このトリミング有効信号の時間間隔を
    計測する手段と、計測されたトリミング有効信号の時間
    間隔をトリミング有効信号発生の周期信号のカウント数
    で除して、前記共振型光偏向器の1走査の周期を算出す
    る手段と、前記算出された周期に応じてトリミング有効
    信号の時間間隔を調整する手段とを有することを特徴と
    する光ビーム走査装置。
JP4237314A 1992-09-04 1992-09-04 共振型光偏向器の周期変動追従方法および光ビーム走査装置 Withdrawn JPH0686027A (ja)

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