JPH0685735A - 移動無線端末の位置管理方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】無線電話システムにおいて、移動無線端末の位
置登録頻度を高めずにつまり制御用無線チャネルのトラ
ヒックを高めずに移動無線端末の着信確率を高める。 【構成】図１に示すシステム構成において1a,1b,1cの位
置管理情報を9内の10,11の二つのテーブルで管理する。 【効果】制御用無線チャネルのトラヒックを高めること
なく移動無線端末の着信確率を上げることを目的とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は交換機に接続された複数
の無線基地局と移動無線端末からなる無線電話システム
における移動無線端末の位置登録方式に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】これまでの移動無線端末の位置管理方式
としては、例えば特開昭63−276334号公報に記載のよう
に、移動無線端末からの位置登録要求信号を受けた無線
基地局だけが予め決められた時間に位置情報を送出す
る。この位置情報を受けた移動無線端末は、位置情報を
送出した適当な無線基地局を介して位置登録を行うこと
により、制御用無線周波数のトラフィックを低下させ着
信確率を上げる方式である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の無線電話システ
ムにおいては、移動無線端末の発信、着信の制御を行っ
ている制御無線チャネルにて無線基地局が移動無線端末
にたいし位置情報送出するので、無線基地局からの位置
情報の送出が頻繁に行われると位置情報の為だけに制御
無線チャネルのトラヒックが高くなり発信、着信ができ
にくくなるという問題点があった。逆に無線基地局から
の位置情報の送出頻度を下げると移動無線端末の位置が
正確に把握できなくなりこの場合も発信、着信失敗する
という問題点があった。

【０００４】本発明は、制御無線チャネルの位置情報の
トラヒックを増加させることなく発信、着信の失敗を防
ぐことを目的とした移動無線端末の位置管理方式を提供
することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、無線基地局から送出される位置情報を受け
た移動無線端末は位置登録要求信号を送出し無線基地局
を通じて交換機に移動無線端末の位置を通知しこの情報
をもとに交換機から移動無線端末に着信を行うが、端末
の迅速な移動により着信に失敗した場合それぞれの移動
無線端末がどの無線基地局の無線ゾーンにて何度位置登
録要求信号を送出したかのカウンタより、それぞれの移
動無線端末の移動習性を学習しそのデータより着信を行
うことにより、無線基地局からの位置情報を頻繁に送出
することなく着信確率を高めるものである。

【０００６】

【作用】上記移動無線端末の位置管理方式は、無線基地
局から頻繁に位置情報を送出することなく過去の移動無
線端末の位置登録要求信号を送出した無線基地局の無線
ゾーンの移動来歴をカウンタとして交換機のメモリに持
ち、移動端末の位置情報と移動来歴情報により着信を行
うものである。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１、図２、図３お
よび図４により説明する。

【０００８】図１にシステムの概略構成図を示す。交換
機13は、回線インタフェース部5a,5b、モジュールイン
タフェース部6、通話路スイッチ7、主制御部8より構成
され5aと無線基地局2a,2b,2cが接続される。この2が各
々の無線ゾーン3a,3b,3cを形成しこの無線ゾーン内であ
れば移動無線端末1a,1b,1cの位置登録、発信、着信が可
能となる。１が位置登録を行うことにより１のメモリ12
に通信可能な無線基地局を登録し、この内容をもとに発
信するときに通信する無線基地局を決定する。又、例え
ば1aが3aから3cにすばやく移動したために1aの12のデー
タと実際の位置が異なった時はボタン操作により1aの1
2、および8のメインメモリ9に位置を登録することによ
り通信を可能とする。しかし着信させる場合、例えば1b
へ一般内線４から電話すると９の中の位置情報10より1b
と通信可能な無線基地局より着信信号を送出する。10上
に登録された無線ゾーンに1bが存在すれば着信は成功す
るが1bの迅速な移動により1bの登録されたゾーンにいな
くなってしまった場合は、移動無線端末存在確率テーブ
ル11より移動無線端末の移動習性を見て全体のｎ％以上
位置登録をしたところについて無線基地局より着信信号
を送出し着信を行うことにより従来より着信成功確率を
上昇させることができる。

【０００９】図２a,bにメモリ9の中の移動無線端末の位
置管理テーブルを示す。図２aは位置登録テーブル、図
２bは移動先確率テーブルである。図２ａにおいて、14
a,b,c,d・・・・は移動無線端末情報エリアを示し15は14と
通信可能な無線基地局情報エリアである。このテーブル
のデータより着信を行う無線基地局を決定する。従来の
技術ではこの情報のみで位置管理を行い着信を行ってい
たが本発明では図２bのテーブルを設け移動無線端末移
動頻度の高い無線基地局の無線ゾーン情報を格納し、図
２aのテーブルの情報で着信に失敗した場合には図２bの
テーブルの情報より着信を行う。このテーブルの16aに
は無線基地局情報が格納され、16bには全位置登録数に
おけるその無線基地局の無線サービスエリアにて位置登
録を行った割合（存在確率）、17a,b,c,d,・・・・・には全
位置登録数を格納する。

【００１０】図３は交換機に位置登録を行う時の処理手
順を示す。

【００１１】図４は着信を行う時の処理手順を示す。こ
の処理が示すように位置登録テーブルよりまず着信を行
い、失敗したときのみ移動先確率テーブルを検索し着信
を行うようにし着信確率を高めながら処理時間を低減し
ている。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば制
御無線チャネルのトラヒックを上げることなく、つまり
位置登録情報を頻繁に送出し位置管理を行いそのためだ
けに制御無線チャネルを占有することなく着信確率を上
げることである。

【図面の簡単な説明】

【図１】移動無線端末のシステム構成概略図である。

【図２】交換機内の移動無線端末位置管理テーブルを示
す図である。

【図３】交換機の位置登録処理フローチャートである。

【図４】交換機の着信処理フローチャートである。

【符号の説明】

1a,1b,1c…移動無線端末、 2a,2b,2c…無線基地局、 3a,3b,3c…無線ゾーン、 4…有線電話、 5a…無線基地局制御部、 5b…有線電話制御部、 6…モジュール制御部、 7…通話路スイッチ、 8…主制御部、 9…メインメモリ、 10…位置登録テーブル、 11…移動先確率テーブル、 12…位置登録メモリ、 13…交換機、 14a,14b,14c,14d…移動無線端末情報エリア、 15…無線基地局情報エリア、 16a…無線基地局情報エリア、 16b…存在確率、 17a,17b,17c,17d…全位置登録回数。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】有線回線に接続された交換機と、該交換機
   に接続され無線ゾーンを有する基地局と、移動可能で前
   記無線ゾーンに入れば通信が可能な移動無線端末とから
   なる移動無線端末システムにおいて、前記移動無線端末
   から位置登録要求信号を送出し基地局を通じて交換機に
   通知し、この位置情報を受けた交換機は該移動無線端末
   の位置情報を各基地局のどの無線ゾーンで位置登録要求
   信号を送出したかという位置情報と、そのゾーンで位置
   登録要求信号を送出し交換機に登録されたのは何回目か
   というカウンター情報をメモリに格納することを特徴と
   する移動無線端末の位置管理方式。
2. 【請求項２】交換機から移動無線端末に着信させる場合
   請求項１記載の情報より着信を行うがこの時、メモリ上
   の位置情報より呼出しを行いもし移動無線端末の迅速な
   移動などにより着信に失敗した場合、それぞれの移動無
   線端末の移動習性をメモリしたカウンタ情報より着信を
   行い着信確率を上げることを特徴とした移動無線端末の
   位置管理方式。