JPH0685672B2 - 引網ロ−プガイド用可動ガイドフレ−ムを有する漁船 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は引網ロープガイド用可動フレームを供えてい
る底曳船あるいはトロール船等の漁船に関するものであ
る。

〔従来技術〕

従来、底曳船あるいはトロール船等の漁船において引網
を漁船上に巻揚げる装置として、特開昭56−51936号公
報により公表されているように、漁船の甲板における船
首尾方向の中間部に固定されたフレーム本体に、船巾方
向に延長する主軸を架設し、その主軸にそれぞれ独立し
て駆動される２個の巻取リールを互いに近接して嵌設
し、かつ各巻取リールの内側フランジ間に円筒体を設
け、引網における両側のロープを、船尾を通って各巻取
リールに巻取り、次いで引網における網を、前記各巻取
リールおよび円筒体に巻取るように構成した装置が知ら
れている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかるに、前記従来の装置により引網における両側のロ
ープを巻揚げる場合、荒天時の漁船の揺動等によりロー
プが跳ね上がり、そのため船尾側で作業を行なっている
船員にとって危険である。また海中から引網を引揚げ易
くするために、船尾の船巾方向中央部にランプウエーを
設けて、海中から漁船上への引網の引揚レベルを低く
し、揚網を容易にすることも知られているが、この場合
は、非揚網時においても、前記ランプウエーが開放され
ているので、荒天時等の追波により前記ランプウエーか
ら多量の海水が急速に侵入して、漁船の安定性が悪くな
ることがあり、かつ船尾側で作業をしている船員が海中
に転落する恐れがある。

〔発明の目的、構成〕

この発明は、前述の問題を有利に解決できる引網ロープ
ガイド用可動ガイドフレームを有する漁船を提供するこ
とを目的とするものであって、漁船１の船尾の船巾方向
中央部にランプウエー２が設けられ、引網ロープガイド
用可動ガイドフレーム３の左右両側に固定された支軸4,
5は、前記ランプウエー２の左右両側の甲板付近に固定
された軸受6,7により回動自在に支承され、少なくとも
一方の支軸にガイドフレーム昇降回動用駆動装置８の駆
動軸９が連結され、前記引網ロープガイド用可動ガイド
フレーム３は、ランプウエー２内に配置されたときラン
プウエー２の両側壁に間隔をおいて対向して上下方向に
延長する引網ロープガイド部材10,11と、その引網ロー
プガイド部材10,11の上端からランプウエー２の両側壁
のそれぞれ上部に向かって延長する引網ロープ跳ね上が
り防止用ガイド部材12,13と、各引網ロープガイド部材1
0,11を連結する連結部材21とを備え、前記ランプウエー
２の前方に引網巻揚用ウインチ14が設けられていること
を特徴とする引網ロープガイド用可動ガイドフレームを
有する漁船を第１の発明とし、漁船１の船尾の船巾方向
中央部にランプウエー２が設けられ、引網ロープガイド
用可動ガイドフレーム３の左右両側に固定された支軸4,
5は、前記ランプウエー２の左右両側の甲板付近に固定
された軸受6,7により回動自在に支承され、少なくとも
一方の支軸にガイドフレーム昇降回動用駆動装置８の駆
動軸９が連結され、前記引網ロープガイド用可動ガイド
フレーム３は、ランプウエー２内に配置されたときラン
プウエー２の両側壁に間隔をおいて対向して上下方向に
延長する引網ロープガイド部材10,11と、その引網ロー
プガイド部材10,11の上端からランプウエー２の両側壁
のそれぞれ上部に向かって延長する引網ロープ跳ね上が
り防止用ガイド部材12,13とを備え、前記ランプウエー
２の前方に引網巻揚用ウインチ14が設けられ、前記可動
ガイドフレーム３の前部においてスクリップウエー19の
左右両側に、それぞれ旋回用駆動装置15により旋回され
るゲート16A,16Bの基端部が、縦軸17により旋回自在に
取付けられ、各ゲート16A,16Bの先端部に引網ガイド用
縦ローラ18A,18Bが取付けられていることを特徴とする
引網ロープガイド用可動ガイドフレームを有する漁船を
第２発明とするものである。

〔実施例〕

次にこの発明を図示の例によって詳細に説明する。

図面はこの発明の一実施例を示すものであって、底曳船
あるいはトロール船等の漁船１の船尾の船巾方向中央部
に、ランプウエー２が設けられ、そのランプウエー２の
上端部において左右方向に延長する引揚ガイド用横ロー
ラ20が設けられている。

前記ランプウエー２内においてランプウエー側壁に間隔
をおいて対向するように配置される左右一対の引網ロー
プガイド部材10,11が水平な連結部材21により連結さ
れ、かつ各引網ロープガイド部材10,11の一端部に、ラ
ンプウエー２の両側壁のそれぞれ上部に向かって傾斜状
態で延長する引網ロープ跳ね上がり防止用ガイド部材1
2,13が一体に連設され、さらにそのガイド部材12,13の
先端部に、左右方向に延長する同一直線上において相互
に離反する方向に突出する支軸4,5が一体に設けられ、
前記引網ロープガイド部材10,11と連結部材21と引網ロ
ープ跳ね上がり防止用ガイド部材12,13とにより引網ロ
ープガイド用可動ガイドフレーム３が構成されている。

前記支軸4,5は、前記ランプウエー２の左右両側の甲板2
2に固定された軸受6,7により回転自在に支承され、かつ
一方の軸受６にロータリアクチユエータからなるガイド
フレーム昇降回動用駆動装置８のケーシング23が固定さ
れ、その駆動装置８の駆動軸９は前記一方の支軸４に対
し相対的に回動しないように嵌挿され、また前記ランプ
ウエー２には、ガイド部材嵌合係止用凹部24が設けら
れ、前記ガイドフレーム昇降回動用駆動装置８により引
網ロープガイド用可動ガイドフレーム３が第４図および
第６図に鎖線で示す垂直な上向き位置と第４図および第
６図に実線で示す垂直な下向き位置とに回動される。

漁船１の後端部においてランプウエー２を跨ぐように配
置された門形支持フレーム25の支柱26は甲板22に固定さ
れ、その門形支持フレーム25における梁27に固定された
ストツパ支承部材28に、上部ストツパ29が左右方向に移
動自在に嵌設され、かつストツパ支承部材28に固定され
たストツパ操作用流体圧シリンダ30のピストン杆は前記
上部ストツパ29に連結され、さらに引網ロープガイド部
材11の先端部に係止孔31が設けられ、前記引網ロープガ
イド用可動ガイドフレーム３を上向き位置に回動させた
のち、ストツパ操作用流体圧シリンダ30により上部スト
ツパ29を移動して、その上部ストツパ29を引網ロープガ
イド部材11の係止孔31に嵌挿すると、前記引網ロープガ
イド用可動ガイドフレーム３が上向き位置に保持され
る。

前記支軸５の端部に固定された係止アーム32に係止孔33
が設けられ、かつ甲板22には、係止アーム挿入間隔を保
って左右一対のストッパ受金具34が固定され、そのスト
ッパ受金具34に下部ストッパ35が左右方向に移動自在に
嵌設され、さらに左右方向に延長するストッパ操作用流
体圧シリンダ36は甲板22に固定されている支持台37に固
定され、伝動用アーム38の中間部は甲板22に固定された
縦軸39に対し回動自在に嵌設されている。

前記流体圧シリンダ36におけるピストン杆の先端部と前
記伝動用アーム38の一端部とは、その伝動用アーム38の
一端部に設けられた長孔に挿通されているピン40を介し
て連結され、かつ伝動用アーム38の他端部と下部ストッ
パ35の基端部とは、伝動用アーム38の他端部に設けられ
た長孔に挿通されているピン41を介して連結され、可動
ガイドフレーム３を下向き位置に回動させたのち、流体
圧シリンダ36により伝動用アーム38を介して下部ストッ
パ35を移動して、その下部ストッパ35を係止アーム32の
係止孔33に嵌挿すると、可動ガイドフレーム３が下向き
位置に保持される。また門形支持フレーム25における各
支柱26の内側において甲板22に設けられた凹部内にガイ
ドローラ42が配置されて回転自在に取付けられている。

前記引揚ガイド用横ローラ20の前部においてスリップウ
エー19の両側壁にゲート収納用凹部43が設けられ、各凹
部43内の後部にゲート16A,16Bの基端部が配置され、そ
のゲート16A,16Bの基端部は垂直な縦軸17に回動自在に
嵌設され、かつその縦軸17の下端部は前記ストリップウ
エー19の下部に固定された支持金具44に嵌挿され、さら
に縦軸17の上端部は甲板22に固定された支持アーム45に
嵌挿されている。

前記ゲート16A,16Bの先端下部および先端上部に下部支
持部材46および上部支持部材47が固定され、かつ下部支
持部材46および上部支持部材47にわたって垂直な支軸48
が挿通されると共に、上部支持部材47に支軸48が回動し
ないように固定され、さらに下部支持部材46と上部支持
部材47との間に配置された引網ガイド用縦ローラ18A,18
Bは、前記支軸48により軸受を介して回転自在に支承さ
れ、また前記支軸48の上端部には、引網ガイド用縦ロー
ラ18に対し直列に配置された縦型ガイド部材49の下部が
固定され、引網ガイド用縦ローラ18の部分で引網ロープ
50が跳ね上がって舷側に移動しようとしたとき、その引
網ロープ50が前記縦型ガイド部材49により支承される。

前記スリップウエー19およびゲート収納用凹部43の下部
に、前記縦軸17を中心として下部支持部材46の下部を通
って延長する円弧溝51が設けられ、その円弧溝51に前記
下部支持部材46の下部が挿入され、かつ前記ゲート16A,
16Bの基端部の下部にゲート旋回用アーム52の基端部が
固定され、そのアーム52の先端部には液圧シリンダから
なる旋回用駆動装置15の一端部が連結され、さらにその
旋回用駆動装置15の他端部は甲板22の下部において船体
に連結され、前記旋回用駆動装置15により、ゲート16A,
16Bが左右方向に延長する閉塞位置およびゲート収納用
凹部43内に収容された全開位置の範囲にわたって旋回さ
れる。

ゲート16A,16Bの下部に固定されたストッパ支承部材53
に、ゲート用ストッパ54が昇降自在に嵌設されると共
に、ストッパ操作用流体圧シリンダ55が固定され、その
流体圧シリンダ55のピストン杆は前記ゲート用ストッパ
54に連結され、かつゲート16A,16Bが閉じられたときゲ
ート用ストッパ54の下部に位置するストッパ挿込金具56
は、前記スリップウエー19の底部に固定され、さらにゲ
ート16A,16Bが全開されたときゲート用ストッパ54の下
部に位置するストッパ挿込金具（図示を省略した）は、
前記ゲート収納用凹部43の下部に固定されている。

中央円筒体57とその両側に配置された巻胴58と各巻胴の
外端部に固定された大径の側部フランジ59とからなる複
胴型巻胴60を備えている引網巻上用ウインチ14における
複胴型巻胴60は前記スリップウエー19の上部に配置さ
れ、かつ前記引網巻上用ウインチ14のフレームは船体に
固定されている。またスリップウエー19の前方の左右両
側に、漁労ウインチ61が設置されている。

第１図，第２図および第３図は引網巻上用ウインチ14に
より引網ロープ50を巻上げている状態を示している。引
網ロープ50を巻揚げる場合、第３図に示すように、引網
ロープガイド用可動ガイドフレーム３とゲート16A,16B
の先端部に設けた引網ガイド用縦ローラ18A,18Bとによ
って引網ロープ50をガイドしてもよく、あるいは第１図
に示すように、可動ガイドフレーム３のみによって引網
ロープ50をガイドするようにしてもよい。

第14図および第15図は引網巻上用ウインチ14によって引
網における網部分62を巻取っている状態を示し、また第
16図および第17図は引網巻上用ウインチ14に巻かれた網
部分62をウインチ63により引取っている状態を示してい
る。

この発明を実施する場合、各流体圧シリンダとしては例
えば液圧シリンダを使用する。また前記軸受6,7を、甲
板22の上面に固定しないで、甲板22の近くに固定しても
よい。前記旋回用駆動装置15としては流体圧シリンダに
代えて他の任意の旋回用駆動装置を使用してもよく、ま
た両側の支軸4,5を駆動装置により回動するように構成
してもよい。

〔発明の効果〕

この発明によれば、海中の引網における左右両側の引網
ロープ50を、引網巻上用ウインチ14によりランプウエー
２を通って巻揚げる際に、ガイドフレーム昇降回動用駆
動装置８により引網ロープガイド用可動ガイドフレーム
３を下向き位置に回動しておけば、両側の引網ロープ50
が引網ロープガイド部材10,11と引網ロープ跳ね上がり
防止用ガイド部材12,13とランプウエー２の側壁により
囲まれた部分を通って前進移動するので、荒天時等にお
いて漁船１が大きく揺動しても、引網ロープ50が甲板22
の上方に跳ね上がることはなく、ランプウエー２の左右
両側の所定の範囲内を引網ロープ50が前進移動し、その
ため引網ロープ50の跳ね上がりによる甲板上の船員に対
する危険性を排除することができると共に、引網ロープ
50を安定状態で前進移動させて巻揚げることができ、か
つ引網ロープ50の終端が船尾に近づくまで引網ロープ50
を巻揚げたのちは、ガイドフレーム昇降回動用駆動装置
８により引網ロープガイド用可動ガイドフレーム３を上
向き位置に回動してランプウエー２内から退避させてお
くことにより、引網ロープガイド用可動ガイドフレーム
３が邪魔にならないようにして引網における網部分62を
引網巻上用ウインチ14により支障なく巻揚げることがで
きる。また可動ガイドフレーム３の前部においてスリッ
プウエー19の左右両側に、それぞれ旋回用駆動装置15に
より旋回されるゲート16A,16Bの基端部を、縦軸17によ
り旋回自在に取付け、各ゲート16の先端部に引網ガイド
用縦ローラ18A,18Bを取付けておくことにより、非揚網
時に各ゲート16A,16Bによってスリップウエー19の後部
を閉じておくことができるので、荒天時等の際に、スリ
ップウエー19に多量の海水が急速に侵入して漁船１の安
定性を悪くする恐れはなく、さらに非揚網時にスリップ
ウエー19内で作業をしている船員が海中に転落する恐れ
を排除できる等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すものであって、第１図
は引網ロープガイド用可動フレームを有する漁船の一部
横断平面図、第２図はその側面図、第３図は可動ガイド
フレームとゲート先端の縦ローラとによって引網ロープ
をガイドしながら巻上げている状態を示す一部横断平面
図、第４図は可動ガイドフレーム付近を示す正面図、第
５図はその一部横断平面図、第６図は可動ガイドフレー
ムおよびゲート付近を示す一部縦断側面図、第７図は可
動ガイドフレームの駆動部を示す一部縦断正面図、第８
図は可動ガイドフレームの上向き係止装置を示す縦断正
面図、第９図はその横断平面図、第10図は可動ガイドフ
レームの下向き係止装置を示す一部縦断正面図、第11図
はその一部切欠平面図、第12図はゲート付近を示す平面
図、第13図はその一部縦断正面図である。第14図は引網
巻上用ウインチにより引網の網部を巻取っている状態を
示す平面図、第15図はその側面図、第16図はウインチに
より引網巻上用ウインチから引網の網部分を引取ってい
る状態を示す平面図、第17図はその側面図である。 図において、１は漁船、２はランプウエー、３は引網ロ
ープガイド用可動ガイドフレーム、４および５は支軸、
６および７は軸受、８はガイドフレーム昇降回動用駆動
装置、９は駆動軸、10および11は引網ロープガイド部
材、12および13は引網ロープ跳ね上がり防止用ガイド部
材、14は引網巻上用ウインチ、15は旋回用駆動装置、16
Aおよび16Bはゲート、17は縦軸、18Aおよび18Bは引網ガ
イド用縦ローラ、19はスリップウエー、21は連結部材、
22は甲板、24はガイド部材嵌合係止用凹部、28はストッ
パ支承部材、29は上部ストッパ、30はストッパ操作用流
体シリンダ、31は係止孔、32は係止アーム、33は係止
孔、34はストッパ受金具、35は下部ストッパ、36はスト
ッパ操作用流体圧シリンダ、38は伝動用アーム、39は縦
軸、43はゲート収納用凹部、49は縦型ガイド部材、50は
引網ロープ、52はゲート旋回用アーム、53はストッパ支
承部材、54はゲート用ストッパ、55はストッパ操作用流
体圧シリンダ、56はストッパ挿込金具、60は複胴型巻
胴、62は網部分である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】漁船（１）の船尾の船巾方向中央部にラン
   プウエー（２）が設けられ、引網ロープガイド用可動ガ
   イドフレーム（３）の左右両側に固定された支軸（4,
   5）は、前記ランプウエー（２）の左右両側の甲板付近
   に固定された軸受（6,7）により回動自在に支承され、
   少なくとも一方の支軸にガイドフレーム昇降回動用駆動
   装置（８）の駆動軸（９）が連結され、前記引網ロープ
   ガイド用可動ガイドフレーム（３）は、ランプウエー
   （２）内に配置されたときランプウエー（２）の両側壁
   に間隔をおいて対向して上下方向に延長する引網ロープ
   ガイド部材（10,11）と、その引網ロープガイド部材（1
   0,11）の上端からランプウエー（２）の両側壁のそれぞ
   れ上部に向かって延長する引網ロープ跳ね上がり防止用
   ガイド部材（12,13）と、各引網ロープガイド部材（10,
   11）を連結する連結部材（21）とを備え、前記ランプウ
   エー（２）の前方に引網巻揚用ウインチ（14）が設けら
   れていることを特徴とする引網ロープガイド用可動ガイ
   ドフレームを有する漁船。
2. 【請求項２】漁船（１）の船尾の船巾方向中央部にラン
   プウエー（２）が設けられ、引網ロープガイド用可動ガ
   イドフレーム（３）の左右両側に固定された支軸（4,
   5）は、前記ランプウエー（２）の左右両側の甲板付近
   に固定された軸受（6,7）により回動自在に支承され、
   少なくとも一方の支軸にガイドフレーム昇降回動用駆動
   装置（８）の駆動軸（９）が連結され、前記引網ロープ
   ガイド用可動ガイドフレーム（３）は、ランプウエー
   （２）内に配置されたときランプウエー（２）の両側壁
   に間隔をおいて対向して上下方向に延長する引網ロープ
   ガイド部材（10,11）と、その引網ロープガイド部材（1
   0,11）の上端からランプウエー（２）の両側壁のそれぞ
   れ上部に向かって延長する引網ロープ跳ね上がり防止用
   ガイド部材（12,13）と、各引網ロープガイド部材（10,
   11）を連結する連結部材（21）とを備え、前記ランプウ
   エー（２）の前方に引網巻揚用ウインチ（14）が設けら
   れ、前記可動ガイドフレーム（３）の前部においてスリ
   ップウエー（19）の左右両側に、それぞれ旋回用駆動装
   置（15）により旋回されるゲート（16A,16B）の基端部
   が、縦軸（17）により旋回自在に取付けられ、各ゲート
   （16A,16B）の先端部に引網ガイド用縦ローラ（18A,18
   B）が取付けられていることを特徴とする引網ロープガ
   イド用可動ガイドフレームを有する漁船。