JPH0685600A - 弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置

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Publication number
JPH0685600A
JPH0685600A JP26293392A JP26293392A JPH0685600A JP H0685600 A JPH0685600 A JP H0685600A JP 26293392 A JP26293392 A JP 26293392A JP 26293392 A JP26293392 A JP 26293392A JP H0685600 A JPH0685600 A JP H0685600A
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JP
Japan
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acoustic wave
surface acoustic
recess
lid
outer case
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP26293392A
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English (en)
Inventor
Katsunori Osanai
勝則 小山内
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Publication of JPH0685600A publication Critical patent/JPH0685600A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パッケージングの際に生じる塵埃による弾性表
面波素子への悪影響を回避し得る弾性表面波装置を提供
する。 【構成】外装ケース1は凹部4を有する。弾性表面波素
子2は凹部4の内部に配置されている。蓋体3は、金属
材料で構成され、凹部4を取り囲む壁部11の上端面1
2に接合され、凹部4を閉塞し、少なくとも凹部4と対
面する面が保護膜31で覆われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性表面波装置に関
し、更に詳しくは、弾性表面波素子に対する防塵作用を
有する弾性表面波装置に係る。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波装置はフィルタ、遅延線、レ
ゾネータ、光機能素子等を構成する要素として用いられ
るものであって、特に、高周波帯における小型フィルタ
素子として注目されている。先行技術文献例としては、
例えば特開平3ー284006号公報が知られている。
この公知文献で知られる弾性表面波装置は、外装ケース
と、弾性表面波素子とを含んでいる。弾性表面波素子は
外装ケース内に配置されている。弾性表面波装置は、数
百MHz〜数GHzの高周波で動作するので、外装ケー
ス内に収納された弾性表面波素子に対し、高度のシール
ドを施す必要がある。シールド作用を高度化する1つの
手段として、蓋体を金属材料によって構成し、これを外
装ケースに接合する。接合にあたっては、外装ケースの
接合面に予め金属膜を付着させておき、この金属膜と蓋
体とを、溶接、または、はんだ付けなどの手段によって
接合してパッケージングする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の弾性
表面波装置は、パッケージングに当たり、外装ケースに
蓋体を接合する際、蓋体の瞬時の位置ずれや、溶接時の
大電流により、金属塵埃が飛び散る。このようにして発
生した金属塵埃が弾性表面波素子の表面に付着し、微細
電極間の電気的短絡、それに伴う弾性表面波素子の特性
変動及び電極劣化を招くという問題点があった。
【0004】弾性表面波素子の表面を薄い保護膜で覆う
ことにより、弾性表面波素子の表面への塵埃の付着を防
止することができる。しかし、弾性表面波素子の表面を
保護膜で覆うと振動特性が劣化する。上述した先行技術
文献には、パッケージングの際に生じる防塵について
は、何も開示していない。
【0005】そこで、本発明の課題は、パッケージング
の際に生じる塵埃による弾性表面波素子への悪影響を回
避し得る弾性表面波装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明は、外装ケースと、弾性表面波素子と、蓋体
とを含む弾性表面波装置であって、前記外装ケースは、
凹部を有しており、前記弾性表面波素子は、前記凹部の
内部に配置されており前記蓋体は、前記凹部を取り囲む
壁部の上端面に接合され、前記凹部を閉塞し、少なくと
も前記凹部と対面する面が金属面を含み、前記金属面が
保護膜で覆われている。
【0007】
【作用】外装ケースは、凹部を有しており、弾性表面波
素子は凹部の内部に配置されており、蓋体は凹部を取り
囲む周壁部の上端面に接合され、凹部を閉塞し、少なく
とも記凹部と対面する面が金属面を含んでいるから、数
百MHz〜数GHzの高周波で動作する弾性表面波素子
に対し、高度のシールドを施すことができる。
【0008】蓋体は、金属面が保護膜で覆われているか
ら、パッケージングにおいて、外装ケースに蓋体を接合
する際、蓋体の瞬時の位置ずれや、溶接時の大電流が流
れても、蓋体から金属塵埃が飛び散ることがない。この
ため、金属塵埃が弾性表面波素子の表面に付着すること
がなくなり、微細電極間の電気的短絡、弾性表面波素子
の特性変動及び電極劣化などを確実に防止できる。
【0009】蓋体が外装ケースの上端面の外周縁との間
で横移動防止機構を構成する凸縁を有する場合は、外装
ケースに蓋体を接合する際、蓋体の位置ずれが防止でき
る。このため、蓋体の位置ずれに伴う金属塵埃の発生が
抑制され、弾性表面波素子の微細電極間の電気的短絡、
弾性表面波素子の特性変動及び電極劣化などが防止され
る。
【0010】また、カバー部材を有し、カバー部材が外
装ケースの凹部内に配置され、弾性表面波素子を覆って
いる場合は、パッケージングにおいて、外装ケースに蓋
体を接合する際、蓋体の瞬時の位置ずれや、溶接時の大
電流が流れて、蓋体から金属塵埃が飛び散ったとして
も、弾性表面波素子の表面への金属塵埃の付着がカバー
部材により阻止される。このため、弾性表面波素子の微
細電極間の電気的短絡、特性変動及び電極劣化などを確
実に防止できる。
【0011】更に、蓋体は少なくとも凹部と対面する面
の1部または全部が着磁されている場合または凹部と対
面する面に磁石を有する場合は、パッケージングにおい
て、外装ケースに蓋体を接合する際、蓋体の瞬時の位置
ずれや、溶接時の大電流が流れて、蓋体から金属塵埃が
飛び散ったとしても、これらの金属塵埃が着磁された蓋
体または磁石に吸着し、弾性表面波素子の表面へ付着す
ることがない。このため、弾性表面波素子の微細電極間
の電気的短絡、特性変動及び電極劣化を防止できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明に係る弾性表面波装置の正面部
分断面図である。1は外装ケース、2は弾性表面波素
子、3は蓋体である。外装ケース1は凹部4を有してい
る。外装ケース1は、通常、アルミナ等の絶縁材料によ
って構成される。弾性表面波素子2は凹部4の内部に配
置されている。弾性表面波素子2は、凹部4内に配置さ
れ、入出力電極21、22がワイヤ23等により入出力
用導電層51、52に接続される。図示はされていない
が、接地電極もワイヤ等により接地用導電層に接続され
ている。弾性表面波素子2は、圧電基板20の上に櫛歯
状入力電極と櫛歯状出力電極とを互いに挟み込むように
対向配置したタイプのものでも、複数の入力電極及び出
力電極を交互に配置した多電極型のものでもよい。弾性
表面波素子2は導電接着剤24を用いて導電層53の上
に接着してある。
【0013】蓋体3は、凹部4を取り囲む周壁部11の
上端面12に接合され、凹部4を閉塞している。蓋体3
は少なくとも凹部4と対面する面が金属面を含み、金属
面が保護膜31で覆われている。このような蓋体3はそ
の全体を金属材料によって構成するか、または非金属材
料の表面を金属によって被覆することによって得られ
る。保護膜31は望ましくは非接合部を覆うように、樹
脂コートを施すことによって形成する。用いる樹脂材料
としては、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂を上げる
ことができる。この中でも、シリコーン系樹脂は粘着性
を有し浮遊塵埃を吸着できるので、特に望ましい。蓋体
3の接合に当たっては、外装ケース1の接合面に予め金
属膜54を付着させておき、この金属膜54と蓋体3と
を、溶接、または、はんだ付けなどの手段によって接合
する。参照符号13は溶接、または、はんだなどの導電
性接着剤を示している。
【0014】上述したように、外装ケース1は凹部4を
有しており、弾性表面波素子2は凹部4の内部に配置さ
れており、蓋体3は凹部4を取り囲む周壁部11の上端
面12に接合され、凹部4を閉塞し、少なくとも凹部4
と対面する面が金属面を含んでいるから、数百MHz〜
数GHzの高周波で動作する弾性表面波素子2に対し、
金属面による高度のシールドを施すことができる。
【0015】しかも、蓋体3は少なくとも凹部4と対面
する金属面が保護膜31で覆われているから、パッケー
ジングにおいて、外装ケース1に蓋体3を接合する際、
蓋体3の瞬時の位置ずれや、溶接時の大電流が流れて
も、蓋体3から金属塵埃が飛び散ることがない。このた
め、金属塵埃が弾性表面波素子2の表面に付着すること
がなくなり、微細な電極21、22の電気的短絡、特性
変動及び電極劣化などを確実に防止できる。
【0016】図2は本発明に係る弾性表面波装置の他の
実施例における正面部分断面図を示している。図におい
て、図1と同一の参照符号は同一性ある構成部分を示し
ている。蓋体3は外装ケース1の接合面の外周縁との間
で横移動防止機構を構成する凸縁32を有する。このよ
うな構造であると、外装ケース1に蓋体3を接合する
際、蓋体3の位置ずれが防止できる。このため、蓋体3
の位置ずれに伴う金属塵埃の発生が抑制され、弾性表面
波素子2の微細な電極21、22の電気的短絡、弾性表
面波素子2の特性変動及び電極劣化などが防止される。
【0017】図3は本発明に係る弾性表面波装置の他の
実施例における正面部分断面図を示している。図におい
て、図1と同一の参照符号は同一性ある構成部分を示し
ている。図3の弾性表面波装置は、カバー部材6を有
し、カバー部材6が外装ケース1の凹部4内に配置さ
れ、弾性表面波素子2を覆っている。カバー部材6は薄
いプラスチックシートを用い、これをアーチ状に曲げて
弾性表面波素子2の上方に間隔を隔てて配置してある。
カバー部材6が外装ケース1の凹部4内に配置され、弾
性表面波素子2を覆っていると、パッケージングにおい
て、外装ケース1に蓋体3を接合する際、蓋体3の瞬時
の位置ずれや、溶接時の大電流が流れて、蓋体3から金
属塵埃が飛び散ったとしても、弾性表面波素子2の表面
への金属塵埃の付着がカバー部材6により阻止される。
このため、弾性表面波素子2の微細な電極21、22の
電気的短絡、特性変動及び電極劣化などを確実に防止で
きる。
【0018】図4は本発明に係る弾性表面波装置の他の
実施例における正面部分断面図を示している。図におい
て、図1と同一の参照符号は同一性ある構成部分を示し
ている。図4の弾性表面波装置では、蓋体3は少なくと
も凹部4と対面する面の1部または全部が着磁されてい
る。このような構造であると、外装ケース1に蓋体3を
接合する際、蓋体3の瞬時の位置ずれや、溶接時の大電
流が流れて、蓋体3から金属塵埃が飛び散ったとして
も、これらの金属塵埃が着磁された蓋体3に磁気吸着
し、弾性表面波素子2の表面へ付着することがない。こ
のため、弾性表面波素子2の微細な電極21、22の電
気的短絡、特性変動及び電極劣化を防止できる。
【0019】図5は本発明に係る弾性表面波装置の他の
実施例における正面部分断面図を示している。図におい
て、図1と同一の参照符号は同一性ある構成部分を示し
ている。図5の弾性表面波装置では、蓋体3は凹部4と
対面する面に磁石7を有する。磁石7は蓋体3の凹部4
と対向する面が磁極となるような配置を採ることが望ま
しい。この図5の実施例の場合も図4と同様の作用効果
を奏する。
【0020】図6は本発明に係る弾性表面波装置の分解
斜視図、図7は図6のA7ーA7線上断面図、図8は図
6のA8ーA8線上断面図である。
【0021】外装ケース1は、入出力用端子81、82
と、接地用端子91、92と、すくなとも3つの導電層
A〜Cとを有する。凹部4は底面41及び底面41との
間に段差hを有する段面42を含んでいる。外装ケース
1は平面形状が4角形状を有し、4角部に欠落部を有し
ている。欠落部は例えば円弧状に形成する。
【0022】入出力用端子81、82及び接地用端子9
1、92は外装ケース1の外周面に設けられている。入
出力用端子81、82及び接地用端子91、92は例え
ばAgを主成分とした電極材料を塗布し焼き付けて形成
することができる。接地用導体91、92のうち、接地
用導体91は、外装ケース1の4角に形成された欠落部
に設けらている。
【0023】導電層A〜Cのうち、第1導電層Aは凹部
4の底面41に設けられると共に、凹部4を取り囲む周
壁部を貫通して外周面に導かれ、接地用端子91、92
に導通している。第2導電層Bは、入出力用導電層5
1、52と、接地用導電層55とを含み、段面42に付
着して設けられると共に、段面42の回りの周壁部を貫
通して外周面に導出され、入出力用導電層51、52が
入出力用端子81、82に導通し、接地用導電層55が
接地用端子91、92に導通している。入出力用導電層
51、52及び接地用導電層55は間隔を隔てて形成さ
れている。第3導電膜Cは外装ケース1の接合面に付着
して設けられた金属膜54であり、接地用端子91、9
2に導通している。
【0024】図6では、第1導電層Aが外装ケース1を
構成する絶縁基板111の上に付着され、第2導電層B
が絶縁基板112の上に付着され、第3導電膜Cが絶縁
基板154の上に付着されている。そして、これらの絶
縁基板111〜154を積層した構造となっている。こ
の他、絶縁基板111となる絶縁層、絶縁基板112と
なる絶縁層、第2導電層B、絶縁基板154となる絶縁
層を、順次に、例えば印刷などの手段によって塗布し積
層する工程を経て、製造することもできる。
【0025】弾性表面波素子2は、凹部4内において第
1導電層A上に配置され、入出力電極21、22がワイ
ヤ23等により入出力用導電層51、52に接続され、
接地電極25がワイヤ26等により接地用導電層55に
接続されている。弾性表面波素子2は、圧電基板20の
上に櫛歯状入力電極と櫛歯状出力電極とを互いに挟み込
むように対向配置したタイプのものでも、複数の入力電
極及び出力電極を交互に配置した多電極型のものでもよ
い。弾性表面波素子2は導電接着剤24を用いて第1導
電層Aの上に接着してある。
【0026】蓋体3は導電材料で構成され、第3導電膜
Cを構成する金属膜54に密着して備えられ、凹部4を
閉じている。蓋体3と第3導電膜Cを構成する金属層5
4との間は導電性接着剤13によって接着してある。蓋
体3は、凹部4と対面する面が保護膜31で覆われてい
る。
【0027】上述のように、蓋体3は少なくとも凹部4
と対面する面が保護膜31で覆われているから、パッケ
ージングにおいて、外装ケース1に蓋体3を接合する
際、蓋体3の瞬時の位置ずれや、溶接時の大電流が流れ
ても、蓋体3から金属塵埃が飛び散ることがない。この
ため、金属塵埃が弾性表面波素子2の表面に付着するこ
とがなくなり、微細な電極21、22の電気的短絡、特
性変動及び電極劣化などを確実に防止できる。図示は省
略するが、図2〜図4に図示し、説明した技術が適用で
きることは言うまでもない。
【0028】更に、この実施例では、第1導電層Aは凹
部4の底面41に設けられており、第3導電膜Cは外装
ケース1の接合面に付着して設けられ接地用端子91、
92に導通しており、弾性表面波素子2は凹部4内にお
いて第1導電層A上に配置されており、蓋体3は導電材
料で構成され凹部4を閉じているから、弾性表面波素子
2の両面側に、第1導電層A及び蓋体3による広く密度
の高いシールドパターンを形成することができる。
【0029】蓋体3は、第3導電膜Cに密着して備えら
れているから、外装ケース1と蓋体3との接合面におい
ても、高度のシールド作用を得ることができる。
【0030】接地用端子91、92は外装ケース1の外
周面に設けられており、第1導電層Aは凹部4を取り囲
む周壁部を貫通して外周面に導かれ接地用端子91、9
2に導通しており、第2導電層Bは周壁部を貫通して外
周面に導出され接地用導電層55が接地用端子91、9
2に導通しており、第3導電膜Cは外装ケース1の接合
面に付着して設けられ接地用端子91、92に導通して
おり、弾性表面波素子2は接地電極が接地用導電層55
に接続されているから、シールド作用をなす第1導電層
A、第3導電膜C及び弾性表面波素子2の接地電極導出
用としての機能を有する第2導電層Bが、外装ケース1
の外周面に設けられた接地用端子91、92において共
通に接続される。このため、接地用端子91、92まで
のシールド導体の経路及び弾性表面波素子2の接地電極
の導出経路が短くなり、シールド作用が向上する。
【0031】凹部4は底面41との間に段差hを有する
段面42を含んでおり、第2導電層Bは段面42に付着
して設けられ、弾性表面波素子2は入出力電極が第2導
電層Bに含まれる入出力用導電層51、52に接続さ
れ、接地電極が第2導電層Bに含まれる接地用導電層5
5に接続されているから、弾性表面波素子2の入出力電
極及び接地電極を、段面42に形成された第2導電層B
を利用して容易に接続することができる。この場合、第
3導電膜Cと接地用端子91、92との全部の接続は必
ずしも、必要ではない。
【0032】入出力用端子81、82は外装ケース1の
外周面に設けられており、第2導電層Bは段面42の回
りの周壁部を貫通して外周面に導出され、入出力用導電
層51、52が入出力用端子81、82に導通し、弾性
表面波素子2は入出力電極が入出力用導電層51、52
に接続されているから、弾性表面波素子2の入出力電極
導出用としての機能を有する第2導電層Bが、外装ケー
ス1の外周面に設けられた入出力端子用導体に接続され
る。このため、弾性表面波素子2の電極から端子までの
導体の経路が短くなり、望ましい特性が得られる。
【0033】図示では、欠落部に接地用導体91を設け
てあるので、接地用導体92を省略することも可能であ
る。しかも 蓋体3と第3導電膜Cとの間に必要な接合
面積が接地用導体92によって減少するのを回避し、接
地用端子91に必要な面積を充分に確保できる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。 (a) 外装ケースは、凹部を有しており、弾性表面波
素子は凹部の内部に配置されており、蓋体は凹部を取り
囲む周壁部の上端面に接合され、凹部を閉塞し、少なく
とも凹部と対面する面が金属面を含んでいるから、数百
MHz〜数GHzの高周波で動作する弾性表面波素子に
対し、高度のシールドを施した弾性表面波装置を提供で
きる。 (b)蓋体は少なくとも凹部と対面する面が保護膜で覆
われているから、パッケージングにおいて、金属塵埃が
弾性表面波素子の表面に付着することがなくなり、微細
電極間の電気的短絡、弾性表面波素子の特性変動及び電
極劣化などを確実に防止し得る弾性表面波装置を提供で
きる。 (c)蓋体が外装ケースの上端面の外周縁との間で横移
動防止機構を構成する凸縁を有する場合は、蓋体の位置
ずれに伴う金属塵埃の発生が抑制され、弾性表面波素子
の微細電極間の電気的短絡、弾性表面波素子の特性変動
及び電極劣化などを防止し得る弾性表面波装置を提供で
きる。 (d)カバー部材を有し、カバー部材が外装ケースの凹
部内に配置され、弾性表面波素子を覆っている場合は、
パッケージングにおいて、蓋体から金属塵埃が飛び散っ
たとしても、弾性表面波素子の表面への金属塵埃の付着
がカバー部材により阻止されるから、弾性表面波素子の
微細電極間の電気的短絡、特性変動及び電極劣化などを
確実に防止し得る弾性表面波装置を提供できる。 (e)蓋体は少なくとも凹部と対面する面の1部または
全部が着磁されている場合または凹部と対面する面に磁
石を有する場合は、パッケージングにおいて、蓋体から
金属塵埃が飛び散ったとしても、これらの金属塵埃が着
磁された蓋体または磁石に吸着し、弾性表面波素子の表
面へ付着することがないから、弾性表面波素子の微細電
極間の電気的短絡、特性変動及び電極劣化を防止し得る
弾性表面波装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾性表面波装置の正面部分断面図
である。
【図2】本発明に係る弾性表面波装置の他の実施例を示
す正面部分断面図である。
【図3】本発明に係る弾性表面波装置の他の実施例を示
す正面部分断面図である。
【図4】本発明に係る弾性表面波装置の他の実施例を示
す正面部分断面図である。
【図5】本発明に係る弾性表面波装置の他の実施例を示
す正面部分断面図である。
【図6】本発明に係る弾性表面波装置の具体的な実施例
を示す分解斜視図である。
【図7】図6のA7ーA7線上断面図である。
【図8】図6のA8ーA8線上断面図である。
【符号の説明】
1 外装ケース 2 弾性表面波素子 3 蓋体 4 凹部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装ケースと、弾性表面波素子と、蓋体
    とを含む弾性表面波装置であって、 前記外装ケースは、凹部を有しており、 前記弾性表面波素子は、前記凹部の内部に配置されてお
    り前記蓋体は、前記凹部を取り囲む壁部の上端面に接合
    され、前記凹部を閉塞し、少なくとも前記凹部と対面す
    る面が金属面を含み、前記金属面が保護膜で覆われてい
    る弾性表面波装置。
  2. 【請求項2】 前記保護膜は、合成樹脂でなる請求項1
    に記載の弾性表面波装置。
  3. 【請求項3】 前記保護膜は、少なくとも表面が粘着性
    を有する請求項1または2に記載の弾性表面波装置。
  4. 【請求項4】 外装ケースと、弾性表面波素子と、蓋体
    とを含む弾性表面波装置であって、 前記外装ケースは、凹部を有しており、 前記弾性表面波素子は、前記凹部の内部に配置されてお
    り前記蓋体は、前記凹部を取り囲む周壁部の上端面に接
    合され、前記凹部を閉塞し、少なくとも前記凹部と対面
    する面に金属面を含み、前記上端面の外周縁との間で横
    移動防止機構を構成する凸縁を有する弾性表面波装置。
  5. 【請求項5】 外装ケースと、弾性表面波素子と、蓋体
    と、カバー部材を含む弾性表面波装置であって、 前記外装ケースは、凹部を有しており、 前記弾性表面波素子は、前記凹部の内部に配置されてお
    り、 前記蓋体は、前記凹部を取り囲む周壁部の上端面に接合
    され、前記凹部を閉塞し、少なくとも前記凹部と対面す
    る面が金属面を含んでおり、 前記カバー部材は、前記凹部内に配置され、前記弾性表
    面波素子を覆っている弾性表面波装置。
  6. 【請求項6】 外装ケースと、弾性表面波素子と、蓋体
    とを含む弾性表面波装置であって、 前記外装ケースは、凹部を有しており、 前記弾性表面波素子は、前記凹部の内部に配置されてお
    り前記蓋体は、前記凹部を取り囲む周壁部の上端面に接
    合され、前記凹部を閉塞し、少なくとも前記凹部と対面
    する面の1部または全部が着磁されている弾性表面波装
    置。
  7. 【請求項7】 外装ケースと、弾性表面波素子と、蓋体
    とを含む弾性表面波装置であって、 前記外装ケースは、凹部を有しており、 前記弾性表面波素子は、前記凹部の内部に配置されてお
    り、 前記蓋体は、前記凹部を取り囲む周壁部の上端面に接合
    され、前記凹部を閉塞し、少なくとも前記凹部と対面す
    る面に磁石を有する弾性表面波装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5962950A (en) * 1995-04-10 1999-10-05 Canon Kabushiki Kaisha Compact surface acoustic wave apparatus, spread spectrum signal receiver using the same apparatus for reception of spread spectrum signal, and spread spectrum signal communication system using the same spread spectrum signal receiver

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US5962950A (en) * 1995-04-10 1999-10-05 Canon Kabushiki Kaisha Compact surface acoustic wave apparatus, spread spectrum signal receiver using the same apparatus for reception of spread spectrum signal, and spread spectrum signal communication system using the same spread spectrum signal receiver

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