JPH0685382B2 - アモルファス金属製トロイダルコア - Google Patents
アモルファス金属製トロイダルコアInfo
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- JPH0685382B2 JPH0685382B2 JP58104180A JP10418083A JPH0685382B2 JP H0685382 B2 JPH0685382 B2 JP H0685382B2 JP 58104180 A JP58104180 A JP 58104180A JP 10418083 A JP10418083 A JP 10418083A JP H0685382 B2 JPH0685382 B2 JP H0685382B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F17/00—Fixed inductances of the signal type
- H01F17/04—Fixed inductances of the signal type with magnetic core
- H01F17/06—Fixed inductances of the signal type with magnetic core with core substantially closed in itself, e.g. toroid
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は磁性体用アモルファス金属（単一金属及び合金
を包含する）からなるトロイダルコアに関し、詳しくは
該金属積層体の環状体からなる鉄損の少ないトロイダル
コアに関する。
を包含する）からなるトロイダルコアに関し、詳しくは
該金属積層体の環状体からなる鉄損の少ないトロイダル
コアに関する。
［従来の技術］ アモルファス金属が融解金属を超高速冷却することによ
って、結晶化を経由することなく固化されたものである
ことは既知である。この冷却を実現する便宜上、アモル
ファス金属は一般に薄帯状、薄膜状又は細粉状で得られ
る。
って、結晶化を経由することなく固化されたものである
ことは既知である。この冷却を実現する便宜上、アモル
ファス金属は一般に薄帯状、薄膜状又は細粉状で得られ
る。
特に磁性体用アモルファス金属はその優れた磁気特性を
活かして電気機器用の磁性材料として用いられ始めてい
る。この場合に、その薄さは渦電流による発熱防止にも
役立つ。
活かして電気機器用の磁性材料として用いられ始めてい
る。この場合に、その薄さは渦電流による発熱防止にも
役立つ。
トロイダルコアとは環状の鉄芯（必ずしも鉄に限らず、
強磁性体からなる芯体をいう）のことであって、これを
環状のケースに収容して用いることが多い。
強磁性体からなる芯体をいう）のことであって、これを
環状のケースに収容して用いることが多い。
鉄芯（コア）とケースとの間の緩衝を目的として樹脂等
を充填することは従来から行なわれている。しかし、こ
の方法はコアの磁気特性向上を目的としたものではな
く、その効果を生じさせるものでもない。
を充填することは従来から行なわれている。しかし、こ
の方法はコアの磁気特性向上を目的としたものではな
く、その効果を生じさせるものでもない。
［発明が解決しようとする課題］ 本発明は、高周波域における鉄損の極めて少ないトロイ
ダルコアを提供することを目的とする。
ダルコアを提供することを目的とする。
［課題を解決するための手段］ 本発明は、磁性体用アモルファス金属の環状積層体から
なるトロイダルコアにおいて、各層間に電気絶縁性で、
かつ曲げ強度（ASTM D 790により測定）1000kg/cm2以
下、圧縮強度（ASTM D 695により10％歪点で測定）1000
kg/cm2以下のポリエステル樹脂またはエポキシ樹脂が介
在することを特徴とする高周波域における鉄損の極めて
少ないトロイダルコアにある。
なるトロイダルコアにおいて、各層間に電気絶縁性で、
かつ曲げ強度（ASTM D 790により測定）1000kg/cm2以
下、圧縮強度（ASTM D 695により10％歪点で測定）1000
kg/cm2以下のポリエステル樹脂またはエポキシ樹脂が介
在することを特徴とする高周波域における鉄損の極めて
少ないトロイダルコアにある。
磁性体用アモルファス金属は、フェライトを遥かに凌ぐ
パーマロイ（Niを35〜80％含むFe-Ni合金の総称）と同
等以上の飽和磁化特性を備えている。しかし、その鉄損
は小さいとはいえ、高周波磁場における使用には、なお
相当の発熱を伴う。
パーマロイ（Niを35〜80％含むFe-Ni合金の総称）と同
等以上の飽和磁化特性を備えている。しかし、その鉄損
は小さいとはいえ、高周波磁場における使用には、なお
相当の発熱を伴う。
その解決のために、アモルファス金属自体の組成を改良
する検討も行なわれているが、本発明者等は磁性材料用
アモルファスコアに特有で、不可避と考えられていた鉄
損を加工により大巾に減少させることに成功した。
する検討も行なわれているが、本発明者等は磁性材料用
アモルファスコアに特有で、不可避と考えられていた鉄
損を加工により大巾に減少させることに成功した。
本発明のトロイダルコアにおいては、各金属層間に介在
するポリエステル樹脂またはエポキシ樹脂は各層を相互
に電気的に絶縁するばかりでなく、コア全体の磁気特性
を殆んど低下させることなく、それをケース中に保持す
る機能をも果たす。この機能は本発明の効果発現にとっ
て極めて重要である。すなわち、介在層が高温硬化を要
するものであるとか、硬化時に大きな膨脹または収縮を
生ずるものである場合には、コアに歪を生じさせる結
果、その磁気特性を低下させることになる。従って、樹
脂は軟質側のものが好ましい。
するポリエステル樹脂またはエポキシ樹脂は各層を相互
に電気的に絶縁するばかりでなく、コア全体の磁気特性
を殆んど低下させることなく、それをケース中に保持す
る機能をも果たす。この機能は本発明の効果発現にとっ
て極めて重要である。すなわち、介在層が高温硬化を要
するものであるとか、硬化時に大きな膨脹または収縮を
生ずるものである場合には、コアに歪を生じさせる結
果、その磁気特性を低下させることになる。従って、樹
脂は軟質側のものが好ましい。
上記機能を果たす樹脂としては上述のようにポリエステ
ル樹脂またはエポキシ樹脂であり、その曲げ強度（ASTE
D 790により測定）1000kg/cm2以下、好ましくは800kg/
cm2以下で、しかも圧縮強度（ASTM D 695により10％歪
点で測定）1000kg/cm2以下のものであって、適当な有機
溶媒の溶液となり得るものであれば使用可能である。
ル樹脂またはエポキシ樹脂であり、その曲げ強度（ASTE
D 790により測定）1000kg/cm2以下、好ましくは800kg/
cm2以下で、しかも圧縮強度（ASTM D 695により10％歪
点で測定）1000kg/cm2以下のものであって、適当な有機
溶媒の溶液となり得るものであれば使用可能である。
本発明のトロイダルコアを製作するには、コアを構成す
る各金属層間に電気絶縁性でしかもコアに歪を生じさせ
ない物質を介在させる必要がある。該物質は上記したよ
うにポリエステル樹脂またはエポキシ樹脂であるが、こ
れらを介在させる手段としては、真空含浸法または加圧
含浸法が好ましい。すなわち、コアを構成する各金属層
間の隙間が極めて小さいばかりでなく、隙間に空気又は
水分等が存在する場合があるので、それらを強制的に除
去し、介在用物質を導入する手段として、真空含浸法ま
たは加圧含浸法が好結果を招来する。通常は真空含浸法
および加圧含浸法の何れかを用いれば十分であるが必要
に応じて両者を併用してもよい。
る各金属層間に電気絶縁性でしかもコアに歪を生じさせ
ない物質を介在させる必要がある。該物質は上記したよ
うにポリエステル樹脂またはエポキシ樹脂であるが、こ
れらを介在させる手段としては、真空含浸法または加圧
含浸法が好ましい。すなわち、コアを構成する各金属層
間の隙間が極めて小さいばかりでなく、隙間に空気又は
水分等が存在する場合があるので、それらを強制的に除
去し、介在用物質を導入する手段として、真空含浸法ま
たは加圧含浸法が好結果を招来する。通常は真空含浸法
および加圧含浸法の何れかを用いれば十分であるが必要
に応じて両者を併用してもよい。
［実施例］ （実施例１〜３および比較例１〜３） 幅5mm、厚さ20〜30μｍのアモルファス磁性体用箔を積
層してなる厚さ約5mmのトロイダルコアを真空脱気し、
これをポリエステル樹脂（ポリエチレンテレフタレート
樹脂：融点180℃）の工業ガソリンソルベントナフサ溶
液［樹脂分濃度（105℃,3hr）40±３％、比重（25℃）
0.94±0.02、粘度1.5〜3.5cp］の真空脱気物中に浸漬し
て、各金属薄帯間に溶液を含浸させた。
層してなる厚さ約5mmのトロイダルコアを真空脱気し、
これをポリエステル樹脂（ポリエチレンテレフタレート
樹脂：融点180℃）の工業ガソリンソルベントナフサ溶
液［樹脂分濃度（105℃,3hr）40±３％、比重（25℃）
0.94±0.02、粘度1.5〜3.5cp］の真空脱気物中に浸漬し
て、各金属薄帯間に溶液を含浸させた。
含浸コアを室温で自然乾燥して皮膜を形成させ、目的の
トロイダルコアを得た。このポリエステル樹脂の乾燥後
の曲げ強度（ASTM D 790により測定）は500kg/cm2、圧
縮強度（ASTM D 695により10％歪点で測定）は730kg/cm
2であった。
トロイダルコアを得た。このポリエステル樹脂の乾燥後
の曲げ強度（ASTM D 790により測定）は500kg/cm2、圧
縮強度（ASTM D 695により10％歪点で測定）は730kg/cm
2であった。
このようにして得られた３箇のコアに50ターンの巻線を
施し、周波数50kHzで磁束密度1000ガウス（Ｇ）及び300
0ガウスにおける鉄損を測定した。結果を第１表に示
す。なお、含浸前のコアに対する同条件での測定結果を
も同表に併記する。
施し、周波数50kHzで磁束密度1000ガウス（Ｇ）及び300
0ガウスにおける鉄損を測定した。結果を第１表に示
す。なお、含浸前のコアに対する同条件での測定結果を
も同表に併記する。
第１表から、両磁束密度において、含浸後（実施例）に
は含浸前（比較例）に比して、鉄損が約1/2に低下して
いる（磁気特性が向上した）ことがわかる。
は含浸前（比較例）に比して、鉄損が約1/2に低下して
いる（磁気特性が向上した）ことがわかる。
［発明の効果］ 以上説明したように、本発明のアモルファス金属製トロ
イダルコアは、高周波領域における鉄損が極めて少ない
という効果を奏する。
イダルコアは、高周波領域における鉄損が極めて少ない
という効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−56305（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−136917（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−106011（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−106811（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−187916（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−211209（ＪＰ，Ａ) 伊藤公正編「プラスチック データ ハ ンドブック」（株）工業調査会1980年７月 ５日発行、Ｐ．136〜137。
Claims (1)
- 【請求項１】磁性体用アモルファス金属の環状積層体か
らなるトロイダルコアにおいて、各層間に電気絶縁性
で、かつ曲げ強度（ASTM D 790により測定）1000kg/cm2
以下、圧縮強度（ASTM D 695により10％歪点で測定）10
00kg/cm2以下のポリエステル樹脂またはエポキシ樹脂が
介在することを特徴とする高周波域における鉄損の極め
て少ないトロイダルコア。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58104180A JPH0685382B2 (ja) | 1983-06-13 | 1983-06-13 | アモルファス金属製トロイダルコア |
| JP5046051A JPH0812834B2 (ja) | 1983-06-13 | 1993-02-12 | アモルファス金属製トロイダルコアの製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58104180A JPH0685382B2 (ja) | 1983-06-13 | 1983-06-13 | アモルファス金属製トロイダルコア |
| JP5046051A JPH0812834B2 (ja) | 1983-06-13 | 1993-02-12 | アモルファス金属製トロイダルコアの製造方法 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5046051A Division JPH0812834B2 (ja) | 1983-06-13 | 1993-02-12 | アモルファス金属製トロイダルコアの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59229807A JPS59229807A (ja) | 1984-12-24 |
| JPH0685382B2 true JPH0685382B2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=26386162
Family Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58104180A Expired - Lifetime JPH0685382B2 (ja) | 1983-06-13 | 1983-06-13 | アモルファス金属製トロイダルコア |
| JP5046051A Expired - Lifetime JPH0812834B2 (ja) | 1983-06-13 | 1993-02-12 | アモルファス金属製トロイダルコアの製造方法 |
Family Applications After (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5046051A Expired - Lifetime JPH0812834B2 (ja) | 1983-06-13 | 1993-02-12 | アモルファス金属製トロイダルコアの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (2) | JPH0685382B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3938338B2 (ja) * | 2002-07-09 | 2007-06-27 | 三井化学株式会社 | 薄型、高効率、電動機または発電機用積層板及び、電動機または発電機 |
| JP6401119B2 (ja) * | 2015-07-21 | 2018-10-03 | 太陽誘電株式会社 | モジュール基板 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57106011A (en) * | 1980-12-22 | 1982-07-01 | Matsushita Electric Works Ltd | Coil for electric and electronic apparatus |
| JPS57187916A (en) * | 1981-05-14 | 1982-11-18 | Hitachi Metals Ltd | Magnetic core |
| JPS5856305A (ja) * | 1981-09-29 | 1983-04-04 | Hitachi Metals Ltd | ノイズフイルタ− |
-
1983
- 1983-06-13 JP JP58104180A patent/JPH0685382B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1993
- 1993-02-12 JP JP5046051A patent/JPH0812834B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 伊藤公正編「プラスチックデータハンドブック」（株）工業調査会１９８０年７月５日発行、Ｐ．１３６〜１３７。 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59229807A (ja) | 1984-12-24 |
| JPH0812834B2 (ja) | 1996-02-07 |
| JPH0645166A (ja) | 1994-02-18 |
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