JPH068525A - 多色画像形成装置 - Google Patents
多色画像形成装置Info
- Publication number
- JPH068525A JPH068525A JP4169434A JP16943492A JPH068525A JP H068525 A JPH068525 A JP H068525A JP 4169434 A JP4169434 A JP 4169434A JP 16943492 A JP16943492 A JP 16943492A JP H068525 A JPH068525 A JP H068525A
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- JP
- Japan
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- image
- toner
- image forming
- exposure
- color
- Prior art date
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- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
- Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 感光体上に順次色トナー像を形成し、このト
ナー像を一括して転写材に転写する装置の画質を向上さ
せるものである。 【構成】 上記一括して転写する系で、感光体上にドッ
ト状の像露光をする際、このドットの径を後工程の像露
光ほど小さくすることで解決する。更に、各工程の露光
量を先に形成したトナー像のトナー量に応じて増やす方
向に調整する。 【効果】 後工程における潜像が、鮮明に形成できるた
め、後工程で形成するトナー像の劣化が防止できる。
ナー像を一括して転写材に転写する装置の画質を向上さ
せるものである。 【構成】 上記一括して転写する系で、感光体上にドッ
ト状の像露光をする際、このドットの径を後工程の像露
光ほど小さくすることで解決する。更に、各工程の露光
量を先に形成したトナー像のトナー量に応じて増やす方
向に調整する。 【効果】 後工程における潜像が、鮮明に形成できるた
め、後工程で形成するトナー像の劣化が防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光体上に順次色トナー
像を形成し、これを一括して転写材に転写し、多色画像
を形成する装置に関するもので、複写機やプリンタに適
用可能なものである。
像を形成し、これを一括して転写材に転写し、多色画像
を形成する装置に関するもので、複写機やプリンタに適
用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】近年検討されている、上記多色像形成装
置のプロセス図の一例を図2に示す。
置のプロセス図の一例を図2に示す。
【0003】図の装置は、電子写真感光体である像形成
体1上に帯電器2によって一様に帯電を施し、特定の色
の画像信号に基づく像露光L1を行なって潜像を形成
し、この潜像を特定の色に対応する色トナーにより現像
するという工程を予め設定された複数の色の各色毎に所
定の順序で繰り返し、像形成体1上に多色トナー像を形
成し、これを転写材Pに一括転写を行ない、定着器(図
示せず)を通過させることにより多色画像を得られる装
置である(その動作の詳細は実施例の説明で詳しく説明
する)。
体1上に帯電器2によって一様に帯電を施し、特定の色
の画像信号に基づく像露光L1を行なって潜像を形成
し、この潜像を特定の色に対応する色トナーにより現像
するという工程を予め設定された複数の色の各色毎に所
定の順序で繰り返し、像形成体1上に多色トナー像を形
成し、これを転写材Pに一括転写を行ない、定着器(図
示せず)を通過させることにより多色画像を得られる装
置である(その動作の詳細は実施例の説明で詳しく説明
する)。
【0004】上記多色像形成装置は、像形成体上におい
て、多色トナー像を形成するという特徴から、現像方法
としては先に像形成体上に形成されたトナー像が、後の
異なる色の現像の際に破壊されたり、異なる色のトナー
が収納されている現像器31〜34内に混入されないこ
とが必要となるため、像形成体に対して非接触の現像方
法が必要となる。なおこのような多色画像形成装置の像
露光の光源としては、半導体レーザを用いて静電潜像を
形成するものが代表的である。
て、多色トナー像を形成するという特徴から、現像方法
としては先に像形成体上に形成されたトナー像が、後の
異なる色の現像の際に破壊されたり、異なる色のトナー
が収納されている現像器31〜34内に混入されないこ
とが必要となるため、像形成体に対して非接触の現像方
法が必要となる。なおこのような多色画像形成装置の像
露光の光源としては、半導体レーザを用いて静電潜像を
形成するものが代表的である。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】上記の如き多色像
形成方法を行なう装置では、先に像形成体上に形成され
たトナー像の上に潜像、現像を繰り返して行ない、トナ
ー像を重ね合わせていくため、上に重ねたトナー像ほど
薄くなる傾向にあり、色再現性が悪くなる現象や、トナ
ー像上に文字やラインを現像する場合に、文字やライン
がぼやけてしまい、濃度が薄くなってしまうという傾向
がみられる。
形成方法を行なう装置では、先に像形成体上に形成され
たトナー像の上に潜像、現像を繰り返して行ない、トナ
ー像を重ね合わせていくため、上に重ねたトナー像ほど
薄くなる傾向にあり、色再現性が悪くなる現象や、トナ
ー像上に文字やラインを現像する場合に、文字やライン
がぼやけてしまい、濃度が薄くなってしまうという傾向
がみられる。
【0006】これらの原因を図3及び図5を用いて説明
する。
する。
【0007】まず、トナー像を重ねた場合、上のトナー
像が薄くなる傾向となる現象について、図3を用いて説
明する。
像が薄くなる傾向となる現象について、図3を用いて説
明する。
【0008】図3はこのような装置において、多色像が
形成される過程の像形成体の表面電位の変化を示す図で
ある。図中においては、説明のために極性は正(+)と
する。以下順次説明する。
形成される過程の像形成体の表面電位の変化を示す図で
ある。図中においては、説明のために極性は正(+)と
する。以下順次説明する。
【0009】:像形成体は帯電器2により一様な帯電
が施されて、一定の正の表面電位Eとなる。
が施されて、一定の正の表面電位Eとなる。
【0010】:半導体レーザー等の露光源10より第
1の像露光が与えられ、露光部の電位がE′に低下す
る。
1の像露光が与えられ、露光部の電位がE′に低下す
る。
【0011】:このようにして形成された静電潜像を
未露光部の表面電位Eに近い正のバイアスを印加された
現像器31が現像する。その結果、正帯電のトナーが相
対的に電位の低い露光部に付着し第1のトナー像を形成
する。
未露光部の表面電位Eに近い正のバイアスを印加された
現像器31が現像する。その結果、正帯電のトナーが相
対的に電位の低い露光部に付着し第1のトナー像を形成
する。
【0012】:この工程において、前露光ランプ8等
によって除電を行なうことにより、トナー電荷による電
位T1 だけトナー付着部の電荷が高くなる。この工程は
未露光部が過剰帯電されるのを防ぐために行なうもので
ある。
によって除電を行なうことにより、トナー電荷による電
位T1 だけトナー付着部の電荷が高くなる。この工程は
未露光部が過剰帯電されるのを防ぐために行なうもので
ある。
【0013】:次に第1のトナー像が形成された像形
成体表面は、帯電器2により再帯電が施され、その結
果、トナーの有無にかかわらず、ほぼ均一な表面電位E
となる。このときトナー像上から再帯電を行なうための
トナーの電荷量は上昇し、トナー電位(トナー電荷によ
る電位)も高く(T1 →T1 ′)なる。
成体表面は、帯電器2により再帯電が施され、その結
果、トナーの有無にかかわらず、ほぼ均一な表面電位E
となる。このときトナー像上から再帯電を行なうための
トナーの電荷量は上昇し、トナー電位(トナー電荷によ
る電位)も高く(T1 →T1 ′)なる。
【0014】このため、像形成体上の表面電位Eが均一
であったとしても光導電層表面(トナー層の下)におけ
る電位はトナー電位T1 ′分だけ低くなりE−T1 ′と
なる。
であったとしても光導電層表面(トナー層の下)におけ
る電位はトナー電位T1 ′分だけ低くなりE−T1 ′と
なる。
【0015】:この像形成体の表面に第2の像露光を
第1の像露光の光量と同等において施したとすると、第
1のトナー像の上から像露光を行なうと光導電層表面に
おける電位がE−T1 ′と低いことと、トナー層によっ
て像露光光量が減衰されるために、像形成体の表面電位
は露光部においてE″となり、トナーがない場合よりも
高くなる。
第1の像露光の光量と同等において施したとすると、第
1のトナー像の上から像露光を行なうと光導電層表面に
おける電位がE−T1 ′と低いことと、トナー層によっ
て像露光光量が減衰されるために、像形成体の表面電位
は露光部においてE″となり、トナーがない場合よりも
高くなる。
【0016】:ここで前記工程と同様にして、第1
のトナーとは異なる色の正帯電トナーの現像が行なわ
れ、多重トナー像が形成される。しかし、工程のよう
に同露光量の像露光において、第1のトナー像と第2の
トナー像を重ね合わせても、第2のトナー像のための潜
像コントラストの方が小さくなってしまい、第2のトナ
ー像の方がトナーの付着量が少なくなることがわかる。
のトナーとは異なる色の正帯電トナーの現像が行なわ
れ、多重トナー像が形成される。しかし、工程のよう
に同露光量の像露光において、第1のトナー像と第2の
トナー像を重ね合わせても、第2のトナー像のための潜
像コントラストの方が小さくなってしまい、第2のトナ
ー像の方がトナーの付着量が少なくなることがわかる。
【0017】:この後、除電を行ないさらに第3、第
4のトナー像を重ねようとするとこの現象はさらに顕著
になることがわかっている。
4のトナー像を重ねようとするとこの現象はさらに顕著
になることがわかっている。
【0018】以上のように、2色目以降のトナー像が、
その下のトナー像の厚さと比較して薄くなってしまう現
象に対して、前の色までの現像トナー量に対応して、像
露光量を強めるという光量補正が考えられる。但し、像
露光量補正を行なう場合、ポリゴンミラーの回転ムラ等
により露光時に位置ズレが生じてしまうと、図4のよう
に、トナーがある部分においては適正に補正できたとし
ても、トナーがない部分においては、適正値よりも濃度
が高くなってしまう。そのような現象をともなうと、グ
レー等の中間調の微妙な再現が大変困難であった。
その下のトナー像の厚さと比較して薄くなってしまう現
象に対して、前の色までの現像トナー量に対応して、像
露光量を強めるという光量補正が考えられる。但し、像
露光量補正を行なう場合、ポリゴンミラーの回転ムラ等
により露光時に位置ズレが生じてしまうと、図4のよう
に、トナーがある部分においては適正に補正できたとし
ても、トナーがない部分においては、適正値よりも濃度
が高くなってしまう。そのような現象をともなうと、グ
レー等の中間調の微妙な再現が大変困難であった。
【0019】次に、予めあるトナー像上に文字やライン
等をさらに現像して加える場合、これら後から加える像
がぼやけてしまう現象について図5を用いて説明する。
等をさらに現像して加える場合、これら後から加える像
がぼやけてしまう現象について図5を用いて説明する。
【0020】図5(a)のように像形成体上にトナーが
ない場合、ドット潜像を行なうと、図5(b)のような
潜像が形成できる。それに対して、図5(c)のよう
に、像形成体上に予めトナーが存在する場合、同様の像
露光方法でドット潜像を形成すると、図5(d)のよう
に、先の図5(b)に比較して不鮮明もしくは粗い潜像
になってしまう。
ない場合、ドット潜像を行なうと、図5(b)のような
潜像が形成できる。それに対して、図5(c)のよう
に、像形成体上に予めトナーが存在する場合、同様の像
露光方法でドット潜像を形成すると、図5(d)のよう
に、先の図5(b)に比較して不鮮明もしくは粗い潜像
になってしまう。
【0021】このように予め存在するトナー像上に新た
に潜像を形成すると、トナーがまったく存在しない場合
に比べて、潜像が鮮明に形成できないため、現像された
文字やライン等がぼやけてしまうといった現象が発生す
る。
に潜像を形成すると、トナーがまったく存在しない場合
に比べて、潜像が鮮明に形成できないため、現像された
文字やライン等がぼやけてしまうといった現象が発生す
る。
【0022】本発明の目的は、上記問題を解決し、色ト
ナー像を重ね合わせて一括して転写材に転写して形成す
る多色画像の画質を高めるものである。
ナー像を重ね合わせて一括して転写材に転写して形成す
る多色画像の画質を高めるものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、電子写真感光体に色トナー像を重ねて形成し、そ
の後、転写材に一度に転写することで多色画像を形成す
る多色画像形成装置であって、上記感光体に色トナー像
を形成するのに用いる光情報照射手段の光が、ドット状
の光を感光体に照射することが可能であって、各色トナ
ー像を形成する際に、後に行う光情報の照射径が先に行
った照射径よりも小さくなるよう設定したものである。
明は、電子写真感光体に色トナー像を重ねて形成し、そ
の後、転写材に一度に転写することで多色画像を形成す
る多色画像形成装置であって、上記感光体に色トナー像
を形成するのに用いる光情報照射手段の光が、ドット状
の光を感光体に照射することが可能であって、各色トナ
ー像を形成する際に、後に行う光情報の照射径が先に行
った照射径よりも小さくなるよう設定したものである。
【0024】
(実施例1)図2は、本発明を実施する多色像形成装置
のプロセス図である。この多色像形成装置は、画像デー
タ形成装置、画像記憶装置、画像読取り装置、画像処理
装置、画像表示装置など様々な形態の画像データ出力装
置から転送される画像データに基づいて、ハードコピー
を作成するプリンターである。図中、先の説明で述べら
れていない部材として、31〜34はイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックのそれぞれ現像器、4は転写用コ
ロナ放電器、5は残留トナーを除去するクリーニング
器、6はレーザ走査部、8は前露光ランプを示してい
る。
のプロセス図である。この多色像形成装置は、画像デー
タ形成装置、画像記憶装置、画像読取り装置、画像処理
装置、画像表示装置など様々な形態の画像データ出力装
置から転送される画像データに基づいて、ハードコピー
を作成するプリンターである。図中、先の説明で述べら
れていない部材として、31〜34はイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックのそれぞれ現像器、4は転写用コ
ロナ放電器、5は残留トナーを除去するクリーニング
器、6はレーザ走査部、8は前露光ランプを示してい
る。
【0025】ここで、本実施例において使用したレーザ
走査部について図1を用いて説明する。
走査部について図1を用いて説明する。
【0026】このレーザ走査部100によりレーザ光を
走査する場合には、まず入力された画像信号に基づき発
光信号発生器101により固体レーザ素子102を所定
タイミングで明減させる。そして固体レーザ素子102
から放射されたレーザ光は、コリメータレンズ系103
により略平行な光束に変換され、さらに矢印b方向に回
転するポリゴンミラー104により矢印c0 方向に走査
されると共に、fθレンズ群105a、105b、10
5cにより感光ドラム等の被走査面106にスポット状
に結像される。
走査する場合には、まず入力された画像信号に基づき発
光信号発生器101により固体レーザ素子102を所定
タイミングで明減させる。そして固体レーザ素子102
から放射されたレーザ光は、コリメータレンズ系103
により略平行な光束に変換され、さらに矢印b方向に回
転するポリゴンミラー104により矢印c0 方向に走査
されると共に、fθレンズ群105a、105b、10
5cにより感光ドラム等の被走査面106にスポット状
に結像される。
【0027】このようなレーザ光の走査により被走査面
106上には、画像−走査分の露光分布が形成され、さ
らに各走査毎に被走査面106を前記走査方向とは垂直
に所定量だけスクロールさせれば、該被走査面106上
に画像信号に応じた露光分布が得られる。
106上には、画像−走査分の露光分布が形成され、さ
らに各走査毎に被走査面106を前記走査方向とは垂直
に所定量だけスクロールさせれば、該被走査面106上
に画像信号に応じた露光分布が得られる。
【0028】ここで、本実施例においては、コリメータ
レンズ系103とポリゴンミラーの間に設けられた補正
用レンズ107をレーザ発振方向前・後に動かすことに
よりレーザスポット径を変化させた。スポットを変化さ
せる際にレンズを用いたのは、スポットを変化させるこ
とにより像露光量が変化するのを抑えるためである。
レンズ系103とポリゴンミラーの間に設けられた補正
用レンズ107をレーザ発振方向前・後に動かすことに
よりレーザスポット径を変化させた。スポットを変化さ
せる際にレンズを用いたのは、スポットを変化させるこ
とにより像露光量が変化するのを抑えるためである。
【0029】本実施例においては、8ビットのレーザパ
ワー値[A]を補正することにより[0〜255]、レ
ーザ素子を流れる電流を制御し、レーザ出力値の補正を
行なった。本実施例において使用した半導体レーザのレ
ーザ素子を流れる電流値と露光強度の関係は、図のよ
うである(新たに加えた図)。また、補正する際にはス
キャナー部で得られた信号値から像形成体上の各色トナ
ー量を予測し、トナーによる潜像コントラストのズレを
トナー量に対応してレーザ出力値を強めることにより抑
えた。
ワー値[A]を補正することにより[0〜255]、レ
ーザ素子を流れる電流を制御し、レーザ出力値の補正を
行なった。本実施例において使用した半導体レーザのレ
ーザ素子を流れる電流値と露光強度の関係は、図のよ
うである(新たに加えた図)。また、補正する際にはス
キャナー部で得られた信号値から像形成体上の各色トナ
ー量を予測し、トナーによる潜像コントラストのズレを
トナー量に対応してレーザ出力値を強めることにより抑
えた。
【0030】このように、像形成体上のトナー量に対応
した補正を行なった結果、潜像形成において、像形成体
上にトナーが付着しているか、付着していないかにかか
わらず、同等の潜像コントラストを確保できるようにな
った。
した補正を行なった結果、潜像形成において、像形成体
上にトナーが付着しているか、付着していないかにかか
わらず、同等の潜像コントラストを確保できるようにな
った。
【0031】本実施例においては、上記補正を適正に行
ない、さらにトナー層上から潜像を形成する際の潜像を
鮮明にし、細線等を再現することを目的として、各色に
対応する工程毎に後になるほど順次スポット径を小さく
していった。
ない、さらにトナー層上から潜像を形成する際の潜像を
鮮明にし、細線等を再現することを目的として、各色に
対応する工程毎に後になるほど順次スポット径を小さく
していった。
【0032】なお、スポット径を絞る手段としては、図
1の補正用レンズ107をレーザ発振方向前・後に動か
すことにより行なった。本実施例においては、このよう
なレーザ走査部を用いて4画素×4画素のディザ法によ
り17階調の出力を行なった。よって画素単位において
は、2値の書き込みとなっている。
1の補正用レンズ107をレーザ発振方向前・後に動か
すことにより行なった。本実施例においては、このよう
なレーザ走査部を用いて4画素×4画素のディザ法によ
り17階調の出力を行なった。よって画素単位において
は、2値の書き込みとなっている。
【0033】ここで、図
【0034】
【外1】 (新たに加えた図)は、今回行なった露光量補正につい
て示した図である。
て示した図である。
【0035】図中において、○,×は、前色段階後にお
いて各色のトナーがある場合が○、ない場合が×であ
り、図中のようにレーザ素子の電流値を変化させること
によって露光量補正を行なった。
いて各色のトナーがある場合が○、ない場合が×であ
り、図中のようにレーザ素子の電流値を変化させること
によって露光量補正を行なった。
【0036】本実施例について、図2を用いて順次説明
すると、まず、コロナ帯電器2によって、像形成体1上
を一様に帯電する。次にイエロー成分の記録データに従
った像露光をスポット径が約80μmになるように補正
用レンズ107によって制御して行なった。このように
して形成された像形成体1の静電潜像をイエロートナー
が収容された現像器31によって現像する。
すると、まず、コロナ帯電器2によって、像形成体1上
を一様に帯電する。次にイエロー成分の記録データに従
った像露光をスポット径が約80μmになるように補正
用レンズ107によって制御して行なった。このように
して形成された像形成体1の静電潜像をイエロートナー
が収容された現像器31によって現像する。
【0037】トナー像が形成された像形成体1は、一度
前露光ランプ8によって除電された後、コロナ帯電器2
によって再び帯電され、その後マゼンタ成分の記録デー
タに対して前工程におけるイエロー成分のトナーのあり
なしに対応して、図
前露光ランプ8によって除電された後、コロナ帯電器2
によって再び帯電され、その後マゼンタ成分の記録デー
タに対して前工程におけるイエロー成分のトナーのあり
なしに対応して、図
【0038】
【外2】 のように(新たに加えた図)像露光出力を強めるといっ
た補正を行なった後、像露光のスポット径が像形成体上
において、約60μmになるように、補正用レンズ10
7を制御してマゼンタ色の静電潜像を形成した。このマ
ゼンタの静電潜像に対して、マゼンタ現像器32により
現像し、トナー像を形成した。
た補正を行なった後、像露光のスポット径が像形成体上
において、約60μmになるように、補正用レンズ10
7を制御してマゼンタ色の静電潜像を形成した。このマ
ゼンタの静電潜像に対して、マゼンタ現像器32により
現像し、トナー像を形成した。
【0039】以下、シアンについては、イエロー,マゼ
ンタ露光時にビデオ信号を検知したりして、イエロー,
マゼンタのトナーのありなしに対応して、図
ンタ露光時にビデオ信号を検知したりして、イエロー,
マゼンタのトナーのありなしに対応して、図
【0040】
【外3】 のように像露光量補正を行なった後に、スポット径を約
50μmとさらに絞り、像露光を行ない、シアン現像器
33で現像し、さらにブラックについては同様にイエロ
ー,マゼンタ,シアンのトナーのありなしに対応して、
図
50μmとさらに絞り、像露光を行ない、シアン現像器
33で現像し、さらにブラックについては同様にイエロ
ー,マゼンタ,シアンのトナーのありなしに対応して、
図
【0041】
【外4】 のように像露光量補正を行ない、スポット径を約40μ
mまで絞って像露光を行ない、ブラック現像器34によ
って、ブラックトナーを現像した。
mまで絞って像露光を行ない、ブラック現像器34によ
って、ブラックトナーを現像した。
【0042】このようにして、イエロー,マゼンタ,シ
アン,ブラックの4色のトナーを重ね合わせることによ
り、フルカラー画像と像形成体1上に形成した後、転写
放電器4によって普通紙等の転写材に一括して転写し、
さらに定着器に転写材を通過させることによって、トナ
ー像を熱によって融解し、定着する。
アン,ブラックの4色のトナーを重ね合わせることによ
り、フルカラー画像と像形成体1上に形成した後、転写
放電器4によって普通紙等の転写材に一括して転写し、
さらに定着器に転写材を通過させることによって、トナ
ー像を熱によって融解し、定着する。
【0043】このように、各色の工程毎後になるほどス
ポット径を絞ることにより、先に形成されたトナー像よ
りも、像露光のスポット径の方が小さくなるため、ポリ
ゴンミラーの回転ムラ等による微少な位置ズレがあって
も像露光量の補正を適正に行なうことができ、色再現性
は格段に向上した。さらに、トナー層上への細線の再現
性もスポット径を絞るためシャープな潜像が形成できる
ため大きく向上した。
ポット径を絞ることにより、先に形成されたトナー像よ
りも、像露光のスポット径の方が小さくなるため、ポリ
ゴンミラーの回転ムラ等による微少な位置ズレがあって
も像露光量の補正を適正に行なうことができ、色再現性
は格段に向上した。さらに、トナー層上への細線の再現
性もスポット径を絞るためシャープな潜像が形成できる
ため大きく向上した。
【0044】(実施例2)上記実施例1においては、半
導体レーザを用いて4画素×4画素のディザ法によって
像露光を行なったが、本実施例においてはパルス幅変調
(PWM)回路を用い、1画素当たりの露光時間を変化
させることにより良好な諧調の再生を得た。
導体レーザを用いて4画素×4画素のディザ法によって
像露光を行なったが、本実施例においてはパルス幅変調
(PWM)回路を用い、1画素当たりの露光時間を変化
させることにより良好な諧調の再生を得た。
【0045】以下、パルス幅変調法を用いた本発明の実
施例を、図6の回路図に従って以下説明する。
施例を、図6の回路図に従って以下説明する。
【0046】図6はパルス幅変調(PWM)回路の一例
を示す回路ブロック図、図7はPWM回路の動作を示す
タイミングチャートである。
を示す回路ブロック図、図7はPWM回路の動作を示す
タイミングチャートである。
【0047】図6において、401は8ビットのデジタ
ル画像信号をラッチするTTLラッチ回路、402はT
TL論理レベルを高速ECL論理レベルに変換するレベ
ル変換器、403はECL論理レベルをアナログ信号に
変換するD/Aコンバーターである。404はPWM信
号を発生するECLコンパレータ、405はECL論理
レベルをTTL論理レベルに変換するレベル変換器であ
る。406はクロック信号2fを発生するクロック発振
器、407はクロック信号2fに同期して略理想的三角
波信号を発生する三角波発生器、408はクロック信号
2fを1/2分周して画素クロック信号fを作成してい
る1/2分周器である。これによりクロック信号2fは
画素クロック信号fの2倍の周期を有していることにな
る。なお、回路を高速動作させるために、随所にECL
論理回路を配している。
ル画像信号をラッチするTTLラッチ回路、402はT
TL論理レベルを高速ECL論理レベルに変換するレベ
ル変換器、403はECL論理レベルをアナログ信号に
変換するD/Aコンバーターである。404はPWM信
号を発生するECLコンパレータ、405はECL論理
レベルをTTL論理レベルに変換するレベル変換器であ
る。406はクロック信号2fを発生するクロック発振
器、407はクロック信号2fに同期して略理想的三角
波信号を発生する三角波発生器、408はクロック信号
2fを1/2分周して画素クロック信号fを作成してい
る1/2分周器である。これによりクロック信号2fは
画素クロック信号fの2倍の周期を有していることにな
る。なお、回路を高速動作させるために、随所にECL
論理回路を配している。
【0048】かかる構成からなる回路の動作を、図7の
タイミングチャートを参照して説明する。信号aはクロ
ック信号2f、信号bはその2倍周期の画素クロック信
号fを示しており、図示の如く画素信号と関係付けてあ
る。また三角波発生器407内部においても、三角波信
号のデューティ比を50%に保つため、クロック信号2
fを一旦1/2分周してから三角波信号cを発生させて
いる。さらに、この三角波信号cはECLレベル(0〜
−1V)に変換されて三角波信号dになる。
タイミングチャートを参照して説明する。信号aはクロ
ック信号2f、信号bはその2倍周期の画素クロック信
号fを示しており、図示の如く画素信号と関係付けてあ
る。また三角波発生器407内部においても、三角波信
号のデューティ比を50%に保つため、クロック信号2
fを一旦1/2分周してから三角波信号cを発生させて
いる。さらに、この三角波信号cはECLレベル(0〜
−1V)に変換されて三角波信号dになる。
【0049】一方、画像信号はOOH(白)〜FFH
(黒)まで256階調レベルで変化する。なお、記号
“H”は16進数表示を示している。そして、画像信号
eは幾つかの画像信号値について、それらをD/A変換
したETL電圧レベルを示している。例えば、第1画素
は黒画素レベルのFFH、第2画素は中間調レベルの8
0H、第3画素は中間調レベルの40H、第4画素は中
間調レベルの20Hの各電圧を示している。コンパレー
タ404は三角波信号dと画像信号eを比較することに
より、形成すべき画素濃度に応じたパルス幅T,t2 ,
t3 ,t4 等のPWM信号を発生する。そしてこのPW
M信号は0Vまたは5VのTTLレベルに変換されてP
WM信号fになり、レーザドライバ回路500に入力さ
れる。
(黒)まで256階調レベルで変化する。なお、記号
“H”は16進数表示を示している。そして、画像信号
eは幾つかの画像信号値について、それらをD/A変換
したETL電圧レベルを示している。例えば、第1画素
は黒画素レベルのFFH、第2画素は中間調レベルの8
0H、第3画素は中間調レベルの40H、第4画素は中
間調レベルの20Hの各電圧を示している。コンパレー
タ404は三角波信号dと画像信号eを比較することに
より、形成すべき画素濃度に応じたパルス幅T,t2 ,
t3 ,t4 等のPWM信号を発生する。そしてこのPW
M信号は0Vまたは5VのTTLレベルに変換されてP
WM信号fになり、レーザドライバ回路500に入力さ
れる。
【0050】このようにして得られたPWM信号値に対
応して1画素当たりの露光時間を変化させることによ
り、1画素で256階調の得られる。また、各画素毎に
諧調を得ることができるため、PWM方式はディザ法等
に比べ解像度が高くなる。しかし、解像度が高くなる分
だけトナーによる潜像の不鮮明化の影響は大きくなり、
細線のぼやけや色再現性の劣化等の現象が起こりやすく
なってしまう。
応して1画素当たりの露光時間を変化させることによ
り、1画素で256階調の得られる。また、各画素毎に
諧調を得ることができるため、PWM方式はディザ法等
に比べ解像度が高くなる。しかし、解像度が高くなる分
だけトナーによる潜像の不鮮明化の影響は大きくなり、
細線のぼやけや色再現性の劣化等の現象が起こりやすく
なってしまう。
【0051】このような現象に対し、本発明のように各
色の現像工程毎に、後の現像工程ほど光情報の照射スポ
ット径を小さくすることにより、良好な結果を得ること
ができた。
色の現像工程毎に、後の現像工程ほど光情報の照射スポ
ット径を小さくすることにより、良好な結果を得ること
ができた。
【0052】ここで、PWM方式で像露光を行なう場合
の露光量補正方法について説明する。
の露光量補正方法について説明する。
【0053】PWM方式のような多値記録方式の露光量
補正を行なう場合、実施例1で説明したような、2値記
録方式の場合のような、単純に各色トナーのありなしに
対応した補正ではなく、各色トナーの量に対応した露光
量補正が必要となる。
補正を行なう場合、実施例1で説明したような、2値記
録方式の場合のような、単純に各色トナーのありなしに
対応した補正ではなく、各色トナーの量に対応した露光
量補正が必要となる。
【0054】本実施例で使用するトナーはポリエステル
系、粒径8μmトナーであり、像露光光源には波長78
0nmの半導体レーザ6を用いる。この粒径8μmトナ
ーのマゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの各色トナ
ーのレーザ透過率を測定したものが図11である。この
データの測定方法は、像形成体1近傍におけるレーザー
スポット光を透明フィルムに透過させセンサーで測った
ものを100[%]とした場合に、透明フィルム上に未
定着トナーをのせた場合の透過率が何[%]になるかを
調べたものである。
系、粒径8μmトナーであり、像露光光源には波長78
0nmの半導体レーザ6を用いる。この粒径8μmトナ
ーのマゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの各色トナ
ーのレーザ透過率を測定したものが図11である。この
データの測定方法は、像形成体1近傍におけるレーザー
スポット光を透明フィルムに透過させセンサーで測った
ものを100[%]とした場合に、透明フィルム上に未
定着トナーをのせた場合の透過率が何[%]になるかを
調べたものである。
【0055】このトナー量とレーザ透過率との関係につ
いて各色のトナーにおける近似式を作ると、トナー量を
X、最大トナー量をXmax=255(256階調のレ
ーザPWM露光により像露光を行なった。)とした場合
のレーザ透過率F(X)[%]は以下のように表せる。 イエローFy(Xy)=4.9×10-4×X2 −2.7×10-1×X+100… (1) マゼンタFm(Xm)=4.4×10-4×X2 −2.7×10-1×X+100… (2) シアンFc(Xc)=4.3×10-4×X2 −3.4×10-1×X+100…( 3) ブラックFbk(Xbk)=5.9×10-4×X2 −4.0×10-1×X+10 0…(4)
いて各色のトナーにおける近似式を作ると、トナー量を
X、最大トナー量をXmax=255(256階調のレ
ーザPWM露光により像露光を行なった。)とした場合
のレーザ透過率F(X)[%]は以下のように表せる。 イエローFy(Xy)=4.9×10-4×X2 −2.7×10-1×X+100… (1) マゼンタFm(Xm)=4.4×10-4×X2 −2.7×10-1×X+100… (2) シアンFc(Xc)=4.3×10-4×X2 −3.4×10-1×X+100…( 3) ブラックFbk(Xbk)=5.9×10-4×X2 −4.0×10-1×X+10 0…(4)
【0056】以上のように、露光量補正を行なう際に
は、各色のトナー量に対応した光量減衰に対する補正が
必要となる。
は、各色のトナー量に対応した光量減衰に対する補正が
必要となる。
【0057】さらに、露光量補正を行う際には、光量減
衰の影響の他にトナーが電荷を保持しているため、トナ
ー電位による影響も考慮しなければならない。
衰の影響の他にトナーが電荷を保持しているため、トナ
ー電位による影響も考慮しなければならない。
【0058】以下、トナー電位の影響について説明す
る。
る。
【0059】トナー量とトナー電荷による電位(接地さ
れた像形成体、即ち接地された感光体ドラム上にトナー
をのせた状態で再帯電、前露光を行った後の表面電位。
以下、トナー電位と呼ぶ)の関係を測定したものが図1
2である。本実施例において使用したトナーの、帯電回
数とトナー電位の関係は図13に示す通りである。図1
3に示すようにポリエステル系のトナーを用いた場合、
コロナ帯電器のグリッドバイアス500V〜700Vに
おいて、1回の再帯電によってトナー電位は飽和し、ほ
ぼ一定であった。そこで、本実施例における補正におい
ては、図に示すように、トナー量に対して一義的にトナ
ー電位が決まるものとした。ちなみに、本実施例におい
ては、各色トナーによるトナー電位の違いは見られなか
った。
れた像形成体、即ち接地された感光体ドラム上にトナー
をのせた状態で再帯電、前露光を行った後の表面電位。
以下、トナー電位と呼ぶ)の関係を測定したものが図1
2である。本実施例において使用したトナーの、帯電回
数とトナー電位の関係は図13に示す通りである。図1
3に示すようにポリエステル系のトナーを用いた場合、
コロナ帯電器のグリッドバイアス500V〜700Vに
おいて、1回の再帯電によってトナー電位は飽和し、ほ
ぼ一定であった。そこで、本実施例における補正におい
ては、図に示すように、トナー量に対して一義的にトナ
ー電位が決まるものとした。ちなみに、本実施例におい
ては、各色トナーによるトナー電位の違いは見られなか
った。
【0060】次に、このトナー電位による影響を調べる
ため、トナーによる遮光の影響を取り除くことを目的と
して、導電性基体が透明な像形成体を用いて、この像形
成体の内側からLEDアレイによって像露光を行う背面
露光方法によって実験を行った。トナー電位100V
(一点鎖線Dで示す)に相当するだけの量のトナーを像
形成体にのせた場合の表面電位減衰カーブ(帯電電位7
00V)が図16のカーブ(C)である。そして、トナ
ーをのせない場合の表面電位減衰カーブ(帯電電位70
0V)が図16のカーブ(B)である。このカーブ
(C)と(B)のズレが、トナー電位による影響であ
る。
ため、トナーによる遮光の影響を取り除くことを目的と
して、導電性基体が透明な像形成体を用いて、この像形
成体の内側からLEDアレイによって像露光を行う背面
露光方法によって実験を行った。トナー電位100V
(一点鎖線Dで示す)に相当するだけの量のトナーを像
形成体にのせた場合の表面電位減衰カーブ(帯電電位7
00V)が図16のカーブ(C)である。そして、トナ
ーをのせない場合の表面電位減衰カーブ(帯電電位70
0V)が図16のカーブ(B)である。このカーブ
(C)と(B)のズレが、トナー電位による影響であ
る。
【0061】ここで、このズレの原因として以下のこと
が考察される。トナーが像形成体にある場合には表面電
位がトナーのない部分と同様に700Vであったとして
も、光導電層表面においてはトナー電位分だけ低く60
0Vであると考えられる。そのため、トナーを像形成体
にのせた場合の表面電位減衰カーブ(帯電電位700
V)は、上記カーブ(C)のように、像形成体の表面電
位減衰カーブ(帯電電位600V)(C′)にトナー電
位100V(D)を加えたものとなる。このように、た
とえトナーによる遮光がなくても、トナー電荷が存在す
る限り、トナーのある部分とない部分において表面電位
減衰カーブのズレが生じてしまう。
が考察される。トナーが像形成体にある場合には表面電
位がトナーのない部分と同様に700Vであったとして
も、光導電層表面においてはトナー電位分だけ低く60
0Vであると考えられる。そのため、トナーを像形成体
にのせた場合の表面電位減衰カーブ(帯電電位700
V)は、上記カーブ(C)のように、像形成体の表面電
位減衰カーブ(帯電電位600V)(C′)にトナー電
位100V(D)を加えたものとなる。このように、た
とえトナーによる遮光がなくても、トナー電荷が存在す
る限り、トナーのある部分とない部分において表面電位
減衰カーブのズレが生じてしまう。
【0062】上記の実験においては、トナーによる遮光
の影響をなくすため、透明な導電性基体を使った像形成
体を用いたが、今度は通常使われているアルミ基板のO
PC像形成体を用い、半導体レーザにより像露光を行っ
た。この場合の表面電位減衰カーブを図17に示す。図
17において、トナー電位が100Vになるだけの量の
トナーを像形成体にのせた場合の表面電位減衰カーブ
(帯電電位700V)が図17のカーブ(A)である。
そして、トナーをのせない場合の表面電位減衰カーブ
(帯電電位700V)が図17のカーブ(B)である。
ここで、トナー電位が100Vのときの、光導電層上に
おける表面電位減衰カーブ(帯電電位600V)は
(C′)であり、これにトナー電位分100V(D)を
加えてやることにより、トナーによる光量減衰がない場
合(トナー電位による影響のみの場合)の表面電位減衰
カーブ(帯電電位700V)は図17の(C)となるこ
とが分かる。この図17において、(A)−(C)(カ
ーブ(A)からカーブ(B)を引いたもの)が光量減衰
分であり、同様に、(C)−(B)がトナー電位の影響
によるズレの部分である。
の影響をなくすため、透明な導電性基体を使った像形成
体を用いたが、今度は通常使われているアルミ基板のO
PC像形成体を用い、半導体レーザにより像露光を行っ
た。この場合の表面電位減衰カーブを図17に示す。図
17において、トナー電位が100Vになるだけの量の
トナーを像形成体にのせた場合の表面電位減衰カーブ
(帯電電位700V)が図17のカーブ(A)である。
そして、トナーをのせない場合の表面電位減衰カーブ
(帯電電位700V)が図17のカーブ(B)である。
ここで、トナー電位が100Vのときの、光導電層上に
おける表面電位減衰カーブ(帯電電位600V)は
(C′)であり、これにトナー電位分100V(D)を
加えてやることにより、トナーによる光量減衰がない場
合(トナー電位による影響のみの場合)の表面電位減衰
カーブ(帯電電位700V)は図17の(C)となるこ
とが分かる。この図17において、(A)−(C)(カ
ーブ(A)からカーブ(B)を引いたもの)が光量減衰
分であり、同様に、(C)−(B)がトナー電位の影響
によるズレの部分である。
【0063】以上の説明から明白なように、像形成体上
にトナー像があり、その上から潜像形成を行う場合、光
量減衰による影響とトナー電位による影響について補正
を行う必要がある。
にトナー像があり、その上から潜像形成を行う場合、光
量減衰による影響とトナー電位による影響について補正
を行う必要がある。
【0064】以下、本実施例について説明する。
【0065】図19に示すように、まず、図2の装置の
リーダー部10において、プリントすべき画像を例えば
CCDセンサによって読み取り、R、G、B成分の信号
に分解してアナログ−デジタル変換器(A/D変換器)
に送り、デジタル信号に変換する。そして、このR、
G、B成分のデジタル信号を、画像処理部において公知
の技術の画像処理を行って、イエロー成分、マゼンタ成
分、シアン成分、ブラック成分に各画素ごとに分解す
る。このようにして得られたイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックのPWM信号値「0〜255」PY 、P
M 、PC 、PBKがリーダー部10から毎スキャン時出力
されてくる。
リーダー部10において、プリントすべき画像を例えば
CCDセンサによって読み取り、R、G、B成分の信号
に分解してアナログ−デジタル変換器(A/D変換器)
に送り、デジタル信号に変換する。そして、このR、
G、B成分のデジタル信号を、画像処理部において公知
の技術の画像処理を行って、イエロー成分、マゼンタ成
分、シアン成分、ブラック成分に各画素ごとに分解す
る。このようにして得られたイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックのPWM信号値「0〜255」PY 、P
M 、PC 、PBKがリーダー部10から毎スキャン時出力
されてくる。
【0066】そこでまず、光量減衰に対する補正項につ
いて説明する。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
のトナー量(PWM信号値で示す)「0〜255」をそ
れぞれPY 、PM 、PC 、PBKとすると、図14から、
レーザ透過率(%)はF(PY )、F(PM )、F(P
C )、F(PBK)というように、トナー量の関数で表せ
る。本実施例において使用した光量減衰に対する補正項
は、まず、イエローの潜像時には、像形成体1上にトナ
ーは存在しないため補正項は1となる。次に、マゼンタ
の潜像時には、像形成体1上にイエローのトナーがのっ
ているため補正項はG(PY )となる(ここで、G
(P)=100/F(P)(図15参照)とした)。そ
して、シアンの潜像時には、イエロトナーと、マゼンタ
トナーの重ね合わせの上からの露光になるため、補正項
はG(PY )×G(PM )となる。最後に、ブラックの
潜像時には、マゼンタトナーとイエロートナーとシアン
トナーの重ね合わせの上からの露光になるため、補正項
はG(PY )×G(PM )×G(PC )となる。
いて説明する。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
のトナー量(PWM信号値で示す)「0〜255」をそ
れぞれPY 、PM 、PC 、PBKとすると、図14から、
レーザ透過率(%)はF(PY )、F(PM )、F(P
C )、F(PBK)というように、トナー量の関数で表せ
る。本実施例において使用した光量減衰に対する補正項
は、まず、イエローの潜像時には、像形成体1上にトナ
ーは存在しないため補正項は1となる。次に、マゼンタ
の潜像時には、像形成体1上にイエローのトナーがのっ
ているため補正項はG(PY )となる(ここで、G
(P)=100/F(P)(図15参照)とした)。そ
して、シアンの潜像時には、イエロトナーと、マゼンタ
トナーの重ね合わせの上からの露光になるため、補正項
はG(PY )×G(PM )となる。最後に、ブラックの
潜像時には、マゼンタトナーとイエロートナーとシアン
トナーの重ね合わせの上からの露光になるため、補正項
はG(PY )×G(PM )×G(PC )となる。
【0067】次に、トナー電位に対する補正項の求め方
について説明する。トナー電位よるズレは、前記の通り
図17のカーブ(C)から(B)を引いたもの((C)
−(B))である。このズレを補正するためには、リー
ダー部10からの出力信号値PY 、PM 、PC 、PBKに
補正項K(P)(ただし、K(P)≧1であり、Pは前
色分までの入力信号値の累積値を示している)を掛ける
必要がある。ここで、この補正項K(P)は、今回の実
験条件においては、図18に示すようなトナー電位D
(P)に対する関数となっている。これを、各色時にお
ける補正項で表すと、イエロー潜像時は1、マゼンタ潜
像時はK(PY )、シアン潜像時にはK(PY +P
M )、ブラック潜像時はK(PY +PM +PC )とな
る。トナー電位に対してこのような補正を加えることに
よって、トナー電位による図17の(C)−(B)のよ
うなズレは本実施例ではほぼなくすことができた。
について説明する。トナー電位よるズレは、前記の通り
図17のカーブ(C)から(B)を引いたもの((C)
−(B))である。このズレを補正するためには、リー
ダー部10からの出力信号値PY 、PM 、PC 、PBKに
補正項K(P)(ただし、K(P)≧1であり、Pは前
色分までの入力信号値の累積値を示している)を掛ける
必要がある。ここで、この補正項K(P)は、今回の実
験条件においては、図18に示すようなトナー電位D
(P)に対する関数となっている。これを、各色時にお
ける補正項で表すと、イエロー潜像時は1、マゼンタ潜
像時はK(PY )、シアン潜像時にはK(PY +P
M )、ブラック潜像時はK(PY +PM +PC )とな
る。トナー電位に対してこのような補正を加えることに
よって、トナー電位による図17の(C)−(B)のよ
うなズレは本実施例ではほぼなくすことができた。
【0068】このようにして求められた光量減衰に対す
る補正項G(P)及びトナー電位に対する補正項K
(P)を用いて、実際にイエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの順で色重ねを行った。
る補正項G(P)及びトナー電位に対する補正項K
(P)を用いて、実際にイエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの順で色重ねを行った。
【0069】本実施例においては、8ビットのレーザパ
ワー値を補正することにより、レーザ素子に流れる電流
値を変化させて像露光の露光強度の補正を行った。ま
た、本実施例においても、前述したようにして求められ
た、光量減衰に対する補正項G(P)及びトナー電位に
対する補正項K(P)を用いて、実際にイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックの順で色重ねを行って多色画像
を形成した。現像方法としては非接触現像法を用い、前
段階に形成したトナー像のかき取りが起こらないように
した。
ワー値を補正することにより、レーザ素子に流れる電流
値を変化させて像露光の露光強度の補正を行った。ま
た、本実施例においても、前述したようにして求められ
た、光量減衰に対する補正項G(P)及びトナー電位に
対する補正項K(P)を用いて、実際にイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックの順で色重ねを行って多色画像
を形成した。現像方法としては非接触現像法を用い、前
段階に形成したトナー像のかき取りが起こらないように
した。
【0070】次に、レーザ出力値をB(mW)、レーザ
パワー値をA「0〜255」とすると、本実施例で使用
した半導体レーザ6は図9に示すような出力特性を有し
ており、これを式で表すとB=0.05(A−160)
という関係になっている。従って、像形成体上のトナー
像に起因する光量減衰及びトナー電位の影響に対する補
正は以下のようにして行った。
パワー値をA「0〜255」とすると、本実施例で使用
した半導体レーザ6は図9に示すような出力特性を有し
ており、これを式で表すとB=0.05(A−160)
という関係になっている。従って、像形成体上のトナー
像に起因する光量減衰及びトナー電位の影響に対する補
正は以下のようにして行った。
【0071】補正後のレーザパワー値をA″、補正後の
レーザ出力値をB″(mW)とすると、光量減衰に対す
るG(P)とトナー電位に対する補正項K(P)とを掛
け合わせたG(P)×K(P)を補正項として用いた場
合、 B″=G(P)×K(P)×B であるためにレーザパワー値の補正式は A″=G(P)×K(P)×(A−160)+160 と表せる。
レーザ出力値をB″(mW)とすると、光量減衰に対す
るG(P)とトナー電位に対する補正項K(P)とを掛
け合わせたG(P)×K(P)を補正項として用いた場
合、 B″=G(P)×K(P)×B であるためにレーザパワー値の補正式は A″=G(P)×K(P)×(A−160)+160 と表せる。
【0072】本実施例においては、レーザパワー値を各
画素毎に次のように補正した。 1色目イエロー潜像時 A″Y =A 2色目マゼンタ潜像時 A″M =INT[G(PY )×K(PY )×(A−160)+160] 3色目シアン潜像時 A″C =INT[G(PY )×G(PM )×K(PY +PM )×(A−160 )+160] 4色目ブラック潜像時 A″BK=INT[G(PY )×G(PM )×G(PC )×K(PY +PM +P C )×(A−160)+160] ここで、INTとは[ ]内で一番小さな整数を表す記
号であり、整数化を行った理由はレーザパワー値が整数
である必要があるためである。
画素毎に次のように補正した。 1色目イエロー潜像時 A″Y =A 2色目マゼンタ潜像時 A″M =INT[G(PY )×K(PY )×(A−160)+160] 3色目シアン潜像時 A″C =INT[G(PY )×G(PM )×K(PY +PM )×(A−160 )+160] 4色目ブラック潜像時 A″BK=INT[G(PY )×G(PM )×G(PC )×K(PY +PM +P C )×(A−160)+160] ここで、INTとは[ ]内で一番小さな整数を表す記
号であり、整数化を行った理由はレーザパワー値が整数
である必要があるためである。
【0073】本実施例では補正前のレーザパワー値を1
80(露光強度を約1mW)と仮に設定したため、上記
補正式は次のように表せる。 1色目イエロー潜像時 A″Y =180 2色目マゼンタ潜像時 A″M =INT[G(PY )×K(PY )×20+160] 3色目シアン潜像時 A″C =INT[G(PY )×G(PM )×K(PY +PM )×20+160 ] 4色目ブラック潜像時 A″BK=INT[G(PY )×G(PM )×G(PC )×K(PY +PM +P C )×20+160]
80(露光強度を約1mW)と仮に設定したため、上記
補正式は次のように表せる。 1色目イエロー潜像時 A″Y =180 2色目マゼンタ潜像時 A″M =INT[G(PY )×K(PY )×20+160] 3色目シアン潜像時 A″C =INT[G(PY )×G(PM )×K(PY +PM )×20+160 ] 4色目ブラック潜像時 A″BK=INT[G(PY )×G(PM )×G(PC )×K(PY +PM +P C )×20+160]
【0074】ここで、以上のような露光量補正も考慮し
て行った第2の実施例について再び図1と図2を用いて
順次説明する。
て行った第2の実施例について再び図1と図2を用いて
順次説明する。
【0075】まず、コロナ帯電器2によって像形成体1
上を一様に帯電する。次にイエロー成分の記録データに
従った像露光をレーザパワー値を180(露光強度約1
mW)に設定し、更にスポッチ径が約80μmになるよ
うに補正用レンズ107を制御して行った。
上を一様に帯電する。次にイエロー成分の記録データに
従った像露光をレーザパワー値を180(露光強度約1
mW)に設定し、更にスポッチ径が約80μmになるよ
うに補正用レンズ107を制御して行った。
【0076】このようにして形成された静電潜像をイエ
ロートナーが収容された現像器31によって現像する。
トナー像が形成された像形成体1は、一度前露光ランプ
8によって除電された後、コロナ帯電器2によって再び
帯電される。その後、マゼンタ成分の記録データに対し
て前工程におけるイエロー成分のトナー量に対応してレ
ーザパワー値AをINT[G(PY )×K(PY )×2
0+160]と設定し、像露光出力を強めるといった補
正を行った後、像露光のスポット径が像形成体上におい
て、約50μmになるように補正用レンズ107を制御
して、マゼンタの静電潜像を形成した。このマゼンタの
静電潜像に対して、マゼンタ現像器32により現像しト
ナー像を形成した。
ロートナーが収容された現像器31によって現像する。
トナー像が形成された像形成体1は、一度前露光ランプ
8によって除電された後、コロナ帯電器2によって再び
帯電される。その後、マゼンタ成分の記録データに対し
て前工程におけるイエロー成分のトナー量に対応してレ
ーザパワー値AをINT[G(PY )×K(PY )×2
0+160]と設定し、像露光出力を強めるといった補
正を行った後、像露光のスポット径が像形成体上におい
て、約50μmになるように補正用レンズ107を制御
して、マゼンタの静電潜像を形成した。このマゼンタの
静電潜像に対して、マゼンタ現像器32により現像しト
ナー像を形成した。
【0077】以下、シアンについては上記同様にイエロ
ー、マゼンタのトナー量に対応したレーザパワー値Aを
INT[G(PY )×G(PM )×K(PY +PM )×
20+160]と設定することにより像露光量補正を行
った後に、スポット径を約40μmとさらに絞って像露
光を行い、シアン現像器33によって現像し、更にブラ
ックについては、イエロー、マゼンタ、シアンのトナー
量に対応してレーザパワー値AをINT[G(PY )×
G(PM )×G(PC )×K(PY +PM +PC )×2
0+160]と設定することにより像露光量補正を行
い、スポット径を約35μmまで絞って像露光を行い、
ブラック現像器34によってブラックトナーを現像し
た。
ー、マゼンタのトナー量に対応したレーザパワー値Aを
INT[G(PY )×G(PM )×K(PY +PM )×
20+160]と設定することにより像露光量補正を行
った後に、スポット径を約40μmとさらに絞って像露
光を行い、シアン現像器33によって現像し、更にブラ
ックについては、イエロー、マゼンタ、シアンのトナー
量に対応してレーザパワー値AをINT[G(PY )×
G(PM )×G(PC )×K(PY +PM +PC )×2
0+160]と設定することにより像露光量補正を行
い、スポット径を約35μmまで絞って像露光を行い、
ブラック現像器34によってブラックトナーを現像し
た。
【0078】このようにして、イエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックの4色のトナーを重ね合わせることによ
りフルカラー画像を像形成体1上において形成した後、
転写放電器4によって転写材に一括して転写して多色画
像を形成する。
アン、ブラックの4色のトナーを重ね合わせることによ
りフルカラー画像を像形成体1上において形成した後、
転写放電器4によって転写材に一括して転写して多色画
像を形成する。
【0079】このように、各色の工程毎後になるほどス
ポット径を絞ることにより、上記同様、潜像をシャープ
にできるため、トナー上への細線の再現性や色再現性が
格段に向上した。
ポット径を絞ることにより、上記同様、潜像をシャープ
にできるため、トナー上への細線の再現性や色再現性が
格段に向上した。
【0080】実施例3 図8は、本発明の第3の実施例に用いた、多色画像形成
装置の説明図である。上記実施例1,2においては、1
つのレーザ走査部を用いて、帯電→露光→現像の一連の
工程を像形成体を4回転させることにより、4回繰り返
して行い多色画像を形成したのであるが、本実施例にお
いては、各色に対応するレーザ走査部を4つ装備し、像
形成体が1回転する間に、帯電→露光→現像の工程を4
回行って多色画像を形成する。
装置の説明図である。上記実施例1,2においては、1
つのレーザ走査部を用いて、帯電→露光→現像の一連の
工程を像形成体を4回転させることにより、4回繰り返
して行い多色画像を形成したのであるが、本実施例にお
いては、各色に対応するレーザ走査部を4つ装備し、像
形成体が1回転する間に、帯電→露光→現像の工程を4
回行って多色画像を形成する。
【0081】本実施例においては、4つの独立したレー
ザ走査部を有しているため、各色工程時のスポット径を
順次かえるために補正用レンズを動かす必要がなく、各
レーザ走査部において、各色工程順に予めスポット径を
小さく設定し固定することができるので、制御しやすい
構成となる。
ザ走査部を有しているため、各色工程時のスポット径を
順次かえるために補正用レンズを動かす必要がなく、各
レーザ走査部において、各色工程順に予めスポット径を
小さく設定し固定することができるので、制御しやすい
構成となる。
【0082】本実施例においては、書き込み方法とし
て、上記実施例1と同様に4×4のディザ法にて行っ
た。以下、図8にもとづいて一連の動作について簡単に
説明する。
て、上記実施例1と同様に4×4のディザ法にて行っ
た。以下、図8にもとづいて一連の動作について簡単に
説明する。
【0083】まず、前露光ランプ8によって像形成体1
上を均一に除電する。その後、コロナ帯電器2により一
様に帯電する。次にスポット径を約80μmに設定した
イエローのレーザ走査部より像露光を行う。そして、こ
のようにして形成された静電潜像をイエロートナーが収
容された現像器31によって現像する。イエローのトナ
ー像が形成された像形成体1は、さらにコロナ帯電器2
によって帯電された後、スポット径を約60μmに設定
したマゼンタのレーザ走査部よりイエローのトナー像に
対応して実施例1と同様の設定で像露光出力を強める補
正を行った後、露光しマゼンタの静電潜像を形成した。
そして、マゼンタ現像器32によってトナー像を形成し
た。
上を均一に除電する。その後、コロナ帯電器2により一
様に帯電する。次にスポット径を約80μmに設定した
イエローのレーザ走査部より像露光を行う。そして、こ
のようにして形成された静電潜像をイエロートナーが収
容された現像器31によって現像する。イエローのトナ
ー像が形成された像形成体1は、さらにコロナ帯電器2
によって帯電された後、スポット径を約60μmに設定
したマゼンタのレーザ走査部よりイエローのトナー像に
対応して実施例1と同様の設定で像露光出力を強める補
正を行った後、露光しマゼンタの静電潜像を形成した。
そして、マゼンタ現像器32によってトナー像を形成し
た。
【0084】以下、シアン成分、ブラック成分について
スポット径を約50μm、約40μmと順次絞り、さら
に前工程までのトナー像に対する像露光量補正を実施例
1と同様に行って、上記同様の工程を繰り返し、各色ト
ナー像を形成した。このようにして、フルカラー画像を
像形成体1上において形成した後、転写手段4によって
紙等の転写材に一括転写し、さらに定着器に転写材を通
過させることで、トナー像を熱によって融解し定着す
る。
スポット径を約50μm、約40μmと順次絞り、さら
に前工程までのトナー像に対する像露光量補正を実施例
1と同様に行って、上記同様の工程を繰り返し、各色ト
ナー像を形成した。このようにして、フルカラー画像を
像形成体1上において形成した後、転写手段4によって
紙等の転写材に一括転写し、さらに定着器に転写材を通
過させることで、トナー像を熱によって融解し定着す
る。
【0085】このように各色の工程毎後になるほど、ス
ポット径を絞ることにより、先に形成されたトナー像よ
りも像露光のスポット径の方が小さくなるため、ポリゴ
ンミラーの回転ムラ等による微少な位置ズレがあって
も、像露光量の補正を適正に行うことができ、色再現性
は格段に向上した。更に、トナー層上への細線の再現性
もスポット径を絞るためのシャープな潜像が形成できる
ため大きく向上した。
ポット径を絞ることにより、先に形成されたトナー像よ
りも像露光のスポット径の方が小さくなるため、ポリゴ
ンミラーの回転ムラ等による微少な位置ズレがあって
も、像露光量の補正を適正に行うことができ、色再現性
は格段に向上した。更に、トナー層上への細線の再現性
もスポット径を絞るためのシャープな潜像が形成できる
ため大きく向上した。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多色像形
成方法においては、像形成体上に潜像を形成する像露光
のスポット径をスポット径制御手段により、各色に対応
する工程毎に後になる程順次小さくしていくため、トナ
ー像上においても潜像がシャープになり細線や文字等が
再現できるようになる。さらに潜像が2値の場合には、
微小な位置ズレがあっても、像露光のスポット径がトナ
ー像よりも小さいため、像露光量の補正を適正に行うこ
とができる。この効果は、PWM等の多値の場合にも良
い結果として表われる。このように本発明によれば、色
再現性及び細線の再現性が格段に向上する。
成方法においては、像形成体上に潜像を形成する像露光
のスポット径をスポット径制御手段により、各色に対応
する工程毎に後になる程順次小さくしていくため、トナ
ー像上においても潜像がシャープになり細線や文字等が
再現できるようになる。さらに潜像が2値の場合には、
微小な位置ズレがあっても、像露光のスポット径がトナ
ー像よりも小さいため、像露光量の補正を適正に行うこ
とができる。この効果は、PWM等の多値の場合にも良
い結果として表われる。このように本発明によれば、色
再現性及び細線の再現性が格段に向上する。
【図1】本発明方法を実施する像露光装置の構成図。
【図2】本発明方法を実施した実施例1・2の多色像形
成装置の概要図。
成装置の概要図。
【図3】像形成過程における表面電位の変化を示す図。
【図4】像露光時に位置ズレが起こった際の説明図。
【図5】スポット径を変化させた場合の潜像形成の説明
図。
図。
【図6】パルス幅変調回路の一例を示す回路ブロック
図。
図。
【図7】PWM回路の動作を示すタイミングチャート。
【図8】本発明の他の実施例の多色像形成装置の概要
図。
図。
【図9】本発明の第1・2・3の実施例で使用された半
導体レーザの出力特性を示す図。
導体レーザの出力特性を示す図。
【図10】本発明の第1・3の実施例において行った露
光量補正について示した図。
光量補正について示した図。
【図11】トナー量と透過光量の関係を示す図。
【図12】トナー量とトナー電位の関係を表した図。
【図13】トナーの帯電回数とトナー電位の関係を表し
た図。
た図。
【図14】トナー量とレーザ透過率の関係を表した図。
【図15】トナー量と透過光量補正比の関係を表した
図。
図。
【図16】像担持体の内面から像露光を行ったときの像
担持体上の電位の減衰状態を示す図。
担持体上の電位の減衰状態を示す図。
【図17】通常のOPC感光体ドラムにおける電位減衰
状態を示す図。
状態を示す図。
【図18】トナー量(積算値)とトナー電位補正比の関
係を表した図。
係を表した図。
【図19】本発明の多色画像形成装置に使用されたリー
ダー部の一例を示す回路構成図。
ダー部の一例を示す回路構成図。
1 像形成体 31〜34 現像器 4 転写用帯電器 6 レーザ走査部 9 補正手段 100 レーザ走査部 101 発光信号発生器 102 固体レーザ素子 103 コリメータレンズ系 104 ポリゴンミラー 105 fθレンズ群 106 被走査面 107 補正用レンズ 108 スポット径制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/04 116 9122−2H H04N 1/23 103 C 9186−5C 1/29 G 9186−5C
Claims (3)
- 【請求項1】 電子写真感光体に色トナー像を重ねて形
成し、その後、転写材に一度に転写することで多色画像
を形成する多色画像形成装置において、 上記感光体に色トナー像を形成するのに用いる光情報照
射手段の光が、ドット状の光を感光体に照射することが
可能であって、各色トナー像を形成する際に、後に行う
光情報の照射径が先に行った照射径よりも小さいことを
特徴とする多色画像形成装置。 - 【請求項2】 請求項1において、上記光情報の照射径
は、光路中に設けたレンズ系の変位により行なう多色画
像形成装置。 - 【請求項3】 請求項1において、光情報の照射量を行
に行なうものが先に行なうものよりも、付着しているト
ナー量に応じて多くした多色画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4169434A JPH068525A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 多色画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4169434A JPH068525A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 多色画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068525A true JPH068525A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15886531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4169434A Pending JPH068525A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 多色画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH068525A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130258024A1 (en) * | 2012-03-28 | 2013-10-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image Forming Apparatus |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP4169434A patent/JPH068525A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130258024A1 (en) * | 2012-03-28 | 2013-10-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image Forming Apparatus |
US8791973B2 (en) | 2012-03-28 | 2014-07-29 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
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