JPH10166659A - カラー画像形成方法及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成方法及びこれを用いた画像形成装置

Info

Publication number
JPH10166659A
JPH10166659A JP8330898A JP33089896A JPH10166659A JP H10166659 A JPH10166659 A JP H10166659A JP 8330898 A JP8330898 A JP 8330898A JP 33089896 A JP33089896 A JP 33089896A JP H10166659 A JPH10166659 A JP H10166659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
density
color
signal
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8330898A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Yamamoto
直人 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP8330898A priority Critical patent/JPH10166659A/ja
Publication of JPH10166659A publication Critical patent/JPH10166659A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中濃度部から低濃度部の階調再現性及び色再
現性を向上できるカラー画像形成方法及びこれを用いた
画像形成装置を提供することにある。 【解決手段】 画像濃度信号をアナログビデオ信号に変
換しパルス幅変調して記録信号を生成する変調回路29
0と、当該変調回路290から出力される記録信号でレ
ーザを発振させて像形成体10に像露光し、反転現像す
る工程を繰り返してトナー像を重ね合わせて形成する画
像形成装置で、画像濃度信号を濃度変換する画像濃度信
号変換回路210と、当該画像濃度変換回路210から
出力される画像濃度信号から画素濃度を再配置する画素
再配置回路220と、当該画素再配置回路220からの
出力された画像濃度信号と画像濃度変換してない画像濃
度信号とのいずれかを選択的に出力する信号選択回路2
40とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像形成体上に色分
解した静電潜像を形成し、像形成体上に多色のトナー像
を重ね合わせた後に記録紙上に転写する画像形成方法
(以下、これをKNCと略称する)に関し、特に画像の
縁、細線や孤立点の色再現を向上させるカラー画像形成
方法及びこの方法を採用するプリンタ装置や複写装置と
して用いられるカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】KNCプロセスは、帯電プロセス、像露
光プロセスと、反転現像プロセスを繰り返すことにより
像形成体上に多色のトナー像を重ね合わせた後に記録紙
上に転写するものである。前述の像露光プロセスはパル
ス幅変調露光を用いている。かかるパルス幅変調露光方
式はレーザの発光強度を一定に保ち、単位画素当たりの
発光時間を変調したものである。レーザ発光強度はガウ
ス分布となるため、発光時間の短くなる低濃度部で露光
量が不足し、潜像電位のコントラストが不足して階調再
現性が悪くなるという問題がある。かかる技術的課題を
解消すべく、低濃度画像を主走査方向に低線数化し、ド
ットや万線の再現性を向上させることにより、エッジ判
別を加えて細線の再現の劣化を抑える提案がなされてい
る(特開平7−259985号公報、特開平7−250
244号公報、特開平7−283941号公報参照)。
また、副走査方向に低線数化して感光体の速度変動によ
る濃度むらやドット再現性を向上させることも提案され
ている(特開平4−94261号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、像形成
体上にトナー像を重ね合わせるKNCプロセスにおい
て、2層目以降のトナーの付着状態は単純に画像濃度デ
ータに基づいて光変調された露光のみで決まらず、先の
トナー像の光遮蔽やトナー像による光散乱からくるビー
ム径の広がりの影響やトナー層の電位は残留電位を上昇
させる。かかる現象のためにトナー像のベタ部の上に次
のトナーを付着させにくくする現象があるために、低濃
度部の潜像電位コントラストが不十分になるのみなら
ず、カラーバランスの低下も生じている。
【0004】本発明の目的は、上記課題に鑑み、中濃度
部から低濃度部の階調再現性及び色再現性を向上できる
カラー画像形成方法及びこれを用いた画像形成装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する手段
として以下に掲げるものがある。
【0006】(1) 像形成体に帯電し、当該像形成体
に像露光し、反転現像する工程を繰り返してトナー像を
重ね合わせて形成するカラー画像形成方法であって、中
濃度未満の画像濃度信号で形成されるドット状の潜像を
重ならないように色毎にずらすことを特徴とするカラー
画像形成方法。
【0007】(2) 画像濃度信号をアナログビデオ信
号に変換しパルス幅変調して記録信号を生成するパルス
幅変調手段と、当該パルス幅変調手段から出力される記
録信号でレーザを発振させて像形成体に像露光し、反転
現像する工程を繰り返してトナー像を重ね合わせて形成
する画像形成装置において、前記画像濃度信号を濃度変
換する画像濃度信号変換手段と、当該画像濃度変換手段
から出力される画像濃度信号から画素濃度を再配置する
画素再配置手段と、当該画素再配置手段からの出力され
た画像濃度信号と画像濃度変換してない画像濃度信号と
のいずれかを選択的に出力する信号選択手段とを備える
ことを特徴とする画像形成装置。
【0008】
【発明の実施の形態】本実施の形態の画像形成プロセス
制御装置を適用するに好ましい画像形成プロセスと、斯
かるプロセスを実施可能な画像形成装置の概略構成を図
1を参照して説明する。
【0009】図1は本実施の形態における画像形成装置
を示した概略断面図である。
【0010】各構成部材の説明に先立ちカラー画像形成
プロセスについて説明する。
【0011】像形成体10は接地した状態で時計方向に
駆動回転する。帯電器12による帯電に先だって、前プ
リントまでの像形成体10の感光体の履歴をなくすため
に発光ダイオード等を用いたPCL11による露光を行
って像形成体10の周面を除電する。帯電器12は像形
成体10の周面に対しVHの一様な電位VGに保持された
グリッドと、コロナ放電ワイヤによるコロナ放電によっ
てイオンを付与する。
【0012】像形成体10面への一様帯電後、書き込み
ユニット13により画像信号に基づいた像露光が行われ
る。書き込みユニット13は、(図2を参照)半導体レ
ーザ131を発光し回転するポリゴンミラー134、f
θレンズ135等を経て反射ミラー137により光路を
曲げられ走査するもので、像形成体10の回転(副走
査)によって潜像が形成される。なお、画像部に対して
露光を行ない、画像部の方が低電位となるような反転潜
像を形成する。
【0013】先ず1色目のイエロー(Y)の現像がマグ
ネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ
141によって行われる。現像剤が層形成手段によって
現像スリーブ141上に層厚の規制された現像剤を現像
域へと搬送される。
【0014】現像域における現像スリーブ141と像形
成体10との間隙は層厚(現像剤)よりも大きい0.2
〜1.0mmとして、この間に交流バイアスVACと直流
バイアスVDCが重畳して印加される。トナーの帯電電位
は直流バイアスVDCと交流バイアスVHと同極性である
ため、交流バイアスVACによってキャリアから離脱する
きっかけを与えられたトナーは直流バイアスVDCより電
位の高い静電潜像VHの部分には付着せず、直流バイア
スVDCより電位の低い静電潜像VL部分に付着し顕像化
(反転現像)が行われる。
【0015】1色目の顕像化が終った後2色目の画像形
成行程にはいり、再びスコロトロン帯電器12による一
様帯電が行われ、2色目の画像データによる潜像が書き
込みユニット13によって形成される。このとき1色目
の画像形成行程で行われたPCL11による除電は、1
色目の画像部に付着したトナーがまわりの電位の急激な
低下により飛び散るため行わない。
【0016】再び像形成体10周面の全面に亘ってVH
の電位となった感光体のうち、1色目の画像のない部分
に対しては1色目と同様の潜像がつくられ現像が行われ
るが、1色目の画像がある部分に対し再び現像を行う部
分では、1色目の付着したトナーにより遮光とトナー自
身のもつ電荷によってVM′の潜像が形成され、VDC
M′の電位差に応じた現像が行われる。この1色目と
2色目の画像の重なりの部分では1色目の現像をVLの
潜像をつくって行うと、1色目と2色目とのバランスが
崩れるため、1色目の露光量を減らしてVH>VM′>V
Lとなる中間電位とすることもある。
【0017】3色目、4色目についても2色目と同様の
画像形成行程が行われ、像形成体10周面上には4色の
顕像が形成される。
【0018】一方給紙カセット15より半月ローラ16
を介して搬出された記録紙Pは一旦停止し、転写のタイ
ミングの整った時点で給紙ローラ17の回転作動により
転写域へと給紙される。
【0019】転写域においては転写のタイミングに同期
して像形成体10の周面に転写ローラ18が圧接され、
給紙された記録紙を挟着して多色像が一括して転写され
る。
【0020】次いで記録紙はほぼ同時に圧接状態とされ
た分離ブラシ19によって除電され像形成体10の周面
により分離して定着装置20に搬送され、熱ローラ20
1と圧着ローラ202の加熱、加圧によってトナーを溶
着したのち排紙ローラ21を介して装置外部に排出され
る。転写ローラ18および分離ブラシ19は記録紙の通
過後像形成体10の周面より退避離間して次なるトナー
像の形成に備える。
【0021】一方記録紙を分離した像形成体10は、ク
リーニング装置22のブレード221の圧接により残留
トナーを除去・清掃し、再びPCL11による除電と帯
電器12による帯電を受けて次なる画像形成のプロセス
に入る。なお、ブレード221は感光体面のクリーニン
グ後直ちに移動して像形成体10の周面より退避する。
【0022】以上が本実施の形態におけるカラー画像形
成プロセスである。
【0023】次に前述したカラー画像形成プロセスを実
行する画像形成装置の主要構成部材の機能,性能の特徴
を図1及び図2を参照して説明する。
【0024】像形成体10は、導電性支持体上に中間層
塗布液を塗布し、これを乾燥硬化して中間層を形成し、
その上に感光層を形成した電子写真感光体あり、A4判
サイズの転写材を使用して長手(297mm)方向に搬
送するために半径を40mm以上にしてある。斯かる4
0mm以上の半径であれば、像書き込み中や転写ローラ
18が圧着又は解除されても像にずれを生じないように
するためにも必要とされるものである。なお、導電性支
持体は接地してある。像形成体10は約75〜100m
m/secの線速度で矢示方向に回転する(−)帯電の
塗布型OPCから成るφ80〜φ120mmのドラム状
の感光体であり、像形成体10の回転軸に位相を検出す
るためのエンコーダ(図示せず)を設けてあり、エンコ
ーダ(図示せず)は像形成体10の位相を示す位相信号
をCPU(図示せず)に送出している。
【0025】帯電器12は例えば帯電ワイヤとして白金
線(クラッド又はアロイ)を採用したスコロトロン帯電
器、又は鋸歯電極或いはブラシ電極のいずれかを現像器
14と転写ローラ18の間に配置してあり、潜像形成プ
ロセスに先立ち像形成体10をVH−750Vに均一帯
電して階調再現性等を調整することによりカブリ防止等
を行うものである。
【0026】図2は書き込みユニットの概略構成を示し
た平面図である。
【0027】書き込みユニット13は、プリンターコマ
ンドを解読するフォーマッタからの画像データを変調回
路290に送り、変調された記録信号により半導体レー
ザ131を発光して20MHzのドットクロックで像形
成体10上をライン走査して潜像を形成するものであ
り、半導体レーザ131とコリメータレンズ132とポ
リゴンミラー134及びfθレンズ135と第1のシリ
ンドリカルレンズ133及び第2のシリンドリカルレン
ズ136を備え、パルス幅変調した変調信号で半導体レ
ーザ131を発振させ、レーザ光を所定速度で回転する
ポリゴンミラー134で偏向させ、fθレンズ135及
び第1のシリンドリカルレンズ133及び第2のシリン
ドリカルレンズ136によって像形成体10上に600
DPI(約60×80μm)相当にするスポットに絞っ
て走査するものである。
【0028】半導体レーザ131はGaAlAs等が用
いられ、最大出力10mWであり、光効率25%であ
り、拡がり角として接合面平行方向8〜16°、接合面
垂直方向20〜36°である。なお、カラートナーを順
次重ね合わせることもあるので、着色トナーによる吸収
の少ない波長光による露光が好ましく、この場合の波長
は780nmである。
【0029】ポリゴンミラー134は、偏向光学系に相
当するものであり、ビームを集光すると共に走査面の平
坦化を実現するためにペッパール和と非点隔差を小さく
するものであり、6面のポリゴン面を設け、所定の回転
数で回転する。
【0030】fθレンズ135は走査面の平坦化を実現
するためにペッパール和と非点隔差を小さくし、像面湾
曲を除去するものである。
【0031】第1のシリンドリカルレンズ133と第2
のシリンドリカルレンズ136は、補正光学系に相当す
るものであり、ポリゴンミラー134の面倒れ誤差によ
る走査線のピッチむらを低減する。これにより、ポリゴ
ン倒れ角120秒P−Pであり、倒れ角補正率1′20
以上となる。第2のシリンドリカルレンズ136はビー
ムを像形成体10上に結像するものである。
【0032】像形成体10周縁に図1に示すようにイエ
ロー、マゼンタ、シアン、黒色等のトナーとキャリアと
からなる二成分現像剤を装填した現像器14が設けられ
てある。
【0033】現像器14は、平均粒径約8.5μmのポ
リエステル系材料からなるトナーと平均粒径30μmの
フェライト系コーティングキャリアとをトナー濃度7〜
9%に制御した現像剤を撹拌スクリュウを回転すること
により撹拌して所定の帯電量(Q/M)に設定した後、
マグネットローラの外側にあって所定の回転数で像形成
体10に対して正回転する現像スリーブ141の外周に
層厚規制部材によって層規制された磁気ブラシを形成
し、現像スリーブ141には1.7KV,8KHZ交流
バイアスと−650Vの直流バイアスが印加されて、像
形成体10に対向した現像領域の潜像をトナー像に顕像
化するものである。なお、現像間隙は0.46mmであ
る。
【0034】現像器14は、像形成体10と対向する筺
体の開口付近に直径20(mm)の現像スリーブ141
で覆ったマグネットローラの回動軸を筺体の側壁に嵌入
してあり、その後方に直径16(mm)の撹拌スクリュ
ウ、供給ローラの駆動軸を筺体の側壁に嵌入してあり、
これら現像スリーブ141,撹拌スクリュウ、供給ロー
ラの駆動軸は例えば歯車を介して駆動系(図示せず)に
接続することにより、回転数を変更することができるよ
うになっている。この制御動作はCPU(図示せず)に
よって行われる。この機能を利用して例えば現像スリー
ブ141の回転軸の回転数を変更して一定の現像時間に
おける現像剤の供給量を制御することにより現像後の反
射濃度をに基づいて画像濃度を調整するようにしてい
る。
【0035】転写ローラ18は、ステンレス鋼棒からな
る軸体と、その外周にポリウレタンゴム、シリコーンゴ
ム、スチレンブタジエン共重合体エラストマー、オレフ
ィン系エラストマー等の樹脂材をセルサイズ10〜30
0μm程度の発砲タイプ若しくは連泡タイプで形成し、
更に前述の樹脂材に導電性付与材としてカーボンブラッ
ク等の無機物及び又は有機導電剤を混合させた電化供給
可能な導電性とした弾性部材とから構成してある。
【0036】分離ブラシ19は転写プロセスの直後に記
録紙を交流コロナ又は高圧電流で除電して記録紙の像形
成体10への静電吸着力を低減し、紙の剛性や自重を利
用して分離しやすく、弱いと薄く剛性の弱い記録紙ほど
分離が難しくなるため、記録紙種や環境を考慮して除電
量をバランスよく設定してある。
【0037】クリーニング装置22は、ブレード等を像
形成体10の表面に接触させることにより、像形成体1
0の表面に付着したトナー及び粉塵を掻き落として廃ト
ナーボックスに捕獲する。
【0038】次に本実施の形態の画像形成装置に採用し
ている画像処理回路の全体構成を図3を参照して説明す
る。
【0039】ページメモリ100は、ページ単位で記憶
するRAM(ランダムアクセスメモリ)であり、少なく
とも1ページ(1画面分)に相当する多値の画像濃度デ
ータを記憶する容量を有し、カラープリンタに採用して
いるので、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、黒の色
成分に対応する画像濃度データを記憶するだけのページ
メモリ100を備えることになる。
【0040】図3は本実施の形態における記録信号生成
回路の全体ブロック図である。
【0041】記録信号生成回路200は、画像濃度変換
回路210、画素再配置回路220、変換/無変換判別
回路230、信号選択回路240、信号振分回路25
0、基準クロック発生回路260、ラインバッファ27
0、セレクタ280、変調回路290からなる。
【0042】画像濃度変換回路210は、請求項にいう
画像濃度信号変換手段に相当するものであり、図4に示
すように隣接する2nラインと2n+1ラインの画素濃
度に所定の演算を施して画像濃度を変換する回路であ
る。ここで、図4を参照して画素濃度変換回路210の
処理を説明する。
【0043】図4はページメモリに格納してある画像デ
ータの模式図である。
【0044】図4において、2nラインは偶数ラインを
示しており、2n+1は奇数ラインを示してある。2n
ラインと2n+1とは隣接する走査ラインを形成するも
のである。S1〜S5は画素データを示したものであ
り、これらは隣接している。S1〜S5は多値階調を表
現する複数ビットのデータである。S1,S2は2nラ
イン上の画素データを示しており、S3,S4は2n+
1ライン上の画素データを示したものである。
【0045】画像濃度変換回路210は、1画素PWM
を実行する際には副走査方向で隣接する2画素、例え
ば、S1とS3の和及び差を求めて、画素再配置回路2
20及び変換/無変換判別回路230に送出する。
【0046】画像濃度変換回路210は、2画素PWM
を実行する際には2nライン上の主走査方向で隣接する
画素データS1,S2との平均S12を算出し、2n+
1ライン上の主走査方向で隣接する画素データS3,S
4との平均S34を算出し、S12とS34との和及び
差を求めて、画素再配置回路220及び変換/無変換判
別回路230に送出する。
【0047】なお、S1−S2及びS12−S34は副
走査方向で隣接する画素の濃度差を求めたものである。
【0048】画素再配置回路220は、請求項にいう画
素再配置手段に相当するものであり、所定サイズのマト
リクスを用意し、偶数ラインにシアン、マゼンタのドッ
トを形成し、奇数ラインにイエロー、黒色のドットを形
成するように画素サイズを調整する回路である。これに
より、トナー像の重なりによる影響を低減するものであ
る。
【0049】ここで、画素再配置回路220の機能を表
1及び表2を参照して説明する。
【0050】
【表1】
【0051】表1に示す実施の形態において、S3が8
0H(平均濃度25%)以上では変換しない。
【0052】表1から隣接する画素の濃度信号の和であ
るS3の値が80H以上であれば中濃度領域と判断して
変換しないことを示している。
【0053】隣接する画素の濃度信号の差S4が20H
より大きければ、エッジ又は細線と判断して変換しな
い。
【0054】
【表2】
【0055】表2に示す実施の形態において、S5が8
0H(平均濃度25%)以上では変換しない。
【0056】表2から隣接する画素の濃度信号の和であ
るS5の値が80H以上であれば中濃度領域と判断して
変換しないことを示している。
【0057】隣接する画素の濃度信号の差S6が20H
より大きければ、エッジ又は細線と判断して変換しな
い。
【0058】変換/無変換判別回路230は、画像が文
字領域か中間調領域の何れであるかについて判別を行っ
て画素再配置を行うか否かを決定する回路であり、中濃
度領域であると判断すれば、変換を意味するセレクト信
号を信号選択回路240に送出し、また、エッジや細線
の領域であると判別した場合にも変換を意味するセレク
ト信号を信号選択回路240に送出する。従って、信号
選択回路240はページメモリ100からの画像濃度デ
ータの画素再配置処理を施して振分回路250、セレク
タ280を介して変調回路290に送出する。これによ
り、色調の変化のない鮮明な中間調や文字やエッジ部が
再現される。
【0059】一方、変換/無変換判別回路230は高濃
度の中間調領域と判断した場合は、無変換を意味するセ
レクト信号を信号選択回路240に送出する。従って、
信号選択回路240はページメモリ100からの画像濃
度データをそのまま振分回路250、セレクタ280を
介して変調回路290に送出する。これにより、色調の
変化のない鮮明な高濃度部の中間調領域でモアレや色飛
のない画像が再現され、一方、黒画像により画像に先鋭
さとしまりを与える効果が生まれる。
【0060】振分回路250は、2n又は2n+1ライ
ンのように走査ライン単位でラインバッファ270又は
セレクタ280に振り分けて出力する回路である。
【0061】基準クロック発生回路260は、パルス発
生回路であり、画素クロックと同一の繰り返し周期のパ
ルス信号を発生し、画像濃度変換回路210、参照波発
生回路292に出力する。便宜上このクロックを基準ク
ロックDCK10という。
【0062】ラインバッファ270は、一走査ラインの
画像データを記憶するための容量を有するシフトレジス
タであり、先行する走査ラインの画像データによる書き
込み動作を終了する時間だけ、画像濃度データをラッチ
する回路である。
【0063】セレクタ280は、振分回路250又はラ
インバッファ270のいずれから送出される画像濃度デ
ータを変調回路290に送出する回路であり、インデッ
クス信号に基づいて出力を切り替えるので、一走査ライ
ン単位でラインバッファ270又は振分回路250から
画像濃度データを出力することになる。
【0064】変調回路290は、セレクト回路293で
選択した参照波である三角波によりセレクタ280を経
て入力される画像濃度データの信号を変調してパルス幅
変調した変調信号を生成し、LDドライバ(図示せず)
に送出するものである。
【0065】変調回路290は、図3に示すようにD/
A変換回路291と、参照波発生回路292と、セレク
ト回路293と、コンパレータ294とからなり、前記
の基準三角波φ0又は1/2周期ずつ位相をずらした三
角波と、パルス幅に対応したデータの入力部Tと、デー
タの入力部Dと、基準クロックDCK0の入力部CKを
有していて、データを基準クロックDCK10に同期して
D/A変換回路264でD/A変換される。一方、セレ
クト回路293から入力された上記の三角波を参照波を
コンパレータ294の+端子入力とし、D/A変換され
た画濃度信号からパルス幅信号を発生する。
【0066】参照波発生回路292は、基準クロックD
CK10を入力とし、当該基準クロックDCK10に対して
1/2分周して画素クロックの2倍周期のクロックDC
20を発生し、クロックDCK20と1/2周期の位相差
を有するクロックDCK21を生成し、クロックDC
20、DCK21から基準三角波φ1と、基準三角波φ1
と位相のずれた三角波φ2を波形成形して送出する。
【0067】セレクト回路293は、上記基準三角波φ
1と位相のずれた三角波φ2の入力部を有し、CPU4
00からのカラー選択信号により前記三角波φ1,φ2
の内の1つを選択してコンパレータ294の+入力端子
に送出する回路である。
【0068】変調回路290から送出される変調信号は
LD駆動回路(図示せず)の駆動信号となる。LD駆動
回路は、変調信号で半導体レーザ131を発振させるも
のであり、半導体レーザ131からのビーム光量に相当
する信号がフィードバックされ、その光量が一定となる
ように駆動するものであり、半導体レーザ131に導通
する電流を変更することができるようになっている。こ
れにより、潜像電位を調整することができる。同期系
は、偏向光学系からのビームを反射するミラーを介して
インデックスセンサ138に入射する。インデックスセ
ンサ138はビームに感応して電流を出力し、当該電流
はインデック検出回路で電流/電圧変換してインデック
ス信号として出力する。このインデックス信号により所
定速度で回転するポリゴンミラー134の面位置を検知
し、主走査方向の周期によって、ラスタ走査方式で変調
信号による光走査を行う。以上が本実施の形態の記録信
号生成回路200の概略構成である。
【0069】以下に本実施の形態における記録信号生成
回路の動作を図5〜図7を参照して説明する。
【0070】図5は画像記録濃度信号の信号レベルが中
濃度未満であると判断された際の記録信号生成回路20
0の各部信号を示すタイムチャートである。
【0071】図5(a)はインデックス信号をトリガと
して基準クロックDCK10に基づいて送出された画像濃
度データであるシアンデータがD/A変換回路291に
よりアナログ値に変換されたものの一部を示している。
かかる信号は低レベル側ほど淡い濃度を示し、高レベル
側ほど濃い濃度を示している。
【0072】図5(b)はコンパレータ294の入力信
号を示しており、図5(a)に示したD/A変換回路2
91からのアナログビデオ信号及びセレクト回路293
から順次出力され、選択された参照波である三角波を示
している。かかる三角波の周期は2画素分の周期を有す
るものである。
【0073】図5(c)はコンパレータ294によりコ
ンパレートされて生成したパルス幅信号を示している。
このパルス幅信号がLEDドライバ回路に入力されるシ
アンの記録信号となる。
【0074】図5(d)はマゼンタデータがD/A変換
回路291によりアナログ値に変換されたものの一部を
示している。かかる信号は低レベル側ほど淡い濃度を示
し、高レベル側ほど濃い濃度を示している。
【0075】図5(e)はコンパレータ294の入力信
号を示しており、図5(d)に示したD/A変換回路2
91からのアナログビデオ信号及び選択されてセレクト
回路293から順次出力される参照波である三角波を示
している。かかる三角波は図5(b)に示す三角波より
半周期ずれている。
【0076】図5(f)はコンパレータ294によりコ
ンパレートされて生成したパルス幅信号を示している。
このパルス幅信号がLEDドライバ回路に入力されるマ
ゼンタの記録信号となる。
【0077】図6は中濃度未満の濃度レベルの際におけ
るシアンとマゼンタとドット状潜像の位置関係を示した
模式図である。
【0078】図6(a)はシアンの記録信号を示したも
のであり、図5(c)に示したものと同一のものであ
り、図6(c)はマゼンタの記録信号を示したものであ
り、図5(f)に示したものと同一のものである。本実
施の形態は2画素PWM(パルス幅変調)を採用してし
ているので、図6に示すように隣接する2画素の中心か
ら記録信号の幅が広がるようになっている。図6(b)
は像形成体10上に形成されるシアンとマゼンタのドッ
ト状潜像の位置関係を示した模式図であり、前述してあ
るようにマゼンタの記録信号を生成する際の参照波はシ
アンの記録信号を生成する際の参照波から1画素分の位
相差を有しているので、シアンとマゼンタの潜像は1画
素分の約64μmだけずれて形成されることになる。こ
れにより、先に形成してあるトナー像の影響を受けるこ
とがないので、低濃度部の潜像電位コントラストが不十
分になることがなくなる。
【0079】図7は本実施の形態における画像形成方法
を採用した際のカラートナー像の一部を拡大した模式図
である。
【0080】図7中で奇数ラインにシアン、マゼンタの
ドッド状トナー像を重ならないように交互に形成してお
り、偶数ラインにイエロー、黒色のドット状トナー像を
重ならないように交互に形成してある。なお、中濃度
(50%)未満の場合だけ、かかる状態でトナー像を形
成することにより、隣接するドット状のトナー像が重な
ることがないので、先に形成されたトナー像による影響
がなく、安定した付着量のトナー像を得ることができ
る。これにより中濃度未満のカラーバランスも安定化さ
れる。以上が本実施の形態における画像濃度信号が中濃
度(50%)未満における画像形成プロセスである。
【0081】なお、本実施の形態においても画像濃度信
号の濃度レベルが中濃度(50%)以上であれば、参照
波の位相を変更せずに記録信号を生成している。
【0082】本実施の形態において、2画素PWMの動
作説明のみをしてあるが、1画素PWMの動作において
も同様であり、同様の効果を得ることができる。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、上記構成を備えること
により、中濃度部から低濃度部の階調再現性及び色再現
性を向上できるカラー画像形成方法及びこれを用いた画
像形成装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における画像形成装置を示した概
略断面図である。
【図2】書き込みユニットの概略構成を示した平面図で
ある。
【図3】本実施の形態における記録信号生成回路の全体
ブロック図である。
【図4】ページメモリに格納してある画像データの模式
図である。
【図5】画像記録濃度信号の信号レベルが中濃度未満で
あると判断された際の記録信号生成回路200の各部信
号を示すタイムチャートである。
【図6】中濃度未満の濃度レベルの際におけるシアンと
マゼンタとドット状潜像の位置関係を示した模式図であ
る。
【図7】本実施の形態における画像形成方法を採用した
際のカラートナー像の一部を拡大した模式図である。
【符号の説明】
10 像形成体 13 書き込みユニット 200 記録信号生成回路 210 画像濃度変換回路 220 画素再配置回路 230 変換/無変換判別回路 240 信号選択回路 250 振分回路 260 基準クロック発生回路 270 ラインバッファ 280 セレクタ 290 変調回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/405 H04N 1/40 B 1/46 1/46 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体に帯電し、当該像形成体に像露
    光し、反転現像する工程を繰り返してトナー像を重ね合
    わせて形成するカラー画像形成方法において、中濃度未
    満の画像濃度信号で形成されるドット状の潜像を重なら
    ないように色毎にずらすことを特徴とするカラー画像形
    成方法。
  2. 【請求項2】 画像濃度信号をアナログビデオ信号に変
    換しパルス幅変調して記録信号を生成するパルス幅変調
    手段と、当該パルス幅変調手段から出力される記録信号
    でレーザを発振させて像形成体に像露光し、反転現像す
    る工程を繰り返してトナー像を重ね合わせて形成する画
    像形成装置において、 前記画像濃度信号を濃度変換する画像濃度信号変換手段
    と、当該画像濃度変換手段から出力される画像濃度信号
    から画素濃度を再配置する画素再配置手段と、当該画素
    再配置手段からの出力された画像濃度信号と画像濃度変
    換してない画像濃度信号とのいずれかを選択的に出力す
    る信号選択手段とを備えることを特徴とする画像形成装
    置。
JP8330898A 1996-12-11 1996-12-11 カラー画像形成方法及びこれを用いた画像形成装置 Pending JPH10166659A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8330898A JPH10166659A (ja) 1996-12-11 1996-12-11 カラー画像形成方法及びこれを用いた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8330898A JPH10166659A (ja) 1996-12-11 1996-12-11 カラー画像形成方法及びこれを用いた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10166659A true JPH10166659A (ja) 1998-06-23

Family

ID=18237736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8330898A Pending JPH10166659A (ja) 1996-12-11 1996-12-11 カラー画像形成方法及びこれを用いた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10166659A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100433784C (zh) * 2005-11-17 2008-11-12 富士施乐株式会社 图像处理装置和方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100433784C (zh) * 2005-11-17 2008-11-12 富士施乐株式会社 图像处理装置和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4681424A (en) Compensation for fine line prints
US6013403A (en) Digital image forming method and apparatus
JP2000347476A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP3096910B2 (ja) 画像記録装置
JPH06295114A (ja) カラー画像形成装置
US5561455A (en) Color image forming apparatus
JPH10166659A (ja) カラー画像形成方法及びこれを用いた画像形成装置
JPH1195502A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
US5402215A (en) Image forming apparatus
JPH1158817A (ja) 画像形成装置
JP3705337B2 (ja) 細線走査記録方法
EP1747893A2 (en) Semiconductor laser drive control device
JP3238089B2 (ja) 画像形成装置
KR970006296B1 (ko) 전송 브러시를 갖춘 영상 형성 장치
JPH10153899A (ja) カラー画像形成方法及びこれを用いた装置
JP3617289B2 (ja) 画像形成装置
JPH068525A (ja) 多色画像形成装置
JP2002014525A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JPH04245262A (ja) カラー複写装置
JPH07295389A (ja) 画像形成装置
JPH06102767A (ja) 現像装置
JPH06105128A (ja) カラー画像形成装置
JPH10138568A (ja) カラー画像形成方法及びその装置
JPH0736243A (ja) カラー画像形成装置
JPH09281779A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051220