JPH068507A - 熱印字装置 - Google Patents
熱印字装置Info
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- JPH068507A JPH068507A JP16954692A JP16954692A JPH068507A JP H068507 A JPH068507 A JP H068507A JP 16954692 A JP16954692 A JP 16954692A JP 16954692 A JP16954692 A JP 16954692A JP H068507 A JPH068507 A JP H068507A
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- thermal head
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 サーマルヘッドの電極腐食の進行を防止する
ことができる熱印字装置を提供する。 【構成】 熱印字装置は、複数の発熱抵抗体が形成さ
れ、かつ発熱抵抗体に流れる電流を制御する駆動回路1
4が固定されるヘッド基板12、およびプリント基板1
3が放熱器10の上に固定されて構成されサーマルヘッ
ドと、第1電源40、および第2電源41と、ヘッド基
板12に対して感熱紙17を密着させるプラテン20
と、プラテン20の軸21と第1電源40および第2電
源41の接地側電極GH、GLと接続する導体22と、
サーマルヘッドへの電力供給を制御するスイッチSWな
どから構成されている。
ことができる熱印字装置を提供する。 【構成】 熱印字装置は、複数の発熱抵抗体が形成さ
れ、かつ発熱抵抗体に流れる電流を制御する駆動回路1
4が固定されるヘッド基板12、およびプリント基板1
3が放熱器10の上に固定されて構成されサーマルヘッ
ドと、第1電源40、および第2電源41と、ヘッド基
板12に対して感熱紙17を密着させるプラテン20
と、プラテン20の軸21と第1電源40および第2電
源41の接地側電極GH、GLと接続する導体22と、
サーマルヘッドへの電力供給を制御するスイッチSWな
どから構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッドを用い
て感熱記録を行う熱印字装置に関する。
て感熱記録を行う熱印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の熱印字装置の一例を示す
側面図である。従来の熱印字装置は、走査線6に沿って
複数の発熱抵抗体が形成され、かつ該発熱抵抗体に流れ
る電流を制御する駆動回路64が樹脂65で被包されて
固定されたヘッド基板62、およびヘッド基板62へ電
力および制御信号を供給するコネクタ66が固定された
プリント基板63が、放熱器60の上に接着剤61で固
定されることによって構成されるサーマルヘッドと、サ
ーマルヘッドの発熱抵抗体へ電力を供給する第1電源9
0および駆動回路64へ電力を供給する第2電源91
と、サーマルヘッドのヘッド基板62に対して感熱紙6
7を密着させるためのプラテン70と、プラテン70の
軸71と第1電源90および第2電源91の接地側電極
GH、GLとを接続する導体72などから構成されてい
る。
側面図である。従来の熱印字装置は、走査線6に沿って
複数の発熱抵抗体が形成され、かつ該発熱抵抗体に流れ
る電流を制御する駆動回路64が樹脂65で被包されて
固定されたヘッド基板62、およびヘッド基板62へ電
力および制御信号を供給するコネクタ66が固定された
プリント基板63が、放熱器60の上に接着剤61で固
定されることによって構成されるサーマルヘッドと、サ
ーマルヘッドの発熱抵抗体へ電力を供給する第1電源9
0および駆動回路64へ電力を供給する第2電源91
と、サーマルヘッドのヘッド基板62に対して感熱紙6
7を密着させるためのプラテン70と、プラテン70の
軸71と第1電源90および第2電源91の接地側電極
GH、GLとを接続する導体72などから構成されてい
る。
【0003】熱印字装置の印字動作時は、画像信号に応
じて駆動回路64の電流制御により発熱抵抗体が選択的
に発熱するとともに、プラテン70の回転によって感熱
紙67が副走査方向に搬送されることによって、感熱紙
67上に印字画像が形成される。
じて駆動回路64の電流制御により発熱抵抗体が選択的
に発熱するとともに、プラテン70の回転によって感熱
紙67が副走査方向に搬送されることによって、感熱紙
67上に印字画像が形成される。
【0004】なお、感熱紙67の搬送中において、供給
側に設けられる感熱紙ロールが巻き解かれることによっ
て発生する静電気や、感熱紙67とサーマルヘッドのヘ
ッド基板62との摩擦によって発生する静電気が、ヘッ
ド基板62に形成された保護層や発熱抵抗体を破壊する
おそれがあるため、静電気がプラテン70の絶縁抵抗7
0a、軸71および導体72を通って接地側へ逃げる機
構を採用している。
側に設けられる感熱紙ロールが巻き解かれることによっ
て発生する静電気や、感熱紙67とサーマルヘッドのヘ
ッド基板62との摩擦によって発生する静電気が、ヘッ
ド基板62に形成された保護層や発熱抵抗体を破壊する
おそれがあるため、静電気がプラテン70の絶縁抵抗7
0a、軸71および導体72を通って接地側へ逃げる機
構を採用している。
【0005】図8は、図7のサーマルヘッドの走査線6
付近の電気的接続を示す断面図である。図7のヘッド基
板62は、アルミナAl2O3などの電気絶縁性基板1の
上に、ガラスなどの蓄熱層2、窒化タンタルTa3N4な
どの発熱抵抗体層3、アルミニウムなどから成る共通電
極4aおよび個別電極4b、窒化ケイ素Si3N4などの
保護層4が順次形成されており、共通電極4aは第1電
源90の出力側電極VHに接続され、個別電極4bは駆
動回路64に内蔵されたスイッチング素子TRのコレク
タに接続され、スイッチング素子TRのエミッタは第1
電源90の接地側電極GHに接続されている。駆動信号
がスイッチング素子TRのベースに入力されると、スイ
ッチング素子TRが導通状態となり、第1電源90の出
力側電極VH、共通電極4a、発熱抵抗体層3、個別電
極4b、スイッチング素子TRおよび第1電源90の接
地側電極GHの経路で電流が流れ、走査線6近傍の発熱
抵抗体層3が発熱する。
付近の電気的接続を示す断面図である。図7のヘッド基
板62は、アルミナAl2O3などの電気絶縁性基板1の
上に、ガラスなどの蓄熱層2、窒化タンタルTa3N4な
どの発熱抵抗体層3、アルミニウムなどから成る共通電
極4aおよび個別電極4b、窒化ケイ素Si3N4などの
保護層4が順次形成されており、共通電極4aは第1電
源90の出力側電極VHに接続され、個別電極4bは駆
動回路64に内蔵されたスイッチング素子TRのコレク
タに接続され、スイッチング素子TRのエミッタは第1
電源90の接地側電極GHに接続されている。駆動信号
がスイッチング素子TRのベースに入力されると、スイ
ッチング素子TRが導通状態となり、第1電源90の出
力側電極VH、共通電極4a、発熱抵抗体層3、個別電
極4b、スイッチング素子TRおよび第1電源90の接
地側電極GHの経路で電流が流れ、走査線6近傍の発熱
抵抗体層3が発熱する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱印字装置では、使用する環境条件が変化し、特に湿度
が高くなると、プラテン70および感熱紙67に水分が
付着して絶縁抵抗70aの抵抗値が低下したり、電気絶
縁性の感熱紙67が導電性となって、図8に示すよう
に、プラテン70、軸71および導体72を通じて、保
護層5の表面5と共通電極4a、個別電極4bおよび発
熱抵抗体層3との間に高い電界が発生するようになる。
すると、保護層5の表面5aに吸着している水酸基イオ
ンOH-、水素イオンH+、Na+やK+などのアルカリイ
オン、Cl-などのハロゲンイオン、などの不純物イオ
ンが保護層5に存在するピンホールやクラックなどの欠
陥7を通って共通電極4a、個別電極4bおよび発熱抵
抗体層3に向かって移動して、この状態が長時間続くと
最終的に電極腐食が起こる。各電極4a,4bおよび発
熱抵抗体層3に電極腐食が生ずると、一定時間経過後に
電気絶縁性となるオープン不良となって、この部分にサ
ーマルヘッドの印字欠陥が発生するという課題がある。
熱印字装置では、使用する環境条件が変化し、特に湿度
が高くなると、プラテン70および感熱紙67に水分が
付着して絶縁抵抗70aの抵抗値が低下したり、電気絶
縁性の感熱紙67が導電性となって、図8に示すよう
に、プラテン70、軸71および導体72を通じて、保
護層5の表面5と共通電極4a、個別電極4bおよび発
熱抵抗体層3との間に高い電界が発生するようになる。
すると、保護層5の表面5aに吸着している水酸基イオ
ンOH-、水素イオンH+、Na+やK+などのアルカリイ
オン、Cl-などのハロゲンイオン、などの不純物イオ
ンが保護層5に存在するピンホールやクラックなどの欠
陥7を通って共通電極4a、個別電極4bおよび発熱抵
抗体層3に向かって移動して、この状態が長時間続くと
最終的に電極腐食が起こる。各電極4a,4bおよび発
熱抵抗体層3に電極腐食が生ずると、一定時間経過後に
電気絶縁性となるオープン不良となって、この部分にサ
ーマルヘッドの印字欠陥が発生するという課題がある。
【0007】このような電極腐食は、スイッチング素子
TRに駆動信号が長時間入力されない印字待機中に特に
発生しやすく、駆動信号が頻繁に入力される印字動作時
には発熱抵抗体層3が発熱して高温状態となり、水分が
保護層5の表面5aに付着しにくいため、電極腐食の進
行速度が低下する傾向がある。
TRに駆動信号が長時間入力されない印字待機中に特に
発生しやすく、駆動信号が頻繁に入力される印字動作時
には発熱抵抗体層3が発熱して高温状態となり、水分が
保護層5の表面5aに付着しにくいため、電極腐食の進
行速度が低下する傾向がある。
【0008】本発明の目的は、前述した課題を解決する
ため、サーマルヘッドの電極腐食の進行を防止すること
ができる熱印字装置を提供することである。
ため、サーマルヘッドの電極腐食の進行を防止すること
ができる熱印字装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の発熱抵
抗体および前記発熱抵抗体に流れる電流を制御するスイ
ッチング素子を有するサーマルヘッドと、前記サーマル
ヘッドに電力を供給する電源と、前記サーマルヘッドに
対して熱印画媒体を密着させるためのプラテンと、前記
プラテンの軸と前記電源の接地側電極とを接続するため
の導体とを備えた熱印字装置において、印字終了後に、
前記サーマルヘッドへの電力供給が停止して、前記スイ
ッチング素子が導通状態となることを特徴とする熱印字
装置である。
抗体および前記発熱抵抗体に流れる電流を制御するスイ
ッチング素子を有するサーマルヘッドと、前記サーマル
ヘッドに電力を供給する電源と、前記サーマルヘッドに
対して熱印画媒体を密着させるためのプラテンと、前記
プラテンの軸と前記電源の接地側電極とを接続するため
の導体とを備えた熱印字装置において、印字終了後に、
前記サーマルヘッドへの電力供給が停止して、前記スイ
ッチング素子が導通状態となることを特徴とする熱印字
装置である。
【0010】
【作用】本発明に従えば、印字終了後にサーマルヘッド
への電力供給が停止して、発熱抵抗体に流れる電流を制
御するスイッチング素子が導通状態をとなることによっ
て、サーマルヘッドの保護層表面と各電極との間に電界
が長時間にわたって発生しなくなる。
への電力供給が停止して、発熱抵抗体に流れる電流を制
御するスイッチング素子が導通状態をとなることによっ
て、サーマルヘッドの保護層表面と各電極との間に電界
が長時間にわたって発生しなくなる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である熱印字装置
に用いられるサーマルヘッドの一例の斜視図であり、図
2は本発明の一実施例である熱印字装置の側面図であ
る。本実施例の熱印字装置は、走査線6に沿って複数の
発熱抵抗体が形成され、かつ共通電極4aおよび個別電
極4bを介して発熱抵抗体に流れる電流を制御する駆動
回路14が樹脂15で被包されて固定されたヘッド基板
12、およびヘッド基板12へ電力および制御信号を供
給するコネクタ16が固定されたプリント基板13が、
放熱器10の上に接着剤11で固定されることによって
構成されるサーマルヘッドと、サーマルヘッドの発熱抵
抗体へ電力を供給する第1電源40および駆動回路14
へ電力を供給する第2電源41と、サーマルヘッドのヘ
ッド基板12に対して熱印画媒体である感熱紙17を密
着させるためのプラテン20と、プラテン20の軸21
と第1電源40および第2電源41の接地側電極GH、
GLとを接続する導体22と、サーマルヘッドへの電力
供給を制御するスイッチSWなどから構成されている。
に用いられるサーマルヘッドの一例の斜視図であり、図
2は本発明の一実施例である熱印字装置の側面図であ
る。本実施例の熱印字装置は、走査線6に沿って複数の
発熱抵抗体が形成され、かつ共通電極4aおよび個別電
極4bを介して発熱抵抗体に流れる電流を制御する駆動
回路14が樹脂15で被包されて固定されたヘッド基板
12、およびヘッド基板12へ電力および制御信号を供
給するコネクタ16が固定されたプリント基板13が、
放熱器10の上に接着剤11で固定されることによって
構成されるサーマルヘッドと、サーマルヘッドの発熱抵
抗体へ電力を供給する第1電源40および駆動回路14
へ電力を供給する第2電源41と、サーマルヘッドのヘ
ッド基板12に対して熱印画媒体である感熱紙17を密
着させるためのプラテン20と、プラテン20の軸21
と第1電源40および第2電源41の接地側電極GH、
GLとを接続する導体22と、サーマルヘッドへの電力
供給を制御するスイッチSWなどから構成されている。
【0012】図3は、図1のサーマルヘッド10の電気
的構成を示す回路図である。サーマルヘッド10は、ヘ
ッド基板12とプリント基板12などから構成されてお
り、ヘッド基板12には、記録画像の画素に対応した複
数の発熱抵抗体R1〜Rn(ただし、nは自然数。以下
同じ)と、各発熱抵抗体R1〜Rnの一端と接続される
複数のスイッチング素子T1〜Tnおよびこれらを所定
のタイミングで駆動する駆動回路14aから成る駆動集
積回路14と、各発熱抵抗体R1〜Rnの他端を互いに
接続する共通電極4aと、各発熱抵抗体R1〜Rnと各
スイッチング素子T1〜Tnとを接続する個別電極4b
と、各スイッチング素子T1〜Tnの他端を互いに接続
する接地電極4cと、駆動集積回路14を制御する信号
が伝わる信号電極9とが形成されている。プリント基板
13には、ヘッド基板12の共通電極4a、接地電極4
cおよび信号電極9がそれぞ接続される第1電極24
a、第2電極24cおよび信号電極25と、第1電極2
4aと第2電極24cとの間に接続された、たとえば3
3μF程度のノイズ吸収用のコンデンサCAとが形成さ
れている。
的構成を示す回路図である。サーマルヘッド10は、ヘ
ッド基板12とプリント基板12などから構成されてお
り、ヘッド基板12には、記録画像の画素に対応した複
数の発熱抵抗体R1〜Rn(ただし、nは自然数。以下
同じ)と、各発熱抵抗体R1〜Rnの一端と接続される
複数のスイッチング素子T1〜Tnおよびこれらを所定
のタイミングで駆動する駆動回路14aから成る駆動集
積回路14と、各発熱抵抗体R1〜Rnの他端を互いに
接続する共通電極4aと、各発熱抵抗体R1〜Rnと各
スイッチング素子T1〜Tnとを接続する個別電極4b
と、各スイッチング素子T1〜Tnの他端を互いに接続
する接地電極4cと、駆動集積回路14を制御する信号
が伝わる信号電極9とが形成されている。プリント基板
13には、ヘッド基板12の共通電極4a、接地電極4
cおよび信号電極9がそれぞ接続される第1電極24
a、第2電極24cおよび信号電極25と、第1電極2
4aと第2電極24cとの間に接続された、たとえば3
3μF程度のノイズ吸収用のコンデンサCAとが形成さ
れている。
【0013】このようなサーマルヘッド10において、
スイッチSWを導通させて第1電源40を第1電極24
aおよび第2電極24cに接続するとともに、信号制御
回路31からの出力信号を信号電極25に供給すること
によって、画像信号に対応して各発熱抵抗体R1〜Rn
を選択的に発熱させて、サーマルヘッドに密着する感熱
紙を加熱し印字している。
スイッチSWを導通させて第1電源40を第1電極24
aおよび第2電極24cに接続するとともに、信号制御
回路31からの出力信号を信号電極25に供給すること
によって、画像信号に対応して各発熱抵抗体R1〜Rn
を選択的に発熱させて、サーマルヘッドに密着する感熱
紙を加熱し印字している。
【0014】図4は、本発明の一実施例である熱印字装
置の電気的構成を示すブロック図である。この動作につ
いて、図5のフローチャートを参照しながら説明する
と、ステップa1からスタートして、ステップa2で中
央処理装置(以下、「CPU」という)30がリレー駆
動回路35を介してリレー36を駆動することによっ
て、スイッチSWを遮断する。次に、ステップa3でC
PU30がスイッチ群や通信手段などのデータ入力手段
37から印字指令があるかを判断して、なければステッ
プa3で印字待機状態となる。印字指令があれば、ステ
ップa4へ移って、CPU30がリレー36を駆動する
ことによってスイッチSWを導通した後、ステップa5
でサーマルヘッド付近に設けられた紙検知センサ34に
よって、感熱紙17がプラテン20とヘッド基板12と
の間に存在するかを判断し、感熱紙17がなければステ
ップa30へ移行して使用者に感熱紙17の補充を告知
するとともに、ステップa31でスイッチSWを遮断し
て、ステップa31で終了する。
置の電気的構成を示すブロック図である。この動作につ
いて、図5のフローチャートを参照しながら説明する
と、ステップa1からスタートして、ステップa2で中
央処理装置(以下、「CPU」という)30がリレー駆
動回路35を介してリレー36を駆動することによっ
て、スイッチSWを遮断する。次に、ステップa3でC
PU30がスイッチ群や通信手段などのデータ入力手段
37から印字指令があるかを判断して、なければステッ
プa3で印字待機状態となる。印字指令があれば、ステ
ップa4へ移って、CPU30がリレー36を駆動する
ことによってスイッチSWを導通した後、ステップa5
でサーマルヘッド付近に設けられた紙検知センサ34に
よって、感熱紙17がプラテン20とヘッド基板12と
の間に存在するかを判断し、感熱紙17がなければステ
ップa30へ移行して使用者に感熱紙17の補充を告知
するとともに、ステップa31でスイッチSWを遮断し
て、ステップa31で終了する。
【0015】ステップa5で感熱紙17の存在を確認し
た後、ステップa6で信号制御回路31が1ライン分の
画像信号を駆動回路14へ転送し、ステップa7で駆動
回路14が発熱抵抗体R1〜Rnを選択的に発熱させる
ことによって、走査線6上の感熱紙17に1ライン分の
画像が印字され、ステップa8でCPU30が信号制御
回路31から1ライン分の転送終了信号を受けた後、モ
ータ制御回路32を介してプラテン20と連結したモー
タ33を駆動することによって、感熱紙17を1ライン
分搬送する。
た後、ステップa6で信号制御回路31が1ライン分の
画像信号を駆動回路14へ転送し、ステップa7で駆動
回路14が発熱抵抗体R1〜Rnを選択的に発熱させる
ことによって、走査線6上の感熱紙17に1ライン分の
画像が印字され、ステップa8でCPU30が信号制御
回路31から1ライン分の転送終了信号を受けた後、モ
ータ制御回路32を介してプラテン20と連結したモー
タ33を駆動することによって、感熱紙17を1ライン
分搬送する。
【0016】次に、ステップa9で、データ入力手段3
7から画像の印字終了信号の入力がないかを判断して、
印字動作を継続する場合、ステップa5からステップa
8を繰返すことによって、感熱紙17上に一連の印字画
像が形成される。印字動作を終了する場合は、ステップ
a10へ移行して、スイッチSWを遮断して、サーマル
ヘッド10への電力供給が停止した後、ステップa11
で、全てのスイッチング素子T1〜Tnまたは一部のス
イッチング素子T1〜Tnが導通状態となるような疑似
データを、駆動回路14へ転送して、コンデンサCAに
蓄えられた電荷を放電させ、ステップa3に戻って再び
印字待機状態に入る。なお、コンデンサCAの電荷量は
少ないため、感熱紙17がサーマルヘッド10に密着し
ていても、黒化するまでには至らない。
7から画像の印字終了信号の入力がないかを判断して、
印字動作を継続する場合、ステップa5からステップa
8を繰返すことによって、感熱紙17上に一連の印字画
像が形成される。印字動作を終了する場合は、ステップ
a10へ移行して、スイッチSWを遮断して、サーマル
ヘッド10への電力供給が停止した後、ステップa11
で、全てのスイッチング素子T1〜Tnまたは一部のス
イッチング素子T1〜Tnが導通状態となるような疑似
データを、駆動回路14へ転送して、コンデンサCAに
蓄えられた電荷を放電させ、ステップa3に戻って再び
印字待機状態に入る。なお、コンデンサCAの電荷量は
少ないため、感熱紙17がサーマルヘッド10に密着し
ていても、黒化するまでには至らない。
【0017】このようにして、印字終了後に、サーマル
ヘッドへの電力供給が停止して、スイッチング素子T1
〜Tnが導通状態になることによって、サーマルヘッド
の保護層5と共通電極4a、個別電極4bおよび発熱抵
抗体層3との間に電界が長時間にわたって発生しなくな
り、これらの電極腐食を防止することができる。
ヘッドへの電力供給が停止して、スイッチング素子T1
〜Tnが導通状態になることによって、サーマルヘッド
の保護層5と共通電極4a、個別電極4bおよび発熱抵
抗体層3との間に電界が長時間にわたって発生しなくな
り、これらの電極腐食を防止することができる。
【0018】図6は、本発明および従来の熱印字装置を
加速試験した結果、印字欠陥の発生率の変化を示すグラ
フである。横軸は、加速試験時間を示し、縦軸は印字ド
ット抜け数を全ドット数で除算した値、すなわち印字ド
ット抜け発生率を百分率で示したものである。加速試験
条件を、温度85℃、相対湿度85%、発熱抵抗体の供
給電圧24V、駆動回路への供給電圧5.5Vに設定し
たとき、図7に示す従来の熱印字装置を加速試験したと
ころ、試験開始から数時間後に印字ドッド抜けが発生し
始め、約15時間経過すると約10%という印字ドッド
抜け発生率になった。
加速試験した結果、印字欠陥の発生率の変化を示すグラ
フである。横軸は、加速試験時間を示し、縦軸は印字ド
ット抜け数を全ドット数で除算した値、すなわち印字ド
ット抜け発生率を百分率で示したものである。加速試験
条件を、温度85℃、相対湿度85%、発熱抵抗体の供
給電圧24V、駆動回路への供給電圧5.5Vに設定し
たとき、図7に示す従来の熱印字装置を加速試験したと
ころ、試験開始から数時間後に印字ドッド抜けが発生し
始め、約15時間経過すると約10%という印字ドッド
抜け発生率になった。
【0019】一方、図2に示す本発明に係る熱印字装置
を、スイッチSWを遮断状態にして加速試験したとこ
ろ、試験開始から約300時間経過後に、約10%の印
字ドッド抜け発生率になった。
を、スイッチSWを遮断状態にして加速試験したとこ
ろ、試験開始から約300時間経過後に、約10%の印
字ドッド抜け発生率になった。
【0020】
【発明の効果】以上詳説したように、本発明によれば、
サーマルヘッドの保護層表面と各電極との間に電界が長
時間にわたって印加されなくなり、サーマルヘッドの電
極腐食の進行を防止することが可能となり、従来のもの
と比べて10倍以上サーマルヘッドの寿命を延ばすこと
ができる。
サーマルヘッドの保護層表面と各電極との間に電界が長
時間にわたって印加されなくなり、サーマルヘッドの電
極腐食の進行を防止することが可能となり、従来のもの
と比べて10倍以上サーマルヘッドの寿命を延ばすこと
ができる。
【図1】本発明の一実施例である熱印字装置に用いられ
るサーマルヘッドの一例を示す斜視図である。
るサーマルヘッドの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例である熱印字装置の側面図で
ある。
ある。
【図3】図1のサーマルヘッド10の電気的構成を示す
回路図である。
回路図である。
【図4】本発明の一実施例である熱印字装置の電気的構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例である熱印字装置の動作を説
明するフローチャートである。
明するフローチャートである。
【図6】本発明および従来の熱印字装置を加速試験した
結果、印字欠陥の発生率の変化を示すグラフである。
結果、印字欠陥の発生率の変化を示すグラフである。
【図7】従来の熱印字装置の一例を示す側面図である。
【図8】図7のサーマルヘッドの走査線6付近の電気的
接続を示す断面図である。
接続を示す断面図である。
1 電気絶縁性基板 2 蓄熱層 3 発熱抵抗体層 4a 共通電極 4b 個別電極 4c 接地電極 5 保護層 6 走査線 9 信号電極 10 放熱器 11 接着剤 12 ヘッド基板 13 プリント基板 14 駆動回路 15 樹脂 16 コネクタ 17 感熱紙 20 プラテン 21 軸 22 導体 30 中央処理装置 31 信号制御回路 32 モータ制御回路 33 モータ 34 紙検知センサ 35 リレー駆動回路 36 リレー 37 データ入力手段 40 第1電源 41 第2電源 R1〜Rn 発熱抵抗体 T1〜Tn スイッチング素子 SW スイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の発熱抵抗体および前記発熱抵抗体
に流れる電流を制御するスイッチング素子を有するサー
マルヘッドと、 前記サーマルヘッドに電力を供給する電源と、 前記サーマルヘッドに対して熱印画媒体を密着させるた
めのプラテンと、 前記プラテンの軸と前記電源の接地側電極とを接続する
ための導体とを備えた熱印字装置において、 印字終了後に、前記サーマルヘッドへの電力供給が停止
して、前記スイッチング素子が導通状態となることを特
徴とする熱印字装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16954692A JPH068507A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 熱印字装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16954692A JPH068507A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 熱印字装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068507A true JPH068507A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15888486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16954692A Pending JPH068507A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 熱印字装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH068507A (ja) |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP16954692A patent/JPH068507A/ja active Pending
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