JPH0684550A - 導体ピン - Google Patents
導体ピンInfo
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- JPH0684550A JPH0684550A JP4184329A JP18432992A JPH0684550A JP H0684550 A JPH0684550 A JP H0684550A JP 4184329 A JP4184329 A JP 4184329A JP 18432992 A JP18432992 A JP 18432992A JP H0684550 A JPH0684550 A JP H0684550A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子部品搭載用基板の導体ピンであって,基
板のスルーホールに挿入した場合に,基板にミーズリン
グが発生し難い導体ピンを提供すること。 【構成】 電子部品搭載用基板に挿入する導体ピン1に
おいて,該導体ピン1は,基板のスルーホールに挿入す
る頭部2と,脚部3と,両者の間に設けた鍔5とを有す
る。頭部2はスルーホールに接触保持されるための接触
部21と,該接触部21と上記鍔5との間に設けたクビ
レ部22とを有する。また,上記接触部21は複数個の
凹状のつぶし溝23を有すると共に,接触部21の長さ
Pは,頭部長さMの20〜60%である導体ピン。
板のスルーホールに挿入した場合に,基板にミーズリン
グが発生し難い導体ピンを提供すること。 【構成】 電子部品搭載用基板に挿入する導体ピン1に
おいて,該導体ピン1は,基板のスルーホールに挿入す
る頭部2と,脚部3と,両者の間に設けた鍔5とを有す
る。頭部2はスルーホールに接触保持されるための接触
部21と,該接触部21と上記鍔5との間に設けたクビ
レ部22とを有する。また,上記接触部21は複数個の
凹状のつぶし溝23を有すると共に,接触部21の長さ
Pは,頭部長さMの20〜60%である導体ピン。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,電子部品搭載用基板の
スルーホールに挿入したとき,該スルーホールにミーズ
リングを発生し難い導体ピンの構造に関する。
スルーホールに挿入したとき,該スルーホールにミーズ
リングを発生し難い導体ピンの構造に関する。
【0002】
【従来技術】電子部品搭載用基板には,例えば図8に示
したような,所謂ピングリッドアレイと呼ばれるタイプ
のものがある。この種の電子部品搭載用基板は,これを
構成する基板91に数10から500本を越える範囲の
多数の導体ピン9が植設されている。そして,各導体ピ
ン9を介して,その基板に形成された導体回路と,当該
電子部品搭載用基板が実装される他の大型基板(いわゆ
るマザーボード)に形成されている導体回路との間を電
気的に接続する。該導体ピン9は直径(頭部径)が0.
5mm程度である。
したような,所謂ピングリッドアレイと呼ばれるタイプ
のものがある。この種の電子部品搭載用基板は,これを
構成する基板91に数10から500本を越える範囲の
多数の導体ピン9が植設されている。そして,各導体ピ
ン9を介して,その基板に形成された導体回路と,当該
電子部品搭載用基板が実装される他の大型基板(いわゆ
るマザーボード)に形成されている導体回路との間を電
気的に接続する。該導体ピン9は直径(頭部径)が0.
5mm程度である。
【0003】なお,導体ピン1には,基板91とマザー
ボードとの間隔を保持するための第2鍔を有するスタン
ドオフピンと呼ばれるものと,上記第2鍔のないスタン
ダードピンとがある。しかし,スルーホールに挿入され
る頭部については同様であり,以下スタンダードピン9
に代表させて記述する。なお,図8において,符号96
は樹脂封止用のダム枠である。
ボードとの間隔を保持するための第2鍔を有するスタン
ドオフピンと呼ばれるものと,上記第2鍔のないスタン
ダードピンとがある。しかし,スルーホールに挿入され
る頭部については同様であり,以下スタンダードピン9
に代表させて記述する。なお,図8において,符号96
は樹脂封止用のダム枠である。
【0004】即ち,図9に示すように,電子部品搭載用
基板はその基板91に穿設したドリル穴93にメッキ9
4を施した,いわゆるスルーホール92を有する。該ス
ルーホール92内には,該導体ピン9の頭部2を挿入す
る(例えば,特開平3−20071号公報参照)。
基板はその基板91に穿設したドリル穴93にメッキ9
4を施した,いわゆるスルーホール92を有する。該ス
ルーホール92内には,該導体ピン9の頭部2を挿入す
る(例えば,特開平3−20071号公報参照)。
【0005】従来,該導体ピン9は,図5〜7に示すよ
うに,全体が柱状であって,スルーホール92に挿入さ
れる頭部2と,マザーボードに実装するための脚部3
と,両者の間に設けた鍔5とからなる。また頭部2に
は,頭頂から鍔5の上面51にかけて,つぶし溝と呼称
する凹状つぶし溝23が設けられる。該つぶし溝23
は,導体ピン9の軸心を中心にして対称に複数配置され
ている。
うに,全体が柱状であって,スルーホール92に挿入さ
れる頭部2と,マザーボードに実装するための脚部3
と,両者の間に設けた鍔5とからなる。また頭部2に
は,頭頂から鍔5の上面51にかけて,つぶし溝と呼称
する凹状つぶし溝23が設けられる。該つぶし溝23
は,導体ピン9の軸心を中心にして対称に複数配置され
ている。
【0006】つぶし溝は,導体ピン9をスルーホール9
2に挿入した後に実施される半田付け工程において,半
田がこの溝を通って流入し易くする作用と,半田をこの
溝中に保持してスルーホール92と導体ピン9とを接着
する効果を果たす。また,鍔5の上面51には,上記溝
23の下部に連設された鍔溝230と,頭部2には形成
されない鍔溝55が設けられている。鍔溝230,55
の作用と効果はつぶし溝23と同様である。
2に挿入した後に実施される半田付け工程において,半
田がこの溝を通って流入し易くする作用と,半田をこの
溝中に保持してスルーホール92と導体ピン9とを接着
する効果を果たす。また,鍔5の上面51には,上記溝
23の下部に連設された鍔溝230と,頭部2には形成
されない鍔溝55が設けられている。鍔溝230,55
の作用と効果はつぶし溝23と同様である。
【0007】また,導体ピンの頭部2は,その上部24
1から頭頂242にかけてその径を漸減させて,いわゆ
る頭頂部24を形成する。該頭頂部24は,基板のスル
ーホール92に,導体ピンの頭部2を円滑に挿入するた
めに形成されるものである。頭頂部24以外の頭部2は
一様な断面形状と大きさを有し,スルーホール92に挿
入したときに,スルーホール92の内壁に直接接触する
接触部21を形成している。
1から頭頂242にかけてその径を漸減させて,いわゆ
る頭頂部24を形成する。該頭頂部24は,基板のスル
ーホール92に,導体ピンの頭部2を円滑に挿入するた
めに形成されるものである。頭頂部24以外の頭部2は
一様な断面形状と大きさを有し,スルーホール92に挿
入したときに,スルーホール92の内壁に直接接触する
接触部21を形成している。
【0008】導体ピンの大きさは,脚部3及び頭部2の
径が0.5〜0.6mm程度,鍔5の径が1.0mm前
後,鍔5の厚さを含めた脚部3の長さLが数mm〜10
mm程度,頭部2の長さMが0.5〜2mm程度,鍔5
の厚さは0.2mm前後である。また,頭頂部24の先
端径は0.2mm前後であり,つぶし溝23及び鍔溝,
230,55は溝幅が0.2mm前後で深さは0.1m
m前後である。
径が0.5〜0.6mm程度,鍔5の径が1.0mm前
後,鍔5の厚さを含めた脚部3の長さLが数mm〜10
mm程度,頭部2の長さMが0.5〜2mm程度,鍔5
の厚さは0.2mm前後である。また,頭頂部24の先
端径は0.2mm前後であり,つぶし溝23及び鍔溝,
230,55は溝幅が0.2mm前後で深さは0.1m
m前後である。
【0009】また,電子部品搭載用基板に必要な品質上
の要件の1つは,導体ピン9をスルーホール92に挿入
した場合,導体ピンが充分な保持力でスルーホール92
内に保持されて,確実な電気的導通が得られることであ
る。一方,導体ピン9をスルーホール92に圧入した
後,半田付けの処理が行われるが,半田付け後の基板に
おけるミーズリングの発生が極力少ないことが必要であ
る。
の要件の1つは,導体ピン9をスルーホール92に挿入
した場合,導体ピンが充分な保持力でスルーホール92
内に保持されて,確実な電気的導通が得られることであ
る。一方,導体ピン9をスルーホール92に圧入した
後,半田付けの処理が行われるが,半田付け後の基板に
おけるミーズリングの発生が極力少ないことが必要であ
る。
【0010】ここでミーズリングとは,基板表層付近の
ガラスクロスの縦糸と横糸の交点で発生する剥離現象を
いい,外観上は白点(通称はしか=measling)
として観察されるものである。ミーズリングは,直ちに
基板不良に直結するものではないが,経時的に剥離が拡
大し,重故障に発展する可能性があり,看過することの
できないものである。ミーズリングの発生は,一般に熱
的ストレス及び機械的応力との相関が強いと考えられて
おり,導体ピンの圧入工程はミーズリング発生に大きな
影響を与えている。
ガラスクロスの縦糸と横糸の交点で発生する剥離現象を
いい,外観上は白点(通称はしか=measling)
として観察されるものである。ミーズリングは,直ちに
基板不良に直結するものではないが,経時的に剥離が拡
大し,重故障に発展する可能性があり,看過することの
できないものである。ミーズリングの発生は,一般に熱
的ストレス及び機械的応力との相関が強いと考えられて
おり,導体ピンの圧入工程はミーズリング発生に大きな
影響を与えている。
【0011】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の導
体ピンにおいては,導体ピンをスルーホールに挿入し
て,半田処理を行った後の検査によると,ミーズリング
の発生がかなり多いという問題があった。また,導体ピ
ンをスルーホールに挿入した場合に,導体ピンは充分な
保持力でスルーホール内に保持される必要がある。本発
明は,かかる従来の問題点に鑑み,導体ピンが充分な保
持力でスルーホール内に保持されると共に,基板のミー
ズリングの発生を抑制することができる導体ピンを提供
しようとするものである。
体ピンにおいては,導体ピンをスルーホールに挿入し
て,半田処理を行った後の検査によると,ミーズリング
の発生がかなり多いという問題があった。また,導体ピ
ンをスルーホールに挿入した場合に,導体ピンは充分な
保持力でスルーホール内に保持される必要がある。本発
明は,かかる従来の問題点に鑑み,導体ピンが充分な保
持力でスルーホール内に保持されると共に,基板のミー
ズリングの発生を抑制することができる導体ピンを提供
しようとするものである。
【0012】
【課題の解決手段】本発明は,電子部品搭載用基板に挿
入する導体ピンにおいて,該導体ピンは,基板のスルー
ホールに挿入する頭部と脚部と,両者の間に設けた鍔と
を有し,該頭部はスルーホールに接触保持するための接
触部と,該接触部と上記鍔との間に設けたクビレ部とを
有することを特徴とする導体ピンである。本発明におい
て注目すべきことは,導体ピンの頭部において,接触部
の下部の鍔側に,接触部より径の小さいクビレ部を形成
したことである。クビレ部は,脚部の直径と同等の直径
を有している。なお,上記接触部には,軸方向に沿って
走る凹状のつぶし溝を複数設けることが好ましい。これ
によって半田が流れ易くなり,また溝内に半田が保持さ
れる。また,上記接触部の長さは,頭部長さの20〜6
0%であることが好ましい。即ち,接触部はスルーホー
ルに接触保持される部分であり,接触部の長さが長いほ
ど保持力は向上する。しかし,接触部が長すぎるとミー
ズリングの発生が多すぎる。従って,接触部の長さは,
頭部長さの20〜60%であることが好ましい。また,
接触部を幾つかに分割すれば,スルーホールに対する導
体ピンの応力を分散させることができ効果的である。接
触部は4ヶ所以上設けることが最も好ましい。更に,接
触部を複数設ける手段としては,上記つぶし溝を複数設
ける方法がある。或いは,クビレ部を複数設けて,頭部
を複数設ける方法がある。
入する導体ピンにおいて,該導体ピンは,基板のスルー
ホールに挿入する頭部と脚部と,両者の間に設けた鍔と
を有し,該頭部はスルーホールに接触保持するための接
触部と,該接触部と上記鍔との間に設けたクビレ部とを
有することを特徴とする導体ピンである。本発明におい
て注目すべきことは,導体ピンの頭部において,接触部
の下部の鍔側に,接触部より径の小さいクビレ部を形成
したことである。クビレ部は,脚部の直径と同等の直径
を有している。なお,上記接触部には,軸方向に沿って
走る凹状のつぶし溝を複数設けることが好ましい。これ
によって半田が流れ易くなり,また溝内に半田が保持さ
れる。また,上記接触部の長さは,頭部長さの20〜6
0%であることが好ましい。即ち,接触部はスルーホー
ルに接触保持される部分であり,接触部の長さが長いほ
ど保持力は向上する。しかし,接触部が長すぎるとミー
ズリングの発生が多すぎる。従って,接触部の長さは,
頭部長さの20〜60%であることが好ましい。また,
接触部を幾つかに分割すれば,スルーホールに対する導
体ピンの応力を分散させることができ効果的である。接
触部は4ヶ所以上設けることが最も好ましい。更に,接
触部を複数設ける手段としては,上記つぶし溝を複数設
ける方法がある。或いは,クビレ部を複数設けて,頭部
を複数設ける方法がある。
【0013】
【作用及び効果】本発明では,従来のように導体ピンの
頭部の全体がスルーホールと直接接触する構造ではな
く,頭部の一部分のみを上記長さ範囲の接触部としてス
ルーホールと直接接触させる構造としている。本発明に
おいては,ミーズリングの発生を抑制することができ
る。その理由は,次のように考えられる。
頭部の全体がスルーホールと直接接触する構造ではな
く,頭部の一部分のみを上記長さ範囲の接触部としてス
ルーホールと直接接触させる構造としている。本発明に
おいては,ミーズリングの発生を抑制することができ
る。その理由は,次のように考えられる。
【0014】即ち,導体ピンの頭部をスルーホールへ挿
入したときには,頭部の上記接触部はスルーホールの内
壁に若干食い込んだ状態にある。一方,上記接触部と鍔
との間には,上記クビレ部がある。そのため,クビレ部
とスルーホールとの間には若干の間隙を生ずる。それ
故,上記接触部によってスルーホールの内壁が押圧され
て,応力歪を生じようとするが,その応力歪は接触部の
下方の上記間隙に吸収される。したがって,スルーホー
ルの内壁全体としては,応力歪の発生が殆どなく,ミー
ズリングの発生が抑制される。また,クビレ部には半田
が保持されて半田付けを確実にする効果がある。また,
上記接触部に,軸方向に沿って走る凹状の溝を設けてい
るので,半田が溝に沿って流れ,また溝内に半田が保持
されて半田付けが一層確実になる。以上のように,本発
明によれば,スルーホールへ挿入した導体ピンの保持力
が充分あり,かつ,半田処理後のスルーホール内部のミ
ーズリングの発生が極めて少ない導体ピンを提供するこ
とができる。
入したときには,頭部の上記接触部はスルーホールの内
壁に若干食い込んだ状態にある。一方,上記接触部と鍔
との間には,上記クビレ部がある。そのため,クビレ部
とスルーホールとの間には若干の間隙を生ずる。それ
故,上記接触部によってスルーホールの内壁が押圧され
て,応力歪を生じようとするが,その応力歪は接触部の
下方の上記間隙に吸収される。したがって,スルーホー
ルの内壁全体としては,応力歪の発生が殆どなく,ミー
ズリングの発生が抑制される。また,クビレ部には半田
が保持されて半田付けを確実にする効果がある。また,
上記接触部に,軸方向に沿って走る凹状の溝を設けてい
るので,半田が溝に沿って流れ,また溝内に半田が保持
されて半田付けが一層確実になる。以上のように,本発
明によれば,スルーホールへ挿入した導体ピンの保持力
が充分あり,かつ,半田処理後のスルーホール内部のミ
ーズリングの発生が極めて少ない導体ピンを提供するこ
とができる。
【0015】
実施例1 本発明の実施例にかかる,導体ピンにつき図1〜図4を
用いて説明する。本例の導体ピン1は,図1,図2に示
すように,頭部2と脚部3と,両者の間に設けた鍔5と
を有している。頭部2は,接触部21とクビレ部22と
頭頂部24とに分けられる。また,頭部2にはつぶし溝
23を,頭部の軸心に対して対称に2つ設けている。
用いて説明する。本例の導体ピン1は,図1,図2に示
すように,頭部2と脚部3と,両者の間に設けた鍔5と
を有している。頭部2は,接触部21とクビレ部22と
頭頂部24とに分けられる。また,頭部2にはつぶし溝
23を,頭部の軸心に対して対称に2つ設けている。
【0016】また,鍔5の上面51には,上記つぶし溝
23の下部に連設された鍔溝230,つぶし溝23と直
角方向に設けた鍔溝55を有する。図3には接触部21
の断面形状を示し,図4にはクビレ部22の断面形状を
示した。
23の下部に連設された鍔溝230,つぶし溝23と直
角方向に設けた鍔溝55を有する。図3には接触部21
の断面形状を示し,図4にはクビレ部22の断面形状を
示した。
【0017】次に,導体ピンにおける主要部分の寸法を
変えた3種類の導体ピン(N1〜3)を作製し,ミーズ
リング発生,ピン保持力について実験を行った。その結
果を表1に示す。同表において,M,P等は同表の下方
に示す諸元である。
変えた3種類の導体ピン(N1〜3)を作製し,ミーズ
リング発生,ピン保持力について実験を行った。その結
果を表1に示す。同表において,M,P等は同表の下方
に示す諸元である。
【0018】
【表1】
【0019】また,表1は,従来技術による導体ピン
(N3)と本発明の導体ピン(N1)と,クビレ部を設
けてはいるが,本発明の数値限定要件を満たしていない
中間例の導体ピン(N3)について,ミーズリングの発
生数と保持力の良否のデータをまとめたものである。寸
法諸元の欄に記載してある事項以外の導体ピンの諸元
は,N2,N3とも同じである。実験結果の欄に示す品
質データは,各ロットナンバー毎に,各20個の電子部
品搭載用基板を製作して,これらに導体ピンを挿入して
測定したデータである。ミーズリング発生数の項は,各
電子部品搭載用基板の全スルーホールについて調査し,
ミーズリングが規定値以上あるもののスルーホール数を
表示している。
(N3)と本発明の導体ピン(N1)と,クビレ部を設
けてはいるが,本発明の数値限定要件を満たしていない
中間例の導体ピン(N3)について,ミーズリングの発
生数と保持力の良否のデータをまとめたものである。寸
法諸元の欄に記載してある事項以外の導体ピンの諸元
は,N2,N3とも同じである。実験結果の欄に示す品
質データは,各ロットナンバー毎に,各20個の電子部
品搭載用基板を製作して,これらに導体ピンを挿入して
測定したデータである。ミーズリング発生数の項は,各
電子部品搭載用基板の全スルーホールについて調査し,
ミーズリングが規定値以上あるもののスルーホール数を
表示している。
【0020】ピン抜け数の検査は,導体ピンをスルーホ
ールに挿入した後に,保持力に関する規定荷重値で導体
ピンを引張ったときのピン抜けの発生数を表示してい
る。上記データから分かるように,本発明の導体ピンN
1によれば,充分な保持力を有して,ピン抜けがなく,
かつミーズリングの発生がない導体ピンが得られる。従
来例では表1のN3に示すように多量のミーズリングが
発生する。
ールに挿入した後に,保持力に関する規定荷重値で導体
ピンを引張ったときのピン抜けの発生数を表示してい
る。上記データから分かるように,本発明の導体ピンN
1によれば,充分な保持力を有して,ピン抜けがなく,
かつミーズリングの発生がない導体ピンが得られる。従
来例では表1のN3に示すように多量のミーズリングが
発生する。
【0021】また,中間例N2は接触部長Pを頭部長M
の55%とした場合である。中間例N2では,従来例に
比べてミーズリングの発生が大幅に減少しているが,N
1に比べるとミーズリング発生がかなり多い。次に,上
記N1の導体ピンにおいて接触部長Pの頭部長Mに対す
る比率を変化させて,保持力の良否を測定したデータを
表2に示す。表2から分かるように,上記比率が27%
では保持力が規定値を満足するが,25%では規定の保
持力が得られないことが分かる。
の55%とした場合である。中間例N2では,従来例に
比べてミーズリングの発生が大幅に減少しているが,N
1に比べるとミーズリング発生がかなり多い。次に,上
記N1の導体ピンにおいて接触部長Pの頭部長Mに対す
る比率を変化させて,保持力の良否を測定したデータを
表2に示す。表2から分かるように,上記比率が27%
では保持力が規定値を満足するが,25%では規定の保
持力が得られないことが分かる。
【0022】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の導体ピンの正面図。
【図2】実施例1の導体ピンの平面図。
【図3】実施例1の導体ピン頭部の接触部を示す,図1
のA−A線断面図。
のA−A線断面図。
【図4】実施例1の導体ピンの頭部クビレ部を示す,図
1のB−B線断面図。
1のB−B線断面図。
【図5】従来の導体ピンの正面図。
【図6】従来の導体ピンの平面図。
【図7】従来の導体ピンにおける図5の左側側面図。
【図8】電子部品搭載用基板の斜視図。
【図9】電子部品搭載用基板のスルーホール及び導体ピ
ン挿入部の拡大断面図。
ン挿入部の拡大断面図。
【符号の説明】 1...導体ピン, 2...頭部, 21...接触部, 22...クビレ部, 23...つぶし溝, 24...頭頂部, 3...脚部, 5...鍔, 55,230...鍔溝, 91...基板, 92...スルーホール,
Claims (4)
- 【請求項1】 電子部品搭載用基板に挿入する導体ピン
において,該導体ピンは,基板のスルーホールに挿入す
る頭部と脚部と,両者の間に設けた鍔とを有し, 該頭部はスルーホールに接触保持するための接触部と,
該接触部と上記鍔との間に設けたクビレ部とを有するこ
とを特徴とする導体ピン。 - 【請求項2】 請求項1において,上記接触部は軸方向
に沿った凹状のつぶし溝を複数個有することを特徴とす
る導体ピン。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2において,上記接
触部の長さは,頭部長さの20〜60%であることを特
徴とする導体ピン。 - 【請求項4】 請求項1,請求項2又は請求項3におい
て,接触部は4ヶ所以上であることを特徴とする導体ピ
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4184329A JPH0684550A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 導体ピン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4184329A JPH0684550A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 導体ピン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0684550A true JPH0684550A (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=16151417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4184329A Pending JPH0684550A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 導体ピン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0684550A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100647226B1 (ko) * | 2005-05-31 | 2006-11-23 | 정락환 | 인쇄회로기판용 커넥터 핀 |
CN103370993A (zh) * | 2011-02-25 | 2013-10-23 | 瑞典爱立信有限公司 | 用于安装在部件承载器中的连接销、用于生产包括具有包括部件承载器的可堆叠模块的母板的电子组件的方法及这样的电子组件 |
US9253936B2 (en) | 2011-02-25 | 2016-02-02 | Telefonaktiebolaget L M Ericsson | Method for mounting connection pins in a component carrier, a die tool for mounting connection pins, a component carrier forming a module for an electronic assembly, and such an assembly |
US9363916B2 (en) | 2011-02-25 | 2016-06-07 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Connection pin and a method for mounting a connection pin in a component carrier for an electronic assembly, and such a component carrier comprising connection pins |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP4184329A patent/JPH0684550A/ja active Pending
Cited By (6)
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