JPH068432B2 - 香料組成物 - Google Patents

香料組成物

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JPH068432B2
JPH068432B2 JP62153440A JP15344087A JPH068432B2 JP H068432 B2 JPH068432 B2 JP H068432B2 JP 62153440 A JP62153440 A JP 62153440A JP 15344087 A JP15344087 A JP 15344087A JP H068432 B2 JPH068432 B2 JP H068432B2
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fragrance
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洋幸 松田
健 山本
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は香料組成物に関し、詳しくは次式(I) で示される2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノ
ンを含有してなる香料組成物に関する。本発明の香料組
成物は香水,化粧品等の香粧品類、その他保健衛生材
料、医薬品等に有効に使用できるものである。
[従来の技術] 2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノンに関して
は、下記の文献に記載されている。しかしながら、これ
らの文献は反応メカニズム,立体化学及び物理化学の分
野等の内容のものであり、その香気については全く記載
がなく、勿論、香料として使用出来るということは知ら
れていない。文献を挙げれば、An. Quim., Ser. C 198
5, 81(1), 41-3(Chemical Abstracts、 vol.104、 5252f
(1986))、 Recl. Trav. Chim. Pays-Bas 1974,93(4), 93
-8 (Chemical Abstracts、 vol.81、77355z(1974))、 J. A
m. Chem. Soc. 1973, 95(10), 3392-4 (Chemical Abstr
acts、 vol.79、31383n(1973))、 Bull. Soc. Chim. Fr. 1
966(12), 3881-8 (Chemical Abstracts、 vol.67、21473e
(1967))、 Bull. Soc. Chim. Fr. 1966(12), 3888-95 (C
hemical Abstracts、 vol.67、21474f(1967))、 J. Am. Ch
em. Soc. 83, 994-5(1961) (Chemical Abstracts、 vol.
55、 15368)、J. Am. Chem. Soc. 72, 5232, 5235 (195
0)、J. Am. Chem. Soc. 71, 3798 (1949)。
また、本発明の化合物に類似しており、香料として使用
される化合物としては、炭素数10の下記式(II)で示さ
れる2−ターシャリーブチルシクロヘキサノン及び式
(III)で示される4−ターシャリーブチルシクロヘキ
サノンが知られている(S. Arctandar, Perfume and Fla
vor Chemicals,Montclair (1969)、モノグラフNO.435,
436)。
化合物(II)は力強い拡散性のあるウッディカンフェラ
スな香気を有しているが、香料としての応用または使用
範囲は少ない。また、化合物(III)はパワフル ドラ
イ カンフェラスでバックグラウンドにウッディ セダ
ン パチュリ様アンダートーンを持ったわずかにミント
的香気を有し、パチュリーの変調剤として石鹸,ディタ
ージェント等に使用されている。
[発明が解決しようとする問題点] 近年、各種香粧品類の多様化に伴ない香粧品用香料が従
来にない新しい香気に対するニーズが高まり、マイルド
でユニークな香質で、かつ安全性が高く、安定な優れた
香料物質の開発が要求されている。このため既知の種々
の香料素材を適宜に、またその配合量を変えて組合わ
せ、できるだけ天然らしさを有するように調合が行われ
ている。従来、このようなマイルドでユニークであり、
新鮮な天然らしさがあり、かつ安定で安全性の高い性能
を持つ素材が少なく、特に容易に安価に入手し得る上記
性能を持つ素材が不足している。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、上記事情に鑑み、安価に入手可能な2,4
−ジターシャリーブチルフェノール(IV)の誘導体
(V)〜(IX)について検討した。
これら化合物の香質は、化合物(V)は弱いパウダリー
なアニス様、化合物(VI)は非常に弱いアニス様、化合
物(VII)は弱いカンフェラス,フローラル,すみれ
様、化合物(VIII)はほとんど無臭で、かすかに弱いフ
ァティ,ローズ,ウッディ、化合物(IX)はほとんど無
臭で、かすかに弱いフローラル ウッディの香質であ
り、本発明に使用する化合物2,4−ジターシャリーブチ
ルシクロヘキサノン(I)以外は、香気特性に優れたも
のはなかった。すなわち、化合物(I)のみが、マイル
ドでやわらかいフローラル ウッディのすみれ様の香気
特性を有し、かつ安全性,安定性にもすぐれ、新規香料
素材として有用であることを見出し、本発明を完成し
た。
本発明は2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノン
を含有することを特徴とする香料組成物に関する。
2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノン(I)の
合成法を例示すると、市場にて安価に容易に入手出来る
2,4−ジターシャリーブチルフェノール(IV)を、ニッ
ケル系触媒を用いて水素添加し、2,4−ジターシャリー
ブチルシクロヘキサノール(VII)とし、これを酸化す
ることにより目的とする化合物(I)を合成することが
できる。化合物(IV)の水素添加は、無溶媒またはメタ
ノール等のアルコール類、ヘキサン等の炭化水素類を用
いて約140〜230℃,約3〜24時間の反応条件で容易に行
うことが出来る。ニッケル触媒にはラネーニッケル,安
定化ニッケル等が用いられ、その使用量は化合物(IV)
に対して約0.01〜5%が適当である。次に、化合物の
(VII)の酸化により化合(I)を合成するには、銅−
クロム系,銅−亜鉛系の脱水素触媒を用い、無溶媒にて
約150〜250℃,約3〜20時間の反応条件で脱水素反応を
行えばよい。触媒の使用量は化合物(VII)に対して約
0.1〜10%重量程度が適当である。その他、化合物(VI
I)の酸化は一般的に2級アルコールをケトンに酸化す
る方法、例えばJones酸化,Oppenauer酸化,二酸化マン
ガン酸化,クロム酸酸化等により容易に行うことが出来
る。
2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノン(I)の
別途の合成法として、2,4−ジターシャリーブチルフェ
ノール(IV)をパラジウム等の貴金属触媒を用いて選択
的に2モル水添を行い、1段階で高収率で合成すること
が出来る。化合物(IV)の水素添加は、無溶媒にて約10
0〜230℃程度の温度範囲及び約3〜20時間の反応時間で
行う。触媒としてはパラジウムブラック,パラジウムカ
ーボン,パラジウムアルミナ,ルテニウム,ルテニウム
カーボン,ルテニウムアルミナ,ロジウム等の貴金属触
媒を使用することができ、その使用量は化合物(IV)に
対し約0.001〜約5%重量程度が適当である。
上記の方法で合成された2,4−ジターシャリーブチルシ
クロヘキサノン(I)は2種の異性体、すなわちシス異
性体(I−A)及びトランス異性体(I−B)で構成さ
れる。
2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノン(I)の
香気は、やわらかいフローラル ウッディのすみれ様
の強い香質を有し、このうちシス異性体(I−A)の含
有量が多い場合は、拡散性のある華やかなシクラメン様
のフローラル香気が強調され、トランス異性体(I−
B)の多い場合は、力強いオリス様のウッディ香気が強
調された香気特性を有していた。また、(I)及び(I
−A),(I−B)の各々について香粧品として使用す
る際の安全性,安定性の試験を行った結果、いずれも感
作性テスト,皮膚−次刺戟テスト,光毒性テスト,変異
原性テストにおいてすべて陰性であり、安全性が非常に
高いことが判明した。また、石鹸に付着して紫外線での
着色変化テストについても陰性であり、次亜塩素酸系漂
白剤等の特殊な条件での付香テストにおいても香気変化
は認められず、安定性が非常に優れていることも判明し
た。
本発明に用いる2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキ
サノン、すなわちシス異性体,トランス異性体の混合物
及びそれぞれ単独の化合物は、各種の合成香料,天然香
料,合成精油,天然精油などと良く調和し、これを含有
せしめて新規な香料組成物を調製できる。例えば、レモ
ン油,オリス油,ラベンダー油,ゼラニウム油などの合
成精油中に配合すると、天然精油が本来有する香気にマ
イルドで新鮮な改良効果を合成精油に付与することがで
きる。また、オレンジ,ライム,レモン,グレープフル
ーツなどのごとき柑橘精油,サンダルウッド油,ベチバ
ー油,ジャスミン油,バイオレットリーフ油,ラベンダ
ー油,ローズ油,シトロネラ油,ラバンジン油,ゼラニ
ウム油などのごとき天然精油に対しても良く調和し、そ
の精油の特徴を強調することができ、まろやかで新選さ
があり、嗜好性の高い新規な香料組成物を調製すること
ができる。なお、2,4−ジターシャリーブチルシクロヘ
キサノンの配合量は、その目的および配合される香料組
成物の種類によっても異なるが、一般的には約0.01〜50
重量%程度の範囲を例示することができる。
かくして、本発明により2,4−ジターシャリーブチルシ
クロヘキサノンを含有せしめ、マイルドで新鮮な嗜好性
の高い香気付与あるいは香気改良補強剤を提供でき、ま
た香気成分として含有する香粧品類,保健衛生材料,医
薬品,塗料等を提供することができる。すなわち、シャ
ンプー類,香水,コロン類,ヘヤートニック,ヘヤーク
リーム類,ポマード類,その他毛髪用化粧料基剤、白
粉,口紅,その他の化粧用基剤や化粧用洗剤基材、石
鹸、皿洗い洗剤、洗濯用洗剤類、消毒用洗剤類、防臭洗
剤類、室内芳香剤、ファーニチュアケヤー、消臭剤、漂
白剤、塗料、その他各種保健衛生用洗剤類、歯磨、マウ
スウォッシュ、トイレットペーパー、医薬品の服用を容
易にするための賦香剤等に、そのユニークな香気を付与
できる適当量を配合して商品価値を高めることができ
る。
[実施例] 次に合成例,試験例,実施例により本発明を説明する。
合成例1 2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノンの合成
(i) 500mlのオートクレーブに2,4−ジターシャリーブチルフ
ェノール300gおよび5%パラジウム炭素触媒3.0gを入
れ、反応温度180℃、20kg/cm2の水素圧力の下で撹拌し
た。約10時間にて理論水素量(2.9モル)の吸収を確認
したのち、室温まで冷却し触媒を過した。得られた粗
2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノン218gをヘ
リパック充填塔(理論段数5段)で減圧蒸溜し、無色透
明な2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノン
(I)留分93〜94℃/3mmHg、245gを得た。このもの
はガスクロマトグラムによりシス体(I−A)とトラン
ス体(I−B)の比が83:17であることを確かめた。ま
た、このものの物性は下記の値を示した。
比重(20゜/20℃);0.8971 屈折率(20℃) ;1.4622 この留分を、理論段数50段のヘリパック充填精密蒸溜器
にて精留をくりかえし無色透明なシス異性体(I−A)
(沸点93.1℃/3mmHg)及びトランス異性体(I−B)
(沸点94.5℃/3mmHg)を単離した。
(I−A)のスペクトルデータは次の通りである。
マススペクトル(m/e);29, 43, 57, 70, 83, 97, 11
1, 125, 139, 154, 167, 177, 195, 210 赤外線スペクトル(cm-1);2955, 2910, 2870, 1715,
1482, 1470, 1365, 1230, 1135 NMRスペクトル(400メガサイクルプロトンNMR) (ppm);0.92(9H,s), 0.99(9H,s), 1.25(1H,m), 1.42
〜1.55(2H,m), 2.02〜2.08(1H,m), 2.11〜2.20(2H,m),
2.28〜2.32(2H,m) (I−B)のスペクトルデータは次の通りである。
マススペクトル(m/e);29, 41, 57, 70, 83, 97, 11
1, 125, 139, 154, 177, 195, 210 赤外線スペクトル(cm-1);2953, 2903, 2870, 1718,
1470, 1396, 1363, 1242, 1220, 1050 NMRスペクトル(400メガサイクルプロトンNMR) (ppm);0.91(9H,s), 1.02(9H,s), 1.45〜1.61(2H,m),
1.66〜1.74(1H,m) 1.81〜1.93(2H,m), 2.15〜2.26(2H,
m), 2.36〜2.43(1H,m) 合成例2 2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノールの合成 1のオートクレーブに2,4−ジターシャリーフェノー
ル575g(2.79モル)及びラネーニッケル17.25gを入
れ、200℃,50kg/cmの水素圧の下で撹拌し、水素添加反
応を行った。約20時間で理論水素量(8.4モル)の吸収
終了を確認後、80℃まで冷却して触媒を過した。粗2,
4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノール573gを得
た。これをヘリパック充填塔(理論段数5段)にて精密
蒸溜し、2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノー
ル(104〜105℃/6mmHg)525.3gを得た。このもの
は、ガスクロマトグラムによりシス/トランス比が94/
6を示し、白色結晶で融点99〜100℃を示した。
合成例3 2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノンの合成例
(ii) 500ml4口フラスコに合成例2で合成した2,4−ジターシ
ャリーブチルシクロヘキサノール200g(0.944モル)お
よび銅クロム触媒(2.0g)を入れ、200〜300mmHgの減
圧下、215〜220℃にて激しく撹拌し、脱水素反応を15時
間行った。反応終了後、加熱,撹拌を止め、室温まで冷
却し、触媒を過して粗2,4−ジターシャリーブチルシ
クロヘキサノン194g(シス/トランス比は81/19)を
得た。このものをヘリパック充填塔(理論段数5段)で
減圧蒸溜し、93〜94℃/3mmHgの2,4−ジターシャリー
ブチルシクロヘキサノン158gを得た。このもののシス
/トランスの比は85/15であった。
合成例4 2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノンの合成例
(iii) 3の反応器に合成例2で合成した2,4−ジターシャリ
ーブチルシクロヘキサノール200g(0.944モル)および
アセトン2を入れ、氷冷下5℃にてJones試薬320gを
1.5時間かけて滴下した。反応終了後、過剰の試薬の茶
色が消えるまでイソプロピルアルコールを加えたのち静
置した。アセトン反応溶液を分離したのち、アセトン溶
液を炭酸ソーダで中和した。溶液を過後、減圧下アセ
トンを留去し粗2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキ
サノン199gを得た。このもののシス/トランスの比は9
2/8であった。これを皿にヘリパック充填塔(理論段
数5段)で精密蒸溜して93.5〜94℃/3mmHgの2,4−ジ
ターシャリーブチルシクロヘキサノン160gを得た。シ
ス/トランスの比は94/6であった。
試験例 石鹸における付香,安定性試験 合成例1で得た2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキ
サノン(I)(シス体とトランス体の比が83:17)及び
単離した(I−A),(I−B)について、それぞれ石
鹸に対し1%付香し、各石鹸をガラス容器に密封して40
℃の恒温室で3ヶ月間保存し、香気質の変化を5人のパ
ネラーで調べた。その結果、分解臭などがなく、香気変
化は全く認められなかった。また、上記石鹸を太陽光の
下に室温で1ヶ月置き、色やけテストを行った結果、3
者とも色やけは全く認められなかった。
実施例1 次亜塩素酸ナトリムウ漂白剤組成物 次の処方により液体漂白剤組成物を作成した。
処 方 (重量%) 次亜塩素酸ナトリムウ 5.0 ナトリムウドデシルエーテル サルフェート(エチレンオ キシド2モル付加) 2.0 ナトリムウ2−エチルヘキシル サルフェート 2.0 水酸化ナトリムウ 1.0 2,4−ジターシャリーブチル シクロヘキサノン(I) (合成例1で得たもの) 2.0 水 残部 この液体漂白剤組成物について、5人のパネラーでカキ
臭のマスキングテストを行った結果、全員カルキ臭を感
じず、カルキ臭を完全にマスキングするという結果が得
られた。また、この液体漂白剤組成物をポリ容器に入れ
て密封し、40℃にて1ヶ月間恒温室に保存した後、香気
変化を調べた結果、香気変化は認められず、さらに汚れ
たタオルを洗濯した結果、タオルは完全に漂白され、洗
濯後のタオルには心よいやわらかいフローラル ウッデ
ィのすみれ様の特徴ある香気を感じた。
実施例2 香料組成物 まず、下記処方により石鹸用香料組成物を調製した。
処 方 (重量部) 2,6-ジメチル−7−オクテン−2− イルエチルエーテル 120 レモンオイル 80 ライムオイル 40 シトラール 170 2−メチルパラターシャリーブチル シンナミックアルデヒド 150 パチュリオイル 70 ラバンジンオイル 20 オリバナムレジン 40 アルデヒドC−11 4 1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6, 6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ −γ−2−ベンゾピラン(50%、 ベンジルベンゾエート溶液) 50 アセチルセドレン 66 フェニルエチルアルコール 70 ジヒドロターピニルアセテート 70 メチルヨノン 50 1000 上記処方中のアセチルセドレン66重量部にかえて合成例
1で得た2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノン
のトランス体(I−B)を使用し香料組成物を調製し
た。この両者について、5人のパネラーにより嗜好性の
試験を行った結果、全員一致して(I−B)を添加した
方を好み、新鮮な香気のバランスのとれた石鹸用として
好適である香料組成物と評価した。
実施例3 香料組成物 まず、下記処方によりメンズフレグランス用調合香料組
成物を調製した。
処 方 (重量部) ライムオイル 120 2,6-ジメチルヘプタン−2−イル エチルエーテル 40 フェニルアセトアルデヒド 20 スチラリルアセテート 30 2−アセチル−2,3,8,8−テトラ メチルオクタリン 100 オイゲノール 60 パチュリオイル 120 シス−3−ヘキセニルサリシレート 120 ブチグレンオイル 40 マンダリンオイル 80 クラリセイジ 40 1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6, 6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ −γ−2−ベンゾピラン(50%、 ベンジルベンゾエート溶液) 230 1000 上記香料組成物960重量部に対し、合成例1で得た2,4−
ジターシャリーブチルシクロヘキサノンのシス体(I−
A)の40重量部を混合して香料組成物を調製した。この
両者について、10人のパネラーにより嗜好性の試験を行
った結果、9人がよりマイルドでフレッシュな好ましい
香気をもつものとして(I−A)を添加した方を選ん
だ。
実施例4 香料組成物 まず、下記処方によりローズタイプの調合組成物を調製
した。
処 方 (重量部) フェニルエチルアルコール 200 ゲラニオール 50 ヘリオトロピン 20 シトロネロール 10 ネロール 100 ヒドロキシシトロネラール 30 メチルフェニルカルビニルアセテート 25 ゼラニウムオイル 10 リナロール 30 ベンジルアセテート 35 ベンジルアルコール 20 ローズフェノン 10 ロジノール 280 ローズオイル 10 β−ヨノン 50 ベンジルサリシレート 40 シクロペンタデカノライド 30 グアイヤウッドオイル 50 1000 上記香料組成物940重量部に対し、合成例3で得た2,4−
ジターシャリーブチルシクロヘキサノン(I)(シス/
トランス比は81/19)60重量部を混合して香料組成物を
調製した。この両者について、5人のパネラーにより嗜
好性の試験を行った結果、全員一致して(I)を混合し
た新規香料組成物の方が、より天然的であり新鮮で好ま
しいと答えた。
実施例5 香料組成物 下記処方により、ディタージェントパウダー用の嗜好性
の高い新規ミューゲ調香料組成物を調製した。
処 方 (重量部) アルデヒドC−9(10%、ジエチル フタレート溶液) 4 2−メチルウンデカナール−1 (10%、ジエチルフタレート溶液) 12 アルデヒドC−10(10%、ジエチル フタレート溶液) 4 パチュリオイル 2.5 シクラメンアルデヒド 6.5 p−ターシャリーブチル−2−メチル ヒドロシンナミックアルデヒド 10.5 フェニルエチルアルコール 247 シトロネロール 130 シトロネラール 1 ジヒドロミルセノール 4 ユーカリオイル 1 オレンジオイル 25 ラバンジンオイル 7 フェニルエチルイソブチレート 20 フェニルエチルフェニルアセテート 33 ヘキシルシンナミックアルデヒド 105 1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6, 6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペン タ−γ−2−ベンゾピラン(50%、 ベンジルベンゾエート溶液) 15 ドデカヒドロ−3a,6,6,9a −テトラメチル(2,1−b)− フラン(5%ジプロピレングリコー ル溶液) 15 テトラハイドロリナロール 20 イソボルニルシクロヘキサノール 33 アリルシクロヘキサンプロピオネート 5 2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキ サノン(I)(合成例4で得た) 90 1000 [発明の効果] 本発明は、2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサノ
ンを含有する香料組成物を提供するものであり、マイル
ドでやわらかいフローラル ウッディのすみれ様の新鮮
で嗜好性の高い香気を有し、各種香粧品類,保健衛生材
料,医薬品,その他の広い分野に用いられるものであ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサ
    ノンを含有することを特徴とする香料組成物。
  2. 【請求項2】2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサ
    ノンが、シス及びトランス異性体の混合物である特許請
    求の範囲第1項記載の香料組成物。
  3. 【請求項3】2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサ
    ノンが、シス型である特許請求の範囲第1項記載の香料
    組成物。
  4. 【請求項4】2,4−ジターシャリーブチルシクロヘキサ
    ノンが、トランス型である特許請求の範囲第1項記載の
    香料組成物。
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