JPH0684248U - 空気調和機の風向板構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下風向板のそりにより生ずる隙間の目立ち
にくい風向板構造を提供することを目的とする。 【構成】 上風向板３ｂの支持片５の付け根に突起１７
を設け、同突起に下風向板３ｃの上部１８が当接するよ
うにして、上風向板の下部と下風向板の上部との接触面
に隙間１９を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、空気調和機の風向板構造に関し、詳しくは風向板のそりによる隙間 を目立たないようにする風向板構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、空気調和機の吹出口に設けられた風向板は、連動する複数の左右風向板 を垂直に軸支し吹出空気の方向を左右に向ける左右風向板組と、吹出空気の方向 を上下に偏向する上下風向板組から構成され、それぞれの風向板組を独立したス テップングモータにより駆動して吹出空気の方向を偏向させるようにしている。 図６、図７に示すように、上下風向板組は吹出口の形状に合わせて、左右に細 長い２枚の板状体の上風向板２０と下風向板２１からなり、左右両端およびその 間の複数箇所で同軸に連結され、左右両端でコイルバネ２２により互いに連動す るように付勢され、その状態で左右両端に設けた回転軸２３を吹出口の側壁によ り、その間に設けた複数の突出ピンを吹出口に突出した複数の支持部により軸支 し、回転軸を側壁の一側に取付けられたステップングモータに連結し、ステップ ングモータにより吹出空気の方向を冷房運転時には上方に、暖房運転時には下方 に偏向させるようにしている。 上下風向板が閉じた時、上風向板２０の下部と下風向板２１の上部とが隙間な く面接するが、経時変化によりに風向板がそることがあって、風向板の面接部位 に隙間２４が生じ、外観上見苦しい等の問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、上下風向板組のそりによ り生ずる隙間の目立ちにくい風向板構造を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案では、空気調和機の吹出口に、左右に細長い 上風向板を吹出口の左右両側壁とその間に設けた支持部により回動自在に軸支し 、吹出口の一方の側壁に同軸に取付けたモータにより回動すると共に、該上風向 板の裏面の左右両端に設けた支持片およびその間に設けた支持片で同軸に連結さ れた下風向板を設け、上風向板の一端でコイルスプリングにより双方が連動する ように付勢され、吹出空気の方向を上下に偏向するようにしてなる風向板構造に おいて、前記上風向板の前記支持片の下部に突起を設け、前記上風向板と下風向 板の間に間隙を設ける。

【０００５】

【作用】

上記構成によれば、上下風向板が閉じた時、上風向板の支持片の下部の突起と 下風向板の上部とを当接させ、上風向板の下部と下風向板の上部との接触面に隙 間を設けるので、上下風向板組にそりが生じた場合にも外観上の見苦しさは軽減 される。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。図１に示すように、空 気調和機１の前面にはパネル２が装着され、同パネル２の下部には吹出口が設け られ、上下風向板３ａ（風向板組）が取付けられており、上部には空気吸込口４ が設けられている。図２、図３に示すように、上下風向板３ａは上風向板３ｂと 下風向板３ｃで構成され、上風向板３ｂの両側部には支持片５が設けられ、同支 持片５には回転軸６が設けられている。下風向板３ｃには支持片７が設けられ、 上風向板３ｂの支持片６と軸支され、上風向板３ｂと下風向板３ｃは左右両端お よびその間の複数箇所で支持部１２に同軸に連結され、回転軸６の外周にはコイ ルスプリング８が巻かれ、上風向板３ｂと下風向板３ｃが連動するように付勢し ている。図４に示すように、吹出口９の前面には連動する複数の左右風向板１０ を軸支し吹出空気の方向を左右に向ける左右風向板組１０が設けられている。ま た、吹出口９の左右両側壁１１とその間複数箇所に設け支持部１２に孔が設けら れ、上下風向板３ａの回転軸６を回動自在に軸支し、吹出口の一方の側壁に同軸 に取付けたモータ１３により回動する。 図５に示すように、空気調和機１の内部には送風機１４が載置され、回転する ことで外部の空気が吸込口４から吸込まれ熱交換機１５で熱交換され空気吹出口 １６から外部に送出される。上下風向板３ａの角度はステッピングモータ１３で 冷房時にはほぼ水平に変えられ、暖房時には斜めに変えられ、かつ上風向板３ｂ と下風向板３ｃの間に角度を持たせ両者の間からも吹出空気を流すようにし、空 気の吹出方向を制御している。 図３に示すように、支持片５の付け根には突起１７が設けられ、上下風向板３ ａが閉じた時、上風向板３ｂの上部１８は支持片５に設けられた突起１７に当接 するため下風向板３ｃの上部と上風向板３ｂの下部の面接する部位に隙間１９が できることになる。

【０００７】

【考案の効果】

以上のように本考案においては、上下風向板組が閉じた時、上風向板の下部と 下風向板の上部とが接する面に隙間を設けたので、経時変化によりに風向板がそ っても隙間があるため隙間は目立たなくなり、外観上の見栄えが良くなる利点を 有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の空気調和機の風向板構造の外観図であ
る。

【図２】本考案の空気調和機の風向板構造の上下風向板
の斜視図である。

【図３】本考案の空気調和機の風向板構造の上下風向板
の外観図で、Ａは裏面図、Ｂは側面図である。

【図４】本考案の空気調和機の風向板構造の吹出口の斜
視図である。

【図５】本考案の空気調和機の風向板構造の要部断面図
である。

【図６】従来の空気調和機の風向板構造の上下風向板の
側面図である。

【図７】従来の空気調和機の風向板構造の上下風向板の
斜視図である。

【符号の説明】

１ 空気調和機 ２ パネル 3a 上下風向板 3b 上風向板 3c 下風向板 ４ 空気吸込口 ５ 支持片 ６ 回転軸 ７ 支持片 ８ コイルスプリング ９ 吹出口 10 左右風向板組 11 左右両側壁 12 支持部 13 ステッピングモータ 14 送風機 15 熱交換機 16 空気吹出口 17 突起 18 上風向板３ｂの上部 19 隙間

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 空気調和機の吹出口に、左右に細長い上
   風向板を吹出口の左右両側壁とその間に設けた支持部に
   より回動自在に軸支し、吹出口の一方の側壁に同軸に取
   付けたモータにより回動すると共に、該上風向板の裏面
   の左右両端に設けた支持片およびその間に設けた支持片
   で同軸に連結された下風向板を設け、上風向板の一端で
   コイルスプリングにより双方が連動するように付勢さ
   れ、吹出空気の方向を上下に偏向するようにしてなる風
   向板構造において、前記上風向板の前記支持片の下部に
   突起を設け、前記上風向板と下風向板の間に間隙を設け
   るようにしたことを特徴とする空気調和機の風向板構
   造。