JPH0684222A - 光磁気記録方法 - Google Patents

光磁気記録方法

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JPH0684222A
JPH0684222A JP23689492A JP23689492A JPH0684222A JP H0684222 A JPH0684222 A JP H0684222A JP 23689492 A JP23689492 A JP 23689492A JP 23689492 A JP23689492 A JP 23689492A JP H0684222 A JPH0684222 A JP H0684222A
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JP
Japan
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magneto
optical recording
film
light
bismuth
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP23689492A
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English (en)
Inventor
Keiji Shono
敬二 庄野
Sumio Kuroda
純夫 黒田
Takeshi Tamanoi
健 玉野井
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガーネット膜を用いた光磁気ディスクの光磁
気記録方法に関し、400nm 程度の短波長の光で再生信号
振幅が低下しない光磁気記録方法の提供を目的とする。 【構成】 耐熱性の基板1上にビスマス置換ガーネット
膜をスパッタ法で光磁気記録膜2として成膜した光磁気
ディスクに、青色の波長のレーザ光を光磁気記録膜2側
より照射し、光磁気記録を行うことで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガーネット膜を光磁気記
録膜として用いた光磁気ディスクの光磁気記録方法に係
り、特に短波長のレーザ光を用いて高密度の記録再生を
行う場合に、再生信号振幅の低下が防止できる光磁気記
録方法に関する。
【0002】光磁気記録方法は、光磁気記録膜にレーザ
光を照射して磁区マークを、記録信号に応じて時系列的
に配置して情報を書き込み、更にこの光磁気記録膜に直
線偏光より成るレーザ光の走査スポットを当てて、磁区
マークの有無により変調された反射直線偏光を光強度変
化することにより、再生信号として読み出す。
【0003】スパッタ法により形成されるビスマス置換
ガーネット膜は、400nm 近傍の青色の波長の光に対して
ファラデー回転角が非常に大きく、また保磁力、角形比
の大きい垂直磁気特性を有するため、短波長レーザ光を
用いた高密度光磁気記録媒体として有望である。
【0004】短波長レーザとしてSHG(Second Harmon
ic Generation;第2高調波)発生レーザが、将来実用的
となると予想されており、この中で例えば800nm の波長
の半導体レーザ光を、直接KTP(KTiOPO4) 等の結晶よ
り成る非線型光学結晶に当てることで波長変換するタイ
プのSHGレーザの波長は400nm で、半導体レーザを用
いた場合に比較して4倍の高密度記録が可能となる。
【0005】
【従来の技術】ガーネット膜を光磁気記録膜として用い
た光磁気ディスクの構造と、従来の光磁気ディスクを用
いた光磁気記録方法を図3(a)に示す。
【0006】従来のガーネット膜を用いた光磁気ディス
クは、GGG(ガドリニウム・ガリウム・ガーネット)
よりなる耐熱性の透明な基板1上にスパッタ法によって
ビスマス置換ガーネット膜(Bi2DyGa0.8Fe4.2O12)より成
る光磁気記録膜2を成膜し、その上にアルミニウム(A
l) の反射膜を成膜した3層構造である。
【0007】そしてこのような光磁気ディスクを用いて
記録、再生する場合は、基板1側より対物レンズ4で集
光されたレーザビームを照射し、アルミニウム(Al)膜で
形成した反射膜3に光を吸収させ、その熱がビスマス置
換ガーネット膜よりなる光磁気記録膜2に伝達すること
で情報の書き込みが行われる。
【0008】また情報の読み出しは、レーザビームを透
明な基板1側よりビスマス置換ガーネットの光磁気記録
膜2に入射し、基板1と光磁気記録膜2の境界面で反射
したレーザビームのファラデー回転角の変動を検知する
ことで行われる。
【0009】このように透明な基板1、ビスマス置換ガ
ーネット膜よりなる光磁気記録膜2、Alの反射膜3の三
層構造の構成を採るのは、前記したビスマス置換ガーネ
ット膜が可視光に対して透明であるので、反射膜3に光
を吸収させて、その熱を光磁気記録膜2に伝達して書き
込みを行うためである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】然し上記したビスマス
置換ガーネット膜は、青より紫の波長の光に対してかな
り強い吸収を有し、図3(a)のように反射膜3を有し、基
板1側より光を照射する従来の光磁気記録方法では、書
き込みは可能であるが、光吸収が大であるので、反射率
が低くなり、再生は困難となる。
【0011】この理由について述べると、再生信号の振
幅はR×θ(Rは反射率、θは実効的な磁気光学回転
角)に比例するが、青〜紫の範囲の波長の領域の光で
は、ガーネット膜の光吸収が大きいために、反射率が小
さくなり、そのため再生信号の振幅は小さくなるためで
ある。
【0012】例えば図4は厚さが0.2 μm のビスマス置
換ガーネット膜にAl反射膜を付けた構成での反射率スペ
クトルを示すが、400nm の波長の近傍では、ビスマス置
換ガーネット膜とAl反射膜の境界面に於ける反射率は10
%以下に低下する。
【0013】このことを更に詳細に説明すると、屈折率
がn1の媒体より屈折率がn2の媒体に光が入射した場合、
両者の媒体の境界面に於ける光の反射率Rは数式1のよ
うに示される。
【0014】
【数1】
【0015】そこで図3(b)に示すように、基板1の裏面
側より矢印Aのように、波長が400nm のレーザ光を入射
した場合、大気の屈折率n1は1で、GGGの基板1の屈
折率n2は約2であるので、基板1と大気の境界面1Aに於
けるレーザ光の反射率は前記した数式1より11%とな
り、矢印Bに示すように11%の光が反射し、残余の89%
の光が矢印DのようにGGGの基板1内に入射する。
【0016】またこのGGGの基板1とビスマス置換ガ
ーネットの光磁気記録膜2との境界面2Aに於ける反射率
は、ビスマス置換ガーネットの屈折率が約3であるの
で、数式1より(2−3)2/(2+3)2 =0.04=4%となる。
【0017】従ってGGGの基板1に入射した89%の光
の内の4%が、GGGの基板1とビスマス置換ガーネッ
トの光磁気記録膜2との境界面2Aで反射するようにな
り、その反射率の値は0.89×0.04=0.035 となり、3.5
%の値に減少する。
【0018】そのため、反射率を確保するためにガーネ
ット膜厚を薄くしようと試みたが、ガーネットの膜厚を
薄くすると、前記した実効的な磁気光学回転角θが小さ
くなり、結果として再生信号の振幅が小さくなるので好
ましく無い。
【0019】本発明は上記した問題点を解決するもの
で、400nm 程度の青色の波長の光に対して、反射率とカ
ー回転角の両方が両立するようにし、再生信号の信号振
幅の確保が図れるようなガーネット膜を用いた光磁気デ
ィスクと光磁気記録方法の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の光磁気記録方法
は、耐熱性の基板上にビスマス置換ガーネット膜をスパ
ッタ法で光磁気記録膜として成膜した光磁気ディスク
に、青色の波長のレーザ光を光磁気記録膜側より照射
し、光磁気記録を行うことを特徴とする。
【0021】
【作用】ビスマス置換ガーネット膜で、光吸収が非常に
強い400nm 程度の波長では、本発明のようにビスマス置
換ガーネット膜側より光を照射する方法をとると、反射
率は後述するように20%以上と比較的大きい。このた
め、再生信号は無論、トラッキトングや、フォーカシン
グのサーボ信号も採ることができる。
【0022】つまり図1(b)に示すように、光磁気記録膜
2の側より矢印Aのように光を入射すると、大気の屈折
率n1は1で、ビスマス置換ガーネット膜の光磁気記録膜
2の屈折率n2は3であるので、前記した数式1に上記の
屈折率の値を代入して算出すると該光磁気記録膜2の表
面より反射する反射率は、25%となる。
【0023】またビスマス置換ガーネット膜は、この波
長領域では反射の効果であるカー回転角も大きくなる。
従って反射率と回転角が両立し、信号振幅を確保するこ
とが可能である。
【0024】更に、基板側からではなく、光磁気記録媒
体より直接光を照射するので、照射した光の大半を吸収
するので、記録感度は非常に良くなる。
【0025】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例につき詳
細に説明する。図1(a)に示すように、厚さが0.5mm 、直
径が3インチの透明なGGG(ガドリニウム・ガリウム
・ガーネット、Gd3Ga5O12)の基板1上に高周波2極マグ
ネトロンスパッタ法により、0.2 μm の厚さのビスマス
置換ガーネット膜(Bi2DyGa0.8Fe4.2O12)よりなる光磁気
記録膜2を形成する。
【0026】この方法は基板1の温度を550 ℃に保ち、
スパッタガスとして酸素ガスが10容量%添加されたアル
ゴン(Ar)ガスを用い、特開平2-239448号に提案した方法
で、成膜中に高温で結晶化する方法により成膜した。
【0027】このようにして形成したビスマス置換ガー
ネット膜を有する光磁気ディスクの光磁気記録膜2側よ
り波長が400nm の光を入射し、カー回転のヒステリシス
ループを測定したところ、図2に示すヒステリシスルー
プ曲線が得られ、角形比は完全に1となり、またカー回
転角も約1度と比較的大きい値を有する結果が得られ
た。
【0028】また波長400nm に於ける反射率は図1(b)で
説明したように約25%となり、再生信号振幅のR×θの
値は0.25°であり、この値は、現在使用している光磁気
記録媒体を希土類非晶質遷移金属膜のTbFeCo膜で形成し
た光磁気ディスクの約2.7 倍の値となる。
【0029】そのため、光照射を光磁気記録膜側より行
う光磁気記録方法を用いてガーネット膜を用いた光磁気
ディスクを用いると、希土類非晶質遷移金属膜のTbFeCo
膜で形成した光磁気記録媒体より特性が良くなる。
【0030】また、このレーザ光の光磁気記録媒体への
光照射は対物レンズ4を用いて光を集光しており、その
集光された光のビーム径をd、レンズの開口数をNA、
光の波長をλとすると、光のビーム径をdは数式2に示
すようになる。
【0031】
【数2】
【0032】記録密度を上げるためには、dを小さくす
るために、NAを大とする必要があるが、NAを大とす
ると焦点深度が浅くなり、従来のように基板の裏面側か
らレーザ光を照射すると基板内に対物レンズの焦点が位
置するようになる。
【0033】然し、本発明のように光磁気記録膜側より
光照射を行うと、基板の厚さが無関係となるので、対物
レンズの開口数を上げることも容易となる利点が併せて
生じる。
【0034】なお、本実施例で用いたビスマス置換ガー
ネット膜(Bi2DyGa0.8Fe4.2O12)の代わりに、Bi2TbGa0.8
Fe4.2O12等の組成のビスマス置換ガーネット膜を用いて
も良い。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の光磁気記録
方法によると、波長が400nm 程度の短波長のレーザ光を
用いた高密度光磁気記録が可能となり、また対物レンズ
の開口数を上げることも容易となり、高密度光磁気記録
が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光磁気記録方法と入射光の状態の説
明図である。
【図2】 本発明の光磁気記録方法に於けるヒステリシ
スループ曲線図である。
【図3】 従来の光磁気記録方法と入射光の状態の説明
図である。
【図4】 従来の光磁気記録方法に於ける反射率と波長
の関係図である。
【符号の説明】
1 基板 2 光磁気記録膜 3 反射膜 4 対物レンズ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性の基板(1) 上にビスマス置換ガー
    ネット膜をスパッタ法で光磁気記録膜(2) として成膜し
    た光磁気ディスクに、青色の波長のレーザ光を光磁気記
    録膜(2) 側より照射し、光磁気記録を行うことを特徴と
    する光磁気記録方法。
JP23689492A 1992-09-04 1992-09-04 光磁気記録方法 Withdrawn JPH0684222A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23689492A JPH0684222A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 光磁気記録方法

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JP23689492A JPH0684222A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 光磁気記録方法

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Publication Number Publication Date
JPH0684222A true JPH0684222A (ja) 1994-03-25

Family

ID=17007343

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23689492A Withdrawn JPH0684222A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 光磁気記録方法

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JP (1) JPH0684222A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6324148B1 (en) * 1996-04-15 2001-11-27 Nec Corporation Optical disk and optical information recording/reproducing apparatus
US6760279B1 (en) * 1999-10-15 2004-07-06 Hitachi Maxell, Ltd. Magneto-optical storage apparatus having the relation between numerical aperture and recording medium

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6324148B1 (en) * 1996-04-15 2001-11-27 Nec Corporation Optical disk and optical information recording/reproducing apparatus
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991130