JP2001344843A - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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JP2001344843A
JP2001344843A JP2000157633A JP2000157633A JP2001344843A JP 2001344843 A JP2001344843 A JP 2001344843A JP 2000157633 A JP2000157633 A JP 2000157633A JP 2000157633 A JP2000157633 A JP 2000157633A JP 2001344843 A JP2001344843 A JP 2001344843A
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JP
Japan
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magneto
optical recording
recording medium
wavelength
layer
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JP2000157633A
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Hiroyuki Awano
博之 粟野
Susumu Imai
奨 今井
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Maxell Holdings Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短波長レーザー光を用いてフォーカスエラー
信号あるいはトラッキングエラー信号を確実に検出でき
る光磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 光磁気記録媒体100は、基板1上に記
録膜3及び誘電体層4をこの順で備える。誘電体層4の
膜厚を25nm以下または35nm以上にする。或いは
波長413nmの光に対する反射率を13%以上にす
る。これにより波長380〜450nmの短波長レーザ
ー光を用いたときに生じる記録膜のカー回転角の減少に
よる信号強度の低下を補うことができる。短波長レーザ
ー光を用いてもフォーカスエラーあるいはトラッキング
エラー信号を容易に検出することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、青色レーザー光源
を用いて記録膜面側から光を入射するタイプの光磁気記
録媒体に関し、更に詳細には、超高密度化を実現する新
規な光磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】情報化社会が進み膨大な情報を記憶する
ための外部記憶装置の記録密度向上が著しい。媒体可換
な光磁気ディスクにおいても同様で、使用光源を短波長
化したり、対物レンズを高開口数(NA)化して光スポ
ット径を小さくすることによる高密度化が進んでいる。
しかし、光スポット径が小さくなると集光された光のエ
ネルギー密度が高くなるため、光照射領域に溜まった熱
によって記録膜が破壊されるという問題が顕著になって
きた。それゆえ、この問題を解決するため熱構造の改良
が進められている。
【0003】例えば、1999年オプティカルデータス
トレージで発表された論文(JapanJournal of Applied
Physics, Vol.39(2000)pp943-947)では、青色レーザー
を光磁気記録に用いた初めての実験結果が報告されてい
る。この論文での実験結果は、基板側から光を入射し、
誘電体膜の膜厚が52nmの場合の実験結果である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光磁気記録
媒体の光磁気記録膜のカー回転角は、レーザー光の波長
が短くなるに従って減少する。このため、青色領域のレ
ーザー光を用いた場合の信号と赤色領域のレーザー光を
用いた場合の信号を比較したとき、検出器で検出される
信号強度が格段に低下してしまい、フォーカスエラーや
トラッキングエラー信号の検出が困難になるという問題
が生じる。
【0005】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、短波長のレーザーを用い
ても、フォーカスエラー信号またはトラッキングエラー
信号を十分な信号強度で検出することができる光磁気記
録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に従
えば、基板上に記録膜及び誘電体膜をこの順で備え、誘
電体膜側から波長380nm以上450nm以下のレー
ザー光が照射されつつ磁界が印加されて情報が記録され
る光磁気記録媒体において、前記誘電体膜の厚みが25
nm以下または35nm以上であることを特徴とする光
磁気記録媒体が提供される。
【0007】本発明者らの研究によると、記録媒体の光
入射側の誘電体層の厚みを25nm以下または35nm
以上にすることにより、波長380nm以上450nm
以下のレーザー光を照射したときに、13%以上の反射
率が得られることがわかった。このように、光磁気記録
媒体の反射率特性を向上させることにより、短波長のレ
ーザー光を用いたときに記録膜から検出されるカー回転
角が減少して信号強度が低下しても、トータルの信号強
度を維持することができる。それゆえ、フォーカスエラ
ーあるいはトラッキングエラー信号を容易に検出するこ
とが出来る。また、誘電体膜は保護膜としての機能も有
するため35nm以上の膜厚にすると保護膜としての機
能が向上する。本発明の第1の態様の光磁気記録媒体に
おいて、誘電体膜の膜厚は、2nm以上25nm以下ま
たは35nm以上100nm以下であることが好まし
い。
【0008】本発明の第1の態様の光磁気記録媒体は、
カー回転角の減少による信号強度の低下をカバーするた
め、反射率特性を向上させることで、トータルの信号強
度を維持し、フォーカスエラーあるいはトラッキングエ
ラー信号の検出を容易にすることが可能となる。
【0009】本発明の第2の態様に従えば、基板上に記
録膜及び誘電体膜をこの順で備え、誘電体膜側から波長
380nm以上450nm以下のレーザー光が照射され
つつ磁界が印加されて情報が記録される光磁気記録媒体
において、波長413nmの光を前記光磁気記録媒体に
照射したとき、13%以上の反射率を有することを特徴
とする光磁気記録媒体が提供される。
【0010】本発明の第2の態様の光磁気記録媒体は、
例えば、波長400nm〜415nmの光、好適には4
00nmまたは413nmの光を照射したときに、媒体
からの反射率が13%以上であるので、フォーカスエラ
ーあるいはトラッキングエラー信号の安定性が良好とな
る。すなわち、従来技術の欄に記載したように、短波長
のレーザー光を用いたときに記録膜から検出されるカー
回転角の減少による信号強度の低下を、反射率特性を向
上させることで補い、光磁気記録媒体から検出される合
計の信号強度を従来と同等に確保することができる。そ
れゆえ、短波長のレーザーを用いた場合であっても、フ
ォーカスエラーあるいはトラッキングエラー信号の検出
を容易にすることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従う光磁気記録媒
体及びその実施に好適な光磁気記録媒体の再生方法につ
いて図面を参照にして具体的に説明するが、本発明はそ
れらに限定されるものではない。
【0012】
【実施例1】図1に、本発明に従う光磁気記録媒体の概
略断面構造を示す。光磁気記録媒体100は透明基板1
上に熱拡散層2、記録層3、誘電体層4を順次積層した
構造を有する。図1に示した構造において、透明基板1
はガラス基板であり、その表面にはレーザー光案内用の
グルーブ部と、隣り合うグルーブ部によって画成された
ランド部とが形成されている。
【0013】図1において、熱拡散層2は記録時に効率
良く熱を逃がすための層であり、AlTiを用いて構成
される。記録層3は、情報が磁化情報として記録される
層であり、垂直磁化を有する希土類−遷移金属非晶質T
bFeCoを用いて構成される。誘電体層4は、情報再
生時に層内で再生用光ビームを多重干渉させ、検出され
るカー回転角を実質的に増加させるための層であり、S
iNを用いて構成される。
【0014】次に、これらの層2〜4を備える光磁気記
録媒体の製造方法について説明する。
【0015】熱拡散層2の成膜では、AlTiの合金を
ターゲットとして用い、膜厚を50nmとした。記録層
3の成膜では、Tbの単体ターゲット及びFeCoの合
金ターゲットを同時スパッタし、補償温度が約80℃、
キュリー温度が300℃となるように設定し、膜厚は3
0nmとした。誘電体層4の成膜では、ターゲット材料
としてSiを用い、Ar+N雰囲気中で成膜を行な
い、膜厚を20nmとした。こうして図1に示す積層構
造を有する光磁気記録媒体100を作製した。
【0016】[反射率の測定]こうして得られた光磁気
記録媒体の反射率を測定したところ、反射率は20%で
あった。ここで、反射率は、波長413nmの光を誘電
体層4側から入射して反射光強度を測定し、測定した反
射光強度の入射光強度に対する比率とした。
【0017】[サーボ信号特性評価]この光磁気記録媒
体100を、光磁気記録装置101にてサーボ信号特性
を評価したところ、支障なくフォーカスサーボを機能さ
せることができた。サーボ信号特性は、光磁気記録装置
101により、フォーカスサーボ及びトラッキングサー
ボが安定にかかるか否かで、サーボ信号特性を判断し
た。光磁気記録媒体100と光磁気記録装置101の相
対位置関係は、図4のように配置した。すなわち、光磁
気記録装置101に光磁気記録媒体100を装填したと
きに、光磁気記録媒体100の基板と反対の側から、レ
ーザー光が入射されるように配置される。
【0018】
【実施例2】本実施例では、実施例1の光磁気記録媒体
の誘電体層4の厚みを35nmに変更した以外は、実施
例1と同様の条件にて光磁気記録媒体を作製した。
【0019】つぎに、実施例1と同一の測定条件で反射
率を測定した結果、反射率は13%であった。
【0020】つぎに、この光磁気記録媒体を、実施例1
と同様に光磁気記録装置101にてサーボ信号特性を評
価したところ、支障なくフォーカスサーボを機能させる
ことができた。
【0021】
【実施例3】図2に、本発明に従う光磁気記録媒体の別
の具体例の概略断面構造を示す。光磁気記録媒体として
は、磁区拡大のための再生層と情報を記録しておく記録
層を備える磁区拡大再生用の光磁気記録媒体とした。か
かる光磁気記録媒体200は、透明基板1上に熱拡散層
2、保護層5、記録層3、非磁性中間層6、再生層7及
び誘電体層4を順次積層した構造を有する。
【0022】図2に示した構造において、透明基板1は
ガラス基板であり、その表面にはレーザー光案内用のグ
ルーブ部と、隣り合うグルーブ部によって画成されたラ
ンド部とが形成されている。
【0023】図2において、熱拡散層2、記録層3及び
誘電体層4は、実施例1と同様の方法を用いて形成され
る。保護層5は基板1上に積層された各層を保護するた
めの層であり、SiNにより構成される。保護層5の成
膜は、ターゲット材料としてSiを用いて、Ar+N
雰囲気中で行なった。保護層5の膜厚は20nmとし
た。非磁性中間層6は再生層7と記録層3の交換結合力
を切断して静磁結合させるための層であり、SiNを用
いて構成され、膜厚を5nmとした。再生層7は記録層
3の磁区が転写される層であり、フェリ磁性を示す面内
磁化膜GdFeCoを用いて構成される。再生層7は、
Gdの単体ターゲット及びFeCoの合金ターゲットを
同時スパッタして成膜した。同時スパッタにおいて、各
ターゲットの投入電力の比を制御して、室温で面内磁化
膜となり、補償温度及びキュリー温度がそれぞれ約30
0℃、約300℃になるように組成比を調整した。この
ように補償温度とキュリー温度を近づけて設定すること
により、室温において面内磁化を示していた膜は、高温
において垂直磁化膜となる。本実施例の光磁気記録媒体
は、磁化方向が膜面内から垂直方向に変化する温度が1
70℃になるように設定した。再生層7の膜厚は20n
mとした。こうして図2に示す積層構造を有する光磁気
記録媒体200を作製した。
【0024】つぎに、得られた光磁気記録媒体200に
ついて、実施例1と同一の測定条件で反射率を測定した
結果、反射率は13%であった。
【0025】つぎに、この光磁気記録媒体200を、実
施例1と同様に光磁気記録装置101にてサーボ信号特
性を評価したところ、支障なくフォーカスサーボを機能
させることができた。
【0026】
【比較例】本比較例では、実施例1の誘電体層4の厚み
を30nmに変更した以外は、実施例1と同様にして光
磁気記録媒体を作製した。
【0027】作製した光磁気記録媒体の反射率を、実施
例1と同一の測定条件で測定した結果、反射率は7%で
あった。
【0028】つぎに、この光磁気記録媒体を、実施例1
と同様に光磁気記録装置101にてサーボ信号特性を評
価したところ、フォーカスサーボが機能せず、この際、
サーボはずれによってレンズ筐体がディスク表面に衝突
する現象が現れた。記録膜表面上には、誘電体膜が膜厚
30nm程度しか付いていないので記録膜が容易に傷つ
いた。
【0029】上述の実施例1〜3及び比較例の結果か
ら、光磁気記録媒体の反射率と誘電体層の厚みとの関係
を調べた。図3に結果を示す。図3より誘電体層の厚み
が25nm以下あるいは35nm以上で反射率が13%
以上となることがわかる。
【0030】
【発明の効果】本発明の光磁気記録媒体は、短波長のレ
ーザー光に対する反射率が高いので、レーザー光の短波
長化によってカー回転角が低下しても、実用上十分なサ
ーボ信号特性を維持することができる。それゆえ、フォ
ーカスエラー信号やトラッキング信号を確実に検出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で作製した光磁気記録媒体の積層構造
を示す図である。
【図2】実施例3で作製した光磁気記録媒体の積層構造
を示す図である。
【図3】波長413nmのレーザー光を光磁気記録媒体
に照射したときに媒体から得られる反射率と、誘電体膜
の厚みとの関係を示す図である。
【図4】光磁気記録媒体と光磁気記録装置の相対位置関
係を示す図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 熱拡散層 3 記録層 4 誘電体層 5 保護層 6 非磁性中間層 7 再生層 100 光磁気記録媒体 101 光磁気記録装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に記録膜及び誘電体膜をこの順で
    備え、誘電体膜側から波長380nm以上450nm以
    下のレーザー光が照射されつつ磁界が印加されて情報が
    記録される光磁気記録媒体において、 前記誘電体膜の厚みが25nm以下または35nm以上
    であることを特徴とする光磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 基板上に記録膜及び誘電体膜をこの順で
    備え、誘電体膜側から波長380nm以上450nm以
    下のレーザー光が照射されつつ磁界が印加されて情報が
    記録される光磁気記録媒体において、 波長413nmの光を前記光磁気記録媒体に照射したと
    き、13%以上の反射率を有することを特徴とする光磁
    気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記レーザー光は、100MHz以上の
    高周波で変調されていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の光磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 更に、前記記録膜と前記誘電体膜との間
    に磁区拡大再生層を備えることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の光磁気記録媒体。
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